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考える短歌―作る手ほどき、読む技術―(新潮新書)
考える短歌―作る手ほどき、読む技術―(新潮新書)
俵万智/新潮社
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総合評価

40件)
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    「も」を疑えとか、あいまいな「の」に気付けとか、体言止めは一つにとか、副詞に頼らない、とかいろいろ役立ちそうだ。易しく書いてくれているので、すぐに読めた。

    0
    投稿日: 2025.10.12
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    短歌を作る時のポイントの解説書。 ポイントを先に説明してから添削前、添削後の歌を見れるので、なぜそうした方が良いかが、するすると頭に入ってくる。

    0
    投稿日: 2025.07.13
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    読者の心に響く短歌のコツを伝授。具体的な例を挙げ、分かりやすい。技術を磨く知識は元より、詠む者の心の柔軟性や継続力も、創作には必要不可欠だと知る。手厳しい短歌道である。

    1
    投稿日: 2024.09.30
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    言葉の選び方 伝え方 描き方など 制限の中での表現の深さの浅い部分に触れられた 何を加えて何を減らすか 取捨選択と構成の難しさ 日常会話でも他の表現でもそうなのかも

    2
    投稿日: 2024.06.29
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    短歌のコツを集めてあって、お〜こりゃすげえ添削だ となることもあれば、元のもいいね となることもあり、短歌を教えること自体の難しさを感じた一冊だった。 コツの用例集として捉えた方が良いのかもしれないが、短歌の本質に言及する一章が加えられたりしてもよかったような…少し内容が寂しかったかもしれません 読みやすくて良いとも言える!!!!!!!!

    6
    投稿日: 2023.10.09
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    わかりやすいし、具体的だった。 言いたいこともすっきりまとめられていた。 添削というのが良い。 そうだったのか!というような気づきが特にあるわけでもなく、割と言われなくても分かっていたことが多い印象。 比喩を重ね過ぎてぼやけるとか、体言止めは使い過ぎるとバランス悪いとか、言われてみたらそうだけどおそらく本人が真面目に推敲したら割と気づきそうでもある。

    1
    投稿日: 2023.09.24
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    「考える短歌」俵万智著、新潮新書、2004.09.20 171p¥693C0292(2023.09.20読了)(2008.11.08購入) 副題「作る手ほどき、読む技術」 【目次】 はじめに 第一講 「も」があったら疑ってみよう 第二講 句切れを入れてみよう、思いきって構造改革をしよう 第三講 動詞が四つ以上あったら考えよう、体言止めは一つだけにしよう 第四講 副詞には頼らないでおこう、数字を効果的に使おう 第五講 比喩に統一感を持たせよう、現在形を活用しよう 第六講 あいまいな「の」に気をつけよう、初句を印象的にしよう 第七講 色彩をとりいれてみよう、固有名詞を活用しよう 第八講 主観的な形容詞は避けよう、会話体を活用しよう ☆関連図書(既読) 「サラダ記念日」俵万智著、河出書房新社、1987.05.08 「ふるさとの風の中には」俵万智著・内山英明写真、河出書房新社、1992.11.30 「短歌をよむ」俵万智著、岩波新書、1993.10.20 「恋する伊勢物語」俵万智著、ちくま文庫、1995.09.21 「三十一文字のパレット」俵万智著、中公文庫、1998.04.18 「記憶の色 三十一文字のパレット2」俵万智著、中公文庫、2003.04.25 「花咲くうた 三十一文字のパレット3」俵万智著、中公文庫、2009.03.25 「ある日、カルカッタ」俵万智著、新潮文庫、2004.03.01 「トリアングル」俵万智著、中央公論新社、2004.05.25 「かーかん、はあい」俵万智著、朝日文庫、2012.05.30 「みだれ髪 チョコレート語訳」与謝野晶子著・俵万智訳、河出書房新社、1998.07.06 「みだれ髪Ⅱ チョコレート語訳」与謝野晶子著・俵万智訳、河出書房新社、1998.10.09 (「BOOK」データベースより)amazon どうすれば気持ちを正確に伝えることができるのか。短歌上達の秘訣は、優れた先人の作品に触れることと、自作を徹底的に推敲吟味すること。ちょっとした言葉遣いに注意するだけで、世界は飛躍的に広がる。今を代表する歌人・俵万智が、読者からの投稿を元に「こうすればもっと良くなる」を添削指導。この実践編にプラスし、先達の作品鑑賞の面からも、表現の可能性を追究する。短歌だけに留まらない、俵版「文章読本」。

    1
    投稿日: 2023.09.20
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    短歌の技術的な面が、かなり勉強になりました。 添削スタイルなのもわかりやすくて良かったです。 今すぐ真似できる技術ばかりなので、少しずつ意識して取り入れてみたいと思います。 短歌というのは、余分な部分を削って説明的にならないようにシンプルにして、感情の部分は読者に読み取ってもらうようにするんだなぁと思いました。 ・必要以上に「も」を使わない ・句切れを入れてリズムをひきしめる ・構造を推敲する ・動詞は多くて3つまで ・体言止めは1つまで ・副詞に頼らない ・具体的な数字を使う ・比喩に統一感を持たせる ・現在形を使う ・正しい「の」の使い方をする ・初句を印象的にする ・色彩を取り入れる ・固有名詞を活用する ・主観的な形容詞は避ける ・会話体を活用する

    1
    投稿日: 2023.08.13
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    「考える短歌」で私が試みてみたいのは、短歌を作るうえでの「言葉の技術」をどこまで伝えられるか、ということだ。そのためには抽象的な理屈を並べるのではなく、なるべく具体的な方法をとりたい。そこで「添削」ということを中心に据えることにした。ーはじめにより。 第一講 「も」があったら疑ってみる。 必然性のある「も」 必然性のある「も」の入った歌 ○あなたからきたるはがきのかきだしの「雨ですね」さう、けふもさみだれ     松平修文 第二講 句切れを入れてみよう 思い切って構造改革をしよう せっかく定型に納まったと思わずに 句切れなしの名歌 ○ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲               佐佐木信綱 第三講 動詞が四つ以上あったら考えよう 体言止めは一つだけにしよう 動詞が五つ使われている名歌 ○大海の磯もとどろに寄する波破れて砕けて裂けて散るかも             源 実朝 第四講 副詞には頼らないでおこう 数字を効果的に使おう 数字の入った秀歌 ○一つ駅を乗り越せば違った人生もあると思えり午前八時五十分           光栄たか夫 第五講 比喩に統一感を持たせよう 現在形を活用しよう 現在形で降る雪の歌 ○体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ            穂村弘 第六講 あいまいな「の」に気をつけよう 初句を印象的にしよう 初句が印象的な名歌 ○たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらって行ってはくれぬか       河野裕子 第七講 色彩をとりいれてみよう 固有名詞を活用しよう 固有名詞を使った秀歌 ○あまりよい比喩ではないが東山魁夷のやうな山霧は降る              中山 明 第八講 主観的な形容詞は避けよう 会話体を活用しよう 主観的な形容詞が表現の中で生きている例 ○サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい         穂村弘 会話体の応酬 ○<反省の色が見えない><反省の色はなにいろ>教師と少年            今井恵子 ※ところで、短歌好きの皆さまにお知らせです。 2023年5月28日(日)午後9時から NHKスペシャル 響きあう歌ーコロナ禍喪失と再生の物語を放送します。 出演は東直子さん他。 再放送は2023年6月1日午前0時35分からです。 お見逃しなく! (私のTwitter見ていただけると、リツイートしていますのでどのような番組かわかるかと思います)

    82
    投稿日: 2023.05.26
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    短歌に触れ始めたばかりなので、作る技術も読む技術もない状態で少し心細かったが、この本を通して少し「ポイント」のようなものが分かった。これから様々な作品に触れて、しっかり読む方に専念してみたい。

    0
    投稿日: 2022.12.08
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    易しい文章でわかりやすく、読みやすかった。けれど、俵万智さんの手直し後より手直し前の短歌の方が生き生きしていて個人的には好きなものもあった。とても常識的で優等生な短歌の書き方が記されている。しかし、少しつまらない。それが率直な感想だ。

    0
    投稿日: 2022.07.17
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    短歌の添削本はこの世に沢山あるが、ゼロから1がどうやってできているのか歌人の頭の中を見せてほしいんだよな。

    0
    投稿日: 2022.06.07
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    伝えたいことをより的確に、印象的に短歌にあらわすテクニックが書いてある。俵万智さんのBefore/Afterつきで勉強になる(個人的にはBeforeの方が好きだが、会話体になるとAfterが断然良い)。 短歌の技法ではあるが、言葉による表現のエッセンスが詰まっていると思う。普段から何かを伝えるときに意識したいと思った。

    0
    投稿日: 2021.05.08
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    俵万智(1962年~)氏は、早大第一文学部卒の歌人。大学卒業後、高校の国語教員として働きながら発表した『野球ゲーム』が1985年の角川短歌賞次席となり、その奔放で斬新な表現で現代口語短歌のホープとして一躍脚光を浴びた。『八月の朝』で1986年の角川短歌賞を受賞。翌年に発行した第一歌集『サラダ記念日』は刊行前から話題を集め、歌集としては異例の大ベストセラーとなり(280万部で1987年度ベストセラーランキング1位)、社会現象を引き起こした。その後も、歌集、エッセイなどを多数執筆。 私は著者とほぼ同世代で、『サラダ』は発表当時に一読したものの、引越しを繰り返すうちにどこかへ行ってしまったのだが、最近短歌を詠む友人に刺激を受けてぽつぽつと歌を詠み始めたことから、本書を手に取った。(『サラダ』も文庫版で入手した) 本書は著者が、短歌を作る上での「言葉の技術」を語ったものであり、季刊誌「考える人」に2002~2004年に連載された「考える短歌」と、『三十一文字のパレット』、『記憶の色 三十一文字のパレット2』(共に中公文庫)からの再録(大幅加筆修正)である。 構成は以下の通りで、そのまま一言アドバイスになっている。 第一講:「も」があったら疑ってみよう 第二講:句切れを入れてみよう/思い切って構造改革をしよう 第三講:動詞が四つ以上あったら考えよう/体言止めは一つだけにしよう 第四講:副詞には頼らないでおこう/数字を効果的に使おう 第五講:比喩に統一感を持たせよう/現在形を活用しよう 第六講:あいまいな「の」に気をつけよう/初句を印象的にしよう 第七講:色彩をとりいれてみよう/固有名詞を活用しよう 第八講:主観的な形容詞は避けよう/会話体を活用しよう また、著者は技術面に先立って、「はじめに」で以下のように語っているのだが、歌を詠むにあたって心に残る記述である。 「短歌は、心と言葉からできている。まず、ものごとに感じる心がなくては、歌は生まれようがない。心が揺れたとき、その「揺れ」が出発点となって、作歌はスタートする。・・・日頃から、心の筋肉を柔らかくしておくことが、大切だ。・・・私にとっては「短歌を作ること」そのこと自体が、なによりの柔軟体操になっている。もし、自分が短歌を作っていなかったら、慌ただしい毎日のなかで、「あっ」と思うことがあったとしても、思いっぱなしで過ぎてしまうだろう。短歌を作っているからこそ、その「あっ」を見つめる時間が、生まれる。たとえ隙間のような時間であっても、毎日の小さなつみかさねこそが、大切だ。「あっ」を見つめて、立ちどまって、味わいつくすことが、心そのものを揉みほぐしてゆく。」 著者の語る「心」と「言葉(の技術)」を心に留めて、これから地道に歌を詠んでいきたいと思う。 (2021年3月了)

    4
    投稿日: 2021.03.19
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    この手ほどきもまた著者の価値観でしかないことを念頭に置かなくてはならないが、なるほどなと思った。以下メモ ・「も」の必然性や、あいまいな「の」を疑う ・句切れをつくる、構造を組み替える ・動詞は3つまで ・体言止めはひとつだけ ・副詞に頼らない ・数字や固有名詞、色彩を効果的に使う ・比喩に統一感を持たせてみる ・現在形を活用する ・初句を印象的にする ・主観的な形容詞は避ける ・会話体を活用する

    2
    投稿日: 2020.08.24
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    読みやすくわかりますい 911.1 第一講 「も」があったら疑ってみよう 第二講 句切れを入れてみよう 思い切って構造改革をしよう 第三講 動詞が四つ以上あったら考えよう 体言止めは一つだけにしよう 第四講 副詞には頼らないでおこう 数字を効果的に使おう (説明的にならないように) 第五講 比喩に統一感を持たせよう (複数使うにしても) 現在形を活用しよう 第六講 あいまいな「の」に気をつけよう 初句をを印象的にしよう 第七講 色彩を取り入れてみよう 固有名詞を活用しよう 第八講 主観的な形容詞は避けよう 会話体を活用しよう

    0
    投稿日: 2017.10.24
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    感性の衰えを感じ、詩や短歌などに救いを求めている。また、言葉が織りなす微小な差異にも興味を抱いている。

    0
    投稿日: 2016.11.16
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    添削が主なので、入門書とはちょっと違った感じ。 短歌を作るうえでの、ちょっとした心構えがわかる本。 かなり実践的な添削なので、 読むだけでちょっと短歌が上手くなった気がします(笑) 自分でも何首か作ってみて、 本書の指摘と照らし合わせてみるといいと思います。 短歌とは、 たえず見つめ直す姿勢が大事なんだと教えてもらいました。

    0
    投稿日: 2016.10.03
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    短歌創作の本を数冊読んだが、知りたいことがわからなかった。この本でわかった。私は推敲の仕方を知りたかったのだ。

    0
    投稿日: 2014.05.01
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    実用的すぎる入門書。 当時はまったく興味がなかったけど、 社会的ベストセラーの頃もこの確かな技巧があってのことだったのかしら。 歌集も見てみねばならないかしら。

    0
    投稿日: 2014.02.08
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    俵万智さんによる短歌の実践講座。 アマチュアの投稿を添削したり、プロの作品を読み解いたり。 なるほどね!の連続ですっご~~~く面白いです。(#^.^#). 私の短歌の原点(#^.^#)は石川啄木で、中学のころ、「一握の砂」「悲しき玩具」に夢中になりました。 で、すぐに影響される私は三行の短歌を作り始めたわけですが、それが気持ちばかり先走って凡庸、つまり下手くそ~~!でね。 その後時々、思い出したようには作ってみても、なんか奥行のない短歌しか出来上がらずちっとも面白くないんですよ。 なので、あとは手当たり次第に先人の歌集を読み漁り、(当時は、与謝野晶子、若山牧水、斉藤茂吉、寺山修司が好きだった。万葉集、古今、新古今あたりは拾い読み。新古今の技巧を凝らした和歌に惹かれたのは若かったから、なんでしょうね。今は万葉が一番好きです。) なんて巧いんだぁ~~なんて、あはは・・当たり前じゃん、と今なら思うけど、感嘆するばかりの日々でありました。 で、俵万智さんの「サラダ記念日」。これは20代で結婚してから出た歌集ですが、凄い衝撃でしたね。全て五・七・五・七・七にはまり、その定型の気持ちよさと1人暮らしの若い女性の瑞々しい感性が発露されて…。 「また電話しろよと言って受話器置く 君に今すぐ電話をしたい」が一番好きだったんだけど、なんかもう女の子の気持ちがわかりすぎるほどわかって、ホント、泣けちゃいましたもの。 ・・・・・・なんてすみません、短歌のことをこちらに書くのは初めてなので、つい熱く自分語り(大汗)をしてしまいました。 で、「考える短歌」ですよ。(#^.^#) 万智さんの穏やかな口調で添削された投稿作品は、たった一語を変えるだけで、ぐっとテーマがクローズアップされる、というまるでマジックのよう。 「も」があったら疑ってみよう という章では 「冷蔵庫のシチューも食べ終え君のいた証拠がついに消えたこの部屋」を 「冷蔵庫のシチューを食べ終え君のいた証拠がついに消えたこの部屋」に。 「も」は同様のことが他にもあるという意味で、無防備に遣ってしまうと焦点が絞りきれずに印象が甘くなる、との指摘があり、また、意味的に確かに「も」であっても、「を」「が」「は」に置き換えたほうがすっきりすることもある。 、 うん、わかるなぁ。 タッチが柔らかくなることもあって、私なんて本の感想を書くときに、無防備どころか必要ないようなところにまで「も」を使ってるなぁ、と反省。 で、シチュー「も」食べ終えるのと、シチュー「を」食べ終えるのとでは、読み手の女の子(だと思う。)が彼の去った後、悲しさを抱えながらもすっくと立ち上がっている強さまで感じられる・・・。 そして、寺山修司の 「きみが歌うクロッカスの歌も新しき家具のひとつに数えむとする」 の「も」の必然性を語る万智さんの優しい口調とその内容がとても好き!(#^.^#) うんうん、ホントだ!なんてそればっかりなんだけど。 そのほか、句切れを入れて全体のリズムを引き締め、言いたいことがより一層切なく伝わる、とか、 動詞はあまりたくさん入れないこと、 体言止めも一つだけ、 「バスタブに泡だてて手にすくうシャボン幼い頃に見上げていた雲」を 「バスタブに泡だつシャボンすくうとき幼い頃に追いかけた雲」に。 上の歌は体言止めが二つあるために上の句と下の句が同じ重みで分かれてしまった。シャボン=雲の図式が単純に見えてしまう。 そして シャボンから雲への連想を、もう少し不親切につなげたほうが、かえって余韻が生まれる。 なるほどね~~、“不親切に”という作歌の姿勢があるわけですか。(#^.^#) で、また、見上げていた を 追いかけた にしたのは 字余りが気になっただけではなく、このほうがリズムだけではなく動きが出ていいのではないだろうか。 体言止めが「雲」のみになって、記憶の世界のほうに重心が定まった。 ですって。 体言止めって便利だから、私なんてすっごく使うんだけど・・・。 もう、短歌を作ろうなんて思うこともないとは思いながら、うんうん、そうなんだ!と嬉しくなってしまいます。 また、 安易な副詞で自分の気持ちを表わさない(ふと、とか、ひっそり、とか、さびしく、とか) 現在形を活用しよう、 とか、 焦点をぼやけさせないこと、をたぶん主眼においてのレクチャーだと思うのだけど、 いちいち腑に落ちてすっごく面白い。 バリバリ理系男の主人が、例によってテーブルの上に置きっぱなしにしていたこの本を覗いたみたいで、 それこそ短歌なんかに全く!!!縁のない人なのに、 面白いなぁ~~、この本~~!と感嘆していたのが可笑しかったです。(#^.^#)

    1
    投稿日: 2013.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短歌を実作するアマチュア歌人たちにとっては、とっても参考になりそうな本。俵万智さんは、かつて高校の国語の教員をしていたこともあり、教えるポイントがきわめて的確だ。実作せずに鑑賞する人にとっても、短歌のツボを巧みに教えてくれる。わかりやすく、それでいて短歌の面白さが十分に伝わってくる。

    0
    投稿日: 2013.09.23
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    具体的なアドバイスが多く、非常にタメになる一冊。 1回読んだだけではもったいないです。 この本を読んだ頃は短歌にハマって、NHK に投稿したりしていました。 東日本大震災で、私短歌への興味も流れてしまったように思います。

    0
    投稿日: 2013.02.04
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    薄い本の中に短歌のエッセンスが詰まった本。 いろいろな歌人がこういった短歌の指南書や入門書を出しているけど、各人の正確が出るものだと思います。 わかりやすくて良書。

    0
    投稿日: 2012.12.20
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    短歌のブラッシュアップを感情によらず理論的に行う姿勢にとても好感がもてるというか、腑におちる。 投稿された歌を大切にして、ルールを守って添削…というデリケートな作業がこれだけ上手にできるのはさすが元教師。

    0
    投稿日: 2012.12.09
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    ”色彩をとりいれてみよう”の発想が好き。。 草わかば色鉛筆の赤き粉のちるがいとしく寝て削るなり 北原白秋 場所、時間、彩り、空気、心… 歌は、考えていたより、もっと、もっと自由なもの、みたい。。

    0
    投稿日: 2012.09.19
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    中学生のときに買っていた本で、片付けをしていて久しぶりに見つけたので再読しました。 とても読みやすいことばで書かれていますし、すこし短歌に興味があるような方にはぜひともおすすめしたい一冊です。この本は、一般の人が詠んだ短歌を俵万智さんが添削する部分と、それに関連して俵さんがピックアップしたプロの歌人の短歌を何首か鑑賞する部分からなっています。章もけっこう細かく分けてあって、扱われているテーマも絞り込んであるので、予備知識がなくてもさくさく読み進められます。どなたでも「ひとこと使い方をかえるだけで、こんなにことばがかがやくんだ!」というさわやかなよろこびが楽しめるはずです。

    0
    投稿日: 2012.01.05
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    ・「も」があったら疑ってみる ・句切れを入れてみる ・動詞が4つ以上あったら考える ・体言止めは一つだけにする ・副詞には頼らない ・数字を効果的に使う ・比喩に統一感を持たせる ・現在形を活用する ・あいまいな「の」に気をつける ・初句を印象的にする ・色彩を取り入れる ・固有名詞を活用する 普通名詞に比べて、情報量が多い 日本酒より越乃寒梅、シングルモルトよりラフロイグ ・主観的な形容詞は避ける 嬉しい、愛しい、苦しい ・会話体を活用する

    0
    投稿日: 2011.07.28
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    読者が投稿する短歌を、俵万智さんが添削する形で構成されている。投稿者の住所、氏名までも掲載されているのだが、茨木市や高槻市在住の人もおられて、何かと親近感が湧いた。また、高槻市在住だった人が、途中から八王子市在住に変わっていて、あ、転勤されたのかな?なんて想像してみたり。日本全国に、隠れ歌詠み人人?は多いのかも知れない。

    0
    投稿日: 2011.05.06
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    短歌を始めるきっかけとなった本 短歌入門〔作る手ほどき、読む技術) 短歌の魅力 まず読む  理解する 気持ちをどうすれば伝えることができるか? 1.優れた先人の作品に触れること 2.自作を徹底的に推吟味すること 一寸した言葉使いに注意!!これで世界がかわる。 言葉は大事!! 第一講「も」があったら疑ってみよう。  必然性在る「も」もある。 第二講句切れをいれてみよう思い切って構造改革!! 第三講 動詞が四つ以上あったら考えよう 体言止めは1つだけにしよう 第四講 副詞には頼らない。数字を効果的に 第五講比喩に統一感を待たせよう。現在形を活用しよう 第六講あいまいな「の」に気をつけよう。初句を印象的にしよう。 第七講色彩を取り入れよう。固有名詞の活用 第八講主観的形容詞を避ける。会話体を活用。

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    投稿日: 2010.12.23
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    短歌初心者がひっかかりやすい場所を具体的に言葉にしてくれている入門書。 短歌を詠み始めたい方に、そしてもっと上達したい方に。

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    投稿日: 2010.01.08
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    俵万智が短歌の例を取り上げて添削しながら、そのコツを伝授する!という趣旨のもの? 実際彼女の感性は鋭くて、「たしかにここを直すとよくなった!」となることがしばしば。 その一方で「なんで直したの?」というものもあるから、やっぱり一首ごとの評価は人の感性次第なのかな、とも思ったり。 それでもちゃんとカテゴライズされて、推敲するときのポイントを教えてくれるので面白い。 なんも考えずにまず短歌を詠んでみて、それからこれをもとに直していくといいものができそうって思える一冊です。

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    投稿日: 2009.07.31
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    枡野浩一『一人で始める短歌入門』で引用されていたので読んだ。三十一文字に削ぎ落としていく、三十一文字を切り取っていく、ということが何倍も楽しくなる本。

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    投稿日: 2008.05.09
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    短歌は何でもありだけど、やっぱり技術は知らないより知っていた方がよいし、ないよりはああった方がよい。

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    投稿日: 2008.03.22
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    俵万智さんの「考える短歌」を読了。 先日読んだ永田和宏さんとの違いがおもしろかった。 というのは、アドバイスの内容なんかはほぼ同じなんだけど、その言いようが全く違ってて。 永田センセは言い切らないの。 「こうなることもある」とか「こんな風になるかもしれない」とか優しい言い回し。 逆にイライラするくらい曖昧なので、自分で内容をメモするに当たり、 そういう表現を全部言い切りに直したくらい(笑)。 しかし万智ちゃんはヤルね。 もう言い切るし、じゃんじゃん添削して直しちゃう。 おまけに「こう直したら、『さっき言ってたのと違うじゃん』って思うでしょ? でもこの場合はコレでイイの!」って先回りしたお言葉まで。ははぁ〜(伏)。 短歌にしっかり向き合おうと思ってるんだけど、 始めたばかりの1年前みたいにポロリとできることがなくなってるんだよなぁ。 気負ってるからだろうけど、ネタの発見があっても31音に足りない欠片ばかりで がっつりと大きな塊にならないような感じ。 その小さな欠片をこねくり回しても、ねぇ。 ま、何事も、少し続けるとこういう悩みは出てくるものよね。 どうこれを切り抜けるか、自分自身を観察していこうかと。

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    投稿日: 2008.03.21
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     短歌以外にも一般的な文章を作成する上でも役立ちます。短い文章を作製する機会の多い方におすすめです。

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    投稿日: 2006.09.15
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    添削された短歌がいきいきと輝きだすのが魔法のようです。語順を入れかえたり時制をかえるだけでみちがえちゃうなんてすてき!思わす感動しちゃいます。ためいきがもれる。

    0
    投稿日: 2006.01.13
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    俵さんが短歌の添削をしてくれると言うもの。 初心者には良い本らしい....... でも、短歌と言うよりも、日本語の基本的な動詞だの助詞だのが何なのかきちんと理解していないものにはちんぷんかんぷんかもしれない....... あぁ、日本語って難しい!ってか、それは、ちゃんと勉強せんかったうちだけ?(^^ゞ

    0
    投稿日: 2005.06.12
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     どうすれば気持ちを正確に伝えることができるのか。  短歌上達の秘訣は、優れた先人の作品に触れることと、  自作を徹底的に推敲吟味すること。  ちょっとした言葉遣いに注意するだけで、世界は飛躍的に広がる。  今を代表する歌人・俵万智が、読者からの投稿を元に  「こうすればもっと良くなる」を添削指導。  この実践編にプラスし、先達の作品鑑賞の面からも、  表現の可能性を追求する。短歌だけに留まらない、俵版「文章読本」。                       (帯より) 新潮社の「考える人」に応募された何千という作品の中から幾つかが添削例として載せられている。 心が揺れたからこそ言葉になり、歌になる、という観点から無駄をなくし、より読者に伝わる歌を詠めるように指導がなされている。 目のつけどころ、視点の転換、言葉の用法など様々な切り口で鑑賞し、添削される。 定型に上手い具合に収まった一首ができたと思っても、もういちど徹底的に推敲してみると、別のよりよい収め方があるかもしれない、というのが印象的だった。 初心者にはとてもわかりやすい一冊だった。

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    投稿日: 2005.05.01
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    短歌が、単に思ったままを書けばいいのではない、技術的なものを必要とすることは重々承知。従って添削でぐっとよくなることもわかっている。しかし、俵さんの添削の中には、全面的に賛成できないものもあり。それは俵さんの力が強すぎるせいかもしれない。 歌としては、最後の一首が心に残った。「主婦にもできる」そうだよな〜差別はこんなところにもさりげなくひそんでいる。児童書の評価での「おとなの鑑賞にも堪える」とかいうのもそうだよな。

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    投稿日: 2004.11.06