
総合評価
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powered by ブクログなかなか面白かった。 似鳥さんらしいユーモアミステリでありながら、白日の元にさらされるのは社会派。 世知辛い世の中を移した作品でした。 2948冊 今年176冊目
0投稿日: 2025.06.25
powered by ブクログ動物園の飼育員さんが事件に巻き込まれる話。 今回は、退勤しようとしたら野生のアルパカ()に遭遇するところから話が始まって、誘拐とか不法侵入とか傷害事件とか、およそ飼育員さんが体験しないであろうやっかいごとに巻き込まれていく話。 今のところ3巻目なんやけど、1番辛い気持ちになってしまった……動物が好きでもそこまで好きでなくても、読んであげてほしい……そして是非とも!!週末は家族でも1人でも!!動物園に!!!是非!!!!ฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ
0投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログ▶鷹待山ファミリーパークのカピバラと二人の男。▶所有者不明のアルパカを拾う。▶七森さんの大学時代の友人が失踪。▶なんらかの事件はあったのかなかったのか。 ■楓ヶ丘動物園についての簡単なメモ(これまでに読んだ全巻分/★は主要語) 【アイ】ミニブタの雌、六歳。 【安達/あだち】大山動物園のダチョウ担当。 【あにまる通信】飼育員たちによる動物園ブログ。 【アルパカ】毛をトルステンとかすぐ臭い唾を吐くというくらいしか知りません。 【井坂/いさか】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターの守衛。鴇先生の顔見知り。 【イサミ】オオワシの雄、十八歳。ややフレンドリー。 【乾愛梨/いぬい・あいり】祖父江の部下のライター。声とノリがよい。 【ウァレフォル】謎の人物。元の意味はソロモン王が使役する七十二柱の悪魔の一柱。手持ちのド=プランシー『地獄の辞典』によると天使の姿ないしは、ライオンの顔にガチョウの脚、野兎の尾という姿で現れ人間に才気と大胆さを与えるとなっている「ヴァラファール」がこれになるか。他の説では人間に盗みをそそのかす悪魔というものもあった。 【宇川幹夫】ある人物の本名。 【馬刑事】名前不明。都筑とコンビを組んでいるようだ。二足歩行の馬を思わせるルックス。 【ウララ】シマウマの雌、六歳。 【江川】獣医兼レッサーパンダ担当。 【N作戦】「泣いた赤鬼作戦」の略。友人のためにあえて悪役をするという憧れのシチュエーション。服部くんがしたがっていた。 【遠藤】広報係。女性。プライベートでも広報係という厄介なお人。 【大久保】南署の若い刑事。 【オードリー】フタコブラクダ。もうじき出産。 【大平牧場】アルパカも多数飼育している。 【大山動物園】近隣の動物園らしい。桃くんたちが捕獲したダチョウを引き取ってくれた。 【落合】ペンギン担当。 【楓ヶ丘動物園】桃くんたちが勤める動物園。最近事件の舞台になることが多い特異点。 【感染症】珍しいペットを欲しがり多様化して輸入動物から感染症が広まることが増えている。ヒトの無責任さの一例。動物園でも危険回避のために種々の手段が取られている。野兎病、エボラ出血熱、カンガルー病など。ペットとは限らないが鳥インフルエンザなんかもありますね。 【キーパーズトーク】飼育員による担当動物のガイド。 【北村】「週刊文椿(しゅうかんぶんちゅん)」の女性記者。 【ギンジ】イヌワシの雄、二十二歳。警戒心が強い。 【グレゴリー】たぶんフタコブラクダ。雄。 【見城市動植物園】閑散としている。水鳥池は大きい。 【ケント君】鷹待山のカピバラ。手拍子すると後ろ足で立ってどじょうすくいを踊る。 【コータロー】グレービーシマウマの雄、八歳。 【ココ】ダチョウの雌、十六歳。おとなしい性格。 【コン】イリエワニ。一番小さく一メートル二十センチ。 【斎藤】ある夜、七森さんが見つけ、桃くんと鴇先生で保護した所有者不明のアルパカ。とりあえず楓ヶ丘動物園で保護することになりとりあえず斎藤さんという名前がつきとりあえず桃くんと本郷さんが担当することになった。 【佐世保修/させぼ・おさむ】三代目園長。長身で上品な白髪、知的なまなざしの紳士。アフリカゾウの飼育を二十年間担当した職人肌の飼育員だった。 【サトシ】イリエワニ。二番目に大きいがルディとそう変わらない。 【飼育員】二割は動物好き。三割は動物マニア。五割は動物バカ。現代の飼育員は明るさ、朗らかさ、トーク力、演技力が求められる。当然飼育の知識と能力や研究する能力も。厳しい・・・ 【ジェシカ】アミメキリンの雌、九歳。 【ショコラ】モルモット。 【仁堂製薬株式会社早瀬川研究センター/じんどうせいやく】鴇先生が以前勤めていた研究所。 【鈴木良太】花里千恵の彼氏。と自称している。いつもへりくだって騒いでいる。桃くんにだけは態度がデカい。 【祖父江洋平】フリーライター。花里千恵がコンタクトをとっていたらしい。普段は銀縁メガネでクールな態度だが赤いフレームのメガネに変えると野次馬根性丸出しの記者モードになる。 【ソロモン】怪盗。イリエワニのルディを盗んだ。 【高橋】庶務。 【鷹待山ファミリーパーク】動物園もある遊園地。あまり盛況ではない。カピバラの飼育では実績がある。 【都筑/つづき】南署の刑事。カエルに似ている。 【ディオゲネス】服部君ちの犬。ボクサーとエアデール・テリアと何かが混じった雑種。《古代イヌ様生物、とでも表現すべき不思議な風情が漂っている。》アルパカp.185。桃くんと出会い興奮のあまり正体を失った。嗅覚にすぐれておりクマ以上という説も。 【テレビカメラ】《テレビカメラというのは、向けられる人にとっては銃口のようなものだった。》p.131 【動物園】犯罪現場には向かない現場。言うことを聞かない生き物がぞろぞろおり危険だしいろいろ制限もあるのでとても捜査しにくい。 【動物園不要論】根強く存在する考え方ではある。個人的にはぼくも「なくてもいい」とも思っているのですが、その教育的価値の高さは認めています。ただ教育的価値のために動物の自由を奪うのがゆるされるのかとか、でも実のとこ動物園で飼われている動物たちは野生よりもシアワセなのかもとか、まあいろいろ考えて結論は出にくいです。 【鴇佐恵子★/とき・さえこ】獣医兼猛禽館担当。髪をひっつめにしている。長身で姿勢がいい。思い切りと度胸もいい。この人に指示されると誰もがつい姿勢を正してしたがってしまう。格闘能力も高い。以前は仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターに勤めていた。意外なことに桃くんのことが気になっているようでもある。 【時田】渉外係。 【トップ】鴇《トップだからあんななのよ》第二巻p.63 【トト】花里千恵の家でノノとともに死にかけていたハムスター。三色。とりあえず桃くんが世話をしている。 【七森さや★/ななもり・さや】ふれあい広場担当。園のアイドル。動物の名前にも「さん」をつけて呼ぶ。油断すると折り紙をしてる。もしかしたら桃くんに気があるようでもある。 【盗まれた動物】イリエワニ一頭ルディ。ミニブタ二頭アイとハナ。インドクジャクの雌一羽。 【ノノ】花里千恵の家でトトとともに死にかけていたハムスター。白茶。とりあえず桃くんが世話をしている。 【服部樹★/はっとり・いつき】爬虫類館東側担当。文学青年だったゆえか作中一番の変人。「あにまる通信」に載せる文章もときおり耽美に走り変態的なことがあるのでむしろ評判がよかったりする。自分が変態であることの誇りを抱いている。他人の困っている顔を見るのが好き。特に桃くんが困ったことになっているのを見るとうっとりするので困るようにしむけたり後をつけたりする。フェンシングの心得があるようだ。金持ちと思われる。生ハムサラダを注文して生ハムをどけて食べたり、温玉牛丼を注文して温玉をどけて食べたりするタイプ。《服部君の辞書にデリカシーという単語はない。》第一巻p.230。 【ハナ】ミニブタの雌、十一歳。 【花里千恵】七森さんの大学時代同じ動物行動学のゼミの友人だった。最近不審なことがなかったか聞いてきた後に行方不明に。今福動物プロダクション勤務。 【はにかみ屋】飼育係御用達の弁当屋。何を選んでも必ず異常に塩辛い謎の漬け物がついてきて皆が他の人に押しつけようとする。 【BL】ブリーディング・ローン。動物園同士での動物の貸し借り。 【菱川】リスザル担当。 【伏見】爬虫類館西側担当。 【ププル】オランウータンの雄、二歳。 【ふれあい広場】動物に触れるスペース。 【北斗】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センター創薬安全性研究室勤務。鴇先生の知人。 【ボコ】ダチョウの雄、十七歳。なぜか人間の雌を見分けることができ好みの女性に求愛行動をとる。 【本郷健助/ほんごう・けんすけ】先輩。どこの動物園にも一人はいる熊ヒゲの飼育係。楓ヶ丘牧場担当。ランニング好き。 【マカロン君】モモイロペリカン。見城市動植物園で以前は飼育員と漫才していた人気者。 【マラソン】本郷いわく「ランニングの体力は別腹」(第二巻p.10)なんだとか。どんなに仕事で疲れていてもランニングのペースは落ちない。 【丸山】飼育係長。飼育員の中で最古参。アルマジロ等小型小動物担当。 【村田】広報係。以前は工場に勤めていた。 【メイ】アミメキリンの雌、三歳。人懐っこい。桃くんの顔を舐めたがる。 【モモ】ミニブタ。 【桃本★/もももと】語り手の主人公。3連「も」が言いにくいので、だいたい「桃さん」とか「桃くん」とか呼ばれる。オランウータンとミニブタに「モモ」がおり他園に引っ越したコビトカバにも「モモ」がいる。動物園の動物はなぜかとりあえず「モモ」と名付けられることが多いらしく桃くんは「人間の方のモモ君」と呼ばれることもある。アフリカ草原ゾーン担当。動物に舐められやすい。皮膚から美味しそうな何かを分泌しているのかもしれない。特にキリンのメイは執拗に舐めようとしてくる。毎回殴打されている。 【モルコ】モルモット。 【ヤヨイ】ミニブタ。 【結城明彦/ゆうき・あきひこ】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターに勤務している。鴇先生の元カレらしい。デリカシーがなく自信家のようだ。ルックスも悪くないしある意味鴇先生に似合っている。 【リリィ】シマウマの雌、五歳。コータローを物憂げに見ている。 【ルディ】イリエワニ。 【ワリー】イリエワニ。その中でも一番大きく二メートル近い。 【第一巻 第一章 のたのたクロコダイル】二メートル近くある危険なイリエワニが「怪盗ソロモン」とやらにさらわれた。いつ、どうやって、なんのために? 桃くんが疑われてるみたい? 【第一巻 第二章 ごろごろポットベリー】七森さんの周囲が不穏な感じがしたので食事に誘ってみたが・・・。そしてふれあい広場のミニブタ二頭がさらわれた。鴇先生とのコンビ誕生。 【第一巻 第三章 ばさばさピーコック】鴇先生と桃くんの捜査と危機。そして桃くんが襲われた。 【第一巻 第四章 がっかりホモサピエンス】七森さんとの会話から少しずつ謎がほどけてゆき鴇先生、服部くん、園長なども参戦。 【第二巻 第一章 公道上のダチョウ】市民マラソン大会でなぜかダチョウがゆうゆうと走っていた。そいつをなんとか捕獲したせいで・・・? 【第二巻 第二章 業務上のペンギン】鴇先生が襲われる。かなり不穏な状況なのに皆けっこうお気楽だったがえらい目にあう。 【第二巻 第三章 捜査線上のオオワシ】動物園まわりで無視できるような小さな異変が重なっている。いったい、なにが起こっている? 【第二巻 第四章 掌の上の鳥たち】ダチョウが逃げ出した施設があるはずなので探そうとする桃くんたち。服部君ちの犬ディオゲネス大興奮。 【第三巻 第一章 迷いアルパカ】迷いアルパカを拾い「斎藤」と名づけるが失踪しているアルパカの情報はない。 【第三巻 第二章 腹減りハムスター】七森さんの大学時代の友人と連絡がつかなくなっているので彼女の部屋に行ってみる。 【第三巻 第三章 ふらつきペリカン】今回も桃くんが襲われる。怪しいヤツは誰だ? 【第三巻 第四章 戦う飼育員】飼育員はなにと戦うのか。なにをすべきか。
0投稿日: 2023.04.08
powered by ブクログシリーズ3巻目は一番読み応えがあった。今までストレスを感じていなかった証拠だと園長が桃くんを褒めるところが秀逸。
2投稿日: 2021.09.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どんな理由があろうとも、子供、動物、いや大人にだって、絶対虐待は反対!そんなお話でした。 話の流れが見えず、結局わたしが怪しいやつ…と、犯人では?と思っていた人は見事にはずれました。 最初は、動物の描写等が可愛くて微笑んでしまったけど、結構重い内容だったと思います。 アルパカの名前がミョーにツボでした(笑)
0投稿日: 2021.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
動物園シリーズ第三弾 毎度おなじみの動物園職員が大活躍しています。 そしてこれも毎度おなじみ、あとがきの癖が凄い(笑) あとがき読むまでが楽しみで楽しくて…ついつい一気に読んでしまいました。 園長がまだ飼育員だった時の謎とも結び付いて解決したラストは胸熱…! ボコにはこれからもずっと幸せに暮らしていってほしいです。
0投稿日: 2021.04.23
powered by ブクログ闘う飼育員さん。第三弾。 このシリーズは「一般的にできること」でちゃんと話が進むし解決するのがすごい。
0投稿日: 2021.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
似鳥を北海道人はニトリと読んでしまうが 作者はニタドリ先生である 作品の10倍ぐらい、あとがきに精魂注いでいるが、内容の99%は本文に関係なく現実の部分もなくためにもならない、勢いと無駄な話の広がりの文章であり、時間をかけて読んで虚しさが残る逸品です 本文の感想は・・・忘れちゃった(´・ω・`)イイカ
0投稿日: 2021.01.11
powered by ブクログシリーズ三作目。題名通り、迷いアルパカを保護するところからスタート。一方で七森さんの友人が失踪。もちろん事件は繋がっているわけで…。桃くん、七森さん、鴇先生、変態服部君がほぼ犯罪であろうことをしながら、七森さんの友人が関わってしまったと思われる事件を追う様子を、夢中で読みました。今回は動物園そのものが抱えているものがテーマ。動物蘊蓄や細かな笑い所に気をとられますが、テーマは重く本当に悲しくなりました。愛しい彼らを今後も追いかけるのが楽しみです。ただお弁当の中のピンクの塩辛い漬物の正体は早めにお願いします。
0投稿日: 2020.05.31
powered by ブクログワニ日和、ダチョウにつづく第三弾。ミステリのシリーズはこれぐらい無駄に事件が起きるのがよろしい。今回はとても深い闇。動物プロダクションの虐待がテーマになってます。とはいえ、暗くもなく、読了感も悪くない。前半にもちらりと言及される、捨てペットについても、非常に良いですな。今回は捨てアルパカからのスタート。ももさん、鴇先生、七森さん、服部くんの活躍が大変楽しい。服部くんが回を増すごとに魅力が倍増してきます。 >『どこかで保護されていた動物が最終的に動物園に引き取られる、というケースは時折あるが、それは密輸が摘発されて、押収されたとかいった特殊なケースだけで、そもそも飼える施設も費用も労力もないのに、動物園が何に感染しているか分からない捨てペットを引き取ったりはしない。だが、置いておけば引き取ってくれるだろうという浅はかな考えで動物園付近にペットを捨てていく最低の人間(注釈)が時折いるのだ。電話で「引き取ってくれないか」と言ってくる世間知らずもいる。動物園の動物は一個体ごとに厳格に管理されており、飛び入りなど受け入れる余地がないことぐらい分からんのかと思うが、分からん人間もいるのである。』 『(注釈)当たり前のことだが、動物を飼い始めたら動物が死ぬまで自分で飼わなければならないし、動物より先に死んでもならない。』
4投稿日: 2020.04.24
powered by ブクログシリーズ3作目。今回も桃さんと愉快な仲間たちの活躍が楽しい。アルパカやカピバラ、ハムスターなど可愛い系の動物が登場して、仕草の描写が可愛くてなごんだ。
2投稿日: 2020.03.12
powered by ブクログ動物園シリーズ第三弾。今回はアルパカを拾うところから事件が始まる。一作目も二作目もただの動物園ミステリではなかったが今作はそれに昨今の動物園事情も加わって事件を複雑なものにしていた。今回は鴇先生だけでなくいつものメンバーがそれぞれ活躍していて面白かった。あとがきも相変わらずの調子で書かれているので何か妙に安心する。
0投稿日: 2020.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
楓ケ丘動物園の飼育員さんたちが活躍するミステリー第三弾。 シリーズ読み終わった後に表紙絵見た感想は、「今回も服部君の位置取りが最高」でした。 序盤のアルパカ対アンゴラウサギのほっこり感から、緊迫した失踪事件を経て「動物業界」の暗部に触れていく。つらい。アルパカかわいいねキャッキャという気持ちから、「汚い大人って、自分たち人間の都合で、動物に対しての倫理観が、でも求めている大衆がいるのも事実で」、などとぐるぐる考えさせられる。経営難の末に閉演している動物園や水族館は数知れずだと思うし、まさに対岸の火事どころの話じゃない、実に切羽詰まった問題なんだろうなと、この業界で勤めていなくても説得感があってつらい。 ワニで「動物園の役割」について七森さんに話したこと、ダチョウで「動物園では見世物はやらない」と刑事さんに話したこと、そして今回のアルパカで「魔法はないんだ」ということ。最後の園長からの言葉で、ひたむきに、まじめに頑張っている人の努力が真っ当に評価されたと思えて、救われた気がする。この辺ブレない芯をもっている桃くんすごい好感度高い。人たらしだけど。 飼育員さんありがとうの気持ちを込めて動物園に行きたくなった、よい休日読書ライフでした。 桃くん鴇先生ともっと仲良くなって。
0投稿日: 2019.10.14
powered by ブクログシリーズ第3弾。 動物園の外に見知らぬアルパカがいた。どこからきたアルパカなのかその謎を探るお話。 動物園の存在意義とは?飼育員は何をすべきか?客は動物園の何を見るべきか?一見、細かく複雑に組み合わされた若者向けのミステリーと思わせておきながらも根底には深いテーマが見え隠れしている。 シリーズを読み終えるたびになにやらズンと胸が痛む。
0投稿日: 2019.06.22
powered by ブクログ動物園ミステリ。シリーズ3作目。 迷子のアルパカと、失踪人、動物園への侵入者、不審な人物たち。 これらが上手く繋がる結末はお見事。 鴇先生かわいいです。
0投稿日: 2019.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんかちょっと物足りない… 服部くんの変態ぶりも鴇先生の立ち回りも前作の方がぐいぐい来ててよかったなー 毎回、真相は重め。 短編で日常の謎系が読みたいなあ。
0投稿日: 2019.04.13
powered by ブクログストーリーの本筋と関係ない第一印象(^ ^; 「え、そっちなん?」(^ ^; アイドルじゃなくて!?(^ ^; ストーリーの本筋は、前二作を踏襲して、 ゆるゆるな日常とシリアスな事件(^ ^ 今回もまたかなりのピンチに陥って、 でも変態服部くんが大活躍(^ ^; 仕事を終えて帰ろうとしたら、 そこにアルパカがいた、という度肝抜く出だしから、 ぐいぐいと引き込まれて、やはり一気読み(^ ^; いや〜、これは映像化したら楽しそうだな〜(^ ^ ...私が知らんだけで、すでにされてるかもしれませんが... でも、ものすごく予算かかりそうだな〜...(^ ^;
0投稿日: 2018.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
楓ヶ丘動物園シリーズの第3弾。 ★以下、ネタバレです。★ 今回は人が死なないミステリー(このシリーズでは死人が出ない事件の方が好きです)。 拾ったアルパカを「斎藤」と命名し、結局その名前で展示するのが、笑えました。 ミステリーなのですが、全体的に笑いを誘う要素がたくさん詰まっていて、面白かったです(桃本くんの一言感想や、事件関係者の怪しさなど)。 最後の最後で大変な思いをしたボコ(ダチョウ)だけど、事件を追求する決め手に!(大活躍?) ただし、動物園の持続的な運営やアイドル動物については、考えさせられました。 小規模な動物園は集客を維持するのも大変ですよね。動物たちの他に、普段気にしていなかった飼育員さんをはじめとする職員さんの頑張りがあってこその動物園なんだなぁ、とつくづく思いました。 【おまけ】 服部君は何者なのでしょうか? お財布には大金が入っており、運転手付きの車に乗り、住まいは大邸宅の様子。 服部君の私生活がとても気になります!
0投稿日: 2018.07.18
powered by ブクログ2018年17冊目。パターン化は気になるけど、スタイルが確立されているとも言える。今回もノリの割りに重たい事件が勃発。本当にあり得そうなことなので、いろいろ考えさせられてしまう。
0投稿日: 2018.02.12
powered by ブクログ動物シリーズ第三弾。今作は、アルパカが逃走し、七森の友達が行方不明になり、動物園の来園者が減少していることに頭を悩ませたり、他の動物園の来園者増加した工夫を基にどうすれば来園者が増加し、リピーターも増えるのかと模索する動物園職員の苦悩など、内容が重いものである。アルパカが逃走し、捕獲に奔走する職員、さらに追い打ちをかける来園者減少の問題もある中、職員、獣医師との連携が強くなっていくのが良かった。桃くんと鴇先生との関係も進展し、どうなるのか楽しみ。服部君の変態ぶりも益々高くなり、そっちも見ものである。
0投稿日: 2018.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
動物に芸、というのは見ている私達は楽しいし、飼育員さんとの絆を感じてたりもするんだけど、こういう事実もあるのだろうと心が痛くなりました。実際虐待されているような事件も報道されているし…。負けない気持ちがあって良かった。賢い人で良かった。今回は桃くんも活躍してたように思います。相変わらず痛そうだけど。そっか、鴇先生かー、と最後はにやにや。服部くんの素性をそろそろ知りたい。園長も情熱を内に秘めた人のようで、次作が楽しみです。
0投稿日: 2017.12.17
powered by ブクログ楓ヶ丘動物園シリーズの第3弾。 シリーズがこなれてきて、登場人物たちの個性がより際立つ作品でした。アンバランスなメンバーもチームになればそれぞれの個性を活かして強さを発揮する、素人チーム探偵ものとしても面白く、また動物の行動を擬人化して語る表現の可愛らしさを楽しむのもアリ。ストーリーの骨子に社会的な問題に対する似鳥氏の主張が織り交ぜられているところが軽くなりすぎないポイントかな。
0投稿日: 2017.04.22キュートな動物ミステリー、第三弾!
今回はアルパカ。 動物たちの愛らしさを軽やかでユーモラスに描いているので、 やっぱり楽しいこのシリーズ。 でもやっぱり、楽しいだけでは終わらない。 動物園と動物、人と動物。 それぞれの関係性と問題点へもしっかりスポットがあたり、 読み応えがあります。 また、推理も「ぼくたちは警察ではない」という場面があり、 ふっと現実に引き戻されるような感覚に陥りました。 推理を重ねて真実に迫ろうとした瞬間のその切り込みは、すごい、と感じました。 「脅して黙らせたほうが勝ちなんて許せない」 という場面もあり、これはぐっときました。 シリーズを重ねるごとに熱量があがっています。
3投稿日: 2017.04.06
powered by ブクログ他のシリーズと同様、事件解決への最後の一捻りはキレがあって最後まで展開を楽しみながらさくっと読めます。 「迷いアルパカ」に秘められた謎は想像以上に切なくて、考えさせられるものがありました。命あるものを扱うビジネスで、いざという瞬間に倫理観を判断基準に持ち込めるか。 想像力を広げて決断できる人の生き様は、かっこいいと感じます。
0投稿日: 2017.03.28
powered by ブクログ侵入者VSカピバラの緊張感の無さ。夜の闇に浮かぶ白いアルパカのぬぼっとした姿。前作を読んでから大分たったがなんなく楓ヶ丘動物園の世界に入れました。「斎藤さん」にからんだ謎の背景は重大な問題ですが、おなじみの面々の活躍がユーモラスに描かれていてさくっと読むことができます。 作品とは全く関係ない話の著者あとがきも思わずクスッと笑ってしまいます。あんまり楓ヶ丘で問題が続いても困るけど、ちょっぴり近づいた桃さんと鴇先生の仲や変態服部くんのプライベートとか気になるので続編希望。
0投稿日: 2016.06.27
powered by ブクログ次々いろんな事件がおこりますね。動物って人間に振り回されているんだなぁと思わずにはいられません。 鴇先生と桃くんも気になりつつ動物園のドタバタ続いてほしいです。
1投稿日: 2016.04.24
powered by ブクログ楓ケ丘動物園シリーズ3作目。 桃君は鈍感な人だと思ってたけど、意外と天然人たらしな面があるのではないかと思った。それにしてもよく事件に巻き込まれて犯人に殴られる人である。鴇先生のオンオフのギャップがかわいくてきゅんときた。でもやっぱり鴇先生のやり方は思い切りがいいようでむちゃくちゃだなぁと思った。悪びれず不法侵入しすぎです。 軽快なノリで楽しく読めるけど、今回も腹にずんと来るものがあった。きっとどこの動物園もこういう問題を抱えているんだろうなぁ、とやりきれない気持になりました。
0投稿日: 2015.12.27
powered by ブクログ似鳥鶏さんはあとがきも大変面白いことに気付いて、前2冊分も急いで読んでみた。面白い。 モフモフ癒し系のアルパカが唾吐き攻撃をしかけることと、お気楽極楽なボコに実は辛い過去があったことに打撃を受ける。それにしても、服部君は桃さんが好きすぎるっ。
0投稿日: 2015.10.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ちょっとここで、アルパカ拾いまして」―楓ケ丘動物園のアイドル飼育員・七森さんの友人が失踪した。 行方を探る鍵はアルパカ?ハムスター?それとも…飼育員仲間の桃くん、ツンデレ獣医の鴇先生、アイドル飼育員の七森さんや変態・服部君らおなじみの面々が大活躍する、大人気動物園ミステリーシリーズ第3弾! *** 動物プロダクションに虐待されながら芸を仕込まれていた動物たち。 鴇先生と桃君の距離が少し縮まった予感。
0投稿日: 2015.10.10
powered by ブクログ2015.8.3.似鳥鶏さん、動物園シリーズ第3段!桃本君のおっかけ?服部くんの言動、振る舞いが相変わらず面白かった。最初の迷いアルパカを捕まえるところがすごく面白くて笑ってしまった。動物の生態にいちいち、ヘェ〜って感心することが多かったのは前作と同じ。
0投稿日: 2015.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
動物園シリーズ3作目。 結末の持っていき方が動物園職員ならではだけど、 ちょっと強引かな… あいかわずあとがきが無茶苦茶です。
0投稿日: 2015.08.02
powered by ブクログ動物園シリーズの第三弾。とくに二作目が面白かったので、かなり期待して読んだのですが、なんだか微妙です。登場人物が多く、しかもみんなが何かを隠しているというよく分からない状況。その状況のためか、エピソードが積み重なっても、物語が掘り下げられるのではなく、広がって(拡散して、あるいは散漫になって)いるように思えました。次に期待です!
0投稿日: 2015.06.17
powered by ブクログ動物園ミステリ第三弾。 ある程度パターン化されて来たものの、それがまたシリーズものの安心感にもなる。 続きはあるのかなー? また読みたい!
0投稿日: 2015.06.07
powered by ブクログ動物園ミステリ第3弾。ストーリーは、ありえなさそう思っても面白くて引き込まれる。何より文章が面白くて、じわじわくる。濃厚なキャラもやはり素敵だ。久しぶりに、続きが読みたくなるシリーズ。 2015/5/20
0投稿日: 2015.05.20シリーズ3作目です。
最近増えている日常系推理もの(人は死なない)です。ぶっちゃけ推理と言うほど立派なトリックは出てきませんが、動物達のかわいらしさ、愉快なキャラクター達の掛け合いが面白いです。 軽い文体なのでサクサク読めるとは思いますが、意外とヘビーな背景があったり考えさせられたり。 アルパカを拾う、と言う一般人ならまず遭遇しないシーンから友人の失踪、怪しい施設…と次々と事件に首を突っ込んでいく素人探偵達のドタバタ劇に引き込まれずにいられません。随所の動物知識も面白いです。 シリーズ3作目ですがここから読んでも問題は無いです。もちろん1作目からの方が登場人物達の関係が解りやすいのですが。 毎回後書きも好きだったりします。
0投稿日: 2015.05.18
powered by ブクログ動物園ミステリシリーズ第三弾。 例によって、動物園の日常が興味深い。 雑学に加え、それに就く人がどのような考えをするのかという点をしっかり書いてくれるので、面白い。 ミステリとしても、良い意味でオーソドックス。展開やトリックに大きく驚くことはないが、ストーリーとの相性が良く、エンタメ性は高い。 青春コメディテイストも、著者他作に比べやりすぎでなくてよい。 3作目となり、その安定さからはシリーズものとして評価できることも分かった。楽しみが増えてよい。 4-
0投稿日: 2015.05.12
powered by ブクログ動物園ミステリシリーズ第三弾。 服部くんの変態っぷりがが今回もイイ味を出していて、もうそれだけでキャラ萌え的には満足です。戦力外~よりも本格寄りだしね。 この作者さんの作品特有の欄外のウンチク含めて、読んでて楽しい。まぁ、動物園を取り巻くネタはヘビーなところもあったりするんですが…そこも含め、普段私たちが知らないバックヤード的「お仕事」ミステリとしてお気に入りのシリーズです。
0投稿日: 2015.05.12営業動物~ぅ?
かわいいしぐさの動物には心をいやされるぅ・・なんて信じちゃいけない。 その技には理不尽な行為があったんだぁ・・・ 前作、前々作に続く動物園ものがたり、かっこいいトキ先生、変態服部君、ちょっとおまぬけな桃君の助っ人を頼んだよ。 次は何の動物が登場するのかどんな切り口が登場するのか楽しみです。
0投稿日: 2015.04.12
powered by ブクログこのシリーズは全部読んでいます。かるい口調と、個性的なキャラクターで覚えやすく、面白く読めるのに、いつも犯人がわからない私は、アホだなぁと思います。 ミステリを読み慣れているひとなら造作もないのでしょうか。 それより、ここに書かれている動物プロダクションのことがショックでした。こういうの、きっとあったんだろうなぁ。今はもうないことを祈ります。
0投稿日: 2015.02.22
powered by ブクログ飼育員さんたちが主役の動物園シリーズ。 そりゃちょっと強引すぎやしませんか!? と思ったりもするのだが、今巻も動物が可愛いから許す(はあと) トリック的には意外と本格だよね。
0投稿日: 2015.02.18
powered by ブクログ楓ヶ丘動物園の桃本は仕事帰りになぜかアルパカに遭遇、保護したが飼い主が名乗り出て来ない。 一方、七森さんの友人が失踪していることが判明し、さらには各地の動物園への侵入者が相次いで現れる。 桃本は同僚たちと事件の解決に乗り出すが…。 楓ヶ丘動物園シリーズ。 3作目ということもあっておなじみの個性的なメンバーのキャラもすっかり定着。 今回も服部君のフルスロットルな変態紳士ぶりを楽しみながら、安心して読み進めました。 しかし、飼育員たちののほほんとした会話やマイペースな雰囲気に騙されがちですが、扱う事案は案外ヘビー。 動物園の直面する重たい現実に、やりきれなさを感じました。 軽快でユーモアあふれる語り口ながらも、動物を取り巻く社会的な状況や現場の大変さを読者に伝えてくれる、なかなか得難いシリーズです。
0投稿日: 2015.02.13
powered by ブクログシリーズ3作目ともなると、どうにも事件が起こるプロセスがワンパターンというのが気になるが…。 ただ今作は、他に比べてもラストのまとめ方がきれいで、読後には爽快さすら感じた。 各キャラクターの味も回を追うごとに深みを増しているようで。
0投稿日: 2014.10.24
powered by ブクログ迷いアルパカを保護したら、動物園に侵入者が現れ従業員の友人が行方不明になる。 動物園の苦労と闇が書かれている。実際にもこういった芸をする動物がいるので色々と考えさせられる。
0投稿日: 2014.09.14
powered by ブクログ【待望の動物園ミステリーシリーズ第3弾!】『戦力外捜査官』で人気急上昇中の著者書き下ろし動物園ミステリー第三弾! 事件の鍵はフワフワもこもこ愛されキャラのあの動物?!
0投稿日: 2014.09.09
powered by ブクログ相変わらず、この人の小ネタは面白い。(私の)為めになる。本筋に関係ない、折り紙のこととか飼い犬のこととか・・・なんかが寄せ集まっていて楽しい。動物園で動物絡みでよくそんなに事件を思いつくなあと思う。随分前に読んだので細かい感想はおざなりに・・・。
0投稿日: 2014.09.07
powered by ブクログ動物園シリーズ第三弾。相変わらずのキャラ立ちメンバーが楽しいなあ♪ アルパカってたしかに一時ブームになったけど、あまり知らなかったなあ。さまざまな豆知識にはそれこそ「へー」と言ってしまいそうです(笑)。そして一見ほのぼのとした動物園の苦境と、だからこそ起こってしまった事件の真相がなんともやりきれません。たしかにニーズは必要だけれど、だけどやっちゃいけないことはあるよね……。
0投稿日: 2014.09.07
powered by ブクログ3作目。アルパカがメインに。迷っているのには何か理由がある。2人組のドタバタした侵入者の描写があり、謎が膨らんで行く。捜査?をしている四人が怪しいという人物に話を聞いて行くことであっという間に謎が繋がって解決の方向へ。最後のボコのナイスアシストがあってこそ。続編が読みたいシリーズ。一冊ごとに登場する動物が好きになるし、動物園についての興味が増す。人と動物のつながりを考えさせられる。
0投稿日: 2014.08.22
powered by ブクログ恒例、飼育員さん苦労日記。 迷いアルパカ(!?)を拾って広がる騒動と犯罪の輪。 結構活躍してますよ、モモさん。 動物取り巻く環境もシッカリ勉強しましょう。
0投稿日: 2014.08.11
powered by ブクログカピバラにアルパカ。ハムスターにペリカン。右往左往する人間たち。そして事件は?? 今回はアルパカさんののんびり感がお気に入りです。
0投稿日: 2014.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2014 7/26読了。 すっかりメジャーになった感のある似鳥鶏の、動物園ミステリシリーズ。 ミステリ要素よりも動物園要素に引き込まれる・・・うーん、なんか動物園行きたくなってきたな。 あと桃くんと鴇先生の行方が気になるところ・・・似鳥鶏ってなんかこういうミステリアス(?)な先輩キャラとの恋愛がいいと思う。
0投稿日: 2014.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こ、今回は……ひとまず、虹の橋をわたらされた被害動物はいなかったよね。(><;) 事件に絡んで、そこのあたりシビアなんで――動物園水族館好きとしても、前回のケースとかだと、やむをえないともわかっているつもりで……覚悟しながら読んでましたが。 でも、今回の事件は、動物園に訪れる側にも少し考えて欲しい問題ですよね。動物園水族館に行ってると、「芸くらいしろ」っていうお客さんの声が聞こえること少なくはないんですよね。桃くんも言ってるけど、動物園はサーカスじゃないんだぞ~。(T‐T)
0投稿日: 2014.07.28
powered by ブクログ推理小説としての要素よりも、動物マメ知識とか脚注とか、桃くんの的確なツッコミや服部くんの変態っぷりとか、作者のあとがきに楽しませていただいているこのシリーズです。今作も軽快かつキッチリ練られている感じで満足でした~。バンコクの正式名称すげぇ(真顔)
0投稿日: 2014.07.21
powered by ブクログ“「服部君、いたのか」 「先程から」 「いるなら言ってよ」 「いえ、僕は撮影で手が一杯でしたので」服部君は当然という顔で言う。普段から爬虫類的に足音をさせないので、知らない間に背後に回られていたりする。 「服部さん、電話をお願いします。飼育員室につないでいただいて、援軍さんを」 七森さんが頼むと、服部君はようやくカメラをしまった。 「いい画が撮れましたよ。アルパカの捕獲事例として資料にもなりますし、それ以上に」服部君はずい、とこちらに顔を寄せて眼鏡を光らせた。「趣向としてはやや下品ながら、顔面に唾をかけられる先輩、というのもなかなか」 「何を言ってるんだよ」服部君は変態である。”[P.28] 事件そのものは重いのだけれど、個性豊かなキャラのやりとりが本当に楽しい。 桃さんには動物を惹き付ける何かがあるんだろうな……。 108ページと最後のページの鴇先生が可愛すぎて変な声でた。 “僕は立ち止まった。服部君が怪訝そうにこちらを振り返った。 おそらく僕の周囲の三人の中で、ここでやめにしようと考える人は一人もいない。仮に僕は抜けても、三人だけで動くだろう。鴇先生などは「自分に襲いかかってきたらとっ捕まえればいいし、もし逃がしても事件にできる」ぐらいに考えているのではないか。正直なところ、いくら強いからといって危ないことはしないでいただきたいのだが。 だとすれば、僕が先生や服部君や七森さんを説得すべきなのだろうか。根気よく頼み込めば、この三人はもしかしたら手を引いてくれるかもしれない。 やんでいた風が不意にまた巻き、顔に細かい何かが当たって目を閉じる。選ばねばならなかった。続けるのか止めるのか。”[P.157]
0投稿日: 2014.07.17
powered by ブクログ文春文庫の動物園シリーズ最新作。 とぼけたような文章でヘヴィなストーリーを展開させるのが著者の持ち味であるが、今作ではその重さの種類が読む人を選びそうな内容だった。謎についてはけっこうストレート。
0投稿日: 2014.07.16
powered by ブクログ最後のほうまで真相がわかりませんでした。飼育員たちのほのぼのエピソードで終わらないのがこのシリーズですが、今回のはまたいやなネタでしたね。 後書きは後読感を和らげるための戦略でしょうか。
0投稿日: 2014.07.13
