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うさぎとマツコの往復書簡
うさぎとマツコの往復書簡
中村うさぎ、マツコ・デラックス/毎日新聞出版
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総合評価

48件)
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    「自分を器用に使い分ける」について 目からウロコでした。そんな器用なことができる人がいるなんて…私は不器用だからそんなことはできない。だから獣道を進んでいるわけで。 好きでこんな道を進んでるんじゃない!私だって石畳みの敷いてある道を歩けるなら歩きたかった!でも私にはこの道しかないんだ!等々、くだを巻きながら進んでいるけれど、石畳みの道の方も、実は綺麗に見えて、石畳がガタガタで歩きづらいかもしれない。みんなそれぞれに大変なことがあるってことを忘れてはいけない。 「パンドラの箱」について 私も「ヘタレ」が入ってるに違いない。失敗したくない、負けたくないから、なにかと理由をつけてやらなかったりする。卑怯だよね〜いつからこんなお茶を濁すことが身についてしまったんだろう。逃げてばっかりじゃなにも始まらないだろう、ぶつかっていけ。でもこの年での怪我は治りが悪いだろうな笑 でもいつか傷は塞がるから、心配しないでどーんといこう!

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    投稿日: 2022.05.24
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    個性的で刺激的な人生を送ってきた2人が往復書簡を通じて自身の価値観を語り,ときには互いの指摘をきっかけに自己分析し、結論を出そうとしていく。中村うさぎさんの言っていた地獄の中にこそ天国があって,地獄を抜け出した今は砂漠だけ、という話が印象的。特に考えさせられたのはオカマの立ち位置の話であった。マツコが何を言っても心地よく思えるのは心の奥底で特権階級とみなしていたからだったのか。自分とここまでしっかり向き合って,分析して、言葉にして表現できるのは本当に尊敬。

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    投稿日: 2021.04.29
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    中村うさぎとマツコデラックスの文通。 正直に言うと、私(アラサーのおっさん)には合わなかった。 二人の話題は、大体は「女である自身の内情の分析」と「女装ゲイである自身の内情の分析」なのだが、私にはどちらもピンと来ず共感が出来なかったため、合わなかった。 ただ、共感できる話題も勿論あり、そちらの分析は鋭く、面白かった。また、おっさんには分からないが、思った以上に世の中は男社会であり、少なからず女性はこの男社会に抑圧されている(全員なのか?一部なのか?は分からないが)人もいると知り、参考になった。

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    投稿日: 2020.01.04
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    魂の双子と互いに認め合う二人の手紙形式でのやりとり。週刊誌での連載を本にまとめたもの。 政治や性、差別、生きる意味などを語り合っている。 なかでも「本当の自分」についての部分は、これまでの私の葛藤を文字化したのではないかと思うほどだった。ますます中村うさぎにハマりそうです。

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    投稿日: 2019.03.07
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    これなんで買ったんだったかな…あの頃中村うさぎさんにちょっと興味があったんだったかな…。長らく本棚で眠ってたんですけど、ようやく読了。 読み物としては面白いけど、ちょっと想像してたものと違いました。考え方が自分と違いすぎるからなのか、はぁなるほどそうなんですねぇ、みたいな感覚になりました。 続編も家にあるんだよなぁ。もったいないから読もうかな、という感じですね!

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    投稿日: 2018.06.04
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    本にしても大丈夫だったのか…と心配になるくらいにうさぎとマツコが本心をぶちまけた本。 手紙形式に書かれていた分、とっても読みやすかった。 政治的なことから性別のこと色々。 なるほどなあと思うことが多かった。

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    投稿日: 2017.08.05
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    旧知のマツコと中村うさぎが往復書簡という形でお互いの心の深いところを探っていく。マツコはなぜ女装をしているのか。うさぎはなぜ破天荒なことに足をつっこむのか。女性という性が憎いのか男性という性に差別を感じるのか。ある意味哲学書を読んでいるようで奥深い。

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    投稿日: 2017.01.14
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    こんなふうに他人から批判されたり反論されたりすると、自分では見えなかった部分が見えて来る。だから私は議論好きなのよね〜! ー中村うさぎ

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    投稿日: 2016.04.24
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    全て口語体なので、読みにくい部分がありますが、 "生きる意味なんて本当はない" 自分探し??あんた、本気でやってる?って考えさせられる本です

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    投稿日: 2016.02.21
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    こんなに深く自分を語るためにはあらゆる表現をするための言葉を知らねばできないこと。ということを思い知った

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    投稿日: 2015.11.25
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     腹が決まったわ。神様は、アタシの中にいる。アンタの中にいる。みんなの中にいる。神様に魂を売るってことは、己の魂と決着をつけるってことなんだね……。 (P.153)

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    投稿日: 2015.09.17
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    活字のマツコさんにお会いする初めての本。テレビとはまた違う語り口でちょっと暗い(のか?)新しいお顔を発見することができました。また全編を通して「ねちゃっ」とした気持ち悪さを感じ、それは何かと考えると「魂の双子」とか本で言っちゃう寒さと女同士の鼻のすすり合い、それが私にとってこの本の「アク」であるなぁと思いました。 面白いんだけど何所かが癪に障る、何故だろう。でも好き。決してさわやかではないがきっぱりとした「潔さ」の有る本であると感じます。 続きも読みたいと思います。 追記 わかったぞ、己を卑下しすぎだ!

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    投稿日: 2015.06.03
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    もっと猥雑でぶっちゃけた感じなのかと思いきや、 オカマであること、 “バケモノ女” であることの 非常に複雑な想いの吐露で、非常に深いところの話だった。 女の性も、男の性も、オカマの性も、 いろいろと生き辛い。 それが端々からにじみ出る。

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    投稿日: 2014.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地獄の中に天国がある。 「~その地獄の最中にも天にも登る恍惚感があったのも確かなの。~でも、私はバカだから、地獄の真ん中にある天国を、まさかこれが天国だなんて思いもよらず、ずっと「この地獄を抜ければきっとそこに眩いばかりの天国が待ってるに違いない」と思い続けていたのよ。で、50歳にしてようやく地獄から這い出たと思ったら、そこには天国なんかなくて、砂漠が広がってるだけだった。愕然としながら振り返ってみると、さっき命からがら抜けだしてきた煮えたぎる地獄のマグマの真ん中に、キラキラと輝く天国があるのを見つけた。なんだ!天国は、あそこにあったんじゃん!私はまんまと地獄から逃げ出したと同時に、天国まで失っちゃったんだ!もう一度、あの天国に戻ろうとするなら、また地獄の焔を潜らなくちゃいけないんだ。そんなのイヤだぁ~!」

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    投稿日: 2014.04.04
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    マツコの意見にいつも納得させられてて、自分の意見をかえさせられてたけど、それをまた、180度戻してくれる意見を言うのが中村うさぎなんだと、感心してしまった

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    投稿日: 2014.01.14
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    同じ話の繰り返し。テレビで見たままの印象のみで、何ら新しい発見がありませんでした。往復書簡にしている意味が、まったく理解できませんでした。

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    投稿日: 2013.12.12
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    神様は、アタシの中にいる。アンタの中にいる。みんなの中にいる。神様に魂を売るってことは、己の魂と決着つけるってことなんだね。 よく知らずに、遠巻きに眺めていた方々ですが、ちょっと近づいたように思います。

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    投稿日: 2013.07.04
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    最初。ヘラヘラと軽い気持ちで読み始めた。やがて笑顔は凍りつき、読む手を休めながら目を閉じる事しばし。 重い本である。 獣道、人の痕跡なき道を歩くとはさも苦しいものなのだろうか。またそれが「裏道」なら尚更である。 本著はマツコデラックスと、中村うさぎ。二人の異色が「拝啓 マツコ様」「拝啓 うさぎ様」と書簡をやり取りする形式+対談といった構成になっている。テーマは多岐に渡るが一貫として語られるのは、哲学である。 その言葉は、やたらと刺さる。刺さって刺さって、毒にやられそうになる。特に私が刺されたのは以下。 「できれば、ネガティブな事だけ忘れて、大切な思いはリアルに覚えておきたいものだけど、人間はそんなに都合よくできていない。忘却によって救われた分、忘却によって失い続けるのよ」

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    投稿日: 2013.06.28
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    二人とも自分と遠くかけ離れた存在だったと思っていたけれど、ちょっと諭されたような気持ちになった。誰しもの心の中に同じような悩みは眠っているのではないだろうか。

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    投稿日: 2013.06.16
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    アクの強い二人の悩みが普遍的なことでもあるっていうのが面白い。 またその事柄について小ぎれいな言葉じゃなくってひねり出した言葉が押し詰められているのもいい。 中村うさぎの文章は彼女自身のごく個人的なことを書いていたとしても私たちのどこかにぱっと当てはまってしまうところがあって納得してしまう。

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    投稿日: 2013.05.14
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    中村うさぎさんが好きだったことに加え、マツコ・デラックスという中村うさぎっぽい人物とのコラボ(?)ということで読んでみました。 ルールにのっとりつつ、互いに意見や本音を爽快な形で議論していたので読んでいて楽しかったです。でも、読んでて「おぉ」と思ったのは、やはり中村うさぎさんの文章。マツコ・デラックスさんがうさぎさんの本音をぐいぐい引き出している感じでした。 二人とも魔物というか、どこか自分と違う種類の人間だな…と無意識に差別していたことを思い知り、反省しきり。自分に正直に生きることで後悔しない人生を送ることはできても、果たしてそれで自分が本当に望む人生が形成されるかというのは話が違うのだな、と感じた。

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    投稿日: 2013.03.22
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    マツコの番組をよく見ているのと、中村うさぎのエッセイが好きなので、手にとってみました。 これを読むと怒り新党がさらに面白いかと思います。性とは何か、性別とはいろいろ考えさせられます。

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    投稿日: 2013.02.02
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    人はひとりでは生きていけない、とありふれた言葉でも、この二人が語ると重みが恐ろしい… 自分のためだけに生きるのって限界あるわよー、かぁ…。

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    投稿日: 2013.01.17
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    マツコの言葉に反感を抱かないのは、マツコが”女”でも”男”でもなく”おかま”だから…ってのには納得。

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    投稿日: 2013.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中村うさぎが、しつこく、嫌がられても、マツコに「なんで女装するの?」と聞くのが面白かった。自分で多分こうなんだろうという答えを持ってるのに。でも、しつこく聞く。

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    投稿日: 2012.11.28
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    下ネタとかの笑えるやりとりを期待してたらとんでもなかったです。凄まじいですねこの人達の人生観というか…。いや、解るんだけど、そこまで追いこもうとは中々できないですよね。別に頼まれてやってるんじゃなくて、勿論本人たちが気の済むようにやってるんでしょうけど、感嘆してしまいました。

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    投稿日: 2012.06.25
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    稀代の個性がぶつかり合う、天衣無縫のガチバトル! 中村うさぎとマツコ・デラックスがそれぞれに宛てた手紙のやりとり。 TVで2人は既に毒舌と知っていたけど、文章になるとさらに伝わってきたのが面白かった。 TVだと、言ってる一部分だけが放送されて、言いたい放題に見えるけど、この本は、その言いたい事にもちゃんと意図があって、自分の意見を素直に伝えてて、しかも、文章がとても上手で、内容よりも文章力のうまさに驚かされた。 少しだけ、いい人やん!?って思えるところもあり、意外性でオモローやった。 本当の自分を出さずにどんな人かわからへん人、本当の自分を出しすぎて嫌われる人、いろんなパターンがおるけど、素直な人に悪い人はいないと思った!!

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    投稿日: 2012.05.05
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    うさぎとマツコの往復書簡読了。ねえさまにすすめられて半信半疑で読み始めたのですが、全然世界観の違う人達の生き方という意味ですごく参考になりました。私は視野が狭いから気を付けないとなあ。そこまでアクが強すぎるわけでもなく、サラっと読みやすい程度のお話内容です。

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    投稿日: 2012.04.06
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    中盤までの流れが神がかっていた気がする。 バラエティで、出オチと言おうか存在感の特異さで笑いをとるだけの人物じゃない、マツコ・デラックス。 強烈な生き方で周りを圧倒して、貫き通すことを時でゆく中村うさぎ。 両人の感覚の似通った点や相違点が浮き彫りになってゆくさまが面白い。

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    投稿日: 2012.03.12
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    自称「欲と悪徳にまみれた暴走ババ」である中村うさぎさんと、「デブでゲイの女装癖キワモノ」であるマツコ・デラックスさん。二人が隔週(?)で「サンデー毎日」で連載(意見交換)していたもの。女性政治家とフェミニズム、性とコンプレックス、本当の自分探しと女装癖、人生の意味と神様、などなどについて、お二人の赤裸々な考えやお互いに対する想いがすごい。 もうお二人は神の域に達しているかのように思えた。崇拝。 新宿の街に魅せられてハマってしまいそうになった後だったから、P194のご叱責が身にしみた(笑)もし東京に住んでたら…しばらくは通っちゃってたかもなぁ。ほんと居心地よかったんだもん。「女のはみ出し者」なんだろね、私。

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    投稿日: 2012.03.09
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    テレビに出ているマツコさんに共感することが多いので どんなものを書いてるんだろう?と思って読んだのがこの本。 すらすらと読めた。 お二人のストレートさが気持ちいい。 うさぎさんの書かれたものも読んでみたい。

    0
    投稿日: 2012.02.10
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    "幸せになる条件って、「主観」という醒めない夢の楽園に どれだけ安住していられるかってことだと思う” という中村うさぎさんの言葉が響いた 客観性というものから自由である人を、周りが見えていないと 見下していたのは羨ましかったからかもしれない

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    投稿日: 2012.01.10
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    テレビでのコメントでも思うんだけど、やっぱりマツコはすごく優しいね。 中村うさぎってキーキーしてるばっかりなイメージだったけど、ちょっと好きになったカモ。

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    投稿日: 2011.07.20
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    2011年4月 川口市立図書館で借りて読みました。 強烈でした~。 「くたばれ!専業主婦」という本、読んでみたいです。

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    投稿日: 2011.06.30
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    近くの本屋に置いてなかったのでアマゾンに注文しようとしたらここでも2週間待ち。あきらめて待とうと思っていたら、別の本屋で平積みされてたという(笑)。 やっとの思いで手に入れて一読、なんとも切ない気持ちになった。 異形の二人、と評されているけれども、ただただ己の衝動や感情に素直なだけなんじゃないかと思った。 二人がこもごも語っていることは、私にとっては特にびっくりするようなことでも、眉をひそめる様なことでもなかった。むしろ、よくここまで赤裸々に語ったなあと思う。 自己欺瞞やごまかしを嫌ううさぎさんは、たぶん誤解されやすい人なんだと思うけど、私は彼女の書いたものが好きで、毒舌といわれてるマツコさんは、その毒の向こうにある鋭い批判精神が清々しい。 4点なのは、あまりにも剥きだして痛々しかったわりには、思ったほど毒がなかったなあと思ってしまったから。でも世間の善良な人たちにとってはこの程度で猛毒になってしまうのかも。

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    投稿日: 2011.06.20
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    2011年06月04日 読始。 2011年06月07日 読了。 幸せになる条件って「主観」という醒めない夢の楽園にどれだけ安住していられるかってことだと思う。by中村うさぎ この言葉、すげー。 ザシュッとしてズッシリきた(・_・;)

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    投稿日: 2011.06.06
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    サンデー毎日連載の書籍化。 往復書簡という形式のもと、中村うさぎとマツコ・デラックスが 互いの人生や性、フェミニズム、女性政治家、自意識といった様々なテーマで語りつくす。 <帯紹介文> あたしたちは「魂の双子」 浪費・整形etc……女の業をさすらう女王様・中村うさぎと、規格外の存在感で各界を震撼させる「女装渡世」マツコ・デラックス。 みずからの魂を売り物にする2人に待つのは、天国か地獄か、それとも……!? <感想> マツコ・デラックスの書いた文章を始めて読んだ。 治外法権的な利を持つ「おかま」であることの、どちらの性にも属さない哀しさ、辺りが非常に興味深かった。 どんなに孤独だったり人間嫌いであっても、世間の女と男は、すべからく自分と同じ性、または関わらざるを得ない異性であるということ。 でも「おかま」はそうじゃない。 ほんの少しだけど、第3の性の深淵を覗き込んだ気分になった。 ただ残念ながら、“自分を語る言葉”は、正直あまり持っていないな、という印象。 それに比べて、中村うさぎは相変わらずすごい。 自分の考えていること・感じていることだけでなく、自分自身の人間性をどうしてここまで客観的に理性的に、一片のごまかしもなく捉えられるのか。 この本では特に、濃ーい経験を経て51歳になった中村うさぎの、人生を振り返っての赤裸々な心情吐露が読み応えあり。

    1
    投稿日: 2011.05.18
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    うさぎさんの「自分探しとは、外部から承認される自分を見つけること。 それがわかってしまったから、 もう奇行的な行動を起こすモチベーションを失って 書くべきこともなく、仕事も減った」 みたいなことを仰っていたのがなんとも印象的でした。 (寝ぼけながら思い出しているので、大幅に間違っているかも) 「人生張ってます」か、「週間女装」だったか、かなり前の著作で うさぎさんの前で、号泣するブレイク前のマツコさんのインタビューを読んでいました。 時と経験、そして経済的安定と多忙を経て再び、 お互いを信頼しあっているお二人のやりとりを 見ることができてなんだか、じーんとくるものがありました。

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    投稿日: 2011.05.10
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    思ったより真面目なテーマを扱っていたりいなかったり。 往復書簡集の体裁を取っているんだけど、毎回文末に添えられるマツコの写真が妙に綺麗だった(笑)。

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    投稿日: 2011.05.05
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    マツコ目当てで読んでみた。 毒舌なのは彼女の鎧なのか? いまだに本当の自分を模索しているかのよう。 中村うさぎは過去のような勢いが感じられず 悲観的な文章が多いような。(マツコの方が前向き思考) 前半の政治家批判(実名)はおもしろかったけど 後半の自分探し的な文章は理屈くさい。 不老不死こそが生き地獄。この言葉に酷く共感。「死は救い」

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    投稿日: 2011.05.03
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    自意識過剰を拗らせた果てに何があるのか。それはおいといてマツコさんお体大事になさって下さいよ。結構休載してたのね。

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    投稿日: 2011.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 地獄?結構じゃないのさ。ほら閻魔かかってこいや!稀代の個性がぶつかり合う、天衣無縫のガチバトル。 毒舌の先には真理がある、気がした。

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    投稿日: 2011.04.03
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    政治論から人生哲学まで 語り掛け合いながら自らを掘り下げていくよな往復書簡。 二人ともさすが書き手だけあって 真面目に突き詰めて考えてくタイプなんだわね。 生き急がないでね。 【図書館・初読・1/31読了】

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    投稿日: 2011.01.31
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    寝しなに読むと目が冴えるほど、内容がディープ。2人の考えにちょっとだけだけど触れた感じを受けました。面白かった。

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    投稿日: 2011.01.10
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     わたしは、中村うさぎさんの作品を読んで、  勝手に彼女の行く末を見守ることをライフワークにしている感がある。  わたしもまた、肥大化した自意識にあえぎ、主観の中でしか生きられないくせに、自分の価値に客観性を持たせようと四苦八苦している人間だからだ。  そこを勝手に共感している。抗いがたくわたしも「女」であるから。  これ、最新刊になるのかな。なんか彼女は  感じたところ解脱の境地というか…終わりを見据えたものの考え方に移行している。  「自分のために生きるのはモチベーションが続かない。」  これを、救済ととるか、絶望ととるか。  今の私にはわからん。  まだ自意識の中で相当もがき苦しむことが確実なだけ。  印象に残った言葉より。  天国は地獄の中にある。地獄から這い出たと思った自分の目に飛び込んできたものは砂漠だった  的なところ。  常日頃「極楽、天国」を思うに、  「終わりなき安穏は、私にとって地獄に等しい。」  というところ。いや、だからこそ輪廻が叫ばれるのかもしれんが。  「わたしは、天国にいけますか?」という問いへの答えは、  「もう苦しみたくないよ」という自分の嘆きとともに、  その終わりなき安穏を受け入れねばならぬということなのだろう。  生きるってそういうことなのかもなぁ。  罪深き人間に用意されている地獄。  「罪」とは、犯罪に称されるだけのものじゃなくって、  何もないことの至上さを受け入れられぬこと自体がもう「罪」なのかもしれない。  わたしは、宗教のこと全然わからないので、それってもうありふれて当然のことなのかもしれないけれど。  だったらば、生きている限り私は、その罪とともにありたい、と願う。わたしは図らずも自ら、苦しみたいのだ。  でも、もし死後の世界があるのならば、  苦しみぬいて生ききった自分を、私は抱きしめてやれるんじゃないかと思う。うそ。そう願う。その場所が地獄であれ何であれ。その軸はぶらさずに生きたい。  おぼれ行く苦難の波の狭間に見える一筋の活路としての「幸福」を、生きる糧に。でもそれは自分の望むものとは一線を画すものかもしれないけれど。そもそも自分がほんとに何望んでるのかさえわからないんだから  がむしゃらに「生きたい」と思った。

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    投稿日: 2011.01.04
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    私がマツコのことをはじめて知ったのは、中村うさぎの対談集で。そのときか、別のときかは忘れたけれど、私今日ブリトニーでしょ。メイク。みたいなことをどうどうといっていてすごいなあと思った。もちろんいい意味で。今回はそれの延長戦というか、特に、「女」について「性」について、「業」についてそこそこ掘り下げて行く。中村うさぎの本は出ればとりあえず買うことにしているけれど、最近、本人もおっしゃっていたが、閉経でパワーダウンというか欲望がもてなくなってきたということだが、この本はなかなかおもしろかった。生きる意味。いつになったら見つかるのだろう。

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    投稿日: 2010.12.17
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    政治から人生論まで、とりとめもなく話題を転々としながらも全ての文章に著者のエッセンスが満載。自らのオピニオンに対して、とても正直かつ誠実であることが感じられる。 興味深かったのは、他者性について語っている部分。誤解を恐れずに言えば、他者と同じであることの重要性を幼少時からの教育によって刷り込まされている日本人にとっては、マイノリティ側の視点にシフトして読み取る努力をしなければ共感することは難しいかもしれない。 突き抜けた感のある2人のやり取りはとても爽快。 脈絡の無さ、唐突な話題のフリ方が気にならなければオススメ。

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    投稿日: 2010.12.12
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    「世迷いごと」の読了後なら決して購入しなかった。週刊誌の往復書簡との帯で購入したが、主張点が理解できず意味のないキャッチボールに終始していた。後半は兎に角、ページを繰っていったのみであった。2010/11/23

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    投稿日: 2010.11.23