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祈る時はいつもひとり(下)
祈る時はいつもひとり(下)
白川道/幻冬舎
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総合評価

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    著者のハードボイルド小説にはまって読んでみた。ボリュームがあるがストーリーも複雑で飽きずに読み終えることができた。緻密なストーリーで面白かったのだが、ラストはツッコミどころ満載な残念な終わり方。著者の他小説同様にハッピーエンドでは終わらないだろうとは思ったのだが、それにしても杜撰すぎるように感じた。それ以外は文句なく面白い。

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    投稿日: 2021.08.13
  • 本書の題名に納得:こんなにも内容を凝縮した題名は無いと思う。

    上巻・中巻と何となくいらいらしながら読んでいったが、下巻に入り全ての伏線を収斂させるように物語は急激に展開する。香港の黒社会で暗躍するグループ通しの抗争・戦後の日本の黒幕と言われた組織・企業等々が複雑に絡み合い、スケールの大きな物語になっている(裏側も歩いたことのある白川氏らしい設定)。当初魅力に乏しいと思った調査屋・茂木が段々と格好良く思えてくる。鶴岡・永倉などの脇を固める登場人物も良い。白川作品なのでハッピーエンドは無いなと思いつつ読んでいったが、やはり最後は悲壮に満ちた終わり方だった(・・・というか、この作品ではプロローグの段階で純子の死は分かってしまうが)。『祈る時はいつもひとり』この題名が全てを語っている。

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    投稿日: 2017.03.26
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    ハードボイルドです。 そして、ヒロインに関わる心理描写はとても上手じゃありません。読んでるとこちらが恥ずかしくなるほどです。 そこに目を瞑れば、星三つです。 過去の風に関するエピソードで、和宏氏や瀬口について掘り下げた話があれば良かったと思います。

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    投稿日: 2013.02.23
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    久しぶりにしっかりとしたハードボイルド物を読んだ。孤独、酒、暴力、タバコ、女。ヤクザの相棒(?)は珍しい設定。最後までハードボイルドだったが、自分には到底無理な生き方。生きていくのは辛いがそれでも耐え、自分をぶれさせない生き方。

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    投稿日: 2012.05.13