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ナイルに死す
ナイルに死す
アガサ・クリスティー、加島祥造/早川書房
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総合評価

113件)
4.1
30
55
19
0
0
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    ド派手な展開があるわけではないが、 常に不穏な空気が漂い、余韻があるミステリー作品だった。 これはもう一度読み返して伏線を見つけていきたい

    0
    投稿日: 2025.12.12
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    面白かった スタイルズ荘、オリエント急行よりも個人的に好いた 『当てはまらない真実から出発する』シャーロックホームズも同じようなことを言っていたような 映画も観てみようかなと思う

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025年再読しました。 けれんみのあるトリックとエジプト旅行の雰囲気が良い。 出てくる人たちがクセのある人ばっかり。

    0
    投稿日: 2025.09.29
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    ジャクリーンが印象的だった。「彼を愛しすぎている」と作中で強調されていて怖いなこの女としか思わなかったけど、真相が明かされるにつれて味わい深い人へと印象が変わった。ラストの彼女の決断が切ない。ダブルミーニング(2つ以上の解釈が可能な意味づけのこと)が見事だったなと感じた推理小説だった。あとポワロさんって何だかんだ女性には優しいよね。

    0
    投稿日: 2025.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はっきりいって今までのクリスティー作品の中でダントツで面白かった。親友に婚約者を奪われた哀れな女性の行く末に心を揺さぶられた。無限に拡散していく人物相関はどこに着地するのだろう?ととにかく夢中になって読んだ。まだ著作を5分の1も読めていない私だが、読んだことない方にクリスティーのおすすめを聞かれたら現時点では真っ先にこれをお勧めすると思う。 【ネタバレ強め】【シリーズ過去作ついても触れるので注意】 肝心な時に限ってピタリと当ててしまった。当てたくなかった。なぜ当てられたかというと同シリーズの過去作にほぼ同じと言ってもいい犯人の設定と動機があるからだ。どうしてもその作品の使い回しという印象が拭えない。緻密に計画した犯行のはずなのに、あの(5分の空白)には確定的な要素がないとも思う。確かに過去作品よりは、経緯が詳細に描写される分、真相は効果的に映るし、ロマンスとしてもビターなエンディングも好みだ。過去作品さえ読まずに本作だけをつまみ食いしていたら、他の名作に並ぶ評価だったのが悔やまれる。でも、本作の持つ魔力に惹かれて、必ずいつか再読してしまうと確信している。

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    子供の頃に映画で見てあのトリックは衝撃を受けました(笑)原作を読んだのは初めてですが読み応えがありますね。メインのトリックの解明がアッサリしてましたが事件の謎の解明後の犯人とポアロの会話がいいですね。ポアロ、映画よりもカッコいい(笑)

    0
    投稿日: 2025.09.25
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    ポワロものを順に読んでいるところだけど、改めてホント面白い。たぶんほとんど以前に読んだことがあると思うが、ありがたいことにほとんど忘れているし、デビット・スーシェのポワロシリーズも見ていないので謎解きの部分でも全然犯人がわからないけれど、本作ではめずらしく途中で予想したとおりだった。ポワロの「情け」に救われる。

    6
    投稿日: 2025.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    悲しい結末だった。きっとジャクリーヌはお金がなくてもサイモンのことを愛していたと思う。でもサイモンはジャクリーヌを愛していたからこそ、2人で何不自由なく暮らせて自分の趣味に興じられるお金が欲しかった。 そして美貌も頭脳も財産も有するリネットは、おそらく欲しいものを何不自由なく手に入れてきたからこそ、『欲しいもの』となった親友・ジャクリーヌの恋人であるサイモンを奪うことに特に大きな抵抗がなかったのだろう。自分本位で動いてきたからこそ、最後は2人の画策に気付かず殺されてしまったとあり、なんともいえない気持ちになる。 ポアロは名探偵でありながら洞察力に優れ、何を赦して何を裁くかを自分自身で決めている。罪を犯した人をすべて『罪人』にせず、正当な理由や自分が最善だと思った時に救済のチャンスを与える。そこが『事件を解決に導いた正義のヒーロー』でありながら『一個人』という感じで最高! アガサ・クリスティのシリーズものは、番号が若いものから読まないと過去作のネタバレを食らうことがあるということは覚えておく必要があるだろう。

    0
    投稿日: 2025.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリー小説に興味を持ち始めたとき、「アガサ・クリスティは外せない」と友人にすすめられて手に取ったのが『ナイルに死す』でした。 舞台はナイル川を巡る豪華な旅。美しい景色に囲まれながら進んでいくミステリーという設定に惹かれ、読み始めました。 最初は登場人物が多くて少し戸惑いましたが、それぞれの人物が物語に重要な役割を持っていることが少しずつ分かってきて、読み進めるうちにどんどん引き込まれていきました。 物語の中心にいるのは、すべてを持っているように見える女性リネット・リッジウェイ。彼女を取り巻く人間関係の緊張感や嫉妬、憎しみが、まるで静かな水面の下に隠れていた感情が一気に噴き出すように描かれていて、ページをめくる手が止まりませんでした。 殺人事件が起きてからは、一気に空気が変わり、エルキュール・ポアロの冷静で鋭い推理が光ります。ただ真相が明らかになるだけでなく、「人はなぜ人を憎むのか」「愛は時に破壊的になりうるのか」といった深いテーマも感じられて、読み終えたあとも心に余韻が残りました。 最後の真相には驚きと同時に、どこか切なさもあり、ただのミステリーにとどまらない作品だと実感しました。 クリスティ作品の面白さを知るきっかけとなった一冊です。

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    注:内容に触れています 読んだのは、『鈍色幻視行』の舞台がクルーズ船だったので。 クルーズ船が舞台と言ったらコレだろー!、みたいな感じで読み始めた(^^ゞ クリスティーはそこそこ読んでいると思うけど、『ナイルに死す』を読むのは初めて。 というのも、自分はポアロものよりは、マープルもの。マープルものよりは、ノンシリーズが好きだからだ。 というか、いわゆる「名探偵」ってヤツが、なぁ〜んか好きじゃない(爆) 『ナイルに死す』は世間ではクリスティーの傑作ということになっているけど、今回読んでみて思ったのは、「そうかぁ〜?」みたいな感じ(^^ゞ いや、面白いのは面白いし。 華麗なる美女であるリネットから始まって、めくるめくように登場人物が次から次へと出てきて。 ちょっとまどろっこしくも感じるw、冒頭の人物紹介が進むにしたがって、ジワリジワリと物語が進み出す感じもいい。 ただ、殺人が起こって以降が、ミョーに地味に感じちゃうのは自分だけ?(^^ゞ 殺人以降はエジプトテイスト、ほとんどゼロだしw なにより、初めの方で出てきた会話がそのまま犯人で。 もちろん、「それ、違うからね」と読者を惑わす展開は出てくるんだけどさ。 でも、結局、犯人が犯人w それ、最初の方に書いてあったよねー、みたいな(爆) 犯人たちが事件を起こすこととなる動機のメロドラマの部分とミステリーの要素が、クリスティーにしては珍しくビミョーに噛み合ってない。 その二つの混ざり合うことで面白さが何倍にもなるはずが、たんなる足し算に終わっちゃった感じ。 個人的には、リネットはヒロインとして、最後まで生かしておいて。 その上で、リネットの周りで別の事件が起きる展開の方がよかったんじゃないかな?って思った。 ★3つは、「名作!」と聞かされていたわりに「ミステリー」の展開がイマイチだったから(^^ゞ ミステリー小説の良し悪しは、「ミステリー」の要素と「メロドラマ」の要素のバランス加減だと思う。 これは、「ミステリー」がちょっと弱めかな?

    3
    投稿日: 2025.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名探偵ポアロシリーズの作品です。 前半は事件が起こらず、様々な人間が登場して、それぞれの立場や思惑が描かれます。人間関係を理解して読み進める必要があり、登場人物も多いので、最初は丁寧に読む必要があります。クリスティの作品の中でもかなり長編の部類だと思います。 犯人だけでなく、犯人以外の人物がそれぞれの理由で証言で嘘をつくので、より複雑になっています。殺人事件の犯人も意外な人物で、犯人が分かった後でもどんでん返しがあって驚きました。

    1
    投稿日: 2025.04.27
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    前書きに続いて、「訳者からのおねがい」がありますが、これ大事でした! 登場人物の情報を確認しておくと、ほんとに楽しめました。始まりはゴージャスな略奪婚、舞台は悠々たるナイル河を行く豪華客船、エルキュール・ポアロが遭遇した殺人事件…。驚愕のトリックと真犯人! 愛とお金が殺人の動機になるのは、ミステリの世界に限ったことではありませんが、この作品では、どっちがより強い動機だったのでしょうか?

    14
    投稿日: 2024.11.12
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    大分前に映画の予告をチラ見して「あ、これ読んでなかったよなぁ、ポアロ物だったかな?」と思って、近くも遠くも含めて図書館に行った時に棚を見てたんだけど、やっと読みやすいサイズのクリスティー文庫があったのでw ザックリ570頁 登場人物が多くて、表紙の見返し部分の人名と見比べながら読み進めましたとさ。

    0
    投稿日: 2024.10.27
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    映画化もした本作。登場人物が多く、覚えるのに少し苦労しながら読んだ。伏線回収がしっかりしており、ミステリー好きならおすすめ出来る内容。登場人物が多いので、一覧表を見返しながら読むことを推奨します。

    1
    投稿日: 2024.06.23
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    最&高 先にドラマで観て衝撃だった作品。 原作もとてもよかった。 面白い本を読んでいる期間は、スマホを触る時間が格段に減っていい。

    1
    投稿日: 2024.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリー初心者の私、まんまと騙された...笑 そして相変わらずのポワロの解決ぶりにまたもや虜になりました。これを機にポワロシリーズ読破したいなー!

    1
    投稿日: 2024.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画を見たので犯人は知っていた。行動に至るまでの経緯とかはすっかり忘れていたので楽しめた。途中までエジプト旅行記なので、殺人事件が起こるまではゆったりしている。リネットは悪人ではないが、個人的には同情できる被害者ではなく、逆に3人殺したジャクリーヌ(+サイモン)の方に共感してしまう。

    1
    投稿日: 2024.02.04
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    ナイル河での船旅の中でおきた殺人事件の話。 乗っている人たちのくせが強い中、1番目立っていたのが、新婚旅行で来たお金持ちの美女夫婦。 しかもこの美女、親友の彼氏を奪って夫にしたので、もうそれだけで興味津々。 ただ、途中で犯人がわかってしまった自分。 しかし、さすがクリスティで、最後まで目が離せないな内容になっています。

    7
    投稿日: 2023.12.20
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    ポワロさん、さすがですね。 途中まで全く展開が予想できませんでした。 財産管理人だとばかり… 愛の強さって並外れた力を持っているんだとつくづく感じさせられました。 オリエントと同じく緩くも特急でもないストーリー性がしっかり読者を考えて作られている、そんな作品でした。

    1
    投稿日: 2023.11.13
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     クリスティ作品の傑作は山程あり、中には僕がまだ知らない作品もあるのだが、「ナイルに死す」は間違い無く僕が選ぶクリスティ作品の「A級」に当たる作品で、大好きな作品の一つだ(とは言いつつ殆どの作品がA級になるのだが(笑)) 今作は冒頭のクリスティ含めた財団の人達の挨拶も素敵で一種の映画の様な、そんな気持ちよさまで感じてしまう。とある金持ちの女性を中心にイギリスの片田舎から渦を巻いてエジプトへと集約されていくストーリーは何度読んでも引き込まれてしまい、抜け出す事は不可能である。クリスティ自身も述べている様に、外国旅行物としてもっとも良い作品という事は紛れもなく、更にはエジプトを舞台としてとても美しい描写を楽しめる作品である。  リネット、サイモン、ジャクリーンと三人の男女を中心に展開されるロマンスミステリー。と書くと印象が全く異なるが、今作はミステリーを土台に少しサスペンス的な恐怖を加え、ロマンスをミステリーの邪魔にならない様に全くの配合バランスで加えた構成になっており、始まりから終わりまで全く破綻のないスピードで進んで行く。ポアロの役割は勿論殺人犯を見つけ出す事により、真相を明らかにする事が求められているのだが、元来のロマンチスト、彼の出会った人達を幸せにするという考えかたから、とある犯罪を大目にみたり、結末としてああなってしまう事を推察しながらも認めていたりと人間的な心情がみて取れる(ヘイスティングスがいたら認めないだろう。レイス大佐である理由がこの部分だろう。) 大金持ちのリネット、彼女の親友のジャクリーン、恋人のサイモン。ジャクリーンはリネットにサイモンを紹介するが、リネットは彼に好意を持ちその後結婚する。ハネムーンでエジプトを訪れる夫婦の前に、都度ジャクリーンが現れて嫌がらせをする。ポアロはそんな様子に気づきジャクリーンを諭していくが、結局は無駄になり。その後、ナイルを降る船内で様々な事件が発生するが、登場人物達は皆んな曲者揃い。エジプトに集約され、ナイルにて事件が広がり、都市について事件が決着する。一連が凄まじい作品で出来栄えは群を抜いている。  クリスティ作品で珍しく金があり溌剌としていて頭も良い女性がとても悲しい結果になっており、人生において彼女は皆んなから羨ましがられ、嫉妬され、波瀾万丈の短い人生だった。サイモンに出会う前の婚約をしていれば違っていたのだろうが、クリスティは恋愛の恐ろしさを書くのが上手く今作の完成度に大きく作用している。  ナイルを降る怒涛のミステリー。クリスティの最高峰の一つだ。読み応えもあり、クリスティを堪能するにはもってこいの作品。

    1
    投稿日: 2023.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ⚠️2022年放映の映画版についても言及があるため、未視聴の方は軽いネタバレにご注意ください⚠️ 今回の教訓:愛は人を変える ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ エジプトのエキゾチックな景色の後に後半バタバタと展開していった映画版と違い、小説ではウィンドルシャム卿とリネットの結婚問題にページが割かれていたため、リネットがサイモンを奪うまでの過程が見られ、じわじわと迫り来る嫌な空気を味わうことができました。 ジャクリーンとの友情が壊れるだろうことは予測できたのですが、まさかジョウアナまでリネットを脅かしていたとは……油断ならないリネットの身の上を思うと、せつなくなります。映画を観てからかなり経っているため記憶が朧気なのですが、映画ではジョウアナについては確かあまり触れられていない(というかアラートン親子も出てこない)ため、船上にいない人物の話が度々出てきて伏線となっているのも、小説ならではだなと思いました。(私が覚えていないだけかもしれない) とても巧妙なトリックで舌を巻くばかりなのですが、あまりに複雑すぎて自分の理解が追いつきませんでした。話は5点満点ゲージ突き破ってますが、悔しかったので私情で-0.5です笑 個人的に自分で考えながらじっくり読み進めたい方には原作、エジプトの景色を目で楽しみたい方(本の事件とは対比的なエジプトの雄大且つ神秘的な情景描写もお見事でしたが)、比較的サクッと話を楽しみたい方には映画がおすすめかなと思いました。

    5
    投稿日: 2023.08.05
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    異国のラブロマンスを読んでいるようだった。 エジプト旅行をしている、とまではいかなくても空気感は十分伝わってくる。 ミステリーだということを忘れそうになった頃、事件は起きる。 資産家のリネット、夫のサイモン、元恋人のジャクリーン。 この三人を中心に物語は展開するが、いつもどおり意外な真相が待ち受けていた。 読み終わって思うのは、愛は恐ろしいってこと。

    4
    投稿日: 2023.07.05
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    イギリスの作家「アガサ・クリスティ」のミステリ長篇『ナイルに死す(原題:Death on the Nile)』を読みました。 『ひらいたトランプ』に続き、「アガサ・クリスティ」作品です。 -----story------------- 美貌の資産家「リネット」と若き夫「サイモン」のハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。 突然轟く一発の銃声。 「サイモン」のかつての婚約者が銃を片手に二人をつけまわしていたのだ。 嫉妬に狂っての凶行か? …だが事件は意外な展開を見せる。 船に乗り合わせた「ポアロ」が暴き出す意外きわまる真相とは。 (解説 「西上心太」) ----------------------- 1937年(昭和12年)に刊行された「エルキュール・ポアロ」シリーズのミステリ長篇… 「ポアロ」が船上での怪事件に挑むという、クローズド・サークルものの傑作のひとつです、、、 『東西ミステリーベスト100』で海外篇の99位として紹介されていた作品ですね。 大富豪の娘「リネット・リッジウェイ(リネット・ドイル)」は「ウィンドルシャム卿」と婚約していたが、何事も自分の思い通りにしたがる性格のため、結婚に躊躇していた… ある日、親友の「ジャクリーン(ジャッキー)・ド・ベルフォール」がやってきて、自分の婚約者が失業中のため、「リネット」の屋敷で雇って欲しいと頼んでいった、、、 そして後日その婚約者である「サイモン・ドイル」を連れてきたところ、「リネット」は彼に一目惚れしてしまい、「ジャクリーン」から奪うようにして結婚してしまった。 エジプトに新婚旅行に出たリネットらは、しつこくつきまとってくる「ジャクリーン」にいらだたされる… 偶然エジプトに来ていた「ポアロ」は、「リネット」から頼まれて「ジャクリーン」をたしなめようとするが、彼女は全く聞き入れないどころか、小さなピストルを取り出して、これで「リネット」を撃ってしまいたくなる、と言った、、、 「リネット」らは「ジャクリーン」から逃げるようにしてナイル川を遡る観光船に乗り込んだが、そこにも「ジャクリーン」の姿があった… そしてある晩、展望室で事件が起こった。 泥酔した「ジャクリーン」が「サイモン」と口論になり、「ジャクリーン」が「サイモン」の脚を撃ってしまったのだった… 医師の「カール・ベスナー」が「サイモン」を介抱し、ヒステリーを起こした「ジャクリーン」を看護婦の「バウァーズ」が部屋に連れて行った、、、 そして次の朝、「リネット」が部屋で死んでいるのが発見された… 寝ている間に頭を撃たれたのだ。凶器は「ジャクリーン」が持っていたピストルらしいが、そのピストルは展望室での事件の後、どこかへ行方不明になっていた。 しかも「ジャクリーン」が夜中に部屋を出なかったことは「バウァーズ」が証言している… では、いったい誰が「リネット」を殺害したのか? 船上の殺人事件に、名探偵「エルキュール・ポアロ」と友人の「レイス大佐」が挑む、、、 登場人物が多いのですが、序盤は、エジプト旅行ののんびりとした雰囲気の中で、それぞれの性格や事情、人間関係等が丁寧に描かれるので、頭の中にしっかり人物像を作ることができて戸惑いは少なかったですね… 何せ最初の殺人事件が発生するのが265ページですからね、リゾート地への旅行のように、ストーリー展開ものんびりした感じでした。 殺人だけでなく、別な犯人による宝石の窃盗(すりかえ)事件があったり、アルコール中毒という家族の秘密を隠そうとして偽証したり、犯行に気付いた人物が真犯人を脅迫して殺されたり… と、重層的な仕掛けて埋め込まれており、600ページ近いボリュームを長いと感じませんでしたね。 舞台がエジプトだったので、いつも以上に現実逃避しながら読めたのも良かった… 面白かったです。 以下、主な登場人物です。 「エルキュール・ポアロ」  私立探偵 「リネット・リッジウェイ(リネット・ドイル)」  美貌で金持の若い女性 「サイモン・ドイル」  リネットの夫 「ジャクリーン(ジャッキー)・ド・ベルフォール」  リネットの親友。サイモンの元恋人 「ルイーズ・ブールジェ」  リネットのメイド 「ジョウアナ・サウスウッド」  社交界の貴婦人。リネットの友人 「ミセス・アラートン」  ジョウアナのいとこ 「ティモシー(ティム)・アラートン」  アラートン夫人の息子。リネットの友人 「サロメ・オッタボーン」  女流作家 「ロザリー・オッタボーン」  サロメ・オッタボーンの娘 「マリー・ヴァン・スカイラー」  金持ちの老婦人。アメリカ人 「コーネリア・ルス・ロブスン」  ヴァン・スカイラー夫人の遠縁の娘 「バウァーズ」  スカイラーの看護婦 「アンドリュー・ペニントン」  リネットの財産管理人 「スターンデイル・ロックフォード」  ペニントンの共同経営者 「ジェイムズ(ジム)・ファンソープ」  カーマイクル甥。弁護士 「ウィリアム・カーマイクル」  ジムの伯父 「ギド・リケティ」  考古学者 「カール・ベスナー」  医者 「コンラッド・ファーガスン」  社会主義者 「フリートウッド」  カルナック号の機関士 「ジョニー・レイス」  大佐。陸軍情報部部長。ポアロ友人。途中から船に乗り込む

    1
    投稿日: 2023.04.28
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    長編だったけど、構えていたよりもとても読みやすかった。登場人物のエピローグ的な序盤は特に煩わしさは無く、それが事件への動機候補に混在して面白かった。王道ミステリーのアガサクリスティ、本当にすごいな。 映画を観てないので、映画も観たい。

    5
    投稿日: 2023.02.05
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    いわくつきな登場人物たちが織りなすドラマ、誰しもが怪しく見える書き方。クリスティの雰囲気が存分に楽しめる長編。加えてエジプトの異国情緒さやクルーズ船という閉ざされた空間での殺人事件とくれば自ずとテンションもあがる。ダイナミックさも本書の特徴で殺人事件が発生するまでは旅行気分で読んでいたのだが後半以降のスピード感は先へ先へとページを進める。クリスティの凄さとしては登場人物の無駄のなさを感じた。これだけの人物にドラマとバックボーンを付け惜しみなく回収していく。事件そのものも楽しめるがそこも魅力かと。

    4
    投稿日: 2023.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    クリスティの長編で一番長い作品らしい。正月休みに読もうと思っていたが、その後の三連休に読み終えた。 犯人、動機、は大体目星がついたものの、トリックの肝が分からず、ポアロの種明かしでカタルシスを得る。 基本的な構図は坂口安吾の『不連続殺人事件』と似ているかも。(発表は勿論クリスティが11年早い。)

    5
    投稿日: 2023.01.09
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     ちょっと前に映画「ナイル殺人事件(1978年版)」を観て、ここは、アガサ・クリスティーの「原作」も読んでみようという気になりました。  ネタバレになるとまずいので、内容には触れませんが、読み終わっての印象は、彼女の代表作のひとつということもあり、流石にしっかりとした構成の密度の濃い作品だと感じますね。(少々欲張り過ぎのような印象も受けますが・・・)

    1
    投稿日: 2022.08.11
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    後半の疾走感が心地よい! 登場人物多すぎて何がなんだかって感じだけど、 面白いんだよなぁ。登場人物の個性が随所に 光りつつ、絶妙なテンポで楽しく読めました。

    1
    投稿日: 2022.05.24
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    映画「ナイル殺人事件」原作。1978年版、2022年版ともに未視聴。中近東が舞台になる長編ミステリー。 本の半分近くまで事件が起こらないが退屈ではなく、旅情豊かに描かれる人間模様が面白くて、ぐいぐいと引っ張られるように読み進めた。分厚いのに読みやすい小説と評されることが多いのはこれのおかげだろう。本筋となる殺人以外にいくつもの事件が絡み合っており、どんでん返しのような衝撃はないものの、人間模様の濃厚さも相まって結末の余韻がいつも以上に味わい深い。というか、基本的にはラブストーリーといっていいんじゃないかと思う。推理部分の緻密さは相変わらずすごいが、本作は多様な愛の形を見られたのが特に印象に残った。名探偵ポアロのヒーローっぷりがさらに光るのも読みどころ。

    0
    投稿日: 2022.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポアロシリーズで最長編、疲れた~。今回は序盤200頁まで何も起こらず。300頁で犯人予想。350頁で予想を変更したのが失敗。最初の予想が当たってた!悔し~い。超絶美人で金持ちのリネット。友人ジャクリーンと付き合うサイモン。リネットはジャクリーンからサイモンを略奪し結婚する。ナイル河のエジプトの船旅で拳銃殺人など3人が死亡する激しい展開。たまたま居合わせたポアロ、レイス大佐(再会が嬉しい)が犯人を追い詰める。今回は財産横取り、窃盗犯罪などのミスリードもありページ数に比例して犯人捜査を楽しめた。惜しかった!⑤

    32
    投稿日: 2022.02.19
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    映画化されるみたいなので。長い。そして前半が特にゆったりしすぎていてまだ~?って感じ。映画で見たら人物の区別が付きやすかったり、登場人物にもう少し感情移入できたりして、入り込めるかな?

    5
    投稿日: 2022.02.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    推理は大方当たっていた。豪勢な登場人物たちに、エジプトの雰囲気、素敵でした。色々な角度から登場人物を描写して、本質を隠すのが本当に上手。脱線の散らばらせ方も見事。

    3
    投稿日: 2021.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この前に読んだ、「オリエント急行」「そして誰もいなくなった」「ゼロ時間へ」「アクロイド殺し」と比べると、結末に意外性はありませんでした。 ただ、みんなが何かしら秘密を隠しており、それが順序よく明かされていくのが、読んでいて楽しかったです。映画版がもうすぐ上映開始なので、そちらも見てみたいなと思います。

    3
    投稿日: 2021.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お金目当てで妻と結婚し妻を殺す 愛する人も巻き込んで 登場人物が多くて本も厚いし、混乱せず読めるかな〜と思ったけど、関係図を書いて見ながらすんなり読めた ナイル川、エジプト、歴史苦手だな〜と思い乗り気じゃないけど評価高いし借りてみよう。と思い立って借りて良かった!! 一時期ミステリー小説にハマって今は離れていたけど、久しぶりにミステリー読んだらめちゃくちゃ楽しかった!!

    3
    投稿日: 2021.01.08
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    再読 エジプトナイル観光船内で起きた殺人事件を たまたま居合わせた名探偵が見事に解決するミステリ 古典作品として後世数えきれないほど模倣なされたゆえに 登場人物の型にも事件展開にもなんなら謎自体にも 新しみはないけれど 新しみがないのにひきこまれ 最後まできちんとよませて満足と共に本を閉じ 唯々作者の力量に感服する

    1
    投稿日: 2021.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新訳のため、読みやすかった トリック自体はそこまで難解ではないものの、 話に引き込まれて先の展開が気になる ファーガスンが面白いキャラクターで印象的 ティムとロザリーは応援したくなった

    3
    投稿日: 2021.01.03
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    ポワロが言っている考古学的な発掘の話そのままの作品。 発掘で何かみつかると、そのまわりを広く整理をして、くずれた土はとりのぞき、その物体に別のものがついていたら、ナイフできれいに削り落とし、最後にその物体だけぽつんと取り残されているようにする。 絡まり合っている複数の事件が丁寧に解かれていった。

    3
    投稿日: 2020.12.31
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    映画「ナイル殺人事件」、2021年公開に延期になったけど、見たいな~と思っているので原作を読んで予習。 舞台はエジプト、ナイル川を行く船の上なので、乗客の中に犯人がいる!というクローズドサークルもの。 最初の3分の1くらいは事件が起きる前の状況や人間関係を書いているんだけど、ここが伏線になっていて、後から「そういうことだったのか」と思う部分が多い。事件が起きてからは展開が速くて一気に読めた。とても面白かった。 アガサ・クリスティ―は昔、何冊か読んだことはあるんだけど、もっと読もうと思う。

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    投稿日: 2020.12.03
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    大富豪の美人女性とその夫、元親友で恋人を奪われた女性のドロドロな愛憎劇で起こる殺人事件。 そりゃ殺人もおきるよねって言うくらいのドロドロ具合なんだけど、事件はそんなに単純じゃなかった。 登場人物が多いから殺人事件とは別の事件も起こったり、一癖二癖ある人が居たり。 でも素敵な女性も複数いたので彼女達は幸せになって欲しいな。 会話上に伏線があって、ポアロがちゃんと誰の言葉が怪しいか教えてくれてるけどやっぱり分からなかった。 オリエント急行のようなクローズド・サークルでの殺人は、捕まらないという自信が無ければできないと思う。つまり犯人はとても頭が切れて有能。 ポアロがいなかったら容疑者から外されていたはず。 タイトルが「ナイルの殺人」では無いところがもの悲しいなぁ。

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    投稿日: 2020.11.08
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    最近ミステリーを読んでいなかったので熱が高まっていたことと、映画化されるということで読んだ。 序盤からしばらく事件らしい事件は起こらず、登場人物のひとりがあわや落石に巻き込まれてもしばらく登場人物と旅行の描写が続く。このままエジプト紀行が続くのも悪くないかと思い始めたあたりで、唐突に資産家の女性が殺される。この緩急の付け方がまず小説としてお見事だと思う。 彼女に好いていた男をとられた別の女性が当然の成り行きで一番怪しまれるのだが、彼女には事件当時に完璧なアリバイがあった。事件の直前にその男の足をピストルで撃って興奮状態にあったため、一晩中看護師に付き添われていたからだ。ここから話がいきなり動き出し、立て続けに二人が死亡する。そのうちの一人はなんと事情聴取をしているポアロの目の前で射殺されてしまうのである。...その割にポアロやほかの登場人物は悔しがったり動揺したりしないのだが、あまりに殺人が連続したので感覚が麻痺してしまったのだろうか。 その後は名探偵たるポアロが鮮やかに事件を解決して見せるわけだが、クリスティーは決定的な情報を読者に気づかれないように隠したり、関係ない人物がさも犯行に関係しているように思わせるのがとても上手だ。読んでいると全く気付かないのに、解決編を読み終わって振り返ると、自明だったはずなのになぜ気づかなかったのだろう?と感じてしまう。さすがミステリーの女王である。この作品が名作と言われているのは、ナイルの旅の描写に加えて事件だけでなく物語にもきちんとオチをつけてくるところにあるのだなと感じた。かなり長いと思った旅行パートにも伏線が張り巡らされていたことにも後から気づいて二度おいしい。これから公開される映画も楽しみに待ちたい。

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    投稿日: 2020.11.05
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    友人の恋人を略奪する形で結婚した資産家の美女。エジプトへ向かうそのハネムーンの間、ずっと友人に付け回されることになり、さらにはナイル川で乗り込んだ船の中で起こる事件。事件は起こるべくして起こったという印象ですが。とにかく複雑。そして登場人物がどれもこれも怪しい! 読み応えたっぷりのミステリ。 トリックも印象的だし、ストーリーも惹きつけられるし、そこここにちりばめられた伏線や各登場人物が抱えている問題など、読みどころはあまりに盛りだくさん。そんな中で数々の可能性を潰しながら真相へと至るポアロの推理が実に見事なのですが。しかしよくよく考えるとこの事件、犯人側からすれば災難すぎますね(苦笑)。あれだけ綿密に計画していたのに、いちいち見られるってそりゃないわ! 下手すりゃエンドレス? 多大なストレスだっただろうなあ……とやや同情を禁じえません。

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    投稿日: 2020.11.04
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    いくつもの謎が絡み合いあっと驚く結末。序盤は登場人物の多さに圧倒され読みにくかったが、後半は一気に読んだ。エジプトの描写も細かく行ってみたいと思った。

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    投稿日: 2020.08.17
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    エジプトに旅行行く予定があり、エジプト繋がりでたまたま読んだだけだが、読んで良かった。面白かった。 残念ながらコロナのためにエジプトは行けませんでしたが(-_-)zzz

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    投稿日: 2020.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一つの殺人事件じゃなくて他にもいろんな要素があってこんがらがったけど読む手がとまらなかった! 他にも旅行の要素があったり恋愛要素があったり他の部分でも楽しめた。 みんなが怪しく思えたけどなぜかずっと犯人を怪しんでいた! だけどトリックを読んであんなに綿密に計画してても完璧に実行するのは無理じゃないか?と思ってしまった…。  2020年10月にナイル川殺人事件の映画が公開されると聞いてめっちゃ楽しみになった!アーミーハマーがサイモンドイルの役かな?そうだったらぴったりすぎてさらに楽しみ!

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    投稿日: 2020.08.09
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    ポアロシリーズ15作品目。舞台はエジプト。 珍しく冒頭に作者の前書きはあるわ、訳者のお願いはあるわ、マシュープリチャードからも一言あるわ ……なんちゅーか、始まる前から豪華な感じ(笑) っ、内容もすごいボリューミー。登場人物多いし、舞台も凝ってるし、しかも事件は船上で起こるし……とにかく豪華!なんかもう、映画見てる感じ!(笑) ミステリー的には普通なんだけど、キャラ立ちがすごくて鮮やかななんだよなー。第一部、最初サラサラって読むけど、事件が起こってから読み直したら「あ!」「え?」「わぁ!」ってなれるんでオススメです(笑) それにしても、これは恋と愛の物語だよなあ。クリスティってメソポタミアの殺人の時も思ったんだけど、中東舞台に恋愛が絡むミステリー、うまいなー(笑)2回目の結婚がすごくうまくいってたんだろうなぁ。

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    投稿日: 2020.07.29
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    いくつかの愛がそれぞれ対照的で、人物像へフォーカスした前半のストーリーが個人的には興味深かったし、面白かった。

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    投稿日: 2020.05.04
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    573項。 その中に無駄なページなど1ページでもあろうものか。  第1部では、乗船するそれぞれの人物像について妄想をめぐらし、それぞれのキャラクターを注意深く観察するよう努めなければならない。ここでいかにこの行為を疎かにせず行えたかで、後半でアクティブリーダーになれるか否かが変わるのだ。  第1部での人物描写ももちろんだが、旅行中に見られる様々なシーンも鮮やかに描かれてあり、ただの事件が起こり、犯人が見つかるというミステリー作品とは一線を画しているように思える。  「ナイルに死すって面白いって聞いたけど、どんな話?」と誰かに質問されたとしよう。果たしてこの質問にどう答えられようか。おそらくわたしはその時、様々な試みを考えた挙句、物語の内容ではなく、物語の構造を説明するだろう。  まさに、  ”『ナイルに死す』は、いわゆる「クリスティーの名作」ー 『アクロイド殺し』『オリエント急行の殺人』『ABC殺人事件』などなどーとは異質の作品だ。”ひとつの発想に基づくひとつのトリックで全体を支えるのではなく、メインの謎=事件を、多数の謎によって装飾し、それを「物語事態として面白い」ストーリーに載せた作品。これが『ナイルに死す』なのである。”(『アガサ・クリスティー完全攻略』霜月蒼 p.68)  また、アガサクリスティがポアロに作中で言わせたセリフにも同じく回答のヒントが盛り込まれている。  「昔、私は一度、考古学的な発掘をしたことがあってーその時に学んだことがあります。それはですね、つまり、発掘をしているうちに何かみつかると、そのまわりを広く整理をして、くずれた土はすっかりとりのぞき、その物体に別のものがついていたら、ナイフできれいに削り落とし、最後にその物体だけぽつんと取り残されているようにするのです。そうすれば、外部の無関係なものに邪魔されないで写生もできるし、写真に撮ることもできるわけです。いま、私がやっていることがそれなのです。事件とは無関係な、まぎらわしいものを全部とりのぞいて、真実だけが見えるようにする。」  それぞれがそれぞれの人生を生きていていながら、ある時その全ての人生が交わる瞬間がある。そりゃ複雑で当然だ。ナイルに死すは2回目だったが、読み応えは変わらなかったどころか増したように思える。今回は、きちんと自分の中でも伏線も回収できた。  緊急事態宣言下で、新たな本が手に入らない中、冗談半分で「ミステリー作品を再読」してみたのだが、この『ナイルに死す』という傑作は、たとえ、犯人やトリック、結末がわかっていようとも、依然としてまたいつか読み直したい一冊なのに変わりなかいのである。

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    投稿日: 2020.04.25
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    悲しい男女の愛。ボタンを掛け違えた愛のカタチが余すところなく描かれている。最後はお決まりのようだが結ばれる男女が配されているので少し救われた。 2年前に映画も見ているのだが、ミア・ファローが追いかけまわす役とオリビア・ハッセー、ベティ・デイビスのお婆さんは印象に残ってるのだが、肝心の事件と結末は忘れてしまっていた。婚約の乗り換えが映画ではとても唐突だったのだが、本でもそうで、内面が描かれるのは最後。登場人物それぞれの心情はやはり小説だと微細に言葉で描かれている。 最後が戯曲の「検察側の証人」と少し似てるかな、とも思った。なんとこれが2020年、今年再映画化されるようだ。サイモン役は本では「背が高くて筋肉質で素直で単純」というような表現だが、アーミー・ハマーだそうで、何かあってる感じ。 ナイルを登る船からの眺めは、ごつごつした岩肌が船内の緊張をより感じさせる、とかいう表現があるが、アスワンハイダムは発表当時は無いので、今の感じとはきっと景色も少し違うのだろうなあと思った。 1937発表 2003.10.15発行 図書館

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    投稿日: 2020.01.20
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    500ページ超の長編にも関わらず、物語が動き出すのが真ん中過ぎなので、やや飽きる。だが、この間の人間観察を怠ると、後半のストーリー展開についていけなくなる。登場人物が物凄く多いが、無駄な人物(ストーリー上いなくても差し支えのない人)が一人もいないのが面白い。

    1
    投稿日: 2020.01.17
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    数十年ぶりの再読。ナイル川を航行中の船内で起きた連続殺人に名探偵ポアロが挑む。ミステリに読み慣れた人なら犯人の目星はある程度ついてしまうかもしれない。けれど、ドラマチックな展開と、複雑な謎がホロホロと解けていく快感はクリスティならでは。やっぱりクリスティは面白い。随所でポアロが自分が割り当てられた役割を語るのはメタミステリの先駆けのようで興味深い。考古学を専攻していた身としては、古代エジプトの固有名詞が一般的な訳と少し違うのが気になるところではある。

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    投稿日: 2020.01.06
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    エルキュール・ポアロシリーズ#16。 例によって作り過ぎな気はするけど、解決感はあるし、犯人を巡って独特のペーソスも漂っていて、確かに傑作である。 何だろうなあ、作り過ぎっていうのと、貴族の遊び(筆のすさび)、スノッブ(死語?)っぽいところがクリスティーをどうも好きになれない理由かな。

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    投稿日: 2019.07.01
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    子供の頃、ナイル殺人事件の映画のCMで作品の存在自体は知っていたけど初めて読んだ。 楽しめることは間違いないが、もはやこれはミステリというよりミステリ風味の人間ドラマかな。そこに異国の地の雰囲気が加わっていい味わいになっている。ただ小説内ではリゾート感はあるもののそれほどエジプトの描写はないので、映像にするとより映えるんだろうなと思った。 なかなか事件が起こらないし、珍しく犯人も分かったしミステリとしてみるとどうか?と思わなくもないが、それを軽く凌駕するほどドラマとしては優れてると思う。アクロイドとかオリエント急行、ABCなどとは違う角度でのアガサ・クリスティの代表作として充分に楽しめました!

    2
    投稿日: 2019.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それは大河のように壮大な物語。 ナイル河の豪華客船で殺された新婚の資産家。夫の前の婚約者であり、殺された女性の友人が犯人なのか。消えた真珠の首飾りの行方は。船に乗っている特務機関員が探しているのは。ポアロの予感は当たるのか。 この大作を読むのは骨が折れるかと思っていた。しかし、クリスティがぐいぐいと読ませる。絡み合う人間関係が、ドラマとなって引っ張ってくれる。これは確かに映画でやりたくなるだろう。犯人には途中で気付くかもしれない。それほど意外でもないから。でもそれは決して最後まで読む気持ちを失わせるものではない。殺人犯だけではなく、誰もが、ある思いを抱いて、船に乗り込み、この逃げられない場所で必死になっている。登場人物のそれぞれは、ある意味とても作られたキャラクターだが、隠された事情が明らかになるうちに、なんだかリアルに感じてくる。

    1
    投稿日: 2019.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

     アガサ・クリスティーの大作小説です。  ご存じエルキュール・ポワロが、ナイル川を下る豪華客船上で起った殺人事件を解決するという物語ですが、なんと事件そのものが起るのは、物語も中盤に入ってからです。  それまでは事件に関わる人物達が丁寧に書き込まれていきます。それは群像劇としても見所がありますが、きちんと後半の事件の伏線やダブルミーニングがちりばめられていますし、旅行記としての面白さもありますので読み応えがあります。  物語の中核を担うトリック自体もなかなか面白いですが、なにより後半の怒濤の勢いで様々な人間のドラマがそれぞれの落としどころに落ち着く様が圧巻です。

    1
    投稿日: 2019.05.03
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    2019/4/4読了。全くのクリスティーファンです。 なかなかの長編大作。登場人物の部分と客室の部分のページをコピーして読み進めると一段と楽しく読めました。 それでもクリスティーの巧みな仕掛けに引っかかり脱帽でした。最後のサイモンとベルフォールの結末はちょっとと 言う感じを受けましたが、まあああゆう終わらせ方もありかなと納得。

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    投稿日: 2019.04.05
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    長編。分厚い。最初の人物紹介も長いしそもそも登場人物が多い。(でもヘイスティングスは出てこない。) しかし、これは誰のイメージかな、と考えつつ読み切ってしまえば後はテンポ良くかつスリルに満ちた展開! 2回目以降は人物紹介にも細かな仕掛けがあると気づけるよ、という解説の方、きっとその通りなのだと思います。 ちょっと最後は悲しい?けれど、読み切った達成感と満足感を味わえる一冊!

    1
    投稿日: 2018.11.19
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    1937年執筆 解説…今はどこへでも気軽に旅行できる時代になり、イギリスからエジプトまでたった、3、4時間のフライトで気軽に到着しますが、当時はそのような旅行は、壮大な計画と、すくなからぬ肉体的苦難を伴うものだったのです。  2003年の今、どうしてもここで付け加えたいのは、もしアガサとマックスの夫妻が生きていたら、現在の中東情勢についてどれほど嘆き悲しむかということです。  ナイル河やアスワンとワディ・ハルファを往復する蒸気船の魅力溢れる背景 …「そうね。…でも、ジャッキーっていつでもすぐにカーッとなる性質なのよ。一度なんかある人にペンナイフをぐさりとつっこんだのよ」  レストラン ポアロ ジャクリーンとサイモンとのエジプト旅行の会話  …彼女(リネット)は心の中でこう思った。あたし、とても、とても、幸福だわ。あたし、ジャッキーの恋人が好きになったわ。ものすごく好きだわ。  それから急にドキリとして、「ジャッキーってなんて運がいいのかしら…」 リネット・リッジウェイ 富と美貌を兼ね備えた女性 ジョウアナ・サウスウッド 社交界の貴婦人/リネットの友人・冒頭の世間話 ミセス・アラートン ジョウアナの従妹 ティム・アラートン アラートンの息子/リネットの友人・株で当たり母とエジプト旅行 サイモン・ドイル リネットの夫(友人ジャクリーンが田舎から連れてきた) ジャクリーン・ド・ベルフォール リネットの友人/サイモンの元婚約者/リネットにサイモンの職を依頼 ヴァン・スカイラー 大富豪の貴婦人/セントラルパークでの会話シーン コーネリア・ロブスン スカイラーの従妹  バウァーズ スカイラーの看護婦 アンドリュー・ペニントン リネットの財産管理人/ニューヨークでリネットの結婚を知る/エジプトへ スターンデイル・ロックフォード ペニントンの共同営業者 ジム・ファンソープ 弁護士  ウィリアム・カーマイケル ジムの伯父/弁護士→エジプトへ サロメ・オッタボーン/作家 ロザリー・オッタボーン/オッタボーンの娘 …しかし、彼女の考えは完全に間違っていた。エジプト行き、それはまさに生きる死ぬの問題になったからである。 アスワンにあるカタラクト・ホテル 「実にすばらしい。エレファンタイン(ダムの下にある島・古跡多数)の黒い岩。太陽の光。河の上の小さな舟。実際、生きていてよかったと思いますよ」 ポアロ思い出す/…この顔―そしてあの声。彼は両方を思い出した。この娘の顔と、さきほどきいたばかりのあの、あの花婿の声…。 …「…つまりそれは、彼女の行動がいかにたしなみを欠いた下品なものであっても、あなたは心の奥底で、彼女にそういう行動をとるだけの権利があると認めているからなのです」 ジャクリーンとポアロ「恋がこの世のすべてではありません、マドモアゼル。恋がすべてだと考えるのは若いうちだけですよ」とポアロはやさしく言った。 太陽と月の例え話 サイモンとポアロ …「ところでカルナク号には私も乗船することになっています。私の旅程の一部なのです」 「え?」サイモンは口ごもった。…  ポアロはすぐに彼の疑惑を解いてやった。 「いや、そのためじゃないのです。ロンドンを発つ前から手配してあった旅程なのです。私は旅行に出る前、いつも前もって計画を立てておくのが習慣でしてね」 「じゃあ、気のむくままに好きなところをまわるといった旅行はしないんですか?その方が旅行としては面白いと思いますがね」 「そうかもしれません。しかし、この世で何かに成功するためには、あらゆる細かな点まで前もって計画しておく必要があると思うんです」  サイモンは笑いだしながら言った。 「頭のいい殺人犯人のやり方がそうですね」 「ええ、そうです―しかし、私の経験では、非常に計画的な殺人よりも、その場でぱっと思い立った殺人の方が、犯人を見つける点ではずっと難しいですね」 シニョール・ギド・リケティ 考古学者  汽船は突堤から少しずつ離れた。第二瀑布に向かって、往復七日の旅が始まったのだ。 ルイーズ・ブールジェ リネットのメイド ファーガスン 社会主義者 カール・ベスナー 医者  月曜日の朝、カルナク号のデッキの上では様々な喜びの声、感嘆の声が聞かれた。船は河岸に繋留されていて、そこからほんの二、三百ヤード離れたところには、岩肌に彫りこまれた大寺院が朝の陽光をさんさんと浴びていて。岸の自然石を彫って作られた四つの巨大な人像は、こうして何千年とナイル河を見おろし、年前年となく、昇る朝日を見つめてきたのである。 レイス大佐 英国特務機関員/ポアロの友人/途中から船に乗り込む。 フリートウッド 船の機関士 アブシンベル宮殿 ジャクリーンがサイモンの足を誤射 ピストルが見つからない 「私は事件の進行状態に応じて,事実を簡単に書きつけて置く癖があってね。こうしておくと頭の中で混乱しなくてすむもんだから」 「いいことですよ。整然たる秩序。これがすべてだと言ってもいいくらいです」とポアロは言った。  レイスは次の四、五分間、小さなきちんとした字体で何か書きつけた。やがて書き終えるとそれをポアロの方に押しやった。 「ちがった点があったら言ってほしいね」ポアロはその紙を受けとった。題は次のようだった。 「隠してるかもしれませんよ。一度、オリエント急行で私が殺人事件を調査していた時、真赤なキモノが紛失して、問題になったことがあるんです。紛失しても汽車の中にあることは確かだった。さんざん探したあげく、やっと見つけだしましたがね。どこにあったと思います?私のスーツケースの中にあったんですよ!実に厚かましいやり方だった」 「何があったんです?」  レイスは暗い口調で答えた。 「消え失せたんじゃないよ。彼女はここにいる―このベッド下に…」  船室の床の上には、生きていればルイーズ・ブールジェだった女の死体が横たわっていた。 3人目の殺人 「…死というものを、東洋人と同じように見ればいいんだ。連中には、死は単なる出来事で、ほとんど気にするほどのものではないんだ」 「それはそれでいいでしょう」とコーネリアは言った。「あの人たち、教育を受けてないんですもの。かわいそうですけど」 「…今度の犯罪は安全どころじゃない!剃刀の刃を渡るような危険な犯罪です。よっぽどの肝っ玉が必要です。ぺニントンの肝っ玉は小さい。ただ抜け目がないだけです」 「よろしい」と彼は言った。「正直なところ、私は聴き手があると嬉しいのです。ご承知の通り、私は虚栄心が強い。自惚れで蛙のようにふくれている人間です。私は、“どうです。エルキュール・ポアロはどんなに賢いか、これでおわかりでしょう?”と言いたいんです」 …私はいつも葡萄酒を飲みます。私と同じテーブルにいる二人のうち、一人はウイスキー、一人は炭酸水です。ですから私の葡萄酒の瓶に無害の睡眠薬をいれることなど実に容易な業です―瓶は一日じゅうテーブルの上に置いてあったのですから。  しかし、少したつと、二人はリネット・ドイルの話をやめ、その代わりに、今度のグランド・ナショナルの大障害でどの馬がかつだろうというような話を始めた。ミスター・ファーガストンが言った通り、問題は未来であって、過去はどうでもいいのである。

    1
    投稿日: 2018.05.28
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    再読、のはず。でも内容に記憶がない。だけど犯人だけは覚えていた。 うーん、この状態、あまり面白く読めなかった。。。

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    投稿日: 2018.05.19
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    名作と名高い作品だけど、連続して読んでいるせいか、犯人は予想がついてしまった。クリスティ作品にしては死人が多いけど、最後のカップル誕生が微笑ましく、ラストはほのぼの。 文化の違いなのか、日本なら犯人の自殺を必ず止めるのに、ポワロは死ぬ自由を与えることがある。新鮮に感じる。

    1
    投稿日: 2018.04.02
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    読み応えはあるし、人物描写もしっかり。 ただ、結末は予想通りなのと、ミスリードがあからさま過ぎるのと… 結局過去に戻ってきたんだ、というオチだったので、前評判ほどではなかった。 ボリュームはすごいけれど、手放しで傑作!とも思えない本だった。

    1
    投稿日: 2018.02.01
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    登場人物が多く、ページ数も多いのですが、そんなことを感じさせないくらい、生き生きとした登場人物と、“南国の陽差しとナイルの青い水の国”(p5)を楽しめる作品でした。 財産も美貌も持つリネットは、親友ジャクリーンの婚約者サイモン・ドイルと結婚してしまいます。恋人を奪われたジャクリーンはリネットを憎み、二人の蜜月旅行先エジプトまで現れます。 第二瀑布(セカンド・カタラクト)行きのカルナク号にリネット、ドイル、ジャクリーン、そして個性的な登場人物たち、もちろんポアロも乗り込みます。そこで、リネットが殺されます。彼女を憎んでいたジャクリーンにはアリバイがあるため、犯人ではありません。また、ドイルも脚を負傷しており、殺すことはできませんでした。 犯人は誰なのか、ポアロが解き明かすのですが、“先入観が間違い(p535)”でした。

    1
    投稿日: 2017.07.24
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    550ページを超すボリュームもさることながら、殺人事件が 起きるのが250ページを超えてからというのも衝撃的 と言っても読書中に退屈を感じることが一切無いのはクリスティーがただのミステリー作家でない証左か 序盤から登場人物は多いし、舞台となる場所も殆どの人にとって縁遠い場所だから風景もイメージしにくい。それでも読むことが難しいと感じさせないのはポアロの登場が早いことと、物語初々しいカップルとそれを追い回す元カノを中心に展開していく構図が明確であるからか トリックについては取り調べの中で発せられたある台詞を注意深く調べればある程度見当をつけられるものでは有るけれど、殺人が起こるまでに費やされた描写の数々によって巧妙に気付きにくくなっている どの点を取っても名作としか言いようがない作品であった

    3
    投稿日: 2017.04.05
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    「Cという人間を助けるために、Bという人間がAという人間を殺す」という文が、もとの英文を彷彿とさせる。日本語の文章として妙でも、やっぱりまんま翻訳するものなのね。ふーん。 序盤の構成が特に面白い。女王の著作の中でも、とりわけ長い(なかなか人が死なない)ものだけど、意外と飽きさせない。 久し振りに全部読み返してみたくなる。古くても、いいものはいいものだ。

    1
    投稿日: 2016.06.11
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    お金持ちの令嬢と友人カップルを中心に様々な思いを持った人たちがエジプトに集まってくる。前半(中盤?)は彼らのいかにも怪しい振る舞いがとても細かく丁寧に描かれる。一転して事件発生後はそんな彼らの裏の顔が小気味よく明かされていき、とても痛快。トリックは単純であり予想はついたが、これだけ多くの登場人物を余すことなく描ききれる表現力はさすが。前半のもどかしささえ我慢できれば傑作。

    1
    投稿日: 2016.06.08
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    エジプトのエキゾチックな雰囲気がスパイスとなり、他作とはひと味違っている所が良いです。 トリックはチープですし、第二、第三の事件はやや蛇足な気がしますが、200頁に渡って描かれる大富豪の美女リネットと婚約者のサイモンと親友のジャクリーンの三角関係と、サブキャラクターの隠された思惑が効いている為、かなり意外性のある真相に仕上がっていると思います。

    1
    投稿日: 2015.09.03
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    再読。とにかく長いんだけど、その長さを感じさせない面白さ。登場人物も多いのにそれぞれ個性的でこんがらがる事はほとんどない。

    1
    投稿日: 2015.02.22
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    お金持ちの美女が新婚旅行中、客船の中で殺害される。 犯人や大凡のトリックはすぐに分かるが、外野からの目眩ましが一々頭を惑わす感じ。 オリエント急行と同じでオチが大好き。 このオチを書ける作家、というより、このオチが許される探偵はポアロくらい。

    1
    投稿日: 2014.08.18
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     豪華客船上で起こった殺人事件にポアロが挑むミステリー  クリスティー作品はミステリとしての完成度も一級品ですが、メロドラマ、恋愛群像劇としても面白い作品が多く、そしてそれがしっかりとミステリと結びついている点が魅力的だと思います。この『ナイルに死す』もまさにそのような作品です。  事件が起きるまでは登場人物たちの描写や人間関係の描写にページが割かれます。これがまた非常に長くて、事件が起きるまで200ページ以上費やされるのですが、これが読ませます。こうした日常描写や人物描写が巧いからこそ後半のミステリ部分が生きてきます。  さまざまな要登場人物たちの思惑を丁寧にほどきつつ、事件の真相にじりじりと近づいていく推理はお見事の一言! しっかりと練られたプロットなんだな、と読んでいて伝わってきます。  クリスティーファンには犯人はある程度見当のつく作品かもしれませんが、それでもダブルミーニングなどを使った精巧なミステリで惑わされ倒しました(笑)。エジプトの描写も相まって非常に芸術的なミステリ作品とも言えるのではないでしょうか。

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    投稿日: 2014.07.29
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    ナイル川はあんまり関係なかったな・・。 終わってみればある意味分かりやすい動機だったのかも知れないけれど、 そこに行き着くまでのクリスティによるミスリードやダブルミーニングに翻弄されっぱなしだった。 “事実は小説より奇なり”と言うけれど、クリスティのミステリは、 やっぱり“事実より奇”だな。

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    投稿日: 2014.07.22
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    自分も一緒に旅行しているような気分になれるミステリ。 トリックも優れたものだけど、読んでいて楽しかった、という印象の方が強い。

    1
    投稿日: 2014.05.01
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    久々のクリスティです。いわくありげな人間関係に旅行の解放感とエジプトの景色、個性的なキャラクターたち。綿密に作り上げられた状況と最高の瞬間に起こる事件。殺人事件を喜んじゃいけないんですけど、それまで焦らされた分興奮します。よし、ポアロの出番だ!と。…いや、本当はもっと上品な盛り上げ方なんですけどね。 似たような舞台のオリエント急行とどっちが早い時期に書かれたのか調べてないですが、犯人の意外性ではオリエント急行の方が上。ただしこの作品では、ある程度犯人の目星はつくのにその人には犯行不能というアリバイの壁を崩す過程、さらにその証拠固めの過程が楽しめます。乗船客一人一人が物語を持っているのもいつもながら面白いし、読者はきっとお気に入りのキャラを持ち、その人に相応しい結末を望む。ハッピーエンドを迎えられるか、悲劇となるか…。ミステリと人間ドラマの相乗効果がもう最高です。

    2
    投稿日: 2014.03.07
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    久々に続きが気になって眠れなくなった…!これは群衆小説ともいえる。事件は中盤まで起こらないけど、登場人物たちの会話がいい、会話が!殺人事件のほうも鮮やかに騙される。ミステリ面も素晴らしく感服ものだが、やはり群衆小説と言わせてもらいたいほど素晴らしい(しつこい)

    1
    投稿日: 2014.02.18
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    ミステリーの代表作。 謎解きに挑戦するつもりでメモリながら(笑)読みました。 丁寧に読むと、人物の描写、時代背景、エジプト・・ 色々楽しめました。 やっぱりいいなぁ、ポワロ。

    1
    投稿日: 2014.01.21
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    面白かったー!細部の詰めが当たらないなぁぐぬぬ。 ミステリの古典らしく「こ、このシチュエーション金○一でみたことある気がする…!」みたいなのも楽しかった! ポアロかっこいいなぁ。清濁併せ呑む感じが渋いぜ。ポアロシリーズをとりあえず読み切りたくなってきた。

    1
    投稿日: 2013.12.21
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    アガサ・クリスティ曰く、 “外国旅行物”で最もいい作品のひとつ。 探偵小説が“逃避的文学”だとするなら、 (それであって悪い理由はないでしょう!) 読者はこの作品で、ひとときを、犯罪の世界に逃れるばかりでなく、 南国の陽射しとナイルの青い水の国に逃れていただけるわけです。 アガサ・クリスティ様、正にそのように楽しませて戴きました。 そして、 “問題は未来であって、過去はどうでもいいのである。” ですね。 豪華客船という密室で、18人の乗客それぞれの物語が、 ひとつの事件に巻き込まれ、 絡まりあいながら進むストーリーは秀逸でした。 粗筋: “男を愛している女と、女に愛させている男” 美貌の資産家リネットと若き夫サイモンのハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。 突然轟く一発の銃声。 サイモンのかつての婚約者が銃を片手に二人を付回していたのだ。 嫉妬に狂っての凶行か? …だが事件は意外な展開を見せる。 ポワロが暴き出す意外きわまる真相とは?

    1
    投稿日: 2013.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

     冒頭で述べられている通り、探偵小説と旅行記は、現実世界から遠いところへ心を置くことができるという点で、同じ性質を持つものだ。Agatha ChristieのDeath on the Nileは、エジプトの異国情緒を感じるとともに、読書による疑似旅行気分を存分に味わえる。1937年の発表という割には、そこで展開される物語は、現在でも十分に起こりえるであろう、人と人との複雑な関係が中心になってくる。  ミステリ作品としては、いまひとつな印象を受ける。先客の人々の様々な事情により、殺人事件の概要はおそろしく複雑な様相を呈しているが、Poirotの犯人への近づき方があまり深く描かれない。いまいち、納得のできない推理だ。しかし、犯人の意外性やトリックの巧妙さなどはこの作品ではどうでもよく、疑似旅行からの、殺人事件に巻き込まれたしまったかのような感覚を読書にもたらしてくれることが、本作の大きな特徴で面白いところなのだ。

    1
    投稿日: 2013.08.16
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    面白かった。とても、面白かった。 クリスティのミステリ作品中最も長大なボリュームの本作。 確かに手に取った瞬間、これは厚いなあ…!というのが第一印象だった。 それにミステリなのに、しばらく読み進めても中々第一の殺人が起こらない。 沢山の登場人物達が丁寧に描かれ、ゆったりとした旅の様子が描写されている。 読了後にふと思ったのが、これはクリスティが感じたナイルの雰囲気なのではないだろうかと。 ゆっくり流れる時間。悠久の土地。何となく、素敵な雰囲気を感じる…。 はじめに書かれている訳者の『はじめは少しゆっくり読んでください。』 という一文の意味も、読了後に頷ける。 これは、のんびりと、ゆっくりと読む小説なのだ…。 これは愛の話である。 作品中に垣間見れる様々な愛が、時には恐ろしく、時には可愛らしく、時には少し可笑しい。 誰が殺され、誰が犯人でどういう動機だったのか。 そういった分かりやすい推理小説の面白さだけでなく、 登場人物達の恋愛模様がとても、気に入る。 あまりの面白さに一気に読んでしまったが、 また今度、ゆっくりのんびりと読み返すことにしよう…。

    10
    投稿日: 2013.05.12
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    遺跡を巡りつつナイル河を遡る船旅なんて素敵だなぁ。勿論一部の上流階級しか乗れなかったと思いますが、アガサの作品では資産家は間違いなく殺される側になるので考えものです。 他の作品と違わず、読後しばし茫然としてしまいました。長旅を共にした登場人物、特に犯人の内面も心に迫ってきます。 あと、いつもの容赦の無い描写! 『彼女は、褐色の犬のような目をした、大柄で不細工な娘である』 くうぅ。 でも一番容赦無かったのは、物語の中心となる、社交界で知られた美貌の女性の死。騒がれたものの本当の意味では誰も悲しんでないという事実。ポアロもその女性より、むしろ真犯人側に心を寄せている(変な意味でなく)のが印象的だった。 真実をそのまま見る観察眼。これだけの作品を生み出してるけど、アガサは徹底的なリアリストだったのかも。なんて、アガサその人自身にも興味が湧いてきます。 自分はどんな風に観察、描写されるんだろうなんて考えながら読んでしまうのは私だけでしょうか? 次はヘイスティングズが出てくるのが読みたいな。

    3
    投稿日: 2013.03.20
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    初めてアガサクリスティの作品を読みました。きっかけは、エジプトに行ったからです。行く前に読めず、帰ってきてから読もうと思いました。 最初は人間描写と風景について書かれていて、なかなか殺人が起こりませんでした。

    1
    投稿日: 2013.03.09
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    長編。最初から最後まで、登場人物を整理するのに読み返したりしたけどクリスティらしい伏線が張ってあるので、長いことにはさほど気にならなかった。 犯人については、あまり衝撃さはなかったけど、これも伏線があって、それが無意識に頭に入ってたからそんなに驚かなかったんだと思う。 あとは、エジプト描写が多くて、まだエジプトにいったことがない人は行ってみたくなる作品に仕上がってるんじゃないかと思った。

    1
    投稿日: 2013.02.26
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    厚みといい、中身といい、じっくり腰を据えて読みたい作品でした。ポアロたちから見ても異国情緒溢れるこの物語。舞台は題名通り黄金の砂漠の国エジプトです。 今回の事件はある3人の男女の恋愛事情から紡がれました。 愛し合っていた男女と、男に横恋慕した金持ち美人の女。結果男女は破局して男は金持ち美人に靡き、捨てられた女は二人を恨む。 設定としてはよくある恋物語っぽいですよね。でもただの恋物語で終わらせないのがクリスティ氏です。 結婚した男女の行く先々に現れ地道な嫌がらせ行動を重ねる女は、二人の新婚旅行の旅路にも現れます。その旅の同行者(居合わせた人ともいいますが)が我等がポアロ。他の同行者も曲者が揃いに揃っています。 各々の思惑に思想、そして幾人かの恋模様。ひとつひとつの謎がポアロに解かれていくたびに「そうきたか!」と手を打つに違いありません。 しかしまぁなんてクリスティ氏の描く登場人物には魅力的な人間が多いのでしょうね! しかも現実にいそうな人間で、というところが更にその魅力を高めているのだと思います。 特にクリスティ氏の女性陣が私は大好きです。きっとどの作品にもクリスティ自信の投影と、クリスティが思い描く理想と反面教師が混ざっているのだろうなぁと思いながら読んでいます。 今作の善人随一は間違いなくミセス・アラートンでしょう! 私もお母さんと呼びたいです。リネットはビジネスウーマンとしてその冷静な考え方を見習いたいと思うし、ジャクリーンの意志の強さ、それに度胸と行動力も見習いたい。そしてコーネリア。コーネリアの考え方はきっと相手も自分も幸せになれる考え方だと思うのです。 部屋にいながら「逃避的文学」による小旅行へ是非旅立ってください。 ちなみに今作の相棒レイス大佐が有能すぎてヘイスティングの存在価値は大丈夫か!?と密かに不安になったのは内緒です。(作中ポアロがヘイスティングの名前を呼んでくれてなんだかほっこりしました。)

    3
    投稿日: 2013.01.24
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    クリスティは一人一人への掘り下げが深くて、逆に登場回数の多いポワロは必然似たような役回りになるから、やや平板さを感じるほど。 ファーガスンやミセス・アラートンも魅力を感じましたが、やはり中心人物たちの存在感が素晴らしい。 トリックは、他に方法がないという側面から、実にミステリ作品らしいといったところ。 いつもクリスティはタイトルが(邦訳も含め)素敵ですね。

    1
    投稿日: 2012.12.29
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    ポアロシリーズ。 サイモンのかつての婚約者が銃を片手に二人をつけまわしていた。 嫉妬に狂っての凶行??

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    投稿日: 2012.12.19
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    実は私の初アガサ・クリスティーです。 エジプトに惹かれて読みました(笑) とりあえず、エジプトに行く前に読んでおくと楽しいかも?私はエジプトから帰った後に読んだ残念なヒトでした(笑)

    1
    投稿日: 2012.11.14
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    長編だったので2日に分けて読もうと思ったのに丁度真ん中当たりで話が動きだして引き込まれ、一気に読んでしまった。登場人物それぞれにドラマがあって楽しめた。エジプトに行きたくなった。

    1
    投稿日: 2012.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    独特で、個性的な登場人物が たくさん現れる。 そこには、愛憎があったり、金絡みの色々があったり…。 そして、事件が起こってしまう。 誰も彼もが怪しいのだが なんとなく犯人は、もしや。と言う検討の付く作品である事も 間違いない。 それを差し引いたとしても 魅力的な登場人物達と、情景描写がとても良い。 ラストは、なんだかうーん…という感は否めないが…。

    1
    投稿日: 2012.05.02
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    延々254ページまで事件が起こらないという、不思議な(?)推理小説。 登場人物が多すぎるのもちょっと辟易。 ただ、伏線はお見事。 個人的には中編くらいでもいいかなと思う…

    1
    投稿日: 2012.02.29
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    アガサの小説は何度も何度も読んでいるので、犯人は大体読み始めると思い出してしまう。それでも最後まで読もうと思うのは犯人とポアロのやり取りが面白いから。 私の中でのポアロのイメージは「のだめ」に出てくるオクレール?先生です。(のだめをベーべちゃんと呼ぶ人)

    1
    投稿日: 2012.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女探偵作家アガサ・クリスティーの代表的な探偵小説ですね。 私立探偵のエルキュール・ポアロシリーズの外国旅行物のミステリー小説シリーズです。一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか? 裕福な家庭に生まれたリネットはサイモンと婚約旅行でエジプトを訪れる。しかしこのサイモンに元彼女でリネットの親友のジャクリーンが必要に嫌がらせを働きかける。それを煙りたがりながらも、一隻の遊覧船に乗り込み、エジプトの旅を楽しんでいた。 同じくしてポアロもエジプトでの休暇を楽しみ、同じ遊覧船で優雅な時を過ごすのだが、船の中には徐々に悪雲が経ちこもり始める。 この作品ではたくさんの人物が登場し、筋も非常に丹念に練られており、一癖にも二癖にもなる人間模様、そしてトリックが興味深く折り重なっている。 「問題は未来であって、過去はどうでもいいのである」 という興味深い文章や、文中に見せる探偵ならではの発言は、その文章にひきつけられ、また考えさせられる。

    1
    投稿日: 2011.10.09
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    終盤、張り巡らせた伏線が次々に回収されていく様が、倒れていくドミノを見ているようで気持ち良い。ただし、この作品を名作たらしめているのは、そのトリックを生み出した人間ドラマだろう。この犯人の頭の良さ、情の強さと潔さは、数あるクリスティ作品の中でも最も印象的なもののうちの一つだ。

    4
    投稿日: 2011.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ナイル河を見たことがないので、ピンとは来ていません。 映像作品で、風景や、発掘現場などの様子から、なんとなく思い浮かべようとしながら読みました。 アガサクリスティの描写の細かいところには感服します。 実際に暮らしているからこそ分かる内容なのでしょう。 イギリスに暮らしていると、中東での生活の良さが伝わってきます。 登場人物をたどりながら、読み進めました。 犯人探しは半分までは考えても当たらないので、最後の2割くらいになってから感じるようになりました。 半分くらいまで来たときに、ポアロと自分の違和感の原因が分かりました。 犯人の思いが分かりました。ただし、2人目以降の殺人がどうなるかは、伏線が強くない人はあたりませんでした。

    1
    投稿日: 2011.08.04
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    「オリエント急行」や「ABC」など数あるクリスティの作品の中でも一番のお気に入りが本作品です。 この作品の舞台がスエズ運河によって今はもう存在しないというのも、 ノスタルジックな悠久のロマンを感じます。 アガサ作品全般に言えるのですが、 主人公のポワロをはじめ登場人物全てが人間味溢れており、 単純にトリックや謎解きだけでは、ここまで世界の人々に愛されないことが良くわかります。 それとアガサ作品を読むといつも感じるのが、 世界というのはヨーロッパを中心、つまりは英国から中東、 南は地中海沿岸のアフリカ大陸を意味し、 その地域を世界と言うんだなってことが良く理解できます。 いかに我々の日本は文字通り極東なのかを知る良い機会になります。

    1
    投稿日: 2011.05.07
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    面白かったです。 船旅、そして目的地のエジプトというのも話を彩る役目を大きく担っていますが、やはり人間関係の描写、そしてそれを観察して推理するポアロがやっぱりすごい。 登場人物それぞれに、月並みな言葉ですが「個性」があるんですよね。そのぶん事件までが長くはなりますが、それがあってこそ最後に納得できるのだと思います。 私も豪華客船に乗ってどこかへ行ってみたいものです。

    1
    投稿日: 2011.01.13
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    スリルとサスペンス、そしてラブ……、とゴージャスに面白要素が詰まった、極上のエンターテイメント。 キャラも立っていて、大勢の登場人物たちを把握するのも苦になりません。 難を言えば、後半一気に話が進む(進み過ぎる)所でしょうか……。 無理くりな印象を受けました。 しかし、再読にも耐えうる(クリスティーの作品は皆そうですが)、素晴らしい作品です。

    2
    投稿日: 2010.11.04
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    外国を舞台にしたクリスティー物の中でも最高傑作! 冒頭の何気ない無関係そうな話から全てが繋がる緻密さ。 人間模様に全てを見出すポアロの真骨頂です。 殺人という悲劇を通してでも幸福になる登場人物がいるのが救い。 「男を愛している女と女に愛させている男」この表現が心に残ります。

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    投稿日: 2010.10.23
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    ポアロ作品の中でも上位にランクインかも。エジプト好きの私にはたまらん設定。しかも登場人物が多いのも良い。複雑に絡み合う人間関係と、エジプトの空気感と、なんだかとにかく私も暑かった。。。そう。濃厚な感じがしましたよ。おもしろかった~

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    投稿日: 2010.10.07
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    ※ネタバレあり。 愛した男に愛されなかった女の悲劇、もとい、愛するに値しない男を愛した女の悲劇、もとい、全てを持ちすぎた女の悲劇。ま、要するに何とでもいえますが、この本は全てリネット・リッジウェイという女の存在無しに語ることはできません。彼女の性格ゆえに今回の悲劇が起こったといえるでしょう。 冒頭、リネットが鮮やかに描かれています。特にジョウワナ・サウスウッドとの会話は印象的です。大富豪の娘、社交界の花形、実業家としての明敏な頭脳、そして、誰もが羨む美貌、イギリス有数の貴族の崇拝。リネット・リッジウェイは全てを手中に収めているように見える・・・しかし、リネットの心を動かしたのは貴族ではなかった。名もなき、無職の男。そして、親友ジェクリーン・ド・ベルフォールの婚約者・・・・・ 数多いクリスティの作品の中で一番、好きな作品をあげろ、と言われたらわたしはこの『ナイルに死す』を取り上げます。初めて読んだのは中学生の終わりか高校生1年ぐらいの頃ですが、本当に衝撃を受けました。ああ、この世にはなんて面白い読み物があるんだ!と。それほど衝撃を受けました。 この本にはわたしが好きなものが全てつまっています。 愛、ロマンス、悲劇、ミステリー、名探偵、豪華客船、エジプト、ナイル川・・・ 世界を知らない初心な十代だったわたしは心躍らせながらこの本を読みました。新婚旅行にエジプトを・・・と考えていたのですが、そのきっかけがこの本でした。ま、この本では新婚旅行を楽しむはずのリネットが殺されるわけですが・・・汗。とはいえ、複雑に絡み合った愛の形。巧みに伏せられた伏線。そして、新しく生まれる愛。全てに胸躍らせたものです。 トリックも非常に精緻でよく練られています。素晴らしいトリック。とはいえ、現実にこのトリックを使うとなるとよほどの強心臓でないと無理でしょうね~。少なくともわたしはハラハラして無理だわwww 別の見方をするとだめんずに踊らされた二人の女の悲劇、とも言えるでしょうね・・・ああ、ここまで書くと、明敏な人は分かっちゃう? 正直、サイモン・ドイルの魅力がイマイチ分からないところがネックといえば、ネック。しかし、リネットとジャクリーンがあれほど愛するのだから、さぞかし素晴らしいオトコなのだろうと自分に言い聞かせています。。。 何度も何度も読み返しています。そして、今後も何度も何度も読み返すことでしょう。忘れられぬ一冊です。アガサ・クリスティにめぐり合えたことに本当に感謝。

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    投稿日: 2010.09.27
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    何故か読んでなかったんです^^; 自分でも不思議だ…w 面白かった…… たーんと映画化やら舞台化やらされてる名作なので、語るまでもないわけですが、どなたか漫画化してくれませんかね!? 結構キャラ萌えだと思うんですけどねえ~

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    投稿日: 2010.05.03
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    金持ちの美しい女性リンネット・リッジウェイ。 親友の恋人を奪って結婚するが、新婚旅行先に親友もついてきて… 舟に乗っている旅行者は一癖ある人ばかり。 船旅の映画化も綺麗な画面でまとまっていました。

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    投稿日: 2010.04.26
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    ナイル川をさかのぼる観光船で起こる殺人事件.いろいろな人がそれぞれの思いを抱いて船に乗り込んでおり犯人は予測しにくい.

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    投稿日: 2009.11.12