過去を引きずる
収録4短編作品の主人公は、いずれも過去を引きずっています。 過去の想いが現在の日常生活の行動に影響をもたらしていて、本人も分かってはいるが、どうもそうなってしまう人々です。 水面や鏡など、己を映す小道具を用いながら描く手法はオーソドックスな感もありますが、 一見何の関係もなさそうな時事が、各主人公の環境の中に挿入されている点が興味深いです。