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九つの、物語
九つの、物語
橋本紡/集英社
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総合評価

220件)
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81
36
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    このレビューはネタバレを含みます。

    書店の店頭で見つけて手に取った一冊. 以前,彼の『流れ星が消えないうちに』という作品を読んでいたので,それほど私の好みから外れないだろうと思い,購入しました. 若干のファンタジー?要素を含んでいますが,それほど抵抗なくよめました.(私は) タイトルにある通り,主人公ゆきなが読む九つの作品とストーリーの展開が絡み合っていて,面白いです. 井伏鱒二の『山椒魚』を読んで『山椒魚』論争に私も加わりたくなりました.笑

    0
    投稿日: 2011.05.03
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    久しぶりに物語の世界に入り込んで読めました。私はこの本を読んでいると、自分の今までをも振り返ることができました。主人公と、その周りにいる人たちの不安定だけど優しい思いが詰まっていたと思います。本と、恋と、食事と。それらの温もりを感じた一作です。

    0
    投稿日: 2011.04.26
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    とってもいいお話でした。ゆきなちゃんがかわいくて、お兄ちゃんがすごいひとで、もう一気に読んじゃいました。

    0
    投稿日: 2011.04.21
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    9つの物語を通して、亡くなった兄と、その妹の交流が描かれているンだけど、亡くなった兄が帰ってきたということに対する説明はされない。そういう状態の置き方って結構好き。 それと恥ずかしながらだけど、どの物語も読んだことないし。 近代文学作品って教科書的なイメージで、どうにも億劫で手に取れない。 教科書で読んでいた時は面白かったりするんだけどね。 そんなわけで、この作品をたぶん自分は十分に堪能できていない気がしないでもない。面白いのに。 登場人物がみなやさしい。 この著者らしい?

    0
    投稿日: 2011.04.16
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    全ての出だしで、主人公が本を読んでいます。 その本の題名が、話の題名になっています。 話の流れと共に、その本の話もしていて、どういう内容なのか 気になってしまいました。 ふいに帰宅してきた兄。 驚く妹の姿に、もしや…と思いつつ、どちらが? と考えつつ。 しかし予想を裏切らず、な状態でした。 ゆっくりと時が流れて、その間に育まれるもの。 家族への愛、人への愛。 文章上は淡々と、きれいに進んでいますが 微妙にずれていく軸。 けれどこれは、臆病になってしまっても仕方がない、と思います。 欲しいもの、失って困るもの、大事なもの。 なくしてから気付く、というのは、本当だと。 もしもなくす前に戻ったとしても、それは錯覚で やはり失ってしまうものです。 ただ、残されたものをどうするべきか。 それが分かるのかどうなのか、を考えてしまいました。

    0
    投稿日: 2011.04.13
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    「小説であれ、空の付であれ、吹き抜けていく風であれ、ただ在るだけだ。 意味を与えるのは、読んだり見たり、あるいは感じたりするわたしたち自身だった。」

    0
    投稿日: 2011.04.04
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    心暖まる感じでした! 何気ない会話や行動。ありふれた日常のような感覚で読めました。 その中で文学に絡めて話の展開は素敵でした。ただ文学は全然読んでなくて微妙なニュアンスの理解ができなかったのが残念でした。 また貞文に憧れます…。こんな風に笑うことができたら、人生が豊かになりそうです。 こんな風に笑うぞ! 橋本紡さんの他の作品を読んで行こうと思います。味わえなかった青春の一ページを探したいです。

    0
    投稿日: 2011.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終えた瞬間、思わずため息が出るようなお話だった。 お兄ちゃんがゆきなを大切に思う心がひしひしと伝わってきたし、またそれが、時にストレートで時に遠回りで、登場人物たちの心の距離感が心地よかった。 生きていくこと。 時の流れを感じること。 そのなかで過ごし、暮らしていくこと。 何が正しいかなんてその人にゆだねられているのだ。 ”絶対”なんてない。 それは料理でも、本の解釈でも同じことだ。 お話の中で、お兄ちゃんが笑いながら繰り返す、「まるで人生のようだろう?」という言葉は、一度死んだ彼の口から出るところが面白い。 「私はこの頃、正しいっていうことに、一体どれくらいの意味があるんだろうって思ったりします」 というのは、江國香織の『泣かない子供』の一節だが、このお話とかなり精通した、的を得た一文だと思う。 何が正しいかは、自分で決めるものだし、わたしは、退職金を娘に一円も残さず、とことん人生を楽しんでいるこの兄妹の両親も、好きだったりした。

    0
    投稿日: 2011.03.31
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    おしい。 これが印象でした。 兄と妹の穏やかさとか 内面のしっとりとしながらも、 確かな思いとか 設定も面白い。 でも、お母さんの話にもう少し突っ込んだり お兄ちゃんがいる深さとか もう少し濃さがほしかった。 まぁこのおだやかな雰囲気はとてもこの作者には合っているけど。 出てくる料理がとにかくおいしそうでした。

    0
    投稿日: 2011.03.24
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    なぜお兄ちゃんは帰ってきたのか。その答えに感動しました。9つの本と料理、そして恋愛の絡み具合が面白かったです。

    0
    投稿日: 2011.03.24
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    読書中のゆきなの前に突然現れたのは、理由があって長く不在にしていた兄・禎文。 唐突に始まった再びの兄との生活、付き合い始めたばかりの恋人、兄と共通項を持つ同級生。 世界はあたたかくて脆くて、複雑で、だけど強さを持っている。 世界を救うとか、何かものすごいスケールの話ではない。 けれどこの本は、痛みと危うさと、優しさと強さを抱えた、「生きる」ことが詰まっていました。

    0
    投稿日: 2011.03.15
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    お兄さんが格好よくて、また、自分の生きている世界を考えさせられた。格言も多かったから心に染みた。後、小ネタで半分の月が登っていたって所に感動した。

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    投稿日: 2011.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    完全にジャケ買い(笑)表紙が可愛くて…。 大学生のゆきなの元に、長いこといなかった兄が帰ってくるシーンから始まるこの話。 色々な文学が少しずつ絡んでいくのでてっきりそういうほんわかした小説だと思いきや、中盤から雰囲気が怪しくなってきて、最後の3話はもう呆然としてしまうような急展開。 その最初の方の雰囲気とのギャップに、やられてしまった。。 最後に作り方が載っているトマトスパゲッティが美味しそうで、ぜひぜひ今度作ってみたいところ♪料理もいっぱい出てくるので、そこもちょっと見どころ。。 (2011/03/04) 上を読む限り、あんまり初読時と印象は変わってないんだな。 この文学とゆきなの生活を絡めてくるところ、かつ、美味しそうな料理を絡めてくる。 その一話ずつの構成の仕方が好きだな。 作家買いでない本の中では、割と当たりだったと思う。 でも当たりだと感じているからこそ、この作家の他の本には手出せなかったりするのよね。 もしこの本で感じた当たり感を外されたらショックすぎる、何て自分勝手な理由(笑) (2012/11/25)

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    投稿日: 2011.03.04
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    「恋をすること」「食事をすること」 このふたつのことには 密接な関係があると思っていたけど どうやら「本を読むこと」にも 似通った関係性があるらしい。 だとしたら、なんだか嬉しい。 兄弟ってやっぱりいいね(o^ω^o)

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    投稿日: 2011.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後半になってから、急に普通にゆきなを受け入れていたのに、嫌いになった。 何この子、すっごいムカツク腹立たしい。 身体の中にすとん、と、あいていた穴に何かが埋まったように嫌いという言葉が収まった。読んでいる間に感じていた違和感はそれだった。 どうしてお兄ちゃんが死んでいるのに知らないふりをしていたの。どうして彼氏がいるのに合コンに行くの。どうして汚れたいなんて思うの。 合コンに行ったから怒った。すぐに帰ればよかったのに、場の空気のせいにして帰らないと言ったそれは彼氏も怒る。 ゆきなが悪いのは明らかなんだから、謝ればいい。それなのに謝らないし、友達の男の子にひょいひょいとついて行った。 馬鹿だなあ。意味無いなあ。貴女が汚れても、だれも何とも思わないのに。 しかも最後のあたりでは、自殺しようとしたし。 この子は逃げる道を簡単に選んじゃう子だ。私と似ている。それなのに同情できないし、あきれるばかりだ。どうしてだろう。同族嫌悪なのかもしれないけれど、ここまではっきりとした嫌悪感は初めてかもしれない。 橋本先生の小説好きなのにな。なんでだろう。 作中の小説はすごく興味がわいてきたのでそこだけはよかったです。

    0
    投稿日: 2011.02.28
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    夜中に一人号泣しながら 読んでました.. ああ橋本さんだってかんじ. この雰囲気だいすき. お兄ちゃんと彼に ごはんをつくってもらえる ゆきながうらやましいや.

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    投稿日: 2011.02.26
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    兄と妹の物語。個人的にすごく好きなタイプの作品です。泉鏡花、太宰治、田山花袋、永井荷風、内田百閒、井伏鱒二、樋口一葉、そしてサリンジャー。読んだことのある作品が登場。そして、トマトスパゲティや小龍包などの美味しそうな食べ物もこの物語に欠かせないものになっています。最後にトマトスパゲティのレシピが載ってるところもいいですね。作者が三重県伊勢市生まれということで、この作品の中でも伊勢市が出てきます。そこも三重県出身の私としてはよかったところでした。繰り返し読んでみたい作品です。

    0
    投稿日: 2011.02.26
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    んーまあ橋本さんはこんな感じよねー 重くもなく軽すぎもせず、みたいな。 別に悪いわけじゃないけどねー。 あ、でも作中の9つの物語読みたい! 名作読まんとなあー 今私が全く恋できそうもないので、ゆきなが純粋に羨ましかったです。 お兄ちゃんほしかったなあ。そろそろ兄的存在に会いに行こう。 表紙がとても残念。ハードの方は素敵だったのに。

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    投稿日: 2011.02.25
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    ちょっと話が強引じゃないかと思う。あんまり好きになれなかった。 でもトマトソースの作り方は役に立った。今までもよく作っていたけど、こっちのほうがいい。やっぱりトマトは酸味を生かしたほうがいい。

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    投稿日: 2011.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    橋本文学の主人公は、多くの場合、哀しみと同居しながら生きている。それでいて彼女らは、じぶんの中のその哀しみに気づいていない。近代文学の名作9作品を軸にしたこの作品も、内面に危うさを抱える少女ゆきなが、その危うさに気づくまでの出来事と彼女の心の動きを描いている。人生の終わりは、その時が来ないとわからない。生きている限り、人生は完結しない物語だ。この物語もきっと、読者それぞれの中にとけ込み、続いていくのだろう。橋本文学の特徴とも言える爽やかな読後感の由来が、少しだけわかった気がした。 ----- (以下、印象に残る文章の引用) 「岩屋に閉じ込められた山椒魚と蛙に、わたしは自らの気持ちを重ねてきた。そして、作品の中に、答えを求めようとした。けれど、それは勝手な願いにすぎなかったのだ。小説であれ、空の月であれ、吹き抜けていく風であれ、ただ在るだけだ。意味を与えるのは、読んだり見たり、あるいは感じたりするわたしたち自身だった。」 「ああ、そうだ。わかった。/ふいに悟った。/狂ってしまった方が楽なんだ。」 「世界というのは、案外いい加減で、あやふやなものなのだろう。」

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    投稿日: 2011.02.21