Reader Store
九つの、物語
九つの、物語
橋本紡/集英社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

220件)
4.0
64
81
36
9
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死んだはずのお兄さんとの不思議な生活が始まった。料理上手なお兄さんの作るご飯はどれもおいしそうで、実際に挑戦してみようかなぁなんて思ったり。 終盤で悲しい方向へ流れるけど、読み終わったあとはどこかすっきりする内容だった。

    0
    投稿日: 2013.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    人に勧めてもらって読んだ本。普段はサスペンスとかホラーとか、ジャンルとしてはおどろおどろしいものを読む傾向があるので、それこそ人に勧めてもらいでもしない限り読まなかったと思います。私の実家が三重なのですが、作者が伊勢の人だというのでそういうところも読もうと思った理由の一つになりました。 タイトルが『九つの、物語』ということだったので短編集だと思っていたのですが、最初から最後まで一つのストーリーでした。亡くなったはずの兄が現れ、読書家だった兄の遺した書物を通して妹と死んだ兄との奇妙な家族生活を描いています。 私はストーリーそのものよりも、この作品のディティールの魅力に魅せられました。兄が作るとても美味しそうな料理の数々や残した小説に「読了」の証を入れる癖、など幽霊なのにとても、言ってみればお洒落に、人生を謳歌している様子にとても引き込まれました。 兄妹のかけ合いも見ていてほのぼのとしていて良いですね。 普段読むものと全く世界観の違う作品に癒されました。

    0
    投稿日: 2013.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『山椒魚』、『蒲団』など、近代文学の有名タイトル9つを表題とする9編からなるストーリー。 といっても、短編ではなく一続きの物語。 各編では表題作をモチーフに話が進む。 内容も、「たった一つの異常を飲み込んだ日常」とでも言うべき進行で、非常に好み。 作全体を通してゆったり進む時間、主人公がゆっくり成長していく様がいい感じ。

    0
    投稿日: 2013.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    突然の兄の帰宅。動揺しつつも自然と流したゆきなが兄とまた一緒に暮らすあたたかい日々。兄の正体と想いが最後には、とても心和ませるものだと感じた。 小説内での好きな言葉 「合わない相手なら、俺には理解できない何かを持ってるってことじゃないか。それが理解できるようになったら、すごいだろう。価値観がガラリと変わるくらいの衝撃があるかもしれない。わからないのは、素晴らしいことだ。」

    0
    投稿日: 2013.02.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いろんな見方ができる本だと思う。(それぞれの目線) でも読み終えたあとに暖かい気持ちになる本だった。 スパゲティーつくってみたい。

    0
    投稿日: 2013.02.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校生の時、図書館で初めて読んだ橋本紡先生の作品。色々と思い入れも強い。 今のところ橋本先生の作品の中では断トツに好きです。 好きすぎて文庫が出た時に購入してしまいました。文庫の表紙・巻末のおまけレシピもとても魅力的ですが、ハードカバーの素朴な装丁と表紙イラストもとても素晴らしいです。 お金に余裕が出来たらハードカバーのほうも買いたい。 感想のほうは、まずは読め。面白いから。

    0
    投稿日: 2013.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とてもよい! この人の小説はライトノベルから入った人とは思えない。 やっぱ本好きとしてはちょくちょく文学作品も挟んでくると嬉しいし、読んだことないと読んでみたくなるからいい(*´∀`) 物語も心暖かくなるし、ゆきなと香月くんのゆったりとした恋愛は憧れるし、 お兄ちゃんや紺野くんのちょっと軽いんだけど憎めないいい人も好き。 あらすじと1章だけで購入を決めたけど、間違ってなかった 笑

    0
    投稿日: 2013.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2013.1.5 読了。亡くなった兄が幽霊として現れる話。この著者は2度目ですが文章表現が…特に心理描写が好きです。 サイトでの口コミに期待していましたが、個人的には、ストーリーとしてはそこまで…かなあという感じです。ただ、前述したように細かいところは、表現などが綺麗でした。「九つの、物語」というタイトルはどこから来ているのだろうか…。

    0
    投稿日: 2013.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルから伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」のように九人の話が繋がっていくのかと思っていたがそうではなく九つの小説を主人公が各章で読んでいるということだった。あえて言うなら「ビブリア古書堂」に近い。しかし小説の内容が本編に深く関わってくる章は少ない。もっと驚くような話を期待したんだけど、橋本紡はそういう作家ではないことも分かってきてはいた。「ひかりをすくう」と合わせて作者の小説には料理と川がよく出てくる。今作も料理はかなりの頻度で出てくるがそこに魅力を感じられない。ただそれが自分の書けるネタだから書いている、という印象。川は今回も危機的な場面に使われるが作者にそのような経験があるのだろうか。「ひかりをすくう」でも思ったことだが男女の会話に違和感がある。人生訓もいいことを言ってるんだけどなぜか響いてこない。厳しめだけど星2つ。

    0
    投稿日: 2012.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本、料理、恋愛と、好きな要素が詰まった作品です。 特に私は香月くんとのやりとりが好き。 あー相手を好きなんだなぁ、とほっこりします。

    0
    投稿日: 2012.12.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ベースはふんわりした雰囲気だけど,話が進むにつれ,その下にある危うさが浮き上がってくる。 母親に関してだったり,主人公の感情だったり,そこを詳細に書き込まなかったことで,どこか突き放して読める。 それくらいの距離が,丁度良い。

    0
    投稿日: 2012.12.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    お兄ちゃんがいなくなるシーンで泣けた。 お兄ちゃんが優しくて、妹もかわいくて、2人で仲良く暮らしてるところが幸せそうだった。

    0
    投稿日: 2012.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすい文章で、すんなりと読了。 短編集ではなく、実在の作品をモチーフとしながら主人公ゆきなの心の動きを描く。 兄との共同生活だが、その兄は二年前に死んでいる。 では、ご飯も食べるし触れるしぬくもりもあるこの兄は何なんだろう? そう思いつつも、兄との楽しい生活を送るゆきな。 でも兄の死んだ理由は― 死んだお兄ちゃんとか幽霊の彼女とかちょっとオカルトチックなんだけど、そんな雰囲気は全然ない。 ゆきなの物語は誰にでもある物語だと思う。 恋に悩み、両親について悩み、時には自暴自棄になりそうになって、 でも誰かの助けを借りながらなんとか乗り越えていく。 ゆきなの場合はたまたま死んだお兄ちゃんが甦って助けてくれただけ。 封印してた悲しい記憶を思いだしたときには、 狂ったほうが楽だと、狂ってしまったんじゃないかとも考えるけど、 愛する人が支えてくれた。 うまく行くときもあれば、失敗することもある。不確かな世界。 人が一つ大人になる上で、誰もが通る道だと思う。 しかし、料理する(しかも美味い)男は素敵だなぁ。 彼氏にするとしたらちょっと複雑だけど。

    0
    投稿日: 2012.11.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても可愛らしい小説だった。 主人公のゆきな、その兄の禎文、 ゆきなの恋人の香月くん。 三人とも、今時あまり見ない、 とても心優しいひとであった。 読後、禎文と同じく、 ゆきなの幸せを願っている自分がいた。 また読みたい一冊であった。

    0
    投稿日: 2012.11.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人生は痛みと喪失に満ちているぶん、心地よさと出会いがある。 生きることはどんなに愚かでも、これらを求めて人生を歩まなければいけない。 きっとそういう宿命なのでしょう、人間っていうのは。 fc2ブログの方で感想を書いています。ぜひ http://tellur30.blog.fc2.com/blog-entry-17.html

    0
    投稿日: 2012.11.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ここまで好きになった、一冊で終わる小説は この本以外にない。 お兄ちゃんの考え方が、大すきです**

    0
    投稿日: 2012.10.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    "九つの、物語"読了!相変わらず柔らかく包みこまれるような物語りでした。よかった、よかった。橋本紡さんの書く男性は皆、丁寧かつ親切でとても惹かれるな。

    0
    投稿日: 2012.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    優しさと痛みの物語。 帰ってきた兄と過ごす、少し不思議な日々。恋人との距離は近付き、離れ、そして近付く。本を読み、ご飯を食べる。生きるって何? 大好きな人と一緒にいたい、という気持ちがいっぱいに詰まっている。各章でゆきなが読んでいる小説が、ゆきなの心を語る。その小説を読んでいると、もっと読みが深まる。こういう小説の使い方をする話って、好き。タイトルの『九つの、物語』はもちろんサリンジャー。 幽霊とか、死の真相とか、重い要素があるが、さらっと読める。これは作風なのかな。

    0
    投稿日: 2012.09.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    友達に借りて読んだけれど、個人的にも買おうと思いました。 ゆきなと禎文の会話や雰囲気がとても兄妹って感じでほっこり。 禎文はちゃらちゃらしてるけどしっかりお兄ちゃんで、 ゆきなはしっかりしてるけどしっかり妹だった。(笑) 後半は感情移入してしまってか、号泣。  温かくて、不安定で、苦しくて、痛くて、許されていたことに安心して・・・ 読みやすく、読んだ後はとても満たされた気持ちになれます。 今度実家に帰った時はお兄ちゃんたちともっと話そう、 少しは優しくしてあげよう、と思いました(笑)

    1
    投稿日: 2012.09.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    お兄ちゃんの人柄のよさが文章からにじみ出てる気がした。 女たらしだけど、なんだか性格がさっぱりしているし すごく爽やかな人という印象を受けた。 何よりお兄ちゃんのつくる料理がおいしそうでたまらん!

    0
    投稿日: 2012.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どこかほっこりして、あたたかいお話。 このお兄ちゃんいいな~  ちゃらちゃらして、女の子にモテモテなんだけど、本が好きで料理好き。 妹を励ますときに せっせと美味しい料理を作る。 お兄ちゃんの作った トマトスパゲッティ、皮からつくるし小籠包・・食べてみたい。 美味しい料理が出てくる本は それだけで心が満たされてくるようで好きだな~

    5
    投稿日: 2012.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    女の子が好きで、本が好きで、料理上手なお兄ちゃん。妹を何より大事にしているお兄ちゃん。このお兄ちゃん好きです。泣けるくらいに好き。 その反面、主人公の妹は堅い女の子で、妹がいろいろ述べるんだけど、陳腐に感じるというか、分かったつもりになってるだけに見えたりして、イマイチ主人公に感情移入出来ませんでした。 お兄ちゃんは好きなので、生前のお兄ちゃんの物語が読んて見たい。

    0
    投稿日: 2012.09.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    昔の小説を一冊一冊絡めた短編集。 描写がすごく美しくて久しぶりに出会えた、料理も美味しそうすぎる!

    0
    投稿日: 2012.09.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大学生のゆきなの前に長く会っていなかった兄がいきなり現れた。女性と料理と本を愛し、奔放に振舞う兄に惑わされつつ、ゆきなは日常として受け入れていく。いつまでも幸せな日々が続くと思えたが・・・・・・。ゆきなはやがて、兄が長く不在だった理由を思い出す。人生は時に痛みと喪失に満ちていた。生きるのは、なんと愚かで、なんと尊いのか。 禎文のゆきなに対する愛情がすごい。いつかゆきなが壊れてしまうのではないかと心残りになるぐらいに心配し、死んでも幽霊として生き続け?、彼氏の香月君に会ったり、紺野君に傷つけないように伝えたり、、、 陰での守りかたが徹底してるなー。 同じものを見てても、人によって見方考え方感じ方は違う。当たり前だけど、忘れてしまうな。 わからないのは素晴らしいことそういう風に考えてみたい。 そして、人は誰もが狂気を持っているもの。それがどうなるかはその人次第。 人と手をつないで歩きたくなる。そんな作品。

    0
    投稿日: 2012.09.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    温かい物語だった。一風変わった設定なのに違和感を感じなかったし、登場する料理はみんな美味しそうだった。「山椒魚」まだ読んでないから読んでみよう。

    0
    投稿日: 2012.09.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久し振りに帰ってきた兄貴と家で洒落てない(普通な感じが重要!)けど美味しいご飯を食べて、本を読むことが生活の一部に溶け込んでいる、という牧歌的雰囲気が漂う兄妹の物語。タイトル通り九つの章に分かれていて、各章でテーマとなる文学作品を軸に兄妹があーだこーだいったり、小説から気付きを得たりする。そして美味しいご飯を食べる。丁寧にも作り方を兄が妹にしっかり教えていて、レシピ解説っぽくもあるのものだから料理を食べていないのに読んでる自分もほっこりしてしまう。新感覚の一冊! 何気ないことばかりで特別なことなんてないけれど、そんな日常はすごい幸せなことだと思う。と書いていて、非日常な設定があるのだけれど、それは読んでのお楽しみ。

    0
    投稿日: 2012.08.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    恋することと食べることと本を読むこと。女子大生が主人公で素敵な兄がいる、という設定はさすがにちょっと感情移入しにくいけれど、最後に真実がわかったところからは、愚かさに悔やみながら切なくて苦しくて痛くて、人生とは大切なものを失う悲しみ新しい出会いの喜びをはらんだ尊いものだということを実直に書いている。 ゆきなと同世代の頃に読んでいたら、生きる上でのバイブルにしていたかもしれない。 九つの物語は、ゆきなの兄の蔵書から引っ張りだして読書している本のタイトルから。それぞれのストーリー展開と読書している本の内容の対比がまた面白くて、時に切ない。

    0
    投稿日: 2012.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ファンタジーもの。料理と小説と恋愛。どれも良い味だしてます。 なんとなく読んでて気を抜ける、楽になれる小説。

    0
    投稿日: 2012.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    気付かずに読み始めたけど、これも本好きな主人公が登場してくる。 私の読む本とはかぶらないけど、こういう本が増えているのは嬉しい。 こんなに悲しくて、優しい話は珍しい。 ----- 大学生のゆきなの前に、長く会っていなかった兄がいきなり現れた。女性と料理と本を愛し、奔放に振舞う兄に惑わされつつ、ゆきなは日常として受け入れていく。いつまでもいつまでも幸せな日々が続くと思えたが……。ゆきなはやがて、兄が長く不在だった理由を思い出す。人生は痛みと喪失に満ちていた。生きるとは、なんと愚かで、なんと尊いのか。そのことを丁寧に描いた、やさしく強い物語。

    0
    投稿日: 2012.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公ゆきなの前に現れた、死んだはずの兄禎文。 2人の生活が、本のタイトルの通り九つの小説のように進んでいく。 第一話:「縷紅新草」泉鏡花 第二話:「待つ」太宰治 第三話:「蒲団」田山花袋 第四話:「あぢさゐ」永井荷風 第五話:「ノラや」内田百聞 第六話:「山椒魚(改変前)」井伏鱒二 第七話:「山椒魚(改変後)」井伏鱒二 第八話:「わかれ道」樋口一葉 第九話:「コネティカットのひょこひょこおじさん」サリンジャー これら九つの物語を知らなくても問題ない。 恥ずかしながら私はこれらを1つも読んだことがなく、敬遠していて、一生読まないであろうと思っていたが、ゆきなや禎文の解説や書評を読むことで、興味がわいて読んでみようと思った。 もう1つの見どころは、料理のシーンだ。禎文は料理が上手だ。 ゆきなと再会したとき、雰囲気がどんよりしたとき、楽しいとき・・・。どんなときでも、とにかくお腹がすいたらおいしいものでお腹を満たす。 とても丁寧な料理描写が、読者の食欲をそそる。 以上の点は素敵だと思ったが、肝心のストーリーはベタで幼稚っぽく、セリフも月9ドラマのようなくさいものが多い。 そういうくさい雰囲気が苦手で引いてしまう私にとっては、3つ星が限界。

    0
    投稿日: 2012.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ラスト泣きましたね。ボロ泣きです。泣ける作品とは最初は思わなかったですけど。 こんなお兄ちゃんがうらやましいなーと思いました。そしてこれがきっかけで蒲団読みました(笑)

    0
    投稿日: 2012.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ひとりっ子で、「素敵なおにいちゃんがほしかった。。。」と ため息をつく少女時代を過ごした人 生きていくのに、たくさんの本と、おいしい料理と たったひとりでいいから、自分を見守る温かいまなざしを持つ人が どうしても必要な人 私によく似たそんな人には、きっと胸に響く物語です。 第一話の泉鏡花に始まり、太宰治、内田百閒、樋口一葉など 一話ごとにひと昔前の名作がタイトルとなって並び、 最後の第九話は、お手本になったであろうサリンジャーの 『ナイン・ストーリーズ』の中の1篇で閉じられるという、本好きにはたまらない構成。 しかも、その一話一話に、洋風炒飯をつめたローストチキン、 皮から手作りした小龍包、ひと瓶700円のサフランを使ったパエリアなど 哀しい記憶を封じ込め、薄氷を踏むようにして日々を過ごしている 自分の危うさに気付かないゆきなをなんとか「生き続けさせる」ために 兄の禎文がせっせと作る心尽くしの料理が登場して、 食事が喉を通らなくなったゆきなに、禎文がひと匙ずつ 雛鳥に餌付けするように、パエリアを食べさせるシーンには 思わず涙が零れました。 容姿端麗で、誰とでもすぐ仲良くなれて、もちろん女の子にもモテて ちゃらちゃらしているのに、実は古書をこよなく愛する読書家で 情の深い禎文が、まるで少女時代の憧れをまるごと詰め込んだかのよう♪ 最後の最後には、彼のように 「世界に溶け込んでしまうような」召され方をしたいなぁ。 そして、物語の終わりに添えられた禎文式トマトスパゲティのレシピの 「決して計量してはいけない。目分量で。」とか 「いろんなスパイスを使いましょう。いつも違う味にしましょう。」とか 茶目っ気溢れる注意書きにまで どこまでも禎文がやさしく宿っていて、素敵です。

    6
    投稿日: 2012.07.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読後、すごく満たされた感じがした。適温で適度な量の温泉に浸かっているような。 すごく変な話。ちぐはぐな話。 大人なのか、子どもなのか。特にお兄ちゃんなんて、一緒に暮らしていると余計にわかんなくなる。時々はっとする。ああ、この人って死んでるんだよね。幽霊なんだよね、って。 なのに、その曖昧なバランスがまたちょうどよくて心地よい。 だから不思議な感じがした。 そして、作中に出てくる物語とのリンクのさせ方がうまい。 それぞれの章の出だしが何となく似通ってるのもまた、リズムがあって面白い。 最初読み始めたときは全然意味が理解できなくって、ちぐはぐさがむしろ心地悪くて、しばらく(五ヵ月くらい)読むのを放棄していたんだけど。 私の負けです。脱帽。笑 ・・・蛇足だけど、もしかして鴫子さんの子って、お兄ちゃんだったりする? お父さんの描写のところで少し気になったので。

    0
    投稿日: 2012.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    蘇州帰りに、関空のTSUTAYAに寄ったら、新しい文庫がたくさん出ていた。 その中で気になったのがこの小説。 表紙はいまいち。 ただし、『もうすぐ』の作家のものと分かり、あらすじを読んでみる。 死んでしまった兄と、妹の物語。 ありがちといえばありがちだが、なんとなく惹かれて購入。 良かったです。 ありがちではあるけど、よかった。 まず、食と、小説が紹介される形が、半端な本好きにたまらない感じ。(根っからの本好きではなく、半端に本が好きな人=私) それだけでなく、わかりやすくも、青春ちっくで、重さも含んだ家庭環境、兄の死因、恋愛関係。 ありそうな、自分も経験をしたことのあるような恋愛。それに至らない男女関係。 ありがちで、わかりやすそう。 だけど、小説って体外そんなんもんだよな。 改めて、永井荷風とか、読んでみたいかもなー。とか思う。 割と、良かったです。

    0
    投稿日: 2012.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死んだはずの兄が戻ってきた。 不確かな世界、生活、感情。 だけど、時は季節はしっかりと過ぎて行く。 井伏鱒二の「山椒魚」が読みたくなった。

    0
    投稿日: 2012.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読了後、思わずスパイスを買いに行ってしまいました。そして、禎文式トマトスパゲティをを作ってしまいました。おいしかった…。 ゆきなのお兄ちゃん、優しすぎ。ただ、理由はどうあれ、不在にならないのが1番の優しさなんだけどな。ただ、不在になってしまって、それが変えられないことなら、ゆきなが幸せに生きていけるようにしてあげる。なんて優しいんだろう。優しすぎて切ない。 お話の中に出てくる本も興味深かった。ちゃんと内容を知ってたら、もっと楽しめたんだろうなぁ。

    0
    投稿日: 2012.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人は本当に何かを抱えているとき、悩んでいるとき、成長しようとしているとき、近代文学作品を手に取るのかもしれないと思う。いいお話だった。

    0
    投稿日: 2012.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    もしかしてお兄さん死んでるじゃないの!?読みながら思っていたら、やっぱり死んでいた。幽霊になって妹の所に現れたみたいだけど、全然怖い幽霊じゃなくて、むしろ、料理を作ってくれたりするし困った時は助けてくれるし、家にもあんな幽霊いたらなーっ。笑 橋本紡の作品は初めて読んだけどとても読みやすかった。癖がないから誰にでも読みやすいのではないかと思う。 それにしても、兄直伝のレシピというトマトスパゲッティがとってもおいしそうで、食べたくなってしまった。 レシピも載っていたし作ってみようかなっ。

    0
    投稿日: 2012.06.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    橋本紡さん初めて読みました。 なんでしょうか。一話の最後にヒヤッとしました。そして、最後の九話でせつなくもありホッとしました。 この小説は「許す」がテーマでしょうか? いろいろなことを感じたのですが・・・・。 お兄さんの語り口調が、私の好きな本で有川浩さんの「植物図鑑」 を思い出しました。

    1
    投稿日: 2012.06.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    橋本さんの作品は本当に読みやすい。はじめの一行からスルスルとお話に入り込んでいく感じが 橋本さんの作品の好きなところ。 香月くんとゆきなの恋人関係がほんとに理想的。 流れ星が…もそうだったように、 ほのぼのしてる雰囲気がすごくすき。 あんなお兄ちゃん欲しかったなー でもやっぱり浮気はダメだよ

    0
    投稿日: 2012.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    橋本さんの小説はどれも読了後優しい気持ちになれる。この本もほんわかした気持ちになった。 この本を初めて読んだときから三年経ち、わたしはゆきなと同じくらいの年齢になり、ゆきなにとても感情移入してしまった。いろいろなことに悩むゆきなをみていて、こっちまで少し苦しくなることもあった。だから最後のシーンは辛かった。 でも最後、お兄ちゃんの言葉が優しくて、暖かくて、涙がぼろぼろでてきた。 お兄ちゃんって、いいな。

    0
    投稿日: 2012.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    緩やかに始まった話なのに、一話の終わりでぐっと掴まれてしまった。 そのまま一気読み。短編集だけど、長編な一冊。 「美味しい物を食べる」事がすごく丁寧に書かれていて、きっとそこに「生きてる」姿を表現しているのかなぁと思いました。 どれもこれも、お兄ちゃんが作る料理は美味しそう。 それでいて、ほっこりじんわりくる素敵なお話でした。

    0
    投稿日: 2012.06.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内容…★★★★ 人物…★★★★★ 文体…★★★★★ 話の中で登場する物語との関連性に終始してないのが、良くもあり、物足りなさもあり。 人物のテンションとか、関わり方がとっても好き。 登場人物が少ないのも読みやすい。 料理、本、幽霊、兄妹と要素は多め。 とにかく文章がわたし好み。 料理上手で、顔が良くて、読書家な、イケメンのお兄ちゃん欲しくなるね。

    0
    投稿日: 2012.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死んだはずのおにいちゃんがつくるおいしそうな料理と日々の物語。 ほんわかしつつ、ちょっと切ない。 出てくる料理が全部美味しそう。 素麺のフォー風早速試してみました◎

    0
    投稿日: 2012.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    泣いた。とてもあたたかい小説。流れ星~もそうだったけど読んだあと優しい気分になる。登場人物が魅力的。世間的に間違っていることをしていても許せちゃう。言葉の表現もすごく素敵。夏の影を『カミソリで切ったみたいに輪郭がはっきりしている』が妙に気に入った。読書にしても食事にしても、当たり前のことを噛み締めるように大事にしながら生きるっていいなあと思った。

    0
    投稿日: 2012.05.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    これも再読。 ハードカバーでもってたんだけど、いつのまにか貸したら返ってこなくなったので、文庫がでたので買いなおしました。 ちょうど主人公のゆきなと同じ年ぐらいのときに読んだな。 橋本さんはリバーズエンドの世界観が大好きで、好きになった作家さん。 読んだあと、なにか温かくて柔らかいものが残るから好き。 前回読んだ時も、今回読んだときも、お兄ちゃんがゆきなを守って消えていく場面で涙しました。 「人間は愚かだ。間違うことだってある。それでも、一瞬一瞬、確かな幸せを得られるなら、間違うことを恐れるべきじゃない。」 料理上手で女の子と本が大好きなお兄ちゃん。 社交性も抜群でモテて、不器用で地味なゆきなとは正反対で、ちゃらちゃらしてるように見えたけど、誰よりもゆきなのそばで、ゆきなの幸せを願っていた人。 「おまえのことが本当に好きだったよ。誰よりも好きだったよ」 最初読んだときは、こんなの兄妹でどうなのって思ったけど、そういうのじゃないんだね。 お兄ちゃんが帰ってきてから、ゆきなと二人で過ごした時間を丁寧に読んでいくと、最後の言葉はこれに尽きるのだと思う。 お兄ちゃんは、読者にもいろんなものを与えてくれる。 おいしそうな手料理。 九つの純文学。 山椒魚は読もうと思ってそのまま。 私も論争したい。

    0
    投稿日: 2012.05.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校時代、図書館で借りて読みまして。 最近また紡さんにハマり単行本にて再読。 この人の活字の世界はいつも空気が澄んでる。 読んでいて気持ちが良いです。

    0
    投稿日: 2012.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    兄が幽霊になって帰ってきた。 そんな話であることは店のポップでわかったが、 読み進めると兄とだけの話ではなく 恋愛・料理・文学等様々なものが混じっている。 恋愛面に関しては個人的ではあるが共感できる部分が多くあり、 とても悩んでいた時期だったため救われた部分がある。 また、作中で文学の説明があるため 作者と作品を関連して覚えれたため テストで役立ったというおまけ付きである(笑) また今年の夏にも読みたい一冊だ。

    0
    投稿日: 2012.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    九つの物語がいわゆる古典的な名作と絡んでいて洒落た感じがした。 成仏できなかった兄が、実はそのことが原因で気を病んでいる妹の事が気になり、妹の前に現れ、一緒に生活するというちょっと不思議なstory。 人を思いあう気持ちが温かく心に沁みてくる。 妹の恋をする気持ちも新鮮に伝わってきた。 読了後、ちょっと切ないけど心がホッとする。

    0
    投稿日: 2012.04.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めは日本文学の紹介なのかなと思いつつ読んでたらラストがあんなことに!久しぶりにめちゃくちゃ泣いたなぁ。 出てきた本全て読んだことないけど、まずは山椒魚よんでみようかな。

    0
    投稿日: 2012.04.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    パソコンが起動するまでの少しの時間の暇潰しに、と手に取った。ら、パソコンのことなんて忘れて一気読み。気付いたらまた電源落ちちゃってたじゃない。 すごく好きなお話。 心がささくれてる時とかに読みたいな。いやなんもなくても再読したいですけど。 お兄ちゃんが「ゆきな」って呼ぶのがすごく好き。名前呼ぶのは普通なんだけど、でもあったかいなと思う。 レシピもあることだし、スパゲティ作ろうかな…

    1
    投稿日: 2012.04.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み始めた時は、どういうジャンルの物語なのかわからず、料理したり本の紹介をしたりと、なんだかつまらないなぁと思っていた。 でも読み進めるにつれて、次第に優しい文章に引き込まれていき、とても和ましい気持ちになった。 自分でも驚いたけど、料理を作る場面では唾液が出てきてしまった(決して垂らしたわけではないぞ!)。 主人公は大学生のゆきなという女の子で、ゆきなのもとに死んだはずのお兄ちゃんが突然現れる、つまり幽霊である。 なぜ幽霊が存在するのか、そこら辺は未解決終いに終わるけれども、物語がとても優しく感動するので、そんなことが気にならなくなってしまう。 俺は橋本さんの作品を『半分の月がのぼる空』というライトノベルを読んだっきりで、これは大して面白くないなぁと思っていたのだが、そういう目線で見ると、ラノベじゃなくて落ち着いた優しい目線で見ると、面白かったかもしれない。 また読み直してみようかと思う。

    0
    投稿日: 2012.03.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ある日、主人公のゆきなの前に 2年前に事故で亡くなった兄が、突然ふらりと現れる。 料理が得意で、本と女性が好きな自由奔放な兄に惑わされながらも、 次第に「奇妙」な生活を日常として受け入れていくゆきな。 どうして兄がゆきなのもとへやってきたのか、 兄とゆきなの生活はいつまで続くのか。。。 …というお話です。 話自体は、ゆったりとした時間の中で流れる日常が綴られていますが、 両親や兄妹、友人や恋人など、人と人との繋がりや 心の機微が丁寧に描かれている作品です。 何かを大切に思う気持ち、誰かを想う愛おしさなど、 こころに問われる静かなお話だと思います。 大きなイベントが発生してドラマティックな展開がある話とは少々異なりますが、 この作品の時間の流れは、私たちが日々刻々と 過ごしている感覚に近いものがあるのかなと思います。 些細なこと、小さなことが、自分を少しずつ変えていくんですよね。 また、タイトルに「九つの、物語」とあるように、 この作品は9つのチャプターから構成されています。 各チャプターのタイトルが、その時ゆきなが読んでいる 本のタイトルがそのまま使われているのですが、 太宰治だったり、田山花袋だったり、純文学が登場してきます。 9つの作品が、ストーリー展開に結びついているのかというとそうでもないのですが、 学生時代、純文学に全く触れたことのない私にとっては、刺激的でした。(笑) つかず離れずの距離を保ちながらも お互いを思う気持ちにほっこりし、そしてその思いの深さ広さに 暖かいものがじわーっと心に届くような感覚になります。 そして、料理好きな兄が振舞う料理が本当に美味しそう! 思わず私も作りたいなー・食べたいなーと思う腕前です。

    0
    投稿日: 2012.03.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いつに買ったかとかはあまり覚えてないけど、一日で読み終えたことは覚えてる。 章ごとに、章タイトルと小さくその話に出てくる料理の絵が好き。 お兄ちゃんの料理が食べたい。

    0
    投稿日: 2012.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     愛とは何か、付き合うとは何か、他人とのつながりとは何かと考えていた時に読み始めたのがこの本でした。同著者の『流れ星が消えないうちに』を読みほかの作品を読みたいとずっと思っていたため、迷わず買いました。  私は作品の主人公に感情移入して読むことが多いのですが、この『九つの物語』はよい意味で主人公にとどまらず、いろんな視点からたくさんの見方をすることができました。私は楽観主義なのですが最近は社会の辛さに直面し、少し落ち込んでいました。しかし、この世界への抗いも、その抗いがたとえ通じなくともその行動にはちゃんと意味があるのだということを感じることができ、何とか頑張っていこう、と思えるようになりました。  また、立ち止まってしまいそうになったとき、自分を見失いそうになったとき、また読みたいと思える本でした。 通学途中のバス内で読了

    0
    投稿日: 2012.03.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この人の作品は、いつもほんわかと温かくなるから好きです。 このお話はファンタジー?現実とはちょっと違うけど、辛いことも受け入れて前に進んでいくには、お兄ちゃんの出現は大切なことだったのね、と思えます。

    0
    投稿日: 2012.03.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ゆきなさん の描き方にどことなく、ぎこちなさを感じてしまう。 感じ方の問題なのだろうが、読み心地がどうにも落ち着かない。 どこかが微妙にずれている。

    0
    投稿日: 2012.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    《予約》おすすめ文庫王国で評判が良かったもの。雰囲気も良かったし、本の紹介も料理も興味をひかれました。ただ実体化した幽霊というのが今一つイメージできなくて。何で幽霊が作ったものが食べられるの?

    0
    投稿日: 2012.02.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    橋本さんの作品はいつも読んでいて心地よい。物語はなんとなく流れていくけど読み終わったあとは必ずあったかい気持ちになる。笑いあり涙ありちょっと切なくなり、最後には大切なものが見つかるそんなステキな作品です。

    0
    投稿日: 2012.02.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    単行本で読んだすぐに文庫本が発売って・・・。最近、多いこういうことorz それはさておき。単行本と文庫本って改行とか文章の隙間とか変わるだけなのに、印象が変わるのが面白い。というのもさておき。 料理好きで、読書好きで、もてるお兄ちゃん。いたらいいな。 文学作品。好んでは読まないけど、読みたくなる。名作とか代表作とかじゃない、ちょっとずれたチョイスがいい。 本を読んでいるのと、頭がいいっていうのと違うんだよ。っていうゆきなの考え方。好きだな。

    1
    投稿日: 2012.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公とその兄との日々を軸にしたほのぼのストーリー…と思いきや、明らかになっていく家族の事情が苦みを加えて良い感じ。 兄が作る料理がどれも美味しそう。

    0
    投稿日: 2012.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説の空気感ってどうやったら出せるんでしょう?そしてこの小説の空気感をなんと表現すればよいのか…。儚くも幸せな夢の中にいるような雰囲気が全体を包んでいます。それが心地よくて、頭の固い大人が推奨するような青春模様も、後半の結構ありきたりな展開もそれほど気になりません。なんたって兄が良いです。かっこよくてお洒落で女性好きなくせに嫌らしさがまるでない。妹思いだし、子供っぽさもあるし、女に都合のいい兄そのものなんだけど、「こんな兄が欲しい…」と思ってしまいました、悔しいことに。各章にでてくる本の話も美味しそうな料理も魅力的。一見若者向けですが、結構幅広い年齢層が楽しめると思います。

    0
    投稿日: 2012.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    地味でおとなしく、本を読むのが好きな大学生、ゆきなの前に、ある日突然、2年前に事故で亡くなった筈の兄がふらりと現れます。 両親が海外滞在中の為、少し古びた家で、奇妙な兄妹の生活が始まります。 物語は9つの章で構成されているので、まさにTHE NINE STORIES。各章のタイトルは、ゆきながその章で読む小説のタイトルがそのまま使われているのですが、最後の9章目は、サリンジャーの『コネティカットのひょこひょこおじさん』なので、ここでも、「ああ、ナインストーリーズ!」と、納得。 各章に登場する小説もですが、それよりも更に気になるのは、お兄ちゃんが作ってくれるお料理の数々です。どれもとても美味しそうなのですが、中でも、お兄ちゃんオリジナルのトマトスパゲッティの美味しそうな事と言ったら! 実は、お兄ちゃんが美味しい料理を作るのは、妹に、きちんと生きて欲しいからだという事や、彼がいかに妹を愛し、大事にしているのかがわかってくると、じんわりとあたたかい気持ちになります。

    0
    投稿日: 2012.01.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初橋本紡(男性と知ってびっくり)。藤田香織さんがなにかで2011年のベストテンに選んでいたのと、井伏鱒二とか樋口一葉とかの作品がでてくるっていうので興味をもって。 若者の話は苦手~とか思っているのだけど、なかなかおもしろかった。なんというか落ち着いた静かな上品な雰囲気というか。淡いふんわりした感じに終始するのかと思いきや、予想外にストーリーに動きがあって謎解きみたいな感じもあって読ませるし。 個人的にファンタジーは苦手~なのでファンタジーっぽさについてはギリギリ許容(個人的に)って感じなのだけれど。ファンタジーにする必然性はなにかあるんだろうけど、そうじゃなくても成り立つかも、成り立ったらもっと好きかも、というか。 すべてに意味などなく、ただあるだけ、とか、ただ移ろうだけ、とか、そういうところが好きだった。 あと、井伏鱒二をあらためていろいろ読んでみたいと思った。田山花袋もいいかも。

    1
    投稿日: 2012.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み終わるとほんのり暖かい気持ちになる物語。 たくさんの人が書いてるけど、お兄ちゃんの料理がおいしそうでそこも楽しみ! 各章ごとに主人公がタイトルの本を読んでいるけれど、本の読み方もこんな読み方もできますよって新しく教わったみたいでよかった。

    0
    投稿日: 2012.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大きな山や谷はなく、淡々と進むけれど、優しくて奇妙。 美味しそうで、本が読みたくなる。 健やかで堅実な本だなぁという印象。 兄が妹を想う、飾らない素直な言葉が泣けた。

    0
    投稿日: 2012.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一瞬一瞬、確かな幸せを得られるなら、間違うことを恐れるべきじゃない。 優しくされておきなさい。その代わり、いっぱい、気持ちを返してあげなさい

    0
    投稿日: 2011.11.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説の解釈の仕方は人それぞれ。 たとえ作者にどんな想いがあっても、読み手がどう感じたかによって物語の内容や意味は変わってくる。 そんなことを改めて思い出させてくれた井伏鱒二の『山椒魚』論争。 最近の小説はよくわからないけれど、昔の小説、特に古典の読み方はある意味宗教なのだなと感じた。どう読み解くか、何を感じて、自分の思想に取り入れていくのか、そのプロセスはまさしく宗教!! とりあえず、『山椒魚』論争に参加するために、古典を読みたくなりました。

    0
    投稿日: 2011.11.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     何の情報も得ないまま、この本を読み始めていたらどんな衝撃を受けることができただろう。残念ながら、僕は裏表紙のあらすじに目を通してしまっていたので、その衝撃を感じることはできなかった。そう、そんなところに書いてあるほどに前提となる設定に、一つの衝撃が隠されている。だから、このレビューではそのことには触れない。スッゲー言いたいのに。  この作品は、文学作品と料理をモチーフとしながらも、大切な人との関係(それは兄妹であったり、親子であったり、恋人であったり、友人であったり・・・)を描ききるという実にハートフルな小説。ハートフルでは言葉が足りないんじゃないかしら、と思うほどにハートフル。ハートフルフル・・・いや、ハートフルフルフルくらいにはなっているんじゃなかろうか。  ・・・ちょっとくだらないことを書きすぎましたね。繰り返しますが、この小説は文学作品と料理とを人間関係像に昇華させている。以前、『博士の愛した数式』をレビューした際に、「小説家のアレとコレを結びつける能力(構成力?)ってスゴイ!」と書いたわけですが、その小説家のスゴさを改めて実感した作品でございました☆ 【目次】 九つの、物語  第一話 縷紅新草  第二話 待つ  第三話 蒲団  第四話 あぢさゐ  第五話 ノラや  第六話 山椒魚(改変前)  第七話 山椒魚(改変後)  第八話 わかれ道  第九話 コンティカットのひょこひょこおじさん 「藤村禎文の料理教室へようこそ」 解説 佐藤真由美

    1
    投稿日: 2011.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    トマトスパゲッティを作りたくなった。しかし、この本にあるようなさまざまなスパイスはなかなか容易できなかった。

    0
    投稿日: 2011.11.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公ゆきなの前にずっと会っていなかった兄が突如現れる所から始まり、全体は題名通り九つの近代文学をモチーフに全九話で構成されています。泉鏡花、太宰治、田山花袋、永井荷風、内田百聞、井伏鱒二(改訂前・後)、樋口一葉、サリンジャー、ですね。 橋本先生が描きたいのは、残された人の葛藤や克服、そして辛いことがあっても「それでも生きていく」こと、なのかなと感じました。表紙の絵のように優しい雰囲気に溢れて心にすっと沁みてくる話です。 余談ですが個人的に「食べ物の描写の上手い作家の作品は、必ず心の芯まで、魂まで、ズシンと響いてくるものがある。それは、食べることは、生きることだから」 という持論があって、橋本先生の作品はまさにそれだと思います。本作も食事や調理の描写が多くありました。 恋も笑いも涙もあり。最近ちょっと疲れてるな…って感じている人には特におすすめ。

    0
    投稿日: 2011.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死んだはずのお兄ちゃんと私の、奇妙な共同生活。お兄ちゃんは何をしに帰ってきたのか…お兄ちゃんは何故死んだのか....少しずつほどけていく謎が楽しかった。また、作中に主人公が読んでいた本にも興味を持てた。

    0
    投稿日: 2011.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    一言で言うと優しい話だと思います。物語は主人公ゆきなの視点で語られます。ゆきなは本が好きで、読んでいる本のタイトルが各章の題名になっています。もちろん九つの章があります。本から感じ取ったことを素直に話すゆきなが良いです。実はメインの話はそこじゃあなかったりするんですが・・・僕は本のことを登場人物たちがあーじゃないこーじゃない言っているところが印象に残りました。あと、お兄ちゃんの作る料理も良いです。実際作ってみたりしたのですが、おいしかった(笑)

    0
    投稿日: 2011.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いそうな妹。イケメンお兄ちゃん。本屋のポップには本を読むことの良さが書いてあったけど、それより料理っていいかもなーって思った。

    0
    投稿日: 2011.10.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「おまえのことが本当に好きだったよ。誰よりも好きだったよ」 『悲しい』と『哀しい』ってやっぱり違うものなんだなぁ、と実感する話でした。 優しくて、あったかい。でも哀しい。 愛情たっぷりでしんみり心に染み渡る話でした。

    1
    投稿日: 2011.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1ページ目でなんとなく死ネタなのがわかるところが面白い。文章に独特の雰囲気がある感じ。でも全体的に引っ張りすぎてて残念な印象を受けます。 個人的に死んだ人が蘇る話が好きではないので、そこまでハマらなかったです。 兄弟愛の素晴らしさよりも、主人公が狂ってるところのほうが気になる。結局、お兄ちゃんは妹を救えてないような気がするのは、私の読みが浅いからなのだろうか

    0
    投稿日: 2011.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    橋本さんの初読みの作品。あらすじで気になって買った感じ。 幸せな日常がだんだんと壊れていくのは運命なんだろうか、と読み終わって少し哀しくなった。

    0
    投稿日: 2011.09.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やさしいお話だな,と思いました. お兄ちゃんがいないから・・ こんなお兄ちゃんほしいなって あこがれた★

    0
    投稿日: 2011.09.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    悲しくて優しい話。季節はどんどん巡っていく。穏やかで幸せな時間も、間違いを犯して後悔する時間も平等にすぎていく。 もっと言ってしまえば、心にダメージを受けて食べられなくなったり眠れなくなったりしても日常は過ぎていくのだと。 生きてほしいのだと。小さくても平凡でもいいから幸せになってほしいと。 そんな強い愛情を与えてくれる人がいる幸福。 ちなみに。軸になっている近代小説は、あまり興味を持てませんでした。

    0
    投稿日: 2011.09.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでると思わずお腹が空いたくなる本。内容としては少し微妙。兄妹愛としては中々面白いかも。でも、話に飲み込まれることはないかな。

    0
    投稿日: 2011.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ごちそうさまでした。生きることへの前向きさと喜び、楽しさが兄の妹への愛情を軸にしっかりと描かれています。こんなお兄ちゃん、欲しいなぁ。

    0
    投稿日: 2011.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「食べてみないとわからないなんて、まるで人生みたいじゃないか」お兄ちゃんがかっこよすぎ。料理本みたいに無駄に丁寧に書かれる美味しそうな料理の数々と文学少女シリーズみたいな他の作品とのリンク、半月と同じように著者の綺麗な日常の描写が素敵。

    0
    投稿日: 2011.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    料理作りたくなったり、古典読みたくなったり、恋愛したくなったりする。 スパイスたっぷりのトマトスパゲッティが美味しそう。

    0
    投稿日: 2011.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んだ後少し悲しい気持ちになりました。 そして、そうなることを狙って書かれた本という感じものこりました。 すこしうすっぺらだったかな。

    0
    投稿日: 2011.09.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    はじめて、橋本紡さんの作品を読みました。 前々からこの作品が気になっていたので すごく、楽しみにしていました。 どんな話なんだろう、とページを捲ってみると そこからはもう本から目が離せなくて 第八話の最後では涙が流れちゃいましたね。 もうすっかり橋本紡さんのふぁんです 笑

    2
    投稿日: 2011.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんやかんや仲のいい兄妹で微笑ましかった。とくにお兄ちゃんが妹思いで、こんな兄妹関係いいなぁと思った。お兄ちゃんのつくる料理がすごくおいしそうで食べてみたい。

    0
    投稿日: 2011.09.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    長く会っていなかった兄が、突如ゆきなの前に現れてーー っていう設定とあらすじに惹かれて買ってみた 兄、禎文の妹、ゆきなに対する想いがいいなって思った 仲のいい兄妹を中心とした物語なんだけど、彼らの日常や日常における出来事が各章に登場する文学作品と上手くリンクしてるというか、上手く繋がってて、それも面白かった 文学作品に対する捉え方が人それぞれで、価値観の違う人と話すことってやっぱり面白いなと思った 禎文も似たようなことを作中で言ってたっけ・・・ あと、禎文の人生に対する考え方は面白いなって思った ゆきなと香月君の二人は読んでて、ほんわかする感じで、香月君のことを思ってドキドキするゆきなが可愛いなって思った 紺野君のゆきなへの接し方、ゆきなと紺野君のスタンスは結構好きかな 恋をすること、読書をすること、そして料理をすること 違うようでこの三つは似通ってるらしい "絶対"なんてなくて、正しいかどうかといった捉え方は人それぞれなんだね ファンタジー要素は強かったけど、表現の仕方が結構よかったな 最後の展開にはちょっとビックリしつつ、ちょこっとだけ涙がぽろり・・・ 橋本紡さんの作品を読むのは初めてだったんだけど、他の作品はもちろん、この作中に出てきた文学作品も読んでみたいな あと、最後に載ってた禎文のトマトスパゲティも作ってみたいな (もう少し色んなレシピが載ってたら嬉しかったな)

    0
    投稿日: 2011.09.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文庫化したので、3、4年ぶりに読み返してみた。 事前に作中に登場する泉鏡花の『縷紅新草』と田山花袋の『蒲団』を読んでいたので、前とは違った視点で読めた部分もあって、少し新鮮に感じた。 橋本さんの書く文章の魅力は、日常の一枚を切り取って描くところ。たとえば、ゆきなと恋人の香月くんとのこんなシーン。  彼の手をしっかり摑む。そのとき、心の奥底がふんわりと温かくなった。誰かに手を取ってもらうのは、なぜこんなにも気持ちいいのだろう。 人によっては日常のありふれたことなんてつまらないかもしれないけれど、私達は日常の中に住んでいて、一番よく接している。 そんな日常の一部をすくいあげて表現することは、大切なことのように思う。

    0
    投稿日: 2011.08.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大学生のゆきなの前に、長く会っていなかった兄がいきなり現れた。女性と料理と本を愛し、奔放に振舞う兄に惑わされつつ、ゆきなは日常として受け入れていく。いつまでもいつまでも幸せな日々が続いていくと思えたが――― 『流れ星が消えないうちに』が良かったので。橋本紡さんは読みやすい文章でかつ、女の子の心理描写がすごく女の子〜って感じ。私は好き。 『九つの、物語』という題名から短編集かと思い込んでたけど違った(笑) 本好きなお兄ちゃんの本棚にある名作(井伏鱒二『山椒魚』等)を主人公のゆきなが読んでいく。作品のあらすじや抜粋もあったりで、名作案内の趣向もあり。 一般的に作品の中に出てくる名作って、読んでて当然だよねって感じにタイトルだけ出されたり、あっても短いあらすじが書かれてるくらい。だけど、主人公が名作を読んで感じたこともそれぞれの作品について書かれているのが新鮮。 私はミーハーな作品しか読まないので、名作と言われる作品も読んだ方がいいかな…って改めて思わされた。。。 ストーリーとしては、特に何があるというわけではないけれど、温かさを感じるお話。本の温もり、料理の温もり、兄妹の温もり… 本好きで料理上手でかっこいいお兄ちゃん、私も欲しいなぁ〜☆

    0
    投稿日: 2011.08.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「ナツイチ」にのっていて、ほんわか系の可愛らしい表紙だったので・・・思わず買って一揆読みしてしまいました。 思っていたより現実的?というか、恋愛が入っていて、そういう感じかぁと思うところもあったけれど、なかなか面白く楽しめました。 ただ、「全てが自分の作り出した妄想なのではないか?」と主人公が思うところではそういうオチなのか?!とハラリとしてしまいました(汗

    0
    投稿日: 2011.08.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    兄と妹が理想形に描かれすぎているのが少々気持ち悪い。 しかし、彼氏とケンカした理由が、飲み会だと聞かされていたのに合コンだったというところなど、現実味があっていい。 各章ごとにキーとなる文学作品がある、という構成も好き。 リアリティとファンタジーの融合が課題なんだろうな。

    0
    投稿日: 2011.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    じんわりとするお話。 こんな恋をしたいと思った。 こんなお兄ちゃんがいたらいいなと思った。 切ないけれど、読み終わってあたたかいきもちになった。 また少し時間を空けて、読みたい。

    0
    投稿日: 2011.08.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公と主人公の彼氏との関係がすごく好きでした。 いいなぁ、って優しい気持ちになれる。 だから、途中で「この展開、もしかして…!」って気づいたら、続きを読むのを躊躇してしまいました。 初めて読んでいるつもりだったのに、後半から「あ、これ読んだことある!」って思い出しました。 前半は全然覚えてなかったのですが、前半のふんわりした感じが好きです。 前の時と感じ方が変わったのかな? 各章のタイトルになってる本も読んでみたいなぁ

    0
    投稿日: 2011.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    冒頭部分にすこし違和感を感じながら読み進めていくと、一章のおわりでそんなことが!?というこちらの意図しないような事実があり、物語に引き込まれていき、読む手が止まりませんでした。

    0
    投稿日: 2011.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人の愚かしさ、人の狂気というものを、責める訳でなく、それが人であり、だからこそ愛おしい、という優しい眼差しで描いている感じがしました。各章に出てくる近代文学への理解と解釈がそれを後押ししていると思います。主人公の贖罪には痛々しく涙が出ましたが、全体的にあたたかいお話で良かったです。

    0
    投稿日: 2011.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    仲の良い兄妹の非日常のお話。 この中に出てきた小説も読んでみたいと思った。 兄の作る料理がとても美味しそうだった。 レシピが載っていた、トマトパスタを作ってみようと思った。 穏やかに過ぎていく非日常。 ささいなことで崩れてしまう信頼関係。 最後は不安でどきどきして、一気に読んでしまった。

    0
    投稿日: 2011.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表紙が可愛くて、中身をのぞいたら文章までかわいくて衝動買い。 私は兄妹ものが好きなので、肌にあったというのもあると思います。やさしくて完璧にみえるお兄ちゃんと、色んなことに悩んでる妹。家族のつながりのあたたかさを感じられる一冊でした。

    0
    投稿日: 2011.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    兄が幽霊として存在するということを除けば、本当によくある内容なので、特に感動はしなかった。 完璧な兄と、まだまだ未熟な私、という設定なのだろうが個人的には主人公がどうも好きになれなかった。中盤あたりから違和感を感じ始め、やたら自分を正当化しようとしているような節もあり、何を偉そうに!と思ってしまった。彼氏と喧嘩した時も、(不器用だから仕方ないのかもしれないけど)すぐに謝ればいいのにと思った。あと、自暴自棄になって自殺しようとしたところが一番嫌だった。 う~ん…大学生といってもまだまだ子供ということだろうか。 ただ、さまざまな小説と料理が話と絡められていたのは面白いと思ったし、兄のキャラは好きだと思った。

    0
    投稿日: 2011.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    大学生の妹と、2年前に彼女を遺して死んでしまったにも関わらず、幽霊になって戻ってきた兄との、短い間の物語。 兄妹それぞれの恋愛があったり、家族の間の問題があったり、を彼女が読んでいる小説(太宰治の「待つ」とか田山花袋の「布団」とか井伏鱒二の「山椒魚」とかサリンジャーの「ナインストーリーズ」とか)と交差させたりしながら進んでく。 純文学の作品何篇かになぞらえた短編集。 家族小説であったり、恋愛小説であったり・・・。 最後に拒食症気味になった妹が、兄の作る料理しか食べられなくなるくだりがあって、兄が「食べさせるということは、命を与えることなんだ」。沖縄でよく言われる「命薬ぬちぐすい」の考え方みたい。

    0
    投稿日: 2011.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    九つの近代文学になぞらえて、物語が語られていく。 ゆきなの前に突然現れたのは、二年前に亡くなったはずの兄だった。 お兄ちゃんはなぜ死んだのか、なぜ、今目の前に現れたのか。 ゆきなと兄の、不思議な共同生活が始まり、最後にはお兄ちゃんがこの世に戻ってきた理由が明らかになる。 めちゃくちゃ泣きました。いつも当たり前にそばにいてくれる家族の大切さを、改めて考えさせられた一冊。

    0
    投稿日: 2011.05.11