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蝦夷地別件 上
蝦夷地別件 上
船戸与一/小学館
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    2023/2/17 読了  アイヌ民族最後の蜂起「国後・目梨の乱」を壮大なスケールで描きだす大作、日本、蝦夷のみならずロシア、ポーランドまで話は広がる。アイヌの反乱と挫折がメインストリームなのだが、勝者はおらず、最後は主要な登場人物がみんな死んでしまうところは、壮絶でもの悲しい。

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    投稿日: 2023.02.17
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    内容(「BOOK」データベースより) 十八世紀末、蝦夷と呼ばれるアイヌ民族は和人の横暴に喘いでいた。商人による苛烈な搾取、謂れのない蔑みや暴力、女たちへの陵辱…。和人との戦いを決意した国後の脇長人ツキノエは、ロシア人船長に密かに鉄砲三〇〇挺を依頼する。しかし、そこにはポーランド貴族マホウスキの策略があった。祖国を狙うロシアの南下政策を阻止するべく、極東に関心を向けさせるための紛争の創出。一方で、蝦夷地を直轄地にしようと目論む幕府と、権益を死守しようとする松前藩の思惑も入り乱れていた。アイヌ民族最後の蜂起「国後・目梨の乱」を壮大なスケールで描きだす超大作。

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    投稿日: 2017.08.19
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    アイヌにも目を向けよう、ということで会社の先輩からオススメの一冊…まだまだ序盤でも、ストーリー展開に胸熱です。

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    投稿日: 2016.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    蝦夷地を松前藩に任せてはおけない。ロシアは北から日本を狙っている。松前藩にロシアを迎え撃つ力は無い。そう考えた幕府は、蝦夷地を幕府直轄地としてとりあげようと画策する。 それには理由が必要だ。そんなことから、本小説は書かれている。幕府を中心として、蝦夷地から琉球まで日本人がひとつになって紅毛人のなだれ込みを防がなくてはならない。と。 この波に蝦夷が巻き込まれ、脇長人ツキノエとその孫ハルナフリが苦悩していく。 全3巻

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    投稿日: 2016.04.10
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    18世紀末に起こったアイヌ民族最後の蜂起『国後・目梨の乱』の顛末を、世界的視点を交えて描いた歴史大作。 蝦夷と呼ばれた極寒の土地。 そこで平和に過ごしてきたアイヌ民族。 松前藩が統治するようになり、徐々に厳しい条件を突きつけていく。 人を人とも思わない扱いをする我らが先祖。 なんとも情けない… 上中下の三巻に渡る超大作でもありましたが、言葉が難しくてなかなか読み進めることが出来なかった。(フリガナを打ってくれているので、余計にそれに引っ張られてしまった) 色々と考えさせられたが、最後関係者がほとんど死んでしまうのが、少し残念。ハッピーエンドがある史実ではないので已む無しとも思いますが…

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    投稿日: 2013.08.03
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    1789年のクナシリ・メナシの戦いを中心に、 ロシア帝国の極東進出、フランス革命、寛政の改革などを背景にからめ、 その時代の世界情勢と日本の政治情勢の中の蝦夷地とそこに住む蝦夷と和人の交流と対決を描いている 感想は下巻に

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    投稿日: 2013.01.27