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総合評価

81件)
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45
26
7
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    たまに恩田陸のネバーランドみたいな話が読みたいと思って検索すると高確率でひっかかってきたこの小説(全然違う)だけど、いつか絶対に読もうと思って置いておいたけどようやく読んだ。 愛憎渦巻くでかい矢印を持った男たちしか出てこない…!描写がきつくてちょっと顔を顰めたところも多々あったけど、心情描写というか、歪で複雑な人間の感情を表す描写がとても良い。ミステリー的にも、キャラたちがどこへ向かっていくのかも気になりすぎて、あの厚さの上下なのに3日くらいで読んだ。本当に素晴らしい。どう考えてもどこに向かっても、みんな幸せになれないだろうけどね。 サイドストーリーだけ読めば甘酸っぱいBLなのに、ここから本編のことを思うと辛さしかない。 続編も早く読みたいなあ。

    0
    投稿日: 2025.11.09
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    長編なのに全くそれを感じさせないほどのストーリーで一瞬で読み終わった。犯人のところはさすがに都合良すぎではと思うものの、登場人物の人間関係や過去の事件の真相等複雑に絡み合っていて面白かった。

    0
    投稿日: 2024.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでいる間ずーっと黒夜にいる気分で、ここから幸せに向かうことはないだろうな、何かを背負って生きていかなくちゃなんだろうな…と思いながらも読み進めたくなる話。 韮崎から練への重すぎる愛の感情とか、 及川の麻生への愛の感情とか、 麻生から練に対する感情とか… どこを切り取っても激重で、地獄だけど そんな風に人を愛せるのがどこかで羨ましいと思ってしまう自分もいた。 特に韮崎が山内の前だけでは、感情がどうしようもなくコントロールできなくなってしまうっていうのがめちゃくちゃ良いよね^ - ^ ずーーっと黒夜にいる気分だったのに、最後の一文が『窓の外の長い夜は、街灯に照らされて、随分と、明るかった。』で終わるのがあまりにも良すぎて鳥肌たった。 私立探偵・麻生龍太郎の方もぜひ読みたい!!

    0
    投稿日: 2024.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    また好きな作家さんが一人増えた。 分厚いうえに分冊なのにサクサク読めた。 「このシーンやせりふいらないんじゃない?」って思う個所も少なくないのに、読ませる力がすごい作品。 冤罪、刑務所での悲惨な暮らし、大事な人を失う絶望、復讐、後悔、DVなど普段なら避ける内容なのに練や及川、ほかの魅力的なキャラに惹かれて一気に読んだ。 練の、麻生が自分のもとに墜ちればいいって言葉は本当にそうだと思う。 麻生からしたら絶対やくざになるなんて嫌だろうし、練に堅気に戻ってくれって気持ちも分からんでもないが、本当に練への償いをしたいならありのままの今の練を受け入れるしかないように思えてしょうがなかった。 再審請求したところで、練の人生も練の兄の命も帰ってこないことをどれだけ麻生は分かっているのか疑問。 あくまで法に則ったけじめをつけたいってことなのか。刑事だし。 練とは違った意味で恋愛体質?で高潔だけど独善的なとこがある麻生に、モヤモヤした。 少しでも早く、練の人生に夜明けが来るように願ってやまない。

    0
    投稿日: 2023.09.13
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    10年前の事件を通して、麻生と山内の間に秘められた壮絶な過去とは? そして、韮崎を殺害した真犯人とは・・・? 上巻に続き、下巻もページをめくる手が止まりませんでした。 ・・・が、切ない。 麻生と山内の関係だけでなく、他の登場人物の心情や人間関係を考えると、何とも苦しくて、やりきれない気持ちになりました。 破滅に向かうことでしか結ばれない愛もあるんでしょうか。もし、あるとすれば、それが二人の運命なのかもしれません・・・。 また、上下巻の最後に掲載されているサイドストーリーが、とても良かったです。別作品にも麻生と山内が登場するものがあるそうなので、余韻が残っているうちに読んでみたいと思います。

    0
    投稿日: 2023.08.14
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    2つの時代といくつかのストーリーが展開される なんだっけと、誰だっけと思い出しながら、戻りながら読んだ 関連図は書かないけど、書いといたらもっと楽しめたかも

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    投稿日: 2023.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    韮崎を殺した犯人と、麻生の奥さんを奪った犯人、どちらも中盤くらいで読めてしまったので残念。 練と麻生に、また別巻で会いたいと思った。

    0
    投稿日: 2022.12.23
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    一気読みでした! 男性同士の愛は私にはよくわかりませんが そんな事どうでも良くなるほど 面白いストーリーでした。

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    投稿日: 2022.11.25
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    麻生と練の関係が急激に変化し、瓦解、という言葉がしっくりくる。 長年に渡って離れていた同士が急速に近づいて、混ざり合う様子が激流のようであっという間に読み終えてしまった。 物語の謎はまだ残されていて、「私立探偵麻生龍太郎」に続く余韻が残されていて、この先も麻生と練の縁・因果は繋がっていくんだろうと感じさせられた。 愛と呼ぶには荒々しくて、二人の関係はなんで呼べばいいんだろうと考えさせられた。 謎解きは正直、なぜそこまでややこしくなった事件なんだ?と思うけれど、二人の関係を鮮明にするための演出かと思うと納得がいく。 二人のような人間関係はなかなか私生活ではいないけれど、離れられない同士って確かにいるんだよな、、、と、改めて思う。

    0
    投稿日: 2022.10.03
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    漫画「囀る鳥は羽ばたかない」が好きな方は間違いなく好きな作品だと思います。練が切ない。幸せになってほしい

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    投稿日: 2022.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上下まとめて。 痛くて痛くて胸が苦しくなる。 強くて美しく脆い練を想わずにはいられない。 書き下ろしもとても良く、胸に秘められた蝶が情景に浮かぶ。 どう考えても壮絶な人生。好きになってはいけない人を好きになってしまう。付かず離れず。諦めた方が楽だけど、やっとの思いの一筋の光。 韮崎や全ての人に情があるから、変わりなんていない、一人一人を想う練は、捻くれてしまっているが育ちの良さはあるよなぁ。 麻生はいいキャラしてるなと。自分の行いに矜持があるが故、まさか練のことに限って誤認するはずがないと認めるにも認められないもどかしさがまたしんどかった。 ぱっと華があるわけではないけど、人を惹きつけて焦がれてしまうような人であり。

    0
    投稿日: 2022.08.07
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    ヤクザの話を読んで思い出したのがこの作品。 当時読んだときはあまりのグロさに一気読みができず、でも登場人物の魅力に引き込まれ、矛盾を感じながら読んだが‥。 今回は登場人物の感情に集中でき、一気読み。 大人になったなぁ。

    0
    投稿日: 2021.09.20
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    上巻が面白かったので期待しながら読んだら下巻はもっと面白かった 一気読み 男だらけの愛憎劇 3角関係なのかもはや何画関係なのかわからない複雑な関係が入り乱れる いわゆるBLモノというのに初めて触れ面食らうものの途中からは人と人との深い絡み合いの話だなぁとすんなり受け止められた 他の本でも2人が関係するみたいなのでそちらも読んでみたい 麻生と連もいいけど 色々経た上で及川と寄りを戻すのもいいけどなぁ なんだ私 ハマるのか!?

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    投稿日: 2021.02.25
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    山内は感覚的にどこか女なんだな。魅力はあるけど。 人物相関があまりに都合良く繋がり過ぎてるのと、犯人グループに同情は出来るものの、やり方に納得出来ない。 性描写もしつこくて柴田さんにしては無駄が多い作品だった。

    0
    投稿日: 2019.03.31
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    濃いわ~みんな、濃すぎるわ~。冤罪を引っ張るわ~。練ちゃんは優しい子なのよ!ちょっと趣向がアレだけど優しい子なの。韮崎も、練も・・・優しいんだからぁぁー( T^T )先にリコ、ハナちゃん、麻生シリーズを読んでたので、練と麻生が初々しかった。出てくる人間が濃くて、事件・・・なんだっけ?みたいな(笑)また、ここからリコ読んで練を楽しも♪

    0
    投稿日: 2019.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後半は一気に読んでしまった。 麻生さんが過去に練にしたこと、そして忘れてしまったことを知ったときには思わず「麻生ーーー!!!」って叫びたくなった。及川さんとの関係もそうだけど、麻生さんは本当に罪深い人だなって思う。

    0
    投稿日: 2018.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    匂い系どころかガッツリBL(ML)じゃないですか…でも甘くはない…むしろ喉元にナイフ押しあてて無理やり抉じ開けてその場しのぎしかならない愛のようなもの。 バイセクな攻めでは?というのは新鮮。冤罪だった山内錬の受けた仕打ちに比べれば復讐に走る犯人の過去が大したことに思えない。そして攻めザマァがなくてモヤモヤ…

    0
    投稿日: 2018.06.21
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    聖なる日の夜、一体何が起こったのか。ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と山内練に秘められた壮絶な過去。さらに事件は新たな殺人事件を招き、人間の愛憎、傲慢、悲痛な魂の叫びを曝け出していく。二人はこの暗黒の絶望の淵で何を決断したのか。息をもつかせぬストーリー、幾重にも張られたミステリ、そして人間の罪と罰を描破した孤高の大長編!!

    0
    投稿日: 2018.06.12
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    誤認逮捕ってほんと人生狂わすよね…そこから生まれたゆがみが切ない…麻生と練の二人は幸せになってほしいけど、そうもならないんだろうな、って感じるラストがよい。

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    投稿日: 2017.12.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1000p越えの長編小説は本当に久しぶりに読んだけれど、全く長いとは感じなかった…!犯人の目星が徐々に現れ出したあたりからは徹夜を決め込んで一気に読み切りました。読み終わった後の満足感は半端じゃない。とにかく、凄いものを見た。知ってしまった。という感じ…。 * 徐々に明かされる過去の事件の真実や、暴かれる陰謀、裏切り。全くもって予想出来ない展開に、愛憎渦巻く人間ドラマなどは刑事モノの小説としてこれ以上無いほど楽しめました! 一方、恋愛小説として一部の層から熱烈な支持を受けている作品でもあることにも大いに納得できます。かく言う私もそういったレビューを多数見かけて気になって読み始めた口だったけれど、想像以上に濃厚な描写には驚きました。 ここでクローズアップしたいのが、やはり“山内練”という人物の存在。30代半ばで個人企業会社の社長。栗色の柔らかい髪。女のような顔立ちだがボクシングで鍛え抜かれた強靭な肉体を備え持つ。体臭は白檀の香り(重要)。ヤクザの世界に半分以上足を浸からせ、頭の回転は誰よりも速く、一旦怒らせると手が付けられない。裏の世界の頂点に立つことも過言ではないほどの脅威を持つ男。警察や周りのヤクザからは「悪魔」とも呼ばれている。 その反面、夜が怖く、深い眠りにつけない夜を過ごし続けている。元からアルコール中毒だったようだが、韮崎が死んでからは益々拍車が掛かっている様子。韮崎との思い出を回想しては涙を流していて寂しがり屋なのかも。しかも淫乱で、気になる相手とは片っ端から寝たいのだとか…。ただ、それも独りの夜の寂しさを紛らわせる為のものなのかもしれないなぁ…と思うと切ない。 自分が殺されるかもしれないという一大事に麻生の家で料理を作って玄関でお迎えしていたところなど、本当に、ただただ「愛しい」と感じてしまいました。上巻は割とツンツンしていたのに、麻生が構ってくれないと拗ねたり、下巻はやたらと麻生にくっついて甘えている姿が多く見られて愛しさも倍増。突然「お前が欲しい」と直球な告白を麻生にぶつけたり。屈託のない子供のような無邪気さで話していたりしている姿は色んな意味で胸が締め付けられるほどかわいい…。突然現れては散々相手の心を掻き乱し、気付いたらいなくなる。まるで気紛れな野良猫みたい。いや、「天使」かも? 「悪魔」と「天使」両方の顔を持つような彼、だからこそ周囲の人々は皆、山内練にどんどん惹きこまれてしまうのか、ほぼヤクザみたいな存在だけど、裏でどれだけ汚いことをしていたとしても、命を懸けてでも彼のことを「守ってやる」と言った麻生の気持ちも分かってしまう…。 * サイドストーリー『歩道』については、内容は少し出来すぎな気もしますが、もうすでにこの時から物語は始まっていたのかと思うと色んな意味で胸熱…まさか初恋だったとは…。 また、逮捕される前の学生時代の練の過去にも触れられていて、静かながらも平穏で、ささやかな幸せや未来への期待などを淡く抱いていた日々。それら全てをこれから失うことになるのかと考えると本当に辛すぎます…。 『ガラスの蝶々』は麻生視点のお話。韮崎事件後、練の姉・雛子と共に練の故郷を訪れます。 練の姿と重ね合わせたような、ウスバシロチョウの描写は美しかったです…。 儚くて気紛れで、いつ手元から離れていくのかわからない存在。そして、一度見失ってしまうと二度と見つけられなくなってしまいそうな存在。 がんばれ麻生…。 そして、どうかこの2人に幸あれ…。

    0
    投稿日: 2017.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終えて、すごかったな、とただ一言。上下合わせて、様々なテーマが組み込まれてるように思えました。あとがきでしをんさんが書いているように、背景にあるテーマは「冤罪」が大きいですが、それ以外にも性のことだったり、社会のことだったり現代にある問題が描かれていたと思います。男性同士の生々しい表現が多くて少し驚きますが、それを気にさせないくらい素晴らしいお話でした。登場人物が多くて、無駄になる役もあるのではないかと思いましたが、最後にはすべて繋がってすっきり。とりあえず、練が死ななくて良かった…。

    0
    投稿日: 2017.02.04
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    ずっと、読んでみたかった作家の作品。 長いけど、一気に読んだ。 点と点が繋がっていく計算されたストーリーは、スピーディーでわかりやすく、こうやって捜査が行われているのか、と妙にリアルだった。 ただ、今ひとつ理解に苦しむのが登場人物たちの心情。 あまりに自分の世界とかけ離れたものなので、想像でしか理解できそうにない。 そういうもんかなぁ、とか、そうなんだぁ、とか、どっか他人事のようにしか受け取れない。 無理もない。 わたしには、あの人たちのような恋愛感情は、倫理観や道徳観が先に立って、抱くことができない。 他の作品にも、主要人物が出てるものがあるらしいので、ちょいちょい読んでみるのもいいかも。

    0
    投稿日: 2016.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    予想できなかった結末。 圭吾は結局何処に行っちゃったの? でもこれは鈍感でも甲斐性なしでも麻生さんが もてるのわかる気がする。

    0
    投稿日: 2015.07.06
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    上巻途中からページを捲る手が止まらず、時間を忘れて読んでしまうくらい面白かった。 ぼんやりとしか見えてこなかった事件の全貌が、ひとつひとつパズルのピースがはまるように謎が解けていき、最後のピースがはまったときに鳥肌が立った。 人間が人間を裁くことは可能なのか、 罪とはなんなのか、 まさにその問いを本作品で投げかけられたような気がした。

    1
    投稿日: 2015.04.06
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    なんとなく熱い男同士の話、みたいなイメージで読み始めたので、がっつりと男性同士での行為の描写があって、しかもえぐい表現もあったので驚きました。 BLは特に嫌悪感もないけど、好きでもない私ですが、麻生と山内の愛憎が複雑に絡み合う緊張感のある関係にぐいぐいと引っ張られました。 2人を取り巻く及川をはじめとしたキャラも濃くて、彼らの話をずっと読んでいたいような、そんな気持ちが湧いてきました。 玲子のことや、姿が見えない第三の女についてはちらちらとヒントが出ていたので、解説の三浦しをんさんじゃないけど、早く気付いてとハラハラしました。 この作品で麻生のことも、練のことも好きになったので、彼らが出ている他の作品も読みたい。 玲子のこと、練の冤罪事件のことなど、まだネタはあると思うので、この2人が中心の作品を是非また書いて頂きたいものです。

    0
    投稿日: 2015.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    練のイメージがずっと綾野剛で固定されたのに麻生は全く思い浮かばなかったのですが戯れに上川隆也さんで想像したら非常に萌えました。というのはさておいて遅すぎたと嘆く麻生と今をくれとねだる練は違う生き物なんだなあ。 いつかウスバシロチョウを見に行きたい。もう道は広くなってるのかな。

    0
    投稿日: 2015.01.18
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    全二巻小冊子合わせて読了。久しぶりに骨太ストーリーに男同士の濃密な人間ドラマを読みました。ベースが一般ミステリーだし男同士といっても決してBLじゃない。恋愛感情は僅かであとは愛憎だったり執着だったり肉慾だったり惚れたはれたの甘い感情は一切無し。なのにここまで切なくて激しく昂る感情はなんだろう。互いに男女問わず色んな愛情のベクトルが交差していて複雑な感情を抱きながらも向き合う因縁の二人。あんたは何も分かってない、と言っていた練の真実に驚愕し、そしてそれはすべて純愛によるものだというもう一つの真実が胸を打つ。麻生の部屋で練がブイヤベースを作ってるシーン、そこからの一連の流れが好き。二人で過ごす唯一の甘い時間だったように思う。練と共に堕ちる決心をした麻生…ほんとにあのまま時が止まっていたら(T^T) 小冊子が二冊分収録されていてその話もよかった。今も相変わらず勝手に部屋に侵入してよろしくやってる二人。甘くもないけどそれはそれで楽しそう。そして麻生は練の初恋だったんだなぁ。あんなに堕ちて汚れても邪気のない子供のような目をしている練はあの26歳の時の純愛を貫いたんだなって(T^T) 幸せな気持ちになりました。二人を取り巻く狂気の愛で練を縛った韮崎や麻生にいまだに執着を残す及川など脇キャラも素晴らしかった。しばらく深い沼から抜け出せそうにありません。

    0
    投稿日: 2014.11.28
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    読みごたえあった。登場人物も多く、上巻では途中までなかなか物語に入り込めなかったが、それも上巻の後半からは解消。 物語もクライマックスに向けて盛り上がって、下巻では一気読み。さすがに、これだけの厚さだと一気読みは寝不足になってしまったけど、時間を忘れさせて読ませる内容。麻生や練、及川など登場人物の心理もよく描かれている。 男同士の友情とか愛憎、人間の罪と罰を描いてる。 麻生や練は、他の作品にも登場してるらしいので読んでみたい。

    0
    投稿日: 2013.10.08
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    本当におもしろかったです。 RIKOシリーズ読了後なので、練のことも麻生さんのこともそれなりに知ってたけど、深く深く知ることができて読み応えも十分でした。 やっぱ練がイイですねー。(*´ー`*) サイドストーリーも大満足。 歩道のラストでは、麻生さん?? ガラスの蝶々のラストでは、えええ、麻生さん、気づいてなかったの?刑事なのに??(゜ロ゜;ノ)ノって感じでした。

    0
    投稿日: 2013.09.26
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    犯人がすぐによめてしまうが、ピースが散らばっているなか、どうつながるかは、圧巻。 ただ、散らばりすぎてる感は否めない。

    0
    投稿日: 2013.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先に私立探偵を読んでしまい麻生と練が気になり読みはじめた作品。 途中で、犯人や動機もなんとなくわかるんだけど、まさかあの人まで絡んでるとは思わなかった。 一方で麻生さんと練、2人の関係プラス及川さんのことも気になりました。上巻の書き下ろしがとても印象的で、想いが通じ合った?ときは練ちゃんの初恋・・・!とじーんときてしまいました。あの話しがあったからこそ練がなんかいじらしいというか可愛く見えてしまう。でもあの事件がなけりゃ深くかかわらなかったし練も苦しまなかったと思うと複雑。 とにかく今後の2人が気になるので緑子シリーズにも手を出してしまおうかと思います。 及川さんとイラストレーターの話しとか今後でてこないのかなぁ。 幸せな日常を垣間見てみたい。

    0
    投稿日: 2013.08.31
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    下巻にもなると読むのが止まらなくなった…。麻生については物語の主人公だからかなり行動とか心の動きとかが書かれているけど、まわりを取りまく人物についてもっと知りたいなと思いました。こんなに分厚いのにまだまだ細かく読みたいんだよ〜。 特に山内、韮崎、及川についてもっと知りたい。。。うーん…他のシリーズに手を出すか……。 また読み返したい作品。

    0
    投稿日: 2013.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻でも期待を裏切らず、とても良かったです! 人間関係が複雑すぎる・・・ 読んでいてかなり頭が混乱しました。これをかける柴田さん、凄すぎます・・・ どんどんはまってしまって、物語から抜けられなくなります。 なんだか、とてもずっしり来るので。 心理描写も相変わらず素敵でした。 練・・・ 読んでいるこっちが辛くなってきます。 そしてラスト。特に辛かったです。 しばらくは頭から離れそうにありません。 続きもあるみたいなので、ぜひ読んでみたいです。 練や麻生さんには幸せになって欲しいですが、きっとこの二人はなかなか幸せになれないんでしょうね・・・

    0
    投稿日: 2013.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

     下巻を一気読みし、読み終わった時「ヤバい、今何時だ!」と時計を確認するほど、時を忘れて読んでいた。はやる気持ち、ってこんな感じか…と思った。先が気になる。どんどん進みたい。先はどうなるんだ!と思いながら読んでいた。  読みながらずっと、練死ぬな、って思ってる自分がいた。麻生と練が深く関わって行くようになればなるほど、二人とも死の匂いがするな、と感じた。麻生が練に対して抱く感情は複雑に絡まってるし、練もまた然り。この物語に出てくる男たちは皆複雑でややこしい感情にまみれて生きている。でもその姿が私は好きだ。感情が入り組んでこそ人間だし!愛ってなんだろうね。恋ってなんだろうね。  物語がどんどんと佳境になっていく中、何度も泣きそうになった。ここで泣くか?っていう場面でもなんか泣きそうになったり…。ラストシーンは…もう最高でした。  サイドストーリーが収録されていて、その蝶の物語がまた美しい物語だった。最後に不法侵入してる練がまた可愛い。練の蝶の刺青のエピソード好きだなー。  貸してくれた友人に感謝。本当に素敵な読書体験だった。ありがとう!!!

    1
    投稿日: 2012.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どうしてもどうしてもどうしても相容れない二人が、お互いがいなければまともに生きられないくらいに求める存在になってしまったらどうしたらいいのか。 しかも冤罪事件の加害者と被害者。刑事と経済ヤクザ。 どうしたら………。 お……及川さんとヨリ戻しちゃえよ、麻生!! その方が幸せになれる。絶対。 あの人も複雑な人だから色々あるかもしらんが…殺されるかもしれんが/汗 でも練といるよりは楽だよ。 なんて言ってみるが、それは無理だよね………。 多分、続編が出ると思うんだけどねえ。 ちなみにすでに出ている続編のラストで麻生と練は別れてるらしい。 別れられないでしょ、多分…………。

    1
    投稿日: 2012.11.28
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    やっぱりか〜というオチではあるけれど、読みごたえは十分。男性同士の純愛小説としてオススメしたい。主人公たちが、緑子シリーズにも登場しているということなので、そちらもいずれ読んでみたい。

    0
    投稿日: 2012.10.18
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    手に取ったらなんとBL物だった。もうこういった類は手に取る気無かったのに・・・。 なのに、ぐいぐい読まされてしまった。面白い。 文章も結構軽めで所々改行が多く入っていたりするんだけど、それが返って読みやすくもあって物語を追いやすかった。ただ読後に思ったのは、やっぱりこれは刑事物じゃないなと。推理もあくまでおまけでしかなくて、もう昼ドラ張りの人間関係を!2人の愛を!練を!ぜひ楽しんでくれ!っていう。 それでもこんなに勢いで最後まで読んでしまう作品は久しぶりだった。作者の他の作品も読んで見たいけど、この作品多分錬の愛故に書かれた話だと思うので、この有り余るエネルギッシュさはこのシリーズでしか味わえないんだろうな…。

    0
    投稿日: 2012.08.13
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    ナントカ組とかが多くて途中よく分からなくなりつつも、切ない話だった。 麻生と山内のそれぞれの過去とどう向き合って進んで行くのか。 続きを長編で読んでみたいと思った。 展開は、先に読んでしまった緑子のと似ている気もしたけど、ハラハラしながら読めた。 強い思いに動かされている人がたくさん出てくるお話、という印象。

    0
    投稿日: 2012.06.05
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    完結編。 上巻で出てきた全てのエピソードが繋がっていろんな事が見えてくる。 はあぁとため息が出るような最後だった。 生きてる登場人物全ての人が幸せになって欲しいと思ってしまった。 犯人は捕まって事件は解決したのかもしれないけど、そこに行き着いた彼ら、彼女らの気持ちはどこに行くのだろう。 運命って、あるのかな? 個人的には麻生も錬も好き。この二人どうなるのか今後が知りたい。 そして及川や高安弁護士の話を読みたい。

    0
    投稿日: 2012.04.19
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    この作品は大好きです。深夜の線路沿いを歩く時に、ふと思い出してしまう作品です。受け入れてもらえなかった真実があって、時が過ぎてしまったらどうにもならない。他の作品にでてきたキャラクターが主人公ですが、何度読んでも切ないです。

    0
    投稿日: 2012.04.02
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    2012.03.16-2012.03.18 上巻の感想は書いたので下巻のみの感想を。上巻と同じく分厚さには驚かされましたが寝るのを忘れて夢中で読みました。事件解決へ向けての疾走感と盛り上がりが半端ないです。下巻はずっと興奮しっぱなしでした。バラバラに挙げられていた繋がりの有無が分からない材料がやっと料理になり、「あぁそれでこうだったのか…!!」と、スッキリしました。 ミステリー以外のことはというと、彼らの愛は本当に「歪」だと思いました。でも「愛だなぁ…。」と、感動しました。本当に歪だけども。登場人物の心情描写が巧み過ぎてもう…すごいとしか言い様がありません。 それから練が魅力的で素敵過ぎて惚れました。とにかく何気ない言動でも行動でも色っぽい。でも可愛い。癖になります。ラブシーンを何度も読み返してしまいそうです。

    0
    投稿日: 2012.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラブシーンばっかり繰り返し読んですみません。 麻生さんの恋愛運のなさよ… 是非とも練と幸せになって欲しいが、それは愛なのか性欲なのか償いなのか

    1
    投稿日: 2012.02.07
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    ラストに向かう疾走感がすごい。 背筋がぞぞっと寒くなるような事実がたくさん出てきて、 えーっ?と驚いてる間にも物語はどんどん進んでいく。 上・下巻でかなりのページ数があったけど、 あっという間に読み終えることができた。 このシリーズはほかのものも気になるなぁ。

    0
    投稿日: 2011.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    麻生をめぐる人々が、少しずつ繋がっていく。 練に対する思いがはっきりとわかった後で、自分に関わる人たち、信じていた人が、自分を裏切っていたと明らかになる。 しかもそれには、すべて練が絡んでいた。 練による仕掛けが、最後に1つに繋がった時、麻生と練はどう相対するのか。最後まで目が離せない。

    0
    投稿日: 2011.07.04
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    唯一の救いは・・・・。 意外に純愛・・・? ってことだけ。そう、刑事モノではなく、単なるラブストーリー。

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    投稿日: 2011.04.26
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    下巻は一気読みでした。 最終的な犯人は、途中から「もしかして…」とわかってしまいましたが。 「麻生……」「練……」「及川……」などと、ついつい登場人物の名前を「……」付きでつぶやきたくなるような物語でした。 犯人の気持ち、わかるなぁ。 もしこれが、犯人側から書かれた話だったとしたら、犯人たちにエールを送ってただろう。 サイドストーリーもよかったです。 特に「歩道」。 「練ちゃん………っ!!」 って感じで(どんなだ)。

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    投稿日: 2010.12.09
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    とある高級ホテルで暴力団春日組の幹部が殺された。 多数うらまれる要素を持っている人間だったがあまりにもあっさり殺されており、かなり親しい人間の犯行であると思われた。 警視庁では殺人などを扱う捜査一課と暴力団の抗争を専門とする捜査四課と両方が動き出した。捜査一課の麻生は殺された幹部の側近に自分が昔逮捕したことのある山内練がいることがわかる。 彼は逮捕当時普通の大学院生だった。 暴力団に関与した理由とは・・・ ホモっぽい話が結構出てきて途中気持ち悪かったがそれをうわまわる展開だった。 この著者の話はきっとどれも面白いのだろう。 しばらくはこの著者の話を読んでみたいと思った。

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    投稿日: 2010.10.21
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    殺害されたヤクザが非道な上に男も女も抱くので、人間関係が複雑です。 徐々に明らかにされる登場人物達の相関図と真犯人に、息つく暇もなく長さを感じさせません。 麻生刑事の推理と観察眼も楽しめました。 しかし、警察機構の実態は知りませんがいくらなんでもありえないような描写が多く、しらけてしまうことがあったのが残念です。 シリーズ物だからなのかもしれませんが、登場人物の描写も長くてしつこかったと思います。個人的には登場人物が好きではないのでシリーズとしての魅力は感じませんでした。

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    投稿日: 2010.09.14
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    上巻でばら撒かれた、全てのピースが嵌まる感じの下巻。 麻生が犯人の正体に気づいたシーンでは、読んでて背筋に冷たいモンが走った。 登場人物では及川一押し。 不憫で健気過ぎる・・・マル暴だけど。

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    投稿日: 2010.06.19
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    なんかすごかった。 周辺シリーズも、というかこっちのが周辺なのかもだけど、読んでみようと思いました。 互いに対する執着は見えてるのに、説明せずに思うように行動するのが良かった。結果自分が辛くても相手のためになればと。 必ずしも報われてはいないし、必ずしもそれがいいことだとも言えないけど。

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    投稿日: 2010.06.15
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    ホテルの一室で殺されたヤクザ 組の幹部で、殺されて当然な男を中心に登場人物は集まってくる 最後まで、この男の亡霊から逃げられない 抗争かと思われたこの殺人は、登場人物たちの過去を暴き、複雑に絡み合ってくる その組の企業舎弟である会社の社長であり、、男の愛人でもあった山内 そして、警察の中で、ノンキャリアで警部になった、天才といわれる麻生 この二人のやり取りがけっこう可愛かったりするw 昼ドラ並にドロドロでいびつな愛憎劇を繰り広げているようで、人を心から愛して、だからこそどうしていいか分からず憎んでしまったり、嫉妬に駆られたりする登場人物たち その心の葛藤や、動きが事件をきっかけに露になっていく 上下巻とも、巻末についてるサイドストーリーも良い感じ とりあえず、今週の寝不足に一役買ってくれました

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    投稿日: 2010.05.17
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    柴田よしきさんの本は、 過去に一冊読んだことがあったようなのですが、 あまりにテイストが違いすぎて、 それと気づいきませんでした。 ここ最近の中で、 一番のヒット作です。 何かしら心に傷を負った、 一癖も二癖もある登場人物ばかりが、 かなりドロドロな関係のまま展開していきます。 事件の真相究明もさることながら、 登場人物たちの内面描写がたまらなく切なくて、 最初から最後までドキドキしっぱなしでした。 いろんな意味で。 練、可愛いすぎます。 ☆☆☆☆★ 4.5つ

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    投稿日: 2010.02.11
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    及川さんいいキャラでした。とりあえずハッピーエンドでよかったです。途中途中救いようのない状況に感じたので…錬には幸せになってもらいたいと切に思います。そして緑子シリーズを一刻も早く読みたい。シリーズを読んでいなくても十分楽しめる内容でした。

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    投稿日: 2010.02.09
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    RIKOシリーズサブキャラである山内と麻生の物語。ということで、「RIKOシリーズ番外編」であり「キャラもの」というイメージで読み始めたものの、そんなもんじゃ済まないっ! なんとも重厚かつ壮大な物語。あの山内にこういう過去があったとはなあ……意外だったけれど、ますますキャラクターの深みが増した。RIKOシリーズ読み返したい気分。 ミステリとしてももちろんだけれど、それ以外の部分もかなり大きい。どろどろなんだけれど、とても哀しい愛憎劇にやられた~。人それぞれの「愛」のかたちというものに感涙。RIKOシリーズ読んでない人でも読めるし、これはおすすめ。当然、RIKOシリーズをあわせて読んだほうがなお良いんだけれど。というか、RIKOシリーズ読んで面白かったという人は迷わず読むべし! さらに文庫版にはサイドストーリー「歩道」と「ガラスの蝶々」が収録されています。これでぐぐっと世界観が深まりますねえ。特に「ガラスの蝶々」は、「月神の浅き夢」を読んでからの方がなおお勧め。「グラシア」だ~。

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    投稿日: 2010.01.14
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    途中、もう勘弁してくださいと言いたくなるような重厚さでした。読みやすい本とはそれだけで(わたし的に)価値があり、だからこそ伏線の回収が見事。たしかに男性同士の云々が強いけれど、彼らがそういう立場でないならこの物語は成立しないだろうとも感じ。いつであろうと考えなければならないおもい命題が絡み合い、またそれが他人事じゃないからこそ怖いです。感情とは複雑すぎる。けれどそれが人間。正直、あまりにもひどいと嘆きたくなりましたが、ある意味本人が受け入れてる事態に切なくなりました。 http://beautifulone.jugem.jp/?eid=266

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    投稿日: 2009.12.12
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    ずっしりと読み応えのある作品。 切なくて、重たい。 だけど刑事ものの面白さを知った。 最初は抵抗あるかもしれないけど、少なくとも私は読んで損はしなかったし、久しぶりに小説にどっぷり浸かった気がした。

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    投稿日: 2009.11.11
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    久しぶりの一気読み。とにかく濃厚。事件については巧いことピースをはめ込んでスッキリ解決。主人公・麻生と山内をはじめとするキャラクターについてもうまいこと落ち着かせてて納得度は高い。これほどの長編なのに一気読みさせる魅力は一級品。テイストは異なるが東野圭吾氏の白夜行に匹敵するかもしれない。ただ、私の評価が☆4なのは、どうしても男色の性関係の描写が喉に詰まったから。(自分がノーマルな人間であるという自尊心?が影響しているのか、受け入れられない嫌悪感が・・・)これは難しいところで、この女男関係なしの恋愛や性関係部分を抜いてしまったり遠慮して描かれていたら、この小説の全体の完成度や存在意義のようなものは薄れてしまい普通の小説になってしまうだろう。こういう色の小説だから仕方ないと思うしかないが、映像化も難しいし万人に受け入れられない気がする。そういう意味で宮部みゆきさんの「模倣犯」と正反対。完成度・濃厚さでは勝るとも劣らないだけに、どうしようもないが少し残念。個人的にはRIKOシリーズなどの関連小説はきっとこれから読んでいくと思います。

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    投稿日: 2009.11.06
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    切なすぎて、言葉には出来ません。思いが通じあっても、それは茨の道、しかし一時は2人はその道を選んだので、一瞬の残酷で幸福な時間を、永遠という時間に昇華させてほしいと、ここまで願った本は初めてです。練には、幸せになってほしい。それは、読者全員の思いだと、信じて疑いません。性描写がどうのこうのだなんて、どうでもいい。ただ、見届けてほしい、2人が選択した、刹那の幸せを。

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    投稿日: 2009.09.18
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    なんというか、終わりは切なくなった。  よかったとも思えるし、もっといい方向にいけなかったのかとも思えるし…  それでもとにかくおもしろかったです。

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    投稿日: 2009.07.12
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    ゲイやらバイやらいっぱい出てくるし、主人公も男なのに、脇で出てくる女性がとても魅力的で大人の女性っていうのはカッコ良いなぁと思った。 なんかすごい満腹。 でももっともっと読みたいと思ってしまうから不思議。 これ読んで美味しいコーヒーやお酒が飲みたくなる人は多いはず。 わたしは浴びるようにお酒を飲みたいと思った。

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    投稿日: 2009.06.22
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    上巻でも書いたが、とにかく一度読んでみてほしい。 人間誰でもこんな風に人生がちょっとしたことがきっかけで変わってしまうのかもしれない。 読み終わった時、何ともせつなくなった。登場人物が皆いとしく思えた。

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    投稿日: 2009.05.14
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    パズルのピースが次々にはまっていく後半、このスピード感に一気に読まされます。 読後感はなんとも言えない切なさに満ちていますが、あの後、ふたりがちゃんと生きていてくれるので前向きなんだと自分に言い聞かせたい。 あと、文庫版に収録されている番外編が、どちらも良かったです。特に上感のほう。

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    投稿日: 2009.04.16
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    聖なる日の夜、一体何が起こったのか。ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と山内練に秘められた壮絶な過去。さらに事件は新たな殺人事件を招き、人間の愛憎、傲慢、悲痛な魂の叫びを曝け出していく。二人はこの暗黒の絶望の淵で何を決断したのか。

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    投稿日: 2009.02.25
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    文庫は上下巻に分かれているのですが、絶対にハードカバーより文庫です。 何故なら文庫には番外編が載っている! ハードカバーが出たときにキャンペーンでプレゼントされた内容らしいのですが、文庫にはそれがもれなく載っているのですよ。 本編を読み終えた後に読むと「うああ」ってなります。

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    投稿日: 2009.02.14
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    三浦しをんさんの解説での言葉「多数派か少数派かということは、あまり意味がないのだ」が印象に残った。人にはそれぞれに物語があると思う。自分は多数派に属しているとか、あの人は少数派に属しているとかそんなことはそれぞれの物語において大した意味は持ちはしない。

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    投稿日: 2008.12.04
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    エンターテイメントとして、ものすごーくよくできたミステリー。謎解きも人間造形も全てが面白い。早く読み進みたくてもどかしい思いをしたのは久しぶり。警察とヤクザ、そしてゲイだし、世界が濃いのだけど、こういう形で人に魅かれるというのはあるかもしれないなあと思う。ああ、このおもしろさ、文章では伝えられないので、是非読んでほしい一冊です。って、また感想にならない感想を書いてしまった・・・

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    投稿日: 2008.11.11
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    警察とか裏社会モノが好きな私に、友人が貸してくれた本。 読んですごく気に入って、後に購入。 めちゃくちゃ好きで、よく読み返します。 練が韮崎との出会いを麻生に語る時の言葉が、すごく刺さった。 正論って時にすごく無責任なんだ。

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    投稿日: 2008.10.18
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    目の前の殺人事件と、過去の山内事件。この二つを追えば追うほど、暗い真実の闇へと堕ちてゆく麻生。これでもかとゆう程の運命の波に翻弄される二人から目が離せませんでした。 愛とゆう憎悪。 「十年前、俺はいったい、どんな罪を犯したんだろう?」

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    投稿日: 2008.09.28
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    最初は厚さに圧倒されたものの、一気に読んでしまいました。 練と韮崎の話も、もっと深く知りたかったなぁ・・・

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    投稿日: 2008.07.05
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    実に凝りに凝ったストーリー。はじめはちょっと引きそうになりましたがゲイやバイセクシャルなどそれぞれの性を持った登場人物がとても魅力的に思えてきました。そして熱いです。また、ミステリーとしての展開も途中かなりややこしいことになりますが全体を通じてとても面白いストーリーです。ゲイのやーさんとかホントにいるのかな。ゲイの刑事は『噂の刑事トミーとマツ』以来でした。あ、トミーは男女か。

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    投稿日: 2008.03.07
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    これを読みながら、『聖母〜』とか『月神〜』を思い出すと泣けてくる。本編+短編2本+三浦しをんの解説。はお買い得。

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    投稿日: 2008.02.03
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    なぜいままでこの本を知らずにいたのか・・・!と思わず後悔してしまうほどこの物語の虜になってしまった。

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    投稿日: 2007.11.08
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    聖なる日の夜、一体何が起こったのか。ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と山内練に秘められた壮絶な過去。さらに事件は新たな殺人事件を招き、人間の愛憎、傲慢、悲痛な魂の叫びを曝け出していく。二人はこの暗黒の絶望の淵で何を決断したのか。息をもつかせぬストーリー、幾重にも張られたミステリ、そして人間の罪と罰を描破した孤高の大長編!!下巻に本書サイド・ストーリー『ガラスの蝶々』を書籍初収録。

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    投稿日: 2007.07.30
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    人物設定が魅力的。これって萌え小説というのですか?残虐でうわー!なシーンもありますが、結末を知りたい一心で読破。終わり方に賛否両論あるでしょうが、キャラ小説なのでしょうがない(苦笑)。刑務所だけには絶対入りたくない、と思わされた一冊でした。 2007.06.26-30

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    投稿日: 2007.07.17
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    切ない。コレBL小説よりBLだよね。 そして山内練もさることながら、及川刑事にメロメロってますが何か。

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    投稿日: 2007.05.17
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    麻生を思う及川が好きです。麻生が及川との関係を山内に吐露したときに放った山内の言葉はもっともだと思いました。ほんと、ただの錯覚だょ。及川の何が不満だったのょ(´・ェ・`) 麻生ょ。及川派のワタクシにとっては、山内にたいして興味を覚えないんですが('A`) 警察小説としてだけなら★2つ 及川の切ない想いが垣間見られたので+1

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    投稿日: 2007.03.14
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    3/8 正直「こういう結末なのね…」て自分としては100%満足の行くラストではなかったけどストーリー的にはきちんとオチていたラストだと思った。それにしてもぐいぐい読んだ。

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    投稿日: 2007.03.12
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    短編が収録されているということで、買っちゃいました。上下合わせてまた読み返そうとおもいます。が、それには覚悟が必要ですね・・・。この重苦しい雰囲気に耐えれるかなぁ

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    投稿日: 2007.01.15
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    柴田さんの作品は、初めて読んだんですが、人の内に秘められた影がずしんと心にきました。 RICOシリーズも読んでみたいです。

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    投稿日: 2007.01.03
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    久々に夢中になって読んだ。 『聖なる黒夜』にはミステリーや恋愛などいろんな要素が盛り込まれてるが、 私が感じたのは 「これはとてもいびつな愛な話だ」 ということだ。 複雑にからんだいくつもの三角関係。 主要キャラクターの麻生、山内、韮崎、及川などの複雑な心の内。 見事に表現されていると感じた。 とにかくいい作品だと思った。 解説の三浦しをんさんと同意見である。 ただ男性同士の恋愛関係が苦手な人にはオススメしにくいが。 だが面白い作品であることは確かである。

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    投稿日: 2006.12.21
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    読み終わりました。一度読んでるから誰が犯人かは勿論わかってるのに、それでもドキドキして切なくて違う結果になることを期待してしまう。読み終わるのが勿体無い。上下巻に収録されていた短編は、更に本編を切なく思わせる。特に練側は。麻生側を読むと、少し救われる。ネットで読める「OUR HOUSE」もあわせて読んで欲しい。

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    投稿日: 2006.12.03