
総合評価
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powered by ブクログ高校の授業ぶりに読んだ! "先生"の言葉選びがあまりにも繊細で、高校時代はそれがとても美しく感じられてたけど、今はしゃきっとしなさい!歳下に自分の全てを託すな!という気持ちになったのが正直な所です... またしばらく経って読んだら感想変わりそうだな... 奥さんは、これからの人生をどう歩んで行ったのだろうか、というのが個人的には1番気になった
0投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログこの本の静けさが好き。人間の心の闇みたいなものが生々しく描かれていて引き込まれていった。到底理解し難い部分もあったけど、そこは何だか神秘的とさえ感じた。
0投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ一言でこの作品を言い表すなら、 登場人物全員、童貞拗らせすぎィィ! 自分の心に素直に生きて、自分を愛せないと他人なんて愛せないよと。人の気持ちなんて分からないし、真実の愛とか、ホンモノの関係なんてそんな簡単に作れないし、見えないし。でも、それでも、自分を愛して、目の前の人を愛さないと、目の前の人間は、生身の心を持った人間なんだって気付かないと幸せにはなれないんだろうなぁと。 独りよがりに考え込み過ぎるのもダメですね。 学問ばかりする男って、、みたいな感じで作品でも触れられてましたが、哲学的な学問をやり過ぎるというのは如何なものかなと考えさせられる作品でした。 途中の御嬢さん&Kの関係がNTRっぽい展開で先生応援派として読んでる側からすると鬱展開っぽくて一気に引き込まれる作品としても面白かったです! 登場人物全てに言えるのは、時代のせいもあるのかもしれないが、現代であれば男子中学生くらいで皆共通して通る道であり、好きな子に恋をして、でも受験期だからと自分の心に嘘をつき、一方では青春を謳歌するものを馬鹿だと嘲笑いながらも、好きだと言えなかったことに傷つき、拗らせながらも大人になる過程で成長していく心の過程なんだと思う。しかし、これを大学生くらいの大人の人間がやってしまうとこんなにも痛々しい悲惨な状況にまで行ってしまうのか。
0投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ昔の言葉が沢山出てきて正直読みづらい。あとKの自殺の話出てくるまでが長過ぎる。考察とか読まないと一回読んだだけじゃよくわからないのかもしれない。
0投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ十代のはじめに読んだが、最近の新聞コラムでこの本に触れるものがいくつか目についたので、本棚の新潮社版日本文学全集第5巻所収のものを読んでみた。 どうやら、この小説は高校の現代文教科書に収録されているようだ。 全文収録は無理だろうから、どの部分を切り取って何をどう教えるのか、いささか興味深い。 多分小学生高学年の頃に読んだような気もするが、全くもって記憶がないので、こんな小説だったんだというのが正直な印象だ。 前半上・中は主人公の身の上話で「先生」という高等遊民との交友、後半下がその「先生」と友人Kとの女を巡る三角関係話。 教科書では後半を中心に収録しているのだろうか。 後半で延々と続く「先生」の独白的長文の手紙は青臭い御託を並べてはいるが、煎じ詰めれば男の嫉妬は女の嫉妬よりもタチが悪いということ、それに気づいたことへの深い悔悟を描いている。 加えて明治天皇の死、それにつながる乃木の殉死とかがあって、時代の空気として自殺のハードルが低かったのかという気もする。
1投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログ明治から大正へと移り変わる激動の時代に描いた、恋という原罪。 [読後の印象] 『こころ』を初めて手に取ったのは、私がまだ12歳か13歳の時分だった。幼い私の目に、夏目漱石のこの作品はあまりにも重く、あまりにも鋭く、そしてあまりにも大人の世界を映し出していた。頁をめくる度に、その文字は幼心に焼き付くような印象を残した。読後、私の心にはただ漠然とした苦渋のような感情だけが渦巻き、深く理解するには、私はまだあまりにも未熟だったことを覚えている。 それでも、恋愛、友情、そして自殺というテーマが、まるで重なり合いながら迫りくるのを感じた時、その内容はあまりに深く私の心を揺さぶった。先生と私、そしてKの三者の関係を軸にして描かれる人間の罪悪感と道徳観の揺らぎは、私にとって未知の世界であり、触れることさえもどこか背徳的に思えた。先生が背負う罪と、その罪が彼の存在そのものを蝕んでいく様を見た時、私はただ無力にその苦悩を見つめることしかできなかった。 最も記憶に残っているのは、やはり孤独というテーマである。先生と私の間には、まるで一筋の細い糸で繋がれたような関係があるが、その糸は決して強固ではなく、時には切れそうなほど脆い。先生は決して私に心を完全に開くことはなく、その距離感は終始私を不安にさせた。彼の孤独は、私にも伝染し、読了後には私自身もまるで広い闇の中に独り立っているかのような錯覚を覚えた。Kとの過去を語る場面で、彼が抱えていた重荷は私にとって理解しがたいものであったが、それでもその哀切な孤独に胸が締め付けられる思いがしたのだ。 明治の終わりという時代背景もこの作品の深みを成している。古き伝統が崩れ去り、近代という名の新たな光が差し込むその時代において、人々の心は混迷し、孤立を余儀なくされていく。先生という人物はまさにその象徴であり、彼の孤独は近代日本の精神的変遷そのものであった。文明開化という名の進歩が人々を豊かにした反面、精神の深淵にある孤独や罪悪感は誰にも癒されることなく残されていく。私がこの作品を閉じた時、その事実に気付き、胸がざわめくのを感じた。 大人になって再び『こころ』を手にするならば、私はあの時とは異なる感情でこの物語に向き合うことになるだろう。あの時の衝撃と、大人になった今の私がどのような新たな洞察を得るか、その比較こそが、この物語の持つ深遠さをより鮮明にしてくれるに違いない。私は、その時初めて、本当の意味で『こころ』の核心に触れることができるだろう。
4投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ4/16〜4/26 夏目漱石の随筆を読んだ後、そういえばこころは教科書で読んだことあったなと思い、書店で本を見たところ、あれ?とてつもなく分厚いなと思ったところで、教科書は抜粋だったなと思い出したのだった。 仕事の合間にこっそり青空文庫で読み始めて、すみません最後まで青空文庫で読んだのですが、高校生の頃よりかなり心にくるものがあった。 クリティカルな部分を知っているからこそ、どんどんそこに近づくにつれて読む手が進まないような気もした。 先生も私もKも、あんまりよくわかっていなかったな、逆に言えば、読んだことでかなり解像度が上がったなと思った。殊に先生の少年〜青年時代の話は重要で、ここを読んでから見る下の部分は、より一層心持ちがわかるような気がした。 きっと、みんな不器用で他人に優しすぎるんだと思う。物語はここで終わってしまうが、どうなったんだろうか。
0投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
心という実体のない物を、先生の葛藤を軸に僕の眼を通してまざまざと描く筆致に衝撃を受けた。 先生は僕に、過去の自分を重ね合わせていたのだと思う。先生の告白が回り回って僕を罪深き行動へと誘う場面では鳥肌が立った。人生の歯車が狂い始める瞬間が音なき音として伝わってくる。 先生を自責の念で苦しめる正体は、自ら作り出した記憶の中のKであり、そのK像から解放されるには自死しか道はなかったのかと思うと悔やまれて仕方ない。人間の深層心理に迫る様はミステリー小説を読んでいるようであり、淋しさが根底に漂う儚くも美しい物語だった。
0投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
先生の贖罪の話とも三角関係の末路を描いた悲劇とも読める。Kが自殺したのは有名な話だが、まさか先生が自殺してしまうとは思わなかった。この作品は三角関係の、罪への矛盾が描かれていて夏目漱石を感じることができた。
0投稿日: 2025.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2024.9.28読了。 「教科書でネタバレされてるしなー。どうせ前段もあのメインのための前菜なんでしょ?」と思っていたが、メインを知っていたからこそ読みたいとも思ったので、教科書に取り上げられてて結果良かったかも。 しかしこれはきつい……… 何も知らずに読んでみたかったとも思う。 K………… 読みながら先生を責めたが、果たしてあんたはどうなのか?と問いかけられる気もして何も言えなくなる。 同じ状況でなくとも、結果的に大したことにはならなくとも、あなたは善人だと言えますか? まっすぐ「はい!」と答えられない自分がいるし、「はい!」と即答する人がいても怖い。 これを読んだ「私」は一体どう受け取っただろうか。 (しかし先生の手紙まじで長いな…) 追記: ・「私」のお父さんのこと忘れてた… ・Kは、自分の信念との矛盾や失恋だけではなく、親友もお嬢さんに恋していることに気づかなかった自分に対しても嫌になったろうし、信じて話した親友に裏切られたことがかなりキツかったと思う…。苦しい…。 ・Kに対しては無論、お嬢さんの気持ちもそっちのけ(一応奥さんにはお伺い立ててるけど)でエゴ丸出しなのがもう、時代〜〜☝️゛
0投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログ#18奈良県立図書情報館ビブリオバトル「こころ」で紹介された本です。 「暁天ビブリオバトル」と銘打ち、図書情報館を離れ、南都七大寺のひとつ大安寺にて朝7時30分から開催しました。 2012.8.18 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-839.html?sp
0投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
9年ぶりの再読でした。初めて読んだ時はよくわからないまま終わってしまいましたが、今回は内容をちゃんと理解できたと思います。お父さんがどうなったのか不明のまま終わりましたが、先生の遺言書のことを考えると分からないままで良かったのかもしれませんね。
1投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログ物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください
0投稿日: 2023.12.15
powered by ブクログ夏目漱石の代表作である「こころ」教科書に掲載されているので、読んだことがある人も多いと思います。 「こころ」は、題名のとおり、人の心の葛藤をメインに描かれています。 全てを通して読むことで、よりこの本を楽しむことが出きると思います。 今一度、読んで欲しい文芸作品です。(お肉)
0投稿日: 2023.11.30
powered by ブクログ面白い、一気に読めたよ! これで後期三部作も制覇だぜぇ〜〜。 今回は人生モノだけど、恋愛も大きなウェイトを占めてるな。人を出し抜くのは良くないよね。 これも、尻切れトンボだった。さあ、この後は自分で考えて!ってことなのかな。三部作は全てこの終わり方だったよ。 いや〜漱石面白いじゃん。若い頃に読むともっと身近な問題として捉えられたかもね。国語の授業でもこの面白さを伝えて欲しいな!というか私が分かってないだけか^^;
1投稿日: 2023.10.17
powered by ブクログ登場人物が本当に生きているみたいな人間力があります。 その分読解は難しく一読では足りそうにありませんが、文体がすごく好みでした!
0投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログいゃ〜よかったです。今回注釈を参照しながら また、辞書で語句をしらべながら時間かけて読みました。 遠回しに先生がKに家業あるなら、恋愛を諦めろと諭していたのが伝わりました。だって本当は自分の方が先に好きになったんだから諦めろとは言えないよね。言ったところでお嬢さんの気持ち次第なんだから。お嬢さんの気持ちを知るのが怖かったんだろうね。相思相愛に確信が持てないところが不安で 先延ばしにした結果、、、。 遠い昔の話だけど、現代に通じるものがありおのおのの登場人物が生活している様が読み取れました。 三角関係の細かい心情がゆったりとしたタッチで描かれている。この頃の文学が好きです。
4投稿日: 2022.09.16
powered by ブクログこの本は上・中・下の3つの章があり、章のタイトルの通り、上には私から見た先生、中には父親の死期、下には先生から見たKが描かれています。上で謎だった部分が下で明らかになるので上と下にはつながりが見られますが、なぜ著者は中で私の両親を主な題材にしたのだろうと思いました。 ふあ(海洋環境科学科) 所蔵情報: 品川図書館 913/N58 オンライン(青空文庫): ※オープンアクセスなので、どこからでも読めます※ https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card773.html
1投稿日: 2022.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
娘が高校の授業の為に買った本が、リビングに転がっていたから文学苦手なんだけど、読んでみた。 めちゃくちゃ時間かかったから(読み始めて半年ほど?途中、何冊も違う本を読んじゃってた BL脳で読んだら、めちゃくちゃ萌えな話でした。 脳内では、宝井理人さんの絵で想像しながら読みました(笑 まず、「私」が「先生」好きすぎるでしょ?普通に、信愛って感じがしない。ガツガツ系男子! あと、「K」も「先生」好きなんじゃ・・・って思った。 先生とお嬢さんの結婚で失恋して死んでしまったKだけど、 それって、先生がライバルじゃなくて、お嬢さんがライバルだったんじゃ? お嬢さんと先生をくっつけたくなくて、「お嬢さんの事が好き」ってくちばしってしまったんじゃ・・・。 Kはメンヘラ男子ってとこだね。 先生は普通にヘテロだから、お嬢さんと結婚もしちゃうし、 それも結局、Kへのあてつけっぽい。 ヘテロでKのこともあるから、男の「私」からグイグイ来られても困る~。 とかもう、全然ダメダメな腐脳で読んだので、なんとか読み切れた(笑 いやほんと、ちゃんと「こころ」を読んだ人、文学に詳しい人、尊敬の念を持っている人、ごめんなさい~~~。 どうしても、学校の宿題で読まないといけないけど 読んでもつまんないって腐女子はこの目線で読んだら読み切れるよ! ・・・っていうダメな大人のアドバイスでした。
0投稿日: 2022.08.18
powered by ブクログ恋は罪悪。 これが全ての始まりであり、終わりでもある。 いや、始まり、特に終わりはないのかもしれない。 信じることが恐怖でしかない先生は、心を開くことが恋によって得られたかもしれない。だが、そんな恋すらも狡猾な策略に嵌められていると疑心暗鬼になってしまう。それを見ていると、信じることの本当の意味をを感じさせられる。 信仰に揺らぐKもまた、同じ恋という罪に耐えかねて死を選ぶ。 Kを死なせてしまったという責任に引き摺られる先生は、贖罪者のようにKの死を悼んでいる。 そんな様子を見ていると、罪悪という感情が2人のの心から離れることがないのが感じられる。 特に後半の遺書は先生の苦悩が悶々と伝わってきて、死にゆく様が妙に喪失感を感じさせる。 愛とはなにか、友情とはなにか、 私は先生の死を受けてどうしたのか、静は何も知らないでいるのか、先生はどのように死んだのか、読んだ後でも考察が止まらない孤高の一冊である。
0投稿日: 2022.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もう一度この小説を読んでみたい気持ちにとらわれ、購入を決意した。 特に、この小説に登場する先生を自分と重ねている所を悪いと考えればいいのか、それとも良いと考えればいいのか判らない。それは… 感想は別の所に書いているので、気になった方はご自由にお読みください。 この下の概要のリンクをクリック ↓↓↓ https://twitter.com/futonneko_/status/1383128268560347142?s=20
0投稿日: 2021.04.17
powered by ブクログ教科書にも載っていたけど。 人間失格と並んだ名作。 この2作が未だ崩れることのない名作って、 つくづく人間っていう生き物の未熟さを思い知る。
0投稿日: 2021.04.07
powered by ブクログ文豪の名作ですが、初めて読みました。夏目漱石は坊ちゃんが好きです。小学生の頃初めて読んで衝撃を受けました。独特の言い回し等「ああ懐かしいな」と言う感じでした。三角関係の話ですが、昔も今も恋心の難しさは変わらないなと言う感じです。男の嫉妬は何とも言えず醜いですね。おどろおどろしい話ですが軽快に読み進められます。
0投稿日: 2020.02.21
powered by ブクログ後期三部作の3作目。国語の教科書や入試試験で扱うことも多いこともあり知名度が高い作品です。 内容は3部構成となっていて、最初が「私」が「先生」と出会い交流を深める“先生と私”、実家に帰省したが腎臓病の父が危篤となりなかなか東京に帰れなくなった中、先生から長い手紙が届く“両親と私”、そして本作のメインの話となる先生から届いた手紙の内容である“先生と遺書”で物語は締めくくられています。 主人公は「私」ですが、後期三部作の前2作と同様、主役である「私」は狂言回しであり、実質は自責の念を綴った手紙を通して「先生」の過去を語った物語となっています。 “先生と私”で、先生は何か過去に秘密を抱えているかのような言動をしており、その理由についてヒントのようなものが見え隠れします。 そして、“先生と遺書”でその謎が説明されるような流れとなっています。 “先生と私”で張られた伏線が“先生と遺書”で解消されるような形になっていて、謎解き小説を読んでいるような面白さを感じました。 読了後、再読するとまた別の感想を持つと思います。 有名作ですが、後期三部作に名を連ねている通り、テーマは人間のエゴイズムとなっています。 エゴイズムとは何かと言うと、他者の不利益を構わずに自己の利益を優先させることで、本作はまさにエゴイズムの果て、感情の暴走から生まれた悲劇を謳ったものとなっており、暗く悲しい内容となっています。 登場人物は少なく非常に読みやすい作品で、有名作ということで高校生でも手に取りやすい作品ですが、胸を打つほど辛い先生の独白は大人になって再読することでようやく理解できる部分があると思います。 もし、学生時分に本作を読んだならば、年月が経ってからもう一度繙くことをおすすめします。 内容は結構エグいです。 嫉妬と焦燥の応酬でぐちゃぐちゃになった先生の感情、そんな先生の感情を知らず、想いの伴った交友を続けてしまう親友とお嬢さんへの愛憎が克明に描かれています。 その果に利己的な行動をしてしまった先生の言いしれぬ後悔の様が悲しく、恋愛をテーマにしたストーリーは現代もいくらでもありますが、恋愛としては成就しているというのに、ここまで悲しいストーリーはないと思います。 物語のスタート時点でそれらは経過後であることも加えて胸を打つものがありました。 また、個人的には、影が見え隠れしいる先生に惹かれる「私」の形容しがたい感覚もまた本作の見所と感じます。 本作は先生の遺書の内容で終わっていますが、先生の元へ戻り付いて、誰にも打ち明けられない先生の吐露を胸にしまった私が先生と対峙したとき、どういう感情が呼び起こされるのか、その後の物語が読んでみたい気がします。
2投稿日: 2019.02.16
powered by ブクログ15年ぶり3度目くらい。 漱石の中ではさして面白くないと改めて思う。代表作とされてるのは、単に、後期漱石としては圧倒的にシンプルで、読みやすい、教材として使いやすい、というだけなんじゃないだろうか。 第3部の先生の遺書なんて、だらだら長くて辛気臭くてけっこうつらいもの。(漱石にしては面白くない、というだけで、十分に面白いのは間違いないのだけど) 名作だ古典だとこれから入ってしまい、漱石嫌いになる人も多そう。もしそうなら読み手も漱石も作品もかわいそうだと思う。漱石はもっと面白いんだよ。
0投稿日: 2017.05.16
powered by ブクログ時間さえあるのなら、また読みふけりたい。明治時代だからこその人間関係、構成される人格、時代背景は現代人からすると不可解で単純ではない。 私から始まり先生と御嬢さん友人Kそれぞれの目線に立ったとき、きっと物語の最後と同じ顛末になるのではないか?それが明治が作った皮肉で純白で無知で恐れいる内容だと思う。 夏目漱石は生に執着があり時代背景を変えたかった、もしくは変わる時代を眼にのこしたかったのではないか?明治に抗っているようにもみえた作品だった。
0投稿日: 2017.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ふと教科書にのっていたところを思い出し なぜKの自殺部分を載せたのかを疑問に思って 読み直しました。 改めて読むと先生もKも小難しい 明治時代の男性はこんな感じだったのか それともやはり当時でも小難しい登場人物だったのか 名作は名作 高校時代とは違った目線で楽しめました。
0投稿日: 2017.03.09
powered by ブクログ色々と伏線があったり、第一部、第二部と第三部とで主人公が違って視点が異なって初めて見えることなどもあり、読み終わると、「あれ?どうだっけ?」と思う点も多く、もう一度読み直したいと思った。 新潮の解説も読んでみたところ、これは元々他にも短編がある予定だったらしいが、3部が予測を超えて長くなったので、3部までを一冊として出したとあった。その証拠として、3部の最初に四つ折りの紙が分厚い封筒に入っていたとあるが、明らかにそんな厚さで済まないほどの内容量であることを挙げてあった。確かに。 だから、2部の最後で病院を抜け出した私と先生がどうなるのか?といった結末がない。 一番気になったのが、武者小路実篤の友情と異なり、先生とKの間に友情をあまり感じれなくて、もやもやした。それはあっているのか、時系列的には、すべての後だと思われる1部の冒頭で先生のことを「よそよそしく」頭文字で呼ぶ気はないとあるので、やはりKをKと呼ぶ先生とKの間は、すべてを知った後のわたしにとってもよそよそしく目に映ったということだろう。 明治天皇の崩御と乃木中将の殉死が物語の中で出てきて、そのことが先生とKに影響を及ぼすようだが、すでに平成の世を生きる私には残念ながら、その感覚が身近なものとしては分からない。 後、気になったのが、御嬢さんはほんとうに私の方が良かったのかということだ。個人的には、Kの方に惹かれていたのではないかと思った。私はこれといった特徴もなく、俗に言う「結婚なら彼、付き合うなら彼」というあれだろうか? それにしても、谷崎作品と違い、漱石の作品の女性の存在感はいつも薄い。谷崎と異なり、漱石がまじめな人で、妻が悪妻だったからだろうか。現実味がなく、このお嬢さんも顔の美醜以外、二人の男性に取り合いされるような魅力的なエピソードが描かれていない。 むむ、とうならせられる表現が多々あった。 「遠眼鏡のようにぐるぐる巻いた卒業証書の穴から、見えるだけの世の中を見渡した」これって、つまり大学の卒業なんて、ほんの少し視野を広げてくれるだけに過ぎないってことなんかな?まだまだ世間には知らない事が沢山あると。 従姉妹との恋愛、自分の火鉢だけが燃え尽きて、他人からの気づかいが感じられずしょげる様、女性が倫理的に間違っていても自分だけに寄せられる偏った愛を好む、苦痛や恐怖の感情が悲しみによる緩和される、親しくなりたい相手から同程度の親しみが返されない時の物寂しさなど言いえて妙。
0投稿日: 2016.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
国語の教科書で学習し、漫画で読み、やっとちゃんと読めた一冊。漫画の方を先に読んでいたので、どうしても映像がそれになってしまうのは残念だった。次からは改善したいが既に多くの名作を読んでしまっている。失敗だ。もちろん漫画では伝わってこなかったことや省略されている箇所が読めたので大満足だ。岩波の物は少し読みにくいと聞いていたがスラスラと読むことが出来たので、それもよかった。恋愛を取るか友情を取るか、果たして私がとるべき行動はどれが正解なのか、死ぬまでに自分なりの答えが出せればいいと思う。
0投稿日: 2015.03.14
powered by ブクログ上「先生と私」中「両親と私」下「先生と遺書」からなる一冊。 上・中は「私」視点の話でぼちぼち読んでいたけれど、下のクライマックスに至るともう本を手放せなくて一気に読んでしまった。 読了したのは二回目かな。でもやはり胸が打たれて、泣いた。 どうしようもないとしかいいようがない、だけどそう言ってしまえば軽薄になってしまう、本当にどうしようもなさが漂っている。 タイトルについても考える。「こころ」このひらがな三文字がなにを意味しているのか。
0投稿日: 2015.02.02
powered by ブクログ糸瓜忌のBBで「仰臥漫録」の代わりにプレゼンした作品。但し集英社文庫で。理由は解説が優れているから。だけどそもそも岩波書店が発行した最初の書物が「こころ」だった。岩波文庫の解説は古井由吉!実父の臨終間際を放って東京行きに飛び乗る道徳性、日露戦争ではなく勃発直前の第一次大戦に見る作品の背景、この2つは意見が違うが「先生」とKと「私」という3人の大学生の精神分析が面白い。Kは郷里を欺いた報いで学業も生活も破綻していく。猜疑心が強い「先生」は端からそれが許せない。自他共にだ。どう読んでも49章と50章は圧巻。 岩波文庫創刊時のラインナップ。先日の読書会で、今年も岩波文庫を1冊も読めなかったと言って懺悔した人がいた。何の皮肉か100年前も現代も、漱石を読むことはヨーロッパの精神を知ること。自由、友情と恋愛、財産と利子と売買、それらが中産階級に拡った明治という時代。朝鮮を通じて中国北部へ侵出する国策に走る日本では独立とは侵略と国際的孤立を意味した。そして個人のレベルでは団結なき孤独。大逆事件があったし。コレは確かに政治小説だ。K→私(先生)→今の私へと繋がれた静ってどんな女性?何時何処を開いても一言一句がデジャブ。
0投稿日: 2014.12.11
powered by ブクログ某新聞でリバイバル連載されていた夏目漱石『こころ』が終わりました。 『こころ』は、確か高校の教科書に載っていました。 私が初めて読んだのは、その少し前頃だったでしょうか。 最初読んだ時は、友人を裏切って自殺させた「先生」はひどい人だ、と思いました。 しかし、今回、新聞に連載されていたのを読んでいると、「先生」に同情してしまいました。 「先生」は「お嬢さん」との恋愛に関して「K」に負けてしまいました。 多分、「K」は「先生」より人間的魅力やバイタリティなど、多くの面で優れているのでしょう。 「先生」は全ての面で「K」に及ばない、負けてしまった、と絶望するわけで、それは多くの面で当たっているのでしょう。 しかし、心理的な自己啓発書を多く読んでいる私としては、こういった本には、「すべての面で負けた」と思い込むのは行き過ぎだ、と書かれていることを知っています。 「先生」にも「K」よりも優れた部分が一つはあるはずだから、ここは場所を変えて、違う方面で新たに出発するべきだったのでしょう。 恋愛に関しても、将来、「先生」を好いてくれる人が一人も現れないとは言えません。 ……と、人生に落伍してしまった私がこんなことを思いながら読んでいました。 これは自分に言い聞かせていることでもあるのです。 さて、物語は唐突に終わりを迎えます。その後の展開はどうだったのでしょうか。 「先生」はどのような最後を迎えたのでしょうか。 語り手の「私」は、その後どうなったのでしょうか。 「私」と「先生の奥さん」のその後の関係は? 「先生」からの手紙は、「私」が秘密として持ち続けたのでしょうか。 その後の展開を考えると、どう考えても蛇足のような気がしないでもない。 書かぬが花、というところでしょうか。 今まで、この物語のその後の展開について、議論されたことはあったのでしょうか? しかし、物語の最初に、「先生」が海に連れてきた西洋人とは、一体何者だったのでしょうか。「先生」とどんなつながりがあったのでしょうか。 http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140925/p1
0投稿日: 2014.09.28
powered by ブクログ朝日新聞100年ぶりの連載で毎日読みました。 こういう内容だったんだ。 先生の遺書、すごいです。 愛する人との結婚が、こんなにも切なく、残酷で、 葛藤の毎日であるなんて。
0投稿日: 2014.09.25
powered by ブクログ★SIST読書マラソン2017推薦図書★ 【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=09332213
0投稿日: 2014.09.24
powered by ブクログ「こころ」夏目漱石◆高校の教科書に載っていた『先生と遺書』だけを読むと、先生は残酷な人のように思えるのですが、作品全体を読むと淋しい優しさを持つ人にも見えます。先生の迂闊さ、残酷さ、それは先生だけのものでしょうか。語り部である「私」や、私自身にもあるように思えてなりません。
0投稿日: 2014.05.21
powered by ブクログもっと自分を愛せって事だな。 自分を愛するって事は孤独を愛するって事だ。 誰もお前の孤独には寄り添えないって事をわかるって事だ。 それができないと先生みたいに死ぬしかないだろうよ。
0投稿日: 2014.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
親友が好きになった女性を、後から好きになった先生。その先生の複雑な心理を、先生になぜか惹かれている私の視点から描く。 大分大学 教育福祉科学部 (分野 社会福祉学) 教員 廣野 俊輔
0投稿日: 2013.10.07
powered by ブクログ2013/9/16 高校のとき授業で最後の部分だけ読んだことがある。最初から最後まで一気に読めば印象が変わったのかな。 みんな自己中なのか人間らしいのか、読んでてむずむずするとこがある。なんかお嬢さんはすきになれない。 ただ、高校時代から別々に読んでしまったからなのか、それぞれ作品として一つというより各場面ばらばらの作品のような気もした。
0投稿日: 2013.09.16
powered by ブクログ高校の国語の教科書で読んだのを思い出し、全文読んでみたいと思って読みました。 「暗すぎる」話でイライラしました。私には合っていない用です。
0投稿日: 2013.08.18
powered by ブクログ名作シリーズを読んでみようの第一弾として『こころ』を読んでみた。本当は岩波文庫のブックカバーが欲しくて『モンテクリスト伯』のセットに買った本。 夏目漱石の名作ということ、そしてうっすらは内容知っているが本腰入れて読んだのは初めて。 こころの葛藤は分かったが、これがどれほどの名作で、意味深いものが含まれているのかまでは自分には分からなかった。きっと読解力とか共感する力とかが低いんだろうな・・
1投稿日: 2013.08.07
powered by ブクログ最初に読んだのは高校生の時分でした。 その時は一歩退いて、物語だけを追いかけていた記憶しかないけど、今回は若かりし「先生」の視点で読めました。 で、感想。ちょっと、先生、自己中入ってません?身勝手な人。 10年、20年先は「先生」の視点から眺めることができるのでしょうか。 100年前の話が今の感覚でも読むに耐えるってすごいですね。
0投稿日: 2013.05.17
powered by ブクログ夏目漱石の『こころ』をNHK100分de名著のテキストといっしょに買ってみる。 「先生」は自分が死に至るまでの経緯と理由を、唯一「真面目」だと認めた「私」に宛てた手紙のなかで述懐。 この「手紙」という媒体に残した・書ききったという行為が、自らが生きた世界に何らかの痕跡を残したいという人としての本能的な行為であったように思う。手紙にしては長過ぎるけどな。 それにしてもスネに傷を持ったことを抱えながら生きることは出来ないのだろうか。そういう意味でまったく救いのないストーリーだと思った。 が、テキストの姜尚中は、漱石自身は死を肯定も否定もせず、死あってこそ生を見出だすことができるみたいなことを言う。つまりこの作品は、死をもって鮮やかに生が照らされていると。くっ、なるほどな。 あとテキストの姜尚中は、自分が生きた証・歴史・物語は、真に「真面目」に向き合える人間にしか渡せない。ウェットな一対一の人間関係でしか成り立たないみたいなことを言う。漱石がそう言ってると。 しかしドライな世の中それはちょっと重過ぎるし、もう少し別の方法の検討の余地ないですかね。 確かにテキストの姜尚中の言うとおり、数ある漱石作品の中でも、いかようにでも読める多義的な作品である。てかこれしか読んだことない。
0投稿日: 2013.04.01
powered by ブクログ高校の教科書で3部を読んで以来ずっと気になっていた。 実家に帰って本棚から母のこの小説を借りて読んだ。 1部の表面的な関わりから、2部のもっと人の深いところの関わり、そして3部。 私は明治を生きていないけれど、明治に生きた人特有の考え方があるのだなと思う。 そうでありながら根本の人の欲はだれもかれも変わらない、皆が持っている、そのエゴイズムをここまであらわにしているとは思わなかった。 すべてを読めてよかった。 自分自身を受け入れて生きるのはなかなか大変だ。
0投稿日: 2013.03.28
powered by ブクログずっと昔 先生と私のくだりを読み そのまま積読 AmazonのKindleで昔の名著と言われる本が無料でいろいろあるので その中から人気のある 漱石をチョイス 呼んで初めて 恋の話だったんだ!と 有名な本なので あらすじを聞いたことくらいあるはずなのに 最初のくだりのイメージの思い込みのまま 20年はたってるかな(・ω・`?) 恋人を卑劣な方法で奪い取ってしまった 気持ちにさいなまれ 罪悪感を背負いながら 先生は生きていくのだか 静は Kと仲は良かったにしても 結局 先生の事が好きだったんだろうに と思えてならない 私はKさんが好きだったという 答えが出るのでは? と 本心を聞けないところも こんな事になってしまった要因なのかなぁ それにKの自殺で 恋人を取られた出来事は思いきる為の きっかけ にしかすぎない気もする Kの根底には いつも消えてしまいたい そんな気持ちと隣合わせの人生だったように思える 客観的には冷静に そんなに罪を背負わなくもいいのに…と思うが この時代の 当事者には やんごとなき事情なんだろうなぁ (´・_・)フゥ-з
0投稿日: 2013.01.28
powered by ブクログ新年早々に、と言うか、まさに1月1日の穏やかな午後。カーテンを通して射してくる暖かな日光。私は机に伏せて夢中で「心」を読んでいた。初めて読む漱石はとても優しかったように思う。 その午後は新しい一年の始まりとして忘れがたい。 「心」の内容に触れると、人間の内心の葛藤が生き生きとして描かれている。すべては先生の視点から語られるので、些か偏った感じがするものの、友情と愛情の間に挟まられた人間の心理がよく伺えられる。 しかし、私はここで思ったのは、先生にとっての最愛はお嬢様、のちの奥様ではなく、kではないかということだった。全編を通してみても、お嬢様のことに触れるよりも、遥かにkに与えたページ数は多い。 しかも、kが死んでしまっても、先生は彼を忘れる事が出来ず、ついにその後を追った。 これは異性愛よりは同性愛の話と言ったほうが適切かもしれない。 2010年の青い文学シリーズで公開されたアニメの「心」もまた面白い。こっちは原作になかったkの視点で語られた「心」が演じられていた。其のなかのお嬢様はまさに悪女!
0投稿日: 2013.01.07
powered by ブクログ思いの外先生が好きで自分でも驚いている ↑読んでる途中の感想。 読み終わって…なんかなぁ、あっけなさ過ぎてびっくりした。 先生の遺書を読んだ後の行動とか描いて欲しい、と思うのは、多分現代的な大衆小説に慣れすぎているんだろうけど。 量の割に読むのが遅かったのは、やはり古めな言葉遣いをさらさら読めなかったからか。
0投稿日: 2012.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
40代で初めて完読した。多分今の私でないと理解できなかっだろう。様々な困難、苦悩を乗り越えられなかった先生は、頑固で自己愛の強い人だったのだろう。漱石の緻密な文体は圧巻。
0投稿日: 2012.08.22
powered by ブクログこの夏は純文学作品を読もうと決めて、その最初にチョイスしたのが本書。初めて読んだのは高校生の頃で、国語の教科書に一部が載っているのを読んで、文章の美しさに感動して即座に本屋に直行し、むさぼるように読んだ覚えがある。 今回再読にあたり、大筋は覚えていたものの、ディテールがかなり抜け落ちてしまっていたので、かなり新鮮な気持ちで読み進むことが出来た。大筋を理解したうえで読み進むと、「私」の父親の危篤と、「先生」の両親の死、Kの死、そして「先生」自身の死が対比される形で書き綴られているのではないかと思った。特に「私」の父親の危篤であるにも関わらず、遺書を残した「先生」の元に駆けつけるあたりの描写は、「私」目線から考えても、第三者(読者)の目線から考えても興味深い。それほどに「私」にとって「先生」は重い存在なのだろう。 高校生の時分によく分からなかった「先生」とKと「お嬢さん」の恋の鞘当(というほど露骨ではないが)も興味深い。「先生」はこんなに追い詰められてということ、その背景には「先生」の裏切られた痛ましい過去があるのだ、ということがよく分かった。さりげなくさりげなく「お嬢さん」の女性ならではのもったいぶりというかいやらしさに関する描写も興味深い。 本書は漱石の誤字や当て字もそのままに収録されており、また巻末の詳細な解説もあいまって、全体としても大変な良書である。選択の余地があるのであれば岩波文庫版をぜひお勧めしたい。
0投稿日: 2012.08.02
powered by ブクログ中学生のころに少しだけ読んだが、いま読み返すと、全然理解できていなかった。でも、こういった内容はある程度人生を経験して苦労を重ねないと理解しづらい本だと思う。逆に言えば、あと10年後に読めば、また理解の幅が広がり、深い読み方ができるに違いないと思う。 両親と私 この部分は、自分自身が、「私」と似た感覚を持っており、自分と重ねながら読んだ。自分も故郷を離れて大学に出て田舎の両親と都会の人との違いについて、「私」に対して共感する部分が非常に多かった。ああ、昔からそういう感覚はあるのだなと自分の、ある意味若くて幼稚だった部分を少し正当化できたような気がした。 人間、ある程度、馬鹿でちゃらんぽらんなところがないと生きていけないなぁと思った。こうやって先生やKのように真面目な人は世の中を生きるのが辛くなってしまう。 もがきながらも生きることに意味があるという、そういう泥臭い人生観とは違う、繊細でガラスのような芸術家のような心をもった人が、昔の日本には多かったのかな。夏目漱石だけでなく、三島由紀夫、川端康成、芥川龍之介、太宰治。みんなそういった繊細さにおける共通点がある。 現代は、そういう繊細な美しさを感じる瞬間が少ない。テレビをみても下品なことばかり。
1投稿日: 2012.08.01
powered by ブクログ教科書で一部分だけを読んだので、かなり気になっていた一冊。 教科書に載っていたのは、先生の手紙の部分、それも一部分だけだったので、今回、全部を通して読むことが出来て、本当に良かったと思う。 先生の葛藤が、手に取るように伝わってきて、自分も心苦しくなった。 友情と愛情のもつれは、現代でも起こり得ることだと思うし、自分も確実に起こらないとは言えないので、リアリティが感じられてよかった。
0投稿日: 2012.04.18
powered by ブクログ畏れながら感想を述べさせて頂くならば、男の人の誠実なお話であり、人間の弱さのお話、という印象です。 女性からすればそれは誠実でもなんでもないよなあ、と思うのですが、その(ある意味では弱さの正当化とも取れる)誠実さに頷けてしまったり。 また年を重ねてから読み返してみたい作品です。
0投稿日: 2012.03.18
powered by ブクログ初めて読んだのは高校性の頃。 森鴎外の舞姫などと一緒に、現国の授業で取り扱ったからでした。 当時の感想は「なぜそこで死ぬ!」。 心の機微などわからず、わからないがゆえに、正しいことや理想は当然遂行されるべきであると、私は信じていました。甘やかされて育ち、苦労を知らない、単純な高校性でした。 正義や理想を貫くことの難しさ、難しいからこそのその尊さ、そしてまた同時に『正しい事をなすことが常に正しいとは限らない』という矛盾、そういうものをある程度認識できるようになった今読み直すと、こんなに面白かったのかと目が開かれる思いがしました。 人の心の動きを、暗い部分から眼をそらすことなく丁寧に認識して描き出す漱石の筆致は、やはり名作という他無いのだと思います。
0投稿日: 2012.03.15
powered by ブクログいまさら、夏目漱石の「こころ」を再読するとは?? 思いもよらぬこと・・・・ 遠い昔・・高校時代に夏休みの宿題で読んだ 家庭教師をしている子どもが この夏の宿題で読んだらしい・・ そのあと、 彼女は、親友であったとしても 人は裏切るものと・・・ ひどく悩み、落ち込んだ・・ その様子を見て、 もう一度、読んでみようと手にした。 人生、折り返し時点に既にさしかかっている私と 思春期、まっただ中の彼女。。 感じ方も受け止め方も違って当たり前 しかし、いくつになっても心に響く名作 素晴らしい。。
0投稿日: 2011.12.01
powered by ブクログ人生の教科書のような話。 100年くらいに書かれているのにまったく色褪せないロバスト性。 遺産、親孝行、恋愛、ポジティブシンキング、先手必勝。 「私」の先生への惚れようがちょっと謎。 「精神的に向上心がないものは、馬鹿だ」 「宣ござんす、差し上げましょう」
0投稿日: 2011.11.05
powered by ブクログ昔、教科書に載っていたのを読んで気になったので読んでみました。 さすが、の一言に尽きると思います。静かに展開されていく物語から、最後の最後まで目が離せない。言葉にはされていないけれど、読者が予想する最後は多分一緒。
1投稿日: 2011.09.17
powered by ブクログ明治天皇の崩御や乃木大将の殉死など、時代背景も手伝って全体的に重苦しい。先生のお嬢さんに惹かれる気持ち、Kに対する嫉妬、Kの自殺によって追い込まれる心境は文学の薫り高く描かれていて良かった。 でもいくつか疑問が残る。人付き合いの苦手な先生に、どうして外国人と海水浴に行くような機会があったのだろう? 私は先生のどこに惹かれて接近したのだろう?あまり魅力的な人とは描かれていないと思う。 私は父の死目に合えたのだろうか?危篤状態の父親を置き去りにするのほどの結びつきを理解することは容易ではない。
1投稿日: 2011.09.11
powered by ブクログ旧かな遣いのため、嘗めるように味わった。日本語ってこんな言葉だったこともあるんだな。 岩波文庫の、カバーを取った装丁が本当に好き。
0投稿日: 2011.09.06
powered by ブクログかつて親友を裏切って死に追いやったという過去を背負い、罪の意識に苛まれつつまるで生命を引きずるようにして生きる「先生」。と、そこへ明治天皇が亡くなり、乃木大将が殉死するという事件がおこった。「先生」もまた死を決意する。だが、なぜ……。
0投稿日: 2011.06.11
powered by ブクログ1914年(大正3年)。 明治の精神とやらはともかく、生物として、配偶者の獲得は弱肉強食の仁義なき戦いである。だからKを出し抜いた先生については、私はさほど責める気になれない。人間はしょせん動物なのだから。第一、勝敗を決めるのは先生でもKでもなくお嬢さんであり、その点において3人の間に不正は何ら存在しなかったのだから。 だがKは死ぬべきではなかったと思う。生きて愛する女性のために、未来を祝福してやるべきだったのだ。たとえ心で号泣したとしても。そこで涙をのんで祝杯をあげてやることこそ、どんな道を説くより見事な心意気じゃないかと私は思う。そうすれば2人は幸せになれただろうし、世界に女はお嬢さんだけではないのだから、Kだって別の女性と結ばれて幸せになり、「そんなこともあった」と笑って話せる日がきたかもしれない。 「僕は馬鹿だ」とKは言う。馬鹿で結構ではないかと私は思う。「自分も含めて人間は、基本的にはみんな馬鹿」と気づいてからが、本当の修業ではないか。阿呆な自分を思い知って、じたばたあがいて悶絶して、それでもなお人生にイエスという、そのためにこそ覚悟を決めるべきではなかったか。有為の若い命を、花開く前に散らせてしまっては悲しすぎるではないか…。 …と、突っ込み所は多いのだが、それは人間心理が異常なほどリアルに書かれている証拠である。個人的には、純文学というよりサイコサスペンスとして楽しませてもらった。いたる所でネタバレされているにも関わらず、これ程の緊張感を最後まで読者にキープさせる筆力は、流石というしかない。
21投稿日: 2011.05.25
powered by ブクログ自身の醜さに呪われ、孤独の人生を彷徨いつづける 心情を痛く感じた。 一つの行動が、やがて取り返せない過ちになり それを一生悔い悩む想いの強さにも心が熱くなった。
0投稿日: 2011.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3つの短篇集から構成されています. 話は全てつながっています. こころがざわめく一冊です. まさに「こころ」という題がふさわしいと思えます. 読まなきゃ損ですね.
0投稿日: 2011.04.10
powered by ブクログ高校時代に教科書に載っていた。 今さらになって、たまたま時間が出来たので買って読んだ。 自分を嫌いになること、自分を信じること、自分の弱さを知ること、自分を完全だと思うこと、、色んな色の自分が見えてくる。 私はKや先生みたいな真面目な人間にはなれそうもない。いけしゃあしゃあと生きていくのだろう。死ぬことは取り返しがつかないことだと、それを言い訳にして生きていくのだろうか。
0投稿日: 2010.12.18
powered by ブクログひとの持つ"真面目さ"の物語。 ある日"私"は"先生"と出会い、心惹かれ、だんだんと親しくなっていく。しかし、どこか壁のある先生。そんな先生の持つ秘密とは――。 先生に"私"や読者が惹きつけられるのは、ある種の影や真面目さのせいだろうと思う。しかも先生が影を作ってしまった理由が、なんとも人間らしくて(失礼ながら)かわいらしい。だからこそ、あんなに陰欝で世間を切り離したひとだけど、愛されるんだろうと思う。 登場するひとは、それぞれがそれぞれに真面目で、何が正しいわけでもない。みんなそれぞれ苦しんで、生きている。当たり前のことなんだけど、それを改めて語ってここまで興味深い話に仕上げていることがすごい。
0投稿日: 2010.11.15
powered by ブクログこれを読むと気分が沈む。 テンション上がりすぎたなと 思ったときに読むのが自分流。 一瞬でダークサイドに思考が引っ張られる。 誰に同情したかって 奥さんことお嬢さんだ。
0投稿日: 2010.09.08
powered by ブクログ言わずと知れた名作。展開を知っていても、特に後半は続きが気になってぐいぐい読める。切なくて痛々しくて悲しくて美しい、話。
0投稿日: 2010.08.20
powered by ブクログ作品は「上 先生と私」「中 両親と私」「下 先生と遺書」の三章から構成されている。作品の主題が最も反映しているのが「先生と遺書」であることは漱石自身も記述している。 生と死が大きなテーマとして描かれる本書。遺書という言葉からもわかるとおり、主人公の「私」が先生と呼んでいる人物の死は自殺によってもたらされた。その自殺は過去に... 【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】 http://www.prosecute.jp/keikan/037.htm 【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】 http://prosecute.way-nifty.com/blog/2008/04/37_5daf.html
0投稿日: 2010.06.14
powered by ブクログ中学2年生の夏に読みました。 国語の授業でたらたら音読しているときに、自分はもうずっと前に読んだのよーと愚かな優越感に浸っていたのを覚えています。 今の自分の価値観に大きく影響を与えたと思われる作品です。
0投稿日: 2010.06.01
powered by ブクログ中学3年の読書感想文は、たしか、これで書いた。高校にあがって、再び読んだときはKの"こころ"を想い、先生への憤りを感じたような気がする。 約十年ぶりに読んだのだけれど、先生と書生の距離感が非常に気になった。 毎回読むたびに感じることが全く違う。
0投稿日: 2010.05.26
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) かつて親友を裏切って死に追いやったという過去を背負い、罪の意識に苛まれつつまるで生命を引きずるようにして生きる「先生」。と、そこへ明治天皇が亡くなり、乃木大将が殉死するという事件がおこった。「先生」もまた死を決意する。だが、なぜ…。
0投稿日: 2010.05.11
powered by ブクログ【内容】 かつて親友を裏切って死に追いやったという過去を背負い、罪の意識に苛まれつつまるで生命を引きずるようにして生きる「先生」。 と、そこへ明治天皇が亡くなり、乃木大将が殉死するという事件がおこった。 「先生」もまた死を決意する。 だが、なぜ…。 かつて親友を裏切って死に追いやったという過去を背負い、罪の意識に苛まれつつまるで生命を引きずるようにして生きる「先生」。 と、そこへ明治天皇が亡くなり、乃木大将が殉死するという事件がおこった。 「先生」もまた死を決意する。 だが、なぜ…。 改版。 図書情報参照元: http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3ABN03418017 ----------------------------------------------------------------- 漱石の「こころ」に関しては、上記のあらすじ解説とは異なった解釈や、さまざまな謎解きがなされています。 この一冊を読んだら、ぜひ、そういった解釈にもあたってみてください。
0投稿日: 2010.05.02
powered by ブクログ本の感想は、主人公が”私”から”先生”に変わってしまい、”先生”の葛藤を手紙という形で表現しているのが面白かった。手紙には、”先生”が”私”に対して自分の過去を説明している。先生の過去は、叔父から裏切られたことや親友を裏切って自殺に追い込んだこと。あれほど嫌っていた裏切りを自分も同じように行っていることに気づくこと。また、今の奥さん(清)との馴れ初めなのが書かれていた。 気になることは、”私”にしても”先生”にしても、その後、どうなったか分からないままの小説が終わってしまう。”私”は、その後どうなるのか。”先生” は自殺してしますのか。など想像が膨らむ。
0投稿日: 2010.04.22
powered by ブクログ初読:高校生のころ エゴイズム。 気持ちがとってもよくわかります。 私もエゴの塊だから。
0投稿日: 2010.04.08
powered by ブクログまず、先生がなかなか秘密を告白しなかったことについて考えてみた。 「私」は、「先生」に出会い先生宅に通うようになってから、しきりに「先生」から何かを学ぼうとしている。そのため、「私」は「先生」の過去をも教訓として学びたく思っている。しかし、「先生」からすれば、誰にも語りたくない過去であり、この過去について「私」に話しても何も与える価値がなく、むしろ軽蔑され、また告白しても自分の罪意識は減らないと思い拒んでいたのではないか。 また告白をするには自らの死という意識がどこか片隅にあったのではないかと僕は考えた。 この部分は<夏目漱石のこころについて読みなおす>という本の作者であおる水川隆夫さんは次のように述べている。 【先生は昔犯した自らの罪について「私」に告白したところでこの罪意識は消えないと考えている。また告白は必ずしも告白した者が誠実である事を意味しないのである。告白による痛恨の真剣さを保障し他人に「教訓」を与えることを可能にするには、告白者の死しかないのではないかと思われる。】 このことにより、僕が考えたことは間違ってなかったことが裏付けられる。 また、<夏目漱石のこころについて読みなおす>を読んで、僕が「こころ」を読んだだけでは気づかなかった事も多く書かれていたことに気づいた。 例えば、「私」が父の病気のため故郷に帰る前に「先生」の家へやってくる場面だ。【先生の家には木犀の一株がある。その木犀は黒ずんだ葉に被われている梢を見て、来るべき秋の花と香を想い浮かべていた。すると先生宅の電灯がふっと消えた。】という文がある。これは、ある暗示を示しているというのだ。この黒ずんだ木犀は先生の暗い過去の秘密を表わしている。その木犀は秋になると、花を咲かせ、独特の香りを放つ。その香りは「先生」の感動的な死を表わしているのではないか。また「ふっと消えた電灯」は先生の暗示を表わしているのではないかというのだ。 僕が、この場面の文章だけでは到底このようなことを読みとることができなく普通に流して読んでいたのに対し、<夏目漱石のこころについて読みなおす>の作者水川隆夫さんは読み取り理解していた。 このように、僕が全く注目していなっかった文や段落について<夏目漱石のこころについて読みなおす>という本は細かく解説していた。この本を読むことにより、「こころ」だけでは気づかない事にも気付けたため読んで大変によかったと思う。 また夏目漱石の「こころ」という本自体も大変に面白く、後半の先生の過去について告白している場面ではこの物語に吸い込まれるように一気に読める。また「先生」の苦悩や文章中にまれに出てくる「先生」という人の本当の人柄は、読んでいて非常に考えさせられる。例えば「人間を愛し得る人、愛せずにはいられない人、それでいて自分の懐に入ろうとするものを、手を広げて抱きしめる事の出来ない人―それが先生であった」である。これは、「先生」は本当のところ心のなかでは人に対し愛情があるのだが、Kに対する罪意識から表面には出せないという葛藤と長年戦っている様子が表わされた一文ではないかと思うのである。 ここでは到底書ききれないほどの素晴らしい本なので、ぜひ「こころ」と「夏目漱石のこころについて読みなおす」の2冊を読んでみて下さい。
1投稿日: 2010.04.06
powered by ブクログ初めて読んだのは17歳の頃。その時は"単なる重い話"ぐらいにしか感じなかったが、年を重ねて何度も読み直すたびに、違った印象を受ける。10年後、20年後と、きっと読むたびに異なる印象を持つのだろう。
0投稿日: 2010.03.10
powered by ブクログとにかく有名な本ですが 24の冬に初めて読みました。 周りには、学校のなんらかの課題として既に読んだ人も多くて なんとなく読んでおいたほうがいいような気はしていたのですが どうも気が向かず、読まずにいました。 読もうと思ったきっかけは姜 尚中「悩む力」において 夏目漱石や彼の作品が紹介されていたこと。 昔の作品ではあるけれど 今現在に通じる部分がたくさんあると知り、 興味をひかれて、ついに?やっと?読みました。 読んでみて、特に違和感なく読めて、驚きでした。 「悩む力」目線で色々考えさせられることがあり、読んで良かった。 有名すぎるが故に、あらすじをほぼ知っていたけど どんどん読めたことは、この本の魅力のおかげなのかも。
0投稿日: 2010.02.03
powered by ブクログ本当にありそうなリアルな内容で読んでいて怖いと思う部分もありました。もっと他の道もあったのではないか…?と何度も考えては、こうするしかなかったのだろうと納得したり、自問自答の繰り返しです。
0投稿日: 2010.01.30
powered by ブクログ091109読了 普通におもしろかった。 書生が先生に惹かれるところがなんとなくわかるかも(なんとなくどこか陰のあるところというか) 先生すきです
0投稿日: 2010.01.21
powered by ブクログ精神的に向上心のない奴は馬鹿だ この言葉がひどく心の中で反響する 現代と回想で比較される先生 理由もわからず悲しみにくれる妻 先生の死に目に会えない私 ひとつの作品としてこれほどまで完成度の高いものはそうそうない。
0投稿日: 2009.11.29
powered by ブクログ真面目でありたいと思った。 人と本当に付き合うために真面目でありたいと。 人の人生ではたくさんすることがあるけれど、一番の目的は他人と共にいることではないだろうか。
0投稿日: 2009.11.11
powered by ブクログ教科書に載ってて、続きが気になって買いました。 今でもおぼろげながら、いろいろな場面を見てきたみたいに、 思い浮かぶというのは、文章として力のがあるのだと思います。
0投稿日: 2009.10.31
powered by ブクログ漱石先生〜 高校時代から、なぜか何度も読みたくなる本。 ストーリーはいたってシンプル。 学生の「私」は「先生」になんか魅力を感じて 「先生」のこころに遠慮なく踏み込んでいく。 「先生」も、「私」にだけこころのうちを明かす。 女をめぐる草食男子(笑)ふたりの葛藤とか 東京の学生が田舎の親を見下しちゃったりとか 本当にストーリーはシンプルなんですよ〜 端々に漱石先生の思慮深さを感じるし 学ぶことが多い、まさに教科書的な1冊かと。 Kの「もっと早く死ぬべきだったのに、なぜ今まで生きていたのだろう」という走り書きに 強く衝撃を受けました。 日本人に生まれたら一度は読まなきゃ損な1冊だとさえ思います。
0投稿日: 2009.10.06
powered by ブクログどろどろっぷりがたまらない。 心理系学科を卒業する前に読んでおかなくてはならない気がして読んだのですが、心理とは全く関係ない話でした。 でも、おもしろかった。
0投稿日: 2009.08.31
powered by ブクログhttp://ameblo.jp/urizunokinawa/entry-10322448401.html
0投稿日: 2009.08.19
powered by ブクログ高校の現代文の授業でのはじめてこの作品を知り読んだのですが、自分の利益だけのために友達を裏切ったりするのはわたしにはどうも理解できませんでした。恋をするとこんなにも人はくるってしまうものかなとおもいました。
0投稿日: 2009.07.01
powered by ブクログ「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の3部構成からなる、漱石の恋愛小説(と思っている)。愛と友情と生と死と。漫然と生きている人にはきっと意味はわからない。
0投稿日: 2009.04.27
powered by ブクログ読み終わった後、色んな感情が湧いてきた。 人によって解釈が違うというのも納得できる。 とりあえず何度か読み返して、この本の真髄を探究したいと思う。
0投稿日: 2009.04.19
powered by ブクログ「私は未来の侮辱を受けないために、今の尊敬を斥けたいと思うのです。 私は今より一層淋しい未来の自分を我慢する代わりに、淋しい今の自分を我慢したいのです。」 「然し悪い人間という一種の人間がこの世の中にいると君は思っているのですか。そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にある筈がありませんよ。平生はみんな善人なんです、少なくともみんな普通の人間なんです。 それが、いざという間際に、急に悪人に変るんだから恐ろしいのです。だから油断が出来ないんです」
0投稿日: 2009.03.19
powered by ブクログ高校の教科書に載っていて一度読んだことがあったけれど、読み直すと新鮮だった。歪曲して解釈する人もいるようだけれど、突然、それが負の清算であれ、思いの告白であれ成し得ないまま、相手の死に直面したのなら、誰だって一生の後悔と思いを抱えるものだろう。それにしても「自由と独立と己れとに充ちた現代を生きる代償として、ひとは孤独と寂寞に耐えねばならぬ」のであれば、では明治からさらに一世紀以上を経た現代において我々が直面している現代の孤独と寂寞はどれほどのものだろう。もはや「私」を引き止める家も田舎も、縛るものは何もないのだから。
0投稿日: 2009.02.25
powered by ブクログしかし君 恋は罪悪ですよ 金と世間とプライドと自己嫌悪と恋と友情と 裏切りと後悔と どうにも苦しくなる。でも、読んじゃう。 文章が非常に端正で美しい。
0投稿日: 2009.02.11
powered by ブクログ人のあざとさと弱さ、後悔、狂気。そんなものでしょうか。 一生かかって読まないと読めない気がします。
0投稿日: 2009.01.25
powered by ブクログ読んだのはたぶん3度目。 小説全体は一言でいうと、暗く、真面目だ、と思う。 友人の好きな人を奪い友人を自殺に追い込んだ先生、 そして最後に私に過去を遺書で暴き彼自身も自殺する話。 文章の流れも淡々と流れるよう。 一見さらっと、けど実は奥深い色々な意味を込めて選ばれた言葉が続く。 「あなたは本当に真面目なんですか」 今何かと話題の一冊なので読み直してみた。 太宰と比べると暗さのほかに陽気さがないところが少し残念、私的に。
0投稿日: 2009.01.23
powered by ブクログ先生〜!! 昔、読んで挫折した。 今回も途中まではやっぱり詰まらなかったけど、頑張って読んだら 途中からこゞろワールドへ誘われ、読み終わるまで戻ってこれなくなりました 思うに、漱石(他、昔の小説)は最初が 思わせぶりにゆっくり進むから、待っていられないんだよね ダヴィンチ・コードがヒットしたのは 最初から疾走感ある文章だからだろう 個人的には、最後の方に大きな失速を感じますが
0投稿日: 2009.01.21
powered by ブクログ夏目漱石炸裂。 上・中・下と分かれていますが、やっぱり私は下が一番好き。 上中を受けての下だけれど、でもこの物語の真髄は下にある!! 先生と、奥さんと、Kの三角関係にもだえてください。
0投稿日: 2008.12.22
powered by ブクログ熟読すればするほど新たな発見があり、大正に書かれた作品とは思えない斬新さ! 自分が探偵になって謎解きするミステリーのような作品だと思います。
0投稿日: 2008.11.20
powered by ブクログ(大したことも書けないが、と、読了後に友人に送ったメール↓) 一つのことを2人以上の目線から書かれた作品好きなのと、タイトルに魅かれて読んでみたんだよね。 遺書読む前後では人の見方が変わったのと、少し推理小説的なところがあるかな。 描写が細かいのと、共感できるとこが多い(先生の孤独感、Kを癒そうとする方法等等。)なぁと思ったわ。 もう少し状況が違えばみんな仲良くなれたんちゃうかと思うと切ない(´・ω・`) ――― >一つのことを2人以上の目線から書かれた作品好きなのと、タイトルに魅かれて読んでみたんだよね。 嘘。 電車で見かけた私のタイプの人(眼鏡、スーツ、細い)が読んでいたので。読みたくなったのです。 暗い気持になる反面、いつの間にか先生に恋してた。先生のことをもっと知りたい気持は「私」にも負けないくらい。夢中になって読んだ。 後半の遺書を読むまでは 静(奥さん)みたいな人って素敵。 先生みたいなどこか陰のある人を愛しながら支えたいわ、そして誰にも打ち明けられない悩みを私だけに打ち明けてもらいたいわなんて思っていた私。 自分の無力、経験不足、馬鹿さ加減が嫌になった。 その人に何があったかも知らずに、 本当に悩んでる人は本当に思ってることの少しも話せないことを自分が一番知っているはずなのに、人を癒したい、頼られたい、相談に乗りたいなんて思ってた。 この読み応え、さすが名作と言われるだけはありますね。 穴がない。ずっしり。 読む年代によって心惹かれる部分や、感じるものが違ってくる気がする。 もう少し大人になったらまた読んでみたい。
0投稿日: 2008.11.14
powered by ブクログ心苦しい・・・ 漱石を初めて全部読みましたが流石の一言です。 時間が経ったらもう一度読もうかと。
0投稿日: 2008.11.06
powered by ブクログ息を潜めるように生き、死によってようやく生を得る、と言うか何というか・・・・・。 先生、生きていて、本当に苦しかったのだと思う。特に 「私」 に出会って以降。それでも 「私」 との出会いが、先生の人生に唯一最後の意味を持たせることにもなっている。 どんよりとした読後感。でも救いは、ある。
0投稿日: 2008.08.28
powered by ブクログ中学の頃教科書で少し読みました。 先生がKのあの場面に遭遇するシーンがすごく印象的で、今でも初めて読んだときの衝撃が忘れられません。 大人になって作品を全部通して読むと、例のシーンの衝撃はさらに深く感じられました。
0投稿日: 2008.08.26
powered by ブクログ8月? 漱石の後期三部作の一つ。 先生の抱える、妻にもいえぬ寂寞・孤独感。 そして、それが私との会話の中で、時々顔を出してくる。 最後、先生の遺書でそれが明らかになる。 私は、先生の経験から何を学んだのだろうか。
0投稿日: 2008.08.04
powered by ブクログ言わずと知れた傑作。 これの「先生と遺書」だけを高校生の頃現代文で習ったわけですが、なんであんなオチのいちばん大事なシーンのみを学習させるのか理解に苦しみます。 どうせなら頭から読ませろ。 大学生になってから図書館で借りてちゃんと読みました。 「Kは先生に裏切られたから死んだ」なんて、高校生の頃はそんな浅い読み方しかできなかったのですが、大人になっていろいろとわかるようになってきました。本当に奥深い話です。 それと漱石の文章がとても好きです。 今でもわからないのですが、これ、お嬢さんはわざと思わせぶりな態度を取っていたのかなあ……。 現在持っているのは角川文庫なんですが、初めてちゃんと読んだのは岩波だったはずなので画像はそれで。
0投稿日: 2008.07.26
