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怪奇小説という題名の怪奇小説
怪奇小説という題名の怪奇小説
都筑道夫/集英社
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総合評価

43件)
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    現実なんて訳わかんなくてイライラして、逃亡したくなるけど、これはそれ以上に訳わかんなくて、思わず立ち止まるのであった 解説(道尾秀介さん!)を読んだらあんまり説明になってなくて、「混沌」という言葉が… そうか、混沌なんだ! で、この小説は、どこまでが本当でどれが作り話で、って、いや違う、全部小説だった?

    1
    投稿日: 2024.08.06
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    怪奇小説の依頼を受けたものの、うまくできない主人公は知られていない海外の作品を盗作することを思いつく。時代設定を変えて作品を書き進めるものの、しかし現実でも謎めいた出来事に出くわし、奇妙な世界に足を踏み入れることになる。幻想的なホラーです。 作中作の趣向があるのですが、これがさらっと読もうとすればどこが現実なのか虚構なのか分からなくなってしまいます。地の分と作中作が交錯し、主人公同様わけの分からないものに惑わされそうな感覚でした。ちなみに主人公が盗作しようとした小説が実際にあるのかどうかも気になってしまいますね。もし本当にあるとしたら、そのストーリーはどのようなものになっているのだろうか、と。 なかなかとんでもない展開になってしまう終盤も含めて、実に奇妙な読み心地でした。どこまでも怪奇です。たしかにこれは怪奇小説としか言いようがないかも。

    0
    投稿日: 2023.04.30
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    都筑道夫さんの「怪奇小説という題名の怪奇小説」を読みました。 完全にタイトル買い。気になっている作家さんではあったけれど、そもそもこういうよくわからない題名に弱い。 怪奇小説の執筆に頭を悩ませる主人公が、それどころではなくなるような怪奇な現象に遭遇していく。 思考と執筆内容が入り乱れて境目がわかりづらいのが、面白い。ジョン・スタインベックという作家の短編「蛇」が(たぶん)まるまる挿入されているシーンがあったり、各章のタイトルにインパクト強めの注釈が添えられていたり、古い作品なのに新しさを感じた。 ストーリーは章を追うごとに怪奇具合が深まって、後半はハラハラしながら読んだ。突飛な展開で収拾つかないのではと思いきや、最後は意外と辻褄が合ったので驚いた。 普段あとがきや解説はあまり読まないのだけれど、解説が道尾秀介さんだったのでざっと読んだ。ペンネームの「道尾」が都筑道夫さんの「みちお」から取られていたと知ってびっくり。 単行本の装丁の仕掛けが紹介されていた。これは知ることができてよかった。文庫版も同じ仕掛けだったらよかったのになー。

    1
    投稿日: 2021.02.24
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    まさに奇書。とにかく破茶滅茶。 書き出しから異様だが、読み進むにつれて理解が全く追い付かなくなる。いや、そもそも理解しようとするのが間違いなのか。 都筑道夫氏にハマるきっかけになった一冊。 1刷 2021.1.4

    1
    投稿日: 2021.01.04
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    主人公の「私」は、長編怪奇小説を執筆しなければならないにもかかわらず、アイディアが浮かばず、海外の小説をもとに剽窃することで急場をしのごうとします。その一方で彼は、30年前に死んだはずの従姉にそっくりの女性を見かけ、その後を追います。「ムリ」と名乗った彼女は、まもなく「私」の前からすがたを消してしまいます。彼女が、「私」の故郷である長野へ向かったということを知った「私」は、知人の妻である狭霧という女性とともに長野に旅をすることになりますが、しだいに「私」の読んだ海外の小説のストーリーが現実に絡んでくることになり、二人は不思議な出来事に巻き込まれていきます。 タイトルからも、メタフィクショナルな構成であろうことは予想ができましたが、ややありきたりなホラー小説的な着地点が設定されているのに若干がっかりしてしまった感があります。それでも、作品のかもし出す奇妙な雰囲気には、充分に身をひたすことができました。

    0
    投稿日: 2020.09.22
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    初めましての作家さんだったらしい。 読んだつもりになってました。 知らないうちに怪しくて不気味な世界に迷い込み 先が知りたくて、どんな結末が訪れるのか 気になってしょうがない。 そしてたどり着いた結末は・・・ これは悪夢ですか? 面白いじゃないですかぁ~ たまにはこんな本もいいですね

    1
    投稿日: 2018.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    解説を読んでこの本は読んでいたのだ。でも本文の方はきれいさっぱり忘れていた。それだけこの本の解説は強烈だった。なんと行っても、道尾秀介がこの本で人生を変えたというのだから。人生を変える影響のある本など滅多にない。それだけ内容の濃い小説なのだろう。僕にはそこまで読み込めなかったが。

    0
    投稿日: 2018.07.28
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    なんとも言えない不思議な小説だった。 文章も読みやすくてスルッと読めたし不思議な世界に引き込まれてしまいました。 なんだか現実の世界と小説の世界が入ったり来たりして今、自分がどこにいるのかわからなくなってしまうような不思議な感覚に襲われました。

    0
    投稿日: 2017.03.30
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    途中まで作者本人が私で、怪奇小説を書くための過程をフィクションを加えつつ書いているのかと思ってしまった。幼少時代の記憶が怪奇小説を書くための材料探し・・・パープルストレンジャーという本と、亡くなった従姉妹のいた街を訪れることで男性に後天的にかわったというムリに出会うことにより、徐々に記憶と本と自分の書いている小説と未来がつながってゆく。ラストは鱗が前身に生えたもの、小頭のものがいる一族の最後と、その最後の生き残りとなった自分の未来もわかりつつ気を失っていく主人公。ここが始まりに繋がるのか?読むうちにどんどん引き込まれていくストーリー。

    0
    投稿日: 2016.10.13
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    メタぶりに引き込まれ、一気に読み終えたのが、夕方の薄暗がりの部屋の中だったため、しばし色んな意味で現実と虚構を彷徨う感じすらあった。この作品に影響を受けたという道尾秀介さんは登場する異形のものを中国神話に出てくる混沌と例えているが、私はF・ポール・ウィルソンの『始末屋ジャック』に出てくるインドの魔物ラコシと重なってしまった(笑)。

    0
    投稿日: 2016.02.16
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    引越しのバタバタで、読書状況が滞っちゃってます… 生活必需品ではないから、書棚の整理は手付かずの状態。そんな中、片手間に読めそうな薄い本ってことで、これをとりあえず手元に置いといてみた。サラッと読み流せるからではなく、全然ピンとこなくて急ぎ読み。「ドグラマグラ」は途中で挫折したけど、それと同じ匂いがして、いわゆる”奇書”かな、って思いながら読んでたけど、解説見て『やっぱり』って感じ。こちらは短いから読破できたけど、正直、読み続けることに抵抗を覚えることしきり。どんな世界にも独創的な世界は存在するし、そういうものに魅力を覚える向きも、それはそれでアリだとは思うけど、少なくとも自分には必要のない世界観です。

    0
    投稿日: 2016.01.27
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    雰囲気、内容、設定と抜群な怪奇小説。 もう少し長めでも耐えられる作品、いやもう少しデティール多めが良かったかなぁ。 導入部から一気に作品に引き込まれた。 以前から読みたいと思っていたので期待して読んだがその期待に見事に答えてくれた。 大満足。

    1
    投稿日: 2015.08.11
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     気づいたら、夜の森を歩いていた。空には月が見える。  足裏にしめった土の感覚がある。存外暗い中でも歩けるもので、ふらふらと、森の中に進んでいく。  なぜ森の中を歩いているのか?  理由はさっぱり分からないけれど、暗く恐ろしい森の奥に何かがあるような気がするし、月明かりも足下まで届く。逆に引き返すことのほうが恐ろしいように感じる。  べたり、足下が粘つく。  足首まで泥の中に埋まっていた。  あたりは暗い。  指先に何かが触れた。  ……  というような、気がついたら抜き差しならないところに追いやられるホラー小説。いや幻想小説なんだろうか。  馬鹿な作り話だなぁと読み始められるのに、後半になるとぞわりと来るのは何故なのだろうか。

    0
    投稿日: 2015.01.20
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    帯に「道尾秀介を生んだ一冊」と書かれており、解説も道尾秀介が書いている。道尾さんがよくいう「小説でしかできないこと」が何なのかをこの作品が表している。恐怖小説ではなく、たしかに怪奇な小説だ。

    0
    投稿日: 2015.01.19
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    【本の内容】 「第一章では、私はなにを書くか、迷いに迷って、題名もつけられない」―長篇怪奇小説の執筆依頼を受けた作家だったが、原稿は遅々として進まない。 あれこれとプロットを案じながら街をさまようが、そこで見かけたのは30年前に死んだ従姉にそっくりの女だった。 謎めいた女の正体を追ううちに、作家は悪夢のような迷宮世界へと入り込んでいく…。 奇想にあふれた怪奇小説の傑作が現代に蘇る。 [ 目次 ] [ POP ] 道尾秀介さんの直木賞決定直後に復刊した文庫である。 帯には〈「この作品のおかげで、僕は作家になれました」道尾秀介〉。 タイムリーだ。 道尾さんが、都筑さんの名を知ったのはデビュー4年前。 営業の仕事をさぼって寄った古本屋で、〈*第一章では、私はなにを書くか、迷いに迷って、題名もつけられない〉という珍奇な書き出しの本書を、思わず買ったという。 道尾さんは文庫解説に記す。 〈売値を見てみると一〇〇円。これくらいの金額ならまあ失敗してもいいだろう〉。 早速、営業車の中で読み始めると〈“渾沌”がそこにいた〉。 作品に衝撃を受けたその日のうちに都筑道夫の名前を拝借し、「道尾秀介」をペンネームに。 小説をがんがん書くようになった。 〈いまにして思えば、僕は十二年前、一〇〇円で人生を買ったようなものだ〉 作品は、書くこと、読むことの面白さと怖さが混然一体となった虚々実々の怪奇譚。 奇妙な味の傑作だが、これを読めば誰でも作家になれるかは「?」。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

    3
    投稿日: 2014.09.21
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    初めての都築道夫作品、タイトルに惹かれ読了。 作品そのものへの感想というか、思いは、ブクログ読者の大半が抱くものと同じであった。なんのなのだ?どうなったのだ?わからない…理解不能… 解説の道夫秀介氏は「混沌」という言葉一つで作品を評している。氏のペンネームは「都築道夫」氏から拝借したようで自称大ファンであるとのこと。その心酔ぶりと愛は充分伝わった。にも関わらず一読者として全ての読者にも伝わるに容易い一言を記しているのに、感銘を受けた。 「一つだけ言えるのは、この本は読み手によって様々に貌を変えるということだ。そして読み終えた人は、きっと一様にこんな疑問を抱くだろうー著者本人は、この本をいったいどう捉えていたんだ?」 まさに自分がそう感じたことと全く同じ読後感だった。都築氏は一時代を築かれた大家であり、他の著作も読んでみようとは思う。道夫氏が初めて読んだのが今作だったように、ここから始めてみるのがよいだろうと思った。

    1
    投稿日: 2014.07.07
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    なにがなんだかサッパリ分からない。 自伝を書いているのかと思ったら、いつのまにか話になっていて、話の中の物語だと思ったら、話の中の出来事で、得体のしれない不気味な話かと思えば、B級映画のようなチープな話で、続くかと思ったら終わりで。 「よくわからない」という感想しか浮かばなかった。 しかし、解説を見るとそれで正解?のよう。 よくわからないまま、読者をよくわからない結末に連れて行くのだから、その道の方に言わせれば「上手い」のだろうけれど、好き嫌いが分かれる作品だと思う。 作者が何を書きたかったのか、特に何も考えずに書いたのか、それすら見当もつかない。 解説に今の文芸はファミレスのようなもので、誰でも美味しく食べられて、感想も同じ。独特なこの料理(本)に対してどのような感想を持つのか。とあった。 「通好みの味なのかもしれないけれど、食べづらい割にはチープな感じがしたわ。私はファミレスの味の方が好きだし、中には驚くような高級なファミレスもあるのよ」 そう答えたい。

    1
    投稿日: 2014.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハイセンスで唯一無二の混沌に満ちた、不気味で禍々しく妖しい小説 何なんだこれは どのように感想を書いたらいいのかよくわからないけれど、とにかく途方もなく凄いものを読んでしまったということだけは確か 比較的ページ数の少ない本なのだけれど、その内容の濃さ、衝撃の大きさに圧倒される 読めば読むほど底無しの暗闇の世界に落ちてゆきそう

    0
    投稿日: 2013.09.21
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    解説で道尾秀介さんが言われている通り、まさに「渾沌」の書である。 タイトルからして人を喰っており「怪しげ」であるが、その中身はもっともっと「怪奇」そのものである。 どこへ連れていかれるのかわからない。 どこへ向かっているのかもわからない。 そして今、どこにいるかもわからない。 いわゆる「先が見えない」とはまた違った、この不安定でぼんやりとした読み心地をなんと言おう。 暗闇の中、手探りで進んで行くよりも、もっと曖昧としたこの気持ち。真っ暗ならば見えないのは当たり前。しかし、この小説は全くの暗闇を書いているのとも、また違うのだ。 明るいのかわからない、暗いのかわからない。例えるならば、そんな感じだろうか。 最後のオチには「そ、そうなるのか……」と、残念とも呆然ともつかない、やっぱりどこかよくわからないものだった。 しかし、この「よくわからなさ」が、この本の魅力でありこの本そのものなのだと、私も思う。 道尾秀介さんの解説がとてもよかったです。

    1
    投稿日: 2013.02.07
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    タイトルにひかれて買いました。 各章の最初に書かれている言葉がおもしろかったです。 初めはなんてふざけた作品なんだと思いましたが、 終わりに近づくにつれて、ちゃんと怪奇小説になっていきました。 サイレントヒルというゲームをプレイしていたときのような気分になりました。 (ストーリーが似ているというわけではなく、なんとなく)

    0
    投稿日: 2012.03.17
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    怪奇:1 あやしく不思議なこと。2 姿かたちが不気味なこと。グロテスク。 奇妙で、混沌としていて、複雑怪奇な小説。締め切りに追われマイナー作品のプロットをトレースしようと考えた作家は、構想を練りながら街を彷徨っていた。そこで彼が出会ったのは、30年前に死んだ従姉にそっくりな女性だったーー。 理性的な作家が、だんだんと混乱し混沌に陥っていく様が怖い。章題につくメタ的な注釈が、冷静なようで薄っすらとした狂気をはらむようでもあり、すごく不気味。

    0
    投稿日: 2012.02.25
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    都筑道夫さんの作品にハマったのは中学生の頃でした。独特の世界観というか、雰囲気があって、田舎の中学生(自分です)にとって、それが新鮮に感じられたんです。 この作品も昔読んだことがありますが、久しぶりに読んでもやっぱりいいですね。最初に読んだ時の気持ちを思い出しました。

    0
    投稿日: 2011.09.24
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    「第一章では、私はなにを書くか、迷いに迷って、題名もつけられない」―長篇怪奇小説の執筆依頼を受けた作家だったが、原稿は遅々として進まない。あれこれとプロットを案じながら街をさまようが、そこで見かけたのは30年前に死んだ従姉にそっくりの女だった。謎めいた女の正体を追ううちに、作家は悪夢のような迷宮世界へと入り込んでいく…。奇想にあふれた怪奇小説の傑作が現代に蘇る。

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    投稿日: 2011.09.22
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    始まりと終わりでまったく違う話に変貌します。 解説にもありましたが、まさに混沌という言葉が似合う小説でした。

    0
    投稿日: 2011.08.19
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    愚弟から拝借。 最初は徒然草的小説かと思いきや、読み進めるにつれて、ソフィーの世界的な小説に早変わり。 ラストは狐につままれた気分になります。 きっかりしたラストが好きな方にはお勧めできません。 でも真夏の夜のお供に!

    0
    投稿日: 2011.07.09
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    これは筆に詰まった作家の私小説といった冒頭の風情そのままに突き進み、ひょっとしてグダグダのまま終わるのか…? と一瞬不安に駆られてしまったが、さすがにそのようなことはなく、中盤に差し掛かるにつれストーリーの魅力が滲み出てきて、一安心。 だが、うーんこれは実は徹頭徹尾計算が行き届いた巧緻な小説だったのか、と思わされたのも束の間、解説で道尾秀介氏も書いているが、やっぱり結局は設計図なき文学作品だったのだなあ、と終盤には知ることになる。 この拡散具合がたまらない向きもあるのだろうが、私はちょっと肩透かしを喰らった部類。 中井英夫の「虚無への供物」や、あるいは大乱歩をもやや連想させる文体は、いかにも昭和っぽくてノスタルジック。

    0
    投稿日: 2011.06.28
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    個人的には、はまらなかった。 文章に理屈っぽさ感じる。 私は理解の悪い方ではないが、1回読んで理解が 出来なかった。こんな本は珍しい。 難解であることを、難解であると言って楽しむために あるような本。

    0
    投稿日: 2011.06.25
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    渾沌を楽しめる人だけが手にとるとよい、と思う。 クラフトエヴィング商會のカバーと道尾秀介さんの解説がよい。

    0
    投稿日: 2011.06.23
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    内容は えーと、ちょっと忘れかけてますが、確か… 怪奇小説の執筆を依頼されてる小説家が 筆の進まぬままあれこれしてると、死んだ従姉妹に そっくりな女性を見かけて、追跡する。 そこから、おかしな地底村に迷い込み、鱗だらけの 異形の人々を目にするが、それは…… という、どこからどこまで小説で現実で過去でと 曖昧になりそうでならない話。だったと思う。

    0
    投稿日: 2011.05.07
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    タイトルが指し示す通りのメタフィクション的怪奇小説。 夢と現実、意識と無意識、怪奇小説とはその境界を侵犯し無化するものだとすれば、そのメタフィクションとの親和性はほとんど自明。 最終章が「結末あるいは発端」とあるのも、物語がループし自分自身を飲み込むウロボロス的構造を持つことを示唆している。 ホラー&メタフィクションな別の作品を読んでみたい。

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    投稿日: 2011.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネタに困った小説家が外国の小説を翻訳して盗作したら・・・というお話。よくあるパターンと言えばそれまでだが、いつ話が現実と盗作された小説と交差したのかがわかりにくく、その難解さが作品の魅力となっている。文章自体は難しくないので、そんなに時間が掛からずに読めた。結末は振り出しに戻るという感じで納得。ただこの作者だけにもう少しミステリーテイストを期待いていたかな。

    0
    投稿日: 2011.03.31
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    道尾さんの人生を変えた本。 でも僕の人生は変わりそうにない。 構成が秀逸。 読み終えて満足を感じるタイプではないけれど、 読んでる最中は頭に?と…が交錯して惹き込まれる。 エッセイか、フィクションか、盗作か、妄想か。 読後に渾沌を見たという道尾さんの解説がまた面白い。 まぁ渾沌と繋げてしまうとわけわかんない話はわけわかんないままでいいんだよ、 ってことになりかねないからそれはそれで批判もあるだろうけど…。 この本の初版本の装丁とやらがすごく気になる。欲しい。

    0
    投稿日: 2011.03.29
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    「一流の作家が提供する文芸は、精神病の薬に似ている。」 (解説より) 道尾さんを作った一冊、ということで、興味を持って購入。 はい、確かに、不思議。まさに怪奇… なのだけれど、その説明が、やはり不可解でリアリティはない。 なんだか、芥川龍之介の河童を思い出しました。 まぁ、最後は、好みか好みじゃない勝手ところかしら。 私は、最後の道尾さんの解説が良いなぁ、と思いました。 別に道尾さん大ファンってわけではないけれど、 道尾さんの作品が、ここに集約、、(全部がってわけじゃないけど) されるのか、と何か納得させられてしまいます。 しかし、比較的ドキドキして、どうなるのかどうなるのか、、 と先を読みたくさせてくれました。 【2/15読了・初読・私の本】

    0
    投稿日: 2011.03.06
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    道尾さんおすすめ。 ページの隅々までが生々しく息づいているというのに、全体を見たとき、いったい何モノなのかが判然としない。しかし、一つだけ確実に言えることがあった。それは、無理に目鼻をつけてしまったら、この本は命を奪われてしまうということだ。何故ならそれが渾沌だから。

    2
    投稿日: 2011.03.06
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    帯に道尾秀介の名前があったので購入してみた。 太宰治の物語のように、作者=主人公なのか?と思わせる感じで、エッセイなのか小説なのかはっきりしないままストーリーが進む。そして気になって読み進める中に、巻き込まれた感じでハマっていた。好みではないが、気に入った。

    0
    投稿日: 2011.02.27
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    正直、よくわからない。なんだこれは? 幻想小説?怪奇小説? いったいどこに面白みを見つければよいのだろう。 道尾秀介の帯のせいで、こんなものを買ってしまった。金返せ。

    0
    投稿日: 2011.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    題名に惹かれて買った1冊。初版の刊行は36年前だという。 独白ともエッセイともとれる序盤から、そこにフィクション部分や作中作やらが織り交ぜられて、読み進めるうちに軽い酩酊感すら覚えるように。 詳しくはこちらに。 http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2011-02-22

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    投稿日: 2011.02.18
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    現実と妄想と創作と夢が入り混じったような不思議な読みごこち。 構成にもひねりがあって面白かった。 作者の他の作品も読んでみたいと思った。 書評で見つけた思いがけない拾い物だったなあ。

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    投稿日: 2011.02.15
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    構成が良かった。 後半~ラストにかけて謎がぽろぽろほどけていく。 ラストはあっけないかな、とも思ったけど、まあまあ。 書き方はさすが技巧派というだけのことはあるなと思った。特に前半。 元の洋書と、盗作の原稿と、現実の3つの世界がうまく組み合わさってるあたりがとてもよかった。 都築道夫はじめてだったけど、多分ショートショートの方が面白いだろうなという印象!よみたーい

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    投稿日: 2011.02.10
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    長編怪奇小説の執筆依頼を受けた主人公(作家)が悩みながら書き進めて行く中で、昔の異常な記憶がネタになるのではと彷徨う中で、三十年前に病死したはずの従姉そっくりの女を見かける。ここからまさに怪奇と呼ぶにふさわしいストーリーが始まる。 結末の真相みたいなものは、ちょっと陳腐に感じたけど、それを打ち消すだけの世界観がある。かなり好きだ。

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    投稿日: 2011.02.05
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    道夫さんが小説家になるおおきなきっかけとなったという本。 中盤からの話が、予想していたより不気味で突飛な状況にに陥っていくあたりがすごい。

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    投稿日: 2011.02.01
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    怪奇小説といえば、オドロオドロしていて、怖ろしいものをイメージしてしまいますが、この物語は一味違っています。 怪奇小説の執筆を依頼された作家が主人公です。幼少期の体験をもとに書けると思って引き受けた仕事なのですが、なかなか筆が進みません。そこで、日本では無名の、海外のミステリー作家の原書を翻訳しながら、場所と時代を置き換えて書き始めます。ようするに盗作ですネ。小説の中で小説が書き進められて、ふたつの物語が錯綜しながら展開していきます。さらにややこしいのは、主人公の作家がかつて住んでいた町角で、遠い昔に亡くなったはずの従姉を見かけたことで、いままさに書いている小説と同じような奇怪な出来事に巻き込まれ、虚構と現実が混沌としていくのです。 身の毛もよだつというようなストーリーではありませんが、怪しげで奇妙な小説であることは確かです。ページを開いたら、最後までイッキ読みしちゃいますよ。

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    投稿日: 2011.01.30
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    推理小説論のエッセイか?と思える書き出しから一転、どんどん奇妙なほうへ転がっていく展開に驚かされた。ページ数こそ少ないものの、怪奇、メタ、ミステリ、エロ、冒険小説と、要素が盛りだくさんで読み応えがある。そしてそれらを継ぎ接ぎではなく”混沌”にして怪作に仕立ててしまうあたり、さすが都築道夫という感じ。 ところで、作中の、鎖骨と肩胛骨のエロティックを棒線で表現した春画には、元ネタが存在するのだろうか? ものすごく面白い発想だと思った。

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    投稿日: 2011.01.26