
総合評価
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powered by ブクログ場面の変化が激しいので、少し落ち着かないところがあったけど、訴えるものは伝わって来ました。最期の終章は、やはりとても切なく悲しい話でした。大人にしてあげたかったです。
0投稿日: 2023.06.07
powered by ブクログ偉そうに言うならば、この人の本はけっこうハズレがないわよね。まぁ偉そうに言ってるけど。 今回は戦争ネタなんだけど、あんまり辛気臭くないというか、いろいろあるんだけどオッサン共がうるさいおかげで紛らわされるような。やっぱオッサンはある意味偉大だわ。 しかし丹羽さん45歳くらいって!どう考えてももっと年食ってね?こんな話し方する45歳いるんか。それも時代か。恐るべし戦時生まれ。
0投稿日: 2019.05.25
powered by ブクログ傑作!久しぶりに魂が震えた!徹夜で読んでしまった! 旧日本国軍の財宝というありきたりなテーマをここまでスペクタクルに、かつ、魂を揺さぶるストーリーにしたのは凄い! 著者は、戦争を美談としては語ってはならないとする一方で、当時の日本人が持っていた魂の高潔さに学ぶものはある、と考えていたのではないだろうか、恐らく多分に悩んだはず。「戦を知らぬ私が戦を書くことは、体験者が存命である限り、必ず批判を蒙ることになる。しかし体験者が存命のうちでなければ(中略)今しかないと私は思った。」という言葉にも如実に表れている。 これは是非おすすめ!
0投稿日: 2016.01.12戦争は悲惨だ
年末の競馬場。万策つきた社長は大穴で勝ち従業員のボーナスを稼ごうとしていた。不思議な老人との出会いから巻き込まれる太平洋戦争末期の隠された莫大な遺産を巡っての人間模様。 老人から渡された手帳の手記を元に現代と当時をの様子を切りかえながら。 大人でも子供であろうと国のためには死をいとわない戦争の悲惨さを痛感させられる物語である。
0投稿日: 2015.10.28終戦前後を舞台とした名作
浅田氏の作品では、本書『日輪の遺産』と『シェエラザード』、『終わらざる夏』が第二次世界大戦の終戦をテーマとしているが、いづれの小説も名作と称していいと思う。本編の小泉中尉、シェエラザードの土屋少佐、終わらざる夏の吉江少佐ともに主人公ではないが、非常に人間くさい、渋い役どころで登場し、“浅田氏独特の小説らしさ”に一役買っている。是非とも読んでほしい三作と思っている。
4投稿日: 2014.04.06
powered by ブクログある老人が、今際の際にたまたま知り合った男に一冊の手帳を託し命を遂げた。手帳に綴られていたのは、元軍人であった老人が敗戦目前に受けた密命をめぐる手記だった。戦後日本復興の財源として、南洋でかすめ取った財宝を隠す密命を受けた軍人と、何も知らされずにその手伝いをすることになった少女たち。遺された手記をもとに、『日輪の遺産』の在り処を探す男たちが辿り着いた真実とはー 軍の内部機関とか時代背景、経済について、最低限の知識がないと、登場人物たちの関係性を読み取るのに少し苦労してしまう。途中まで読み進めてから、再度読み返す、ということが何度かあった。 浅田次郎さんの書く文章は、どことなく色っぽく美しくて、日常使われる平易な単語ばかりとは言えないのに、難なく染み込んでくるように思うので大好きだ。この小説でももちろん存分に味わわせていただくことができた。 ただ正直なところ、私の浅薄な知識ではやはり各人の立場やお互いの関係性があまり正確に把握できず、それがために信条や感情の重みを感じられなかったように思う。時間をおいてまた読み返したい。
0投稿日: 2013.03.06
powered by ブクログ壬生義士伝、シェラザードに続き好きな話になった。蒼穹の昴は別にして。浅田次郎さんの本は、すごくリラックス出来るみたい。その時間、無心になって読める。
0投稿日: 2012.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第二次世界大戦が終わったあと、マッカーサーはこう言った。 「私の遺産は日本にある」。 戦争が終わるほんのちょっと前、 とある兵隊さんと女学校の生徒・教師が 国家の密命に加わった。 そんなお話だった気がする(うろ覚え
0投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログ史実のように思ってしまう実在人物と世相の描写は素晴らしい。15日の出来事は読んだ途端に最終章がイメージできたけど、他にひねりようがないから仕方ない。 映画化直前の作品かと思いきや、20年前!浅田パワー恐るべし!
0投稿日: 2012.06.12
powered by ブクログ小説なのにドキュメンタリーを読んでいるような気がしてならない本だった。何があっても戦争は肯定されるものではないということだ。
0投稿日: 2012.04.08
powered by ブクログ「生徒達の引率をせねばなりませんから」 そう言って生徒達の元に向かった先生の姿に涙が止まりませんでした。 日本、そして、自分が日本人として生まれた意味を深く考えさせられるお話でした。 新年一番最初にこんな素晴らしい本に出会ってしまって、これからの本選びが大変だぁ?と嬉しい悲鳴を上げております。
0投稿日: 2012.01.09
powered by ブクログかなり細切れに、時間をかけて読みすぎたので、世界に入り込んでは、世界から出て、また入り込んでは…の、繰り返しで、中盤でピンとこなかったのですが、ラストにかけてはグイグイ引き込まれました。 少女たちの決断の悲しさに、またその決断の理由の哀しさに、ただ唖然とするばかりでした。
0投稿日: 2012.01.06
powered by ブクログ2011.12.11 現実に起きた話なのではないかと錯覚してしまう話。 浅田次郎さんの小説には、嫌いになる人が出てこないのが不思議です。 あまりにも悲しい、けれど昔の時代の日本人の素晴らしさが描かれており、こうありたい、と思ってしまいました。
0投稿日: 2011.12.12
powered by ブクログ史実がよく読みこまれた物語だ。本当にあった話に思えてしまうような。この国の形ができたのがあの戦争の後だとすれば、この国が生まれるの礎となったものを確認するために必要なものかもしれない。 あとがきに、筆者が「どうしようもない終わり方を」思いついたと書いているように、エンディングは正直、言葉にするに耐えない。 読みきらす筆力があるのはもちろんであるが、読後感がいいとはいえない。 愛国の書であり日本人論でありかつ反戦論であるのかもしれないが、いやそうであるからこそ重たいラストが効いているといえよう。
0投稿日: 2011.11.10
powered by ブクログ最近本を読むのが面倒になり、少し本から離れていた時に出会った。 この本を知ったのは、映画化が決定されCMが流れだしてから。 忘れてはいけない戦争の記憶。どうせなら、原作を読もうと思った。 この本で伝えられているのは、日本人の心の優しさ、そして生真面目さ。 日本人の気質は世界へ誇れる。世界からも絶賛されている。 もっともっと日本人として胸を張り、日本ならではの文化を作っていく方がいいと思う。
0投稿日: 2011.10.05
