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powered by ブクログいじめは根絶できない。 根絶できない状態でどう向き合うか。そして校内犯罪といじめを明確な区分する。 我が子が中学生あたりに突入した際は読み直したくなる一冊。
0投稿日: 2024.12.07
powered by ブクログ教育に携わる人間を目指すなら、読むべき一冊です。 いじめに対する様々な妄言に対して、客観的に捉える視点を持つべきだと考えました。
0投稿日: 2023.05.24
powered by ブクログ第一章 低レベルな「いじめ論」を排除せよ 教育史に残る不道徳提言 優しいだけでは何も変わらない 第二章 スクールカーストで「いじめ」を把握する 今のいじめと昔のいじめは違うのか いじめを理解するための理念型分類 自己主張力と共感力と同調力がスクールカーストを左右する よりリアルなモデルによるいじめの解明 子ども達は何故見て見ぬふりをするのか 被害者の言い分としての「今時のいじめ」論 いじめられることでスクールカーストは下がる 第三章 「いじめ」の発生メカニズムとは はじめに加害者がいる 「いじめの発生メカニズムモデル」の必要性 加害者の癒しとしてのいじめ 非合理な欲求と合理的な現実認識 被害者原因論というタブーへの挑戦 いじめのメリット・デメリット分析 ゲーム理論による被害者・加害者以外の者の行動分析 引き金を引くのは何か 第四章 かくして「いじめ」は隠蔽される 数値目標の落とし穴 いじめ発生統計はでたらめ統計 教師は何故いじめに鈍感なのか 学校の中にあるもうひとつの「いじめ」 危機対処能力なき学校管理職 第五章 暴言よりひどい、「いじめ妄言」を正す 妄言一「見て見ぬふりをする者も加害者」 妄言二「いじめは加害者が一〇〇%悪い。被害者には何の問題もない」 妄言三「いじめっ子も被害者です」 妄言四「いじめなければいじめられる」 妄言五「心やさしい子がいじめられる」 妄言六「出席停止は最後の手段である」 妄言七「出席停止は対症療法に過ぎず、本質的な解決にはならない」 妄言八「管理教育・受験偏重教育がいじめを生む」 妄言九「いじめる奴はいじめる。いじめられる側が強くなるしかない」 妄言一〇「いじめを根絶しなければなりません」 何故妄言がまかり通るのか いじめの現実に立ち向かう責務 第六章 規範の内面化と「いじめ免疫」 いじめが問題なのではない 犯罪を犯罪として扱う 「ダブルスタンダード」社会の崩壊 統計上のいじめと対策対象としてのいじめを峻別せよ 毅然とするとはどういうことか 学校と警察の連携を阻むもの いじめ対策を考える時に「人権」という言葉を使うな 「規範の内面化」と「いじめ免疫の獲得」 いじめ予防には価値観の押し付けが不可欠である いじめ対策に有効なものはなんでも使う 諦観と貪欲が学びの場を取り戻す
0投稿日: 2022.05.15
powered by ブクログスクールカーストという教室内の子どもの序列を現す言葉を用いて、いじめの起こるメカニズムを解説。 この本によればいじめのパターンは4つに分類できる。 1 集団のモラルが混乱・低下している状況で起こる 2 なんらかの社会的な偏見や差別に根差すもので、基本的には<異質性>排除の論理で展開する。 3 一定の持続性をもった閉じた集団のなかで起こる 4 特定の個人や集団がなんらかの接点をもつ個人にくりかえし暴力を加え、あるいは、恐喝の対象にする。 一般的に理解されているいじめの形というのは過去においてのモデルである。現在のいじめの形というのは社会が変化をとげているのに伴って当然変化している。 それをうまく理解しないと現実的な施策は打てない。
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログ“いじめ”って曖昧な表現でぼやかすのはやめて、犯罪であると法的拘束力をもって言えたらいいのに、と思う。
0投稿日: 2015.11.28
powered by ブクログ「誰が犯罪を「いじめ」にしてるのか?それは国家権力(警察)を憎むカビの生えた日教組思想と、教師はあらゆる困難を乗り越えていじめ被害者を守り、いじめ加害者を更生させるべきだと考えるコケの生えた教師聖職者論者、それに少しくらいヤンチャな方が立派な大人になるといった牧歌的な青春イメージです。(本文より) P174~数学なら頭の良し悪しが正しい答えを決めるが、社会問題は話し合いと多数決で解決するのが民主主義(デモクラシー)社会のルールです。だからこそ、具体的な利益で考えるべきなのです。 P175~学校は「出席停止の期間において、当該児童生徒が学校や学級へ円滑に復帰できるよう、規範意識や社会性、目的意識等を培うこと、学校や学級の一員としての自覚を持たせること、学習面において、基礎・基本を補充すること、悩みや葛藤を受け止めて情緒の安定を図ることなどを旨として指導や援助に努める」ことが文科省の通知「出席停止制度の運用の在り方について」)で明確にされています。被害者が毎日学校で殴られ、安全な状態で今日いうを受ける権利をはく奪されることに対して、加害者が失う利益はクラスのみんなと一緒に授業を受ける権利だけです。暴力系のいじめをした生徒に対して出席停止をちゅうちょする理由がない。「人権」対「人権」という構図になった途端話が判らなくなる。 P178~被害者が被害を訴えた時、精神科医やスクールカウンセラーの意見を尊重し、学校がいじめを確認できなくても転校を許可することで最も弱い被害者を守る。 ・価値観の押し付けはいじめ防止には抱えない。何を卑怯と感じるかは価値観そのものであり、いじめ予防には価値観の押し付けは不可欠。むしろ、価値観を押し付けないから、子供は『チクリ行為は卑怯』「いじめられたからって休むなんて卑怯」という自分たち独自の価値観を肥大化させていくのです。弱い者いじめは卑怯である。人をいじめるのは卑しい行為だ。そして卑怯者や賤しいやつは他人から軽蔑されて当然である、このような規範は武士道に繋がる。 ・学校のいじめ問題を解決する手段として「人権フィクション」だけで対応するのと「武士道フィクション」も付け加えるのとではどちらが効果的でしょうか。 ・自分の人格や能力相応に大人がハラスメントと付き合って生きているように子供もいじめとリアルに付き合いながら生きています。どんな対策も現実を知らなければ始まらない。
1投稿日: 2015.04.14
powered by ブクログ教室を蝕むスクールカーストとは何か? ― http://www.shinchosha.co.jp/book/610219/ , http://d.hatena.ne.jp/moriguchiakira/
0投稿日: 2013.10.31
powered by ブクログ「危機対処能力」とは、①誠実に見える②言質をとられない ルールなどなくても他人をいじめないようになること(人をいじめてはならないという規範を内面化させること。「規範の内面化」という。)は、いじめに対する明確かつ厳格なルールの設定と適用をする手法でいじめを押さえつける以上に大切。 規範の内面化といじめ免疫の獲得こそが社会に出て自分も周りの人間も幸せに暮らすのに必要
0投稿日: 2013.08.18
powered by ブクログいじめについての本によくあるような「きれいごと」がなく、 冷静に分析されていて、とても良かった。 だから、うなずけるところも多かった。 「(スクール)カースト」とか実際に高校生の頃、友達との間で使っていましたからね。 でも、最後の方に行くにつれて、「ん?」と思うところがあった。 もっと勉強したらまた読んで、考えてみたいと思う。
1投稿日: 2012.10.15
powered by ブクログ100%納得、というわけにはいかないけれど、今までのいじめ論に比べれば随分建設的だと思う。最も大切なのは、現場で実践していくことだけれど。 いじめについては道徳論、精神論に行き着いてしまうことが多いけれど、もっとメカニズムというのを解明するという考え方が必要なのはそのとおりだと思う。いじめをする、という選択をするしくみみたいなものがあるだろうし。
0投稿日: 2011.08.15
powered by ブクログオリジナリティ、語り口の粗雑さという面で、書物として読む価値があるかどうかは、微妙。 ブログでやれば、受けると思う。 飲み屋で親父と闘わすいじめ論、という感じ。 久々に、自分の中で賛否が分かれる記述が多い本だと思った。 *賛成の部分 1.内藤モデルの限界点 2.見て見ぬふりをするものも加害者、という妄言 3.方便と事実の峻別の必要性 *否定の部分 1.スクールカースト(クラス内ステイタス)の概念の導入。これでいじめ現象を説明できない場合も多いから。 2.いじめ必要悪論
0投稿日: 2011.05.01
powered by ブクログちょっと辛口の本なんだけど、それが面白い。論理的に説明しているから、納得出来る部分も多い。しかし、「学校にいじめは必要」という著者の主張には完全に納得することは出来なかった。この本に100%共感する人はかなり少ないと思う。それだけ独特で、キツめの本なのだ。著者にはこれからも、そんな本を書き続けて欲しい。
0投稿日: 2011.04.05
powered by ブクログ今、小学校高学年から中学生くらいの子供を持つ親たちに二つの命題が突きつけられている。 「わが子がいじめられたらどうするか?」と 「わが子がいじめをしていたらどうするか?」である。 「学校に相談する」親もいれば、「子を殴る」親もいるだろう。 この本は、テレビなどでいじめが討論される際にでてくる「傍観者も加害者」「いじめっ子も被害者」「いじめられっ子に原因はない」といった言葉を妄言であるとばっさりと切り落とし、いじめの分類・解析をした上で、具体的ないじめ対処法を明示している。 その対処法は学校への警察介入を伴うものであり、学校側はかなり眉をひそめる内容だろう。しかし自殺者も多くでている現状では仕方ないことだし、逆に言えばいじめられている子を持つ親にとっては学校と対話をする中で警察の介入は武器にもなりうる。 教師たちはこの本をぜひ読んで欲しい。そして親も読んでおくべきだと思う。 少なくとも二つの命題のうち「わが子がいじめられたらどうするか?」には明確な答えが得られるはずだ。
0投稿日: 2010.10.08
powered by ブクログ色んな人間を一か所にムギュと集めて「ハイ仲良くしてね」 な仕組みに問題があるという点に納得感があった。 凄惨ないじめの内容や、 いじめる側の心理の描写を読むと だんだん絶望的な気分になってくるが、 それが教育制度というシステムからの アプローチによって改善できる、とあるので少しほっとした。 いじめを完全になくすことは不可能だと私は考えるが、 「最悪の事態」を避けるための努力は惜しむべきではないと思う。 それにしても、いわゆる上からお仕着せの「道徳教育」が いかに意味がないか分かった気がする。
1投稿日: 2010.05.19
powered by ブクログなぜいじめが起こるのか、どのようないじめが起こるのか、いじめが「隠蔽される」のはなぜか、どのようにいじめに対処すれば良いか、といった点について、著者なりに整理し、提言している。いじめについて様々な議論が世間で飛び交っているが、それらはほとんど「妄言」として批判し、いじめの構造を「スクールカースト」という概念を中心に説明しようとしている。「いじめは撲滅できない」「校内犯罪と非犯罪いじめに区別すべき」「やたらと『人権』という言葉を使うな」など、いくつか共感できる点があるとともに、「スクールカースト」という概念も(その用語はともかく)極めて納得がいく。ただ「冷静に」と言いつつどことなく冷静さを失っているような表現も見受けられるし、やや唐突な感じで日教組や「武士道」が出て来る点は気に入らなかった。「いじめ」について知り、考える入門書としては良い1冊だと思う。(2008/01/20)
0投稿日: 2008.07.23
powered by ブクログ参考文献として読んでみた。さくさくっと読めて結構面白い。 社会学の本だったみたいです。 『規範の内面化』と『いじめ免疫』。いじめを賤しいものだという意識が広まれば、いじめは減るというもの。気持ち悪いいじめ論がマスコミに流布しているのを叩いてくれるのも心地よかった。
0投稿日: 2008.01.30
powered by ブクログいじめに関する本はたくさんあるが、この本はきちんといじめについて分析している。学校内で生活したことがある人なら分かる学校内のカースト制度をもとにいじめを捉えている点がおもしろく納得できる。
0投稿日: 2007.12.23
powered by ブクログ2007年9月3日 語り口:説明的(やや熱) これはいい本だ、と思った。いじめられた人の心を癒すのではなく、起こっている現象を解析している。スクールカースト、という概念はよく現状を表していると思う。
0投稿日: 2007.09.03
powered by ブクログ根本的な部分で、著者と私の間には、教育に対する哲学差みたいなものを感じます。しかし基本的な部分では大きく賛成できるものが多く、また現象を分析・検討する手法や理論的に考えていく部分などは見習いたいと思う部分でもあります。いじめに対して、これだけ明確に論を立て、すぱっと論じている本は珍しいと思います。しかも分かりやすくて値段も手ごろ。ぜひ。おすすめの一作です!
0投稿日: 2007.07.01
powered by ブクログいじめの構造をメカニズムを解析するように分析している。一般に語られているいじめ対策の方法がなぜ間違っているか、実際どうしたらいいのか書かれている。 最終的な結論としていじめは根絶できないし、また根絶すべきでないというスタンスも新鮮かつ共感が持てる。
0投稿日: 2007.06.22
