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ブラッディ・ハニー1(イラスト簡略版)
ブラッディ・ハニー1(イラスト簡略版)
鮎川はぎの、凪かすみ/小学館
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総合評価

5件)
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    主人公の相手の、挿絵と内容の感じが違ってイマイチでした。 ストーリー自体も、読み終わった時に思う事は「ナイな」と「女優・俳優になるのって簡単だな」です。

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    投稿日: 2013.04.14
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    物語のアイデアはなかなか面白かったです。 でも、少し、ん?と思う出来事があったりしました。もう一度読むほどではないことと、絵が少し残念だったので★3つ。

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    投稿日: 2012.07.31
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    “「ロッテさんは何の役ですの?」 エリーゼは無邪気な仕草で首を傾げた。とっさに答えられずにいるロッテシアを、優越感を隠し切れない瞳で見つめる。 「……死体、よ」 それを言うのにはずいぶん力が要った。でも言わないでいるのは負けを認めるようで嫌だった。 「死体?」 エリーゼはたちまち痛ましげな表情になったが、その前に一瞬だけ笑みが宿ったのを、ロッテシアの目は見逃していない。ナイフとフォークを握り締めた手がぎりぎりと痛む。 「なんだか悪いことを訊いてしまったみたいでごめんなさい。ロッテさんなら、てっきりちゃんとした役が付いているものとばかり……」 「死体だってちゃんとした役よ」 「まあ、そんなふうに思えるなんて役者の鑑ですわね。わたくしだったら泣いてしまいますわ。でもそうですわよね、死体役だって誰かがやらなくてはいけないんですもの。誰もがヒロインになれるわけではないのだから」 「そうね、さすがにヒロイン役には実力が必要だと思うわ。ヒロインの侍女役くらいまでなら、それ以外の理由で手に入るかもしれないけど。ああ、でも逆に、死体役ってのが絶対できない人もいるかもね。目立ちたがりで、自慢や厭味を口にしないと気がすまなくて、いざとなったらすぐ泣く人とか。そんなうるさい死体ってないもの」”[P.86] 夢に真っ直ぐなロッテシアが良いなぁ。 “「ロッテ殿」 呼ばれて振り返ると、目の前にいきなり花が咲いた。視界が愛らしい薄紅色に包まれ、仄かな甘い香りが漂う。ロッテシアの顔よりも小さい。冬薔薇の花束だ。 「おめでとうございます」 それを差し出したサーディは、少し恥ずかしそうに微笑んだ。この大きさが彼の買える精一杯だったのだろう。彼はダンサーの勉強をしつつパン屋で働き始めたものの、その収入はまだけっして多くない。 「死体役に花束なんて大袈裟よ……」 ロッテシアは素っ気なく言ったつもりだったが、その声は自分でもわかるほど震えていた。語尾がふにゃふにゃと潤み、体に渦巻く熱が瞼に集まってくる。 「誰も観てない役なのに」 ごまかすように言い足すと、サーディはふわりと微笑んだ。 「私は観ていましたよ」”[P.238]

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    投稿日: 2012.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作「聖グリセルダ学院」シリーズよりかは面白かったですが、やっぱり、その前の「横柄巫女と宰相陛下」の方がよかったなぁ。同じ世界観で「聖グリセルダ学院」のちょっとあとのお話。 ノンノとアマリアは大人になって出て来ましたけど、それ以外のキャラとしては、ティエサとキアスは名前だけ登場(ノンノとアマリアの偽名でした。)。ノンノは前作で力を全く出せてなかったですけど、今回は操られているとはいえ、強いノンノでした。 吸血鬼一族のサーディに生け贄として捧げられたロッテシア。ロッテシアの打算で一緒に行動してましたけど、サーディがいい子で、だんだんロッテシアが嘘をつかなくなってきたのは、なんかいいなぁって。 追いかけてきたウィンディネとも最終的には和解みたいになって、ちょっとだけ、三角関係っぽくなってるところ見たかったです。 それにしてもキャラの名前が、なんかどっかで聞いたことがあるなぁって思ってたら、ロッテリアにサーティーワンにウェンディーズって・・・。安易。

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    投稿日: 2012.01.31
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    イラストに惹かれて購入しました。 この作者さんの「聖グリセルダ学院」シリーズも読んでいたし。 大女優を目指すロッテシアは、役作りのために作品の舞台となった町へ行ったのだけれど、そこで出会った青年(犬属性)に懐かれてしまって――。 って感じですかねー。 まあ、サーディ(犬属性青年)がロッテシアに懐いたのは、彼女のしたたかな打算の副産物ですが。 ヒロイン役をつかむために、自分は吸血鬼だと思い込んでいるサーディを観察するため、一緒に行動するようになるのです。 おもしろかったです。 ロッテシアのしたたかさや、でも心底では優しくて思いやりがあって。 なんだか憎めない子でした。 サーディもかっこよくて(*´∀`) この二人はお似合いのカップルですね。 読み切りとのことですが、あと1冊くらいは読みたいなあ、と思いました。 タイトルはサーディのことを指しているのかな? と思っていたのですが、ラストで「なるほど」となりました。 聖グリセルダ学院シリーズのキャラも出てきて、ずっとニヤニヤしっぱなしの1冊でした。

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    投稿日: 2012.01.09