
総合評価
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powered by ブクログ古い作品なので、読みにくさ、物足りなさはあります。 けれど人のあり方なんかは今とちっとも変わらない部分も多いもので、本作ではそんな人間関係に関する描写も多く出てきます。図書館利用がおすすめ。
0投稿日: 2025.05.18
powered by ブクログイギリスの作家アガサ・クリスティの長篇ミステリ作品『ポケットにライ麦を(原題:A Pocket Full of Rye)』を読みました。 アガサ・クリスティの作品は、4年半くらい前に読んだ『予告殺人』以来なので、久し振りですね。 -----story------------- 投資信託会社社長の毒殺事件を皮切りにフォテスキュー家で起こった三つの殺人事件。 その中に、ミス・マープルが仕込んだ若いメイドが、洗濯バサミで鼻を挟まれた絞殺死体として発見された事件があった。 義憤に駆られたマープルは、犯人に鉄槌を下すべく屋敷に乗りこんだ。 マザー・グースに材を取った中期の傑作。 解説:大津波悦子 ----------------------- 1953年(昭和28年)に刊行されたミス・マープルシリーズの長篇6作目となる作品……マザー・グースの童謡の歌詞どおりに殺人が起きるいわゆる「見立て殺人」をテーマにした作品です。 ロンドンの実業家レックス・フォテスキューが何者かに毒殺された……ロンドン警視庁のニール警部が捜査の指揮を執ることになり、解剖の結果、死因はイチイの木から取れる毒性アルカロイドであるタキシンの中毒であり、レックスは朝食とともにこれを摂取していたことが判明する、、、 また、衣服を調べた結果、彼の上着のポケットから大量のライ麦が見つかる……それは、恐るべき連続見立て殺人の端緒だった。 レックスの妻アディールが第一容疑者となるがアディールも自宅で毒殺され、さらにフォテスキュー家の小間使いのグラディス・マーティンが洗濯ばさみで鼻をつままれた絞殺死体で発見される……グラディスを知るミス・マープルは義憤に駆られ、犯人探しに乗り出す! マザー・グースに材を取った多くの作品中で燦然と輝く中期傑作長編。 レックスの子どもたちや、その妻、家政婦 等々、身近に怪しい人物が複数人いて、徐々にそれぞれの性格や過去が明らかになりますが、そこに東アフリカの「ブラックバード(クロツグミ)鉱山」での採掘において、レックスのビジネスパートナーだったマッケンジーが死亡した事件が絡んできて、さらに容疑者の幅が広がるという展開……ここまでが長かったですね、、、 終盤、ミス・マープルが推理を披露し始めてからの展開は一気読み……意外な人間関係や、予想外の真相が明らかになります。 印象的だったのはエンディングでセント・メアリ・ミードの自宅に帰ったミス・パープルに届いた手紙が披露されるシーンですね……差出人はグラディスで、彼女は自分がしたことを全て説明し、マープルの助けを求める内容、、、 そして手紙には彼女とある人物の写真が同封されていました……思わずホロリとなったし、犯人を特定できる唯一の物的証拠でしたからねー 全体的にはまずまずの面白さ というところだったかな。 以下、主な登場人物です。 ジェーン・マープル 探偵好きな独身の老婦人。 レックス・フォテスキュー 投資信託会社社長。 アディール・フォテスキュー レックスの後妻。 パーシヴァル(ヴァル)・フォテスキュー レックスの長男。 ジェニファ・フォテスキュー パーシヴァルの妻。 ランスロット(ランス)・フォテスキュー レックスの次男。 パトリシア(パット)・フォテスキュー ランスロットの妻。 エレイヌ・フォテスキュー レックスの娘。 エフィ・ラムズボトム レックスの義姉。 アイリーン・グローブナー レックスの秘書。 ヴィヴィアン・デュボア アディールの男友達。 メアリー・ダブ フォテスキュー家の家政婦。 クランプ フォテスキュー家の執事 クランプ夫人 クランプの妻。フォテスキュー家の料理人。 グラディス・マーティン フォテスキュー家の小間使い。 ニール 警部
0投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログ1953年発表、ミス・マープルシリーズ第6作。義憤に燃えたマープルが自ら名探偵を自覚しながら精力的に捜査に関わっている様が面白い。シリーズ屈指の愚かすぎる犯人象もまた印象に残る傑作長編。
0投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
クリスティ作品に女たらしのイケメンが出てきたら犯人じゃないか?と疑う癖が付きつつあるが、正に犯人だった。パットのことは本気で好きになったんだろうなと思うと同時に、グラディスへの血も涙もない所業を思い出してやるせない。最後のマープルへの手紙のシーンが好き。ただの被害者で終わらなくて良かったと思う。
0投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
クリスティの長編ミステリー。マープルシリーズ。マープルが積極的に事件に乗り出す作品は珍しいが、今作では彼女が以前育てたメイドが鼻を洗濯バサミでつままれて殺害されるという事に義憤を持ち、事件が起きたフォレスキュー一族の住む屋敷に乗り込んでいく。初めに殺害された人物のポケットにはライ麦が入れられており、第二、第三の殺人と立て続けに事件が起きるが第三の事件までの異様性により、全く脈絡のない様な事件に見え、警察も手を焼いている所、マープルがマザーグースの見たてでである事を見抜き、捜査が進展していく。 マープルは安楽椅子探偵のイメージなのだが、今回は自身の知り合いの若いお手伝いへの余りにも惨い殺人の為、彼女本人が現場に乗り出す。マープルに対していつも警察は協力的で、ニール警部もマープルと会話する中で彼女の鋭さや賢さに気がつき、ある意味で協力者となり事件の捜査に助太刀される格好だ(後からマープルの噂を聞いた様で(あれだけ事件を解いていれば当然)更に協力的になっていく) マープルはいちいの毒がマーマレードジャムの壺に仕掛けられていた状況からとある道筋を推測し、ニールに告げる。それまで、殺されたレックスフォレスキューが過去に起こしたとある事柄について復讐心のある人物が事件の犯人と思われていたが、実は該当者は確かに存在するが殺人とは関係なく、真犯人は別に存在する事がわかる。 マープルが出来た事は事件の推測であり、ニールはそれらに対しての事実確認と証拠集めを約束する。 最後、この作品の最も優れている部分だが、マープル宛の手紙が間違えた住所に送られており、更に相手が不在だった為、転送に時間がかかった手紙が到着する。実は殺されたメイドがどうして良いか分からずにマープルへ手紙を書いており、メイドを唆した男と共に撮った写真も収められている。この手紙が正しく届いていればというやるせなさや、写真に写る幼い娘の表情など、なんとも言えない描写であり、当然、後味は良くないはずなのだが、マープルの推理が正しかったと証明されるものだ。 今作は起承転結がはっきりしており、マープルが感情豊かに活躍する。登場のシーンは少なめだが、その裏で沢山の人とおしゃべりをし、彼女なりにパズルのピースを組み立て事件の真相を組み上げている。マープルシリーズのなかでも上位に入るほど好きな作品の一つだ。 昔のイギリスの生活イメージがわかりやすく描写されている。木曜は〇〇の日の様な地域特定のお約束や行事は知らないが、ある意味で当時の生活の様子や約束事、家族の考え方についてもとても面白い描写だ。 物悲しい作品であるが最後ぜひ華やかな気分になってほしい言われた。
1投稿日: 2023.08.21
powered by ブクログ155ページで主役のミス・マープルが登場したところで事件はほぼ解決です。新聞の報道から犯人がマザーグースの詩を引用していることを見抜くところがこの小説の一番おもしろい箇所であると思います。
0投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログ社長さんが仕事中にお茶を飲んだら死んでしまった! という毒殺事件から始まる連続殺人。ミス・マープルが登場するのは半ば以降。色んな人から話を聞いて、解決していく手腕は実にお見事。 けど、この事件ラストのページの切なさったらありゃしない…。
0投稿日: 2022.08.13
powered by ブクログ物語の最後は被害者からのミスマープルへの手紙。 この手紙で仮説が真実であったことが証明され、憐憫と憤怒で涙を流すミスマープルにやがて勝利の歓びが訪れる。”古代生物学者が、発掘された顎骨と二、三の歯の化石から、絶滅した動物の骨格を組みたてるのに成功したときの、あの喜びに似た感情であった” グラディスのことを心から悼んでいたのは世界で彼女だけかもしれない。 エルキュールポワロのように、関係者全員を集めてミスマープルから犯行を種明かししてもらいたかったけど、こういう終わり方もあるのかと納得。 ランスの奥さんのパットが痛々し過ぎて、真実を知る場面が描かれて無くて逆に良かったかも。見てられないわ。本人の性質は悪くないのに、何故か結婚という面では不幸な星の元にいる女性、、ミスマープルがだから今回もそうなのかもと思い注視するようになった、、とあり、こりやまた辛い。 復讐のために近づいたのに相手と結婚してしまい、看護師の頃の生活に戻りたいジェニファー、相手に愛されてないことを知りつつ結婚を切望するエレイヌ、妹が亡くなり義弟が再婚した後も決して馴染まないままその家に留まり続けるミスラムズボトム(経済的に自立できないから?不思議だけど当時のイギリスでは普通?)、小心者のくせに火遊びが辞められないデュポア、夫が居ないとご機嫌に仕事に取り組む凄腕料理人のクランプ夫人。 それぞれの人間模様が胸に残る。被害者のレックスとアディールはアガサクリスティが好きでない(興味が無い)キャラクターなのか、人間性に思い入れが持てなかった笑。いつもながらアガサ女史はこういうところが残酷。パットのことは好きだったから、故郷に戻って幸せになって欲しかったんだろう。ミスマープルにそう言わせている。 最終的にはミスマープルの助けを必要としたもののニール警部は優秀度70%位で中途半端。私としては、警部はもっと短絡的、直情的で洞察力、推理力も無く、ミスマープルが低姿勢ながら冴えた頭脳で鼻をあかす!くらいの方が痛快で好きかな。 ミスラムズボトムとマープル。真実を見る目を持っててお互いそれを一瞬で見抜く。ミスマープルの方が圧倒的に幸せそうだけど。 歳を経た人の意見は聴くべきよ、とアガサ女史は言いたいのかな。 しかしいつもながら、その相手に情があるかないかは別として、階級や身分、経済力、出自とかはっきりした「差」があるなー。さすがイギリス。ミスマープルのグラディスへの思いも憐憫とあるもんなぁ。知能が足りない、とか辛辣な表現もキツいわ。 でもまた読んじゃうけど。
1投稿日: 2021.05.17
powered by ブクログ最近読んだ本の感想を書き忘れている…。2週間前とかだと思うのだけど、それだけで思い出すのに力がいる。 アガサクリスティはミスマープルよりポアロの方が好きかも。見立て殺人もの。サクサク進んだ感がある。あっさりとしている。まったく自分のせいだと思うのだけど、推理と論理の記憶がいまいちすんなりつながらない。。ただその分か最後の一文は印象的。自分は映像的な認知が弱いのだけど、それでも浮かぶワンシーン。
0投稿日: 2020.08.26
powered by ブクログこれぞ「ザ・クリスティー!」といわんばかりの事件(笑) 毒殺された金持ちの亭主、事件の捜査が進むごとに浮かび上がるドロドロの人間関係。金目当て、遺産目当ての殺人か、はたまた痴情のもつれか。と思っている間に、第二・第三の殺人が起こり…… そして、殺されたメイドがかつてミス・マープルのお屋敷でも働いていたことから、マープルも自ら事件のあったお屋敷に乗り込み、推理に挑むます。 推理としては、もうちょっとカチッと嵌めてほしかった感や、もっと展開を転がせたのではと思ったところ、 また、証言と登場人物の行動を追っていくミステリなので、全体的に地味といったところもあったのだけど、クリスティーらしい人物描写の妙は、今回も見事でした。 怪しい人物は徹底的に怪しいし胡散臭い。それがほぼ全編にわたって描かれます。その胡散臭さにまかれて、いつの間にか植え付けられていた先入観。 ミス・マープルが犯人を指摘したとき、「おお、そうきたか」と思ったのですが、 動機であったり、いかにもな行動を取っていたりと、よくよく考えるとまったく意外な人物ではないのが、自分で自分のことを不思議に感じてしまいます。 どこで、そういう思考回路になってしまったのか…… いつの間にか物語の雰囲気に流され、犯人候補から無意識的に遠ざけていたのだと思います。 そのように、物語の雰囲気と人物描写で、読者の思考を騎手のごとく操り、そして生まれた隙を確実に突くのが、クリスティーの真骨頂なのだろうなあ。 ポアロにしろ、ミス・マープルにしろ、あまり義憤に駆られるタイプの探偵というイメージはなかったのだけど、この『ポケットにライ麦を』はそれが良い意味で裏切られました。 マープルの元に最後に届いた手紙。それは愚かといってしまえばそれまでなのだけれど、その愚かさが哀しく、そして憐憫の情を感じてしまいます。 マープルも被害者への憐憫や、犯人への憤りを感じるあたり、やっぱり人間だったのだなあ。でも、最終的に勝利の歓びを感じて終わってるから、結局のところ探偵の血は争えないのかもしれないけれど。
10投稿日: 2020.07.26
powered by ブクログポアロよりもマープルの方が人間味が強い印象をこの作品で持った。愚かで悲しいお話。 最後までアイリーンに期待してたんだけど回収がなかったから少し残念。
1投稿日: 2020.05.17
powered by ブクログいやあ、またまた資産家一家の資産をめぐるドロドロな家族劇。今回は殺されたその家のメイドがマープルが家事を仕込んだ少女だったことから、墳怒したマープルが真相解明に乗りこんでくる。 殺されるのは財を成した一家の長フォテスキュー、そして二度目の若い妻、メイド。それを取り巻くのは最初の妻の長男夫婦、二男夫婦、長女とその婚約者、意味ありげなメイド、経営する会社のタイピスト、秘書。彼らは「水松(イチイ)荘」と呼ばれるお屋敷に住み、イチイの毒で親父は死ぬ。 フォテスキューは成りあがりなので貴族の格にあこがれていたり、イチイ荘が豪壮な作りなので本来なら「イチイ館」とつけるべきなのに「荘」とつけるのがイヤミだ、またタイピストたちの描き方、ボロ家でもそこに幸せはあったなど、各階層へのするどい描写がよい。 1953発表 2003.11.15発売 2013.9.15第5刷 図書館
1投稿日: 2019.10.23
powered by ブクログ相変わらず私は登場人物の把握が下手くそ。家族はまぁ把握できても、お手伝いさんやらそのほかの登場人物はごっちゃになってしまっている。すーと読んでいたらいつの間にかマーブルが出てきてたという感じになってしまった。ちなみにクリスティもののわき役たる警察官は作品が違っても同じように感じてしまう。それにしても、ラストシーンは物悲しい演出でなんともいえないです。
0投稿日: 2019.06.01
powered by ブクログ原書名:A POCKET FULL OF RYE(Christie,Agatha) 著者:アガサ・クリスティ、1890イギリス・デヴォンシャー州-1976イギリス・オックスフォードシャー州、小説家 訳者:宇野利泰、1909-1997、翻訳家、東京帝国大学独文科卒
0投稿日: 2019.05.09
powered by ブクログいつになく怒りに燃えたマープルに、こちらも心を揺さぶられた。穏やかで可愛らしい老婦人のイメージが修正された。ラストのセリフのたった一言に、被害者の愚かさと哀れさと切なさが凝縮されててすごい。
0投稿日: 2018.10.21
powered by ブクログミス・マープル物の第6弾。ミス・マープルのベストに挙げる人も多いので気になっていた作品。いつもは俯瞰して事件の推理を組み立てるマープルが、今回は怒りに燃えている。マザーグースになぞらえて起きた3件の連続殺人で、マープルの仕込んだメイドが殺されるからだ。複雑に絡み合う登場人物の思惑が事件をかき回すが、マープルが現場に乗り込み、正義の鉄槌を下す。
0投稿日: 2018.04.28
powered by ブクログアガサ・クリスティーの作品は初めて手に取った。非常に読みやすい印象。訳が素晴らしいからなのかな…。 ストーリーや犯罪動機、トリックは特段目を見張るものではないが、読んでいるだけでなんだか優雅な気持ちにさせてくれる心地のよい作品。
0投稿日: 2017.04.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アガサ・クリスティーがすごいのは、読者の犯人探しの視点を完璧に捉えていることだと思う。 この事件の中心は複雑な家族関係を抱えた豪邸水松荘。けれど冒頭は被害者の職場にあるタイピング室から始まる。結論から言うとタイピング室は事件に無関係で、冒頭以降の物語はすべて水松荘で展開される。 だけど、だからこそ、ミステリ好きの読者はその導入部分が気になってしまうのでは。タイピング室の人間関係や描写が軽快でわかりやすいのもそれを助長する。あのタイピング室は一体? 美人秘書のミス・グローブナーは事件後なぜ辞めたのか? もしや犯人はタイピング室に… と考えてしまう。 ミステリのトリック・種明かし自体はちょっと弱い。でも解答への道のりはちゃんと小説内に書かれているし、結局はそれ以外に答えはない。それでも読者をさりげなく惑わせるのは、アガサ・クリスティーの一筋縄ではいかないミスリードの手腕。さすがはミステリの女王!
1投稿日: 2016.12.06
powered by ブクログさすがアガサ・クリスティ。 先入観は危険だと思わせられるのも見事だし、ヒントはきちんと作中に散りばめられているのもすごい。 最後のシーンがより一層全体の筋を引き締めているなあ。
0投稿日: 2016.07.03
powered by ブクログ図書館で。 実はこっちだったか~というお話。やっぱりアガサ・クリスティはお話し作りというかキャラクター設計が上手だなあ…。マープルさんが上手に家に居座っちゃう感じが面白かったり。ああいう、食客というかお客様みたいな存在、昔は普通だったのかしら。
0投稿日: 2016.03.29
powered by ブクログミス・マープルシリーズの長編第6作目。 「ライ麦」は本編にもタイトル通り登場するが、もう少しトリックに絡んだ方が良かったかな。
0投稿日: 2016.02.14
powered by ブクログ社会でよく見受けられるタイプの人物をうまく取り込んで人間関係を構築し、連続殺人事件を発生させるクリスティ女史の手腕は、この作品でも冴えわたっており、物語としては、楽しめる内容であった。 しかしながら、ミステリー作品として見ると、この作品には決定的なキズがある。 1つの殺人事件に関して、犯人のアリバイ、犯人がその時にどうしていたかに関する取り調べの内容に全く触れられていない。こんな重要な事項を内緒にしたままでは、本格ミステリーとは言えない。 また、マープルの推理には必然性、論理性が全くなく、単なる憶測にすぎない。 それを自信満々に、「仮説ではありません。事実なのです」と言うのには、あきれてしまった。 犯人の計画も、ある人物の性格に依存したものであり、それがうまくいかなければ露見してしまう、極めて危険なものだ。
0投稿日: 2015.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミス・マープルが面倒を見ていたメイドが殺された事で、ミス・マープルが乗り出すので、半分弱読み進めないとミス・マープルが登場しません。 意外な犯人。見事にミスリードされました。 最後にミス・マープルの思いやりと情の深さを感じてしんみりします。
0投稿日: 2015.08.22
powered by ブクログ色褪せない作品だな、と思う。 ミスマープルが自分の育てたメイドが殺されたと知って事件解決に乗り出す。 出てくる刑事さんが優秀で、事件を整理しつつ進めてくれるから読むのも楽。ミスリードに導くのも彼だけどね。 事件の最後に殺されたメイドから手紙が届いていて、マープルでなくても涙がでるよな、って思う切ない終わりだったなぁ。
0投稿日: 2015.06.23
powered by ブクログ中盤まで主役を務めるマープルの登場はないが、故に警察官の活躍が際立つ。 ここ最近放送されていた、深夜のミステリチャンネルでのTV版では二時間で解決されるという仕様だったので、所々不明が残ったものだが、こうして文字を追ってみると、犯人が判明した際に、成る程。と思うところが多々あった。 要するに、TV版よりも文字の方が、時系列がはっきりと覚えていられる。 覚え書き。 投資信託会社を経営する男が、自社の社長室で毒殺される。その男の上着のポケットには、ライ麦が一杯に詰められていた。 その後、男の若い後妻、屋敷に勤めていたメイドが連続で殺害され、このメイドの行儀見習い先の主であったミス・マープルが新聞による事件を知り、屋敷を訪れる。 マザーグースの歌になぞらえて起こる殺人。
0投稿日: 2015.01.23
powered by ブクログ読む前から、マザーグースの一節のタイトルが気になっていた一冊。 最後の締めくくりがとても切なくて印象に残る。
0投稿日: 2014.12.28
powered by ブクログマープル第六作”A Pocket Full of Rye” 毒殺された実業家のポケットの中に入っていたライ麦。 続けて殺された夫人、そしてメイド。 ラストのマープルに宛てた手紙が切ない。
0投稿日: 2014.11.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミス・マープルシリーズ第6弾。 今回はマープルの家で教育した若いメイドが事件の中で殺されていたことから怒りに燃えたマープルが登場する。そのせいかいつも以上に警察に協力しているし活動的な雰囲気。 被害者の死に方は歌に合わせたもの…というところからああいう風になるとは。 ラストのマープルには普段からは窺えないあんなに熱い人だったんだと感じた。後の「復讐の女神」はマープル自体のことかなと勝手に推測。
0投稿日: 2014.07.27
powered by ブクログ2014年2月9日読了。 第37回かっぱ課題本。 人物描写がおもしろい。トリックはひっかけがいろいろあって、落としどころはなるほどの納得感。締めくくりのオチがうまいなぁと思わされる。
0投稿日: 2014.02.09
powered by ブクログラスト一頁マープルおばあちゃんのアツさ! 殺人を絶対に許さない、という姿勢はやはりポアロさんとも通じるものが。クリスティ自身の信念なのかもしれない。単なる好奇心やお節介だけじゃない、正義を信じて実行する情熱、そんなかっこよさと相反する可愛らしさがマープルおばあちゃんの魅力ですね。
0投稿日: 2013.06.29
powered by ブクログ童謡に見立てた殺人は面白いけれど、必然性がネックになる。これはうなずける。最後の場面の見事なこと。モヤモヤした気持ちが一気に晴れるのは、エンタメ読書の一番の楽しみなんだと実感した。
0投稿日: 2013.06.27
powered by ブクログミスマープルシリーズなのになかなかマープル登場せず心配しましたが、それまでに事件がたっぷり描かれています。最後まで真犯人が分かりづらく、久々にアガサの本格ミステリー読んだなと感動させてもらいました。ただテレビシリーズにて見た記憶が途中から出てきて、映像を想像しながら読み進み楽しめました。・・・が、犯人だけ忘れてた。
0投稿日: 2013.01.15
powered by ブクログクリスティの真骨頂ですね。 彼女の犯人の動機はお金か愛情のため、の大体二択なんですが(まぁ一番多い動機だとは思いますが)犯人を判らせずにあっと驚かせる。 被害者がとてもかわいそうですが、犯罪の餌食になってしまった人は残らず可哀そうですね。
0投稿日: 2012.12.28
powered by ブクログ舞台が村ではないので、他のマープル作品のような牧歌的な雰囲気はなかった。それに被害者がミスマープルの知り合いということで、マープルも謎解きを楽しんでいるような明るさがなく、マープル物としては暗くシリアスな雰囲気。私はほのぼのした話の方が好きだけど、この作品のファンが多いのは納得。ラストは思い出すたび胸が詰まる。最初に読んだ時は、マザーグースは必要だったのか?と思ったけど、もう一度読み返してみると犯人の狡猾さを改めて感じた。
0投稿日: 2012.10.31
powered by ブクログなんだか今回は、たちの悪い男に良いように操られる女性がたくさん登場した。 一筋縄ではいかない犯人。しかも、皆その人物を、不審に思うことさえしなかったのだから。それこそ、自分がその手にかかる、その瞬間まで。 ラストの二人の人物の台詞は、あまりに悲しい。そして、普段穏やかなミス・マープルでさえ、怒りに震え涙するのだ。 ところでこの作品、ミス・マープルが探偵であるのはお馴染みだが、ニール警部もなかなか良い動きをしている。頭の回転が良くて誠実で正義感も強い。事前情報なしで、ミス・マープルを小馬鹿にしない警察官には、なかなかお目にかかれないと思うので。
0投稿日: 2012.08.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミス・マープル・シリーズ 自分の会社でコーヒーを飲んでいたレックス・フォテスキュー。突然倒れ死亡したレックス。死因は毒殺。事件当日屋敷を離れていた彼の後妻アディール。息子であるパーシヴァル。パーシヴァルに内緒で感動していた息子ランスを呼び戻そうとしていたレックス。警察が容疑者としてマークしたアディール。青酸性の毒物で殺害されたアディール。事件当夜から姿を消したメイド・グラディス。事件の翌日帰還したランス。何者かに絞殺され鼻に洗濯バサミをつけられたグラディス。事件を知り現場に駆け付けたミス・マープル。グラディスに行儀作法を教え込んだミス・マープルの義憤。グラディスの恋人の正体。かつてレックスと共に鉱脈の株を買い現地で病死したマッケンジー。マッケンジー家の復讐か?行方不明のマッケンジーの娘。
0投稿日: 2012.08.10
powered by ブクログ推理小説らしい推理小説だった。 日本人にはこのライ麦の歌がなじみのないものかもしれないけど、それに沿って、入念に考えられた殺人が起こる。 やっぱり犯人は意外な人物。 今回のお話では頭のいいおばーちゃんがどんどん謎を解いていってくれた。
0投稿日: 2012.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いちいから作られた毒薬タキシン。これがタキサンであり、ここからタキソールやタキソテールの抗がん剤が出来て自分が使うことになるとは、昔最初に読んだ時は思いもしなかった
0投稿日: 2012.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映像作品を先に見たので、ポケットにライ麦をが、マザーグースだということが想像できました。 映像作品では、マープルがわりとはやめに登場していました。 文庫を読み進んで、どこで登場するかが楽しみでした。 ミス マープルものは、イギリス文化を知るために読んでいるので、マザーグースねたは、とてもうれしいです。 これまでは、マザーグースの歌だけを聞いても、いま一歩ピンとこないことが多かった。 サスペンスで利用してもらえると、すごく親しみがもてるようになります。 映像作品で、曲がついているので楽しく聴いてから、文字で読むと音楽がよみがえってきます。 とはいうものの、最初に見たときは、なんとなく不思議な世界だっでした。1週間の間に3回DVDを見て、ようやく意味が分かりました。 それから小説を読んだので、とても楽しく読めました。 小説で映像作品と異なるところがあるのも楽しみの1つです。
0投稿日: 2011.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この翻訳者さんはとても読みやすかったです。 古典作品なのにすらすら読めるのは、本当に翻訳者さんの工夫の賜だと思います。
0投稿日: 2011.04.05
powered by ブクログこの犯人はほんとにひどい奴。 ミス・マープルが怒って、きっちり復讐を果たしたのもむべなるかな。 ラストはじわっとくる。
0投稿日: 2010.07.11
powered by ブクログマザー・グースの歌に似せて連続殺人が行われる。 被害者は大会社の社長、その妻、メイド=ポケットにライムギを詰めた王様、紅茶を飲んでいた女王、洗濯を干していた侍女。 容疑者は家族もしくは雇い人。 ミス・マープルが殺されたメイドの敵をとるため、犯人探しをする。 マープル物の中では話の盛り上がりがあって、読みやすい。
0投稿日: 2010.05.27
powered by ブクログ「ミス・マープル」シリーズを初読み。 ポアロ以外を初めて読んだが クリスティーっぽさを感じられた。
1投稿日: 2010.02.11
powered by ブクログミス・マープルのところで働いていたことがある女中が殺された!? 童謡を模した不気味な連続殺人。 虫も殺さぬように見える優しげなか細い老婦人ミス・マープルは実は名探偵。 鋭い推理で犯人を突き止めます。
2投稿日: 2010.01.15
powered by ブクログ初めて読んだ。 面白くない。 話の進め方から、犯人には意外性はなし。意外性がないだけだけでなく、マザーグースの必然性もない。 クリスティのオフィシャルホームページにはベスト10の一冊として挙げられているが、、、好みに合わない。
0投稿日: 2009.11.07
powered by ブクログポケットにライ麦を 読んだ。最後の手紙でほろりときた。しかしなんという気取った名前の兄弟か。ランスロットが美形のぶん、パーシヴァルはさぞ苦労したことでしょう。美姫とかいう名前つけるのは危険なのと同じです。もし不細工に育ったら致命的じゃないのよ! あれ。結局なんでマザーグースに見立てたんだ……?
0投稿日: 2009.09.01
powered by ブクログ投資信託会社社長の毒殺事件を皮切りにフォテスキュー家で起こった三つの殺人事件。その中に、ミス・マープルが仕込んだ若いメイドが、洗濯バサミで鼻を挟まれた絞殺死体として発見された事件があった。
0投稿日: 2007.09.18
powered by ブクログマープルっぽくないというか・・・意外と行動的なマープルにちょっとウケる(笑)犯人がちゃんといる、ミステリーの王道といった作品。
0投稿日: 2007.06.24
powered by ブクログ投資信託会社社長の毒殺事件を皮切りにフォテスキュー家で起こった三つの殺人事件。その中に、ミス・マープルが仕込んだ若いメイドが、洗濯バサミで鼻を挟まれた絞殺死体として発見された事件があった。義憤に駆られたマープルは、犯人に鉄槌を下すべく屋敷に乗りこんだ。マザー・グースに材を取った中期の傑作。
0投稿日: 2007.05.23
powered by ブクログマープル長編・つづき。いろんな意味で酷い殺人者の話。ところで表紙に写ってるのがタキシンの元、水松なんでしょか。昔、食べた記憶が……
0投稿日: 2007.01.09
powered by ブクログマープルさんのシリーズは初めて読みました。頭良くて元気いっぱいなおばあちゃんが可愛かったです。マザーグースの見立て殺人が起こるんですが、なんで見立てが行われたのかが説明不足だった様に思います。
0投稿日: 2006.10.22
powered by ブクログクリスティのミス・マープルものはさすがの本格ミステリ。 日本のミステリは一時期『新本格』といって奇想天外なトリックに腐心していたけれど、最近は逆に『トリックよりレトリック』な風潮に傾きつつある気が。 でもこういうのを読むと、奇をてらいすぎず、人に寄り添い、かつ読む人をあっと驚かせる作品こそ『本格ミステリ』の名にふさわしいなと改めて思います。
0投稿日: 2005.11.26
