
迷走地図(上)
松本清張/新潮社
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総合評価
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powered by ブクログ複数巻を並行に読む月間。2つ目。 議員の欲望と金策に応えるため、日々駆け回る国会議員秘書たち。パーティでは外で出待ちを行い、ゴーストライターに現行を依頼し、事件をもみ消し…。そんな議員秘書たちが、ひょんなところから事件に巻き込まれていく。 上下巻で放置していた松本清張だが、うーん、イマイチな上巻である。というのも、前半100ページ以上が国会議員と議員秘書の仕事をダラダラと書き連ねているだけで、挙げ句に「歳時記」と秘書の心得をスカスカな文章で並べてページを稼いでいる部分など、だから何?と言いたくなるような部分が続く。 半分を超えたあたりで、ようやく川村の秘書鍋屋のところになって、清張の文章のリズム感がでてくるのだが、とにかくそれまでが長い。章が変わるごとに視点が移ってしまうが、三人称視点で描かれているので致し方ないかと我慢はしていたが、多分単に何も書くことが思いつかなかったのでは?という程度の文章が続く。 上巻後半でようやく清張らしい事件と、泥臭くて胡散臭い警察、それを出し抜きたい秘書という構図が見えてきた。 ただ、その秘書の仕事も、銀座のクラブのオーナーに色仕掛けで接近して、貢がせたいというのは、現実的なのかどうか。40をなんなんとするオッサンに、業界トップクラスのクラブオーナーの女性がポンと数千万円を払うもんなのだろうか。 1980年代の半ばに書かれた話なので仕方はないと言え、ちょっとアナクロチックな話に感じてしまった。
1投稿日: 2025.05.08
