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総合評価

54件)
3.9
10
25
9
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    弓成亮太の逮捕の場面から始まる第二巻、新聞社の政治記者としてのプライドもなにもなく犯罪者扱いに屈辱を覚える事情聴取は緊迫感があった。 この小説で登場する弓成亮太の「情を通じた女性」である三木昭子は捉えようのない女性のように描かれている。山崎豊子の取材力によるリアルな女性事務官なのか、小説の中の想像なのか、と訝しみながら読んだ。

    0
    投稿日: 2025.03.15
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    不倫関係ではない、という描かれかたをされていた弓成と三木が不倫関係にあったことがまず衝撃的だった。 実話と知らずに読んでいたので、今の国民民主との玉木氏のことが頭に浮かんだり、山崎さんはなんでそんなことを思いついたのだろうか、と思ったりしたが、実際不倫をしていて、「ひそかに情を通じ、これを利用して」という文言も実際に使用された文言だった。

    0
    投稿日: 2024.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いわゆる『外務省漏洩事件』、『西山事件』を題材にする本作。 ・・・ 第一巻では、特ダネ記者としてぶいぶい言わせる弓成が、外交官や政治家に食い込み、情報を取ってくる様子をビビッドに描写しています。 第二巻では、外務省からの情報漏洩につき、三木に続き弓成も逮捕され、彼らへの取り調べや尋問、弁護士とのやり取り、会社の弓成へのサポート、そして起訴・裁判の様子が描かれます。 ・・・ もっとも印象的なのはやはり弓成と通じていた三木の独白でしょうか。 弓成と肉体関係を結び、そのことを病身の夫にバラすとゆすらされた末の情報漏洩とする三木の独白。これは第一巻での三木と弓成との仲睦まじさとは正反対のトーンです。真実は分かりませんが、本作では三木は魔性の女として描かれていることになります。 ・・・ また、弓成家、特に奥様の心痛もまた印象的なところです。 今でいうところサレ女、そしてマスコミを通じての世間の関心は事をしでかした夫よりも家を守る妻に集中します。家柄はどうだとか、子どもたちはどうだとか。その呻吟する様子は実に痛ましいばかりです。 ・・・ そして最後の外務省の秘密主義。 検察の尋問にしらを切りとおす外務官僚のに対して、飽くまで批判的に筆者は描いています。 ・・・ 第二巻も、歴史の振り返りとしてのみならず、議論のネタも多いものでありました。 公務員の守秘義務について、また家庭の維持とワークライフバランス(女性の過程でのありかた)等、一言でいえば昭和、ですが、それ以外にも考えるべきイシューがあるなあと感じました。 歴史、政治、外交、ジャーナリズム、ワークライフバランス等に関心のかる方にはお勧めできる作品であると思います。

    0
    投稿日: 2023.08.13
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    新聞記者弓長が公文書漏洩問題で告発されてしまう。逮捕、起訴され離婚の危機にも立たされてしまう第二巻。全4巻の作品だが山崎豊子さん作品にしては1冊のボリュームが少なめで読みやすい。

    0
    投稿日: 2023.07.10
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    第一巻では新聞記者が沖縄返還に関する外交上の機密情報を漏洩した罪で逮捕され、この第二巻では、この裁判が行われる。 どうやって機密情報を入手したかがミソ。 やっぱり、この主人公は好きになれない。 感情移入できないです。 けど、実際にあった事件を、ここまでドラマチックに書く山崎豊子は流石。 三巻、四巻、まだ入手してないんだよなぁ。 ってか、もう発売されたんだろうか? 買って来なきゃ。

    1
    投稿日: 2023.05.01
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    国家公務員法違反で逮捕された、弓成亮太と三木昭子。 国家権力と『知る権利』を全面に推し出すジャーナリズムとの対決。 そして、弓成と三木昭子とのスキャンダルが明らかになる… 世論は一転し、弓成は窮地に… 弓成の妻・由里子はスキャンダル記事に惑わされる… 弓成と昭子の関係が明らかになる… が、若干の違和感が残る… 昭子が嘘をついているのか… 検察が操作しているのか… 初公判が始まる。 弓成は巨大な国家権力に葬りさられようとしているのか…

    6
    投稿日: 2023.01.22
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    2巻では、いよいよ裁判へ。 政府の徹底した秘密主義ととぼけっぷりは、現代と変わらない印象です。 一方で、主人公・弓成の家庭の状況にも触れており、 特に妻の心理描写についてはさすが同じ女性、リアルで共感できる内容でした。 1巻では読者にも伏せられていた事実が明らかになったり、2巻の最後に初登場の人物が現れたりと作者の凄さに感嘆します。 ますます続きが楽しみです。

    4
    投稿日: 2022.10.17
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    あまりにも悪役が悪いと異論が差し挟みづらくなる。冷静な意見を言おうとすると、「そんなのは敵を利する行為だ」と。知る権利キャンペーンが張られるなか、その雰囲気に違和感を覚える記者、そこで語られるクリーンハンドの原則、その後出てくるのが両被告の密通だった。 今ロシアがウクライナに攻め込んでいる。力に物を言わせ、一方的に現状を変更しようとする行為は到底許されるものではないが、徹底抗戦一辺倒で異論が許されない感じに何となく違和感があって、身につまされた。

    7
    投稿日: 2022.03.27
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    ペンと紙を武器とする新聞記者の主人公が逮捕されペンを折られたところから2巻は始まります。 知る権利を掲げて戦うジャーナリズムと国家公務員法の守秘義務を破ったことで起訴した国家権力との熾烈な法廷での争いが描かれています。少しばかり難しい部分もありますが、昔も今も変わらない「○○の権利」について勉強にっています。何でも権利を主張すればよいとも限らない部分も見えてきます。 沖縄返還は歴史の教科書等で目にすることではあるかと思いますが、基本的に綺麗に描かれていると感じます。実際はこんなにドロドロとして、いろんな人がいろんな問題と戦って今の「沖縄県」があるのかと思うと、平和とも綺麗ともいいがたい出来事だったのではないかと思いました。

    10
    投稿日: 2021.09.03
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    (一巻から四巻まで合わせたレビューです。) 大好きな山崎さんの(もしかすると最後になるかもしれない)長編小説。 沖縄返還時の機密文書漏洩事件(西山事件)をテーマに、 相変わらずの取材力&構成力で読者をぐいぐい引っ張っていきます。 この分野は完全に無知でしたが、小説を通じて、 昔の自民党の政治のやり方を目にすることができました。 主人公の機密文書を入手した手段は、 倫理的によい方法だとは言えませんが、 それ以上に、臭いものに蓋をする昔の自民党の政治家や官僚にも、 沖縄の人たちだけでなく、日本人全員が もっと憤りを感じるべきなんでしょう。 現在も普天間基地移設問題で民主党が揺れていますが、 少しばかり当事者意識を持って この問題を受け止めれるようになった気がします。 山崎さん、もう一冊書いて欲しいなぁ。。

    3
    投稿日: 2021.06.24
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     戦後の沖縄密約を通して国家権力とジャーナリズムの戦いを描く全4巻中の第2巻。  本巻は、記者逮捕から公判までを描く。冒頭にもある通り、事実を取材し小説的に構築したものなので、裁判の展開などは専門用語も多くやや難解。だが、臨場感に溢れ、証人などの表情がありありと伺うことができる。  沖縄返還というと、歴史の教科書では割と美化されているように感じるが、裏でこのような密約があったことは伏せられている。本書を読むと、すっきりせず、結局何のための返還だったのかなと思ってしまう。日米両政府の体裁のためか?とも思えてしまう。政府のいいように利用されたのではないかとさえ、思えてしまう。それだけに歴史を知る上では興味深い一冊。

    0
    投稿日: 2021.03.29
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    少し登場人物が多くなって、内容も難しくなってきたけれども。 知らなかった事は自分で調べたりと、歴史にも興味がわいて楽しい。 続きも、楽しんで読めそう。 ドラマの方も、見たかったな。

    0
    投稿日: 2020.10.05
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    縒れた糸は張りを戻すこと無く、絡み縺れ落ちていく。 (以下抜粋) ○「事情は承りました。事件について詳しいことは解りませんが、学校にはいろいろな事情を持つ児童がおり、そういうお子さんを守るのも、私ども教師の務めです、ご推察するに今、一番、大変なのはお母さんだと思います、確か四年生のお兄ちゃんもいますね、二人のためにも、ここはお母さんが気丈にしていて下さい」(P.109)

    0
    投稿日: 2020.01.01
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    毎朝(毎日)新聞社の弓成亮太(西山太吉記者)が、外務省職員の三木昭子(蓮見喜久子事務官)から入手した極秘電信文を、社進党(社会党)議員によって政府追及の手立てに用いられてしまう。国民の知る権利を主張するジャ-ナリズムと守秘義務違反で起訴に踏み切った国家権力との熾烈な法廷論争が展開される。情報の入手が不倫スキャンダルと絡むにおよび、被疑者の家族をも巻き込む一大事件と発展していく。国家公務員の守秘義務とジャ-ナリズムの功罪について思いを馳せる。

    2
    投稿日: 2019.10.28
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    山崎豊子『運命の人』文春文庫 読了。外務省秘密漏洩事件を題材に、ジャーナリズムの在り方があらゆる切り口から問題提起される作品。沖縄返還に伴う日米密約について果敢にも国家権力に立ち向かった新聞記者が、沖縄で密約の影に潜む実態を目の当たりにし再び奮闘する生き様には感慨深いものがある。 2012/09/07

    0
    投稿日: 2018.11.06
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    国家権力の闇を暴こうとする弓成亮太が、スキャンダルという脇の甘さを突かれ苦悶する。 『クリーンハンドの原則』という言葉が出てくるが、今の国会の野党の追及の光景と妙に重なってしまう。

    0
    投稿日: 2018.06.26
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    内容紹介 警視庁地下の取調室で重々しく響いた声は「弓成亮太、逮捕状を執行する」。強大な国家権力と「報道の自由」を訴えるジャーナリズムの全面戦争に沸騰する世論。ペンを折られ、苦悩する弓成。スキャンダル記事に心を乱し、家族を守ろうとする妻・由里子。弓成の不倫相手と注目され被告席でぐったりと目を伏せる元外務省の三木昭子と、それをじっと見つめる夫。そしてついに、運命の初公判──。戦後史の意味を問いつづける著者・渾身の巨篇、第2巻。 内容(「BOOK」データベースより) 「弓成亮太、逮捕する!」ペンを折られ苦悩する弓成、スキャンダル記事に心を乱す妻・由里子。夫婦の溝は深まり、子どもたちも動揺を見せ始めた時、大野木正を中心とする弁護団の真摯な励ましが二人を支えた。そしてついに、初公判の朝が訪れた。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 山崎豊子 大阪市に生まれる。京都女子大学国文科卒業後、毎日新聞大阪本社に入社。昭和32年、処女長編「暖簾」を刊行。翌33年、「花のれん」で第三十九回直木賞受賞。以後、それまで聖域とされていた分野をテーマとし、意欲的な長編を発表し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    0
    投稿日: 2017.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

     昭子との所謂「不適切な関係」を暴露したのが、起訴状にある「情を通じ」との文言。  この関係を弁護側と、自社所属の新聞に事前に開示していなかった弓成の軽率さが事態を暗転させ、さらにあらぬ方向へと誘っていく。  もうこの時代は女性との不倫、殊に人妻との不倫を許さなくなっていたのだ。いや、許さない時代だったのか…。  弓成目線から離れた本作は、事実を後に小出しにするタイプの小説だったんですね。最初が「いい人」なのに段々化けの皮が剥がれていくのは、その人物の印象をより悪くする。著者の弓成に対する冷ややかな目線が感じられる構成だ。  とはいうものの、一方では、国策捜査における捜査側の調書作成の在り方、とりわけ敵対的関係にある共犯(すなわち、訴追側に立った被告人)が提示した自白調書が、自らの調書と、問題点の実、そして現実とを歪めていく様は、何とも言いようがない…。  加えて、敵対的共犯を恒常的に利用することが許容される司法取引が、もし訴追側に悪用されたらどうなるか?。  事実と違う、あるいは歪曲・誇張された供述調書の問題を生ぜしめかねないなぁとの感も生まれる。

    0
    投稿日: 2016.12.18
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    逮捕からの裁判。 とにかくハラハラして一気読みでした。 明かされていく事実と弓成記者の現状。 騒ぎ立てるマスコミ。そして彼の妻の苦悩。 重苦しく辛いのに次々読んでしまいました。 沖縄返還密約、弓成記者と事務官の関係、報道(知る権利)vs国家権力。 様々な要素が絡み合って法廷描写が濃い。 三巻が楽しみです。

    0
    投稿日: 2016.03.26
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    権力に楯突くとこんなにも辛い仕打ちが待っているのか、逮捕された人はこんなにも酷い仕打ちを受けるのか、と恐怖します。 まるで体験したかのような緻密な描写です。その描写がかなりの部分において真実なんでしょうね。作者の執念の取材に脱帽です。

    0
    投稿日: 2015.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    問題の文書は、国益に影響を与える「国家の機密」なのか、国民の「知る権利」に基づき公表されるべきものなのか。 国民の税金の使い道にも繋がるものだから無論知る権利がありそうだが、全てを知らせる必要があるのか。 文書を入手した経路が記者と国家公務員の不倫関係からだったことが波紋を呼ぶ。 弓成氏はそそのかし罪に問われるのか。 裁判の内容はやはりわたしには難解であるが、「密かに情を通じー」という起訴状の文言は検察の上手な策やなあと思う。 2巻では何と言っても由美子さんの苦悩が読んでて辛い。 氏の思いやりのなさは言語道断だが、こういうマスコミの格好のネタになった家族は、心ない文字の暴力にさぞかし苦しめられるのだろう。

    0
    投稿日: 2015.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    沖縄返還のさいにアメリカと結ばれた密約の内容とは、1971年当時、ベトナム戦争で火の車だったアメリカに対して本来アメリカが負担するべき沖縄の原状回復費用6億8500ドルを日本が肩代わりするというもの。これがいわゆる今もアメリカに支払われ続けている「おもいやり予算」のはじまりだとされる。この、まったく対等ではないとおもわれる密約を敏腕新聞記者、弓成亮太が外務省の女性事務官、三木昭子から入手する。ニュースソースを守るためそれをはっきりと記事にできない彼は、正義感から野党議員に機密文書を渡して国会で追及させようとするのだけれど、そこから逆にニュースソースが割れてしまい、弓成記者と三木昭子は逮捕される。ここまでが第一巻。 第二巻は、警察での尋問と裁判。「知る権利」の問題が、男女のスキャンダル問題へとすりかえられていく。司法がいまひとつ独立した力を発揮しなかったり外務省官僚があざとい証言をしていったり、やきもきさせて第三巻へ続く。ちょっとむずかしくて時間かかってます。 ただ、国民に対して「アメリカに強気に臨んで沖縄を返還させる」と、たとえポーズでも世論を気にしてアピールするだけ今よりましなんじゃないかと、錯覚してしまいそうになるほど沖縄の現状は厳しいとわたしには思える。当時の日本政府がしっかりと「ほんとうの返還」を要求しなかったからなんだけれど。

    2
    投稿日: 2015.05.07
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    逮捕され、屈辱とも思われる方法で貶められていく。 権力に逆らうということはこういうことなのか。 今の時代には起こりえないのではと思いつつ、実は様々なところでこのようなことが残っているのかもしれないと怖くなりました。 本来ならば自分がペンを取っていたはずの事件を目の当たりにしても、それが叶わない辛さ。 ものすごく伝わってきました。 裁判シーンは手に汗握るものです。 のらりくらりと話を受け流そうとする官僚側が追い込まれるのは痛快感があります。 いよいよ中盤。 後半への盛り上がりを期待して、3巻へ突入します。

    0
    投稿日: 2014.09.05
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    公判開始。 主人公「弓成=西山」が外務省女性事務官「三木」と男女の関係にあったことから、公判の争点が検察側と弁護側でずれていく経由を描写。くどい説明をせずに登場人物の台詞で状況を進めていく著者の筆力はさすが。 政府は自らの施政に都合の悪いことは虚偽の説明をしてでも隠したい。しかしそのことを新聞記者が公務員から知り得た場合、それは犯罪なのか。入手方法によって扱いは変わるのか。 2013年末に特定秘密保護法案が成立し、同法の施行を待つ現在だからこそ考えさせられた。

    1
    投稿日: 2014.05.30
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    沖縄返還に伴なう密約を暴く取材行為を、己の保身、名誉欲のため、男女関係の問題に矮小化し、すり替えようとする時の総理=権力のあざとさ。 弁護団と、検察側との丁々発止、佳境に入り、ますます目が離せない第2巻。 当時から世論を沸かせたこの問題に、渾身を込めて本書を著した著者なら、今問題にされている、特定秘密保護法にどう対応するだろうか。

    2
    投稿日: 2013.12.07
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    国家権力と新聞記者との間にある確執が、裁判で争われる。 国は自分達が国民に隠しだてしている事項をひた隠しにし、スクープした記者の記事入手方法に議論を向ける。 2013.6.2

    0
    投稿日: 2013.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    沖縄返還での地権者への土地原状回復費に関する密約の外交文書漏えい事件を描いた小説。第二巻。 情報を得た記者が、情報ソースの事務官と不倫関係だったことから、争点は「知る権利」の問題からから一転して醜聞に。権力という虎の尾を踏むと怖いですね。少し違うのかもしれないですが、外務省がらみという事もあり、佐藤優氏の「国家の罠」をほうふつさせます。

    0
    投稿日: 2013.03.02
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    1巻に続いて内容が気になるのでスピード感を持って読みました。小説はおもしろいと読むスピードも早くなりますね。テレビドラマのシーンを思い出しながら、内容に引き込まれていきました。

    0
    投稿日: 2013.02.14
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    「新・平家物語(吉川英治著)」全16巻を6月末までの読了期限としているのに、浮気してこのシリーズを並行して読むようになってしまった。まぁ、これはいつものことであり、歴史小説と現代小説だから混乱する心配はない。 さて、新聞社の政治部記者として八面六臂の大活躍をしていた第一巻とは打って変わり、本巻は国家公務員法第111条違反として逮捕される場面から始まる。留置、現場検証、取調べ、釈放、そして裁判と、主人公の弓成にとっては屈辱の連続である。日本国のためを思い、強烈なジャーナリズム精神をもった弓成の思いと行動は、女性事務官との情通に置き換えられることになるが、黒幕は沖縄返還に味噌をつけられたくない佐橋総理である。佐橋の「一罰百戒」という意向が国家権力となり弓成を襲う。ドラマにて結末を知ってしまっているだけに、遣る瀬無さのみが残るストーリーである。勿論、妻子ある身でありながら、同じく既婚の女性事務官と関係を持った片手落ちはあるのだが。 この巻は打ちひしがれていく弓成を描いているため、特に私の心に残ったフレーズはない。順風満帆なビジネスパーソンであっても、少しの脇の甘さが命取りになることを存分に認識させられた巻であった。

    0
    投稿日: 2012.09.21
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    こういった系統の本は、本作が初めてなのでやはりまだ慣れない部分がある。 政治の世界、新聞の世界、色々あるんだなぁというかんじで読んでいる。 最後まで読み切りたいとは思っている。

    0
    投稿日: 2012.06.05
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    山崎豊子さんは女・松本清張といわれるのを嫌がっているという。 同じ毎日の記者の小説をどんな思いで書いたのだろう。 情報源の秘匿のジレンマは、一般の人には伝わらないのか? 個人の記者はこんなにもあっさりと権力に負けてしまうのか? 権力とは個人ではなく組織だと改めて感じる。個人は、アリジゴクのように、権力者の望む結論に導かれてしまう。そこからどう抗うのか。楽しみ。 男女関係については非常に表面的にしか触れられていない。 物語でありながらそこは非常に抑制的だ。「記者の姿勢」=「個人の姿勢」が最大のテーマなのだと思う。

    0
    投稿日: 2012.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

     逮捕,起訴,証人尋問と裁判がクローズアップ。『白い巨塔』もそうだったけど山崎豊子の小説って法廷シーンがよくあるな。『不毛地帯』でも東京裁判の場面があったっけ。  ドラマとの違い。 ・由里子の兄が登場。大手電気メーカーの技術者。 ・ぎばちゃんがやってた大野木弁護士は,奥さんも弁護士で同期。由里子が離婚訴訟する場合に「私が不適格なら家内に担当させましょう」と言ってる。 ・弓成が取り調べで受けた屈辱,ドラマより生々しい。現場検証(引き当り)で腰縄をつけられたまま,密会をしたホテルの部屋で,機密文書の受け渡しの様子を細かく言わされる場面。「機密文書を見せてほしいと哀願したのは、あの布団の中でか、それともこっちの座敷机の方なのかね」と聞かれて「弓成は舌を噛み切れるものならそうしたい恥辱に、肩を震わせ、無言で視線を逸らせた。」(p.199)だって。 ドラマに使えそうなシーンだけど,なかったよね,確か。 ・法廷シーンは外務官僚の証人尋問が詳しい。内容が複雑なのでドラマでは切り詰められたんだろうな。裁判長は,官僚の証言拒否を想定して,法廷と外務省大臣官房の間にホットラインを敷いていた。証言承諾の可否と電話で問い合わせて,OKが出るも,「具体的に思い出せません」「書かれていること以上に理解は及びません」で逃げられちゃうんだけど。 『密約』読んだときに勘違いしてたけど,大野木弁護士は伊達判決の人じゃなかった。弓成の弁護団の団長が伊能弁護士という人で,こっちだった。「裁判官当時、砂川事件で米軍基地違憲の判決を下した憲法学者でもある伊能は、法曹界の重鎮と畏敬されているが、性格はフランクだった。」P.136-137

    0
    投稿日: 2012.03.30
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    権力というものの怖さと醜さを、ヒシヒシと感じる巻。 国家のみならず、あらゆる組織に内包される権力とそのあり方について、考えさせられる・・・。

    0
    投稿日: 2012.03.15
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    基本的に佐藤内閣のやり方(彼に限らずどの内閣もだが)に嫌悪感を抱くが、弓成の性格が悪いので、ざま~みろとも思ってしまう で、私は基本的に、こう云う灯りが見えない話は好きじゃないなあ・・・ と云いながら、3巻へ続く

    0
    投稿日: 2012.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いよいよ裁判が始まる。弓成の姿が痛々しい。プライドを傷つけられ、心休まる場所もなく裁判に臨む。妻・由里子は離婚を考え始める。事務官・三木はあまり登場しないが心神喪失状態?なのか。裁判での外務省の隠ぺい体質に驚いた。史実に照らせば証人達は偽証していることになるが、事実だとすればこれほど恐ろしいものはない。弓成は「虎の尾を踏んだ」と言っていたが事実を隠す国家との闘いに負けてほしくない。終盤で由里子のいとこに当たる人物が登場。流れがどう変わっていくか3巻が楽しみ。

    0
    投稿日: 2012.02.04
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    4巻にこそ,山崎豊子の想いが詰まっているのですね. この切替方はいいなぁと思いました. そもそも,史実的な面で山崎豊子を読むのが好きなので 1-3巻でその部分をしっかり味わい,+で完全に巻を変えて 4巻目で小説的な側面から沖縄問題を訴える. 一つの作品でいい振り分けができていると思います. 山崎作品にしては短くて簡潔だし. ドラマのほうあまり調子よくないみたいだけど, ディテールの再現性高くて僕はけっこう好きです. ただよほど読んでる人か,直前に読んだ人でないとわかんないですよね.

    0
    投稿日: 2012.01.25
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    (二)読了。外交問題とゆう難解な話題の為、分からない箇所はかなり読み飛ばしましたf^_^;。。。さて 裁判で明らかになる男女関係、ドロドロの弓成キャップ、はたしてクロなの?シロなの? 「運命」とはなんなのか、次巻からいよいよ核心にせまる!

    0
    投稿日: 2012.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「イギリスの慣例法にクリーンハンドの原則というのがある、人をせめるものは自分の手がきれいなければならない」弓成の手がきれいであったかどうか、弓成の取材方法が適切であったかどうか、一方国民の知る権利は、ニュースソースを明らかにしないという新聞記者のモラルは、女性問題、女性の人権問題。渦巻く問題はそれぞれの見方で拮抗し、身動きがとれなくなる。権力は一方的に報道を抑えこもうとし、三木が弓成を苦境に追い込んでゆく。加速感のある展開に夢中で読み進む。

    0
    投稿日: 2012.01.03
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    国家公務員法違反幇助の罪で裁判にかけられることになった弓成。 いよいよ、裁判が始まる。 前巻と異なり、全てに対してやや受け身の弓成。 優秀な弁護師団の力で、裁判は有利に運んでいるように思えるが・・・ 裁判の結末、家族との絆が果たしてどうなるのか? そして、最後に登場した鯉沼がどう絡んでくるのか? 第3巻も非常に楽しみ。

    0
    投稿日: 2011.12.20
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    TBSで1月から連続ドラマ化されるそうだ。日曜夜九時、「南極大陸」の後続、いわばTBSの看板番組の扱いである。主演は沖縄機密漏えい事件で逮捕される弓成に本木雅弘、その妻で夫の不倫にショックを隠せない役、松たか子、弓成と共に逮捕されやがて「衝撃の手記」を出す不倫相手に真木よう子。当然、沖縄返還をめぐるありとあらゆる矛盾と問題が浮かび上がらなくてはならないが、はたしてどこまで描くのか。ちょっと注目である。 これは毎日新聞記者の西山氏をモデルにした小説。事の発端は沖縄返還時の機密漏えい事件である。米軍用地の復原補償費を日本が肩代わりするという密約を記者が外務省の女性事務官からコピーまで入手し、それが社会党代議士の下に漏れてしまったという事件である。政府は、それを記者が愛人関係にあった事務官に強制させたということで起訴をした。そうなると、国民の知る権利対、国家公務員法違反という問題のすり替えという対決になった。 しかし、ことの本質は、そもそも米国が出すべき費用を最後まで日本が肩代わりする、ということだったはずだ。その後の「思いやり予算」を始めとした対米従属化関係の是非を問う、ということだったはずだ。 実はこれと同じことが、今回沖縄普天間基地問題でもまたもや起こっている。今回は、裁判闘争にはならない。なぜならば、機密をばらしたのが、ウィキリークスだからである。 税金約5000億円以上を投入して、米領グァムに新たな海兵隊基地を作る計画は、沖縄の海兵隊8000人とその家族9000人をグァムに移転して、「沖縄の負担を軽減する」というのが建前だった。しかし、ウィキリークスはその数字が「日本の政治的効果を最大限利用するために故意に多く見積もられた」「実数からかけ離れた」数字であることを告発したのである。これは2008年12月19日付の駐日米大使館発公電にはっきり述べられているという。 このジュゴンのすむ辺野古の環境を壊し、嘘で固めた海外の米軍基地を建設し、米軍を強化するために使われる米軍再編強化に日本は総額1.3兆円を使うという。大震災でどのようにカネを作り出すか、日本全国民が喘いでいるときに、許すこのできない「従属」の構図がある。 そのことの「本質」を果たしてこの小説は描くことができるのか、3巻4巻を注目したい。

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    投稿日: 2011.12.15
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    主人公が、逮捕されてからの刑務所内での話しと、 裁判内容が、恐ろしく感じられた・・ 自分では、どうすることも出来ない法も恐ろしい・・ 権力とはと、考えされられてしまう・・

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    投稿日: 2011.11.14
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    この小説のレビューは、以下でまとめて書いてあります。 http://booklog.jp/users/sawanosuke/archives/4167556065

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    投稿日: 2011.11.06
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    他の小説なら浮気の時点で投げてしまいそうですが、なんか…うまく言えないのですが新聞記事みたいな乾いた文章で、そんなに嫌悪感を抱かずに読めています。

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    投稿日: 2011.10.19
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    ここでは、裁判を知る。 この辺りから、山崎豊子の取材力が発揮され、かなり専門的な内容に。 ただ、三木の心境が、今ひとつ理解出来なかった。小説よりルポ的な記述になっている感じ。

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    投稿日: 2011.10.10
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    今回はいよいよ裁判が始まったんですが、どちらかというと主人公の弱さと奥さんの強さが描かれていて夫婦とは?という感じでした。

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    投稿日: 2011.10.08
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    やったんかい!!が主な感想でした。 裁判シーン、熱いけどだんだん眠くなってくる……昭子の立ち振舞いにうわってなったけど仕方がないのかなあ。 奥さんつらい。

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    投稿日: 2011.09.16
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    「さすが山崎豊子」と思う作品。徹底的な取材の上に書かれた作品ということがよく分かる。 ほぼノンフィクションだと思われるが、現代史にあまり詳しくないので、どうせなら実名で書いてあるといいなと思った。池上彰の「そうだったのか日本現代史」で復習しなければ。

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    投稿日: 2011.09.13
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    国家の密約をめぐる裁判はたしかに詳細に描かれていいのだけれど、弓成の描写がもっと欲しかった。一巻でも思ったが、もっと人物に迫るものが欲しくなる。ただ、最後に登場したいとこに期待して、いざ三巻へ!

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    投稿日: 2011.07.31
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    国家間外交の話だがスケールがでかい。 普段、あまり国民の目に触れない部分が物語の舞台になっているわけだが、これが実話に基づくとしたら凄い事だ。 実際の所がとても気になります。

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    投稿日: 2011.07.30
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    1971年の沖縄返還協定の際に問題となった,外務省機密漏洩事件のお話。司法試験受験生時代,西山記者事件として勉強していただけに非常に興味深い内容。 それにしても山崎豊子先生の作品に書ける情熱には脱帽する。

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    投稿日: 2011.05.11
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    山崎豊子長編小説。 沖縄返還時の密約に関する事件を克明に描いた作品。 逮捕されたのは明らかに悪意が感じられるし、裁判が下の話中心になるのも謎。 これが国の圧力と言うものなのか。

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    投稿日: 2011.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現実にではなく こういう本や映画の中で裁判での行方を追うのが好きだ。正しい裁判が行われず進み、最後は正義が勝ちでスッキリするからである。 2巻ではスッキリしないけど、外務省の吉田の証言は完ぺきで憎いと思った。裁判長が冷淡な目で吉田を見ていたというところを読み、検察と裁判官の関係が救われた。

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    投稿日: 2011.03.04
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    弓成の逮捕から起訴、裁判への流れを描いています。 第一巻で張った伏線を回収することで特に逮捕から起訴にかけてのドロドロさが際立っています。 一ヶ月おきの刊行なのでペースを押さえて読もうと思いましたが進んでしまいました。

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    投稿日: 2010.12.24
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    山崎が超高名な作家でありながら、「ユーザ数」が伊坂や村上に比べて異様に少ないということは、Mediamarkerを使う人は、TVドラマ化された作品か、わざわざ自分たち世代向けにオピニオンリーダ?やマスコミが宣伝してくれる小説しか読まないということか・・。

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    投稿日: 2010.12.03