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powered by ブクログ下手なビジネス書とか自己啓発本とか読むよりこれ読んだほうがタメになるなあ 変な供述証書に絶対サインしないぞ!と思うけどついしちゃう気もする怖い
0投稿日: 2024.05.21
powered by ブクログ寝る時間も取れない激務、その中での子育て、決して普通ではない相当の努力をしてきたはず。けど、考え方はシンプルで 「普通に着実にそれぞれのポストをこなしていくだけ。それでも十分に階段を上がっていけると思います。ただ、人生は何が起こるか分からない。いつなんどき、チャンスが訪れるかもしれないし、危機が訪れるかもしれない。そういうことに対応できるだけの柔らかさを持っているといいなと思います。」 その時その時の目の前のことに真摯に取り組んでいくことが大切なんだよなと励まされました。
0投稿日: 2024.01.20
powered by ブクログ感想 今いる場所で花を咲かせる。努力しても叶わないことはある。だが本当にそうだろうか。叶わないのではない。今叶えられないだけ。いつか届く。
0投稿日: 2023.12.07
powered by ブクログ印象に残った箇所については、以下のとおり。 【P27】「考えるより、やってみる」。それは、取り立てて取り柄のなかった私の、生きる術の一つになっていると思います。 【P44】自分一人ですべてを背負わなくてもいい、チームの中での自分なりの役割を果たせばいいという安心が、仕事に対する気持ちのゆとりを持たせてくれました。 【P88】頑張ってみて、だめなら辞めよう。そう決心した途端に、面白いほど気持ちが楽になりました。 【P94】1日とか1週間のうちに、短くてもいいから自分が好きなことをできる時間、ご褒美になる時間があると、溜まっていく疲労やストレスの量も、違うように思います。 【P102】子どもを授かったときが「産みどき」、そのくらいの気持ちでいいのではないでしょうか。私はあまり人生に関して計算しないようにしています。 【P106】力がついたから昇進するのではなく、昇進したから力がつく、ということなのかもしれません。下の段から背伸びしても見えなかったことが、階段を上がれば簡単に見えるようになる。 【P134】多くの世界を見て、さまざまな業務に携わるほど、自分の持っている経験や知識が有機的につながって、新しい分野がちゃんと自分の射程距離に入る。まさに、点が面になっていきます。 【P185】異動も昇進も恐れずにチャレンジして、行った先でのつながりを一つひとつ大事にしていけば、それが自分の財産になっていくように思います。 【P207】そんな時ほど、私はやるべきことを書き出し、「今、できること」をリストアップしていました。今できること、その次の段階で手が打てること、もっと後でしか出来ないことに分けると、実は、今この瞬間にできることはそんなに多くないことが分かるんです。 【P254】今回の事件を私が乗り越えられたのは、仕事で苦労したこと、失敗したことが全部生きたから。大変な目に遭えば遭うほど、その苦労や失敗は必ず後から役に立つ。
0投稿日: 2023.06.20
powered by ブクログ著者は自分のことを普通の人と言うが、やっぱりとても優秀な方だと思った。著者が普通と感じこなしていることは、凡人にとってはハードルが高いと感じた。 ただ、読んでいる内に仕事に対して前向きな気持ちになっている自分に気づき、不思議だった。 やってみたら何とかなる、少し背伸びしてやってみることが成長に繋がる、というメッセージを胸に、肩の力を抜いて色々な事に挑戦していけたら面白いのかもしれない。 大変な経験も前向きに乗り越えられる著者のようになりたいと思った。
0投稿日: 2023.01.17
powered by ブクログ様々な困難を乗り越えられたのは最終的には家族の絆なんだな.164日の拘留を耐え抜く精神力は凄い.食べて,寝て,好奇心があったことで心が折れなかったとのこと.
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログ寄り合い所帯ではミッションを言葉で表わす。できるだけ「阿吽の呼吸」ではなく、共有できる言葉を探す努力が必要。 そもそも上司は部下に仕事をしてもらわなければいけない立場。偉そうにする必要はない。 ダメ上司の上に訴える時の心得→ごく客観的に「私」ではなく「会社」の立場で話す事。「上司のこことここが問題。それをカバーする為に私はこれとこれをやっているがこれ以上は会社や取引先、ユーザーにこういう迷惑がかかるのでなんとかしてもらいたい」 警察、検察の取り調べ。「誰も嘘はついてない。検事が勝手に作文してそこから交渉が始まる。調書とはそういうもの」臆病な人、気の弱い人、弱みが沢山ある人は自分を守る為になんとか助かる為に事実と違う調書にサインしてしまうのかもしれない。心身ともに極限状態に置かれ、更に「何日でも拘留できるぞ」「あなたが正しいなら他の人が嘘をついてるんですね」と脅されるとつい落ちてしまうのかもしれない。公務員は基本真面目な人間が多いので、事実と違う調書に一度負けて「仕方がない」とサインしてしまうと次に「やっぱり違う」と言い出せない。どんどん追い詰められてしまうと思う。 因みに検察が落としやすいのは教師や公務員。 悩み、考える事も良いけれど、「どうしよう、どうしよう」という思いは堂々巡りで何の解決にもならない。考えても仕方ない事は考えない。今出来る事をする。
0投稿日: 2017.10.18
powered by ブクログなんとなく公務員(とはいってものちに高級官僚)になった方の、ワークアホリックかつ2人の子育て、おまけに!?冤罪での逮捕、勾留の話。 松下幸之助の言葉よりももっと実感的に諭されるようないい言葉がいっぱい。 もとからとても優秀な方に決まっているけれど、謙虚な姿勢と、社会が平等に、より生きやすくなってほしい、という秘めた情熱で同僚や地域の人、家族から絶大な信頼を得ていることが、特に公判あたりの描写から伝わってきた。 普通の人でもやれる、ってことを伝えたかったみたいだけど、もうこのかたは普通のレベルより上のエネルギーをもってスタートしている気がする。なので、やっぱり、「私でもできるかも」と思わされるというよりは、その時々の困難に論文を書くように、自分なりの答えをだし続けていくということを教えてもらった。 同じ2人の娘をもつ、私も村木さんの"妹"に違いない。
0投稿日: 2015.10.25
powered by ブクログ郵便不正事件で冤罪で逮捕・起訴されたが、後に無罪判決が出て、厚生労働事務次官を務めることになる厚生労働官僚の村木厚子氏の自伝。 「普通」の人のロールモデルになりたいという思いで生きてこられた村木氏の等身大の姿を感じることができた。リーダーシップの取り方はいつも「迷い中」というエピソードに表れているように、決してスーパーマンではないが、強い心を持ち、人を引き付ける魅力をもった女性であるということが伝わってきた。郵便不正事件での冤罪逮捕・起訴を乗り越えられたのも、本人の気持ちの強さとともに、家族をはじめとする人のつながりに支えられていたからだと感じた。人のつながりは本当に大事である。 どうしようもないときは「一晩寝る」、仕事は製品=最終形がどういうものでどう使われているのかをみると、理解が深まる、物事をよく理解しようと思ったら、人に教えるのが一番良い、仕事は「広く浅く、時々深く」で仕事の射程圏内を広げる、公務員の仕事はある意味、翻訳の仕事など、村木氏の仕事に対する考え方やエピソードは、自分にとって参考になることが多かった。 結婚についてのエピソードも面白かった。村木氏は、職場の同期の方と結婚されたのだが、ずっと「年をとってもこの人が茶飲み友達だったらいいな」と思っていたそうである。また、結婚の決め手として、「この人とご飯を食べると、食欲が落ちない」「この人と歩くと、急がなくていい」を挙げ、些細なことが、結婚相手選びには大切なのかもしれないと振り返っている。こういう、結婚の仕方もいいなと思えた。家事をするのは「早く帰ったほう」という村木家のルールも合理的だと思った。 また、村木氏が拘留されている間、支えになった言葉として「一日一生」が挙げられていたが、これはもともと私の座右の銘であったので、改めて良い言葉だなと感じた。
1投稿日: 2014.12.28
powered by ブクログ社会人になる前に購入しました。 村木事務次官、そしてご家族の人柄を知ることができた一冊。 前半は、仕事について。多忙な業務の中、冷静に現状を見つめ、道を切り開いていらっしゃった。与えられた仕事への向き合い方、私も見習って行きたい。 後半は事件について。追い込まれる中でも、決して屈しない。私だったら、どこかで折れてしまうかもしれない…。自分や周りの人を信じる強さを持っている方だと思います。この本を通して、事務次官の謙虚さ、そしてその中にある芯の強さを見ることができた。 つらいことでも、視点を変えれば楽になるかもしれない。 ご家族からの手紙は涙が出た。一緒に歩いていく夫婦、私の憧れです。娘さんとの、お互いを尊重し合う関係もとても素敵です。
0投稿日: 2014.12.08
powered by ブクログ郵便不正事件に巻き込まれた村木厚子氏の自叙伝。事件については後半に出てくるが、彼女の生い立ち、仕事ぶりのほうが印象的。普通の人のロールモデルに、との思いで執筆したようだが、真似できないくらい努力され、苦労されたことが分かる。そして、人柄が滲み出て裁判のときに周囲の多くの人が支援してくれたのが分かる。
1投稿日: 2014.07.28
powered by ブクログえん罪事件としてはあまりにも稚拙な検察のストーリーに翻弄された村木さん。外見からは想像できない意志の強さで無罪を勝ち取ったのだけれど、その仕事ぶりは、外見通りの調整型を思われる。そのあたりのことも自分を分析しつつ実際の仕事ぶりに書かれていた。このように流されずぶれずに仕事が出来る人が事務次官の内に、少子化問題や社会保障の問題の解決への道筋を作って欲しいと思う
0投稿日: 2014.06.01
powered by ブクログ検察官は酷いな。村木さんは人の好さが顔からにじみ出てるよ。キャリアだけど、高知大でキャリアっぽくないね。いいね。 1つの仕事を極めることも重要だが、違う経験をするこも大事。毛嫌いしない。 やりたい仕事、やりがいがある仕事だからこそ、工夫もするし、頑張れる。 役所で新しい仕事を進めるときのスタートとなるのが研究会。 役所の仕事で一番おもしろいのは課長で、次が局長。 好奇心を持つこも心が折れないためにはよい。
0投稿日: 2014.03.20
powered by ブクログこれからワーキングママデビューを果たすため、読んで見た。上には上がいるなー;^_^A かなり頑張って働いていて、長時間子どもを預けなければいけない状況でも、最終的には父親も含め、どう子どもに向き合うのかなのだということを教えてくれる本だった。郵便不正事件のことも交えて、内容もドラマティックで読みあきなかった。村木さんのような官僚の努力があって働くお母さんが少しずつ楽になってきたりするんだーとわかった。すごい仕事だわ。 ふつうの人が働きながらママをできるよというロールモデルになりかったとあるのをみて、肩肘はらずに仕事と育児を子どもとともに楽しもうと思えた。
0投稿日: 2014.01.30
powered by ブクログ田中美佐子さん出演のドラマを観て、村木さんご本人の お人柄や心情を知りたいと思い、この本を読んでみた。 内容はおもに村木さんのこれまでのお仕事ぶりならびに 後輩女性達への助言など。働く女性向けのようだった。 バリバリキャリアウーマンな村木さんだが、見た目の 地味な印象と違わず、野心めいたものは感じない。 意外におっとりされているよう。お嬢さんがたとのやりとり など可愛らしい。
0投稿日: 2014.01.13
powered by ブクログ冤罪事件もさることながら、著者の最大の特徴は「敵を作らない調整能力」にあるとか。 本の前半は仕事の進め方。後半は逮捕されたときのことについて。 事務次官まで務めているにも関わらず、全く上から目線が感じられないことはやはり人柄がなせる技なんだろうな・・・・と思う。逮捕されたときに擁護の声が多かったのも頷ける。 女性だけではなく、働く人、家庭を持つ人全てにおすすめ。
0投稿日: 2013.12.29
powered by ブクログわたしは国家公務員でもなければキャリアでもないし、子どもはいないし、誤認逮捕されたことも拘留された経験もないし、村木さんと同じなのはただ「仕事をしている女性」ということだけ。人に勧められて手に取ったものの、なかなか読む気にはなれなかったが、読んでみたら共感できる部分がたくさんあって驚き。とりあえず仕事してる女の人は読んでみたらいいと思う。
0投稿日: 2013.12.14
powered by ブクログ最初、普通の人もやってこれたよ、と言うのを書きたい。と書いてあったが、読んでいると、めちゃくちゃ働いているじゃん!と思った。 けど、その姿勢は尊敬するに値していた。 忙しいから、家族の絆が弱くなるわけじゃないんだな、と。 仕事頑張っても、家庭を優先しても。 どっちも取りたくても両方満足させるのは難しい。
0投稿日: 2013.09.12
powered by ブクログ前半の働く女性へのメッセージは、どれくらいのキャリア・年代の女性に向けたものなのか見えてこず残念だった。昨日読んだ『採用基準』の著者と対極にいる人だなあと思う。 後半の郵便不正疑惑で逮捕されてからの検察、マスコミとの闘いの話はすごく良かった。知りたいことが書かれていた。家族の話は、自分の家族や支援者のことを思い出して、涙なしには読めなかった。 真実は多数決で決まるものではないってことを、忘れずにいたいと思う。
0投稿日: 2013.06.28
powered by ブクログ文章を読んだ印象だと、淡々と静かに落ち着いて仕事をする頭の良い人という感じ。さすが高級官僚といった感じ。 この前読んだ、坂東さんと上野さんの本にも、この村木さんのことが出ていた。 「彼女は特別な人。有能で大人、強い女性です。」と。 でも、 「(出産で)部下に優しくなった」 「部下に対して声を荒げることも少なくありませんでした」 「おとなしくて要領を得ない部下を思い切り叱ったら…」 などというエピソードもあり、血も涙もある、生身の働く女性でした。 とても多忙な仕事と、家事も子育てもバリバリこなすことのできるスゴイ女性であることには違いないはずだけれど、旦那さんのコメントでは、ゆったりのんびりしていると語られている。 忙しくても大変でも、メリハリをつけて日々を過ごしていくことができないと、続かないのだろうな、と思った。 羨ましいと思ったのは、ステキな旦那さんと職場の先輩の存在。 同じ目線で話せる人や、自分のことを考えてくれてチャンスやアドバイスをくれる人が側に居ることの大切さを感じた。 変な事件に巻き込まれてしまったけれど、ぶれずに一日一日を大切に過ごすという基本を崩さないことで乗り切った。 村木さんのように、国レベルの大きな仕事を抱えている訳では無いけれど、こうした基本的なことを、腐らずに淡々と日々こなしていくことが、上手に長く働いていくことの秘訣なのだと思った。
0投稿日: 2013.04.20
powered by ブクログ素晴らしい本 ワーキングマザーに特に読んで欲しい 一生懸命働くこと、昇進すること、飛び込むこと、冷静であること 学ぶことは多い
0投稿日: 2013.03.03
powered by ブクログはたらく女性にとって、いい教科書だと思います。もう少し逮捕拘留から無罪確定にいたるまでの記述があってもいいかなと思いました。検察の怖さを感じました。取り調べの可視化は絶対に必要だと思います。
0投稿日: 2013.01.08
powered by ブクログ2009年に事件で逮捕された女性キャリア。その後、大阪地検の証拠改竄が発覚し、無罪になった人。 著者については、以前ニュースになった部分ぐらいしか知らなかったけど、 今から20年も前に働く女性というものが今よりもずっと世間に認知されていない頃に、働く女性のロールモデルを目指してここまでやったのはすごいと思いました。 そして、逮捕されてからの大阪地検特捜部の自白の強要、証拠の改竄。 国家権力が誤った方向に向くと個人ではどうにもならない脅威になる。 正直怖いと思った。 こうした中で自分を貫いていけた著者の強さを感じた
0投稿日: 2013.01.05
powered by ブクログ高知大学OPAC⇒http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=9784822268145
0投稿日: 2012.12.05
powered by ブクログ塩野七生 ローマ人の物語 人は皆、自分自身の肌合いに最も自然であることを最も巧みにやれるのである。 部下との日頃のコミュニケーションが大切。仕事がうまくいくかどうかは、まずは組織の中がうまくいくかどうかにかかっている。それが実はトップの命題。 議論が複雑になった時は原点に戻る ダメ上司のもとで、あきらめずに努力する、さぼったら上司と同じレベル、努力していることが見えたら、周りが味方になる。客観的に 私 ではなく 会社の立場で話す。上司のここが問題、それに対して自分はこう頑張ってる、しかしこれ以上は会社や取引先に迷惑になる。会社が困る、ことを見せる必要ある。 お役所は造語が得意。厚労省は、ハローワークとイクメン。 中国には、女性は天の半分を支えている、という言葉がある。 現場を見たり、実務をする中で、初めて企画は浮かんでくる。ベースとなる基礎的な知識や経験があるときほど、いいアイデアも出てくる。 為末大 一流の選手はアドレナリンをコントロールできる。
0投稿日: 2012.12.04
powered by ブクログ同志のような伴侶と巡り合い、何でも話せる、最初に話したいと思えるのが旦那さんという点、うらやましく思いました。 仕事に関しては、今の自分の働き方が”ゆるい”・・・このままでいいのか?でも、以前のような働き方を求められたら、続かないよな・・・と思いました。 村木さんは全く平凡ではないと思います。
0投稿日: 2012.12.04
powered by ブクログ★痛くない正しい手錠のかけられ方まで講演するユーモリスト この本は、今でも思い返すと許せない忌々しくかつおぞましい2009年に起こった郵便不正事件で検察のでっち上げた虚偽公文書作成容疑等により逮捕・起訴され、2010年9月に裁判で無罪を勝ち取って自由の身になった村木厚子さんが書いた、事件の顛末というよりそういう目にあった女性が半生を振り返り、揺るぎない仕事への自信と家族の絆をもとに、勾留164日間でもけっしてくじけなかった自らの確信的な生き方を、同時代に生きる女性へ向けて発信したメッセージです。 この本ももちろん大変興味深い内容ですが、私には、この本が上梓された半年以上前の雑誌『オール讀物』2011年3月号に掲載された特別寄稿「私を勇気づけた百五十冊」の方が、はるかに興奮する興味津々な内容でした。 大阪拘置所に勾留された村木厚子さんがその勾留期間の164日間で読んだ本が150冊だったそうで、 「本は、20日間の大きな緊張を強いられた検事による取り調べの強力な精神安定剤であり、また、その後いつまで続くか先の見えない勾留生活の一番の慰めでした」 「あのとき、心の均衡を保つことができたのは、そして希望を失わなかったのは、大好きな本があったから、しかも、それが大好きな知人・友人・家族から差し入れていただいたものだったからだと思っています。本に感謝、そして本を差し入れて下さった皆さんに、心から感謝しています」 不謹慎ながらそれを読んで、羨ましい私も拘留されて読書三昧したいななどと思ったものでした。今まで吉田松陰や大杉栄、三木清や河上肇、永山則夫やアントニオ・グラムシやレフ・トロツキーなどの獄中での読書記録を読んだことがありますが、たとえ凄惨な拷問があったりやがて虐殺される境遇にあろうとも、否、だからこそ極限的な読書する至福の喜びが読み取れて嫉妬に駆られたものでした。 彼女の読書は意外にもミステリが多く、佐々木譲や今野敏などにデニス・ルヘイン『運命の日』やサラ・パレツキー『サマータイム・ブルース』とかリック・ボイヤー『ケープゴッド危険水域』などという海外ものまである本格派で、小さい頃から江戸川乱歩『怪人二十面相』やガボリオ『ルコック探偵』それにホームズ、フリーマントル『チャーリー・マフィン』や大沢在昌『新宿鮫』や『刑事フロスト』シリーズ、マイケル・コナリー『ハリー・ボッシュ』シリーズを読んできたかなりのマニアです。
0投稿日: 2012.11.19
powered by ブクログ厚労省キャリアの女性、2児の母しながら局長まで行ったけど、その後不正事件で誤認逮捕され、裁判を戦って無実を勝ち取り、さらにきっちり職場復帰をした人。IBMのような外資系の会社にいる華やかなキャリアの女性とは違って、当たり前のことを必ず着実に実行する、ある意味もっと凄味のある女性キャリアの人の話。働きながらの子育てのことなどでは、激しく同意する部分がたくさんありました。ご主人は職場の同期の人とのことですが、人生の相棒のお手本のようなご主人と結婚できるというのも(バツイチの私としては)これもひとつのすばらしい才能だと思いました。
0投稿日: 2012.11.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大阪地検特捜部の証拠ねつ造事件として有名になった、郵便不正利用事件(「凜の会」汚職)の冤罪被害者である、元・厚生労働省児童家庭局長の村木厚子さんの手記。 仕事やプライベートに関する半生記と、郵便不正利用事件の冤罪事件に関する手記が、ちょうど二章ずつ半々に描かれている。 極めて普通の感覚の人のようで。大坪検事の手記を事前に読んでいたので拍子ぬけといったところ。
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログバリバリ働く女性がキャリアプランを考える上で参考になる本だと思います。 ただ、「"普通"の人のロールモデルになりたい。平凡な自分だからこそ。」という話でしたが、半生を読んでいる限り非凡だと感じました。。。 残業時間が半端ないですし。 「働く」ということをあらためて考えさせられました。
0投稿日: 2012.09.30
powered by ブクログ良い本でした。村木さんの人柄が伝わる文章。あの事件の内実はそうだったのか、と。 しかし、こんだけ頑張ってようやく仕事と子育てが両立するという環境なんだな、日本は。ちょっとずつ良くなってはいるが、こういう問題って根強い。 冤罪についても同じ。たまたま支援者や弁護士に恵まれて、自身に教養とガッツがあって、経済力もある、そういう人じゃないと闘うことすら不可能。検事の職業病、笑い話にもならん。
1投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログまず、何も罪を犯していない人が、164日も拘留され、大切な時間を失ってしまったことに怒りを覚える。 どんなに違うと説明しても、むこうの都合のいいように解釈され、言っていないことまでも作文をでっち上げられ、無力もいいところだ。 家族だって仕事だって、名誉だってあるのに、間違いだったの一言で済まされるはずはない。 そんな中でも、家族の信頼があったからこそ、平常心を保ち、無罪を勝ち取ることができたという村木さんの話が良かった。
0投稿日: 2012.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終えて非常に筋の通った意志の強い人と思った。郵便不正事件の内容は半分未満くらいで、生い立ちと仕事の話を中心に働く人、特に女性へのメッセージが込められている。非常に丁寧な文章で読みやすい。 仕事をする人ならば読む価値は十分だ。 だが、事件の話は凄い。淡々と書かれてるが一般の人では耐えれないものだ。精神的にどんなに強くても経済的に耐えれないだろう。 (映画「それでもボクはやっていない」を思い出した) それにしても強い家族だ。最後に家族全員が2ページ投稿しているが、そこに絆の強さを感じた。 最後に、家宅捜索を受けた際に捜査員が15秒でここは無理ですと上司に報告された次女さんの部屋が今はキレイになっていることを祈りたい。 メモ) ・仕事はチーム。チームの中での自分の役割を果たす。それに気づけば気持ちのゆとりが生まれる ・人間関係を作るのは苦手だったが、勉強会で人脈が作られた ・やれるだけやって駄目なら辞めればよい。判断に迷うときはそう考える ・ミッションを言葉で表す。あうんの呼吸ではなく言葉で表現 共有できる言葉をさがす ・上司が「聞いていない」と発言する事は「聞かされないくらいの信頼度しかない」ということ ・ダメな上司は変わらない。やるべきことだけをみる ・言語化は重要。概念を共有できる。かつてセクハラという言葉はなかったが広まり、共有することで変わっていく ・昔は女性も仕事をしていた。サラリーマンが生まれた時に専業主婦が生まれた。昔の労働率は今より高かった。今だけをみるのではなく歴史を知ることで分かることがある ・仕事をしたことのない人の就業力を測ることはできない ・検事は真実を見つけるのではなく「証言を変える事」 ・検事はしゃべる内容を自分のストーリーにあうように変更してサインさせようとする ・だが、元々価値観が違う人間の話を言語化するのは難しい。弁護士との間でもうまく表現できないこともあるそう ・仕事の人間関係は「また一緒に仕事をしたい人」と思われるところから始まる ・目標は低くする。取り調べは「やった」と言わないことだけ気をつけた。勝たなくていいから負けないようにする ・あきらめるという罪。マスコミに失望していた時期にうけた英字新聞の取材では喋った内容がキレイに表現され、新聞社が補足したところはそう分かるようになっていた。言い続ける大切さ
0投稿日: 2012.07.29
powered by ブクログ午後3時間ちょっとで読了。 社会人の先輩として、純粋に参考になる内容だった。 なかなか簡単な表現では言い表せないが、信頼関係を築き合えるような関係を、(策略的なものではなく)自然にできるようになりたいなと思った。 正しい判断も重要。
0投稿日: 2012.06.17
powered by ブクログとても 良かった 物事を都合良く歪めて来る相手に 本当によく戦われたなぁ そして残念なことに日常でもそういったことはあるわけで あきらめないのも才能だよなぁ
0投稿日: 2012.06.14
powered by ブクログごく普通、まっとうに真面目に生きてきた人がまきこまれた逮捕劇。そんな事態でも、真面目にまっとうに対応する著者や周りの人が印象的。自分に特別な才能なんてない...と落ち込んでいる人には是非読んでほしい一冊。特別な才能なんてなくていいんだよ。
0投稿日: 2012.05.19
powered by ブクログ検察というものについて、真実をしり、テレビのニュースだけで簡単に 物事を判断してはいけないことを、あらためて確認しました。 冤罪というものの怖さを実感 一方 村木さんという 女性 母でもある彼女の強さに感銘しました。多くの人によんでほしい。
0投稿日: 2012.05.12
powered by ブクログC0036 特捜部へは恨み骨髄かと思いますが、そういう記述は無いに等しいです。拘留のお話は半分くらいで、前半は生い立ちです。なんとも人徳を感じさせる人だと思いました。ところで、これを読む限り、潜在的な量刑不当とかえん罪は、かなりありそうですよね。巻末に149冊(上下巻とかあるので、厳密には149タイトル)の読了リストがあります。私と被ったのは、1冊だけ。それも、「100万回生きたねこ」だけって。
0投稿日: 2012.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1955高知生まれ 高知大卒 それほど忙しくない職場に移った時にいい母親であろうとおもって一生懸命家事をした。今思えは家事なんか放っておいて、もっと子どもと遊んだりゆっくり過ごせばよかった 村木さん、兵は敵を見ながら戦うんじゃないだよ。上官の背中をみながら戦うんだよ リーダーシップ 部下がなんとか言ったらだめな上司が変化するかというと、それはあまり期待できません。その人を変えるのではなく、できることをしてもらうことから始めるという、前向きなあきらめとともに臨んだほうがよいように思います。 今なにができるかだけを考える 一日一生 酒井雄哉 検察もマスコミも、それから役人や役所も、どうせこんなもの、と国民があきらめたら、そこで終わってしまう。こうあってほしいと言い続けることが大切なのかもしれません。 「行くところまで行っちゃったら、でーんと腹が決まってくる。そうすると落ち着いてくるからね。怒ることが馬鹿らしくなってくるんだよね。そうなると、自分にあるのは今だけだと気づく。だったら、今を大切に生きればいい。それだけのこと」
0投稿日: 2012.04.17
powered by ブクログ発売当初から気になっていて、しばらく忘れていたところ、前の職場の同僚から勧められて思い出し、その日のうちに購入。 著者の村木さんは、厚生労働省の官僚として「普通の人」のロールモデルになりたい」と思いながら働いてきたにも関わらず、凛の会事件で逮捕・拘留されてしまう。のちに無罪が確定し、内閣府の政策統括官(共生社会担当)として職場復帰。現在は仕事の傍ら、雑誌に寄稿したり、拘留中に読んだたくさんの本を紹介したりしている。 この本には、そんな著者の人生の軌跡と、そのなかで著者が気づいたこと、後輩たちへのメッセージが、優しい語り口でたくさんちりばめられている。 自分が同じ業界で生きていているということもあり、書かれていることが真実味を持って迫ってきて、本当にたくさんの言葉が胸に染み込んだ。 3年目に突入し、自分の仕事の出来なさに絶望し、私はこれからやっていけるのかと悩んでいた私に、「あきらめない、もう少し頑張ってみます!」と思わせてくれた、本当に元気の出る本でした。 村木さん、ありがとう。 以下に、私の心に特に染み込んだ言葉を記します。これでも足りないくらいだけれど。 「やりたい仕事、やりがいがある仕事だからこそ、工夫もするし、頑張れる。頑張れるから実績も残せる。そんな役に立つ人材は会社も手放したくないから、待遇を考えてくれる。」(p87) 「でも、ポストが上がるということはそういうことなのかなと思います。そして仕事はいつも『ちょっと間に合ってないな』と思いながら続けていくもののような気がするのです。」 (pp104~105) 「大ヒット商品を開発するとか、新しいことにチャレンジし続けるとか、いつも攻めの姿勢でいるとか、もちろん、それができたら素晴らしいのですが、私自身はそんな風にはなかなかできていません。普通に着実にそれぞれのポストをこなしていくだけ。それでも十分に階段を上っていけると思います。」(p253) どんなに間に合っていない、だめだと思っても、着実に目の前の仕事に取り組もう。そして、必要とされる職員になりたい。一歩一歩、前へ。
2投稿日: 2012.04.14
powered by ブクログ冤罪での逮捕・起訴という、悲劇とも言える出来事を乗り越えられた村木さん。彼女がこれまでの半生で築き上げてきたものがあったからこそなんですね。
0投稿日: 2012.04.12
powered by ブクログほのぼのしてる。 事件のことだって、すごく大変だったろうに、悲壮感がすくない。 読者層とかもあるのだろうけど。 大坪氏の本(現在よみさし)が、これでもか、これでもかというくらい、私は、やってない、検察はひどいといっているのと比べると、はるかに好印象!
0投稿日: 2012.04.09
powered by ブクログにじみでる知性、人柄のよさ。前向きになる。非常に謙虚で誠実な人だと思う。仕事についての記述もあるがこの人は本当に市民の気持ちを考えて仕事をしているのだと思った。私が「この法案が可決したことで母親は生きやすくなります」なんていったら偽善にきこえるが村木厚子がいえば心からほっとする。こういう姿勢がすきですきでたまらない。 また、本筋ではないが官僚はなにをしているかが垣間見られた。少し身近になったきがした。 文章力も高く、平易でわかりやすいけど、心に届く文章だ。ひらがなの使い方もうまくふんわりした文章になっている。 私を惹きつけてやまない。
0投稿日: 2012.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
勉強になりました。拘置所に入っているときの生活や取り調べの様子など。たくさんの本を読んできた読書家の村木さんだから、調書の細かい言い回しなどにも気づけたんだろうな、と感じる部分がありました。ぜひ、いろんな方に読んでもらいたい本です。巻末の拘置中に読んだ本のリストも興味深く見ました。
1投稿日: 2012.04.02
powered by ブクログ検察とのやり取りが興味深い。 この著書で一番印象に残ったのは「仕事の余裕があった時に家事を頑張ってしまったことを後悔している。家事なんか適当にして、もっと子供と一緒に楽しんでおけば良かった…」彼女と同じ後悔はしたく無い。
0投稿日: 2012.03.13
powered by ブクログ皮肉なことを書くと、手記であるこの本の魅力を最も端的に表しているのは、彼女の家族が綴った手紙のコーナーだ。一冊全て読み終えてから、この手紙三通を読むと、なお一層染みる。彼女の姿、それは決して飾らず、奢らず、それでいて努力も怠らない、という「普通」の人ができる最大の力を発揮していたところにある。無実の罪で拘留されても、むしろその生活をも充実したものと捉え、真実の歪みは許さなかった彼女。そんな姿を表現したのが、たとえば、長女がかけられた「自分がやりたい仕事も大切だけど、"人から見て自分に合っている"という仕事を頑張ってみるのもいいんじゃない?」という言葉。自分がしてきた仕事に自信がなければ口にできない言葉だ。こんな言葉をかけてくれる親を持ちたかった…としみじみ思ってしまった。仕事術めいたところは、若干凡庸なところも、むしろ魅力的でさえ見えてくる。これからの活躍にも、心から期待している。
0投稿日: 2012.03.12
powered by ブクログすべてをサラ~っと書いているけど、計り知れない苦労や努力、精神力があるんだろうと感慨深かったです。村木さんの家族もとても素敵だなと思いました。精神的な救いを求めてこの本を手にしたわけではないけど、今の自分の立場も相まって、結果的に励まされて涙してしまいました。働く女性の鑑ではないでしょうか。拘留中に読んでいた本がざっくばらんな内容でほっこりしました。
0投稿日: 2012.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
記憶に新しい、無実の罪で逮捕となった村木さんの本。 高級官僚としての仕事の事、自身の経験を通した子育ての工夫、留置場での生活などに触れています。 何よりも一貫して表現の端々にあらわれる彼女の人柄や前向きな姿勢がいい。 「あぁ、どんなに辛い状況にあっても考え方ひとつでこうも違うのか」とはっとさせられます。 こどもを育てながら仕事している母親の私にとっては親しみやすい事柄も多く、購入して手元におこうと思っている本。
0投稿日: 2012.02.29
powered by ブクログ見に覚えの無い事で逮捕されて164日間の拘留と無罪判決が出るまでの心の動き、2人の娘を持ちながら働き続けた体験。普通の女性のロールモデルになることを目指していた村木さんの体験談 架空の障碍者団体に証明書を出すよう指示したという罪で逮捕され、後に無罪判決が出た村木さん。 直接ご存知の方ではないんだけど、早くから有志の支える会が立ち上がって、あの人がありえない!と支持する動きが高く、こんなに応援してもらえるのってただものじゃあないな。。と思っていました。 読んでみていや~ホントにすごい人だな、でもスーパーマンって感じでもなくて、普通のしなやかで強い人という印象でした。 前半は逮捕前の仕事の話でしたが、働く母として参考になる点が沢山ありました。 村木さんは厚生労働省のキャリア、THE官僚、ですがお子さんいらっしゃるということで、住み込みの人がいるかご両親に頼っているのかなと思ったら、二人でやっていこうということで2人で子育てと仕事されていたと。 今よりも制度が整っていない時代だろうに、やろうと思えばやれるんだな。。と。要は腹のくくり方なのよね~と思いました。 また、管理職の視点での仕事の考え方も参考になる点が多いです。割と女性で活躍している人って、起業して社長として、という人は多いですが、こういうTHE組織の中でキャリアをつんで、組織の中で力をつけて組織で仕事をするという視点で成功しているモデルケースが割りとでてこない。 その点でこの本はとても参考になりました。 別の女性じゃなくても、男性としても参考になるモデルじゃないかな。 後半は逮捕、拘留されてからの心の動き。これが淡々と描かれいますが、個人の怒りではなくどこか客観的な視点が入っていて、きちんとまとめられているところに村木さんの人柄と力を感じました。 仕事の状況からいって、省全体でこれはありえない、という状況が検察側のストーリーとしてあらかじめ作られていて、それに沿って動いていた。。。 検察とのやり取りもかかれていましたが、彼らがストーリーを作り、そこからが交渉なんだ。。。 私はそういう体験はないけれど、何となく近い事はわかります。 なぜか大きな流れができてしまっていて、違う、と思っても、なーんとなくのみ込まれていってそれがいつの間にか正しいとなってしまう感覚。 村木さんも、これは誰にでも起こり得ることだった、と書かれています。 大阪地裁のモラルのなさ、ずさんで強引な取調べに対する怒りはあるけれど、プロとして仕事をしていればこのようなことにはならなかった。 この事件は「議員案件だった」という検察のストーリーがまことしやかに伝わっていましたが、実際には議員本人には事情聴衆すら行われていなかった。 特捜部にとっては「政治家を挙げる」が一番の勲章、できれば政治家をそれがムリなら高級官僚を、という功名心が起こした出来事ではないか。 悪を暴いて罪を罰するという正義感の一方で、巨悪に切り込む事で名を挙げたい、大きな実績を作りたいという思いが大きくなっている。 マスコミもそれと同じ。 でもこれはどんな組織でもある。 評価をあげたい、これぐらいいいだろうというほんの少しの油断や見栄、。そしてこれが外からのチェックがきかないとなると、これがどんどん増幅して歯止めが利かなくなる。 これは個人のモラルに頼るのではなく、組織の仕組みとしてどこかで止められるようなシステムを作らなくてはならないと思う。 人間は誰でも「欲」に負けることがある、ラクをしていたい、あるいは名を挙げたいという誘惑に負けることもあるのだから。 ここまでの体験をしたことはないけれど、リアルにわかる感覚だったりもします。 そしてこんな体験をしても乗り越えられたのは、周りの人に支えられたから、と村木さんは書かれているけれど、それは村木さんが築いてきたものなので、ご本人の力そのものですね。 ご主人と2人の娘さんの手記も入っているのですが、それもとても良かったです。 私にはあまり「この人をロールモデルにしたい!」という方が今のところあまりいなかったりするのですが、実際にあった方でなくてもこういう本を通じて体験をシェアすることもできるのだなーと思いました。 読んでみてよかった1冊となりました。
1投稿日: 2012.02.17
powered by ブクログワーキングマザーの先輩として、事件のこともふくめ興味を持ったので手に取りました。 常に前向き、冷静さ、そしてこつこつ地道にキャリアを今まで積み上げてきた結果、無実をきちんと晴らすことができたんだなということがこの本でわかります。 気持ちが後ろ向きになったときまた読み返そうと思える1冊です。 とても文章が読みやすくわかりやすいです。 お役所の仕事についても、仕組み、役割など必要に応じて説明があるのもよかったです。
0投稿日: 2012.02.10
powered by ブクログ数少ないエリート女性公務員から、冤罪での逮捕・拘留という人生のどん底まで転落。しかし、それでも前へ進み続ける村木さんのことばは、これから働くあなたの心にも絶対に響くはず。 人生に勇気と活力を与える一冊です! 所在: 展示架 請求記号: 289.1||Mu45 資料ID: 11102004
0投稿日: 2012.01.30
powered by ブクログここ最近読んだ本の中で一番感銘を受けた。辛いことを乗り越えた村木さんの温かいメッセージに励まされる。
0投稿日: 2012.01.29
powered by ブクログ公務員としての立場はよくわかる。キャリアというポジションを選択したうえで、仕事の厳しさや時間に追われる生活になるのも、もっともなこと。その上で、子育てや主婦業をしてきたという村木さんのこれまでの人生は決して平凡ではなく、普通にやることそのものが大変なのだと思う。あの事件に巻き込まれてしまった顛末は、読んでいて心にグサグサと刺さってくる。実に生々しい。それを支える人々がいたというのは、まさに村木さんの人柄がそうさせたのではないか。実直に書かれている。
0投稿日: 2012.01.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日経WOMANから。 「一日一生」と一緒に購入しました。 どんな方なのか気になって。 とてもポジティブで素敵な方だなぁと思いました(*^-^*) 家族の関係が凄く憧れ。 家庭面でも、仕事面でも、素敵なアドバイスを頂ける本でした。 そして読書家なだけあって、文章が大変読みやすい。 自分にも、社内でロールモデルがいないので不安な毎日ですが、 少しずつ頑張っていこうと元気をもらいました♪
1投稿日: 2012.01.20
powered by ブクログこの事件の特異性にあらためて気付きました。検察の特異性、マスコミの特性、マスコミ報道を鵜呑みにする国民性、これら相まって事件は展開して行きました。村木さんや周辺の方々の頑張りは「天晴れ」の一語に尽きます。そして巻末に紹介された勾留生活で読んだ本のリストで著書を締めくくっているところがまた憎いです。このリストから早速「一日一生(酒井雄哉著)」を選んでみました、次の読書予定本として。
0投稿日: 2012.01.14
powered by ブクログ【読書その3】役所の大先輩である村木厚子氏の著書。無実の罪で逮捕・拘留されるという大変なご経験をされているが、周囲の支えもあり、無罪を勝ち取り、現在は内閣府でご活躍されている。本著を読んで、村木氏の前向きな姿勢、家族との心温まる支え合いに本当に感動した。昔は短気で怒りぽかったというが、現在の村木氏からは正直全く想像ができない。村木氏を変えたのは結婚と子育てだという。霞が関のひどい労働環境の中で夫婦共働きで本当にご苦労をされたようだが、その中でもお互いを思いやり、素晴らしい家族を築いている。自分も結婚してかなり良い方に変われたと思う。また、今度は子供を授かり、育児をする中でまた成長していきたい。
1投稿日: 2012.01.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不思議の国アリスが、労働省に入って夢中で仕事と子育てをしていたら、大阪地検に謂れのない罪科を問われ拘束され、脱出し復職し、感謝する冒険譚。 とんでもない話が、 すぐそばで起こる。 村木氏の母堂は、この本を待たずに亡くなった。 拘置所で読んだ本140余、「一日一生」酒井雄哉。
0投稿日: 2012.01.07
powered by ブクログ非常に読みやすかった。働く女性への思いや、家族への思いなど、途中、何度か涙がこみ上げた。最後の、拘置所で読んだ本のリストもよかったです。
0投稿日: 2012.01.06
powered by ブクログ約4時間で読了。 作者自身の生い立ちと職務について書かれている前半と、逮捕の経緯と拘留中の生活、保釈後無罪を勝ち取り、新たな人生を踏み出したところまでの後半に分けられる。 読んだ感想としては、 ①公務員の業務について 労働局という現在の自分とは直接関わることのない業務や公務員の慣習(2年程度での異動、等)について、非常に新鮮であった。 特に法案を通すための準備にかかる激しさが伝わった。 ②冤罪について これまでの検事に対するイメージが全く変わった。 全ての事案について、同様のケースにはなりえないとは思うが、 冤罪が消えない背景のひとつとして深くささった。 全体を通して、筆者が非常に優しい人物であるということが十二分に伝わってきた。 働く女性のお手本のように思われるが、是非男性にも読んでほしいと思う。
0投稿日: 2012.01.03
powered by ブクログ郵便不正事件で逮捕・起訴、そして無実を勝ち取った村木さん。日経WOMANに少しだけ載っていた記事を読んで、ワーキングマザーとしての彼女の半生に興味を持ったので読みました。村木さんが事件に巻き込まれたことは本当に不運としか言いようがないですが、そのおかげで私は彼女の働き方を知ることができてうれしい。就職活動の前に読みたかった・・・けど、結婚したばかりのこの時期に読めて良かった。すべての女性と、ワーキングウーマンを見守る立場の人に読んでほしい。
0投稿日: 2012.01.03
powered by ブクログ【ブログ書きました】 いわゆる「郵便不正事件」で冤罪で逮捕され、 無罪になった村木厚子さんが書かれた本です。 http://ameblo.jp/nakahisashi/entry-11098085954.html
0投稿日: 2012.01.02
powered by ブクログもっと仕事のことが聞きたかったなぁ、と思いつつ、このように常に自己ベストを尽くし、自分に正直な人がえん罪にはまっていく過程が恐ろしい。しかし、それを乗り越えた彼女はやっぱり並大抵でない。ここぞのときの絆の大切さを感じた。睡眠と食欲の大切さも。あと、表紙の笑顔が素敵です。 ・「同じ窓口業務でも支店間で異動させるだけで、社員のスキルは進歩する」 ・子育て<->仕事でストレス解消 ・働きたいという意欲をどう実現するかといった切り口で見れば、障害者ではなく、「労働者」である。 ・被疑者がやってもいない罪を認めてしまう理由の一つに、仲間が1人1人去ってしまうことがある。
0投稿日: 2012.01.01
powered by ブクログ『検察もマスコミもあるいみ似ている。悪を懲らしめるという基本の思い、社会に対して正義の味方であらねばならないという崇高なミッション。その役割を果たせば評価も上がる。ただ、いずれも外からチェックを受けにくい世界。だからこそ、ほんの少しの油断や見栄、名をあげたいという野心など、ほんの少しの"何か"がすごく増幅してしまったのかもしれません。』 っていう内容は前々から感じていたけど、村木さんの言葉だと誠で改めてマスコミ、検察の報道に対してそのまま受けいけず、報道の背景・内容を分析する事の重要さを教えてくれた一冊になりました。
0投稿日: 2011.12.31
powered by ブクログ「郵便不正事件」での逮捕から、無実確定までの一連の騒動で、初めて村木さんのことを知りましたが、キャリアを知れば知るほど、村木さんの本を読んでみたい、とかねてから思っていました。読み終わった今は、1度でいいから、ご本人に会ってお話を伺うチャンスがあるといいな、とさらに深い興味に。 官僚としてのキャリア、キャリア官僚同期との結婚、2度の出産、子連れ地方赴任、海外出張などの数々のハードルを、女性の職業人としてどう乗り越えてきたのか、なにがモチベーションとなっているのかを知りたかったのとともに、とんでもない濡れ衣を着せられて、検察の取調べを受け、逮捕・拘留されたときに、自分の人生をあきらめずに、どう戦かわれたのか、に強い関心を持っていました。 単に、女性のキャリア形成の参考書にとどまらず、さまざまな問題提起につながる本です。 なぜ逮捕が村木さんだったのか、スケープゴートになったのはやはり 女性キャリアだからだったのか?、そもそも検察の捜査って?、事件を報道したマスコミのあり方って? などなど。女性の職業人は必読。女性でなくとも、なるべく多くの人に読まれるべき本だと思います。
0投稿日: 2011.12.14
