回収しきれていない伏線たちが目立つ。けれども、最終巻で回収するのではなく、日常回に全振りした作者の選択は間違いではないと思う。殺伐としたバトルの合間のありふれた日常こそが主人公と相棒、その他キャラクター達との重厚な友情を作り上げていた。本筋は王道的な対魔ものではあるが、墓守という設定、技名のシンプルさ、怪物達の気色の悪いデザイン（特になめくじを模した怪物はトラウマもの）、軽めなグロテスクさが邪道さを生み出し、斬新な面白さに変わっていた。最終巻で『ケルベルロス』の意味も語られており、物語への深みが増していた。

あああー終わってしまった。市場の論理雑誌の都合いろいろあろうけど、あんなに出番とエピソードを待ってるキャラがいっぱいいてそりゃ面白くなっただろうに、あああ。打ち切りを前に作者がやれるだけのことをやったラスト５話、いいものを見たと思います。

最終巻。色々回収できてないことがとても残念です。面白いのに！面白かったのに！連載中のファンタジー、おっきいお姉さんが登場する『ハーベストマーチ』、応援しましょう。

　えええええええええ終わり？！嘘でしょ？これから崩れ編がおわって真堂編とか色々できるでしょ！ある程度学校周りとか景の成長もみれたからそれでよかったのかなぁ。 　正直もっともっと展開していってほしかった作品でした。次回作に期待します