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龍陽君始末記 1
龍陽君始末記 1
青木朋/秋田書店
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総合評価

8件)
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    「机上の空論」で青木朋さんの紡ぐ亜細亜的世界観に惚れこんだんですが、どっこいこちらも面白い! 型破りな県知事が主人公がその優れた閃きでもって次々に持ち込まれる難題を解決していく、言ってしまえば中国版水戸黄門+大岡越前のようなライトなミステリーものなんですが、纏足や袖犬、科挙における代作など、当時の中国が抱えていた問題や風俗が反映された話が多く、またそれらが事件を解く重要な鍵となっているため色々な雑学が増えていくのも楽しい。 美形で男色家、惚れっぽいのが玉に瑕な主人公は勿論の事脇を固める従者達もインテリ眼鏡の拳法達人、禿頭のオカマ、苦労性の男装秘書見習いといずれも一癖あって魅力的。 基本的に勧善懲悪路線の一話読み切りで読後感がイイし、絵も話によくマッチしている。特に瞳の大きな女の子は昨今の萌え媚びた絵とは一線画す素朴な可愛らしさ。 天麟の人物造形もユニーク。とにかく惚れっぽくて美男に目がない、それが白洲に引き出された罪人でも盗賊でもお構いなし、度々変装して市井に遊びに出かけるなど、間違っても品行方正な聖人君子ではない、煮ても焼いても食えない人物として描かれているのが痛快。 毎度違う男に惚れてはあえなく玉砕していく天麟の恋路の行方にもご注目!

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    投稿日: 2017.08.24
  • 中華版「大岡越前」+「暴れん坊将軍」

    お白洲での裁きから、事件の背後を探る捜査パートなどもあるため、中華版「大岡越前」+「暴れん坊将軍」みたいな感じかでしょうか。 天麟自身、お役人とは思えぬ奔放さに加え、惚れっぽい男色家(イケメンマッチョがストライクゾーン)。 脇を固める部下たちも、それぞれキャラが立っています。 こうしたキャラクターたちが、清時代の市井を舞台にあれこれ暴れまわる短編推理ものです。 清時代の有名な風物(纏足とか阿片など)を扱うので、物語もとっつきやすい一方、 背景や事物の描き込みが丁寧&緻密で、読んでいてトリビアな一面もあり。 3冊できちっとカタのつく物語構成もいいです。

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    投稿日: 2014.04.07
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    私の好きな中国の時代物。知県の趙天麟を始め個性的な人々が難事件を解決していくんだけれど、なんだか物足りない気がした(--;)巻を重ねていくうちに物語の中に入り込む事が出来るか!?

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    投稿日: 2012.11.20
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    主人公が男色家だけれど、あからさまに描かれてはいないのでそれほど気にならなかった。 清末好きです。

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    投稿日: 2011.05.08
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    イケメン好きの県知事、天麟がさまざまな問題を解決していく物語。 側近たちも一癖あるキャラクター性で天麟の周りを盛り上げていて、コメディにもシリアスにもがらりと変われるのが青木先生風。 そういうとこが好い! 本当は主人公を辮髪にしたかったらしい。

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    投稿日: 2009.11.28
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    『八卦の空』も面白い漫画でしたが、新シリーズの『龍陽君始末記』もまたまた面白いです。前作よりも登場人物が個性的なところが特に私ごのみ。主人公の知県様の有能だけど変人っぷりがいいですねー。あれだけ堂々と男好き!(いわゆるホモ)と主張されると、BLっぽくなくて逆にリアルな感じ?恋多く、しかし男運が悪い彼を応援したいような、ずっと恋では空振りでいて欲しいような…。しかし推理は冴えているので、お仕事面での今後の活躍は期待大です。また、脇を固める3人の幕友(私設秘書)がそれぞれ個性的でヨシ。 「お白州とは…劇場だ」 彼のその言葉であがる次の幕が楽しみです。

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    投稿日: 2009.09.19
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    青木 朋の新作は、清の時代のお話です。 雰囲気的には、「八卦の空」とそんなに変わっていない感じです。これから、不思議な出来事を抜いたら、こうなったみたいな。ちょっと、ミステリーぽい話になっています。

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    投稿日: 2009.08.29
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    清朝広東省龍陽県。 名門の生まれで仕事も有能な知県・趙天麟は、赴任以来次々と難事件を解決する敏腕さで民の支持を集めていた。 しかし、彼には男に惚れっぽいという難点があり、そのせいで事件に巻き込まれることが少なくないのだった。 (2009/7/20 読了)

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    投稿日: 2009.08.13