
総合評価
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powered by ブクログ人間の利他的行動の性質、またそれが備わっている背景を進化心理学を切り口に説明する。 進化心理学はやはり面白い。 目があるだけで人はより利他的になること、作り笑いの特徴、介護を人間がするようになった理由、人間にとっての群れの適正な規模、災害ユートピアなど、興味深い話が多い。 なお、コミュニケーションの具体的ノウハウ、利他の戦術などを学ぶことを目的とする本ではなかったです。
0投稿日: 2022.06.14
powered by ブクログ自然淘汰という観点で、人の利他性を分析した本。こういう形で、心理学的な行動を捉えることが出来るとは目からウロコだった。 [private]以下注目点 ・自然淘汰理論の反証は、自分の適応度を下げてしまうような行動。たとえば、自分の子供を食べてしまう行動。病的な場合をのぞく。 ・心も進化の産物と考えられる。 ・進化と進歩は違う。 ・進化心理学 心の仕組みについて一貫した説明を与えてくれる。 ・利他主義に報酬を与えるとコストがかかり過ぎるので、適応度が上がらない。 ・直接互恵性が進化し、その後、親切の連鎖が進化した。 ・作り笑いは、左側の口角が上がらない。意識的な笑いは、左半球で作りだされる。 ・日本人は、目。アメリカ人は、口に注目。 ・生物学的には、老人介護は、まったく無意味。 ・150人が、限界。 ・教員は、目標と仕事の内容は自分自身で決める。何をやるべきか、そしてそれにどの程度の時間を割けばいいのかということを自分で判断する必要がある。それができない人には勤まらない職種なのである。 ・罰金を導入する前よりも努力水準が下がってしまった。 ・災害時のユートピア。公権力はそういう時には、事態を悪化させるだけ。カトリーナの際は、ありもしない略奪、暴力が報道される一方で、公権力がユートピアを破壊していた。日本人だから整然としていたわけではない。[/private]
1投稿日: 2018.11.12
powered by ブクログ系統発生の視点と実験心理学の手法で「利他」を読み解く。人類とは近縁のチンパンジーには利他的行動が見られない一方で、ある下等な霊長類の種(名前忘れた)には見られるらしい(うろ覚え)。利他的行動は進化の到達点というよりは特定の社会構造を持つ主に共通しているものなのかもしれない。 人間が本来利他を指向するということを、宗教などを援用することなく確信したいという向きには(私もそうだけど)おすすめできるかも。
0投稿日: 2016.07.26
powered by ブクログ言語とともに、高度な利他行動はヒトの大きな特徴である。言語の起源を知るには、その前提として、協力の起源や進化を知る必要がある。 あの人は親切だのいじわるだの。言う前に、種としての人間が如何に利他=親切であるかということがわかりました。
0投稿日: 2015.02.18
powered by ブクログなぜ人は自分を犠牲にしてまでも他人を助けようとするのか?個体にとって有利にならないのに、そうした人間の性質はなぜ淘汰されなかったのか?そもそも人間の性質なのだろうか? 疑問に対して、著者は、さまざまな仮説を立てて検証していく。答えは何かということ以上に、検証の過程と著者の熱意のようなものが、文系の私にはとても興味深く新鮮に思えた。
0投稿日: 2014.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間はおせっかいなサル。頼まれもしないのに相手のために尽くす。 この人間特有の利他的な行動について実験結果もまじえ面白くまとめてあります。 ギブ&テイクの気持ちから行う互恵的利他行為は、自分にとって徳になるからという視点から見てもわかりやすいが、人は直接自分にとって利益につながらないような利他行為も行います。これは逆行的利他行為といいます。 逆行的利他行為は、感謝の気持が根底にあり親切の連鎖を惹き起します。 利他的であるかないかは、親しみやすそう、親切そう、外交的で笑顔があるなどの点で人は見た目で判断できると実験結果でわかるそうです。 また自己の信念を明確に持った者にとっては利他的な行為自体が報酬となるそうです。
0投稿日: 2013.02.01
powered by ブクログ行動経済学の近年の研究成果の紹介と、筆者が語る理論になっていない語り、思いのたけのつながりが良く見えず、結果的にエッセイのようなものに感じる。
1投稿日: 2011.12.29
powered by ブクログ人はなぜ赤の他人を助けるのか、ということについて、心理実験の結果や、猿等の動物との比較から、利他行為の仕組みなどについて、進化との関係も含めて一つの考えを示している。 読む人によっては、当たり前のことが書かれていると思うかもしれないが、本書の232頁から233頁に紹介されている、フェアらによる雇用に関する実験などは、制度設計をする人や経営者には、ぜひチェックしてほしいと思う。
1投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログ人間は利他的にふるまうように進化してきた。しかし、利他的な個体が多ければ、突然変異の利己的な個体が得をするので、利他的な個体は種を増やすことは出来ない。そこで脳は裏切り者を検知、裏切りを予防する能力も進化させた。利他的な行動後に報酬系がはたらく仕組みもあるのだとか。 道徳とか倫理とかは適応進化とともに発達してきた。宇宙普遍の真理があるなんて思ってる人は読むとよい本。 一ヶ所、姨捨山の説明は違うような。殿様の命令で捨てに行くというより、口減らしで捨てる話の方がポピュラーだと思う。
1投稿日: 2011.08.12
powered by ブクログメモ: 「第六章 利他性はどこへ行くのか」より p.216 実は私たちには、他者に対して親切にふるまうという、そのこと自体を報酬と感じるしくみがあることが、脳研究から明らかになっている。 p.233 制度をうまく機能させたければ、単純に合理的なものにするのではなく、互恵性のような、私たちが進化によって身につけた性質をうまく引き出すようなかたちの設計にするということが考えられる。 参考文献の一つ、『災害ユートピア』との併読がオススメ。
1投稿日: 2011.08.02
powered by ブクログ行動学かと思ったら学術論文でした。 文体も非常に理系的論文調で、論文を読み慣れていなければ非常に読みづらいものかと思われます。 隙を埋めるためになんども同じ内容を「つまり」や「言い換えると」や「簡単に言うと」で書き直しているので、読書をしたい私としては、1/3ぐらいのスケールに削ったほうが読み手に伝わりやすい文章が出来上がるのでは?とも感じます。 肝心の中身の方ですが、まだまだ分からないことは多いんだな、と感じる一方で、人間の利他的行動が非常に特殊性持っていることが分かり、興味をそそるものでした。 この類の本を読んで特に面白いと私が感じるのは、様々な研究者を引用する著者の検索能力で、世の中にこんなユニークな人達がいるのか!と知る一方で、著者の引用から滲み出る尊敬の念のようなものを共感できることが最上です。
1投稿日: 2011.07.16
