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医薬品クライシス―78兆円市場の激震―(新潮新書)
医薬品クライシス―78兆円市場の激震―(新潮新書)
佐藤健太郎/新潮社
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総合評価

56件)
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    Vol.64 2010年問題!高収益で不安定な業界構造の謎に迫る。 http://www.shirayu.com/letter/2010/000122.html

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    投稿日: 2018.12.20
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    科学的知識の説明と独特な業界事情の解説、筆者の見解のバランスが取れていて、新書としてはかなり質が高いと思います。

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    投稿日: 2018.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2010年ごろに危機があったという話なんだが、今はどうなんだろう。確かに技術革新の後はどの業界でもけっこうこたえるようだから。

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    投稿日: 2016.07.01
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    読み終えてからタケキャブの薬剤説明を聞いたら泣くかもしれない、厳しい世界というのがよく分かる一冊。2010年を超えた今とこれからについての続編は読みたいけれど、筆者の問題意識や希望が最終章で分からなくなってしまったのが残念

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    投稿日: 2016.06.09
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    面白かった!製薬で勤めはじめ、ひとつひとつの言葉の意味の後ろに何があるのかという、歴史的背景や創薬の難しいさなど、知りたいことが網羅されていた。研究職って尊い。製薬業界はおもしろい。ぜひ続編も書いてほしい。

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    投稿日: 2016.06.05
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    20150812読了 帰省した際に、久しぶりに本棚から手にとって読む。元研究者の立場から、創薬の難しさ、医薬品メーカーの特異な収益構造、パテントクリフ問題、高分子から抗体医薬へのトレンド変化などをわかりやすく解説。 国内大手製薬に勤めてる自分からしても、医薬品業界の現状を俯瞰するのに役立った。 5年前に発刊された本であるが、概ね予想は当たっている。最近の売上トップはダクルインザ、スンベプラでありINFフリーのC肝治療薬だが、これらはバイオ医薬品である。また、5月にギリアドのソバルディ(2型C肝)が保険適応取得、7月にはハーボニー(1型C肝)が承認取得するなど、バイオは波に乗っている。 パテントクリフに関しては、武田のブロプレスは後継品アジルバへ、アステラスのリピトール、ハルナール、プログラフはベタニス、イクスタンジなどの泌尿器フランチャイズ群へと、各メーカー戦略を立て新薬からの収益構造を確保するために奮闘している。一方クラビットの第一三共やアリセプト、パリエットのエーザイなど、次世代主力品が出ず苦戦しているメーカーもある。 ただ製薬企業は今、営業への規制、改革が激しい。研究のみならず、業界として今まで通り左団扇で過ごせる保証は全くないと考える。

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    投稿日: 2015.08.12
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    インフルエンザにかかった時などにお世話になる薬は生活にとって身近なものだと感じていたが、それが世に出るまでの過酷なドラマは医薬品業界の熾烈さを知る上で大変勉強になった。 医薬品業界は例外だとしても、何らかの仕事に携わることはとても厳しいことなんだと自らを奮い立たせるのに役立った。

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    投稿日: 2014.11.20
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    本書は2010年科学ジャーナリスト賞を受賞した著書であり、著者自身が、医薬品メーカーの研究職の経歴があるため、業界裏事情を本音で書いた巧著である。 全世界で78兆円の市場の医薬品業界。 1位がアメリカで42兆円、二位が日本で7兆円。 凄い金額が動いている業界である。 日本とアメリカの違いにビックリするのは、日本の薬価は公定価格として、国が決めて税金や健康保険から支払いする仕組みで、基本は公金から得ているので、安定しているかと思うが、そうではなくて、二年ごとに平均5~7%ほど下げられる。一方、アメリカは薬価は自由に決められる。いい薬ほど高くて貧乏人は払えなくて、亡くなってしまうという。 医薬品メーカーは安定している業界と一般のひとは考えがちだが、本書で初めて知ることは、なんて安定しないギャンブル性の高い業界かということ。 新薬を開発するには、10年以上の期間と100億円超え費用を研究に費やしても、何もできない時もある。 やっと特許をとっても、20年で特許が切れて、安価な薬品(ジェネリック)になり、収益が落ちてしまう。 その他、この本には、医薬品業界の合併再編、訴訟問題、副作用問題と薬の不安定性と業界の問題を思い知れされた内容になっている。 本書で薬に対する考え方が変わることで、健康への配慮が一層進むことを願うばかりである。

    1
    投稿日: 2014.11.07
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    製薬業界内にいた筆者が、不偏・理性的に中立の立場で功罪を述べている。薬害の悲劇、インパクトに心を奪われるのは人間である以上仕方がないが、分母(救われた人)の多さにきちんと目を向けるのも人間の役割である。 やや専門的で不親切と思われるところもあるが、読みやすくて得るところの多い本と思う。

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    投稿日: 2014.09.27
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    有機化学美術館で知られる著者による業界実体験記。文章の調子や内容はブログのとおりなのだが、ひとつのテーマについてまとまって書かれているので読みやすい。あくまで研究者目線に徹して書かれているので、新薬開発の難しさとそれに対する経営陣や世間の無理解、というのが基本線。新薬開発に限らず開発一般についても言えるが、自称「開発」は新薬ほど難しくは無いケースがほとんどだろう。仕様書がなければ開発できない、とか、アホかバカかと。

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    投稿日: 2014.08.02
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    2014/02/18 都市伝説とか陰謀論的な話じゃなくてよかった。 製薬は相当難しいこともよくわかった。、

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    投稿日: 2014.02.19
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    研究者としての経験も交えた創薬のお話。基本的なことから要領よくまとまっていて有益。4年ほど前の本で,来るべき2010年問題について詳しいけど,そういえばあの危機の顛末ってどうなったんだろ? 20世紀に比べて新薬開発が厳しくなってきてるのは確かなよう。昔から製薬会社では,ほとんどの研究者は一つも新薬を作り出すことなく終わるということだったが,作れる薬は既に作られていることや,既存薬を超える優位性が必要になってきたこと,副作用への警戒などからさらにハードルは上がっているらしい。三つの新薬を世に送り出した伝説の研究者による講演が,時代遅れもいいところの期待外れだったというエピソードが印象的だった。

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    投稿日: 2013.12.30
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    製薬会社は、創薬のために莫大な費用をつぎ込みます。 世界最大の製薬会社ファイザーは年間の研究費は9000億円だそうです。 でも研究対象になった化合物の数%しか製品になりません。 新しい薬はどのくらい世の中にでてくるかというと年に10~20製品です。 研究者が一生研究に没頭し創薬をしても何も生み出せない方のほうがはるかに多いということです。 世に出せる薬を作ることはオリンピックのメダル以上、ノーベル賞に匹敵する難しさだそうです。 製薬業界の裏話、面白かったですね。 http://ameblo.jp/nancli/entry-11684663514.html

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    投稿日: 2013.11.13
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    健太郎の本だから。 元製薬メーカー研究者が、製薬について書いた本。 薬がなぜ体に効果を及ぼすのか。 開発されるまで。 特許 製薬メーカーの様相 とかとか。 ゴシップに近い話も多く面白くもあるが 医薬品に本質的に興味なかったから、知的好奇心的な面白さは特に。ふーんwww的な面白さ。 とりあえず薬剤師の奴に勧めといた。 健太郎、文章上手いよね。

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    投稿日: 2013.10.27
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    製薬者目線。まあ当たり前だけど、確かに新薬開発への科学者のモチベーションは維持する必要あるし、そのための環境づくりも必要だとは思いました。

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    投稿日: 2013.09.26
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    2010年問題をはじめ、医療用医薬品の現状と今後を述べた内容。 利益追求とその果たす役割の大きさとのバランスをとる難しさや、 副作用問題、動物実験の問題、医療費の高騰等、 製薬業界の持つ特異性が改めて理解できる 人間の寿命を延ばすことが必ずしも社会貢献には繋がらないとあった。 全体で見ればその通りだと思う面もあるが、 個で見た場合は大きな貢献になっているのも事実。 製薬関連に勤めるビジネスパーソンには是非読んで欲しい一冊であり、 業界の責任の大きさを理解しておく方が良いと思える。

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    投稿日: 2013.04.27
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    医薬品開発の今とこれから。 「製薬会社が世界を支配している」とか厨二病的な内容かと思ったら全然違った。 医薬品開発がこれほど難しい状況に来ているとは知りませんでした。 市場と開発速度が噛み合っていない。

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    投稿日: 2013.04.11
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    2011年問題をはじめとした製薬企業が直面している諸問題を紹介している。 業界のことがよくわかって面白かったが、特に有機合成分野の低分子医薬品は随分先が暗い印象だった。 著者も最後に述べていたが、これ以上の病気の駆逐に意味があるのかといわれれば確かに疑問ではある。 産業として今後も需要があることはわかるが、人類全体の利益になるかどうかはわからない。 あくまで合成分野から離れないで、製薬以外に面白い職はないか探してみたい。

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    投稿日: 2013.03.22
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    医薬品業界はギャンブルのようなものとよく聞くが、それがとても、わかりやすく説明されていた。研究リソースをつぎ込んでも成功がいかに少ないか。近年ますますその傾向が増しているか。 以下のことも勉強になった。 医薬品の歴史が「天然化合物(発酵創薬)」「低分子医薬品」「高分子医薬品」という変化を経てきていること。 そもそもの医薬品の仕組み(ターゲットとなるタンパク質の働きを阻害する)について。

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    投稿日: 2013.01.13
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    読もうと思っていたが、機会を見つけてようやく購読。医薬品開発までの詳細なプロセスは「現場」の人間ならではで、処方するサイドのドクターはぜひこういうものを読んでおくべきだと思う。 製薬メーカーの時代的流れも、最近はあまり勉強していなかったのでよい復習と学習になった。メルク、バイオックスあたりまで(2000年ちょっとくらい)はこのへんを集中的に勉強して、株まで持っていたこともありました(今は全部手放してますけど)。 タミフルの効能への期待(H1N1)など、臨床家の目から見るとちょっと薬に「甘い」姿勢も感じないではないけれど、開発サイドから言ったらこういう見方になるのもしかたないか。ちょうどいまNEJMにGSKのfraudの記事が載っていたのも、偶然ながら興味深く考えさせられた。 http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMp1209249

    1
    投稿日: 2012.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ビジネス新書なのに、泣けた。 例えば、「スタチン剤の生みの親、遠藤氏は自分の化合物が会社方針でつぶされかかったとき、社に無断で勝手に臨床試験を行うという恐ろしい「暴挙」に出ている。難病に苦しむ少女を救うためでもあり、安全性、有効性について確信があったからこそ試験に踏み切ったのであろうが、何か事故でもあれば間違いなく氏の首は飛んでいたところだろう。こうして自分の存在証明をかけてあらゆる障害と闘う人がいるからこそ、新薬は生まれるのだ」 研究者の最大のインセンティブは研究それ自体の喜びであり、患者を救いたいという強い思い、使命感だ。これは決してきれいごとではなく、研究に喜びを感じない人に対していくら金を積んでも、決して必死に働くことはないだろう。 しかし、年間4000億円を売り上げるクレストールの開発者が受け取る発明報酬が、1万5千円で良いのか? という疑問も提起されている。 経産省の主導もあって、90年代に製薬業界が大型合併を進めた結果、ホームラン狙い、即ち高血圧症や糖尿病など患者の多い大型医薬ばかりを狙うようになり、年間売り上げが300億円程度の難病相手の小粒な薬に手をださなくなった。 リピトールなど、90年代にはブロックバスターの新薬が多数開発されたが、2000年代に入って、新薬開発がぴたりと止まった。その結果、メガファーマは2010年代に相次ぐ特許切れにおびやかされている。 大合併により大企業化で研究者が保守化し、リスクの高い新薬開発に手をださなくなったこと、大企業がホームラン狙いばかりの新薬開発を行ってきたこと、そもそも高血圧や胃潰瘍などガンやリュウマチなどわかりやすい病原に対する医薬は開発されつくし、難病ばかりが残ったことが原因とされる。また、アルツハイマーなど、実験を行うための疾患モデル動物とは何か、難しいという事情もある。 しかし一方で、最近脚光をあびるリュウマチ治療薬のレミケードや、タミフル、バイアグラ、抗がん剤のベルケードなど、創薬ベンチャーによって開発された。ベンチャーは、これが失敗すれば明日はない、と皆が必死でやる結果、成功に結びついている。今、このようなベンチャー企業が開発した新薬の争奪戦がメガファーマでは繰り広げられている。 「膨大な開発費をかけている新薬メーカーにとって、ジェネリック医薬は許せない存在だ」「先発メーカーには主成分と添加物の混合比率や製剤方法などに文章化できないノウハウがあり、たとえ主成分は同じでも添加物の信頼性、安全領域などが異なり、副作用がでたときの対応などでジェネリックメーカーは先発メーカーほど体制が整っていない」としているが、この点については異論もあることろだろう。 (感想)先発医薬メーカーの現状は、新製品がなかなか生まれず、中韓メーカーにおびやかされ、自前主義を捨てて社外の技術買収に走っている日本のエレクトロニクス企業の現状に酷似しているように思われる。

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    投稿日: 2012.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    薬とは人智を遥かに超えて複雑な生体に副作用なく必要な部分にのみ作用する奇跡の産物。しかも経口の手軽さだ。誰しも頭痛、腹痛、風邪になれば必ずお世話になっている。ところが、このお薬、世に出るまでは様々な艱難辛苦を乗り越えなければならない。動物実験、臨床試験、副作用、役所の承認などなど。今や製薬は人類のあらゆる事業のうち最も困難なものの一つとなっている。入社以来、数十年毎日実験を繰り返しながらも、新薬を一つも生み出すことなく研究の現場を去る者がほとんどというのが、この医薬の世界。まったくのギャンブル。「薬九層倍」なる言辞が如何に一面的偏向的な誤謬に満ちたものであるかがよく分かる。2010年問題を境に医薬業界が直面する課題が丁寧に詳説されている。

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    投稿日: 2012.06.26
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    医薬品と市場原理の関係が良くわかります。 日本でももっと医薬品を早く市場に出そうと思えば出せるはずなのに・・。

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    投稿日: 2012.06.23
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    医薬品は想像をはるかに超える矛盾と関門をクリアし、ようやくモノになる。モノになっても想定内外の事象が次々と降りかかってくる。 生命関連商品であるため当たり前ではあるが、このような経緯を踏まえて存在しているものであることを、もっと広く知られるべきだろう。

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    投稿日: 2012.04.11
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    20120209読了。 以下メモ。 製薬会社は薬を作るの大変。  →新商品作るのには長い時間かかる。   →法制度上の問題。   →多くの臨床試験。   →それ以前の試験をするレベルの薬を生み出すまでが大変。  →新商品な「当たる」のは低い確率。   →臨床試験の壁はアツい。    →動物を使ったテスト    →人を使ったテスト。 特許が20年。切れると利益が下がる。  →ジェネリックサイドにはメリット。 当たり外れが大きいので、内部留保が多く必要なのかな? なんか先が読めず、売上の変動が大きいゲーム業界をふと連想した。 しかし、こういった業界こそ長期でお金が必要なので 製薬の研究開発に対して、広い範囲からファイナンスするための仕組みというのが必要だと思う。 投資リターンとかリスク管理が非常に難しくネックになってそうなイメージ。 逆にそこをうまく管理できる製薬に特化した投資会社とかあってもよさそう。 資源開発に投資する日本商社や、ベンチャーに投資するVCも そこらへんの技術があるから儲かってると思う。 既にあったりするのかなー。

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    投稿日: 2012.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ほんの少し後発医薬に関わった位で医薬品を覗いた気持ちになっていたのがアホらしい。 良著。 製薬業界の概要が本当によくまとめられている。

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    投稿日: 2011.12.10
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    学部2年の頃に、医薬品研究開発の現状について認識するきっかけとなった本。 ある程度知識のついた今、読み返したい。

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    投稿日: 2011.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白い。博打のような新薬開発、他社のヒット商品が欲しい為に会社ごとTOB。巨大な売り上げを誇る薬の特許切れは企業そのものの存続さえ影響を受ける。企業が巨大化すればするほど、潤沢な研究開発費で新薬が沢山できるかと言えばそうでもない、企業が大きくなればなるほど大型新薬の穴埋めは大型新薬が必要になり、開発の成功率が下がる。利益率だけをみれば他業界がうらやむほどの高さだが、薬の開発には大きな博打を打っている。

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    投稿日: 2011.09.12
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    医薬品業界という産業は新薬を創りにくいものの、一つ一つの医薬が膨大な利益を生む観点から考えれば、非常に高収益でかつ不安定な業界特性だ。 膨大なR&Dを経て次々に登場する新薬から巨大な利益をあげ、世の景気に関わりなく右肩上がりの急成長を続けて来た医薬品業界が、本当にここに来て初めてつまずきを見せているのならば、この不可解な現象がなぜ起きたのか。医薬の進歩は本当に限界を迎えたのか。そしてこれから一体何が起こるのか、という論点を考えることは多分色んな面で今後役に立つと思う。 ~“経営コンサルタント、証券会社のアナリストといった人々は、「クリティカルマス」「スケールメリット」などの言葉を持ち出し、「日本の製薬企業の資本効率は低く、さらに再編を進めるべきだ」と説く。しかし、どのくらいのサイズがクリティカルであり、スケールメリットがそれほど重要ならファイザーや武田の苦境は一体何であるのか、彼らからは何の説明もない。 今後また大型合併をしてくれれば、確かに彼らの仕事は増えて万々歳だろう。しかしすでに製薬企業の首脳は、手間ばかりかかって実りのない大型合併に懲りている。スケールだけを追求した大型合併の時代は、もう終わったといっていい。 (中略) 医薬品産業は、痛み・苦しみから患者を救うという最も崇高な使命と、目も眩むほどの膨大な資金が飛び交う、この世で最も不思議な産業だ。”~

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    投稿日: 2011.05.28
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    [ 内容 ] 全世界で七十八兆円、国内七兆円の医薬品業界が揺れている。 巨額の投資とトップレベルの頭脳による熾烈な開発競争をもってしても、生まれなくなった新薬。 ブロックバスターと呼ばれる巨大商品が、次々と特許切れを迎える「二〇一〇年問題」―。 その一方で現実味をおびつつあるのが、頭のよくなる薬や不老長寿薬といった「夢の薬」だ。 一粒の薬に秘められた、最先端のサイエンスとビジネスが織りなす壮大なドラマ。 [ 目次 ] 1章 薬の効果は奇跡に近い 2章 創薬というギャンブル 3章 全ての医薬は欠陥品である 4章 常識の通用しない七十八兆円市場 5章 迫り来る二〇一〇年問題 6章 製薬会社の終わらない使命 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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    投稿日: 2011.05.23
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    医薬品業界の基本的な構造がわかる。 薬の開発プロセス、製薬会社のビジネスモデルなど。 特に、大手でもたった数種類の医薬品の売り上げが主な収益となっていることは驚いた。 非常にわかりやすく、今後の医薬品業界のことを知る一歩として良い一冊。

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    投稿日: 2011.03.24
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    シュウカツで企業側にすすめられて読んだ。 すごくわかりやすく噛み砕いてあり、医薬品業界の現実、内部事情を知ることができました。 作者の方も研究開発の経験があるために、説得力もあり、本質をついていると感じる。 新薬を作るって一生をかけてもできない、でも挑戦する、それってすごいなー

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    投稿日: 2011.03.10
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    製薬会社のこれまでとこれからの話。医薬業界の構造的に今のままでは薬を創れなくなることは必至。新たなパラダイムシフトは起こりつつあるのでそこに期待するしかないとか。この構図って各種メーカー、コンテンツ業界にもあてはまるなぁ。変化しつづけるものだけが生き残れる。資本主義による自然淘汰の社会ですね。

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    投稿日: 2011.02.19
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    ゼロリスク症候群。マスコミをはじめ、一般人に蔓延している自分勝手な勘違い。医薬が抱える問題、現状をまとめた一冊。 患者と医療関係者との認識のずれが大きい。患者は、現代医学を万能で、適切な治療を受ければ死ぬことはないと考える。医療にリスクを伴ってはならず、百パーセント安全が保障されなければならない、と。一方、医師は。人体は複雑で人によって差も大きい。医療は非常にリスクの大きいもの。危険行為である。 投薬は、自然治癒力と比して、総合的なリスクが小さくなることを見込んで行うもの。(梅毒患者へのマラリア治療でノーベル賞が付与されている) この本を読んで権利だけ主張する人が減って、医療医薬がより発展していってくれることを願います。

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    投稿日: 2011.02.19
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    創薬できる国 日米英仏独スイスデンマークベルギーなど10カ国に満たない タケダ 一時期タケプロン、アクトス、ブロプレスで利益の8割 塩野義はクレストール利益の74%を依存 2005/4山之内藤沢がアステラス 2005 第一三共 2005 大日本製薬と住友製薬 大日本住友 2007 田辺製薬と三菱ウェルファーマが田辺三菱ウェルファーマ 大型医薬のほとんどは90年代開発 リピトールを初めとするブロックバスターは2010年前後に特許が切れる ファイザー ジスロマック、ニューロンチン特許切れ 2008 ノルbスク 2011 リピトール 武田 2007タケプロン 2009 アクトス 2011 ブロプレス アステラス 2008-2011にかけて、ハルナール、プログラフ、リピトール 第一三共 2006 メバロチン、2010 クラビット

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    投稿日: 2011.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者が製薬会社にいた当時、3つの医薬品を上市した伝説の先輩が研究所で公演をしたエピソードが興味深かった。そのレベルが現在の視点からするとあまりに基準からかけ離れて足らず、期待して出席した同僚たちは一様にきつねにつままれたようだったという。 この話は、著者が見事に概観して見せた医薬品業界をめぐる近年の変化の原因を象徴しているように思える。 文章は平易で分かりやすいが、コンサルタントや業界通の評論家より一段掘り下げた解説となっている。

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    投稿日: 2011.01.27
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    クスリ業界についてわかりやすく書かれている。 おわりに述べられていた、例えガンを完治させる薬が完全したとして、それは人類に幸福をもたらすのか。って、確かにて思った。 長生きして自然破壊したりエネルギー消費したりでたくさん有害物質うみだしてしぶとく生き残る、まさにガン細胞みたいな存在。 自分の進路のことも考えさせられた。 何のためのクスリか。

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    投稿日: 2011.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    創薬開発の現状がわかりやすく書かれている。 創薬の開発手法は進歩し、開発コストの増大に備えるため合併して企業が巨大化しているにもかかわらず有望な新薬が出てこないという状況は意外であった。 簡単に出来る薬の領域が減っているということや、副作用に対する社会の見方が以前よりも厳しくなって臨床、承認プロセスをなかなか通過できなくなったという話しはなるほどと思わされる。 しかし巨大製薬会社が新薬を世の中に送り出せなくなっているというのはそれだけではないように思う。大きければリソースは潤沢になるが、個人の執念が薄れたり、求める売上規模が大きくなりどうしてもホームラン狙いになるという点は参考になるところである。 また開発効率化のため開発初期段階で副作用を予想してスクリーニングすることが、有望な化合物までふるい落としてしまうという矛盾も効率化の落とし穴であり、他山の石とすべき事例であろう。

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    投稿日: 2010.12.30
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    想像以上に厳しい世界なのが、素人にもよくわかった。 前半は元研究者である筆者が悔しい思いをしたであろうことが文章の端々から感じ取れて、新書であるが文章の世界に引きこまれた。

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    投稿日: 2010.07.23
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     ビジネスとサイエンスの視点から、なぜ薬は生まれなくなったのか?を探る良書。  理系音痴、それだけに興味とあこがれはひとしおなわたしには、とても読みやすく面白かったです。  この柔らかく配慮の行き届いた論調、真似したいなぁ(笑)

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    投稿日: 2010.05.31
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    今の医薬品業界が「大航海時代」である、という表現が印象的だった。乏しい知識で生命の神秘に挑み、人命を救う為に奮闘する研究者たちのドラマ。

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    投稿日: 2010.05.10
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    2010/5/5 科学の進歩や革新的な創薬技術の登場とは裏腹に、新薬の承認数は減っており、製薬業界は2010年問題を迎えようとしている。新たなブロックバスターを開発できずにいるメガファーマはバイオベンチャーの買収を繰り返して生き残っていくしかないのだろうか。構造生物学の発展やライブラリーの質の向上による低分子医薬品創出の革新とか、抗体医薬や核酸医薬などの低分子以外の医薬品の開発とか、iPS細胞を使った医薬品評価や動態・副作用の予測精度の向上などなど、何かイノベーションが起こることはあるのだろうか。

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    投稿日: 2010.05.06
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    医薬品業界の現状を知ることができて、興味深かった。 景気に左右されない業界とは聞いてはいたが、この本を読んで、やはりこの業界も時代の変動期を迎えているのだという印象をもった。 一方で、医薬品の開発は大変で崇高であろうが、そればかりに頼る人類もどうかなと同時に思った。例えば、生活習慣病の治療薬が、かなり売れているとのことだが、本当にそんな薬に頼っていいのだろうか?人々が不摂生をさけ、適度な運動をすることに対して、国は積極的な政策を打ち出してもいいのでは、なかろうか。

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    投稿日: 2010.05.05
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    医薬品業界の過去・現状・未来を、一般人にも分かりやすく解説している一冊。大学での専攻分野と非常に関係していることもあり、すんなりと読むことができました。 医薬品とは何なのか、医薬品が商品化されるまでの莫大な時間・コスト、副作用との付き合い方、ジェネリック医薬品について等、是非とも知っておくべき事項が多かったですね。専門知識を持たない方にこそ、薦めたい一冊です。 特に、「完璧な医薬品などない」という考え方を浸透させることは、非常に重要だと感じました。

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    投稿日: 2010.04.30
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    前半はちょっと薄いが、後半の現状分析と今後について、諦めと希望の入り混じったような態度には共感できる。病態が解明されているような分野は既にやりつくされており、ゼロリスク症候群とでもいうべき安全基準の厳格化やモデル動物の不在などもあいまって、新薬は年々少なくなってきている。開発費の負担は重く、巨大メーカーにならないと「化合物を医薬へと進化させる」ことも難しい。ハイスループットスクリーニング(オートメーション化により数万件の化合物をスクリーニングできるようになった)、コンビケム(複数の側鎖を順列組み合わせで変更してゆく?)などの技術革新、抗体医療(大きい分子なので臨床試験で予想外の副作用が出にくい。反面、適応は感染症やリウマチなどに限られる)、RNA干渉、iPS細胞など新しい分野での創薬といった希望も語られる。

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    投稿日: 2010.03.28
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    ●100327 医薬品業界の特殊性について、おぼろげながら理解できた気がする。 財務諸表分析などを行うと、決まって目に付くのが医薬品業界の粗利率の高さであり、利益剰余金の膨大さである。それだけを見ると、つい「医薬品会社って良いよな。簡単に稼げて。」と考えてしまうのだが、それが甘い考えだということが良く分かった。オリンピックの金メダルよりもノーベル賞よりも難しい創薬という夢に向かい、実らない努力を日々続ける優秀な研究者達の姿を想像し、彼らの努力に感謝したい気持ちになった。

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    投稿日: 2010.03.27
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    新書の割には、かなりクオリティの高い本。製薬会社のR&D部門にいた著者自らが製薬R&Dの現実を突きつける。薬が主に法制度、技術的な観点からどれほど作るのが難しいかがわかる。こんな状況ならマイナーな難病の治療薬など誰も作らない・・・  個人的には、「現状では動物に有効じゃなくても人間に有効な薬が現状では生まれることがほぼ不可能、さらなる薬の開発のためには動物実験に関する技術開発が不可欠」という記述が印象に残った。その理由は、この技術が「新薬開発のための技術」というより「安全第一を掲げる法制度の壁を突破するための技術」であり、地味であるが確実に必要とされる技術のように感じたからだ。 また、「ファイザーは多額の研究開発費をかけている割には主要な薬(業界ではブロックバスターというようだ)はベンチャーの買収から得たものである」という記述は何か物哀しいっていうか新薬開発の現実を物語っていると感じた。 ただ、バイアグラだけはファイザーが自力で開発したみたいであるが。

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    投稿日: 2010.03.23
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    分かりやすくて、面白かった。元研究者としての専門的な話もありつつ、業界全体の話もある。 研究者としてのキャリアにやや憧れを感じつつも、大半の人が一生に一度も薬を世に出せないこの業界で、働き続けるのは自分には無理だったろうなぁと改めて思った。 ブロックバスターが当初の想定と違う効能でヒットするのを見ると、改めてイノベーションって狙って出来るもんじゃないなと思わされる。 ただ、想定外の効果が出てもハズレと思わないような知識の幅、組織の専門性の幅を用意しておかなければいけないんだろうなぁ。 これから新薬を創りだすのは相当厳しいというのは良くわかった。全くの素人考えだが、案外昔棄却した化合物とかに鉱脈があるような気もする。そんなことはとっくにやってるのかもだが。

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    投稿日: 2010.03.22
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    非常に分かりやすく創薬のこと、薬品業界のこと、薬の効用のことが書かれていた。この本のお陰で薬に対する盲目的な拒絶がなくなった。 病気とは誰しも無縁でいられない。薬の背景、基礎知識を知っておくといざというときに不要な恐れなく医薬を服用できると思った。薬を不当に持ち上げることなく、不当に下げることなく書かれていた。 著者の誠実で真面目な性格が伝わってくる良書だと思う。

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    投稿日: 2010.03.20
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    医薬品業界の危機迫った状況がよく分かった。 2010年問題、新薬作りの研究の難しさ、新薬開発にかかる莫大な資金、企業統合、バイオシミラー、などなど。 勉強になりました。

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    投稿日: 2010.03.11
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    医療関係者だけでなく、広く読んでいただきたい。 使用する側も多少の理解が無ければ、本当に創薬に未来は無く、守れるかもしれない大切な人を失うことになりかねない。 というのは大げさにしても、この本は事実を比較的客観的に書かれているので、読みやすいと思います。

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    投稿日: 2010.03.06
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    医薬品業界の歴史、展望だけでなく、医薬品とは何かから詳しく書いてあるところがGood.化学やってても以外と知らない「くすり」を勉強できたと思います。

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    投稿日: 2010.02.23
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    Thanks to this book, I realized how difficult it is to produce a new medicine. And I understood the peculiarities of pharmaceutical industry. For instance, new products are hard to give birth and once a blockbuster drug is made it will create enormous wealth. But expiration of patent is the fatal thing because other drug companies start making generic drugs. Besides these points, I'd like to say something positive about the book. But my English skill is too poor to allow it. I may add something to this review in the future, thank you.

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    投稿日: 2010.02.20
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    元同僚でサイエンスライターになった方の著書なので、応援購入しました。一般の方には大変読みやすくわかりやすい薬のお話です。

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    投稿日: 2010.02.10
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    全世界で七十八兆円、国内七兆円の医薬品業界が揺れている。巨額の投資とトップレベルの頭脳による熾烈な開発競争をもってしても、生まれなくなった新薬。ブロックバスターと呼ばれる巨大商品が、次々と特許切れを迎える「二〇一〇年問題」----。その一方で現実味をおびつつあるのが、頭のよくなる薬や不老長寿薬といった「夢の薬」だ。一粒の薬に秘められた、最先端のサイエンスとビジネスが織りなす壮大なドラマ!

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    投稿日: 2010.02.05
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    私(薬剤師)にとって、特段目新しい事が書いてあるわけではないのですが、一般の方には、大変分かりやすい製薬業界の解説書…と言う印象です。特に、病院で処方されるお薬の開発から発売されるまで、また、ジェネリックとの関係?に関して詳細が理解できる本です。

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    投稿日: 2010.01.23