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総合評価

60件)
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    佐藤優さんがロシア外交の実体験を通して、外交やインテリジェンスの技法を解説した本。 本書を読めば橋本・小渕・森の3つの政権で北方領土交渉がどのようなものだったかがよくわかります。 ビジネスで役立つ交渉テクニックはあまり書かれていません。ただ、コミュニケーションにおいて人間観察は欠かせないことを、本書は教えてくれます。

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    投稿日: 2025.01.13
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     『文藝春秋』で連載。交渉方法の解説ではなく、かつて日露間で北方領土交渉(「二島返還、残りは保留で交渉成立寸前)が行われていたときの政府や外務省の裏話を中心に、実際の外交官や官僚がどんな方法で情報を集め、政治的な駆け引きをするのかが赤裸々に書かれている。ハニトラや酒は穏健な方で盗聴器は知ってても摘発しないのが作法‥流石に暴力的な手段はちょっとグレーなゾーンのことを「合法的な疑い」ということで警察が踏み込んで、「不問にした」を恩を売ってというようなことがよくあるらしい。  それにしても、嘘か真か「(あるアピールのために赤の広場で焼身自殺しろと言われれば/『一晩考えさせてください』と言って、たぶん受け入れる」忠誠心が日頃から試されている。日本の政治家や官僚や外交官って(世襲が多いだけに)意外と優秀なんだなぁと驚く、ただし「公金効果的使用と私的流用の区別がつかない」悪い面も見えてくる。しかし国際外交は継続性が命脈なので彼らに頼らざるを得ない。  日本の首相(橋本・小渕・森)やロシアの大統領(エリツィン・プーチン)などの素顔は、国家を握る責任の重みに耐える怪物といっていいいか。  佐藤は、自分の存在が「ぎりぎり領土返還交渉継続の余地を残した」とする。

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    投稿日: 2024.05.29
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    読んでいて怖くなりました。 日露平和条約の締結と北方領土問題を阻んだものは何であったのか。 あゝ、今少しで失われし国土を取り戻すことができたかもしれず、非常に残念です。 巻末にひっそりと語られている鈴木宗男氏の杉原千畝の名誉回復に始まる国際協調 佐藤氏と築いた、唯一、プーチンにいつでも会える政治家としての、鈴木宗男氏。 チェルノブイリの支援を含めた、ロシア、中央アジア、アフリカ諸国、イスラエルとの関係を戦略的に強化しようとした鈴木宗男氏の構想。 それらが外務省のアメリカスクールで、いやアメリカそのものを刺激してしまったのでしょうか。 気になったものは以下です。 ・「貴様嘘をつくな!」といえば、相手も「なに!」といってけんかになる。ところが、「お互い正直にやりましょう」といえば、誰も嫌な思いをしない。日本人にはこの使い分けがわかっていない。 ・交渉術は、善でも悪でもない、価値中立的な技法である。したがって、交渉術においては、物事の本質を見極める洞察力よりも、道具的知性の方が必要とされる。 ・インテリジェンスと交渉術は、不即不離の関係にある。 ・ターゲットの論理を深く知ることは、交渉術の要諦の一つである。 ・広義の交渉術には3つのカテゴリーがある。①交渉をしないための交渉術、②暴力で相手を押さえつける交渉術、③取引による交渉術 ・交渉の世界に完全に対等な立場はない。お互いに少しでも有利な立場を獲得するために交渉で、虚々実々の駆け引きが行われる。 ・だます者が悪いのではなく、だまされる者が間抜けなのである。 ・インテリジェンス機関は、心理学、動物行動学を汚い交渉術を組み立てる上での基本として重視している。 ・実際の工作においては、人間は保守的に行動することを前提とする。つまり、動物でありながら、愛や名誉を重んじ、対面を気にかけ、社会的慣習に縛られるという人間の矛盾が、こちらのつけ込むスキとなるのだ。 ・人間が本気で怒るときは、全く事実無根の話で名誉を傷つけられたか、知られたくない事実を暴露されたときかのいずれかである。 ・自分にとって都合の良くない秘密の話の9割は本人の口からもれる。 ・直接カネを渡すより、相手が必要とするサービスに対して、費用を肩代わりするというのが案外効果がある。相手の配偶者や子供が病気になったときの医療支援は人間的信頼関係を強化する上で大きな効果をもつ。命を助けてくれるために協力してくれた人に対する恩義は、たとえ手術が失敗しても忘れない。したがって、熟練したヒューマン・インテリジェンスの専門家は、名医とのネットワークを必ずもっている。 ・拷問のやり方でもっとも効果的な手法は、被尋問者には暴力を一切与えずに、目の前で被尋問者がもっとも愛する人、妻や子供に対して拷問を加え自白を迫る手法である。 ・難しい仕事には2つの種類がある。一つ目は、仕事の内容自体が難しい話、二つ目は、仕事自体は、それほど、困難なことではなないが、政治的な事情で面倒な話だ。 ・嘘が露見したときにとる方法は2つある。第一は、嘘をついたことを認め、相手に詫び、嘘をつかざるを得なかった事情について説明をすること。第二は、嘘はついていないと怒って見せることである。 ・情報屋の修正は私自身が情報屋なので、だいたいわかる。会談相手に関する情報を徹底的に集める。特に相手以上に相手について知っているということが、交渉で有利な立場を確保するためには不可欠だ。 ・トップは孤独に耐えなくてはならない。むしろこのことは裏返しで表現すべきだ。孤独に耐える資質がある者でないと、トップにはなれないのである。 ・何も見返りを求めず、相手の懐に入ることによって、自己の利益を最大化するのが交渉の弁証法だ。 ・ほんとうの取り引きとは、取り引きということを相手に悟られずに行うものだ。 ・ゲンナ元ロシア国務長官に言われたことは2つだ。1つは、過去の歴史をよく勉強しろ。現在、起きていること、また、近未来に起きることは、必ず過去によく似た歴史のひな形がある。それをお押さえていれば、情勢分析を誤ることはない。2つ目は、人間研究を怠るな。その人間の心理をよく観察せよ。特に、嫉妬、私怨についての調査を怠るな。 最後に”大和魂”という言葉を核に という言葉がありました。 明治天皇の御製 「しきしまの やまと心の をゝしさは ことある時ぞ あらはれにける」、意味は、日本人の勇気は日本国家に一大事が起きた時に発揮されるという意味 東日本大震災の折に、天皇のビデオメッセージは、終戦時に玉音放送に匹敵するとのコメントをしめしています。 目次は以下の通りです。 1 神をも論破する説得の技法 2 本当に怖いセックスの罠 3 私が体験したハニートラップ 4 酒は人間の本性を暴く 5 賢いワイロの渡し方 6 外務省・松尾事件の真相 7 私が誘われた国際経済犯罪 8 上司と部下の危険な関係 9 「恥を棄てる」サバイバルの極意 10 「加藤の乱」で知るトップの孤独 11 リーダの本質を見極める 12 小沢vsプーチンの真剣勝負 13 意地悪も人身掌握術 14 総理の女性スキャンダル 15 エリツィンの五段階解決論 16 米原万里さんの仕掛け 17 交渉の失敗から学ぶには あとがき 東日本大震災と交渉術

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    投稿日: 2022.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    交渉術 (文春文庫)2011/6/10 橋本、小渕、森・・各時代の外交裏舞台が面白い 2019年5月20日記述 佐藤優氏による著作。 2011年6月10日第1刷。 単行本としては2009年1月文藝春秋刊 初出「文藝春秋」2007年7月号~2008年12月号 佐藤氏が現役外交官時代を振り返っている。 特に橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗、各氏が総理大臣時代の裏舞台が見えてくるようで面白い。 またこれまで著者が他の本で紹介していたエピソードも具体的な上司名などがわかる。 引用が多くなりがちな著者の他の本以上に個人的には 面白く読むことが出来た。 印象深い点を記載してみたい。 「貴様、嘘をつくな!」といえば、相手も「なに!」といって喧嘩になる。 ところが、「お互い正直にやりましょう」といえば、誰も嫌な思いをしない。 東郷氏は、橋本行政改革のとき、日本の有力政治家を巧みに活用し、外務省を外政省に名称変更し、大使の3分の1を民間出身者にするという原案を一晩で覆した。 もっともこのとき行革の嵐から免れたことが、外務官僚に 「われわれは特別なのだ。官邸の意向でも覆すことができる」という特権意識をもたせ、その後の外務省不祥事への道備えをしたことも間違いない。 インテリジェンスの専門家は、対象国や民族の神話、宗教経典、義務教育で使用される歴史、国語の教科書には必ず目を通す。 交渉術においても、相手の内在的論理を捉える研究は不可欠である。 広義の交渉術には3つのカテゴリーがある。 交渉をしないための交渉術 交渉を行ってもこちら側が損をすることが明白な場合はそもそも交渉の土台に上がってはならない。 日常生活に引きつけてみても、ストーカー的に声をかけてくる者、悪質出会い系サイトによる架空請求などについては一切相手にしないという交渉術が有効である。 もっともこの種の事例の場合、ストーカーとは思わずにちょっと付き合ってしまったとか、実は全くの架空請求ではなく、出会い系サイトを使ったことは事実なんだけれど、数十万円もの請求をされるとは思っていなかったという、こちら側にも若干の瑕疵があることが多い。 その場合、「交渉をしないための交渉術」の応用問題になる。 自らがこのような筋の悪い相手と直接交渉しないことは大前提だが事態を放置しておくと問題が面倒になる。 このような場合は、迷わず弁護士を代理人に立てて、法的措置を臭わせつつ交渉することだ。 暴力による交渉術は論理整合性や善/悪という基準よりも快/不快、楽/苦を基準にして動く人に対しては有効な手段である。 「嫌がらせを加える」「評価されない仕事を増やす」というようなやり方で、人為的に障害を作り出し、それをやめることを取引材料にするのだ。 第3カテゴリーの「取り引きによる交渉術」の場合、交渉に絶対勝利することができる確実な技法を身につけるということは、そもそも不可能なのである。 交渉とは、関係者全員が俳優、演出家、シナリオライター、観客の役割を持ち、その役割が頻繁に移動するという不思議な劇場なのである。 小さいことでは約束を守り、信用させて、最後に1回大きく騙すというのはインテリジェンス交渉術ではよく使われる技法だ。 ロシア人に言わせれば、騙す方が悪いのではなく、 騙される方が間抜けなのである。 「交渉術は、善でも悪でもない、価値中立的な技法」 現役外交官時代、私は、キャリア、ノンキャリアを問わず、ロシア人女性とトラブルを抱えた外交官の問題を処理したことが何度もある。 この種の恋愛系問題の処方箋はたった一つ、当該外交官をできるだけ早く帰国させ、恋愛関係を潰すことだ。 この種の話が聞こえてくると、私は、その時の特命全権大使、特命全権公使、政務担当行使のうち、私が人間としてもっとも信頼する 幹部に相談し、できるだけ早く帰朝(外務省用語で帰国すること)させた方がよいと進言した。 「ハニートラップ」でも、基本は、困った状況に陥った対象者を「助けてあげる」のだ。 対象者は、脅してくる者には最低限の協力だけして逃げようとし(自殺も逃亡の一形態)、助けてくれる者には自発的に協力する。 ハニートラップの要諦は、ほんものの恋愛に介入し、恩を売り、工作対象者が自らが所属する組織の誰にも相談できないような状況を作り出すことだ。 逆に言えば、工作対象者が、不利益を覚悟してでも 自分が所属する大使館、会社などに相談すれば、工作は終わりになる。 自分の会社に相談するのはどうしても嫌だというサラリーパーソンの場合、匿名で国際電話を日本の警察にかければよい。 この種の話に警察は親身になって相談に乗ってくれる。 ちなみにインテリジェンスや外交に従事する者の裏切りを防ぐためには「飴と鞭」を使い分ける必要がある。 秘密警察に協力したと裏切りを申告した者に不利益な取り扱いをしないというのは「飴」の部分である。 それでは「鞭」とは何か。 裏切りが内部からの調査で発覚した場合は、厳罰に処するということだ。 インテリジェンスの世界は性悪説の原理で動いている。 夫婦関係に介入し、協力者い仕立て上げることが国益と考えるならば、秘密警察は私生活にいくらでも踏み込んでいく。 そもそも外交の世界に純粋な人道など存在しない。 常に「人道」は名目で、自国の国益の保全、機会があれば増進を狙っているのだ。 一方が他方に供与するカネや物が極端に大きくなると、 相互扶助から贈与に範疇が変化する。 相互扶助ならば、「お返し」しようという意思が相手に働くが、これが贈与になると相手は一方的に受け取るだけで、「お返し」の必要はないと考えるのである。 過ぎたるは及ばざるが如しなのである。 この点で失敗したのが鈴木宗男氏だ。 インテリジェンス交渉術の観点から情報提供者や工作対象との関係において、理想的関係はどのようなものか。→友人 なぜ友人であるという表象が重要かというと、 相手がカネで雇われているという認識をもつと、 「報酬の範囲内で協力すればよい」という態度になり、 情報提供における積極性が失われるからだ。 友人ということになれば、積極的にこちら側の意図を忖度して相手が情報収集に従事するというのが私の経験則だ。 人間の認識は非対称的である。 六対四の関係を維持するために、例えば、食事の際に 総額が1万円で、こちら側が6千円、相手が4千円払っても相手は六対四の関係とは認識しない。 八対二とか九対一くらいの比率になったところではじめて六対四くらいの関係であると認識するのである。 どのような状況でカネを渡すかについても技法がある。 直接、カネを渡すよりも、相手が必要とするサービスに対して費用を肩代わりするというのが、案外効果がある。 特に医療支援である。 通常ならば、500万円、1000万円などという巨額なカネを受け取らない相手でも、配偶者や子供が難病にかかり、手術を受けなくてはならないという状況ならば受け取る。 命を助けてくれるために協力してくれた人に対する恩義はたとえ手術が失敗しても忘れない。 従って、熟練したヒューマン・インテリジェンス (人間関係によってとる情報)の専門家は名医とのネットワークを必ずもっている。 外務省を含む霞が関の若き官僚諸君! 仕事をやり過ぎてはいけない。 たとえ滅私奉公型で、自分の金を仕事につぎ込む形であっても、公私の線を越えてはならないのである。 人間は弱い存在なので、よほどの信念をもっていないかぎり、仕事が評価され、将来多額の公金を任されるようになると、知らず知らずのうちに犯罪に手を染めていくことになる。 あるいは強固な信念をもっていると、それを根拠に政治犯にされてしまう。 もっともインテリジェンスの仕事を行うためには、 通常の組織で必要とされる指導力(リーダーシップ)だけでは不十分で、状況によっては生死をともにしていいという感情を部下たちにもたせることが不可欠だ。 だから、宗教指導者に近い資質をインテリジェンス機関の工作部局の指導者は求められる。 西村六善欧亜局長が「この紙は橋本総理と鈴木大臣しかもっていません」と鈴木宗男氏に嘘をつき、事態が紛糾した話 →じゅうたんの上で屈み込んだあと、身体を横にして、アルマジロのように丸くなってしまった このような恥知らずで「死んだふり」をするような、恐ろしい人物には重要な仕事を頼まない。 重要な仕事を与えられないのだから、 否定的な評価をされることもない。 また、規格外の反応をする 可能性があるので、譴責されることもない。 組織文化が減点主義の場合、恥知らずで死んだふりをする人物は確実に出世する。 永田町の言語は、一般社会の日本語と異なる。 永田町特有の業界用語もあれば、有力政治家の個性と結びついた特殊用語もある。 小渕氏の「西村、御苦労!」は、後者の特殊用語にあたる。 小渕氏は、政治家や官僚をねぎらうときに「お疲れ」と言う。 「御苦労」と言うのは強い不満の表れで、「西村、御苦労!」を日常用語に翻訳すると「西村さん、あんたはクビだ」ということだ。 永田町言語を日常用語に訳すと次のようになる。 「俺はきにしていないぞ」(永田町) →「俺は気にしていないということは、お前の方で反省して謝りに来いということだ」(日常) 「行儀が悪い」(永田町) →「ゴリ押しをする。自分の管轄分野以外に手を突っ込む」(日常) 「近く俺があいさつに行くから」(永田町) →「すぐに来い」(日常) 「俺は聞いていない」(永田町) →「この件は俺に事前に相談していないので、絶対に認めない」(日常) 「他の先生を大切にしてください」(永田町) →「他の国会議員と比較して、俺を軽く見ているな。   今に思い知らせてやる」(日常) 「忙しそうだな」(永田町) →「お前は何を画策しているんだ」(日常) 外務省だけでなく、他の省庁、そして民間企業においても、あるポストよりも上に行くと適用される論理やルールが異なってくる。 霞が関(中央官庁)の掟では、政治家に呼びかけるときは、その政治家が過去に占めた最高ポストの公職名を使う。 従って、総理経験者は「総理」で、閣僚経験者は現役でなくても「大臣」となる。 ノンペーパーとは、本来は口頭で伝える性質のものだが、正確を期すために渡すメモだ。 政治家には「スイッチ」がある。同じ話をしても、スイッチが入っている時といない時では、政治家の反応は全く異なるのである。 スチッチが入っていない政治家に、官僚がどんなに重要と思う事項を話しても、政治家は聞き流すか、「もういいよ」と言って 最後まで話を聞かずにさえぎる。 霞が関の若手官僚諸氏に、政治家のスイッチを見抜くためのよい訓練法を伝授したい。現役外交官時代、私が実践した方法であるが、動物園に行って、鷲、鷹、ハゲタカなどの猛禽類を観察することである。 トップは、孤独に耐えなくてはならない。むしろこのことは裏返して表現すべきだ。 孤独に耐える資質がある者でないと、トップには なれないのである。 渡邉幸治特命全権大使、東郷和彦特命全権公使の時代は中露日本大使館の黄金時代だったということは、当時、モスクワに勤務していた新聞記者から、今でも言われる。 トップとして重要なことは、「ここでの主人は自分だ」という認識を組織に所属する人々に徹底することだ。 当然、このような行動を取れば、部下はトップの恣意を恐れる。裏返すと、部下から恐れられない ようではトップではない。 語学力が貧弱なことが中途半端な専門家の特徴である。 ちなみに外国の大学で博士論文を書いているから、語学力があると考えるのは早計だ。 下手くそな英語やロシア語で、わけがわからない 草稿を書いても、きちんとカネを払えば、博士号が取得できる論文に仕上げてくれる業者が外国の大学や研究所周辺にはいくらでもいるからだ。 語学力を見極めるためには、当該専門家に翻訳書があるかどうかをチェックすればよい。 そして、原文と照らし合わせてみれば、どの程度の語学力があるかよくわかる。 裏返して言うならば、翻訳の業績が一つもないような地域研究家や外交評論家の語学力は相当怪しいと考えたほうがいい。 語学力について、英語の場合、日本人のほとんどが基礎知識をもっているので、うまいか下手かはすぐにわかる。 ドイツ語、フランス語、中国語ならば、大学の第二外国語で履修した経験を持つ人が多いので、これらの地域の専門家も語学能力については、一応、第三者から評価される。 これがロシア語になると、理解できる人が極端に少ないので、外部の目にさらされないのである。 外務官僚であると、語学力に長け、地域事情に通暁しているように思えるが、それは幻影だ。 私が外務省に入省したのは1985年のことで 具体的に7名の駐露大使を知っているが、そのうち、通訳を介さずにロシア語で仕事の話をすることができたのは都甲岳洋大使ただ一人だけである。 現在、外務省全体でも本省局長年次以上の幹部や大使で、辞書を用いずにロシア語の新聞社説を読むことができる者は一人もいないと思う。 現役外務省職員で、ロシア人と同じように流暢かつ正確なロシア語を話すのは、ノンキャリアから年次が落ちるキャリア扱いの「特別専門職」に登用された川端一郎サンクトペテルブルク総領事だけ であるという評価に異論を持つ外務省関係者はいないと思う。 もっとも、外務省の通訳は、正確さを要求されるので、発音で日本訛りやイギリス訛りがあっても、意思疎通ができれば、特に問題はない。

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    投稿日: 2021.12.12
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    読み応えあった。通勤往復の車内のみで読んでいたが、丸々1か月間かかってしまった。交渉術というタイトルだが、ハウツー本というよりは、著者の外務省在勤中のエピソードが中心になっており、一連の佐藤優の自叙伝の一つ。改めて、すごい仕事をしてきたことに圧倒された。

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    投稿日: 2021.08.29
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    外交官として北方領土問題の第一線で活躍した著者。 外交官時代の実体験をもとに交渉術が綴られる。 鈴木宗男氏ってのは熱い男だったんだな。 佐藤氏の著作は初めて読んだが、外交官というのは凄まじい仕事なんですね。北方領土問題関係を読んでた流れで手に取ったわけだが。 ここに記された交渉術。一般人がhow toものとして気軽に利用できるものではない。外交交渉を覗き見るという意味では楽しい読み物でした。

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    投稿日: 2021.06.29
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    私達が気軽に使える交渉術を披露する、という本では決してない。ただ、人間というのは、特にインテリ層はどういう生き物で何を考えているのか、ということを知るには最適な書籍。いつもながらではあるが、著作の、読む人をグイグイ引き寄せる文章力はさすが。 人間を知るには、司馬遼太郎か佐藤優か、というのは確実に言い過ぎだろうが、そのように感じてしまった。

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    投稿日: 2021.02.14
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    交渉術という直接的な言葉に惹かれて読み始めたが、意識は別方向へと飛ばされていった。 佐藤氏の置かれた立場の当時の隣人として立ち会っているような錯覚にとらわれていた。 また、エッセイを読んでいるような思いも覚えていた。 佐藤氏も書かれていたがこれは失敗が記された書であると‥ この書から交渉術を身につけようと思ったら何度も熟読せねばならないような気がする。 しかし、面白い!

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    投稿日: 2020.11.01
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    外務省での事例に学ぶ『交渉術』です。応用が効く人なら活用できるだろうが、簡単に適用できるHow to本のつもりで読むと目的とは異なるだろう。 純粋に外務省の外交交渉を垣間見る本としては読みやすく楽しいです。

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    投稿日: 2019.03.23
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    この本を読むと、日本のインテリジェンス(スパイ術)も結構なものがあるなと思える。ただそれが、外務省にあるのが意外であり、また、主にその力を外交ではなく、自省の権益確保と自らの昇進に消費してしまっているところが残念であった。この本は2009年の本だが、いまでもこのインテリジェンスは保持できているのだろうか?目に見えないことから、意外と保持できているのかもしれない。というか、そう思いたい。

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    投稿日: 2018.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    レビュー載せたつもりで載せてなかったー。 のっけから面白い。西洋で交渉とかロジックが発達したのは、神と交渉する必要があったからだ、とか。異文化圏の人との交渉のためには、(当たり前と言えば当たり前かもだが)相手の文化やそもそもの考え方を知る必要があるので、相手国の宗教経典、神話、国語の教科書を研究するといい、とか。諜報関連のプロはそういうことを考える研修もしたりするんだ、と。 交渉というのは、交渉を行うことによって、こちら側の利益の極大化を図ることが目的なので、こちら側の利益が損なわれることが明白な場合は、そもそも交渉を行ってはならない。 ハニートラップは、工作してくるから怖いんじゃない(まぁそういうのもあるけど)。なるほど!と思ったのは、そもそも、まず、普通の恋愛が先なんだ、と。で、ロシアとかの場合、有力者の子どもだったり有力者本人だったりすると、トラブル巻き込まれ時のもみ消しが可能だったりするので、そこでもみ消し行動を行うことで、そういう関係があることが秘密警察等に感づかれ、そこからコンタクトが取られ始める。 賄賂を渡すなら、毎月定額、もしくは、情報に対しての対価、というやり方ではなく、あくまで日常の友人に対してのプレゼント、もしくは、助けるための資金提供、という形が最も有効。前者の場合、初めは、買った、など、金銭的匂いは一切させず、空港でスッゴいあなたに似合うと思うものがあったので手に入れちゃった!的に渡す。これをイベントごとに繰り返し、どこかで最後に、あ、もらいすぎたと思わせることがポイント。後者の場合、特に医療費など生命に関わることを助けるのが効果が高い。 いやぁ、ほんと、事実は小説より奇なり、とはよくいったもので、面白いし、勉強になる。自分も戒めなきゃね。 そして、政治家の実情や性格、実は(メディアに見えてこないけど)すごいところとか、ちょっと(ちょっとだけ)世界の見え方は変わったかもね。

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    投稿日: 2018.10.21
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    元ロシア外交官の佐藤優による回顧録。 とかく政治家や官僚に対して潔癖であることを求めがちであるが、実際のインテリジェンスの世界は一筋縄でいかないことがよくわかった。

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    投稿日: 2018.10.01
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    外務省の人が普段一体どんなことをしているのか?その交渉相手は? 誰ととんな交渉を?を垣間見ることが出来る。鈴木宗男の印象も少しは変わるんじゃないかな。外交の裏側、官僚機構の実際など普段あまり知られていない様子を垣間見ることが出来る。

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    投稿日: 2017.12.18
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    『交渉に絶対勝利することができる確実な技法を身につけることはできないが、交渉術のある種の原則と具体的な事例を研究すれば、交渉に勝利する可能性はかなり高くなる。 この点について、これからアルコール、セックス、カネ、ポストなど人間がもつ欲望を分析して、交渉能力を強化する方策について考えてみたい。』 交渉術を「交渉をしないための交渉術」、「暴力で相手を押さえつける交渉術」、「取り引きによる交渉術」に分類して、特に取り引きによる交渉術について分かりやすく説明している。綺麗事やロジカルな話ではなく、人間の感性に働きかける視点での説明は興味深く面白い。

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    投稿日: 2017.10.04
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    もっとビジネス話かと思ったら、ロシア外交時代の北方領土問題が話題。全く作者を知らずに読んだが、楽しめた。

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    投稿日: 2017.07.20
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    外交の裏側が垣間見れて面白い。こんなに書いていいのかと思うくらいだ。読み物として面白く、ためになる。 交渉には3つあるという。 交渉しないという交渉。 暴力で押さえつける交渉。 取引による交渉。 また、取引を行う上でのシナリオ、物語の描き方、登場人物の動かせ方、情報の取り方などなど勉強になる。 そういう交渉術の一方、最後は人間力なんだなとも思わされる。首脳同士の相性によって国家関係はかなり変わってくる。 また、度々出てくる「職業的良心」という言葉が気になった。民間企業でいえば受注確保、利益増大のために奉仕する、ということになるだろうか。 佐藤優の職業的良心が強く感じられる本であった。

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    投稿日: 2017.01.08
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    ソビエト時代のロシアからロシアに変わった時代に北方領土の交渉に尽力した筆者の体験を通して交渉力を描いた本。ロシア大統領(エリツィン・プーチン)と日本歴代首相(橋本・小渕・森)の会談を通して、重要な交渉のポイントを解説している。鈴木宗雄議員と外務省官僚とのやり取りで官僚の舵取りの難しさが描かれている。

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    投稿日: 2016.04.16
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    「交渉術」というタイトルですが、一般の読者に役立つ交渉テクニックを紹介した本ではありません。元外務官で、インテリジェンスの現場の最前線に経っていた佐藤優さんが、主に体験談を通して、外交における交渉の実態を論じています。 前半は、カネ、セックス、アルコールなども駆使する交渉術の実態について、詳しく述べられています。後半は、主に北方領土をめぐって、小渕、橋本、森内閣のもとで、エリツィンやプーチンらとの折衝に当たってきた著者の体験を振り返り、当時日本とロシアとの間でどのような駆け引きがおこなわれてきたのかを明らかにしています。 巻末には、東日本大震災の際に、著者がインテリジェンスの観点から政府に対して呼びかけた提言について触れられています。

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    投稿日: 2015.10.09
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    読書会課題本。 長かった。 交渉術のハウツー本というよりも、著者が通ってきた色んな道を書いていて、生き方本の方が合っている気がする。 その生きていく中の一つとして交渉術がある、という感じ。 本のキーワードが交渉術、外務省、ロシア、というところだろうか。 副キーワードがあるとすれば北方領土、インテリジェンス、鈴木宗男かな。 きっと、課題本でなければ読みきれなかったと思う。

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    投稿日: 2015.09.19
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    佐藤優の著書をよく読む人なら、どこかで読んだ挿話、論調に気付くかも知れない。本著は交渉術を切り口に、特に外交官時代のインテリジェンスや北方領土問題について、登場人物を実名で語ってくれている。したごころの無い人道支援はあり得ない。外交において鈍さは罪。どれも、共感できる考え方だ。人間とは、生きにくいものである。時に利害を忘れたいが、愚鈍は利用される。我々は、走り続けなければならないのだ。

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    投稿日: 2015.07.17
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    交渉術というタイトルであるが、交渉の仕方と言うより、著者の佐藤優氏の仕事の経歴と、その後のバッシングから逮捕に至る過程を描いているという気がする。 とは言うものの、交渉についての考え方は参考になることがある。実生活で活かせるかどうかは、謀略の内容により可否があるが、それでもなお、参考になる。 当事者が書いているのでその内容は話半分と見たほうが良いような気もするが、例のバッシングに至る過程の一端も垣間見ることが出来、佐藤氏のダークさが少し薄まった。

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    投稿日: 2014.10.25
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    情報を金で買うことをプロの情報屋は嫌がる。工作は人間の弱点に付け込んで行う。 動物行動の知識が役立つ。 情報の信ぴょう性を評価し、政策決定に役立つ形で加工を加えた特殊情報がインテリジェンス。インテリ限す期間は目的がない情報活動を調査のための調査、分析のための分析と揶揄する。国家としての政策目標に資する形で情報収集、調査、分析を行うのがインテリジェンス。インテリジェンスには対象がある。

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    投稿日: 2014.09.13
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    交渉術 / 佐藤優 / 2011.03.25(5/57) 官僚的思考 お互い正直にやりましょう 助けてくれる人にご用心 ハニートラップ、マッチポンプ アテンド係の心得:絶対に一緒に遊んではならない。ある一線を画しておくことがその後の心理戦において重要。 情報漏洩を防止するための最良の方法は、自分に不必要なことは知らないようにしておくこと。 知りたいですうか?~?いいえ、私に関係がないような情報は知りたくありません。 酒を飲んだどき:自分が何を話したか記憶しておく、自分に都合の良くない話の9割は自分から言っている。 自分が酔ったときは自分では見えないもの。この線を越えてはおかしくなるという最後の一線を決め、それを超えそうになったら絶対酒を口にしない。 わいろ:この前プレゼントしたものを気に入ってくれたみたいだから、またプレゼントしてあげる。「もらいすぎた」と相手に思わせること。しかし、過ぎたるはおよばざるがごとし。 滅私奉公型でも公私の一線を越えると、権限をもって組織の金を自由に使えるようになったとき、過去に組織のために持ちだした額を取りか返してもいいという気持ちになる。しかし、人間の認識は非対称で、持ちだした額よりはるかにおおきな公金を流用しても何とも思わなくなる。 人心掌握術:まず相手の言うことを良く聞く。不快になるようなことは極力言わない。自分が望むことを相手の課題になるよううまく組み立てる。。この入口さえつくれば、後は相手が自分のため一生懸命になる。 上下関係を目に見える形で示す。 出世は官僚の職業的良心 個人的信頼関係構築、計算によって成り立つものではない。(ハート?) ああ、そうですか一般論として、世の中にいろいろな意見があるのはいいことですね。 政治家の動機は名誉か利権か 政治家の頭作り:何も情報がないところで、最初の見取り図を与えて、頭作りするとき、+政治家が発言する直前に耳打ちすること。 交渉術の要諦:人の欲望にどのように付け込んでいくか。交渉術の研究は欲望の研究。 相手の欲望にどのように付け込んで、こちら側に有利な状況をつくるか。 過去の歴史をよく勉強しろ。現在、起きていること、また近未来おきることは必ず過去に良く似た歴史のひな型がある。それを押さえておけば、情報分析を誤ることはない。人間研究を怠るな。その人間の心理をよく観察せよ。特に、嫉妬、私怨についての調査は怠るな

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    投稿日: 2014.03.24
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    タイトルは交渉術でも、これは ほとんど佐藤優の経験が詰まった実社会の お話、もしくはハードボイルドのような 読み物です。 ロシアでは殺人以外のたいていの犯罪は、秘密警察で もみ消すことができることや、 世間でイメージされているハニートラップなどは 現実にないことなど、情報も満載。 何より、外務省として働いている雰囲気が ビシビシ文面から感じられてきます。 一国の総理大臣に対して説明をすること、それで 国の流れが変わるのですから、その緊張感や 正確性の必要さなどは相当なものでしょう。 自分の仕事を顧みると、こんな状況下になることなど ありませんからね。 男の仕事とは、を考えさせられる優れた 自己啓発書と言えるのではないでしょうか。 佐藤本でおなじみの、外務省の西村課長が どういう状況でアルマジロになったかも、 リアルにわかります。 嘘を突き通そうとしても、上司(鈴木宗男)に 見破られたときにアルマジロのように転がる。 実は、これも立派な逃げ方(!)だったのですね。 個人的には、佐藤本のベストです。

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    投稿日: 2014.03.06
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    人間の認識は非対称、恥を知らないことが日本では出世に重要など、これまでの自身の経験から共感できる点があった。

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    投稿日: 2014.02.17
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    著者の具体的体験談を中心に述べられており、交渉術のハウツー本では無いが、その具体的事実の背景にある、交渉に関するエッセンスを読み解いていく事で、交渉術のノウハウを見つけていく面白い読み方ができると思う一冊。

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    投稿日: 2014.01.04
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    交渉のノウハウというよりも、外交官の活動記録(裏対応含む)という内容だった。 魂を込めて仕事をしていた人だけにリアリティー満載で冒険活劇のように楽しむことができました。 自分に寄せて考えると、普段の仕事が妙にドラマチックになりすぎてしまいそうなのでどうかなと思いましたが、企業でサラリーマンとして生きていくためにも役立つ術を得ることができました。

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    投稿日: 2013.11.11
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    世の中いろんな仕事があるけれど、日本でもこういう仕事をしている人が本当にいるんだなぁと、全く異次元の世界を覗いた気分。政治家、外務省の見方が変わった。他の著作も読んでみたい。

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    投稿日: 2013.09.21
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    “交渉術”のタイトルを期待して読んでしまうとガッカリしてしまうかもですが、政治・外交の舞台や官僚の世界のヒリヒリするような裏話が満載でかなり面白かったです。登場してくる外務官僚の方達はどんな顔しているんだろ?と思ってネットで検索してしまいました。にしても私もお酒は好きですが、とてもロシアでは通用しそうにありません。

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    投稿日: 2013.08.12
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    個人的に佐藤優氏の著作が好きな所為もありましが、面白い本です。 特に、橋本、小渕、森、鈴木と著者が関わりのあった政治家の人物評は衆目の価値があり読み応えがありました。

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    投稿日: 2013.07.10
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    佐藤優マイブームにつき読んだけど面白い。交渉術のマニュアル本ではないけど、交渉術を相手の文法を把握した上での戦略的通訳のように捉えたり、時にはある事実について誰がどのような物語を作り上げるかをその相手の文法を礎に読み解くことと捉えていたり。この人の本はこういうとこが面白いな。独特の物語を事象に対して作り上げるけれども、それがあくまでポイントオブビューだってことは踏まえてるものね。なんかある面では非常に俗物な気もするけどかなりの面では非常に知的。

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    投稿日: 2013.06.30
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    佐藤氏の本はこれで3冊目であるが、筆者の語る外交の裏側、インテリジェンス論については、毎回興味深く読ませていただいている。 (抜粋) ・助けてくれる人にはご用心。ロシア的ハニートラップについて、基本は困った状況に陥った者を「助けてあげる」で協力させる。 ・リーダーの本気を見極める。本気のスイッチが入った瞬間を見逃すな。 ・減点主義の組織では恥知らずが出世する

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    投稿日: 2013.02.07
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    交渉術よりも、佐藤氏の暴露話が面白い。米原万里氏の本も好きなので、米原氏とのエピソードがかなり興味深かった。

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    投稿日: 2013.01.21
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    佐藤さんの本を読むとマスコミの政治家評がどんなに表面的なものか、よく分かる。駆け引きとかセンスにまで言及することないもんね。 交渉術の教本ではなく外交のノンフィクション読み物として面白い内容です。

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    投稿日: 2012.12.09
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     あいかわらずおもしろいですね、佐藤さんの本は。交渉に関してよりも、外交に関してのエピソードの方が分量的には多いと思われます。これがおもしろい。

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    投稿日: 2012.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    外交の裏側を面白く読めた。インテチジェンス・・・奥が深く興味がある。政治の裏側ではこんな駆け引きがあったのか、など 国家の罠 より幅広くて面白い

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    投稿日: 2012.10.09
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    これ文庫になる前に読んでたけど、追加増補分が結構あった。 そこだけ読んだが、玉石混交な印象。 ネットの再掲も多い。 まとめて読む分にはいいかも。

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    投稿日: 2012.10.08
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    佐藤優さんの交渉術が文庫本になったので、買って読んだ。彼は外務省の元職員で、ロシアとの交渉を担当していた人だ。国同士の交渉とはこう言うものかと、正直あぜんとしてしまう。ワイロ、酒、その他いろいろ、必要悪のてんこ盛りで実践される現場の様子がリアルに伝わってくる。彼の文章力によるとこが大きいが、ぎりぎりのところまで書いてあることも理由だろうと思う。 橋本、小渕、森の首相が北方領土問題に取り組んでいたこともリアルに書かれていて、政治家として彼らが一流なのもよくわかる。面白いですよ。結構オススメです。

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    投稿日: 2012.09.22
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    この本は対露外交の実務家であった佐藤優氏が外交官としての交渉術やインテリジェンスの思想・手法等について書いたものです。ロシアという国の特性、外交官としての情報入手の方法など様々な観点から書かれており、面白い内容となっています。 鈴木宗男氏との深い関係が様々な憶測を呼んだ佐藤優氏ですが、様々な総理及び政治家とのやりとりは、わたしが体験してもその魅力の虜になってしまうように思いました。

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    投稿日: 2012.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「目標達成に貢献する」情報の収集・調査・分析=インテリジェンス ↓ いかにして意味のある情報を得るか 132頁 相互扶助の関係を維持する 贈与の関係になってしまったら相手は自分に対して義務も債務も負わなくなる 「恩を売る」「恩返し」 162頁 「滅私奉公=公私の区別を超える」という意味では公金流用と変わりない 178頁 巨悪は「正しい」という信念のもとに生まれる 193頁 難しい仕事であればあるほど、「命令」ではダメで、喜んで引き受けてもらわないとうまくいかない。 325頁 エゴを全面的に抑えてしまうと、思わぬ時に爆発してしまう。その危険性を避けるために、仕事に影響を与えないところで、小さなエゴに固執する。 410頁 何も見返りを求めずに相手の懐に入ることによって、自己の利益を極大化する 436頁 嫉妬心が希薄な人は他者の抱く嫉妬心に鈍感になってしまう 465頁 権力の中枢が麻痺すると、官僚が入り込むことができる隙間になってしまう。官僚が権力の中枢に入り込むと、社会が統制型に移行する

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    投稿日: 2012.06.21
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     暴露本と言ってしまえばそれまでですが,読ませます。同じ表現の繰り返しが多くて,読み難いところもあるけど,内容が勝っているので目をつぶることができる。政治家というのは人を見るのが仕事と言われたりしますが,まさにそんな世界の話ですね。交渉術というよりは,人間学という感じでしょうか。人の琴線と逆鱗は近いところにあるというのは,我々の仕事でも感ずるところです。

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    投稿日: 2012.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一般的な交渉の話かと思いきや、彼の得意なインテリジェンスのお話。それはそれで面白いからいいんだけれど。だんだんスパイ小説みたいになってきた・・・だけど著者の佐藤氏と鈴木宗男氏がもう少しやっていたら、北方四島は帰っていたのにと思わせる。また最後に東日本大震災に関しての分析がある。彼のブログを読みたいと思った。

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    投稿日: 2012.05.17
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     雑然とした気持ちで読んだので、今一つ内容は覚えていない。しかし、もう一度読むのもありかも知れない。インテリジェンスとは、自分の目的に対して、対象を動かすための、情報を用いた行動なのだろう。つまり、人間を動かす事が必要とされる。そのためには、人の欲望への分析が不可欠なのだろう。。

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    投稿日: 2012.04.26
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    いつもながらにぶれない内容で、興味深く読めました。 橋本、小渕、森の政権下で、北方領土交渉の中核を担っていた、 その自負と経験に裏づけされた内容が、非常に面白い。 改めて佐藤さんの"やりたかったこと"を、認識できた気がします。 ん、イロイロと考えさせられた、一冊でした。

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    投稿日: 2012.02.21
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    異能の外交官佐藤優氏が実際のインテリジェンス現場で使用したというテクニックの数々。ビジネス書としても一人の外交官の失敗の記録としても貴重な一冊になります。追録された「東日本大震災と交渉術」も必読です。 この本を一人の若い外交官の失敗の記録と読むか?それともビジネス書として読むのか?はたまたインテリジェンスの記録として読むのか?いろいろな読み方が存在しますが、どれとして読み始めても一筋縄では読み終えることのできる本ではなく、骨の折れる本ではありますが、富み終えたあとの達成感はひとしおでしょう。 この本は『交渉術』を用いて自分(自国)に有利な条件をいかに引き出していくかということについて、かつて外交の一線で活躍していた筆者がつづるだけに非常に濃密で、実際に役立つであろうテクニックや、筆者が仕えた橋本、小渕、森の歴代総理大臣や鈴木宗男氏の『知られざる素顔』についても必読であると思います。 特に森元総理大臣が当時、プーチン氏との会談の前後あたりで俗に言う『加藤の乱』があった時に筆者と二人きりになった際、 「俺はもうダメかもしれない。しかし、君は加藤政権になっても、俺に仕えるのと同じ気持ちで加藤にも仕えてくれよ。(中略)加藤を支えてくれよ、頼む」 と筆者に頭を下げて頼んでいたというエピソードが印象的で、僕の中で森元総理大臣や鈴木宗男氏の評価がいかにマスコミによって「情報操作」されていたのかということと、こういう「知られざる話」が彼らのことを間近で見ていた筆者の手によって明らかになるのは貴重な記録であると感じました。 そして、筆者の真骨頂である外務省のウラ話もこれまた秀逸で、この場では実名を出しませんが鈴木宗男と「アルマジロ大使」のエピソードは「人間追い詰められるとここまでするのか…。」という意味では貴重な記録だと思いました、筆者いわく、こういう行動原理は動物行動学に照らし合わせると納得がいくというようなことを記していましたが、近いうち本格的に専門書でも紐解いてみようかしらと、そんなことを考えている自分がいるのでした。 最後に、筆者はこの本をこのまま真似すると、必ず失敗すると書いておりますので、「佐藤優のような失敗を犯さないためにはどうすればいいのか?」という観点で本書を読んで欲しい、と書いておりました。

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    投稿日: 2012.01.13
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    交渉術のノウハウ書ではないので、そこに期待して買ってしまうと裏切られます。私もその一人。でも佐藤優らしく、外務省時代の歴代首相の素顔が精緻に描かれていて面白かった。お得意のロシアとの交渉過程も、改めて読むとずんずん引き込まれてしまう。やはり著者の文章が巧みなんでしょうね。米原万里さんの「ロシアは今日も荒れ模様」も思わず購入。

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    投稿日: 2011.12.31
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    自分の体験談を書いてるが、人間の性に関する部分は共感できるし、また、気をつけようとも思えた。滅私奉公が必ずしも組織にとってプラスにならないというところは、歴史でもしばし示されている真理のように思う。よっぽど自分を律せないとだめですね。

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    投稿日: 2011.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    参考になる記述がいくつもあった。 この佐藤優という人物、実際にあったらどんな印象を持つのだろう。 部下に本当に難しい仕事を指示する場合、命令せずにお願いをする。腹に落とす必要がある。 「恥を捨てる」意味。強行突破。 男同士のキスもインテリジェンスの一つ。 トップとして重要なのは「ここでの主人は自分だ」という認識を徹底すること。 なにも見返りを求めず、相手の懐に入ることによって、自己の利益を極大化するのが交渉の弁証法 「過去の歴史を勉強しろ。現在、近未来に起きることはかならず過去によく似た歴史のひな型がある」 「人間観察を怠るな。特に嫉妬、私怨に関する調査を怠るな。」 ひ弱な日本のエリート 統帥綱領 「10.高級指揮官は・・・難局にあたりては、大全動かず・・・」 「11.たとい能力秀でざる者といえども、必ずこれに任所を得しめ・・・みだりに部下の過誤を責めず・・・その撥刺たる意気を振起せしむるを要す」

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    投稿日: 2011.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    交渉術といっても、ハウツーが披露されている訳ではなく、著者が外交官として活躍していた時期の外交の現場が生々しく描かれている。そこで知るのは報道で話される外交の内容と、実際の現場では全く見ている方向が違う事。長期的にみて国益となる外交を、報道の仕方によってなし崩しにしている事が多々あることに非常に驚きを覚えた。また鈴木宗男事件に関しても、報道では分からなかったこと多数披露されている。とにかく、政治記事は様々なバイアスがかかっているのだと、強烈に意識させられる。また、映画でしか存在しないと思っていたような、世界のインテリジェンス戦争も衝撃的で刺激的。世の中の見方や洞察がより深くなる一冊だった。

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    投稿日: 2011.11.27
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    佐藤優 4 「酒は人間の本性を暴く」 5  「賢い賄賂の渡し方 9 「恥を棄てる」サバイバルの極意 が非常に面白かった

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    投稿日: 2011.09.24
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    立ち読み:2011/9/18 女と性に関する傲慢と偏見に満ちあふれている予感はするが…興味はある。

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    投稿日: 2011.09.18
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    佐藤優氏の著作を初めて読んだ。 外務省の交渉スキル、日本の歴代総理やロシア政府トップの人柄、 そして何だか良く分からないうちに捕まった鈴木宗男氏の人柄、など、 色々なものに触れることができる良書。 人の欲や言動の傾向を把握する能力の必要性を、強く感じた。 外務省って何やってるのかわかんな~い、というレベルでも、確実に外交問題に興味を持てるようになる。オススメ。

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    投稿日: 2011.09.03
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    著者の論考は、週一回新聞に掲載されるのを欠かさずに読んでいる。インテリジェンスという切り口で語られる外交のやり取りが非常に面白いからだ。 本書は、よくある啓蒙書としての「交渉術」とは一線を画しており、冒頭で交渉に関する一般論の記述はあるが、多くは著者自身が実際に経験した交渉の記録である。外交官として、その現場の最前線で行われた重要な人脈形成、首脳クラスの人達との交渉などの様子が、臨場感を持って描かれており、引き込まれる。単純に面白いし、政治の裏舞台がどの様になっているのか雰囲気を知ることができた。 時の首相との関わりもあり、報道に現れるのとは違う、生の姿を垣間見えることが出来る。政治家というのは、やはり能力がないとできないものなんだなあということを思い知った。

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    投稿日: 2011.08.27
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    北方領土返還交渉と絡めて、交渉技術のポイントについて述べている。 これを読むと鈴木宗夫はロシア・イスラエルに精通した優れた政治家であることが解かる。

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    投稿日: 2011.08.05
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    交渉の術について書かれてるのは、最初の方にちょっとだけ。交渉の術について知りたい人は、後は著者の経験談から読み取る他ないが、交渉術と関係なくとも内容はおもしろい。

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    投稿日: 2011.08.04
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    北方領土交渉の裏面が垣間見える貴重なインテリジェンス物として興味深く読みました。結局は失敗譚ですが、外務官僚・政治家が国益のために奔走する姿には感服するところもあります。欲望にどのようにつけこむかが交渉術の要諦であるとする怪人佐藤優の今後の著述が楽しみです。

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    投稿日: 2011.07.05
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    著者が狙う通り、交渉術の実用書としても、インテリジェンスの世界を垣間見る読み物としても、北方領土交渉の記録としても面白かった。著者が認める通りこれが「失敗についての記録」であったとしても、親切なことになぜ失敗したかの分析もある。 最初は、インテリジェンスの世界を垣間見る読み物、北方領土交渉の記録として読んでしまった。次は、特に日常・ビジネスの場における交渉術の実用書として読みたいと思う。

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    投稿日: 2011.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    国益のぶつかり合う外交は、生き馬の目を抜く世界であること、日本の官僚の能力の高さがわかる。外務省の人間が、(もちろんきちんと仕事をしている人もいるだろうが)組織の内部抗争や私欲に腐心せず、外交をきちんとすれば、もっと日本はよくなるのにと思った。 後半は、北方領土返還に絡む外交交渉の経緯が描かれている。故米原万里さんも登場するので、ファンとしてはうれしい。 前半は、もっと一般的な交渉の話。人間の欲について分析されているので、すごいことが書かれていながら、野次馬的興味で読み進めることもできる。 「一般論として、人間が巨悪を行うのは、自らの行為が正しいと信じているときだ。それに『国益のために正しい』という自己正当化が可能になると、とんでもない悪事をしでかす。」 「官僚の職業的両親は出世することである。出世して、権力を手にすれば、官僚は自らが信じる国益を増進する政策を現実にする可能性が広がる。従って、霞ヶ関官僚の内在的論理では、自らの出世と省益と国益とは一体のものと観念されている。」 「何も見返りを求めず、相手の懐に入ることによって、自己の利益を極大化するのが交渉の弁証法だ。」 「本当の取り引とは、取り引きということを相手に悟らせずに行うものだ。」 「一つは、『過去の歴史をよく勉強しろ。現在起きていること、また、近未来に起きることは、必ず過去によく似た歴史のひな形がある。それを押さえておけば、情勢分析を誤ることはない』ということだった。 二つ目は、『人間研究を怠るな。その人間の心理をよく観察せよ。特に、嫉妬、私怨についての調査を怠るな』ということだった。」 「危機のときに国家は政治最高指導者に人格化される。」 「国家指導者が機能麻痺に陥ったときに危機が拡大する。」 「不確実な情報を出しても、責任追及をされるようなことがないという安心感を持たせないとあの連中は動かない。攻めのときは強くても守りになると弱いんだ。日本のエリートは。それと比べるとロシアやイスラエルのエリートは腹が据わっている。さすが平気で人殺しをする連中だ。」

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    投稿日: 2011.06.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1990年代から2000年代にかけての北方領土返還交渉をベースに交渉術について述べられた本。交渉術というタイトルに惹かれて買ったけど、当時の外交交渉の裏側に引き込まれ一気に読破。

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    投稿日: 2011.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2011/6/10 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2015/11/30〜12/15 佐藤優氏の文藝春秋の連載をまとめたもの。外交官時代の政治家とのかけひきの裏側を披露している。東日本大震災時のことを書いた文庫本のためのあとがきも素晴らしい。 私自身はこういう腹の探り合いなどが苦手なのだが、来年4月からそういうことをやらないといけない立場になりそうなので、今から憂鬱である。が、本書を座右の書として何とか乗り切りたい。

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    投稿日: 2011.06.10