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火村英生に捧げる犯罪
火村英生に捧げる犯罪
有栖川有栖/文藝春秋
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総合評価

72件)
3.6
7
26
28
2
0
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    このシリーズは短編が好き、なのを思い出してチマチマ読んでる。和む。実は前々から婆ちゃんと猫の事件簿お待ちしてます。まだー?(既にあったりするのかな)

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    有栖川有栖さんのショートショートを初めて読んだので新鮮で面白かった。入試の試験監督をしている火村も、想像したらなんだか可笑しい(笑)

    2
    投稿日: 2025.02.10
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    「長い影」「鸚鵡返し」「あるいは四風荘殺人事件」「殺意と善意の顛末」「偽りのペア」「火村英生に捧げる犯罪」「殺風景な部屋」「雷雨の庭で」 火村シリーズを読み始めたばかりですが、それでもアリスの推理の当たらなさにハラハラしてました。ついに「火村英生に捧げる犯罪」で言われた「いつも見事にはずしてくれますもんね、あの人」に笑ってしまいました。それなのに毎度、火村と連れ立って来るアリスを迎えてくれる刑事さん、優しい~。 しかしこの回の犯人、裏でどれだけドタバタ焦っていたかと思うと不憫になってくる。 まだたくさんシリーズがあるので楽しみです。 (読むたびに斎藤工さんと窪田正孝さんが浮かんでくるのが困る)

    4
    投稿日: 2025.01.26
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    名探偵・火村英生の短編集。8編の短編本格ミステリが収録されている。短い作品は10ページほどだが、それでも「なるほど」と思わされる謎が描かれている。特に良いと思った作品は『あるいは四風荘殺人事件』。未完の推理小説の結末を考えるという内容の作品で、火村英生の推理でトリックを「見破る」力に驚いた。

    6
    投稿日: 2024.05.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2022/12/10読了 収録作「あるいは四風荘殺人事件」は、”未完の推理小説の謎を、実際にあった事件として解決を頼むとか無茶でしょうよ”、という話。トリックもなかなか本格推理小説ばりに大仕掛けで、さらに現実性に乏しいものであった。途中で火村先生にバレて良かったね(?)。

    0
    投稿日: 2023.09.24
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    『表題作』での刑事たちの有栖川先生(作中の方)の評判にファンとしてニヤニヤが止まらない…笑 読後、タイトルの印象がガラッと変わると思う…笑笑 あとがきでも触れられていますが、先生ほどの名探偵が気づかないことなんてあるんですね。 わたしを含め、多くの読者がそう読んだと思います…笑

    2
    投稿日: 2023.02.05
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    短編、中編が混ざったオムニバス。私は「偽りのペア」が1番好きでした。 全8編、あなた好みのお話があるといいです。

    0
    投稿日: 2022.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    火村シリーズの短編集。 短編だと、ある程度犯人が直感ではわかるのどけど、トラックは全くわからないので、当たりをつけて、そこに向かって火村の話を聞いたり、アリスの珍推理を聞けるので楽しい。 うわ、これは短編でいいの?って入りが、実はおふざけ的なきっかけで解決したり、刑事たちもアリスはおまけって思っていて、でも好かれているのも面白い。 重厚な入りで、2人それぞれがピンチかと思ったら実は、みたいなのも2人のつながりあってこそ解決できたり。顔を合わせなくてもナイスコンビなのは、羨ましい関係。

    0
    投稿日: 2022.10.01
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    シリーズものは順に読むタイプだけど火村英生シリーズはその時々に出会ったものを読んでいくスタイル。 短編でまた話によってかなり短いけど、だから隙間時間によき一冊。

    0
    投稿日: 2022.07.18
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    短いお話が8編も入った短編集。 短編なので小難しいトリックや設定はないけれども、充分に楽しめる。 特に表題作は意外性もあって面白かった。 こんな展開とは… これはアリスが名探偵だったのでは?!と思う活躍。 それにアリスを警察側がどう見ているのかが描かれていて笑った。 森下刑事も優しい。 いや、警察全員優しい!

    9
    投稿日: 2022.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった!本格ミステリのショートショートっていいね…! 鸚鵡返し 火村先生の語り口調可愛い、、 あるいは四風荘殺人事件 謎が好きだった 火村不在のアリス可愛いし、 アリス不在の時に警察に「あの人の推理が当たったことあったか?」って言われてるアリス可愛い、、 それなのに優しくしてくれる警察たち優しい(笑) 火村英夫に捧げる犯罪 表題作だし、先生の名前入ってるし、どんな長編なんだ?!って思ってたら、 中編だし、結局アリスが出てこないように火村先生に脅迫状を送ってたとか、、いいなぁ(笑) まさかのアリスが現場に行ったら一瞬で解決するという(笑) 雷雨の庭 犯人の早瀬さんが地味に好きかもしれない。 飄々としてるところが。 たしかに、最初のセリフが「凶器は見つかりましたか?」はあかん気がする

    0
    投稿日: 2022.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (短編)火村&有栖シリーズ18 目次 長い影 1 2 3 4 5 6 7 鸚鵡返し あるいは四風荘殺人事件 1 2 3 4 5 6 7 殺意と善意の顚末 偽りのペア 火村英生に捧げる犯罪 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 殺風景な部屋 1 2 3 雷雨の庭で 1 2 3 4 5 6 7 あとがき 文庫版あとがき あるいは『火村英生に捧げる犯罪』の解説 柄刀一(つかとう はじめ)(ミステリ作家)

    0
    投稿日: 2021.11.21
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    何度目かの再読。短編集なだけあってそこまで派手な話はないが、本格ミステリとしての色々な趣向に満ちた作品が読める。一番気に入ったのは「長い影」かな。

    0
    投稿日: 2021.06.26
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    『長い影』『鸚鵡返し』『あるいは四風荘殺人事件』『殺意と善意の顛末』『偽りのペア』『火村英夫に捧げる犯罪』『殺風景な部屋』『雷雨の庭で』 軽く読めるものからちょっとじっくり読めるモノまでイロイロ。

    0
    投稿日: 2021.02.19
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    まるでおもちゃ箱の様な、バラエティに富んだ一冊。 短篇集だったので8本収録されているのだけど、方向性も長さも全然違うものが沢山あって、楽しんで読み進められたなと言う印象。

    0
    投稿日: 2020.11.25
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    短編いい。火村の魅力が色濃く出る。 今回の中では長い影が一番面白かったな 2020.9.27 96

    0
    投稿日: 2020.09.27
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    長い影 鸚鵡返し あるいは四風荘殺人事件 殺意と善意の顚末 偽りのペア 火村英生に捧げる犯罪 殺風景な部屋 雷雨の庭で 火村英生を狙ったのではなくホントの狙いは有栖。いつも見事に推理を外す有栖が今回は活躍!?

    0
    投稿日: 2020.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。 火村に捧げるとはいいながら、ターゲットはアリス。アリスが出向いただけで解決するというお粗末な内容の事件が、ここまで膨らむとは。 他にも海外に出ている間他のメンバーが時効になり、そのせいで一人恐喝された男の話や、パノラマ写真を切ってペアに見せかけようとした話など、ショートショートがたくさん。 どれもこれもアリスがいい感じの脱力具合を醸し出してる。

    1
    投稿日: 2019.11.04
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    たった十頁の短編をこれほど面白くすっきりと読ませてくれるのだからすごい。様々視点で全く飽きがこないし、展開やトリックが奇を衒っているようでありそうなリアリティ。全編面白かったですが、表題作である「火村英生に捧げる犯罪」がとんでもなく大きな事件を予感させつつ、あっさりと終わるあたり、驚きつつも楽しかった。個人的にはアリスは賢いと思っていますから。アリスだって、やる時はやるのだ!

    0
    投稿日: 2019.10.21
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    短編とショートショートで8編。掲載の関係上10枚に工夫の末収めたというショートがどれも秀逸でびっくりしました。きちんと本格で、上手く使えばどれも中編、あるいは長編になりそうなものばかりだと思います。表題作がなかなかすごい事件と脅迫状と妙な言いがかりとで余裕で長編になりそうな設定だと思ったのにびっくりするほど綺麗に一瞬でまとまってしまって唖然。視点がいつもと違っていたり普段とは少し雰囲気が違うのもとても楽しめました。重くなく軽すぎずちょうどよく楽しめる短編集でした。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    大阪府警の面々がアリスをどう思ってるのかよくわかりました(笑) でも間違った日本語の使い方から新しい可能性に気がつくんだから、アリスだって凄いと思う!!

    0
    投稿日: 2019.04.03
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    「長い影」「鸚鵡返し」「あるいは四風荘殺人事件」「殺意と善意の顛末」「偽りのペア」「火村英生に捧げる犯罪」「殺風景な部屋」「雷雨の庭で」

    0
    投稿日: 2018.03.16
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    短いのから長めのものまでバラエティに富んでいてとても楽しめた。 珍しく火村目線で物語が語られていくのが新鮮で楽しかった。

    0
    投稿日: 2017.09.08
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    短編集。 「長い影」 「鸚鵡返し」 「あるいは四風荘殺人事件」 「殺意と善意の顛末」 「偽りのペア」 「火村英生に捧げる犯罪」 「殺風景な部屋」 「雷雨の庭で」

    0
    投稿日: 2017.04.16
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    短篇あり、中篇ありの変化を楽しめる短編集だった。 インパクトがある表題作「火村英生に捧げる犯罪」は、もっとVS火村になっているのかと思ったけれど、有栖川さんらしい展開で面白かった。 いつも思うのだけれど、有栖川さんの物語は本当に読みやすい。 すっかりお馴染みになった火村・有栖川のコンビが、今回は少しだけ有栖川の活躍場面が多い??ような気がした。 けっして仰々しいトリックを振りかざしているわけではないけれど、癖のあるキャラクターと味のある展開がいい。 二人の間にあからさまな友情的やりとりはない。 コンビとして絶妙な距離感と信頼関係で結ばれていると感じるからこその名コンビだ。 うなるような物語はなかったけれど、軽やかなミステリーはやっぱり読んでいて楽しい。

    0
    投稿日: 2017.03.02
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    短編集です。ショートショートかと思えるほど短く、ユーモアのある作品もあります。肩のこらないミステリーで、やや満足感に欠けるところもあります。

    0
    投稿日: 2016.11.01
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    「とっておきの探偵にきわめつけの謎を」―臨床犯罪学者・火村英生のもとに送られてきた犯罪予告めいたファックス。術策の小さな綻びから犯罪が露呈する表題作ほか、過去の影におびえる男の哀しさが余韻を残す「長い影」、殺された男の側にいた鸚鵡が真実を暴く「鸚鵡返し」など珠玉の作品が並ぶ人気シリーズ。

    0
    投稿日: 2016.07.10
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    短編とあってあっさりしていた気が。。 章が変われば犯人が捕まり、トリックも暴かれているみたいな。他のシリーズを読んでいないのでわからないけど、もう少し唐突感がなく充実を得られる展開を期待していた。

    0
    投稿日: 2016.06.24
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    短編集。 長いのから短いのまでバラエティに富んでいて面白かった。 火村英生に捧げる犯罪、ってだいぶ期待して読んだけど拍子抜け。 でもタイトルに火村英生とあるのに名探偵アリスが活躍するとこでニヤニヤ。 火村からも警察からも だいぶアリスがいじられてて、 アリスは愛されているなぁと。

    0
    投稿日: 2016.05.30
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    初読。作家アリスシリーズの短編集。 「探偵の名が冠された表題作でどんなヘビーな事件が起こり、火村先生の抱える闇の一端も見えるのか?」と意気込んで(期待して)読んだ。 でも巻末のあとがきにもあったけど、意外な顛末と結末で拍子抜け。笑 ミステリに関する知識がないからミステリファンが「ニヤリ」としそうなネタを拾えないのが毎回口惜しい。著者はこういった要素をふんだんに使っていてミステリや本格推理小説というジャンルや系譜やその作品群へと愛に溢れているのにそれらがわからないのである。 勿論、そういった知識がなくとも有栖川作品は読みやすく面白いのだけど。。 今回の短編集は火村先生視点の話(「鸚鵡返し」)や劇中に登場する推理小説の推理の話(「あるいは四風荘殺人事件」''あるいは''をつけるあたりに作者のセンスを感じる)、 火村先生がアリスからの電話だけで事件を解決する話(「殺風景な部屋」)などひとひねりあるものが多くて、面白かった。作者のチャレンジングな工夫を感じる。 (2016.5.25)

    0
    投稿日: 2016.05.25
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    ドラマ化記念に。笑 短編集。 火村英生に捧げる犯罪、って、どんな話かとおもったら、意外な展開なお話でびっくり。 あとがきで作家さん本人が、表題の意図が伝わらなかったなとおっしゃっていたのが面白かったです。笑

    0
    投稿日: 2016.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    火村シリーズ短編集。 長編系は割と読んでいるが短編集はロシアン紅茶の謎以来か。 個人的には「あるいは四風荘殺人事件」「偽りのペア」、「火村英生に捧げる犯罪」が面白かった。

    0
    投稿日: 2016.03.02
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    引き続きの作家アリスシリーズ。短編集だけど、超短編(ショートショート)が何本か入ってて、こういうのもまた面白いんだなぁと思った。 「火村英生に捧げる犯罪」の中で、大阪府警の二人がアリスの噂しているシーンに爆笑。「いつもはずすということは、実はすべてをお見通しなんかもしれへんぞ。」って(笑)。 それに、有栖川先生の本は何気に日本語の誤用の話も出てて、けっこう勉強になるんだよね。

    0
    投稿日: 2016.01.20
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    火村アリスシリーズ。 短編集なんですが、今回は携帯コンテンツに書き下ろされたものとかが入ってて、要するにえらく短い話もちらほら挟み込まれてます。 これが案外新鮮でした。なんというか、結構無意識に皆さんやってることだと思うんですが、残りのページ数で結末をなんとなく判断してしまうという。例えば序盤で怪しい人物とか提示されてもミスリードであることがほとんどだし、残り数ページで提示されたら「ああこいつが真犯人か」とか。 話によって文量がまちまちだったのでそこら辺の判断がしにくくてちょっと面白かったです。変な褒め方ではありますが。

    0
    投稿日: 2015.10.08
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    火村英夫シリーズの短編集。携帯電話サイト向けの超短編も4作含まれている。 【感想】  短編集ということで、玉石混淆の印象を受けた(ただし、劣ったものは少ないと思う)。本のタイトルと同名の短編が一番読み応えがあると思うと予期せぬ結果になるためご注意を(あとがきを読めば著者の意図がわかる)。  個人的には「長い影」「殺風景な部屋」「雷雨の庭で」「あるいは四風荘殺人事件」が良かった。「あるいは四風荘~」は小説ならでは内容になっている。

    0
    投稿日: 2015.06.04
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    「とっておきの探偵にきわめつけの謎を」――臨床犯罪学者・火村英生のもとに送られてきたファックス。術策の小さな綻びから犯罪が露呈する表題作ほか、過去の影におびえる男の哀しさが余韻を残す「長い影」、殺された男の側にいた鸚鵡が真実を暴く「鸚鵡返し」など珠玉の作品が並ぶ人気シリーズ。解説・柄刀一

    0
    投稿日: 2015.01.15
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    有栖川有栖による作家アリスシリーズの短編集。 作者あとがきを読むまで全く気がつかなかったが、本作の表題にも実は作者ならではの仕掛けがしてあり、表題作のヒントというか趣向が込められている。作者としては自明だったようだが、自分のように全く気がつかない読者は「どんなすごい犯人がどんなすごい仕掛けをしてくるのか」とワクワクしてしまうに違いない。 他にも、火村が現場に全く足を運ばずに解決してしまう作品など、バラエティに富んでいる。ただ、有栖川作品の短編ではややもすると唐突に解決してしまう印象もあり、思った以上にアッサリと読めてしまう。これを手軽と感じるか、物足りないと感じるかは読む人の好みにもよるだろう。

    0
    投稿日: 2014.12.31
  • 有栖川有栖による作家アリスシリーズの短編集

    作者あとがきを読むまで全く気がつかなかったが、本作の表題にも実は作者ならではの仕掛けがしてあり、表題作のヒントというか趣向が込められている。作者としては自明だったようだが、自分のように全く気がつかない読者は「どんなすごい犯人がどんなすごい仕掛けをしてくるのか」とワクワクしてしまうに違いない。 他にも、火村が現場に全く足を運ばずに解決してしまう作品など、バラエティに富んでいる。ただ、有栖川作品の短編ではややもすると唐突に解決してしまう印象もあり、思った以上にアッサリと読めてしまう。これを手軽と感じるか、物足りないと感じるかは読む人の好みにもよるだろう。

    1
    投稿日: 2014.12.30
  • バラエティ豊かな全8編

    火村&アリスシリーズの短編集。本の分量のわりに収録作品数が多い(全8編)のは、作品ごとの長さが大きく異なるためです。本格らしく手堅くまとまった短編もあれば、勢い勝負の掌編もあり、長さの面でも内容の面でも、バラエティ豊かな作品集になっています。 「長い影」――事件が解決しても、読後にもやっとしたものが残ります。でも、それがまた魅力。 「鸚鵡返し」――火村が語り手を務める掌編。アリス相手のくだけた口調になごみました。 「あるいは四風荘殺人事件」――火村とアリスが奇妙な事件と格闘する(?)話。事件についてアリスが火村に説明する場面が好きです。 「殺意と善意の顛末」――掌編ですが、ミステリらしい切れ味のある作品です。 「偽りのペア」――こちらも掌編。「(下宿屋の)婆ちゃんがくれたヒント」というのが絶妙で、思わず笑ってしまいました。 「火村英生に捧げる犯罪」――いつもは探偵役の火村が、ひょんなことから事件に巻き込まれる話。壮大な展開を期待すると肩すかしに遭いますが、たまにはこんな変化球もありかと。 「殺風景な部屋」――犯人当て(フーダニット)モノです。遠く離れた場所にいる火村が事件現場のアリスと電話で推理を繰り広げるという、ちょっと変わった形式を取っています。 「雷雨の庭で」――ほかの7編より事件関係者の描写が多めで、生身の人間っぽさを感じました。アリスの運動不足ぶりも見ものです。

    7
    投稿日: 2014.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

     作家アリスシリーズ8編を収めた短篇集。  個人的には「あるいは四風荘殺人事件」が好みだけれど、表題作も捨て難いなぁ…  「四風荘」はいかにもトラディショナルな洋館型殺人事件を、作中作家の創作という二重構造で描いていて(そしてアリスシリーズにはそもそも暗黙の二重構造があるから、メタメタになっている)。その殺人事件を現実に起きたこととして伝えようとしているのが、つまりは一旦現実に引き起こそうとしているのが、なかなかトリッキーで、しかしやっぱり上手くいってなくてニヤリとしてしまう。こういう、構造を利用していじくり回して、っていうのは読んでて、楽しい。  シリーズものの短篇集って、キャラクタへのこだわり、みたいなのが感じられてとっても、好き。魅力が詰まっていて、好きじゃなきゃ書けないよねー、というところもある。愛だよね、愛。  いやまじで、作家に必要なものってほんとに、愛以外の何物でもないと思うよ?  全編にわたって楽しく読めたので、☆4つで手を打ちます。

    0
    投稿日: 2014.07.11
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    火村先生とアリスの短編集。 相変わらず二人の掛け合いが仲良し具合を表してて素敵。 携帯小説用のショートショートが合間にあったりして、さくさくと読める。 ただ、表題作にはちょっと肩透かしをくらった気分w 火村先生の過去の話か何かかと思ってたら全然違うんだもの。 作者が後書きでそんなつもりなかったって書いてるけど、勘違いするでしょ、これw

    0
    投稿日: 2013.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表題作が個人的にどストライクで、読了4作目にして有栖川有栖は好きだと実感。 短編もいけるじゃん。このシリーズは全作集めて読もう。 自分の普段の好みからすると、有栖川作品は薄味すぎる気もしていたのだが… なんというか、言語感覚が確かな作者の文章はやはり心地よいし、そういう ものが自分は好きなのだ、と改めて気づかされた。

    0
    投稿日: 2013.06.30
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    それぞれ趣向を凝らした短編集。かなり短いものからそれなりの長さのあるものまで、豊富でした。ネタバレになるからあまり書けませんが、身近に独特の言い間違いをしている人がいるので……おっと、これ以上は口を噤むべし。実写化するなら森下刑事は是非、関ジャニ∞の大倉くんが良いですね。ジャニーズ系って設定だし。丸山くんの刑事役も似合ってるけど、アルマーニをさりげなく着こなせるのはやっぱり丸山くんより大倉くんだし。肝心の火村先生は……誰かな?

    0
    投稿日: 2013.06.15
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    本格ミステリーだけど、短編集は味気ない。たくさんの謎を味わえるのはいいんだけど物語としてはもう一つ。

    0
    投稿日: 2013.04.16
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    作家アリス&火村先生のシリーズ第18弾。シリーズの短編集では10冊目。2002年から2008年の中編から掌編までのアラカルト。やや長めの「雷雨の庭で」が読みごたえがあって、切ないラストが作家アリスシリーズらしくてよかった。でも最後にほんわかした気分になった「偽りのペア」もよい。表題作は賛否両論あるようだが、私は好き。すごく著者らしい作品だとおもう。

    0
    投稿日: 2013.03.14
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    読了 八作品掲載の短編集 とても読み易く、ボリュームがあり大変満足しました。 本のタイトルにもなっている 『火村英生に捧げる犯罪』 読んだ後はなんとなく物足りなくも感じたが、あとがきを読みそれは解消されました。

    0
    投稿日: 2013.03.05
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    火村シリーズの短編集。有栖川は短編も長編も面白いけど、今回のはやや物足りない感じ。 しっかり謎解きになっているけど、字数を無理やり合わせたような、もったいない印象を受けた。 その為、火村・アリスコンビを楽しむ方が強調されてるイメージ。 有栖川は「雷雨の庭で」にあるような、加害者と近親者との会話がすごく上手いと思う。

    1
    投稿日: 2013.02.13
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    タイトルから長編なのかと思ったら、短編やショートショート8編が収録されています。 長編だと思っていたのでがっかり。 内容はいつも通りですが、ショートショートが多い分、物足りないですね。 内容より何より、いつの間にか、自分が、火村やアリスと同じ年になってたことのほうが衝撃でした(笑)

    0
    投稿日: 2012.04.28
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    火村スキーが読めばいい本です。 ミステリの質としては…有栖川スキーが読めばいいと思う。 火村スキーなので満足。

    0
    投稿日: 2012.03.12
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    短編や中編の詰め合わせ。なかなかバラエティに富んでいて面白い。 火村と有栖の漫才のようなやり取りが一番の魅力だなー。

    0
    投稿日: 2012.01.26
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    文庫版あとがきにも書かれていたけど、タイトルに対する筆者のイメージと私のイメージが離れ過ぎていてちょっと残念。その他の作品はいつもの通りの有栖川節。そろそろ火村と有栖の長編がじっくり読みたいなぁ。

    0
    投稿日: 2011.12.03
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    掌編を含む短編集。掌編が特に面白かった。表題作は、え、こんな結末とある意味で驚いたけれど、あとがきを読んで納得した。

    0
    投稿日: 2011.11.19
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    文庫のみ読者なので、現在の作者さんの書かれる文章はちょっと分からないのが前提ですが。 有栖川さん(作者さんの有栖川さんです)の文章が帰ってきたー♪ とちょと小躍りしながら読んだこの文庫。 題名に賛否両論があるそうですが、ワタクシにとっては「これ以外の題はないんじゃないの~♪」と思います。 この興味をひきやすい題名ですが、シリーズもの故に、初めて読む方には手を出しにくかろう・・・。 実際、この本は推理小説として読むより、登場人物、有栖川氏と火村氏の青春日記+推理小説って感じなので、読むなら、シリーズのはじめの方から読まれることをオススメします。 さて、この題名にもある火村英生氏。 彼は、主人公有栖川氏の友人なのですが、昭和的ちょっと陰のある渋格好よさが持ち味です。 まぁ初期設定が、昭和30年代生まれだからね。 今の時代から見ると、大学進学と共に京都で下宿住まいをし、以来15年、ツッコミの出来るボケ役(主人公)にいじくられているにも関わらず、ちょっと思考と言動の暗い人。 と見えなくもない。 時代だったし、しょうがないといえばしょうがないんですけどね。 まぁそんな彼も、ちょっとずつ成長しているようです。 平成になり、だんだんと、明るい会話が出来るようになってきたなぁ。と思っていましたら、とうとう、ノリツッコミを覚えたようです。 微笑ましいです。かなり。 しかし、火村氏は微笑ましいのですが、主人公である有栖川氏の大阪弁(表記)がだんだんと、しゃべりことばになってきてるのがちょっと心配。 関西弁のしゃべり言葉は、文字にすると、かーなーりー可愛らしいらしいですね。 語尾が、「やねん」とか「わ」とか。 でもね。大阪では、「わ」で終わる時は、強く言いたい気持ちや、責める気持ちが込められてることが多いと思うんです。 確かに一般的に「わ」で終わる言葉は、TVなんか見ていると、やわらかい表現の時に使われているっぽい。 だから、他の地方の方が読んだら「有栖川氏は可愛い」なんて誤解するんじゃなかろうかと、大阪人は心配してしまうのでございます。 実際そんな感想を見る機会があって、「え?なんで?どのへんが?フツーのおっちゃんやん!」と驚いてしまったのです。 まぁ、推理小説作家という職業にあるまじき頭の回転の空回り度も、ちょっと心配しておりますが。 この本に限らず。 皆様、頼みますから、関西人会話を読む際のイントネーションは「必ず!!!」関西弁でよろしくお願いいたします。

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    投稿日: 2011.11.15
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    色んな趣向の作品が読めて楽しかったです。 いつもの火村シリーズとはちょっと趣が違う気がしました。 表題作の「火村英生に捧げる犯罪」は、その派手なタイトルと3つの視点から始まる出だしに惹き込まれて期待したのに、意外な結末で笑えました。 その点に関してはあとがきでも有栖川先生が言ってます。 良い意味で期待を裏切られたかも。

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    投稿日: 2011.11.11
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    「とっておきの探偵にきわめつけの謎を」―臨床犯罪学者・火村英生のもとに送られてきた犯罪予告めいたファックス。術策の小さな綻びから犯罪が露呈する表題作ほか、過去の影におびえる男の哀しさが余韻を残す「長い影」、殺された男の側にいた鸚鵡が真実を暴く「鸚鵡返し」など珠玉の作品が並ぶ人気シリーズ。解説・柄刀一(裏表紙より) 目次 〇長い影 〇鸚鵡返し 〇あるいは四風荘殺人事件 〇殺意と善意の顛末 〇偽りのペア 〇火村英生に捧げる犯罪 〇殺風景な部屋 〇雷雨の庭で

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    投稿日: 2011.11.10
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    ファンにはタイトルからして堪らない中・短篇集。 珍しく火村が語り手の作品もあり、読み応えはばっちり。

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    投稿日: 2011.11.05
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    ハードカバー版は既読。メインターゲットと言われてほんのり嬉しがるアリスに会いたくなって(笑)買い置いていた文庫にて再読した。勢いよく読んだハードとは違う、ちょっとした会話の機微やアリスの述懐に感じ入る読書となった。今回は『雷雨の庭で』にあった“ファッションのセンスを欠いているだけかもしれないが、ある種の鈍感さの発露のようにも見えた。”という文章に目が止まり、その後猛烈に怖くなった。じぶんが気づいていない側面を鈍感さと呼ぶのかもしれないと。それにしても、何度読んでも本人不在時のアリスのいじりはおもしろい(笑 2011/10/20

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    投稿日: 2011.10.25
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    面白かった。 ただ短編すぎて物足りないとこもあったので☆は四つ。 個人的には一番面白かったのは「雷雨の庭で」かな。やっぱり、ちょっとボリュームがある方が楽しめる。 時絵ばあちゃんが好きだから「偽りのペア」も好きかな。 いつ読んでも、どんな残虐な事件の話でも、この作者の暖かい人柄が筆に表れてて読みやすい。 しみじみ好きだなぁ…。 品がいいんだよなぁ。 2011.10.22 20190920再読 どの作品もなんだかクスッと笑えてしまって、微笑ましい短編集という印象。 短編だとやはりパズル的趣向が強いからかな。 特に表題作「火村英生に捧げる犯罪」は傑作だと思う。 アリスが出てきて解決するというところが、とってもスパイシー。

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    投稿日: 2011.10.22
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    作家アリスシリーズ18冊目。短編集。 ○長い影 ○鸚鵡返し ○あるいは四風荘殺人事件 ○殺意と善意の顛末 ○偽りのペア ○火村英生に捧げる犯罪 ○殺風景な部屋 ○雷雨の庭で シリーズタイトルで作者も読者も慣れている、安定した世界だからこその変化球に富んだ一冊。 変化球が多すぎて最初の一冊には全くお勧めできないが、シリーズを読み込んできた愛読者にはニヤリとさせられる箇所が多い。 枚数が少なく推理の前面に出てこない掌編も、純本格では舞台装置になりがちな登場人物達の普段描かれない一面が垣間見えて面白かった。 個人的に、見事なうっちゃりをかましてくれた表題作の、ちょっとコメディタッチに軽妙な語り口が割と好き。大阪府警刑事諸氏の会話がツボw

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    投稿日: 2011.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物の心理や犯行の動機といった,心の機微を描くサスペンス要素の強いミステリが主流である中,トリックやロジックに焦点を絞った本格推理を謳う本書. 探偵と助手というシンプルな設定,登場人物の人となりを深く掘り下げ過ぎない記述は,読者にメインの推理を味わうことに専念させるためであると解釈した. 短編集であるため仕方ないのかもしれないが,表題の重みに比べ,内容は些か緊密さに欠ける. トリックに目新しいものはなく,解決に至る過程にもそれを補うダイナミズムがあるわけでもない. これを作者の意図した軽妙な流れであると考えても,物足りなさは顕著に感じる. 初めて読んだ有栖川作品であるが,他の方のレビューを読む限り,入り口としては多少とも不向きなよう. 文体自体に不快を感じる点は少なかったため,次は重厚な長編を読んで,本格推理に触れられることを期待する.

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    投稿日: 2011.08.17
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    相変わらず安定した面白さ。 一話一話の最後の終わり方がぐっときます。 タイトルにもなっている「火村英生に捧げる犯罪」が一番好きかも。

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    投稿日: 2011.08.02
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    久々の火村&アリス 短篇集ってファストフードみたい 美味しいけど満足度はちょっと落ちるような わかってたのについ買っちゃったんだよね~ (´~`;) うーん…物足りない

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    投稿日: 2011.07.25
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    火村英生シリーズの短編集。ロジックの妙と肩の力を抜いた感じが良い。しかし「朱色の研究」みたいな長編も読みたいです。

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    投稿日: 2011.07.19
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    以前単行本で読んだけれど、本棚の奥に行ってしまったので文庫で買い直し。表題作が一番印象に残らないって何でだ・・・。

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    投稿日: 2011.07.17
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    短編集。 出だしでさりげなく情報を提示してそう繋げてくるかっていうのがあった。 さくっと読めてよかったかな。 次は学生アリスか国名シリーズのどっちがいいかな。

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    投稿日: 2011.07.17
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    火村英生シリーズの10作目。 短編集で、作者と同じ名前の有栖川有栖が活躍するお話も載っていました。 どれも読みごたえがあって面白いですが、私のオススメは表題作『火村英生に捧げる犯罪』と『雷雨の庭で』。 簡単に読めるのは『鸚鵡返し』という作品。 10頁ほどのショートストーリーで、マヌケな犯人に出会えます。

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    投稿日: 2011.07.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今更はまった、有栖川有栖作品。まだ何冊かしか読んでいませんが、とても面白い。ざっと作品タイトルを見たときに一番心惹かれるのはこの本のタイトル。いかにも推理小説という感じがして好きです。短編集でさらっとしてるし、読みやすいです。

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    投稿日: 2011.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編は苦手ですが、この著者の短編は読みやすくて好きだ。 内容に関しては、“新婚ごっこ”並みの萌えかもしれない…

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    投稿日: 2011.06.26
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    作家アリスファンには堪らない表題作きました^^ 「火村英生に捧げる」なのに、本当の主役はアリスっていう非常に美味しい作品です。物々しい表題作にしては物足りない犯人像ですが、犯人指摘の方法がなかなか見ないものだったのが面白い〜^^ 掌編はサラッと楽しめるし、相変わらずの掛け合いも健在。 ですが、今回ミステリーファンとして取り上げるべきは、やっぱり「雷雨の庭」でしょう。なかなかの力業(笑)。時々こういうビックリトリック、あるよね〜^^見せ方がやっぱりスマート!流石です。 ●長い影…「犯行現場から立ち去る犯人と思しき影を見た」。目撃者のその証言が、最重要容疑者に決定的なアリバイを作っていた。犯行時間と逃亡時間の齟齬、第二の証言との食い違い、時効が迫る未解決事件。全ての情報が出揃った時、火村の真相解明が始まる。 ●鸚鵡返し…鸚鵡返しが癖な男が弄した鸚鵡のトリックは、予期しない形で見破られる。火村のモノローグで語られる、策に溺れた犯人の末路。 ●あるいは四風荘殺人事件…社会派推理作家の死後、彼が鼻で笑っていた「本格推理小説」の形式を取った遺稿が発見される。「雪に残った足跡は一組しかない。その先で死んでいた2人は差し違えたのか?」アリスが推理する亡き御大の本音と、火村が指摘するアクロバティックなトリックとは。 ●殺意と善意の顛末…検出されない筈の犯人の指紋は、何故襖から出てきたのか? 被害者の善意が、ステレオタイプな犯人を告発する。 ●偽りのペア…火村の下宿先の婆ちゃんがヒントを与えた、「ペア」を先入観にした写真のトリック。 ●火村英生に捧げる犯罪…火村を挑発する犯行予告文が警察に届けられた。時同じくして、相棒のアリスには「パクり疑惑」が浮上する。事態は女性が首を切断された殺人事件を巻き込み、意外な「あの人」が犯人指摘に一役買うことに。 ●殺風景な部屋…携帯が圏外の地下室で、メールの文字を打てない脅迫男が携帯を握り締めた姿勢で死んでいるのが発見された。床を部屋中央まで這った形跡のある被害者は、何故仰向けになっていたのか? 彼が示そうとしたダイイング・メッセージとは? ●雷雨の庭で…クレーム男が雷雨の激しい庭で撲殺された。容疑者は謂われのないクレームを受けていた隣人。だが、彼には犯行時刻、パソコンのモニターでやり取りをしていたアリバイがあった。10分に満たない中座では、犯行は不可能かと思われたが…。

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    投稿日: 2011.06.24
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    火村&アリスシリーズ、久々に読んだー。 火村センセ好き(笑)世にもだらしなくネクタイ締めてたって、ココロの中に不穏なものを抱えてたって好きだなぁ。

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    投稿日: 2011.06.17
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    作家アリスの短編集。 ショートショートがどれもなかなか好きな感じ。短いページ数の中できちんと本格として成立しているのがすごい!『偽りのペア』は火村とその下宿先の婆ちゃんの雰囲気も楽しめました。 長めの短編では『あるいは四風荘殺人事件』未完の推理小説を火村が推理するという体制の話でロジックだけでない、いろいろな仕掛けが楽しめました。 そして表題作の『火村英生に捧げる犯罪』あとがきを先に読んでいたので犯人にはあまり期待せずに読みましたが、ちょうどいいくらいのスカシ具合というか(笑)アリスの意外な活躍にも注目してほしいです。

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    投稿日: 2011.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2011/6/10 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2023/10/2〜10/4 2年半ぶりの有栖川作品。オール読物と携帯サイトJ-ミステリ倶楽部に掲載された色々なパターンのシチュエーションのショートショートや中短編。最初の「長い影」が一番かな。

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    投稿日: 2011.06.10