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しかたのない水
しかたのない水
井上荒野/新潮社
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総合評価

33件)
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    ひとの嫌な部分を見てすこしイヤな気分になる、なんの教訓にもならない、なんの利益にもならない、読んでも意味ないお話。でもまぁ、現実の人生ってのもこんな感じだよね、とも思って変にリアリティも感じてしまう、クセになる本。

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    江國香織さんのエッセイから知って、買ってみた。 確かにこの本を手に持っていたら出刃包丁かなにかと見間違えられるかもしれない。

    1
    投稿日: 2023.05.21
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    フィットネスクラブに集まる人たちの、歪な恋愛の話。一編を2話ぐらいずつでドラマ化してほしいけど、Netflixじゃないと無理かな。 恥ずかしながら井上荒野さんの作品を初めて読みましたが、すごく好きな文章でした。

    0
    投稿日: 2022.10.15
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    また手に取ってしまった井上荒野さんの本…。何故だろう?いつも読んで(は~???)な感想なのに! 頭をからっぽにして、なーんにも考えずに読んで、(は?)と思うのがストレス解消になるような、そんな本。

    1
    投稿日: 2018.10.11
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    スポーツクラブを舞台に、どこか心に孤独を抱えながら生きる人々を描いた連作短編集。 共感できたり、できなかったり…

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    投稿日: 2016.11.07
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    東京のフィットネスクラブにやってくる人々を主人公にした6つの連作短編。ある短編の主人公が次の短編では相手役になったり、背景になったり、緩やかにつながっていく。 どの短編の登場人物にもやるせないような、虚無感とでもいうものがまとわりついている。 やっぱり、荒野さんなのだ。この不穏さ、湿度、倦怠感、そしてゾッとする感じはくせになる。

    0
    投稿日: 2016.09.28
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    だ、ダメなひとがいっぱいだー_| ̄|○ 日常に巣くう、ザラザラした箇所を至るところで見せつけられるため、各話の主人公に何度もげんなり。 とはいえ、自分にも(認めたくはないけれども)持ちうる恐怖や狂気がわかりやすく描かれているからこそ、げんなりしてしまうんだろうな。 恥ずかしながら、「フラメンコとべつの名前」のラストの意味が未だにわかりません。 …それとも、意味なんてないんだろうか。

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    投稿日: 2016.03.05
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     フィットネスクラブに通う人たちの連作短編集。全員が心に空虚なものを抱えていて満たされていないがゆえに思考や生活に歪みが生じているのに、物語の起伏が激しすぎないのが怖い。自分の現状に満足はしていないけど誰かを見下さずにはいられない人間の生々しい性を嫌というほどに突き付けられ、読後感は重たいけれど印象的。

    0
    投稿日: 2015.12.17
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    フィットネスクラブの人々の悲喜こもごもを描いた短編連作。終わり方がぼんやりしていて、イマイチ締まりが無い。設定としては、うんうんとうなづけるものばかりなので、個人的好みとしては、完膚なきまで徹底的に書ききって欲しい。

    0
    投稿日: 2015.09.23
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    東京近郊のフィットネスクラブに集う人々 次々と女を変える若い男 妻に疾走された水泳コーチ 妄想癖のある受付嬢・・・ さまざまな「しかたのないひと」たちの「しかたのない恋愛」 フィットネスクラブは、自分も長く通っていたので なんとなく雰囲気わかる(笑) うん、こんな面倒くさい世界だったなぁ

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    投稿日: 2015.08.11
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    面白い展開をする小説。フィットネスクラブに通う人々の短編小説。この作家さんの本、あまり知らなかったけどできればまた読みたいと思う。書き方は男性作家のように淡々としていて、女の人らしい物思いにふけるような描写が少ない。私的にフィットネスクラブの受付嬢がたまらない。

    0
    投稿日: 2015.04.13
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    【本の内容】 東京近郊のフィットネスクラブに集まる、一癖も二癖もある男と女…。 平気で女を乗りかえる若い男。 その男の美しい肉体を思い浮かべ自慰に耽る女。 水泳コーチの妻は失踪し、団地の主婦は、昔の恋人の名前をつい呟いてしまう。 脱サラした古本屋は、妄想癖のある受付嬢の虜となる―。 誰もが世界からはぐれ、行先もわからずさまよっている。 不穏な恋の罠に翻弄される男女を描く連作短編集。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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    投稿日: 2014.08.23
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    なんて言うんだ? どの登場人物も嫌いで始終イライラさせられたけど、一気に読んでしまった。不快なのに面白い、という読書経験が稀にある。

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    投稿日: 2014.04.17
  • 好き嫌いあり

    あるフィットネスクラブにかかわる男女たちの物語。一つ一つの物語がつながっているのだけど、なぜか噛み合わないような消化不良を感じつつ読み進めた。それは、作者のねらいだと思うけど。あまりに、皮肉で、下劣な雰囲気が漂ってるので好き嫌いがはっきりしそう。爽快な気分にはならないけど、読書の秋、こんなすっきりしない小説もたまにはいいかな。

    0
    投稿日: 2013.10.07
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    閉じこもりたくなるような読了後の気持ちをどう抱えていけば良いのだろうか。 スポーツクラブへ仕事帰りや休日に行っているのに、たまたま平日に行った時に伝わってきた空気はこんな感じだったと思い出す。いや、現実はもっと爽やかで、でももっと濃いのかもしれない。井戸端会議の場所がスポーツクラブに変わっただけ。 結局、またこの人の書くものを読んでしまうのだろうな。

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    投稿日: 2013.03.31
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    最近は連作短編集によく当たる。 選んでるわけじゃないんだけども。。 直木賞受賞作家さんなので 手をだしてみました。 人が集まるとこにはいろいろあるだね。

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    投稿日: 2013.03.12
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    タイトルに惹かれて手にとった本。しかたのない水という名の表題作があるのかなと思ったけどなかった。でも「しかたのない」という言葉のもつ雰囲気がどの短編にも通奏低音のように流れている。連作短編は人物をその主人公としてだけでなく、違う人物の人生に深くあるいはたまたま現れた誰かとして捉えることができるので、世界が広がるようで好きなジャンル。今回の中で一番好きなのはクラプトンと骨壷。身を切るような切なさが悲しい。

    0
    投稿日: 2013.01.21
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    東京のとあるスポーツジムを舞台にした人間悲喜劇。 『手紙とカルピス』 女をとっかえひっかえするナル男の話。 『オリビアと赤い花』 3歳の子供がいる37歳の主婦。 ジムのエアロビに通い、実年齢より若く見えることにプライドを持っている。 出会い系サイトで釣った男と待ち合わせをして、他人のふりをしながら相手を観察することが趣味。 キャラクタは一番とがっていて、物語として起伏はないけど情緒のある話だった。 『運動靴と処女小説』 脱サラして古本屋を始めた中年男がジムの受付と不倫する話。 『サモワールの薔薇とオニオングラタン』 家の外に出ると体が不自由になる母親を”介護”する女の話。 共依存的な母娘関係がメイン。 設定がうまいなと思う。 『クラプトンと骨壷』 『運動靴と処女小説』で不倫してたジムの受付が主人公。 作品の中で一番ストーリー性の高い、毛色の違う作品。 途中で読めたけどさ。 『フラメンコと別の名前』 ある日突然、別人になった妻に戸惑う夫の話。 それぞれ雰囲気のある物語だったけど、登場人物に悪い意味でクセがありすぎてまったく感情移入できず。 こういうの、好きな人は好きなんだろうけど…。 読んでいるときは不快さの方が強いのに、妙に心に残るのはそれだけ作品に力があるのか。 物語としては面白いけど、幸せになれる話ではない。 江國さんのエッセイに出てくるから同じ類かと手を出した人だけれど、『ベーコン』といい、もっとどろりとしている。

    0
    投稿日: 2012.09.19
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    春菊さんの「水物語」を思い出した。 次々恋人を乗り換えながら、そんな自分にげんなりしつつ会ったこともないおばさんと文通を続ける男、 舞うようにエアロビクスで美しい肉体を誇示する妄想癖のある受付嬢…、登場人物の誰も好きになれないのに、ひたすら不気味で読み切ってしまった。

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    投稿日: 2012.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とあるフィットネスクラブとそこに関わってる人たちの心の中の物語。井上さんの物語にはたいてい美しい人が出てくるんだなあ。美しいけど、かわってる。読んでる途中も読後も、ものすごく不思議なぼんやりした気持ちになる。本を閉じたら慌ただしい日常なのに、本を開くと別の世界に包まれる感じ。これはハッピーエンドって解釈していいのかなあ・・・。この解釈であってるのかなぁと不安にさえなるのだけど、つい借りてきてしまう(;´Д`)

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    投稿日: 2012.02.16
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    読み進めるうちにため息が大きくなる。しかしながら不思議なことにもう一度読みたいとは思えない。けれども他の作品は読みたくなるそんな作家だ。

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    投稿日: 2012.01.23
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    登場人物の感情が実に緻密に描かれていて、だからか非道い胸騒ぎをおぼえながら読了した。金原瑞人氏のパンチの利いた解説が私の言いたいこと全部を言ってくれているので特筆することは何もない、が、精神状態にダイレクトに影響する一冊だった。面白かったけれど、もっと健康になった状態で再読したいと思った。

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    投稿日: 2011.12.28
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    解説から。 「井上荒野、前々から物騒な作家だなと思っていた。」 確かに。物騒という単語、そうそれが言いたかった!という感じ。 けれど 「彼女の作品は脂っこい。どれも脂っこい。噛み締めると、じわっと脂が染み出てくる。」 そうかー?そういう印象を抱いたことは私はない。 彼女の作品は濁った水。場面によってその濁り方や色が変わる。 「切羽へ」からそう思ってる。 あの時は、書いたかもしれないけどまったりした牛乳のようなイメージだったけれど、今回は青緑とか茶色とか臙脂とか。つまり絶対飲みたくない水の色をしていると思った。 このあとがきを書いた人とはあまり感性が合わないかもしれないなあと思っていると決定打がやってきた。 「さらに大きな宇宙をかいま見せるような連作短編集は数えるほどしかない。(中略)辻原登の『遊動亭円木』、梨木果歩の『家守綺譚』、金城一紀の『映画篇』・・・ここに『しかたのない水』を入れよう。」 私がはずしたなーと思った作品のオンパレードでしたとさ。 2009年10月22日 18:48

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    投稿日: 2011.11.13
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    井上荒野さんの本は苦手です。でもついつい読んでしまいます。この小説も読んでいる時も、途中読んでいない時も、何か違和感あるものが付きまとってくる感じがするのです。うまく伝えられませんが、少し結晶が大きくなった赤血球とか白血球とかヘモグロビンなんかが、無理して血管を通っているような感じ。荒野さんの本はまたある程度時間が経ってからまた読みたいです。

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    投稿日: 2011.10.06
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    読むと気分が重~くなる話ばかりの連作短編集。 落ちている時に読むことはお勧めできませーん。 特に「サモワールの薔薇とオニオングラタン」は重くて、この話を読んでいる時、仕事の方がちょっと大変だった時期とゆーこともあって、途中でこの本を読むのをいったん休止してしまったくらい。 しっかし、人が死ぬわけでもなく、重い病気を患うでもないのに、ここまで重い小説を書けるなんて‥‥‥。やっぱり井上荒野さんは恐ろしい人だな。

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    投稿日: 2011.09.24
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    10/10/22読了 連作短編集。何となく暗いイメージの話がほとんど。面白いけど気分が良いものではないかな。

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    投稿日: 2010.10.22
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    「誰よりも美しい妻」に続いて、人生二冊目の井上荒野。 とあるフィットネスクラブに集う男女を描いた連作短編集。収録作全体に漂う透明な虚無感が印象的だった。 前回の作品を読んだ時も思ったが、作中に登場する人物達がどうも理解しがたい。 勿論他の作家の作品でも私の理解の範疇にない人物は山ほどいた。 だけど彼女の描く人物達はそこまで遠いわけではなく、しかし微妙なずれがあって絶対に私の知っている世界に馴染まない。それが妙に読後小骨がひっかかったような違和感を残している。 これは個人的に面白い作家に出会ったかもしれない。好きかと言われると少し違う気もするが、もう何作品かは読んでみようと思う。収録作で気に入ったのは「クラプトンと骨壷」。色々な意味で怖いが美しい話だった。

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    投稿日: 2010.07.13
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    解説に「脂っこい」と書いてあった。その通りだと思った。 表紙の爽やかさとは反対に結構ドロドロしている内容です。 この手のお話は個人的にあまり好みじゃなかったです。 不幸せな話ばかり。鬱々とします。

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    投稿日: 2010.04.14
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    一気読みするほど、夢中で読んだ。 フィットネスクラブに出入りするスタッフや会員がそれぞれ主人公となる、連作短編集。 金原氏の解説の中で、“物騒”だとか“脂っこい”だとかのキーワードが並べられているが、 ほんとにそう。 どの話も、後味が悪くて、切ない。 でも読みたくなるのは、そこに尽くされている言葉の力が次へ次へと引きずっていくからだ。 「サモワールの薔薇とオニオングラタン」の1行目。 “朝起きると体がみっしりと重かった。”の表現。 「クラプトンと骨壺」の結末。 何回か、焼き肉屋が出てくるけど、なんかほんとに焼き肉食べてるみたいな気分。 でも最後のストーリーで、あら、さわやか。 お口直しのガム付で終わる、よくできた連作短編集でした。

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    投稿日: 2009.09.06
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    郊外のフィットネスクラブに関わる人たちの人間模様を、 生徒やスタッフが交代(?)で語り部となる連作短編集だ。 生ぬるいドロドロ感が面白かった。 最後まで読むと、 タイトルの巧さがよくわかる。

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    投稿日: 2009.07.08
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    スポーツクラブに通う人々の連作短編集。 次々と女を変える男、受付の女、古本屋の男、足の悪い母と娘、インストラクターとその妻。 井上荒野さんならではの切り取り方が素晴らしい。

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    投稿日: 2009.03.17
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    東京近郊のフィットネスクラブに出入りする人たちの屈折した恋愛模様みたいのかしら。ロマンチックではない恋愛小説。なんだか乾いた感じ。

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    投稿日: 2008.11.09
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    こういう作品はすごく好み。 短編小説は基本的に好きじゃないんだけど、 この焦燥感や無力感をすごく求めていた。 性的な描写が多めにはなるけど、 淡々として緩やかな流れは他の作家にはないと思う。

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    投稿日: 2008.07.02