
総合評価
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powered by ブクログ昭和の激務官僚の話。 今もブラック霞ヶ関とかで話題になるけど、昔もとんでもなかったんだな。 仕事にこんだけ命懸けられるって凄いし、こんな官僚たちがいてくれたお陰で今の日本があるんだね。
1投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログ結局、この時代といまの官僚(ひいては日系企業の会社員たち)とでは働き方は変わらないんだろうなと思った。やっぱり健康第一ですね。
1投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログいわゆる「国士型」通産官僚を描いた小説。作者は官僚出身というわけではなさそうだが、それにしてはずいぶんとリアリティがある(まだ学生の身分である自分には、描写として正確なのかは分からないが)。主人公の、人事への執着が面白い。 紋切り型ではない終わり方も好印象。 これを読んで経産省を目指す学生は多いだろう。
7投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ霞が関は夏に人事異動をやる(一部、4月もあるが)、という慣習と、予算編成とがうまくマッチしていてとても面白い小説だった。高度経済成長期頃と今の官僚は役割も立場もだいぶ変わったが、なお残るものは今でもある。通産省がMETIになってしまったのが惜しまれる。
1投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ普段小説はあまり読まないのですが、読み始めるとページをめくる手が止まらなかった。 高度成長期の日本を舞台にした、通算官僚たちの熱い生き様。 政治に翻弄され、挫折を味わいつつも、天下国家のために文字通り命懸けで闘い続ける骨太の官僚たち。 結末は、時代の変化を感じさせるいささか悲しいものではありましたが、濃密な物語でした。 気を大きく持ちたい時にまた読もう。
0投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログ昭和のモーレツ官僚の話かと思い、そんな感じで話は進んだが、最後はそれで終わらなかった。時代は確実に変わっていき、風越が主流でなくなる時代が来た。 ただ、風越の働き方や仕事の取り組み方が時代の主流でなくなっても、官僚としての熱い思いはいつも主流であって欲しい。
0投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
風越を中心として通産省の官僚達の生きざまを描いている。登場人物にはモデルがいて、特に政治家に関しては多少の知識があれば推察できるので面白い。また、内容自体もとても読みやすくかつ読み応えのあるものだった。馬車馬のように働く風越たち、理知的で人当たりが悪いとも言える牧、そしてワークライフバランスに重きを置き人懐っこい片山、どの生き方が正解、というのは無いだろうがやはり片山の生き方に惹かれてしまう。一方、自分の人生はどのように描かれるのか、どんな人生をこの先歩むのか、と考えたときに兎に角自分なりに個性のままに生きよう、それが例え風越たちのようであっでも、と思った。
0投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログ「霞ヶ関で働きたいならこの本を読んでみなさい。この本に出てくる官僚のような働き方が出来そうなら官僚を目指しても良いんじゃないかな。」と恩師に言われ、気になっていた本。正直、私には風越や庭野のような働き方は出来ない。むしろ、片山のような生き方に憧れる(片山ほどの能力は私にはないが…)。この話は1960年代の話であるが今の官僚たちも同じような働き方をしているのだろう。日本人は働きすぎである。
0投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログ自分がかつてやっていた個別人事の世界ってこんなに官僚的だったんだなぁと改めて認識。限られた情報から適材適所を見極めて将来の人事像を構築していく。個別人事の醍醐味。でも一方で鮎川・庭野と風越が決めてしまったようにある種のコースが内外で固まってしまっているように見えることが弊害としてあるのも事実。固めすぎてしまうことでそれが成立しなくなってからの挽回も難しい。結局この時代から個別人事の世界ってあまり変化していないんだな。でもサクセッションプランの本質もまたここにあるよねとも思う。
0投稿日: 2024.11.30
powered by ブクログ高度成長期の日本を舞台に、国家を背負い、自分の人生を懸けた通産省の官僚たちの生き様を描き出した作品。主人公は飽くなき人事への興味を持ち、ミスター通産省とも呼ばれることになる有力官僚ながら、歯に衣着せぬ物言いとざっくばらんな態度から、野武士然とした官僚らしからぬ男。彼はあくまで国家のために、そして有用な人材を生かすべく奮闘するのだが、彼の言動は政財界との軋轢も産んでしまうのだった。。。 世間一般の官僚のイメージとはかけ離れた主人公。これでうまくやっていけるのかと心配していると、案の定彼の理想の実現は暗礁に乗り上げるのだが、まあ今の目で見るとフランス式経済というのもどうかなとは思う。でもそんな彼も権益争いやら順送り人事からは完全に自由になれていないところが、やっぱり官僚か。と思ってしまった。それにしても反主人公派の暗闘は当然として、彼が目をかけたある人の態度はどうにも納得がいかないな。
0投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1950~60年代の実在の通産官僚をモデルに描いた作品。 天下国家を論じ国益のためにがむしゃらに働き高度経済成長の礎となった風越信吾はじめ通産官僚たち。一方で目先の利益に目を奪われ、謀略を練り、全体の利益を顧みず足を引っ張る財界と、その意を受け権力争いに奔走する政治家たち。 主人公は信念も胆力も部下からの信頼もあったが、清濁併せ呑むことができず味方以上に敵を作ってしまった。風越師団として重宝してきた部下は鮎川も庭野も無理がたたり身体を壊してしまう。風越の期待に応えようとしたからであり、またそれ以外の人間には反発を買う結果となる。人を評価するときは比較ではなく、その人そのものの資質をみないといけない。また先を見通しすぎてしまったため、外れたものからの怨嗟を受けることとなった。
0投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログ緻密な時代考証。モデルがうかがえる登場人物。高度経済成長期にこの国の行く末を考え、たたかう官僚たち。硬派な作品。 雪が舞い散る冬の場面で物語が終わるのが切なくもあり、かっこよくもあった。
0投稿日: 2024.07.31
powered by ブクログ高度成長期時代の通算省の人間模様。脚色しすぎてる部分はあるかもだし、モーレツにはたらく時代の話だけど、今に通ずるものあり。国家のために身を注ぐ風越の男気に魅力を感じる企業戦士は多いはず。
1投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログ全力で働く男たちを描いた小説。 現代とは背景が大きく違うので理解が追いつかないところもあるが、理想に燃え夢を見て働く格好良さに感動した。
1投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログ忖度無しにがむしゃらに働く男の話で面白い。 主人公は時代の変化を読み取れない一面あり。 ただ、信念を持って仕事に向き合いたいと思わせる本です。
0投稿日: 2024.03.16
powered by ブクログ主人公・風越信吾は、異色の官僚と言われた佐橋滋をモデルに高度経済成長を支えた通産省の官僚たちの仕事ぶりや人事などの戦いや当時の日本の政治との関わりなどを描いている。 2009年には佐藤浩二主演でTBSの日曜劇場でドラマ化された。 1960年代、昭和で言うと35年から44年までの時期である。当時は学生運動、オイルショックなどもあり激動の時代でもあったが、第二次世界大戦後の焼け野原からたった15年〜25年で日本は世界に冠たる先進国となった高度経済成長を成し遂げた奇跡の時代のお話しでもある。 今や世界的に有名な日本の基幹産業ともなった自動車産業も含め、当時は産業も育っておらず通産省の保護が重要な役割を果たした。ただし、本文からもわかる様に途中からは保護主義より自由主義にした方が帰って良かった面もあった様である。 ミスター通産省と呼ばれた主人公風越信吾の歯にきぬをきせぬ言動により浮いたり沈んだりのハラハラドキドキも物語として楽しめるが、特にもはや戦後では無いと言われた昭和の熱い空気が感じられる歴史感も想像して楽しい物語となっている。 主人公は熱くて全力で死ぬ気で頑張ります的なワーカホリック、対する新人類として家庭や趣味、自分の時間も大事にする片山という対照的な官僚も描いている。 今もこんな感じの「バブル世代」「ロスジェネ」対「Z世代」のような対立はあるかもしれませんが、エジプトの古い壁画に「最近の若者は〜」的な象形文字も書いてあるらしいので、人類はそうやって新しい世代の奴に嫌味を言い続けてたんだな。そうして歴史は繰り返すんだな。 なんて感想を持ちました。
0投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログ昭和50年に書かれた作品であるが、作品内で描かれる二項対立は、令和の今もなお現実に我々を取り巻く課題である。
0投稿日: 2023.07.14
powered by ブクログドラマがめちゃ好きだったから読んだけど、多分話変えられてるよね??ドラマの堺雅人が外人と交渉するシーンが読みたかったのになかった。
0投稿日: 2023.04.18
powered by ブクログ昭和的価値観がイメージするThe官僚世界。実力以上に根回しや権利者への立ち回りが物を言う。令和のコンプライアンスからするとNGか?と思う箇所はいっぱいあっても案外霞が関ではまだまかり通る思考だったりするのでしょうか。 数年間の積読を経て何故今手に取ったのか我ながら不明なのだが、落ちぶれつつある日本を憂いながらも回復できる要素を当時の霞が関から模索したいと思ったのか。 ことを成すにはタイミングが大事でそれを掴みそこねたら結局は老兵は去りゆくのみなのかと少し落胆もした。
0投稿日: 2023.01.04
powered by ブクログ通産省の官僚が高度経済成長期の日本でどのように政策を立案して日本のために働いていたかが伝わってきた。週休1日の時代に朝から晩まで国のために働いているのは、大変そうな仕事だなと改めて感じたけど、国を動かすやりがいも強いのかなと思った。勉強熱心なところや、国会議員や企業の社長など様々な関係者ともぶつかりながら議論して政策を作ることころもすごいなと思った。今とこの本の時期では政策も仕事の内容も少し変わってると思うけど、国のために頑張る気持ちは変わらず大事だなと思った。
0投稿日: 2022.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
古代のバンカラ通産省の空気感 いまも他省庁より尖った印象(若手の提言とか) ●パリでの外交官生活になじめない牧さん p92 牧は、また、日本のことを思った。通産省では、仕事さえしているなら、タテになっていようと、横になっていようと、問題にされない。服装にしても、風越のように、夏には半裸も同然の男もいる。通産省が懐かしかった。
0投稿日: 2022.10.30
powered by ブクログ人として生きていくのか、国家のために物として生きていくのか。常に両極端な生き方を要求されていた時代。理念でも、行動でも組織は纏まらない。大切なのは、やはり両者のバランスなのだと、感じさせられる。
0投稿日: 2022.09.07
powered by ブクログ城山三郎強化期間により、数年ぶりに再読。 尻切れトンボな終わり方はさておき、戦後ニッポンの国づくりに燃えた通産官僚たちの汗と涙が目の前に飛び出てくるような錯覚すら覚えた。 片山のようなタイプの人間が、昭和40年代の日本にもいたことに驚かされた。
1投稿日: 2022.06.10
powered by ブクログ何回目かの再読。 初読は大学で。役人に興味があった。 2回目は若手社会人の頃。 3回目、ガンで余命宣告を受けた親父がなぜか読んでいたのを見て。勤め人としてのあれこれを思い出していたのか。 そして今回。当たり前だが、読後感は毎回大きく異なる。 昭和30年代のあらゆる意味でありえない働き方、理不尽。 定時退社しただけでやる気不足扱い。男女差別を差別とも思わない。いや、むしろ通産省は他の役所より積極的に女性キャリアをとるんだ、と。そしてその新人に「お人形さん」とあだ名をつけることが「ユーモア」だった時代。 いっそすがすがしいまでに、「国家のため」と「省のため」を混同した政策論議。はあ。 主人公の「豪放磊落」気取りの態度も、今日的に見るとまったく共感できない。 一方で、ここで戦わされる企業再編の必要性を巡る議論が今でも相当程度有効なことにも驚かされる。 特許行政の遅れとかも含め、今日の「経済的安全保障」論のプロトタイプとも言うべき論点はすでにその萌芽があったと。 そして、中身が今から見れば時代錯誤だとしても、「これはやるべき」と納得できた仕事に滅私奉公している姿には、いくらワークライフバランスがあたりまえの今日でもやはり胸が熱くなるものだ。そして、人事というものの巡り合わせの不思議さにも時代を超えたリアリティを感じる。 というわけで、かなりいろいろな意味で今の時代には馴染まないストーリー。それでも時代の記録として、そしてある意味普遍的な「働きバチの誇り系小説」として、その価値は全く損なわれていないと感じた。
9投稿日: 2022.01.31
powered by ブクログよく読書は主人公の人生を体験することだ、と言いますが、官僚の事情は一切知らず、昔は出世争いの中に生きる国家の仕事というのは、文字通り『身を削る』仕事だと感じました。 男性であったからこそ、戦後の日本復興期に活躍できたのだとも思いますし時代が移り変わって行く事も肌で感じられました。 人の為を思い、仕事をすることが出来れば日本はもっと良い国家にもなれるのではないでしょうか。
1投稿日: 2022.01.26
powered by ブクログ経産省カルチャーの中で働くことになってしまったので、読んでみた。 古い、男臭い、独りよがりな、偉そうな、ブラックな、そういう場所。そういう人々。ホモソーシャル。 特に人事カードで人事を我が物にしようとする風越の態度が、現代においてはもはや腐敗臭を放つ。 30年代の経産省がこうであった、ということは理解。諸々の規制が国内企業の育成に役立ったと。 現代の経産省官僚の役割ってなに?彼らに何ができるのか?政治家につつかれて補助金を出してるようにしか見えないけど。今の彼らが、天下国家のために何を為しうるのか、書かれてある本があったら読みたいものだ。 ——- ○地球は通産省を中心に回転していると考えている男(こういう人は今もいる) ○開戦直前の燃料局長、東は、開戦に徹底的に反対(それは知らなかった。その事情をもっと知りたい)
1投稿日: 2021.08.29
powered by ブクログこの作品は、通産省の人事を巡る人間関係を描いています。主人公の風越は官僚的であり、ある面では、非官僚的です。誰に対しても歯に衣着せぬ物言いは魅力的だ。「男なら」を好み、人に頭を下げるのが嫌いだ。保身を考える組織人には羨望だろうと思う。
22投稿日: 2021.05.26
powered by ブクログ主人公の風越を単なるノスタルジックヒーローとして読んではいけない。佐藤優が指摘しているように、役人が勝手に持っている「自分ルール」を貫き通そうとした結果失脚した物語なのだから、風越に対する評価も留保。
0投稿日: 2021.05.20
powered by ブクログ育休中の冬に思い立ち読了。 人物関係図が欲しい。 政治は風。人事を考えるところ、戦国時代みたい。ただ風越が追求しているのはお国のため、で、天下統一ではない。 信念を持って仕事をしている人たちの話。半沢直樹でも人事が全てって言ってたなぁ。結局、仕事をするのは人だから。
0投稿日: 2021.02.27
powered by ブクログ古いけど古くない。 自分ができることは思っているよりもっと少ない。信念を持ち努力を続けつつ、謙虚に。休みながら。
0投稿日: 2021.01.31
powered by ブクログおもしろかった。 官僚に対する漠然としたイメージが、少し変わった。 ただ、ここまで仕事に打ち込み、24時間働く男たちの姿は、心打つものはあるが、女性の視点で見ると、無理だなと思ってしまう。 ひと世代前の働き方、人生観かもしれないな。 どちらかというと、作中の登場人物である片山の考え方に共感した。
0投稿日: 2020.12.12
powered by ブクログ本作の舞台になった1960年代から60年が経っていますが、本作が持つメッセージ性は少しも色褪せることなく、それどころか現代人に向けたものであるかのような錯覚さえ覚えます。 天下国家のために働くエリート官僚たちの姿をリアルに、生々しく描き、官僚国家が孕む問題点を鋭く描きます。 登場人物のキャラクターがそれぞれ立っているのですが、それは決して一面的な平板な設定ではありません。それぞれの信念がぶつかり合い、信念と現実とのギャップに苦しみ、それぞれがもがきます。 国家のために働く、官僚たちのリアルがここにあります。
0投稿日: 2020.11.08
powered by ブクログ人事のおもしろさと儚さ。 これが「人の事」だから、おもしろいと言ってられるが、ポストが全ての世界で人事権を握られたら、そりゃ忖度するわ。というのは現代の構図。 国を動かすという熱量はすばらしい。壮大なモチベーションの反面、自分の将来のために上司や政治家の顔色をうかがい、省内の空気に敏感になるという、建前世界の身内思考の世渡り術。めんどくさい。
0投稿日: 2020.08.29
powered by ブクログ戦後日本で経済開放と国内産業保護の過渡期を牽引した通産官僚の実話。官僚と政治家の関係や人事等々、現在でも不変のものも多く、パブリック・セクター(特に経済産業行政)で働く人にとっては必読書。
1投稿日: 2020.07.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3.5 60年代を舞台に、通産官僚達の政策をめぐる政府財界との闘いや人事を巡る官僚間の戦いを描いた小説。官僚の世界や争いが何となく垣間見えなかなか面白い。主人公の風越は、 ミスター通産省、人事の風越、おやじさんなどの異名を持ち、大雑把で豪快、国家の経済政策は政財界の思惑や利害に左右されてはならないという信念で出世コースを進む。無定量・無制限で働くことを良しとする古風さ。日本の将来のために、部署の疲弊を押して、スポンサー無の通産省主導で指定産業振興法策定するが、自身の役人至上主義や口の下手さ、政治の流れも手伝って潰される。 モーレツな働き方を良しとせず、やることはやるがスマートな働き方・人生の楽しみを享受する片山などとの対比、振興法の失敗と目をかけていた鮎川・庭野の死・健康障害、次官退官後のかつての部下の対応など、報われない部分の描き方や働き方・人や組織の動かし方を考えさせられる。ハッピーエンドでない切なさの中に、現実と含蓄がある。 通産省には外局を含め200以上の課長職があり、将来の次官コースは官房三課長であり、大臣官房秘書課長、同総務課長、同会計課長。各々、省内人事、所管行政に関する総合調整・企画、省全体の予算作成が担当。特許庁長官は、最後に次官になれなかった人のポストらしい。横串組織である企業局長から次官になる。人事を掌握する官房長は次官の必修ポスト。 フランスは元々エリート官僚の国。官僚の指導によって、経済は官民協調の混合経済。巨大資本にイギリスが屈伏したのに対しフランスは官民協調の防波堤がある。 風越は、学生の選考では、酒を飲みながら学生に議論をふっかけじっくり人物鑑定をする。未来を見据えた政策・行政指導のためには、馴れ合いはダメで、つけこまれないためにも、役人はいばるぐらいがちょうどよい。人事がうまくいかないと組織は腐る。学歴と年功序列の官庁人事を一新したい。通常1年半のサイクルだが、それでは短すぎる。一言多かったり言葉足らずだったり、民間企業をあしらったりの性格は、各場面で足を引っ張る結果をもたらす。
0投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログ1960年代。日本をより良くするために、各々の考えに従う通産省キャリア官僚の話。 主人公が上司だったら、本当に嫌だな…。 でもこういう人たちが時代を支えていたんだろうと感慨深かった。
0投稿日: 2020.05.03
powered by ブクログ某サイトでおすすめの経済小説に挙がっていたので手に取って読んだ一冊である。官僚たちの人間臭さが細かに書かれており、個人的には楽しめた。各々が利権を最大限獲得しようと奮闘し、中々前に進めない姿は、今の国会とも通じるところがありそうな気がした。読んでいると、国民のために官僚は動いてほしいのに何をしているんだ、という突っかかりが生まれるのも本書の面白さであるように感じた。個人的には片山派です。
0投稿日: 2020.04.26
powered by ブクログ随分前に読み終わってたけど何も書いてなかった。 城山三郎に取り憑かれたきっかけになった一冊。 風越-庭野-鮎川という猪突猛進的なリアルガチ昭和な男にフォーカスが当たる時代は終わり、飄々としつつ仕事もプライベートもきっちりこなす片山のような人間が今後のベンチマークだろうか。 働き方改革、生産性向上の名の下に「ノー残業」「休暇取得」など言葉だけが独り歩きする今、その本質を勘違いしている人が多い気がする。気づいたら知識もスキルも人脈も何もない空っぽの50歳の自分がいた、なんてことにならぬよう。風越の生き方、嫌いじゃないよ。要はバランスってことで。
0投稿日: 2020.04.12
powered by ブクログ高度成長期の官僚達の生き様を描いた本。 当時は現在と比べて社会情勢も価値観も違う。 その時代を生きていない私には、主人公に感情移入出来るところとそうではないところがある。 ただ、皆自分の理想とする国家の姿や価値観によって精一杯生きていった。 そこに風が吹けば出世をし、吹かなければ去る。 落日燃ゆの中で紹介されている、広田弘毅のこの歌を思い出した。 風車 風が吹くまで 昼寝かな
0投稿日: 2020.03.24
powered by ブクログ国家の経済政策を決定する高級官僚たち――通産省を舞台に、政策や人事をめぐる政府・財界そして官僚内部のドラマを捉えた意欲作。
0投稿日: 2019.06.18
powered by ブクログ1960年代の通産官僚の働きざまを描いた、 城山三郎の代表作。 国のために全てを尽くす仕事とは、 こんなにも過酷なのか。 通産大臣の秘書になった官僚は大臣から、「無定量点無際限に働け」と指示をされる。 今の時世には全くウケない考え方だが、 こうした時代もあったのかと思うと考えさせられる。 やりたい仕事に人生をなげうつ主人公たちの生き様は確かにカッコいいが、体を壊して病んでいくものが多いのも悲しい現実なのだろう。 同じような働き方はもう許容されない時代になっているが、生き様や心意気など学ぶべきことは多い。
0投稿日: 2019.04.07
powered by ブクログ時は高度成長期。現経産省の前身で、自分にとって懐かしい響きの通産省を舞台にした小説。豪放磊落で、権謀術数を良しとしない主人公・風越。組織の中にいると、このような人物を好む気持ちも嫌う気持ちも理解できる。行政立法を推進する熱い夏を経ていくうち、風越を取り巻く部下達が、ある者は病に斃れ、ある者は袂を分かつ。官僚機構をいろいろな意味ではみ出してしまった風越に訪れたのは、夏ではなく冬であった。
0投稿日: 2019.03.31
powered by ブクログこれを読んだのは、随分前のことだ。 官僚にもすごい奴がいる と ひどく感激したものだった。 『自由化したらアメリカに負けてしまう という 強迫観念と 通産省のチカラで 民間産業を育てる という強い意志がある』 国の未来を考え、国を動かす通産官僚。すごいぞ。熱いぞ。 という物語である。 日本の敗戦後の経済成長のなかで 通産省が どんな役割をしたのか? 国内産業の保護というのは 戦後の一時期は 必要だったかもしれない。 国内産業保護派 『赤ん坊を寒風にあてたら、強くなるどころか風邪をひく、 命にかかわることもある』 国際貿易推進派 『日本経済はもはや赤ん坊ではない。 過保護にすると、子供はいつまでもひ弱なままだ』 風越のモデルは「佐橋滋」 通産省大臣官房秘書課長→重工業局次長→重工業局長→企業局長→ 特許庁長官→事務次官 風越信吾 は 「ミスター通産省」といわれるオトコ。 そういわれても・・・当然という顔をしているほど 心臓の強いというか、心臓がないオトコだった。 『あいつは サムライだ』というのが ほめ言葉らしい。 それぞれモデルがあった。 この経歴を見ていると 天下り は当たり前なんですね。 そういう意味で 佐橋の 身の処し方が 清いかもしれない。 問題は 個人的な人間評価 をポイントにするのではなく 風越信吾 が 何をしようとしたのか? という 通産省の官僚としての 行動評価が いるような気がする。 日本の進路 を 個人の枠にはめて考えるのは いい手法とはいえない。 もっと 客観的な目がいる。 城山三郎の 風越信吾に対する高い評価が そのまま 再現されるのは どうなのだろうか?
3投稿日: 2019.02.18
powered by ブクログ日本の激動期を無私に支える人々のエネルギーに唖然とするとともに、それでも最後は落日の憂き目を見る無念さにやり切れなさを覚える。
0投稿日: 2019.01.19
powered by ブクログ日本の高度成長の裏で、通産省が日本の産業をどのように諸外国から守りながら育てていくか、ということを真剣に考えていたという物語。実際に、どこまで通産省の力で日本の経済が成長したのか、この本からは読み取れないが、小説として面白い。
1投稿日: 2018.12.09
powered by ブクログ城山三郎『官僚たちの夏』新潮文庫 読了。通産官僚たちが天下国家のため尽力する姿が輝く。日本経済の将来を見据えた法案も、政治的な利害対立により仕舞にはあえなく廃案。利害調節の難しさをひしひしと。にしても終盤が呆気なさ過ぎるのは否めない。主人公の人生を象徴するかのような季節感が絶妙。 2009/09/20
0投稿日: 2018.11.06
powered by ブクログTVドラマを見て購入。ドラマの方はかなり具体的な事柄を扱うのに対し、原作はもっと抽象的ながら、政治家と官僚と政策の複雑な関係を解きあかす画期的な内容。最終章の「冬また冬」は寂しかった…。鮎川〜〜!!
0投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログ前半はやる気に満ち溢れた時代を感じた。 後半は今の経産省への流れを感じる。 あとがきにあった協調経済は不要となっていたという論評は本当なのだろうか。結局合併したような気がする。
0投稿日: 2018.09.08
powered by ブクログ夏の読書シリーズ、通産省の官僚が高度経済成長でどう闘っていったかを描いた作品。高度経済成長をお話としてしか知らないけれど、熱くて激動の時代だったんだろうなー。ラスト主人公風越の子飼いが次々と倒れていく様は時代の転換を示唆しているのか。確かに国が経済を外資から守るため経済活動をコントロール、というのは恐らく高度経済成長の初期と後期で大きく意味合いが変わっていったんだろう、と想像。 この後、夏の読書シリーズ第2弾で積読より、昭和史を読む予定。
0投稿日: 2018.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高度経済成長期、まだ発展途上の日本経済のために奮闘した通産官僚たちの物語。個性豊かなキャラクターたち。天下国家を語り、正論でぶつけてって行く熱い男たち。途中、何度か目頭が熱くなる。 ただ、思いのほか人事話が主だったのは事前の期待外れ。面白い作品ではあるんだけど、就活時代、現役官僚から感じた魅力とはどこか違っていて、違和感ともつかないものを感じた。また何年か経って読み直したら違う感想になるのかも。
0投稿日: 2018.04.28
powered by ブクログドラマは見ていたけど、原作は読んでいなかったので。今の時期に、昔の官僚はどう政治力に向かっていったのかって事で一気読み。高度成長期の古き一時代を表していると言えばそれまでだけど、予算も余裕があり官庁同士での許認可権力争いなど、今とは雲泥の差だと思う。仕事に関しては上昇志向で官僚的側面もある主人公・風越信吾も、その行動は「忖度」とは程遠いところにあり、その点では気持ちがいいくらいに読めてしまう今の時代(笑)。こそこそ改ざん事が話題になる時代にこそ、このような人物がいてほしいものだけど、やっぱり時代が違いすぎるかな。
1投稿日: 2018.03.25
powered by ブクログ『落日燃ゆ』が良かったのでこちらも読んでみたが、主人公の風越がどうも好きになれず。 ただあの時代の官僚たちの熱気のようなものは感じられ、これを読んで官僚を目指したという人がいるのも頷ける。
0投稿日: 2017.12.10
powered by ブクログかつての霞が関の官僚の、仕事に対する暑さが伝わってきた。 なんであれ、生涯をかけて夢中になれる仕事につける人ってスゴイと思う。
0投稿日: 2017.11.17
powered by ブクログいまいち! 官僚たちの四苦八苦や意地や情熱、戦い、挫折、苦難の乗り越えなどといったプロジェクトXさながらのストーリを期待して読みましたが、そうではありませんでした。 確かに、官僚機構の内側で、政策をめぐる政府や財界、官僚たちの戦いが語られてはいるのですが、なにか淡々と事実が語られるだけのかんじで、そこに感情移入ができませんでした。 ブラック企業よろしく当時の「無定量・無際限」の仕事で昼夜問わずがむしゃらに働き続ける官僚の姿や、新しい政策を推し進めようとする主人公、利害関係から抵抗する政財界、ほかの官僚との対立などなど、 さらには、結果、法案が通らないとか、役職をとばされたりとかいった挫折が、あるはあるんだけど、読んでいていまいち盛り上がりませんでした。 どちらかというと、人事を基点とした官僚たちの出世ストーリという感じで、主人公やほかの登場人物の苦悩やヒューマンドラマ的なものが掘り下げられていない印象です。 っていうかそもそもこの主人公の官僚の考え方が肌に合わないっていうのもある(笑) っということで、個人的にはいまひとつで消化不良でした!
0投稿日: 2017.11.03
powered by ブクログそこ「まだ読んでなかったの?」って言わない(笑) 役人にとって人事はホンマに一大関心事なんですよね。 何と言っても人生が決まるので。 主人公の風越は通産省の人事を握ってオモロイ仕事ができるように仕掛けていきます。 確かに人事を握れば好きな布陣が組めます。 でも国は人の入れ替えがない前提ですが役所はそうはいかないですからσ^_^; 今で言う経済産業省にあたるところですね。 やっぱり経済に活気がないと国が盛り上がりません。 高度成長期の時代背景がそうさせるのでしょうが今見ると羨ましい世界ですね。 ただラストはなにか自分を否定されたようで寂しかったです。 僕はどちらかというと「無定量 無際限」に働くという方にシンパシーを感じるのでラストで仕事は才能でこなしてワークライフバランスを重視する天才が出世して終わるところは僕にとって努力を否定されたようでバッドエンディングでしたσ^_^; 人それぞれ感じ方はあると思いますが公務員ならそれぞれ何か感じるところがある本やと思います。
1投稿日: 2017.10.06
powered by ブクログ数年前にドラマ化された時から読みたいと思っていた。ドラマとは少し違うストーリーだったのかな?印象が若干違った。 仕事に対する猛烈さに一種異様さを感じないではないが、戦後の日本を再構築するために必死だったのだろう。 また、官僚と政府との危うい関係がこの時代からずっと続いていることがよく分かった。
0投稿日: 2017.08.02
powered by ブクログ1960年代、高度経済成長期の官僚達の物語。 官僚ものを読んだのは初めてだが、非常に面白い。 敗戦からの10年後、もはや戦後ではないと宣言できるまでに復興し、更にそこから世界第1流の工業国に追いつき追い越す。 そんな時代の通産省の官僚。 高度経済成長という稀有な一時代に生き、旧時代の官僚の姿と、新しい時代の官僚の姿の変遷が非常に熱く、そしてドライに描かれている。 きっと、こんな先人達がかつての日本を作ってきたんだなと感慨深くなる。 本作でも、政治家や代議士も出てくるが、2017年の現在。ハゲ〜!このヤロー!とか吠えちゃう人や、ちょいと前の会見でワンワン泣きながら慟哭してた奴とか... 成熟し切ると後は腐り行くだけなのだろうか。 官僚というと堅苦しいのかと思いきや、古臭さは全く感じさせない。 良い一冊でした。
0投稿日: 2017.06.26
powered by ブクログ嫁の実家でひたすら読んだ。 お堅い官僚の世界も、案外人間臭い人達の集まりなのだと認識を新たにする。3〜4年前にドラマ化されているが、個人的にはあまり先の展開を知りたくなるような作品ではない。
1投稿日: 2017.02.06
powered by ブクログ現実世界にあるようなリアルな物語。 ワークライフバランスなんて言葉はなく、働く環境も意識もまるで今と違う高度経済成長期を生きた人々の熱いストーリーが繰り広げられます。 主人公を取り囲む人事の動きを中心とした話なので途中飽きるかなと思いましたが、著者の表現力により登場人物一人一人のキャラが十分に立っており、一気に読み進められました。
0投稿日: 2017.01.31
powered by ブクログ城山三郎氏の小説を読むのは2回目だが、昭和の熱い時代を描くのがうまいと思う。通産省が変革すべき時期に変革を仕掛ける主人公たちが、最終的には新たな変革の波に飲まれるというのは、厳しい真実である。当時と現在では、仕事の仕方だけではなく、仕事に対する姿勢も変わっているのかもしれないが、前者に関しては常にかくありたい、というものが描かれていた。
0投稿日: 2017.01.29
powered by ブクログ1960年代、日本の高度成長期の頃の通産官僚たちの話。今からもう半世紀も前の話なんだなあ。 官僚のみならず、政治家にも経営者にも、今はもう当時のような熱気はないと思う。
0投稿日: 2016.12.16
powered by ブクログ官僚の世界がどんなものか知りたくて手に取ってみた。時代は1960年代の高度経済成長期の通産省(現・経産省)。時代は流れ、官僚の世界のみならず働き方は相当変わったとは思うけど、高級官僚と政治家達の世界がどのように動いているのかはある程度認識できたと思う。ただ内容に関してはあまり興味が持てない、というか個人的には「何じゃこりゃ」という思いがする。大きな組織、しかもエリート達の集まる組織ならしかたないのかもしれないが、ひたすら人事の話し、組織の中での勢力争いがメイン。秘書課長である個性的な主人公が、最終的に次官になって退官したあたりまでの物語なんだが、こんな話しをそれなりに読ませる物語としてまとめているのは城山三郎の筆力なんだと思うが、正直、内容に関しては大した魅力を感じられなかった。
0投稿日: 2016.10.22
powered by ブクログ研修の一環で読んだ一冊。こういう小説読むの初めてだったが面白かった。鮎川みたいな人格に、片山みたいな働き方をしたい。
0投稿日: 2016.10.16
powered by ブクログ通産省の高級官僚の小説、読んでる途中からどうも気が乗らない。やはり官僚という仕事は数字がついてこないのでピンとこないな〜。商社とか民間の話の方が面白い。でも日本の経済を起動にのせるのに政策は必要だった時期があったことはあとがきで分かった。
0投稿日: 2016.09.13
powered by ブクログ城山三郎の小説として期待したが、正直なところがっかりだった。戦後の官僚が日本のために尽くしたということを書きたいのだろうが、今の時代から見ると官僚たちの思い上がりにしか見えないし、主人公に至っては、どこの会社にでもいる自信過剰の権力主義者でしかない。全く感情移入できなかった。やはり城山は「落日燃ゆ」のように、小説ではなく事実を淡々と描く方がよい。
0投稿日: 2016.03.14
powered by ブクログ国家の経済政策を決定する高級官僚たち――通産省を舞台に、政策や人事をめぐる政府・財界そして官僚内部のドラマを捉えた意欲作。
0投稿日: 2016.03.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高度経済成長期の通産省(現在の経産省)の官僚たちの物語。少し前にTBSでテレビドラマ化されていた。登場人物は主人公の風越をはじめとして皆個性的で魅力があった。現在の日本経済の礎を築いた官僚たちの死闘は読んでいて気持ち良かった。話の終わりはあっけないというか尻すぼみ感があったものの、それを熱い夏が終わり冬が来たという表現は良かった。
0投稿日: 2016.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日本経済の成長の裏側にある官僚の動き、加えて組織の中での人事という不確実極まりないものの2面を見ることができた。 業界における生産調整、企業の合併を国家主導で現在中国が行っているが、数十年前には日本も同じ状況にあり、かつようやくその集約が進みつつある。石油、金属などは特に。 当時からすればまだ自由化に晒されていない状態だが、晒されるとつぶされる、だから大きくする必要がある。外部からすれば当然の正論だが、内部の人間からすれば企業に国が介入するというのは嫌がるのが通常。このあたりの利害調整や根回し、ロビー活動には仕事に参考になるものも多かった。特に言葉の調整のあたり。「尊重とあるが、実際に法律化されたら迫って守らせる」など。 人事においては、難しいね、一人についていくとカラーが付く。そのまま上がっていければよいが、上が失脚すれば当然割を食う。一方でどこにも属さないとそれはそれで。とはいえ、長い組織生活の中では風を待つことも必要なのだろう、片山が特に。風越のいる間はだめだったが、いなくなるとあがってきた。 国家を生身で対するには個人は厳しい、というセリフがあるが、やっぱりそうなのだろう。フロントに立つ、ということは大変。役職が上がるにつれて、すごみが出てくるのはそのためなのだろう。踏んできた場数、質が違いすぎる。 出版当時はまだ全力で働くことをよし、としていたから片山がよくないイメージで描かれているが、今だと違うだろう。逆になるかもしれない。ここも、やはりバランスが大事。全力でもよいが、そうでない人を排除してはいけない。逆も。
0投稿日: 2016.02.06
powered by ブクログ通産官僚たちの、法案をめぐる政財界とのバトルと、人事をめぐる官僚同士の戦いを、タイトル通りに熱く描く。 天下国家のためという意志のもと、無定量・無際限の仕事っぷりで突き進み、民族派的で統制的ともとれる政策を推し進めようとする風越派官僚と、様々な利害からそれに抵抗、妨害する政財界との戦い、それに政策の理念等による官僚同士の対立も絡み、風越派は敗れ去る。 「離れること、忘れることの難しさ」。「天下国家のため」という美しく尊い理想が、逆に官僚たちを押しつぶし、敗北へと走らせてしまう。 風越たちが肩で風を切るように通産省内を闊歩して官僚人生を謳歌し、天下国家のためという大きな理想を掲げて政策の実現のために邁進していた暑い夏は過ぎ去り、風越派が一人また一人と省を去る敗北の冬が訪れるという、状況と季節の対応が、より物語のドラマを印象付ける。 何度か経産省に行って話を聞いたりしたことあるので、古い本だし時代設定も昔だけど、空気とかは、そういえばそんな感じだったなあってところもあって面白く読めた。風越が人事方針を能力主義に転換したところとか、行政指導が政策ツールの大部分を占めるので社交性が重視されるってところとか。
0投稿日: 2015.12.08
powered by ブクログ高度成長期を日本経済躍進と共に、真っ直ぐに豪傑に突き進む、主人公の官僚。しかし、時代共に必要な官僚人材も移りゆく。
0投稿日: 2015.12.06
powered by ブクログ気風がよく、裏表がなくて親分肌。 自分は雑だと言い切るその姿は、官僚のイメージからはかけ離れている。 "特許について勉強はしないが、自分にできることはやる。だから遠慮しないで僕を使い、僕を頼ってくれ。" 「据え膳」しか食わないが、その場をいつの間にか盛り上げて宴席にしてしまう。 風越信吾という人間が、ひとかどの人物であることは疑いようがないだろう。 その一方で、遊びに通じ、人を食ったような振る舞いのできる"ニュータイプ"の人々が現れてはこの小説に波紋を生じさせていく。 スマートだと評されるのは後者だろうが、国を動かす中核には、アクが強くても勢いのある人物にいてほしい。
0投稿日: 2015.09.26
powered by ブクログバリバリの、そして熱い官僚たちの話。 男としての生き様と派閥闘争みたいなのが繰り広げられてきて、しかもそれが国を高めるという共通の目標のはずなのに考えが違ってきてしまう、というのが興味深く、そしてもどかしかった。 信念を曲げないということと盲目になってしまうのは紙一重というか。
0投稿日: 2015.08.17
powered by ブクログ作者お得意の組織人の物語。高度成長期に活躍した官僚達の仕事に対し信念を突き通す生き様に、弱小ながらも同じ組織人として奮い立たせる思いです。主人公、風越の魅力あるキャラクター物語を大いに盛り上げてくれます。脇を務めるメンバーも良いですね。片山が後半目立って来ると期待していたがあまり日が当たらす残念。官庁特有の人事構造もよくわかります。最後はなんだかあっけないですね。もう少し先が知りたいと思うが、事実に基づく物語ですからその醍醐味はここで終わるからなのでしょうか。
0投稿日: 2015.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高度経済成長期の通産省のキャリア官僚の活躍を描いた小説。主人公のモデルは元次官の佐橋滋。事実に沿って書かれていることもあり、物語としての盛り上がりには欠ける。前向きに生きる官僚達の姿に、自身の怠惰な生活を反省させられる。気持ちを奮い立たせたい方にはおすすめの一冊。なお、城山三郎作品にありがちだが、主人公らの行動がときとして極端に稚拙であったかのように描かれるのは、単に背景をちゃんと取材できてないだけでは?との疑問を抱かせる。
0投稿日: 2015.06.21
powered by ブクログ最近、政治とか司法とかに少しずつ興味を持ちはじめて読んだ本。官僚ってどんな人たちなんだろう?あまり好意的なイメージを持っていなかったけど、国家を担う官僚さん達は日本の未来の為に身を削って働いていた。もちろんそこには、出世競争とか根回しとか、タテ割とか、あまり美しくない要素も沢山あるけど、目指すゴールは崇高。 舞台は高度成長期だけど、滅私奉公の登場人物ばかりの中で、ひとり、今でいうワークライフバランスを目指す人物が出てくるところが、先進的で面白い。省庁はいまでも滅私奉公が多いと聞くけど、舞台の時代から数十年を経て、進歩しているのだろうか?
0投稿日: 2015.06.13
powered by ブクログ城山三郎の硬派な経済小説。60年代の通産省が舞台であり、登場人物も戦前生まれとやや古い。過労死という言葉もない頃の話だが、働きすぎで殉職する人も出てきたりする。 昔ながらのお役所や官僚や政治家のそれぞれの立場からの思惑や性質が良く描かれている。よく当時、部外者がこんな小説を書けたものだと思う。 主人公は優秀な役人で事務次官候補の風越という男性。さまざまな逆風が吹くなか、新法立法に尽力する。彼が組織の中でどう出世していくか。どんなに優秀でも組織の中で支持者なしには出世しえないが、当然足を引っ張ろうとする者も出てくるわけで、エリート同士の嫉妬やドロドロとした人間関係が垣間見られる。また、「根回し」という日本独特の組織文化も改めて認識できる。 それにしても、日本人は良く働くな~と感心。おそらく現在のお役人の姿はまた違うと思われるが、日本の高度成長期を支えた人々の活躍には頭を下げたい気持ちだ。
0投稿日: 2015.06.08
powered by ブクログ高度経済成長期の通産省で働く高級官僚の物語。 規制と保護を特権とし、まさに通産省の利権が絶頂だった「官僚たちの夏」は、日本経済、特に基幹の重化学工業が水準以上に成長したことから保護立法を必要としなくなり、秋風が吹き始めた。 そして最後のシーンでは冬の雪降る夜は、急速に影響力が落ちていく沈みゆく官僚たちの残火の灯火を描写しているようだ。
0投稿日: 2015.02.08
powered by ブクログ官僚組織における、主として人事(組織)をテーマにした小説。冒頭に出てくる「人事カード」は象徴的であるが、加えて、常々、人事の重要性や象徴性がカギとして現れる。 エンディングにおいても、風越が目指してきた人事のあり方がもたらした、影の部分を強調しているし、また片山のような新しい生きざまを好意的に描いてもいる。
0投稿日: 2014.12.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
当時の官僚が日本のことを考えて、まさに心血を注いでいたのがよくわかります。今は、どうなのでしょうか。。 TBSドラマ官僚たちの夏の原作と思って読みましたが、ドラマのエピソード(公害とか)とは異なっていました。
0投稿日: 2014.10.12
powered by ブクログこの国をこうしたい!そんな熱い想いに満ち溢れた官僚たちの抜きつ差されつの夢追い物語。最後の終わり方は、ちょっと物悲しいものがあるけれど、それぞれがそれぞれの信念を貫き、お互いにぶつけ合う様は読んでいて面白い。 この本の登場人物ぐらい、自分の信念を持って、日々の仕事を邁進したいものです。
0投稿日: 2014.10.10
powered by ブクログ☆4でも良かったけど。なんか、これを4にするのは、面白さっていうより趣味が出る気がしたので止めてみた(笑)。 でもなんていうか、男の夏だね。嫌いじゃないんだな、こういうの。なんだかんだとひた走りながら理想を語り合うのさ。 なんか、リアルに官庁内が想像できるだけに、読みやすかったし。いいことも、悪いことも、なんか分かる。 夢を追いかける人、必要だよね。
0投稿日: 2014.10.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて読んだ城山三郎さんの作品。私の知らない、高度成長期の通産官僚の世界が感じられて面白かったです。私の夫は当時、この作品を読んで刺激され、公務員を目指したとか。身を粉にして働いた人たちが殉職するようにして死んでいくのは切なかったです。
0投稿日: 2014.10.08
powered by ブクログ「官僚たちの夏」城山三郎 企業小説。灰茶色。 @電子書籍 69 冊目。 戦後高度経済成長期を牽引した「Notorious MITI」。 ここで異色の官僚といわれた佐橋滋をモデルにした、ほぼノンフィクション小説です。 東大卒キャリア組の生態って、平成の私達からしたらすごく悪い印象しかない。 官製談合、官民癒着、収賄、天下り、などなど…挙げたらキリがない。 しかしそういった悪評の前座となった、昭和の時代の勢いがあったわけで、それらを生々しく書いている一冊です。 死ぬ気で働いて死んでいった企業戦士は、、果たして美談なのか悪業なのか。 それを評価できるのは、死ぬ気で働いて死なずに夏を越した官僚たちの業績だけなんだろうな、と思う。 読了。(3)
0投稿日: 2014.10.02
powered by ブクログ73 高度経済成長の真っ只中において、通産省という官僚組織、そして日本の経済成長に命を捧げた官僚たちの燃えるような想いを描いた渾身の一作。 働けば働くほど成長があり、結果が出ていた時代に生きる男たちはこれほどまでにピュアで一直線に仕事に滾る情熱を注いでいた。 今の時代からすると、羨ましくもあり、滑稽でもある時代であるからこそ、官僚という理想に燃える男たちが輝いてみえるのだろう。
0投稿日: 2014.09.21
powered by ブクログおもろかった。 今もこんな官僚はいるんだろうか。 作中の官僚にはこの国を動かしているという気概が感じられる。
0投稿日: 2014.09.07
powered by ブクログ通産省官僚の出世レースを書く。 官僚とはこのようなものかと思う。 一時期脱官僚を掲げていた社会雰囲気があったが、実際には無理だろうなと思うし、官僚の方が政治家のお世話など余計な仕事が無くてよいと言う意見もあるくらいだ。官僚の天下りが問題で脱官僚と言う風になったようだが、今はどうなのだろうね?官僚と言う人達を知るにはよい作品だったかなと思う。
0投稿日: 2014.08.21
powered by ブクログ時代の移り変わりとその中で奮闘する男たちの鬼気迫るまでの情熱と人間としてのポリシーが感じられる一冊。 時代が違うよと言えばそれまでだが、果たして現在を生きる私たちは彼ら以上のエネルギーを天下国家に対して捧げ続けられるだろうか。 結果として、一事を成すことの叶わぬ形で彼らの夏は終わってしまうが、現実の世界でも、彼らのような人材が見えないところで必死に社会を支えていることを忘れてはいけないと思う。
0投稿日: 2014.08.10
powered by ブクログ「官僚」というと、『縦割り行政』とか『天下り』などといった マイナスイメージしか浮かばない昨今ではあります。 日本の今と将来のことなんか、まったく考えてないでしょ。 一般的国民の生活のことなんかわかってないでしょ。 と、思っちゃうようなニュースばかりが流れてきます。 でももしかしたらそれはほんの一部のことで、 ニュースとして扱われないところで、 本当は私たち一般国民のためになることをやってくれているのかもしれない。 と、思い直させてくれたのでした。 (というか、そうであってほしい)
3投稿日: 2014.08.10
powered by ブクログ官僚の仕組みがわかるようなフィクションでもいいので 内情に詳しいものはないかと探しておりました なかなか面白かった 池内→あきらかに池田隼人だったり モデルがわかるとまた、面白かったりしました 官僚たちが民間でいうところのSEみたいに泊り込んだり それ以外に根回しなどのコミュニケーション能力なども 高くないとならず、なのに給与は安いですね 民間からしたら「いい方」の時期もあるでしょうし 業界によっては官僚より沢山もらってる人もいることでしょう。 天下国家のために、働いている人たちに もう少し敬意を払うことはできないんでしょうか マスゴミさま
0投稿日: 2014.07.23
powered by ブクログ自分にとってあまり興味がない分野なので、小説にしてはドラマチック性があまりなく、入りこめなかった。実在の人物がモデルだから、現実的な話ではあった。
0投稿日: 2014.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
官僚主導の経済統制を推進し、産業振興は政策により結実するとばかりにキャリアとして仕事に打ち込む。政財界に媚びることは一切せず、歯に衣着せずマスコミの相手をする。墓穴を掘り続けているような人物で、当然に挫折はあれども次官に上り詰めている。いくら時代が異なるとはいえ、実在を信じがたい。いずれにせよ、国際競争力を得るために国のインキュベーション機能が求められた末期に生き、自立せんとする企業と対立し、ある意味、時代の転換期に惑いつつ一線を退いた男の物語。
0投稿日: 2014.05.23
powered by ブクログ【読書その69】城山三郎の熱き官僚たちの小説。この本を読んで何度読んで励まされただろう。でも学生時代と違い、来月で社会人10年目の自分にとってまた違う印象。命をかける仕事はかっこいいが、一方で健康や家族の大切さも感じる今日この頃。自分の仕事への想いとを天秤にかけて色々複雑な想いを重ねる。
0投稿日: 2014.03.21
powered by ブクログ予想外のラストでした。 どんな正論も押しつけではうまくいかないし、現状からの改善もありませんね。どんな優秀な人材でも周りの人の協力や理解があって初めて成り立つものだと感じました。
0投稿日: 2014.02.24
powered by ブクログ高度成長期の通産省を舞台に進む人間ドラマ。家にあったので読めました。主人公のモデルがいるそうなので、その意味でやっぱり面白かったし、反面後半は事実の羅列で少ししりすぼみな感じもした。始まりと終わり有りきで小説が組み立てられている感じ。 当時は、純国産王道がもてはやされ、海外派遣組は亜流扱いなんて意外! 人を財産と考え、人事に熱心な主人公なのだけど、公平に扱うことをモットーとしていてもそこにイデオロギーは必ず存在するわけで、何事にも公平というのはあり得ない、中立なんてない、結局は力と「風」で決まっちゃう…。。 はぁ…。。 Jan, 2014
0投稿日: 2014.01.27
powered by ブクログ時を経ても変わらない、組織の中での人間の心の移り変わり、派閥争いとともに1960年代、官僚たちがどのような想いをもって日本経済に貢献しようとしたのかが巧みに表現されていた。
0投稿日: 2014.01.14
powered by ブクログ1960年代高度成長期を支えた、がむしゃらに働いた男たちの熱い話。一方、働くばかりが能でないと片山のような人物に台頭の兆しがあり、退官後、現役の役人に外部から干渉しないでくれと言われる。否応なく時代は流れ、次の世代に主役を譲る。それは、官僚だけでなく、誰もが迎える老後である。13.11.24
0投稿日: 2013.11.24
powered by ブクログ高度成長期の通産省を舞台に、日本の産業を守るために働いた官僚たちを描いた作品。 日本の高度成長はこういった官僚たちの働きによって築き上げられたものだと実感したとともに、日本の官僚支配はこうして作られたのかもとも思った。
0投稿日: 2013.11.07
powered by ブクログ風越熱い!がむしゃらに働くことの限界を見せられるも組織となった時の勢力の強さはすごい。逆に勢力を過信して足元すくわれたおごりが問題か。スマートな生き方は組織にならず個人プレー。片山のような根回しが大切。但し同様に恨みを買いやすいので生き方とはむつかしいものだ。
0投稿日: 2013.11.04
powered by ブクログ面白かった。引き込まれて一気に読んでしまった。読後感も悪くない。 戦後から高度経済成長に向かう時代の雰囲気が感じられた。
0投稿日: 2013.10.09
powered by ブクログだれが正しかったのかは・・・ そもそも正しいと判断する事すら・・・ しかし、自分自身の意識改革をするには十分すぎる書籍であった。
0投稿日: 2013.09.25
