
総合評価
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powered by ブクログデビュー作にして芥川賞を獲った『ベッドタイムアイズ』が読みたくて借りてきました この本はそれに加えて『指の戯れ』『ジェシーの背中』も収録されたお得な1冊 いや〜なんというかねぇ… ベッドタイムアイズは狂乱的に愛し合う男女の話で、状況は分かるけど心情に理解や共感ができない というのが私の感情 燃えるように溺れるように恋してるってかんじで、あんなふうに冷静さと客観性を欠いた恋愛を私はしたことがないから正直よく分からなかった… 指の戯れもざっくり言うと魔性の女に狂わされた男の復讐の話で、これも狂ってた でもジェシーの背中は理解できた気がする 3作の中で1番普通な恋愛で、プラトニックな愛情の話だった ココのジェシーの背中を構成するものの解釈が憎しみ→愛→ただの人間の骨に変わっていく様にはぐっとくるものがあった 解説でも触れられていたけど、終わり方がとってもチャーミングで「いいなぁ〜〜!」と思ってしまう 『男もいいものよ』とさらりと言える大人な良い女ににりたい…
13投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログ「誰もが素晴らしいと思う男でなく、普通の、全く普通の男であるリックが彼女にとって、放し難い、特別な男になりつつあることを意識した時、もしや、これな愛というものの始まりではないかと彼女は気付いた。」 「プラトニックで愛してやれよ。」 「アルコールと女っていい薬なんでしょ?」
0投稿日: 2025.06.12
powered by ブクログ買っておいて良かった。 特に『ジェシーの背骨』素晴らしい 男と女。 恋と愛。 親と子。 全てが詰まっている。
0投稿日: 2024.02.07
powered by ブクログ言葉が流暢で小気味よい美しい文章。そこに描かれる世界は屈折した純度の高いプリミティブな女の愛の形。破壊され支配されることに一種の陶酔を覚えた自己犠牲の愛。堕落の美学といえばよいだろうか。山田詠美氏ならではの感性で描かれる惹き込まれる世界。
0投稿日: 2024.01.23
powered by ブクログ初期の山田詠美を知るのに大変お得な一冊。『ベッドタイムアイズ』、『ジェシーの背骨』は芥川賞候補作。恋人の連れ子との関係に葛藤する女性を描く『ジェシーの背骨』が素晴らしい。親から愛されなかった11歳の少年の心情がなぜこんなにわかるのか。
0投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログベッドタイムアイズはわざとらしく格好つけた表現も多かったが、他の2作にはそれが無くて楽しんで読めた。どの作品にもペーソスと優しさを感じる部分が合わさっていて、それが良かった。
0投稿日: 2023.03.12
powered by ブクログ英語に興味を持った時、猛烈に英会話を勉強していた時に出会った1冊。 この作品で山田詠美を知り、好きになりました。 とても切なくて美しい物語を書かせたら日本一なのでは?と個人的に思っています。 恋愛ものはほぼ読みませんが、これは何度も何度も読んでしまう名作です。
0投稿日: 2023.02.27
powered by ブクログデビュー作。 初めて読んだ時に山田詠美ってかっこいいなーと思ったのだ。 わたしが絶対見ることのない世界を見せてくれる。 そして切ない。
0投稿日: 2022.08.02
powered by ブクログ相手を愛する事は、自分を愛する事と同義だ。 そして、相手を愛する事と、自分を傷つける事もまた同義だ。 愛する人に対する執着が、自分と同化される。 こんな風にはならないと、思ってるあなた。 きっとその片鱗は誰でも持っているよ。 怖いくらいの気持ちの渦が胸の中心にあるよ。
0投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログ性的な表現、汚い場所や人を表現する際の細かい描写、嘔吐など、人間の汚い部分というか野生的な部分を全面的に感じるような文章が多くても、不思議と下品なかんじは全くしない。洋画をみていても、汚い場所、リアルすぎる性的な描写はむしろ上品に感じるとよく思う でかい黒人男性と華奢な日本人女性みたいな組み合わせ考えたこと無かったけど、あまりにも外見が似てなかったら逆にすごくお似合いかも知れないなって思った。ワールドワイドな恋愛すごくいいな こんな人たち日本にいるのかってかんじだけど、友達とクラブ行ってパーティー行って外国籍も日本籍もすべてまじえて遊んでるのを羨ましく思った。 たくさん恋愛していろんな男を従えてきた自己中心的な女が凄く魅力的だが、そんな感じで恋愛してきたのに、今回の男に対しては違うってなってるのもいいな。日本的な恋愛とはまったく違う、より露骨で下品で(でもジメジメした下品さではないし突き抜けているので逆に上品に思える)大胆な恋愛にすごく憧れを持つ。三篇に登場するひとたちのなかでDCが一番好き
0投稿日: 2022.06.05
powered by ブクログベッドタイムアイズ 「彼は考えを持たない。体で反応したものだけが彼の言葉を使う。音楽があるから踊るのではなく、体が動き始めるから音楽を必要とする」 そして「ひざまづいて足をお舐め」へ、、エイミー、、! ジェシーの背骨 ラストシーン、、元気出る
0投稿日: 2022.04.12
powered by ブクログBOOKOFFで購入。 そういえば山田詠美って久しく読んでないなぁと思い手に取った。 黒人の男性と日本人の女性の性愛の話書く人、というくらいの認識。実際、この本に関しては当たっているかも。 書き出しから印象的でスッと入れる。文章がうまいなぁと思う。 3編が収録されているが、1冊でお腹いっぱいという感じ。
1投稿日: 2022.02.27
powered by ブクログ読んだのは河出のベッドタイムアイズ。 この本の登録が見つからなかったので仮で。 初期作品には山田詠美さんの日本人ぽくない感覚や表現が、色濃く表れている。これが日本が舞台の物語に落とし込まれると、新鮮さ、鋭さが際立ちさらにかっこいい。
0投稿日: 2021.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
山田詠美の年譜を見ると、1959年生まれで、1985年の「文藝賞」を受賞したとあるので、僕より3歳年上。 最初に「ベッドタイムアイズ」を読んだのは、河出文庫だったから、多分僕が26歳くらいの時ではないかと思う。 最近村上龍の「限りなく透明に近いブルー」を読んでから、若い頃に読んだその頃気になっていた作家のものを、少し読むようになったが、山田詠美のこの作品集は、大型書店を彷徨っている時、最初河出文庫で「ベッドタイムアイズ」を買い直そうと思ったが、新潮文庫で「ベッドタイムアイズ」と他二編の入った短編集が出ていたので、そちらを買った。 表題作は、最初読んだ時衝撃で、世代が近いこともあり、若かったこともあり、ともかくもあからさまな黒人とのセックスの描写ばかりに目が行っていたように思う。 今回、再読し今でも衝撃ではあるが、村上龍の「限りなく透明に近いブルー」の時もそうだったが、どうしても主人公と作家自身を同一人と思ってしまい、このような体験をしたのだろうかと単純に思ってしまう。 全て、創作であるとすれば、それはそれで、とても創造力が豊かだと思う。 「指の戯れ」では、最後恋人を殺してしまい、状況から正当防衛が認められるが、それよりも、恋人リロイの指の描写が「太い指」となっていて、僕の潜在的感覚では、ピアニストの指は、細く長く繊細という印象なので、そこには違和感があった。 「ジェシーの背骨」では、恋人の成長期に入った連れ子との関係が綴られるが、僕はどこかでこの二人が擬似近親相姦してしまうのではと、下卑た妄想をしたのだが、そうはならなかった。 ここでは、親子になるのでもなく、もちろん恋人になるのでもなく、父の恋人とその息子という言葉通りの関係が、最後に成立している。 性描写が盛んな作品も悪くはないが、この収録作の中では、「ジェシー背骨」が一番好きになった。
0投稿日: 2021.06.03
powered by ブクログ著者の初期の短編3作を収録しています。 「ベッドタイムアイズ」は、黒人の脱走兵であるスプーンと、クラブの歌手である日本人女性キムの性愛をつづった作品です。二人が、引き離されることになるまでの時間を、身体を通じて溶けあっていく経過がえがかれています。 「指の戯れ」は、ルイ子のもとに、かつて気まぐれで交際したリロイ・ジョーンズが、有名ジャズ・ピアニストとして帰ってくる話。二人の関係は以前とはまったく異なっていながらも、過去のつながりを二人が以前とはべつのしかたでたどって結びついていく過程がえがかれます。 「ジェシーの背骨」は、リックを愛するココが、彼の一人息子であるジェシーの世話に振りまわされながらも、ジェシーについての理解を深めていく話です。愛に飢えたジェシーの振る舞いに読者のほうも感情を揺さぶられながらしだいに彼に共感をいだくようになっていきます。 著者の初期作品といえば、日本人女性と黒人男性との濃密な性愛描写を含んだ恋愛小説というイメージが先行して、多少敬遠していたのですが、三作品ともそれぞれにちがった男女の関係がえがかれており、ともあれ強い印象をのこす本でした。
0投稿日: 2021.04.11
powered by ブクログ言葉や世間体では表せない愛の物語もあるんだなだと思った。山田詠美さんのデビュー作ってこんなんなったんだ!驚いたー。
0投稿日: 2020.04.22
powered by ブクログ中編3つ。「ジェシーの背中」母親の愛に触れられなかった11歳の少年の屈折した心と、どう対処したらよいか悩む主人公の葛藤がよく表現されている。2019.7.2
0投稿日: 2019.07.02
powered by ブクログ山田詠美のデビュー作。 なんだろうこの見てはいけないものを見てしまった感(笑) 山田詠美ってこういう話でデビューしたんだなぁ。 3編収録されていて、そのどれも黒人との情事の話です。 作品間で似たり寄ったりの人物とストーリーなのに、こうも味わい深いのはなぜだろう。 下品な言葉やベッドシーンがつづくのに、そこにいやらしさは無く、ある種チャーミングで気怠げなエロティシズムを感じさせます。そしてその世界観を織り成す比喩や言いまわしが素敵だった。 この一冊で、すっかり山田詠美ワールドに魅了されてしまいました。
0投稿日: 2016.06.18
powered by ブクログ場面転換にぎこちなさを感じるものの、 力の漲った張りのある文章。 "スプーンは私をかわいがるのがとてもうまい。 ただし、それは私の体を、であって、心では決して、ない。" スプーンとは、なんてことない黒人のニックネームなのですがこのインパクト。 確固たる才能。 下品な言葉が続くものの、その奥にあるのは根源的な切なさだった。
0投稿日: 2014.03.12
powered by ブクログジェシーの背骨が好きです。どの作品も恋愛が絡んできますが、爽やかで幸せなだけの恋愛ではありません。人と人との激しい気持ちのぶつかり合いが描かれています。結構大胆なシーンや女性としては痛々しい場面もあるかもしれません。しかし、それだけではない何かがある作品です。
0投稿日: 2013.12.05
powered by ブクログ山田詠美のデビュー作にして、1985年度の文藝賞受賞作。もう27年も前の作品なので、それ相応に衝撃度も薄まり、また幾分か陳腐になっていることは否めない。しかし、それでも未だその鮮度を失ってはおらず、内的なパワーも健在である。ドラッグやファックといった素材の毒々しさや風俗性が全編を覆っているかのようだが、選考委員の中でも保守派の江藤淳までが絶賛するなど、小説の本質は必ずしもそこにはない。スプーンと呼ばれる黒人脱走兵とキム(その命名もまた土着的ではない)の物語は、都市の中での心の漂泊と悲哀を描くからである。
0投稿日: 2013.09.25
powered by ブクログ黒人男性好きのお姉さんがエッチしまくるだけ!っていう風につい見えちゃった・・・。でも時代でいうのは嫌だし、最近の出版状況も詳しくないけど、こういうテーマの小説も売れてた雰囲気はなんか良い!
0投稿日: 2013.09.12
powered by ブクログ脱走兵と娼婦の愛の物語。外国の人の愛し方ってきっと自分には受け止めきれないと思った。 指の戯れ。奴隷のようにぞんざいに扱われた男が有名なピアニストとしてもう一度女の前に現れる。男は女のことを好きで好きでたまらなかったんだろうな、きっと最後まで好きだったんだと思う。愛の形や色は些細なことで多く変わってしまう。何かに似てるけど思い出せない。 ジェシーの背骨。ココとジェシーの攻防。ジェシーのアンバランスさ、ひどいマムでも大好きなこと、気持ちを吐き出して成長した瞬間。素晴らしかった。
0投稿日: 2013.07.31
powered by ブクログここ最近山田詠美ばかり読んでいるけど 驚いたことに、この人の本はどれも全然違う 共通の軸みたいなものは感じるけど あまりに違うので、違う人の本を読んでる気持ちにさえなる。 デビュー作のベットタイムアイズは、 GIの黒人男性と、日本人のおんなのこの恋愛の話。 恋愛、といってもその響きの爽やかさはどこにもなく もっと淀んでいて 何日も窓を開けていない部屋の中の空気みたい。 こんなに直接的に卑猥な表現が出てきても なんだかそれが嫌じゃないのが、山田詠美らしい。
0投稿日: 2013.03.01
powered by ブクログ濃厚で本能的な恋愛小説が読みたいならこれ! 最初の文から2人の濃密な大人の雰囲気の漂う世界観に引き込まれます。 黒人の男との恋なんてあんまり現実味のない設定なのに,物語の途中途中に自分が恋愛しているときに思ったような事が書かれていて共感できます。 ラストもせつない!
1投稿日: 2012.08.27
powered by ブクログ山田詠美の書く、だらしなくていやらしくていたずらで時に醜いけれどセクシーで上品なビッチの「ファックしちゃった!」という言葉の軽やかさは切なくて笑いたくなる
1投稿日: 2012.07.20
powered by ブクログスラングが多用されていて、卑猥なのに何だか格好いいと感じてしまった。 三編の中ではジェシーの背骨が一番読後感が良くて好き。 「家族」って必ずしも父、母、子供ってカテゴライズされなくてもいいよなって改めて思った。
0投稿日: 2012.03.13
powered by ブクログ内容としては、親の愛情を受けない子供の葛藤が印象的だった。こうした山田詠美の本は、今後も読んでいきたいところ。
0投稿日: 2012.01.02
powered by ブクログ相変わらず黒人大好きやな~この人w ジェシーの背骨が個人的にはなかなかの傑作、将来子どもを欲しがる気持ちは確実に削がれるけど・・・w 時たま出てくる鋭い指摘・斬新な表現がクセになる。
0投稿日: 2011.12.10
powered by ブクログベッドタイムアイズ スプーンは私を可愛がるのが上手い. こんな風に誰かを愛したことあったけ えろいとかそうゆんじゃない。 あたしは綺麗だと思う。 ラストは涙腺が緩んだ。 山田詠美の処女作。 あたしは好きだな。 指の戯れ 男を捨てたルイ子 それと同じように捨てられていく自分。 復讐だとかそうゆうのなんだけど とっても切ない。 あの人がほしくてほしくてたまらなくなった ルイ子の気持ちがたまらなく切ない。 プライドとか関係なしに欲しくなったんだろうね。 男に溺れて行く様がなんとも切ないラブストーリーです。 ジェシーの背骨 母親の愛情を知らない子供 人に対する愛し方はもちろん 愛され方も知らない子、ジェシー。 愛する男の連れ子との奇妙な3人暮らし。 とても深い。
0投稿日: 2011.11.03
powered by ブクログ(ベッドタイムアイズのみのレビュー) 衝撃的な本でした…なにせ中学生だったものですから笑。濃厚なセックス描写、卑猥な英語とスラング、ドラッグ。ハーレム育ちの黒人と「アグリーの日本人」のキムの話。え、なにこれ!?普通なら、「僕は勉強ができない」を読むものじゃない!?なところから初めて出会った山田詠美氏。しかし今も一番に大大大好き!人生で好きな本ベスト10に入るかも。これだけ怠惰でエロティックな本なのに、官能にスポットをあてつづけずに、ただ喪失感の鮮やかさだけを浮き彫りにする。すごい本です。出会ってから10年、今でも読んだら泣く。エロいだけの本なら腐るほどあるけど、一味どころじゃない違いです。素敵すぎる!
2投稿日: 2011.09.28
powered by ブクログ昔買った文章読本の中で、山田詠美さんの表現が良いと何度も引用していて、 読みたい読みたい、と思っていてようやく買って読んでみましたが、 択んだ作品が悪かったのか、彼女の小説はボクには合いませんでした。
0投稿日: 2011.02.03
powered by ブクログ3つのうち、後半2作が好き。 1つめは暴力的衝動と不器用な愛情表現。 2つめは嫉妬と男性の変身について。ものすごく山田詠美らしい作品。 3つめは子供と男と、人間が関係を築いていく過程のでこぼこ。読み心地がよくて、伝えたい中身さえわかってれば単純な文章でも十分なんだってわかった。中身が肝心ね。 子供との関係ってこういうのがあるんだって新鮮な発見があった。
0投稿日: 2010.11.30
powered by ブクログ実はコレ、川上弘美『センセイの鞄』の直後に読み始めた。 のだけど、あまりの凄さに読み進められず・・・中断して多和田葉子『犬婿入り』、野中柊『ヨモギ・アイス』、江國香織『ホリー・ガーデン』、さらに桐野夏生『OUT』の上巻(この本のレビューは下巻を読んでから書きます)まで挟んで、女性作家の作品のストックが切れてしまったので仕方なく戻って、やっと読み終えた、感じ。 山田詠美って中高生向けのお話を書く人じゃなかったの!? イヤWikipediaにも‘作品は主に「大人の男女の恋愛・性愛」を描くものと、「子供や思春期の少年少女」を描くものと二系統あり[・・・]’とあったし、それを踏まえて初・山田詠美としては大人向けの方を選んだのだけど・・・私、どうやら大人じゃなかったらしいです(笑)。 まぁ「指の戯れ」の後半から少し納得いくようになり、「ジェシーの背骨」ではなんと、お風呂で汗をかいた顔でもくっきり感じるくらい、気が付いたら涙を一筋流してましたが。 というわけで切り捨てるのはまだ少し待って、今度はお子ちゃま向けの方を読んでみようと思いますが・・・ ふぅ。
0投稿日: 2010.02.07
powered by ブクログ短編集。どれもちょっとずつ切なくて悲しい。初期の作品で山田詠美らしい小説。私はすきだけど、性描写とか生々しいのが嫌いなひとはだめそう。最初に読んだときはちょっと気持ち悪いと思ったり、よくわからなかった部分もあった。今また読むとすごくいい。出てくる男はなんか人間らしくて可愛いじゃんて思う。欲深いのは悪いことじゃない。
0投稿日: 2010.01.30
powered by ブクログどれも好きでした。 ジェシーの背骨が好きです好きとかじゃないんだけどジェシーがなんかほっとけない。
0投稿日: 2010.01.21
powered by ブクログ父親リックとその息子、母親に捨てられたジェシーは、それでも未だに母親に思いを寄せている。一方父親のリックと愛し合うココであるが、ココはジェシーの扱いに手を焼き、好きになれない。ココとジェシーの関係は11歳の子供の扱いではすまない。嫉妬の味をジェシーに覚えさせた彼女(ココ)は同じ感情で報復を受ける。ジェシーのことは誤って生まれ出てきた悪魔だと思う。そんな大人と子供の三角関係でストーリーは展開する。
0投稿日: 2010.01.14
powered by ブクログスプーンは私をかわいがるのがとてもうまい。ただし、それは私の体を、であって、心では決して、ない。 この本のレビューはよくメイクラブと「純愛」って書かれてるけど、そうじゃないと思う。っていうかそんな愛は探してるうちは見つからんと思う。 キムとスプーンは、ひたすら、堕落、ふぁっく、退廃、の繰り返し。体だけ。そこがいい。 その繰り返しが最高に芸術的で、個人的にはキムが最後スプーンのことを心から「好き」になってしまっていたのがちょっと個人的には物足りなかったくらい。 入り込み、体内に飛び火し、やがて沈着し、ゆっくり溶けて甘く染み込んで行く。 2 sweet + 2 be = 4 gotten TOO SWEET TO BE FORGOTTEN. 甘すぎて頭が痛くなるヌガーとか、 保存料着色料たっぷりのてかてかしたJUNK FOODとか ジンのストレートで喉が焼ける、とか そーいう味覚がお好みの方はぜひ。
0投稿日: 2010.01.03
powered by ブクログ図書館にて。 読んだのはハードカバー。 久々に読んだ名作。甘い雰囲気と冷たい感じ、 読んでて辛くなった。
0投稿日: 2009.06.29
powered by ブクログ【書評じゃないよ】 萌え作品はソース定食 アニメ、特撮、アイドルと、割と浅く広くオタジャンルをカバーしている私ですが、意外とその中心たる萌えジャンルに対してはフォローが弱いんですよね。 私にとってはあくまで「萌え」ってのは調味料であって、メインディッシュにはなり得ないんですよ。 例えば『涼宮ハルヒの憂鬱』。フィギュアとか萌えグッズもたくさん売ってるけど、これだって学園SFコメディという作品の核がシッカリあって、ちゃんとストーリーもあるし、上等の演出もあるわけでしょう。 私にとってはストーリーが白米、キャラクターがトンカツ、音楽が添えのキャベツだとしたら、「萌え」はそのトンカツにかかってるソースみたいなもんなんですよ。 だから、萌え作品って私にとっては、 ソースそのものをおかずにした「ソース定食」なんです。 それはちょっと……(汗)って思うでしょ? そうねぇ。例えば今だと流行りの『けいおん!』とか。 さすがにこれだけ人気だとちゃんとチェックはしてます。 同ジャンルの他作品と比べてクオリティが高いのもわかります。 軽音楽部に集まった女の子4人の日常を描いたこの作品。あれが少年マンガだったらさ、主人公は楽器素人でも何か一つ得意技があるとか 、学園祭のライブを成功させないと廃部になるって条件提示とか、なかなか自分を認めてくれない先輩への反目とか、あるいはいいとこを見せたい憧れの異性とか、そういう読者を物語に引きこむためのストーリー要素が盛り込まれるもんでしょう。 だけど特にないんですよね。 ただ「可愛い女の子の可愛い姿が見たい」ってニーズだけをマーケットとして作品が成立しちゃってる。 私には苦手な部類です。だから主人公一人に各種女の子そろえましたって感じのハーレムアニメってほとんど見ないし、好きになった作品もないんですよね。 本編・本道からスピンオフした魅力としては「萌え」もすごく好きなんですけどね。
0投稿日: 2009.06.24
powered by ブクログ山田詠美さんのデビュー作「ベッドタイムアイズ」から始まり、他2作の中編小説を収めた作品。 カタカナの名前に最初の方は慣れないけど、だんだん引き込まれてくる。すごく斬新に映った。 ★ベッドタイムアイズ 「私は自分の目の前にあるものだけを愛するだろう。目に見えるものしか見たくない。去って行ったものは存在しないものなのだ。」 情婦情夫の恋愛。自分の住む世界とはあまりにも違っているけれど、真剣に愛と向き合っている様子は好感が持てる。最後は主人公に感情移入して泣きそうになった。 ★指の戯れ 「ソロイは二人きりになった途端、とても幸福になり、私はやっと彼に愛情を感じる。」 「幸福」という単語が魅力的に感じた。SMの話かな、と思っていたが、途中からの流れと最後の結末には驚いた。 ★ジェシーの背骨 「彼が望んだのは、ボランティアのようにジェシーの面倒を見て、それに感謝される事でも、母親のように彼から慕われる事でもなかった。」 ジェシーというのは主人公の彼の息子。ジェシーがいない間恋人の主人公に面倒を見るわけだが、おさんどん的な要素は全くなく、荒々しいが感動もある。ジェシーは子どもだが、人間臭くて好き。
0投稿日: 2009.05.16
powered by ブクログ『お互いの部屋に戻る前にジェシーはおやすみと言って、それからドアを閉めたが、もう一度ドアを開け、首を出してココを見た。』 このなかの「ジェシーの背骨」が私のお気に入りになった。他の2作、むしろ私は「ベッドタイムアイズ」が読みたくて、この文庫を買ったのに、結局、世界観があまりにも、かけ離れていて、私とは違う世界な気がして、あまり好きなものとは思えなかった。世界観が違っても好きだと思えるものもあるけど、私の苦手分野な感じがして、世界に浸れなかった。かな。 『ジェシーの背骨』は、綺麗で若い女ココとココが愛しているリックとその息子ジェシーの話。むしろ、ココとジェシーの話。 ジェシーはクセのある子供で、子供好きの私でも、思わず、おてあげになりそうな素直じゃない男の子。それは育ってきた環境が、両親の憎しみの中だったということに関係しているけれど、あまりにもにじまがっていた。ココは、子供との接し方がわからず、どうしたらいいのかと混乱する。混乱して、怒りながらも、正面からぶつかりあって、最後には、人間と人間として、ジェシーと心を通わせることができる。 案外、こうして、書いてしまうとアッサリしてるように思うけど、 大変なのだ、こどもって。 と深く深く思った。子供と真正面から向き合うって闘いなのだ。 ジェシーとココの最後の火事を見ながら喋るシーンが、本当にほっとできて、読み終わった後に微笑が残った。最初に抜粋した文章の続きが、すごく好きだ。
0投稿日: 2009.03.20
powered by ブクログどうも軽薄。 さらに女性が書いたとなると 白人・黒人コンプレックスで私は猿みたいな日本人なんて嫌いなの なんて言ってる勘違い女が頭をちらついて 特に横に英語が書いてあったりするといらだつ。 さらっと読める小説ではあるけれども、もう読まないだろう。
0投稿日: 2009.03.13
powered by ブクログ山田詠美のデビュー作『ベッドタイムアイズ』 デビュー作の時点から既にもう山田詠美節みたいなものがあったんだなぁ,と思う。
0投稿日: 2009.02.26
powered by ブクログ【090201】年寄りの冷水 ::::::::::::::::::::::::: どのようにして、 隙間を埋めるのだろう。 私も知りたかった。
0投稿日: 2009.02.01
powered by ブクログエイミーを一躍有名にした本。なんか、力はいってるかんじがする。 高校生の時読んだから、性描写が正直目からウロコものだった けど、いやらしいって悪いことじゃないのかも 男の人って、もしかするとかわいいのかも って初めて思った本でした。 うーん。でも、エイミーの作品好きな中で、おすすめできる方ではないかな。 とりあえず、好きな人はいいけど、濃すぎてむせるかも これ読んで、「山田詠美最悪」っておもちゃうのは勿体ないと思う。
0投稿日: 2008.12.18
powered by ブクログ今週発表やるのに、あまりに彼女の著作読まなさすぎだろ自分。というワケで急遽メジャーどころをザッピング。デビュー作を含めた初期の作品が3つもまとめられてるこの一冊は、新潮社よくやったと言いたくなる(何様) 初期作品がこんなにも黒人男性との恋愛物ばかりで驚いた。確かに黒人というキャラクターは、生い立ちであったり社会的立場だったり、それだけで色々な意味を持つ記号とはなるけれど。うーん。あれ、でも「ジェシーの背骨」は黒人ではないのか?? まぁ本当に初期の作品なので、今のものと比べて印象をあれやこれやと述べるのもお門違いかなと。ただ、彼女の小説はそもそも女と男以外にはなくて、国籍だったり肌の色は関係がなく、せいぜい出身地方の違いくらいにしか捉えられてないのかなと、そういうややこしい社会問題は関係なく、単に男と女の関係性だけに焦点が当てられているのは好印象、かも。
0投稿日: 2008.10.27
powered by ブクログ26才の山田詠美のデビュー作だが、今読んでも充分衝撃的だった。 無理をしながら読んで、終盤、スプーンとの別れのあたりからぐうっと良くなった。 後ろに当時の写真があるのがレトロな感じ。 作成日時 2007年06月01日 20:48
0投稿日: 2008.05.13
powered by ブクログ「ジェシーの背骨」がすき。この人の恋愛小説の中に子供が出てくるものをはじめてよんだ。 あとの二編は山田詠美の恋愛物同様ひたすら甘ったるいだけで(切なくもあるんだろうけど、そこまで主人公に感情移入できない)つまんなかった。
0投稿日: 2008.02.09
powered by ブクログひっさしぶりにエイミーの初期作品読んだ。そうか〜こんな感じだったか。後期の作品に比べて圧倒的な切実さを感じる。書かざるをえない内から湧き出るものを。とりあえず、自分の中で「完璧な文章などといったものは存在しない」の横に「スプーンは私をかわいがるのがとてもうまい」が刻まれました。
0投稿日: 2007.11.16
powered by ブクログこれ1時間もかからないで読んだ本。スプーンとわたしの壊れるようにしか愛せなかったお話。濃いです。荒削りって意見もあるけど、らしい。amyさんらしい。テンポが良いので読みやすい。あら?ちなみにわたしが読んだのは“ベッドタイムアイズ”だけなんだけど。やっぱり誰かがいなくなる、って描写が切ない。スプーン。始まりは視線だけだったのに。
0投稿日: 2007.10.27
powered by ブクログ視線が交わされ、二人の愛は始まる。メイクラブまでは一瞬だった。クラブ歌手キムと黒人兵スプーン。溜息だけの会話、肌に溶け込む肉体、男の刻印が女に押され、狂おしい愛が二人を包む「ベッドタイムアイズ」。黒人ピアニストが奏でる愛と復讐の旋律「指の戯れ」。愛し始めた黒人中年の連れ子に翻弄される女の憎悪と慈愛「ジェシーの背骨」。デビュー作を含む著者初期の輝かしい三編。
0投稿日: 2007.05.09
powered by ブクログ初期の作品の所為か、若干荒削りに感じました。 男女の間の刹那的なモノを描いた作品が何本か。 すごくどろどろでねばっこい!笑
0投稿日: 2007.04.09
powered by ブクログ高校を出るくらいまであたしがずっと憧れにしてた恋、ベッドタイムアイズ。 でも今となっては誰にも言えない。 今でも視線から始まる恋というのはどきどきするけど、チープな恋にいつも走ってしまうん だ なぁ
0投稿日: 2007.02.05
powered by ブクログベッドタイムアイズがAmyのデビュー作。翌年、指の戯れとジェシーの背骨を発表。この3作ならリロイとルイ子の指の戯れが一番小説としてはいいかなと思う。山田詠美を知る上ではこの3つは欠かせないとは思うけど、この後の作品のほうが好き。ジェシーの背骨は読まずに、トラッシュ(山田詠美著)を先に読んだ方がいいかも。
0投稿日: 2007.01.24
powered by ブクログ山田さんは色っぽい女の人を描くのがとても上手だとおもう。ちょこっとどろどろしてるんだけどそんなのを気にせずさらっと読めます。ラストがすごく哀しい。
0投稿日: 2006.12.25
powered by ブクログうん。そりゃ当時にしては過激スギル。けどそれはひとそれぞれどんな男とどんな女が出会うかはわかない。あれよあれあれ。しっちゃかめっちゃかいろんな恋をスル。恋は自由だ奔放でアレ。でも自由はちゃんと宿題を用意してたりする。キモチを確かめたかったのか自分を知りたかったのか相手にうつった自分を確かめたかったのか確実なものを欲しがる。果てしない宿題はいよいよ困惑させる。夏休みの宿題どころじゃない。奔放でアレというのは口でいうほど生易しいものじゃない。自分に会いにいくようなものだカラ。とかね。
0投稿日: 2006.10.29
powered by ブクログ昔、、読んで涙が止まらなかった”ベッドタイムアイズ” 衝撃的な山田詠美との出会いがこの本でした。 今もたまーに読み返したくなります...
0投稿日: 2006.08.01
powered by ブクログなんでこんなに率直な気持ちを語れるのか。 ひねくれたり甘えたり、みんなぐっと掴まれるくらい「分かる!」って言いたくなる。
0投稿日: 2006.07.23
powered by ブクログ壊れていく愛の様子が儚く、それでいて大胆に書かれています。山田詠美ラヴァーになった原点で今でもたまに読んだり。
0投稿日: 2006.04.28
powered by ブクログ一般にいう純愛、とはちょっと違う気がするのに、こういうのがほんとうの純愛なんじゃないかなぁとおもったお話です。少しやらしい場面も多々あるんですけど気にならずにさらっとよめる。最後が切ない・・・!
0投稿日: 2006.03.09
powered by ブクログひとりの男にどんどん依存していく自分を止められない「ベッドタイムアイズ」、従う者と従わせる者の関係がひっくり返ってさあ大変「指の戯れ」、子供に振り回されながらも奮闘する「ジェシーの背骨」…すらりとした文章で非常に読みやすいけど薄っぺらくないところがすごく良い。
0投稿日: 2006.01.30
powered by ブクログジェシーの背骨が一番印象的。 "男の子"が"男"に成長してくのを書いた話だけど、視点がジェシー(その男の子)の父親の恋人だから不思議。 母親としても見れない、ただの女としても見れない、そういう女性をどうやって捉えていくか、その変化が彼の成長具合なのかな〜、なんて思ってみたり。
0投稿日: 2006.01.09
powered by ブクログ文章でここまで描写できるのだろうかと、当時感心した。字が大きい(単行本)。樋口加南子が個人的に好きだったのが記憶に・・・
0投稿日: 2005.12.29
powered by ブクログこれは作者の恋愛感のおしつけがましさがあまり感じられなくてよかったかな。いや、相変わらずかもしれないけど、読んでて疲れなかった。 最後はちょっと悲しいけど、読後感は悪くない。
0投稿日: 2005.11.17
powered by ブクログ<ジェシー>だけ単独で読んだ。この気持ちどう表現すればいいんだろうっておもうこと多い。子供はストレート。言葉が上手く操れなくても行動で話そうとしてるもんね。
0投稿日: 2005.02.23
powered by ブクログ泣かせるのだ。狂気の中で愛は永遠に愛でしかない。どこへも行けない。愛しかないの。哀しみも美しいまで愛へ帰り、私は何度でも泣いてしまうのだ。
0投稿日: 2004.11.17
powered by ブクログ初めてこの人の作品を読んだ! ヤバい! これは今までにない衝撃と、満たされた何かが印つけられた! なんだろう。。。 恋愛していく上で、どうしても言葉にできないモヤモヤしたものを 言葉として形づけてくれたっていう満足感。 ハマりそう。。。
0投稿日: 2002.08.22
powered by ブクログ▽スプーンは私をかわいがるのがとてもうまい。ただし、それは私の体を、であって、心では決してない。 クラブ歌手キムと黒人兵スプーン。日本人の少女と黒人の恋人との出会いと別れを、痛切な抒情と鮮烈な文体で描き、選考委員各氏の激賞をうけ文芸賞を受賞した話題のベストセラー。「ベッドタイムアイズ」。黒人ピアニストが奏でる愛と復讐の旋律「指の戯れ」。愛し始めた黒人中年の連れ子に翻弄される女の憎悪と慈愛「ジェシーの背骨」。デビュー作を含む著者初期の輝かしい三編。 1996/10/20 YKから
0投稿日: 1985.11.01
