
総合評価
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powered by ブクログ南条あやは私の思春期のバイブルでした。躁鬱診断前にずいぶん昔に読んだのでネットのアーカイブで見ることはできますが本は紛失してしまったので再度購入して読み返してます。南条あやの日記は情緒不安定な10代20代で影響されるものがありました。リストカットやOD、私も30代ですが今なお治っていません。彼女の文才には躁鬱に通じるものがある気がします。自虐やユーモアは躁鬱気質の特徴とも言えます。彼女が躁鬱だったとはわからないけど微かにでも躁鬱を持つ私に通じるものがありました。そして家庭ではアダルトチルドレンのような父親がいる。私の家庭もアダルトチルドレンの父親がいるのでやっぱり異性の親からの精神的影響は強いでしょう。南条あやの日記には星5をつけたいけど精神科医の文章は蛇足なので評価が落ちます。
1投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログただ文面を受け取っただけで、明らかに気分が暗くなるような印象ではない。行間に潜む苦しみが、時に文となって現れたとき、突き刺さるような苦しみを感じた。
0投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログすごく良かった。 私も彼女と同じ、学校に通えてなくて、うつになり始めた18歳の頃にこの本を読み始めて、読み終えた今では19歳になってしまったけど、依然としてうつ病で、リストカット癖があって、精神科に通ってて、文章を読んだり日記を書いたりするインターネットと夜更かしが大好きなサブカル系の女の子だ。 彼女はそこにいた。まるで友達みたいに。 読み始めたときは彼女の自傷と自嘲がとにかく悲しくて、なんて痛々しいんだろうと思って胸が苦しかったけど、合間合間に挟まれるユニークな言い回しと普通の女の子の日常にそれらの毒々しさが飲み込まれていってスルスル読んでしまう、過激ながらも楽しい文章だった。 本筋とは関係ないが、病院の処方のガバさとか未成年の精神的な病に対するアプローチの確立されてなさとかインターネットのアングラでディープな感じとか、90年代の空気感が素敵で、完全なる未知の世界を生の視点から見られて面白くもあった。 そんな簡単に酒も飲めたのかよ!?そんなに薬を処方しちゃうのかよ!?父親の分の薬を娘に渡すのかよ!?彼女はこんなにひどい状態なのに、もっと強力な介入はできないのかよ! などなど。 おまけに未成年がこんな文章を書いてることを特集して記事でインターネット・アイドルなんかにしてしまう大人たち!どこまでも無責任だ。お前らがそれは、ダメだろう。痛みや悲しみを他人が、それも大人が子供の言い分にホイホイ乗っかってエンタメとして消費して拡散なんて、恥ずべき行為だよ。 おおらかっつーか、雑で野蛮な時代だったんだなと思いました。空気感、エモいがヤバいな。 そんなわけあるかい!それアリなんか!?の連続だった。 しかしそんなことを思いながら、そのうち、私は、いつの間にか友達みたいにくすくす笑いながら彼女の文章を読んでいた。 友達同士だからこそ、素直に心配されるより酷い現状を不謹慎に笑い飛ばしてもらいたいことがたくさんあって、私の身にもたくさんあって、そんな同世代の友達(インターネットでも、現実でも)の不謹慎さと刹那的な笑いに私は救われていたんだ。彼女の文章は、まさにそういうものだった。 傷の舐め合いというよりは、リスカ跡を見せ合って「お前やべーな」「やってんなぁ!」って笑い合うみたいな、無言の仲間意識みたいな。 どん底でゲラゲラ笑いながら一緒にトリップしてくれるみたいな。 道徳的じゃないけど、それもまた唯一無二の友達のスタイルだ。私はそれを思い出さずにいられなかった。 だから、その方が彼女にも私にもいいと思って、楽しく読んだ。途中から完全に友達の日記を読むような気持ちだった。 電車の中でこの本を読みながらついクスクス笑って、ふと車窓に目線を移して、「あー私が好きなあの曲、この子も好きだろうな。聴かせたかったな」とか「カラオケ一緒に行ったら絶対くたばるまで歌うのに」とか「休み時間に先生の悪口言って盛り上がりたいな」とか、私が生まれた25年も前に生まれた彼女のことをマブみたいに感じてた。 それは彼女の痛みと私の痛みがきっと同じだから。そして彼女が読者にそう思わせる文才を持っていたから。そんな彼女が書いてくれたから。 苦しみながらも表現することをやめないでいてくれたから。 読み終えた今は、私の心の中に友達が一人増えたみたいな気持ちになっている。 何かあると彼女のことを思い出す。 確かにそこにいる。 彼女が生きて、書いてくれて良かった。 だって私たちが会えたから。 そんな気持ちにさせられる文章だった。 タラタラ読んでいたら、私はいつの間にか彼女より年上になってしまった。 彼女はすごく頑張っていた。腕が象みたいな異形になるほど切るなんて、素人の注射で瀉血なんて、心臓が弱るほどの自傷行為だなんて、聞いたこともない。本人もはっきりと理由がわからないまま、文字通り血をダラダラ流しながらも懸命に楽しくやっていた。 だから私も。彼女があんなに頑張っていたんだから私も。あと少しくらいは、と思った。 19歳になったことのない南条あやちゃんに教えてあげたい。大学なんて大したところじゃなかったよ、そんなことよりカラオケ行こうよ、機種は絶対JOYSOUNDで!って言いたい。 本を読んでこんな気持ちになるのは初めてだ。 悲しいのにあったかい。出会って、そして、別れて終わる。不思議な日記だった。 南条あやちゃん、会ってみたかったな!大好きだよ!
2投稿日: 2024.02.15
powered by ブクログここにいるのは、特別な女の子ではありません。 もしかしたら自分だったかもしれない「もう一人のあなた」です。渋谷、ゲーセン、援交、カラオケ――。青春を謳歌しているイマドキの女子高生かと思いきや、実は重度のリストカット症候群にしてクスリマニア。 行間から溢れ出る孤独と憂鬱の叫びが、あなたの耳には届くでしょうか。死に至る三ヶ月間の過激にポップなモノローグ。精神病院入院体験などをインターネットで公開しネットアイドルとして人気だった南条あやが、残したネット日記を書籍化。 リストカットやオーバードーズにハマった理由、正しさを押し付け今の自分の状態を受け入れてもらえない被害妄想が激しい双極性の父親との関係、なによりも読む人の期待に合わせて明るく自分のメンヘラ具合を面白く語る中で見える自分が穏やかな日常を生きられないことの不安と絶望感や「南条あや」でしか生きられない閉塞感が見える荒削りなノンフィクション。
4投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログ私のことを 私が消えて 私のことを思い出す人は 何人いるのだろう 数えてみた … 問題は人数じゃなくて 思い出す深さ そんなことも分からない 私は莫迦 鈍い痛みが 身体中を駆け巡る (P.15) 怖いのです。何にもなれない自分が、情けなくて申し訳なくて五体満足の身体を持て余していて、どうしようもない存在だということに気付いて存在価値が分からなくなりました。ー所属する何かがないと、私はダメになってしまうようです。(P.298) 手首を切ったり、薬を飲んで自分を保っていたあやさん。それが彼女の生きやすさであり、ステータスであったのかもしれない。誰かに見捨てられる、見放されることに恐怖を感じ、自分では自分の頑張り、心を労わってあげられない。学校をサボったり、用事に遅れたりしているけれど、心の奥底は真面目な人なのかなと思った。彼女が死のうとして生きているのは偶然だったのか、必然だったのか。彼女の性格からして、早死や自殺は避けられなかったのかなとも思ってしまった。この世を去ることで、自分という存在を記憶の中の存在にする。これが彼女が望んだことだったのかな。不安や自己肯定感皆無に近い時は、私も薬を飲んで死んだように眠りたくなるので、気持ちがわかる気がした。
17投稿日: 2023.06.13
powered by ブクログ大好きな本の仲間入り。 彼女の苦しみ、リスカを楽しみながらするところや、クスリマニア。とても自分に近いと感じました。 あんなに明るく綴っているけれど深い闇を感じる内容。
3投稿日: 2022.08.24
powered by ブクログ自分と共感するものが多すぎてびっくりした 自分もこういう気持ちになる!って思うことがあまりにも多すぎて、共感の意味で涙が止まらなかった 自分は今何とか生き長らえてはいるけれど、そんな自分と彼女との違いは一体なんだろうって考えてた
1投稿日: 2022.06.19
powered by ブクログ好き嫌いが分かれる作品だと思いますが、私は他人の日常を読むのが好きなので、この手の日記系文章は大好物です。 インターネットがまだ普及していない時代に生きた1人の女子高生、南条あやさん。 彼女が抱える心の闇を、内臓まで絞り出したかのように赤裸々に文章にしてあります。 2005年くらいに初めて読み、何十回と読み返している本作品。大好きです。 ※メンタルヘルスに理解のない方は読まないほうがいいかもしれません。
1投稿日: 2021.06.11
powered by ブクログ私は若い頃から病んではいるんだけど、こうい うのを読んでも信奉者になったりはしないんだよね。 Coccoも好きだけどリストカット格好いいとかは全く思わない。 だから、この本は自殺者を増やして危険て言うけど、これにハマる人はこれが無くてもいつか別の物にハマって同じような目に合ってたんじゃなかろうか。 まぁ自傷する子供の資料としては役立つのでは。というか大人たちは役立てなくてはならない。 一時期こういう高校生のリスカ&OD日記を読むのにハマってて、その子からこの本を知った。 その子そんな生活してるくせに凄く良い大学受かっててびっくりしたんだけど、今思うとせっかく大学入れたけど一生ロクな人生じゃないだろうな。身体にも心にも傷が残るから。 だってそんな全身傷だらけの子が普通の人と結婚して普通の人生とか無理でしょ。 不登校、OD、自傷、こういう状況に陥る子に共通してるのが、親や周りがそれらの行為を大して咎めないというところ。咎めるってのは、その行為の始まりを見た段階でコテンパンに怒る、体を掴んででも止めさせる、如何にそれが今後の不利益を生むかを具体的に説明する、ですよ。 それをしてない。一見理解ある良い親みたいだけど、絶対それじゃ解決しない。大体理解してないだろ。原因を取り除く、工夫して解決するのが一番大事なのに、現実逃避の肯定しかしてない。 なのに最近そういうの推奨する声多いよね。 休んでも良いんだよとか、自傷は本人に必要なんだから否定しないで、とかさ。虫酸が走るわ。 誰もその子の今後の人生が詰んでも、責任取るわけでもないくせにね。
1投稿日: 2021.06.07
powered by ブクログ昨日のこのくらいの時間帯にkindle版を購入し今日の昼くらいまで一気に読み通しました。 冒頭の4編の詩は死への覚悟を感じさせるに足りるものです。しかし、情報が正しければ、彼女が3月30日に服用した向精神薬の量は致死量に満たないものだったとのこと。これだけの知識を持った彼女がそこを図り違えることはないと私は思います。あるいは自らの体調不良を感じ、このくらいの量を服用すれば・・・と推定でその量を選択したとしても、死に導かれる選択を確信のもとに彼女がとったとは思えません。 終止符を打つという意思と行動とそれを躊躇する選択を想います。 心臓の弁に穴が空いていたことが結果としての死因に結びついたのが事実だとすれば、それは彼女がそう命を運んだことの結果だったのではないか。私は彼女の祈りが通じた結果なのだろうと想います。彼女は自らの命を運に預けたのだろうと。 真実はわかりません。強い意思を持って臨んだのか。安らかに微笑みを浮かべて逝ったのか。途中恐怖を感じ後悔をしたのか。寂しさがあったか。悲しさがあったか。喜びがあったか。 「私はいつでも追いかけられている・・・・自分自身に」 自分を苦しめる自分を止められるのは自分しかない。 自分を苦しめる自分を救えるのは自分しかいない。 それは人への絶望であるとともに申し訳なさでもあり、自分への憐れみと攻めだったことでしょう。 親も友人も教師も医者もみんな自分を想ってくれている。 幸せも願ってくれている。 自分を救ってほしい願いと救おうをしてくれている他人と救ってもらえない絶望と本質的には他の誰かの問題ではないと自覚している自分と。 彼女が抱えていたのは病気ではなく孤独。 彼女は柵の外から世界を眺めていた人の一人だったように思います。 その柵の外から中に入ろうという気持ちはあったのでしょうが入れない。「こっちへおいでよ」と柵の中から手を伸ばしてくれる人に感謝を覚えながらも入りきれない。そんな自分が好きでもあり忌々しい存在でもあったのだろうと想います。 様々な考え方があっていいと思います。 彼女を救って上げるには何をすればよかったのかと考える人がいてもいい。 もうこんな悲しいことが起きないようにどうすればいいかを考える人がいてもいい。 そんな途方も無いことは考えられないからといって、せめて彼女の意思を掬って上げることを考える人がいてもいい。 私は彼女に「あなたは素敵だ」とそう伝えたい。 救うためでも死んでもらわないためでもない。 私は彼女の正直さを素敵だと思うからです。
2投稿日: 2020.04.11
powered by ブクログ南条さんはとても聡明な人だと思いました。 いつも心のどこかに醒めている自分がいて、はしゃいででラリっててもそれをちゃんと見て後で表現しているし。 心が繊細で傷付きやすくて、自分を甘やかせない、というのはそうだと思います。だらだらした生活をすることと、自分を甘やかすのは違う。 自分に甘い、というのは図太い人だと思います。わたしもかつてはODの虜だったし、今でも精神科に通っていますが、やっぱりどこか図太いのだろう。 わかる、というところと、違う、というところ。2歳しか年齢が離れてなかったのも衝撃でした。 南条さんも高野さんも、自ら死を選ぶ強さと絶望があったのだろうと思いました。
1投稿日: 2020.03.19
powered by ブクログ私もこの日記を書いた南条あやと同じように、自傷行為をしていた時期がありました。今でもすごく心の支えとなっています。なんとなく行き詰まったと感じた時に、「南条あやだったらどうしてたんだろう。」と考えて読むこともあります。生きることを再確認できる1冊です。
1投稿日: 2019.10.27
powered by ブクログなん年ぶりに読んだかな。懐かしい。 この人に憧れのような気持ちをもったひとたくさんいたんだろうなと思う。
1投稿日: 2018.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自身の体調が万全の時でないと、読む事はお勧めしません。ネット上でかなり有名人だった南条あやのブログをまとめた本です。ブログなので口調もかなり砕けているし、赤裸々に書かれています。リストカットを止めてくれた友達もいたし、結婚を約束している彼氏もいたのに、何で死ぬという選択肢を選んでしまったの?周りに助けてくれる人達がいようと、関係ないと改めて思いました。サイトやこの本があり続ける限り、救われる人も多いのだろうなと思いました。また、いつもの軽い口調で日記が更新されるような気がしてなりません。
1投稿日: 2018.01.22
powered by ブクログ何度も、何度も読んでいます。 辛いときはこれを読みます。 自分より辛いだろうあやさんが、こんなに明るくがんばっている。 わたしも頑張ろう!と前向きになれる本です。
2投稿日: 2016.12.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
はるか昔に読み終わった文庫です。24歳で精神科に通うようになって、仕事を休職して実家に帰った時、本屋で平積みにされているのを見て何かビビッと来て即買いしたものです。本能的にこの本は帰省先の親に見られてはいけないと思い本屋で「カバーをお願いします。」と言った本でもあります。 この作者、学年こそひとつ違えど、同い年なんです。ネットで日記を更新していました。(このころはテレホーダイで、24時間ネットが定額なんてものはなかった。)自分がマイパソコンを持ったのは就職活動の始まる20歳の頃。この日記が書かれていたのは18歳の頃です。 リストカット、瀉血など自傷行為、ODをしつつ、最終的には向精神薬による中毒で亡くなっています。 それにしても、どうしてこの南条あやは、こんなに自分を客観視して、それを巧みな擬音を織り交ぜて滑稽に書けるのでしょう。自分を「とんだ甘えん坊」と冷静に見ているのです。内容としては決して明るくありません。精神科通院、服薬、父との関係、自傷行為などなど。静脈を切って血だまりを作ったり、そこから貧血を起こしぶっ倒れたり、トラベルミンシニアなどの薬をODし、吐き気に苦しんだりしているのです。(自分が吐き気に苦しんだ記憶はノロにかかった時とキッチンハイターを飲んで即リバースした時が最強です。) 自分も精神科に通ってからは、初めて飲む薬は必ずネット検索しますが、このころはそんなに詳しいサイトは少なかったかと。レボトミンをもらったかと思ったらゾロ(同じ薬効の会社違い)ヒルナミンだったという事に怒りを覚えるほど薬に詳しいのです。「好奇心と知識旺盛」と自ら言うだけあります。 さて、もう10年以上精神科にかかりつつも彼女のように死ぬことも、薬と手切ることもできない自分ですが、久しぶりにこの本を読んで思ったのは「あ、自分、大分遠いところまで来てしまった…」というものでした。ホリゾンやリスミー、デパスはもう遠い過去です。同じ薬でヒルナミンと言っても彼女は25ミリ多くても自己責任で50ミリ。自分、今100ミリまで飲んでいいと言われています。メレリルなどはもう発売中止です。抗不安薬と呼ばれるものではどうにもならずに、抗精神病薬のオンパレードになってしまいました。 まだ抗不安薬、抗うつ薬飲みの頃は「あ、この薬…」と思ったものですが、その彼女と同じ思いを味わう一体感もなくなってしまいました。その事を悲しく思い、正直少し優越感に浸ったのです。 娘は父を疎ましく思えど憎み切れず、父もまたしかり。お互いを思っているのに気持ちはすれ違いです。それもまた、彼女の病を深くしているかのように思いました。 ドグマチールで太りたくないあまり「母乳が出る」という特異な副作用をありもしないのに医者に言ったのは、彼女も自分も同じです。「精神科あるある」かもしれません。 この本を読むとき、この記事を書くときBGMはもちろんCoccoでした。
0投稿日: 2016.09.06
powered by ブクログ書かれた当時の雰囲気が詰っていて、サブカル好きは必見。 ただ、父親の言い訳じみたズレた文章と香山リカの解説は余計。 「女子高生南条あや」は「南条あや」にはなれなかったんだなぁと。
1投稿日: 2016.01.12
powered by ブクログあんなに死にたがってたくせに、死に直面するといつも怖くなる。弱虫。意気地なし。 どうしたら、痛いことをいやだと思えるようになるの?
0投稿日: 2015.01.16
powered by ブクログたぶん大学生の時に買って、なくしてしまった本。今回は文庫版を図書館で借りて読み直しました。 南条あやさんはリストカット癖のある女子高生ネットアイドル。腕を切ったり注射したりの描写はとにかく痛い。 面白おかしく書いているのだろうけれど、彼女自身は冷静さを失っていない。初めてこの本を読んだときは、かなり感情移入していたように思う。 でも、私は大人になってしまい、痛くない生き方を見つけた。 あやさんは永遠に大人にならない。
1投稿日: 2014.10.22
powered by ブクログリストカット(自傷行為)と精神安定剤の大量摂取を繰り返す女子高生あやちゃんがまだネット社会がもっと小さなコミュニティーだった頃に書いた日記の一部。ネットであやちゃんの日記はほとんど読みつくしました。本になっているところより、本になってない部分の方がおもしろかったりもします。女子高生に山のように精神の薬を処方する医師、その薬を使ってハイになるあやちゃん。あやちゃんを生の世界に繋ぎとめることが出来なかったのは残念でなりません。毎年あやちゃんの命日の頃に読み返したくなる一冊。
1投稿日: 2014.10.02
powered by ブクログ元々、「南条あやの保護室」というサイトのアーカイブを読んでからこの文庫本を購入した経緯があります。書籍にされた際にやはり、削られている部分が多く、読みごたえは正直わざとかと思う程薄っぺらくなっています。私は特に、彼女が7月辺りに閉鎖病棟に入院することを楽しみしている頃の日記がネット上でとても面白かったと感じています。それこそこれから精神科に入院する方などにはとても興味深い内容になっています。書籍内では最初の日記を除く5月~11月までは載っていません。「いつでもどこでもリストカッター」や、南条あやさんの父親の文を読むために買ったようなものです。解説に香山リカさんが綴られていますが、解説としてもイマイチなわかりにくい内容になっています。文庫を読んでいる方は是非、南条あやの保護室のアーカイブ(http://web.archive.org/web/20030803144358/http://nanjouaya.com/hogoshitsu/)をのぞいてください。
1投稿日: 2014.03.19
powered by ブクログリストカッター、向精神薬依存症、18歳で自殺したとされる南条あやの死に至る4ヶ月間の日記。 高校3年時に町田あかね(薬事ライター)のウェブサイト「町田あかねのおクスリ研究所」の「精神病と向精神薬に関する体験談募集」にメールを送ったところ、その文才が評価され、1998年5月28日〜1999年3月17日までの日記を公開。ネットアイドルとなり、ファンクラブまでできていたという。 没後14年、当時話題だったのか。今頃になって知った。 明るく面白く書いているため、一見、その裏にあるものを感じさせない。 学校、医者、カラオケ、献血、そして服薬。表面上はほとんど変化のない毎日なのに、どうしてこれほど引き込まれるのか、文章能力に感心。 色々思うことはあるが、「たら」も「れば」もない、というのはそのとおりと思う。
1投稿日: 2013.08.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
軽快な文章で読みやすくて、文章を仕事にしていたら人気でたのではないかな。 年末くらいの日記には、良い方向に向かっている、と書いているのだけど。イヤイヤイヤ、お姉さん。年明けから服薬量がすごいことになってるからー。 この人の文章をもっと読みたかったです。 最後の日記も軽快な文章のまま。ぶっつりと終わってしまった。いろいろなことになんとか折り合いをつけて生きて欲しかった。
0投稿日: 2013.08.15
powered by ブクログ笑いあり苦痛あり血も涙もあり。この文章のセンスに、ずっと憧れています。 こちらには、南条さんがネット上で公開していた日記の、彼女が死に至るまでの約4ヶ月間分が収録されています。楽しいことや苦しいこと、南条さんが思ったことが独特の表現でつづられている1冊です。今でも時々読み返していますが、読み終わりそうになるといつも「あ、終わっちゃう」と、胸が締め付けられるような気持ちになります。 ちなみに南条さんと私は同じ日に生まれております(年は違いますが)。光栄でございます。
1投稿日: 2013.04.17
powered by ブクログ二十歳の原点と比較されることが多いこの作品。 二十歳の原点は随分前に読み、今回、ようやく読むことができた。 二十歳の原点とは180度違う空気感。二十歳の原点が重い息苦しさであれば、こちらは息苦しいからこそ、軽く描くといった感じか。 軽いノリで描かれているけれど、息苦しい。 薬の量がどんなものかわからないけど、薬に頼り、どうしようもない今をもがいている感じ。 そして、途中で入った父親の注釈が苛立つ。南条あやにとっての現実と父親の現実は違うのだ。 事実でなく、その人の現実が大事なのだ。 最後の経歴のところで突然婚約者というのが出てきてビックリした。 日記には出てきてなかったよな? ちょっと混乱した。
0投稿日: 2013.02.19
powered by ブクログ3年振りに再読。本を丁寧に読み返すことは意外としてこなかったことなのだけど、今の自分にはどうしても必要な言葉たちだと感じての、再読。 ここにはもう一人の自分がいる。この日記を求める人とは密かにそう思っている人がたくさんいるのではないか。わたしもそうだから。だから、南条あやという女の子の痛みを直に感じる。でも彼女なら心の底できっとこう思ってる。 「誰もわたしのことを理解してくれない。ずっとひとりぼっち」 それが分かるから、彼女の最期を想って胸が苦しい。 香山リカさんの解説が一縷の希望を感じさせて、少しだけ安心できた。 この本が若い人だけでなく色んな方々に読まれるものであってほしい。
1投稿日: 2013.01.31
powered by ブクログどんなもんかなーと思いきや面白かった 文書が上手い。 父親に明らかに問題があったとわかる。 作中で父は保身に走ったりしつつも、きちんと彼女の表現を公表したことは素晴らしいと思う。でもね〜この父はあかん いや、でも自分の日記書籍にされたらどー思うんかね
0投稿日: 2013.01.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
リストカッターの女子高生・南条あやさんが死ぬまでの3ヶ月間、ネットに公開された日記を書籍化したものです~。 『女子高生』っていうから、もっとチャラチャラしてて「なんか生きていくのが嫌になっちゃった~」的な文なのかと思ったらドッコイ。 かなりちゃんとした文章書いてます。 内容は、「何の薬を飲んでどんな生活をしたか」なんだけど、自分のことはちゃんと分析できてるし、精神的におかしいと言う感じがしないの。 すっごく冷静に見てる感じ。 でも、ところどころで心の苦しみみたいのが伝わってくるんだよね~。 最後の方は、精神的に相当きてるな~。でも南条あやとして、頑張って日記つけてるのがありありと分かる。 彼女は昔いじめられてたのがきっかけでリストカットを始めたわけだけど、でもこの本の中の彼女は仲のいい友達も何人かいて精神的に安定してる日もあったのにね。 担任の先生や精神科の先生はみんないい人なのに、このお父さん。かなり自分勝手だね。 そりゃ~、男親が一人娘を一人で育てていくのは大変だったと思う。 でも、あやちゃんを分かってあげようとしていないとこ、腹立つね。 私も何年間か精神的に参ってることがあったから、あやちゃんの気持ちは普通の精神的に健康な人よりはわかるつもり。 なんか、本ではキレイ事言ってるけど、私としては何でもっとあやちゃんの気持ちを分かってあげようとしなかったんだろう。って思うよ。 「わかりあえ」とは言わないけど、「分かってあげよう」とすることから精神的回復が繋がるんじゃないかな~。 親のあんたがしっかりしないで、子供がしっかりするわけないじゃない。 いきなり怒り出したり、子供が寝てる横でいきなり部屋の模様替えしたり、、、 お前ね~、親だと思っていい気になって。って、私は言いたい。 もちろん、あやちゃん自身の精神的な甘さや、「立ち直ろう」としようという意志の強さがなかったのも原因の一つだろうけど、でもお父さんの態度や言動なんかがあやちゃんを苦しめた大きな要因だと思うんだ。 精神的に弱ってる人を助けることは、ほんと並大抵なことじゃないんだけど、一番近くにいる人が大きな器で持って助けてあげることが回復に向かう第一歩なんだと思う。 あやちゃん、安らかに天国で眠ってください。
1投稿日: 2012.11.28
powered by ブクログ作者は、高校生の女の子で、リストカッターでクスリマニア、そして、1999年にカラオケボックスにて向精神薬による自殺をはかり亡くなる。享年18歳。 どんな暗い内容の本かと思ったら、南条あやという女性が、自虐的にも非常にポップで明るい文体で薬のことや自傷について日記を書きつづり、何かを笑いながら斜に構えて見ている、という印象を受けた。 悩みや鬱憤を自分の中に抱え込んで苦しんでいるのではなく、彼女の「生きる」ということそのものに対するある種のあきらめに近いコメディチックなものまで感じる。 人が死ぬのはあっけない・・・。 この、「南条あや」という、死んでしまった女性、自分のとなりにいても全くおかしくない、 「南条あや」は現在の日本、すこし目を凝らして見れば数え切れないほど多くいる。 いや、むしろ自分自身がそうなる可能性だってあるような気もしているのだから・・・。 あとがきの香山リカ氏による解説も非常に的を得たものであろう。
0投稿日: 2012.11.20
powered by ブクログ明るいようでいて、その裏側に秘められた様々な葛藤や感情。一見するととてもポップなのにそこに描かれているのは、向精神薬への執着心であったり、親とうまくいかないもどかしさだったり…。 不安定な女の子の心情が痛いぐらい、そこでは生きています。 高校生のころに何度もこれを読み返しては、宝物みたいに持ち歩いていた。 今でもたまにどうしようもなく読みたくなる一冊です。
0投稿日: 2012.06.19
powered by ブクログ1999年。一人の高校生が亡くなった。南条あや。 現在では当たり前になっているネットに日記を掲載して有名になった彼女はリストカッターであり、多くの薬を服用していた。 一見すると楽しそうに書かれている日記も彼女の心の暗さや奥深くを隠そうとした結果だったのかもしれない。
0投稿日: 2012.05.10
powered by ブクログとても痛々しくて苦しいのに、すごく惹かれます。南条あやさん以外の方の文章が気になったので★1つ分減らしましたが。
0投稿日: 2012.02.20
powered by ブクログこれはなかなかくるものがあるな・・・。 感情移入してずーんと重くなる感じ。 なんで自傷行為もオーバードーズもほとんど女性特有なんだろね・・・実は血は大の苦手。 人生の階段を駆け下りた少女が存在してたことを、忘れないようにしたいね。
0投稿日: 2011.12.10
powered by ブクログ今、彼女は彼岸の彼方にいるけれども、彼女は一体どんなまなざしで僕のことをみているのかな。この本を読むたびにそんなことを考えている自分がいます。 この本を最初に読んだのはもう6年近く前のことで、自分がかつて、漂泊していたころのことを思い出すし、内容も内容で、明るくは書いていますけれど、重度のリストカッター。精神科。そして数々のクスリに関する内容…。できればこの本は十代の後半、もっと具体的にいうなれば、高校生のころぐらいに読んでいただく、というのが一番妥当な線ではないか?そんなことを考えながら再読をしていました。 作者の南条あやさんは、ネットの世界では有名な方だったようで。僕もこの本を読んでから、彼女の「生きた証」が残されているWebサイトに飛んでいって、すべての内容を確認したことがあります。それはそれは大変痛々しいまでのもので、その「痛み」を笑いや毒を添えて表現できるという稀有な才能と、18歳の若さで逝去して、今はもうこの世に彼女はいないんだ、という現実になんともやりきれない思いがこみ上げてきたことを思い出します。 今、彼女が生きていたらどうなっていただろうか?自らの病と向き合いつつも、その個性豊かな文章で僕たちを楽しませてくれただろうか?はたまた、結婚して、子供を生んで…。と女性の「幸せ」つかんでいただろうか?彼女の日記に出てくる「エヴァンゲリオン」や「Cocco」というキーワードの中に、僕はそんなことを思うのでした。
0投稿日: 2011.12.02
powered by ブクログただの女の子の日記にしか見えないのに、確かな悲しみと、諦めのようなものを感じました。 生きていく重圧。
0投稿日: 2011.11.07
powered by ブクログ日記を書いていた当時、読者のことをすごく考えて書いていたんだろうなというのが伝わる。 死にたくて生きたくて生きたくて薬を飲んで自傷してたのかな?
0投稿日: 2011.09.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
学生時代に南条あやの保護室に辿り着いて好きになって買った。 私の中では、辛い時期を一緒に過ごした大切な一冊。 文章の中では明るく振る舞ってるけど、きっとリアルではそんな感じのヒトではなかったんでしょう。 無理をしてるような印象で、そこがとても痛々しい。
0投稿日: 2011.06.07
powered by ブクログ2月28日の自殺騒動のときの日記につけられた父親の注釈がひどく残念だった。 精神疾患の患者が、病状が重いときとかに他人の意見を曲解してしまったり、こちらの話を解ってくれないとかはよくあるし、苦労もそれなりに分かる。腹立たしいときもあるっていうかむかつきます(笑)正直。 でもあの注釈は彼女を傷つけてる。例え、フィクションが混じっていても、頼っていた父親から突き放された悲しみの叫びは本当だろうし。(うざったく感じながらも、彼女が父親に認められたい、良い関係になりたいと思っているのは日記からもうかがえるし) むしろ、あんなふうに注釈をつけてしまえることが、彼女の感じていた絶望のひとつだったんだろうなって思う。
0投稿日: 2011.04.21
powered by ブクログリストカットによる自傷の話、クスリの話、精神科への通院の話などをネット上にアップしていた、女子高生。 彼女のアップした日記をまとめたのがこの一冊。 メディアでも取り上げられたようなので、知っている人もいるのかな。 カバー写真に写るその顔は、どこにでもいるようなイマドキの女子高生。 巻末の解説の中で精神科医が書いている「抑えきれないほどの自己表現欲求」「見てもらうことがないかぎり、自分は空っぽだと感じていたのかもしれない」...あまりに明るい日記の書かれ方に、何か不思議な感覚を覚えました。
0投稿日: 2011.03.18
powered by ブクログ生きたい。死にたい、生きたい。 リストカッターで薬マニアだったフツーの女子高生・南条あや。 彼女の声が聞こえますか? 彼女の叫びが届きますか? 合ったかもしれないもうひとりの わたしの物語。青春ダークサイド。 感性が輝く、哀しく輝く... (院生アルバイトスタッフ・コーディリア)
0投稿日: 2011.02.22
powered by ブクログ懐かしいな。小学生とか中学生とか、そのくらい。なんだかこういうことの悪いような部分に惹かれていて、読んだ。なんか詰まってる。批判的な目で読むのも面白いはず。
0投稿日: 2011.01.06
powered by ブクログ僕はコンプレックスのかたまりで、自分の嫌いな所を数えだしたらきりがありません。それでも、自分の全てを消し去りたいような気持ちに心を埋められた事はありません。自らを殺す、読んで字のごとく自殺って究極的な行動です。死は全ての人に必ず訪れます。どんな偉人にも、どんな悪人にも必ず訪れる逃れようのない現実、それが死です。だから僕は死を恐れ、死を敬い、そしてやがて受け入れる、僕にとっての死の認識です。この本の著者南条あやさんにとっての死は僕とはずいぶん違うようで、薬物の過剰摂取、リストカットといった自傷行為、彼女の周りには常に死が存在し、それは僕の認識する死に比べ、あまりにも軽やかであり、透明であったように思います。今回、彼女の本を読み、彼女の思い、彼女の才能に触れ、彼女のあったはずの可能性を思い、やはりどんな思いがあったとしても、自殺なんかしてはいけないと改めて思いました。
0投稿日: 2010.06.27
powered by ブクログおかしいな、ただの明るく面白い日記なのに読み終わると何で涙が止まらなくなるのだろう。 ====== 基本活字が大の苦手なので本自体を中々読まないのですが、これ程読み返した本は無かったです。ネットで観ても本で読んでもそれぞれ違う感覚で面白い。実は私の勝手なるバイブル本。 ★が4つなのは私が薬擬人化やっている身でもある為、彼女に対しての軽蔑の意も尊敬の意も込めて。 自分の顔を知る友人とかには絶対に薦められないけれど(怪し気な意味で)、「好きだ」という友人がいたら一生気が合う気がします… この本を読んだ後に「南条あやになれなくて」を聴くと泣きます。私が勝手に。
0投稿日: 2010.02.19
powered by ブクログ中学時代、手離せなくなってしまった本です。 彼女の振り切れ具合に憧れ、同時に、自分の幸せさも思いしらされました。 あっけらかんとした明るい文章は、 私を振り回しましたが、 希望も与えてくれました。 まだ上手く、思いを言葉に出来ませんが、大切な本です。 諸刃の剣
1投稿日: 2009.12.10
powered by ブクログ「卒業式まで死なない」と友人に言った予告のままに、3月末にその命を自ら絶ってしまった高校生南条あやさんの日記。 血を見るのが好きで採血ごっこや献血のハシゴをしたり、リストカットの衝動があったり、薬にものすごい詳しくてたくさん飲んでたりするってことで、どんなにダークな日記なのかと思って読んだら、面白いのですこれが。確かに血とか薬とか父との確執とか、ヘビーな話のはずなのに面白おかしく日常を描いている。 ほんとうに頭がよくて、文才があって、ユーモアもあって、繊細で、気の使える女の子だったんだろうなぁと思いました。 彼女が自殺した明確な理由はわからないけど、日記終盤にはその精神のなかの危うさを感じることができます。 日記はもともと読者の目を意識して書かれているので、彼女の本当の本音はきっとダイレクトには書かれていないです。 どうして死んでしまったのか?その真実は彼女の中にしかありません。 けど。 どうしたら彼女は死なずにすんだんだろう? と私は思いました。 彼女の中で崩れてしまった何かを支えてくれるものはなかったんだろうか? 彼女が生きてる間に神様に出会っていたら、どうなっていたんだろう。 ゆるぎない承認と、完全な愛と、永遠にあゆみを共にしてくれる神様を彼女が知っていたら、どうなっていたんだろう? と、考えずにはいられません。 本当に惜しい人をなくしてしまったと思います。
2投稿日: 2009.10.26
powered by ブクログこれを読むのは極度に落ち込んでる時 普通だったらこの本の事を思い出しもしないのに 病んでるとどうしてもこれを思い出してしまうし読んでしまう 自分の中での病み加減のバロメータ
0投稿日: 2009.10.20
powered by ブクログ鬱病でリストカッターの少女がweb上に綴った、 彼女が自殺するまでの日記。 開けっぴろげに書かれているようで、本当の事は何も分からない。 そういう意味でとても興味深い。
0投稿日: 2009.10.10
powered by ブクログポップな文体で描かれた日常。 「20歳の原点」よりもさらに「私たち」に近い、死と悩みが溢れている。
0投稿日: 2009.09.05
powered by ブクログ南条あやさんの残した Blog を集めたもの。インターネットの 南条あやの保護室 に掲載されているのを見やすくした物らしいです。
0投稿日: 2009.07.10
powered by ブクログ鬱の時、人は死なない。死のうという意欲すら湧かないから。元気になりだした頃が一番辛い。自分を殺そうとする自分と自分を守ろうとする自分の間で、自我が引き裂かれるような錯覚に陥るから。 そんな頃に、この本を読んでいた。決して助けてはくれないが、自分を鏡で映して見ているように感じた。汚らしい自分を見ているようで大嫌いな本ではあったが、今でもふとパラパラとめくってしまう。
0投稿日: 2009.04.20
powered by ブクログあやさん大好き。とても素敵な文章を書く方です。 痛々しいことも笑い飛ばせる彼女はとても強いと思います。 読んでて笑えるんだけど、どこか切ない感じが何とも言えません。 最後の香山氏の解説は泣ける。 もう1回、がんばってみよーと思えます。
0投稿日: 2009.03.27
powered by ブクログ出版に至るまで、ご遺族の方の想いもいろいろあったんだろうなあ。直視して読むのは、私にはちょっと痛いけど、それだけまっすぐ。
0投稿日: 2009.01.25
powered by ブクログこういうブログとか日記感覚のものに関して評価が甘いなと自分自身で感じますがお許しを・・・ かなーーーーーり前に読んで最近また軽く読み返してみた作品。 この作品で自分はリストカットとか精神疾患とか、 心の傷に対して認識を持ち始めたのですが やっぱり血を見たいとかそういう理由で自分の腕を切るっていうのは何だか理解出来ない行動なんですよね。 きっと私の人生経験が浅いからわからないんだと思います。 今後生きている間にその感情を理解できる日が来てほしいって思います。 多分、きっと私には見えない世界が見えている人たちなんだと思います。 辛い感情を軽く冗談まじりで書いている部分があって、 そういうとき彼女は強がりたかったのか、 それともただ「書く」という使命から淡々とキーボードを動かしていたのか 今の高校生か、それより前の時代の高校生ってこんなことが日常と隣り合わせだったのかと思うと なんだか切なくなります。 不自由無い時代に生まれた自分達が、自分自身を傷つけないといけないって何だか不思議ですよね。
0投稿日: 2009.01.20
powered by ブクログ書籍として読んでしまったら駄目です。 これが支持されたのは納得ですよ。ちゃんと読み手を意識して、楽しませようという工夫が見えます。 生活はリストカットだの薬漬けだの壮絶ですが、可哀想ぶらないし、ちいとも深刻さを見せていません。サービス精神溢れるお嬢さんだったのでしょうな。 宣伝どおりポップなのですが、日記であるにも関らずこれが彼女の本音だったとは到底思えませんし、まあ、どう消化していいのやら分かりません。 08.11.06
0投稿日: 2008.11.07
powered by ブクログ才能も友達も婚約者もいたのに、 それでも死を選んでしまったんだね・・・ どうにかして止めることは出来なかったのか。 切なくなりました。
0投稿日: 2008.11.03
powered by ブクログ卒業式までは生きたが、18歳の3月に自ら死を選んだ南条あや。今でもホームページ「南条あやの保護室」は残されている。
0投稿日: 2008.10.27
powered by ブクログ明るい文章と空気で読みやすい。 でも彼女は確かに色々なものを教えてくれた気がする。例えば命の尊さとか。
0投稿日: 2008.10.23
powered by ブクログウェブで日記を書く意味について改めて考えようと読んだ。 メモリアルサイトを凝視していると 目がチカチカするので本で読んだのだけど、 コレが日記の全部ではないのだね…。 私と同い時代を生きた彼女。 彼女の文章は軽くてふわふわしている。 多分、彼女自身も自己をそのように 感じていたんだろうな。 学校という場がつなぎ止めてくれた「自分」が いざ卒業を迎えて「何者」でもなくなってしまった。 その不安に打ち勝てなかったんだね…。 結局、ウェブは彼女の最後の救いでなかった。 私は彼女の気持ちがわかるとは言わないが、 今、彼女と同じような状況にあるヒト・ 共感できるヒトにはお薦めしない。 こういう気持ちがわからないというヒトこそ 突き放すのではなく一度考えてほしい。
0投稿日: 2008.10.08
powered by ブクログ28/03/2008 自殺をするひとの心理って他人からは分からないと思う。彼女の日記を読んでいると彼女が自殺をした原因は幾らでも転がってるように見えるが、どれも直接的ではないような結局、公開されている日記なので本当のところは隠してるんだなぁと思った。けれど変化はあるわけで、例えば死ぬ直前に現れる急激な不安だとか。自殺という行為は衝動的なもので止めることはできないのだろうか。死ぬ瞬間に止められたとして、止められた人はその後、どういう生き方をするのだろうかとか、自分は勉強不足だと痛感した。
0投稿日: 2008.03.28
powered by ブクログずっと読みたかった一冊です。 南条あやさんのことは亡くなった後に知ったんですが、ずっと「気になる人」でした。 精神向上薬や睡眠薬系は興味あった時期があったのでおなじテンションでわくわくしました(笑)。 読めてよかったです。これからもずっと、ご冥福を。
0投稿日: 2008.03.24
powered by ブクログ中学生の頃に図書室で出会った一冊です。号泣しました。明るく軽いノリの日記で、面白くて笑わせてもらった。そして、なんでこんな人が?という疑問を抱きながら読みました。でも、文章の節々から彼女の辛さが伝わってくるのも事実。うちが彼女を初めて知った頃には彼女はもう亡くなっていて、そしてこれを書いている今では彼女の年齢をとっくに追い越してる。昔から今においても、自殺願望皆無の読者なんですけれど、この本は読み込んでボロボロになってます。
0投稿日: 2008.03.18
powered by ブクログ2008/3 ネット社会が広く普及する前の話。 軽いタッチでかかれており、またブログを意識しての横組みの版組みなので軽く読めてしまうが、内容自体は結構重いもの。 あやの行動に関して、いろいろな立場の意見が考えられるが、ここまでいかなくても似たような傾向を持つ人がいるということは十分に考えられる。 あんまり多くの人に読んで欲しいとはいえない一冊だが、自分にとっては避けて通ることの出来ない本だと思える。
0投稿日: 2008.03.10
powered by ブクログ部屋を掃除したら3冊出てきた。 今じゃこういう人、珍しくないんだろうけど・・・ 病むっていうことは、やはりある種魅力的なんだろうな。
0投稿日: 2008.03.03
powered by ブクログ普通じゃない女子高生が普通じゃない終わり方をしてしまう普通の日記。 こう書くと反論が来そうですがカテゴライズは間違いないはず。 普通の日記だからこそ胸につまされるところあり。 読後webサイトを覗いてみると大人の事情が垣間見えてガッカリ。 当時は左開き小説は少なく、衝撃を受けました。
0投稿日: 2008.02.21
powered by ブクログ何度も何度も読み返して、勇気を貰った。今までもこれからも、あたしのバイブル。この子のためにあたしは、生きなくちゃいけない。
0投稿日: 2008.02.02
powered by ブクログ横書きは読みづらいけど頑張って読みます。リストカッターなんだって。もう死んじゃったんだって。今生きてたら20歳なんだって。リストカッターはかっこいい。
0投稿日: 2007.12.09
powered by ブクログこの方の日記に出会っていろいろと影響を受けました。 日記は今も残っているメモリアルサイト「南条あやの保護室」で読めるので、よかったらどうぞ。 買う価値は別にないと思います。 自分はいつでもどこでも読みたかったので手ごろな文庫本で買いました。 香山リカさんの解説とお父さんの前書き、3月18日以降の南条さんの行動と、12月1日〜3月17日の日記が入ってます。
0投稿日: 2007.09.14
powered by ブクログ中学か高校生の時くらいにこの本に出会いました。当時の自分には「こういう生き方をした女の子もいたんだ」って表現しきれないくらい印象的なものでした。今も彼女の詩を読んでみると、より一層共感できるし、その言葉が心にすごく響きます。
0投稿日: 2007.07.22
powered by ブクログ共感できない。でも逆に言えば、力のある恐ろしい本。読むと心が不安定になる。だからこそ、こういう本は売れるべきじゃない。と思う。
0投稿日: 2007.07.16
powered by ブクログ2006.12 読了 共感できる部分とわからない部分もあるが、決して表に哀しさをださない文章が切なかった。
0投稿日: 2007.03.28
powered by ブクログこの本を読んで皆が皆生きようと思えるかは謎です。私は共感できなかったです。けど、実際に死んでしまった人間がその直前まで何を思って生きていたかが分かると言う点では貴重かなとか思ったり。あと、クスリとかに少し詳しくなれます。
0投稿日: 2007.03.23
powered by ブクログ良い影響は生きる事について考えさせられること。でも、同世代の子にとっては自傷行為について憧れを持たせてしまうのではないのかな?と感じました。でも、あやさんの文章は自分的に好きです。
0投稿日: 2007.02.20
powered by ブクログ同じような悩み(いじめ、リスカ、薬) を持つ人は共感できるんじゃないかな。 もちろんそうでない人も。 彼女の書くものならなんでもいいから、 もっと読みたかった。もっと彼女を知り たかった。彼女の書く文章はおもしろい。 でもそれ故に、彼女が苦しんでいること を忘れそうになる。
0投稿日: 2007.02.16
powered by ブクログうまく感想が書けそうにありません…。もう亡くなっていることはかなり前から知っていましたが…。この方のこの本はずっと大切にします。 06'12'12
0投稿日: 2007.02.13
powered by ブクログ不必要なまでのハイテンションの裏にどんな気持ちがあったのか、私も鬱とか精神科とか通ってきた人間だけど、「分かる」などと言えない。 落ち込んだとき、読んだりする。
0投稿日: 2006.12.26
powered by ブクログこんなに文章のセンスがあって、頭のいい人なのに、もったいないというのが一番の感想。薬を出しすぎないでほしかった。エピソードは、かなり脚色してあるものもあるようだし、そしてその脚色もかなりうまいと思う。読んでてひきこまれるものがある。薬をあんなに手に入れることができなかったら、文章で自分を救っていくことができていたかもしれない。と、思う。それは誰にもわからないけど。
0投稿日: 2006.12.17
powered by ブクログ女子高生の日記。 読むにはかなり体力が必要な一冊だった。 彼女と似た悩みを持つ人間にとっては何か得るものがあり、更にそのような子を持つ親にとっても彼らの気持ちを理解する手段となるのではないかと感じた。
0投稿日: 2006.11.26
powered by ブクログ誰かに助けを求めるのはとても危険な事だと思う。小さくsosを唱えてみても、誰も気付かなかったりするとショックが強いし、自分に合わない励ましは単なる攻撃だから。
1投稿日: 2006.10.04
powered by ブクログこの作品は「Don't think ! just feel ! 」です! ただし!某業界から「香○リ○」の対応に賛否両論!
0投稿日: 2006.09.10
powered by ブクログこれを書いた人がもうこの世にいないと知り、生前に彼女に会ってみたかったと切なくなりました。大好きです
0投稿日: 2006.09.05
powered by ブクログわたしが南条さんに出会った頃、もう彼女は亡くなっていました。 でもわたしは、それを特に気にせず、いつもと同じ、他人の生活を読むという興味本位のスタンスでHPに残されていた日記を読み始め、その軽快な文章に惚れこんでどんどん読み進めていきました。 面白おかしくつづられている日記は、文才を感じずにはいられません。毎日、夢中に読みふけりました。 すると当然、最後の日記にたどりつき、もう彼女の人生を読み進めることはできなくなりました。 そして、「この人はもうこの世界にいない。これから先もずっといない。この人の人生は永遠にこの日記で止まったままなんだ。それが死ということなんだ。」 と気付いたとき、とめどなく涙がこぼれて、どうすることもできませんでした。
0投稿日: 2006.07.01
powered by ブクログ肩書き的にはただの女子高生である彼女の、亡くなる3ヶ月前からの日記。「卒業式まで死にません」というのは、彼女の口癖だったそう。 私がネットで彼女を知った時は、すでに亡くなった後だった。彼女の文章は、内容とは裏腹にすごく明るい。しかしながら、彼女の心の闇はどんどん増幅するばかりだったのか。人間はどうして、他人と痛みを共有することが下手なのだろう。
0投稿日: 2006.04.25
powered by ブクログ明るくテンポの良い文章で、内容の暗さを感じずに読めます。でもこのくらいの日記を書く方はけして少なくは無いし、文章力以外のもので引き付けるものがあるのだと思います。死ぬ事についてちょっと考えた本。他の方の様に、人生の転機になったとか、そういった本には残念ながらなりませんでした。
0投稿日: 2006.04.11
powered by ブクログ生きるって難しい。でも、私達は生まれたからには楽しく生きていく権利があると思う。死んでしまった彼女はもったいなかったんじゃないかな。 皆、頑張って生きているんだから、やっぱり死ぬのは間違いだと思った。
0投稿日: 2006.03.26
powered by ブクログそのままのタイトルとおり、原作者はもうこの世にいません。 でも彼女の日記(正確にはネットを通して投稿していたもの)の中身はとても明るく、面白いです。変な薬の知識がつくかも? そして私を献血マニアへと導いた書でもあります(笑)
0投稿日: 2006.03.09
powered by ブクログ1年前に買ったのボロボロになったんでもう1冊購入しました。 ヲタで同人活動経験済みな自傷ラーさん、南条あやさんがネット上で書かれていた日記です。 高校の卒業式後にお亡くなりになりました。
0投稿日: 2006.02.27
powered by ブクログ私のものすごい、大切な方。 自分と同じリストカッターとして 尊敬というか、憧れを 感じています(ヲイ
0投稿日: 2006.01.28
powered by ブクログ瀉血・OD・リスカ・・・ 推定自殺により、18歳で亡くなった南条あや。 ものすごい文才。 読んでみて。 絶対、お勧めです。
0投稿日: 2005.11.17
powered by ブクログリストカットはよく判りませんが… この人の文章は、「自殺3ヶ月前の記録」という事を感じさせない くらいポップで明るいです。 生きてたら凄い作家に なりそうなのに…
0投稿日: 2005.10.27
powered by ブクログホームページに掲載された日記の一部を書籍化したもの。テーマにしているものが薬やリストカットということもあり初めのうちは嘔吐感すら覚えるがその文章の上手さ、ユーモアさに惹かれて一気に読むことができる。 文庫本。
0投稿日: 2005.09.24
powered by ブクログリストカットをしはじめたときに知った一冊。 南条さんの存在を知り、生きなくちゃって思った。 何回読んでも同じところで泣いてしまう。 本を超えた何かです。 私にとっては。
0投稿日: 2005.09.02
powered by ブクログリストカット、薬等にに興味のある方、人間関係に悩んでいる方には是非読んで欲しいです。 それ以外の方も、呼んでいただけたら、リストカッターなどへの見方が変わるかも知れませんよ。
0投稿日: 2005.06.09
powered by ブクログ私が戦争もの以外で初めて泣いた本です。内容はめちゃめちゃポップで明るくて、だけど少し悲しい。共感します。 この日記を書いた彼女はもうこの世にいない・・・と思うと思わず落涙。
0投稿日: 2005.06.02
powered by ブクログODやリストカットを繰り返す女子高生南条あやさんのネット上で書いた日記。 文章はとても明るいのですが推定自殺で99年に亡くなっています。 この本を読み終えたのが偶然彼女の命日、3月30日でした。
0投稿日: 2005.03.31
powered by ブクログ決して明るいといえる内容ではないが、彼女独特の文章能力や個性で、錯覚かのように明るく見える文章を作り上げていた。
0投稿日: 2005.03.20
powered by ブクログココロが傷ついた人のサイトをみてたときに出会った。 わたしみたいなボーっとしてる人とはちがう人生。いろんな人生があるんだなーって思い知らされる、でもお薬のこととかよくわからないからむずかしかった
0投稿日: 2004.11.22
powered by ブクログリストカットの告白から始まるある女子高生の日記。 マイノリティな内容ではあるけれど、文体は明るくテンポ良く彼女の毎日を伝えてくれる。 ずっとネットで公開されていた日記なんだそうですが、 私が彼女の存在を知ったのはテレビ番組からです。 その番組が放送された時にはもう彼女は故人でした。 同じようなテーマの本はたくさん出版されてますが、彼 女の書く文章の力強さと脆さには思わず引き込まれてし まいました。 心身ともに余裕のある時に読んでくださいませ。
0投稿日: 2004.11.11
powered by ブクログ掲載されている日記が全体の1部分というところで星4つ。 ネット環境にあるのならHPへ行って読んだほうがお得かも。
0投稿日: 2004.10.31
powered by ブクログうちの尊敬する南条あやさんの日記を基にした本。 あやさんは自殺してしまったけど、すっごいうちの心に残っている本。
0投稿日: 2004.10.23
powered by ブクログ南条あや。彼女の文章はとても不思議である。明るくポップに綴られた日常は、とてもかなしいのにそんなことを感じさせない。鋭い観察眼、豊かすぎる感受性。細やかに綴られた日常、しかし死の直前の文章はどこか、自分を自分で突き放したように、どこか諦めを感じてしまう。できれば、彼女に会いたかった。話をしてみたかった。生きていて欲しかった。……もう、叶わないけれど。 あやさん、そちらはどうですか。楽しく日々を、過ごされていますか。
0投稿日: 2004.09.29
