
総合評価
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powered by ブクログ寒くなったので、恋愛ものが読みたいなと思って読みました。 1年前に読んだのですが、レビューを書くにあたりまったくもって内容を覚えておらず、ネットで内容を調べました……思い出した。 ピュアな恋愛というより、割とドロドロした恋愛ものでした。 恋愛ものの見どころは登場人物の心情表現だと思うのですが、同じ経験をしていなくてもなんとなく共感できる良い塩梅の小説でした。 理解はできないけど納得はできる、そんな本だったと思います。
1投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログまさに、若い頃の自分が経験した恋愛。 あの頃の、息ができないような苦しみ、孤独、絶望、苛立ち…… 自分で自分をコントロールできないほどの感情が常に自分自身を支配し、天国と地獄を行ったり来たりするような大きすぎる振り幅に心底疲弊しながらも抜け出せなかったかつての大恋愛を、嫌でも思い出す。
0投稿日: 2024.03.25
powered by ブクログ小手鞠さん2冊目。全選考委員が絶賛した島清恋愛文学賞受賞作とのことで胸がキュンとなるような純愛小説かと思ったら全然違いました。 かもめちゃんが19歳の時好きになった「男らしい人」は支配欲が強くて暴力的。任侠映画の子供は見てはいけません!というシーンを見せられてるよう…。そして29歳の時に好きになった不倫相手の「優しい人」は妻とはもう何年もいたしてません…と言いながら妻のお腹に3人目が!! 男性を見る目がないのか?どうしたって相手に問題あるような…。でもかもめちゃの恋は一途過ぎて狂気すら感じられるから普通の恋愛は無理なのかもしてませんね。
1投稿日: 2024.02.05
powered by ブクログ感想 誰か別の人を見つける。生涯をかけられるような趣味を見つける。今まで好きだった人を忘れる。だけどどこまで行っても逃避行でしかない。
0投稿日: 2023.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あまりにどっぷりと恋愛にはまりすぎる姿が空恐ろしく、更にその感情に唐突に終わりが来るところも理解できず…。 文体は好きなのに、内容が好きになれなかった。。
0投稿日: 2021.04.12
powered by ブクログ苦しい。 自分と重ねてしまって、吐きそうになりながら、泣きながら読んだ。 「欲しいのは、あなただけ。」あなたとの子供が欲しいんじゃない。家庭が欲しいんじゃない。「あなた自身」がほしい。 一卵性双生児みたいになりたい。別々の人間じゃなくて一緒になりたい。ドロドロに溶け合って、一つになりたい。 かもめは、自分で終わらせることが出来るから強い。 刺さる人には刺さるし、分からない人には分からないだろうなと思った。 ものすごく人を選ぶ作品だと思う。 好きな人を好きでたまらなくて、幸せな中にも不安と苦しみと焦燥感がある人は刺さって辛いんじゃないかな。
0投稿日: 2020.09.28
powered by ブクログ微妙…!笑 男性2人をどっちも好きになれず、そんな2人に執着する主人公も「アホか?」って感じで不快だった。そう思わせるのが作者の意図なら思惑通りです。読んでる途中も読んだ後も良い気分になれなかった…私には合わんかった〜〜
0投稿日: 2019.10.12
powered by ブクログ「かもめ」がかつて魂を焦がし、自ら終わらせた、2つの恋の物語。 10代後半、身も心も捧げたのは、男らしい人。 20代後半、生きたまま殺されているような愛をくれたのは、優しい人。 何もいらない、欲しいのはあなただけ、その言葉そのままに、ひたすら待って、追いかけて、愛して愛して行き着いたのは、生きたまま死ぬこと。 恋愛小説の楽しみは、どんな風にその恋が終わるのかということです。(暗い…笑)相手や主人公が死ぬとか、そんなのは全然面白くない。 主人公は、自らが死ぬほど愛した相手に、自らサヨナラを告げています。 気が狂うほど愛して、丸裸の心で、プライドなんてはじめからどこにもない。 そんな、果てしなく続くだろうと思っていた恋が、かもめの愛と、男たちの愛が全然違うものであると彼女が気づいとき、終わる。 まるで私がかもめに去られた男たちみたいな気持ちになって泣きたくなったし、 かもめが去っていった後の男たちがどんな人生を送っていったのか知りたくもなった。 きっと男たちはまた別の女性と幸せに暮らしていっていると思う。 身を焦がし、魂を焦がしたかもめは、この先もずっと独りぼっちの不完全な死体として生きていくのだと思う。 川滝かおりさんの詩が過ぎで、彼女が現在は小手鞠るいという名前で小説や児童書を書いていることを知り、はじめて手に取りました。 詩のような優しさとセンチメンタルさを味わわせてくれる1ページ目、1行目。はじめからわたしを虜にする彼女の文章がたまりません。
0投稿日: 2019.08.19
powered by ブクログ読んでいて苦痛になる作品だった。 正直、読み返そうとは思わないし、読後感は不快。 でもそれは作者があまりにも見事に、愛にのめり込む女を描いているからであり、高く評価されるべき作品なのだと思う。 おそらく、主人公のかもめは学力が高い。 しかし、恋愛に対しては圧倒的な愚者に感じる。 そのねじれが一層、かもめに対する共感と責めたくなる気持ちを煽ってくるのだろう。 「見ていてイライラする女」が主人公の恋愛小説。
0投稿日: 2019.08.07
powered by ブクログ愛するひとに対する、主人公の愚かともいえる一途な姿勢に、終始ヒリヒリとしながらも、「恋愛には、こういった抜き差しならない思いがセットである」ことを感じずにいられない。 残念ながら私にはラストに光を見いだせなかったので、評価は星ひとつ。 もしも年若い私が読んでいたなら、読後感は全く異なるものになっていたと思う。
0投稿日: 2016.03.20
powered by ブクログ1ページ1ページ 1行1行 ひとことひとこと 全部にえぐられた わたしを見た思いだ ただやみくもに目を背けて 忘れようとしていた思いが 蘇って辛い だけど、答えも見た気がする かもめのように 不完全な死体にはなりたくない また誰かを愛したい
0投稿日: 2016.01.08
powered by ブクログ他者と幸せな関係を結べない深い孤独を抱える人の恋愛の話。世界の端っこでポツンと一人取り残されつつ、自分の記憶と共に生きることで自らを救済し得た主人公だった。
1投稿日: 2015.09.25
powered by ブクログ読み始めて、しまった…と思った。ヒリヒリするような恋愛の追体験をしているような。けれど、やめられない。他人から見ると、どうしてそんな関係を続けるの? と言われるような恋愛も、そのさなかにいるときは、きっとこんな気持ちなんだろうなぁと、生き生きと伝わってくるような筆致。 激しく、強く、痛みさえ感じたあとの最終章で訪れる回想のとき。穏やかで、でもまだ痛みがあって。 「すべてを手に入れてもなお不幸な人間がいるように、すべてを失ってもなお、幸福でいられる人間もいるのだ」「愛を知るためには、愛さなくてはならないのだ」 この境地に至るまでの主人公の想いに、最後は静かにうなずかされてしまった気がする。 嵐のあとのような読後感は、悪くない。
2投稿日: 2015.04.15
powered by ブクログほしいのは、あなただけ。 そのひとと一緒にいたいがために、そのひとの仕事まで憎む、狂気じみたそのおもい。 共感することはできないかな。 それでも一気に読めました。
0投稿日: 2015.03.01
powered by ブクログ【本の内容】 支配欲をむき出しに、ときに力で組み伏せる「男らしい人」と、家庭を持ちながらもひたむきに愛してくれる「優しい人」。 ふたつの恋を思い返すときだけ、わたしはつかの間生者になれた。 激しくのめり込み、やがて溺れる恋の欲望を、駆け抜ける文体で描き出し、圧倒的共感を得た注目の恋愛小説。 自由よりも、後悔よりも、欲しいのは…。 全選考委員が絶賛した、島清恋愛文学賞受賞作。 [ 目次 ] [ POP ] 『欲しいのは、あなただけ』はストレートに心の痛覚を責めてくる恋愛小説だ。 市橋さんも「死のにおいを嗅ぎながら読んだ」という。 サディスティックな「男らしい人」と妻子がありながら包みこむように尽くそうとする「優しい人」。 二人の男性への恋慕に溺れ、どちらも破局した女性はこう独白する。 「心逝くまで好きな人を思い、その思いを今も生きる。地の果てで、独りぼっちの不完全な死体として」 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2014.08.23
powered by ブクログ暗いタイプの恋愛小説。本人が幸せだったと思えるならそれでいいとは思うが。私には到底のめり込みたくない要素の恋愛で共感できなかった。ずっと一緒にいたいというが、もし実現したとしても長続きせんよ、何か壁があるから甘美になってるのでは?と思った。
0投稿日: 2014.03.16
powered by ブクログこんなに好きで、こんなに落ち着いて、こんなに相性もよくて、こんなにこんなに…と思うのは、きっとずっと一緒にいられない相手だからなんだろうな 男らしい人も優しいひとも、そうだからね ずっと一緒にいられる人と普通の恋愛&結婚がしたい
0投稿日: 2014.03.15
powered by ブクログ初めて愛した”男らしい人”と 今愛している”優しい人”との恋愛を淡々と赤裸々に、 恥ずかしげもなく絞りだして遺した かもめという一人の女性の恋愛小説。 ”男らしい人”を一途に愛して、待って、 仕事すらもしないでただ傍にいてほしいと無謀に願うかもめ。 その何年もあとで、 ”優しい人”に希望を見出して、絶望を感じて、 一週間の中で生死を繰り返していくかもめ。 情念がすべての恋愛です。 かもめが最後の選ぶ道と その道の入り口で感じるものとは? 激しい。 虚しい。 その二言に尽きます。 そしてちょっと腹が立ちました。 それぐらい作者の小手毬さんが 「プライドのない全裸の女性」を見事に描きすぎです。 あたし好みのストーリーではありませんでしたが 恋愛エキスを凝縮した物語に浸りたいなら是非どうぞ。
1投稿日: 2014.01.13
powered by ブクログ友達にいただき読んだ本。小説家って情熱家なんだと改めて感じました。 主人公のかもめは男らしい人と優しい人の思い出だけで恋を続けられるとは絶対に思わない。だから結末は納得できない。
0投稿日: 2014.01.05
powered by ブクログ執着と欲望。題名からどろどろした恋愛ものかと思ったらちょっと違った。主人公のかもめは「男らしい人」と「優しい人」に執着していくが、支配していると思っている男は最後までかもめの心が分からなかった。「死に損ねた私」主人公のアイデンティティ自体が物語の本質なのかも。
0投稿日: 2013.12.14こわい
読みはじめてすぐ、この話危険って感じました…。主人公の独り語りで、どんどん危ない方向に話が進んでいくのだけど、怖いもの見たさでやめられない…。京都弁がさらに、独特の世界観を強調してなんとも言えない気分に。愛とか恋とかって、そんなにきれいなものじゃない、恐ろしくて気持ち悪いのに、決してやめられない中毒性を持ち合わせている。秋の雨降りの夜に読んでみては?
0投稿日: 2013.10.25
powered by ブクログうーん。ちょっと唸ってみたくなる恋愛小説でした~。 主人公のかもめが学生時代につきあってた「男らしい人」との関係と、かもめが結婚してから「優しい人」との不倫関係を描いた2つの大きな柱から成ってる小説です。 私はこういう恋愛はしたことがないのでちょっと現実離れした感じはしたんだけど、 1人の人をずーっと独り占めにしてずーっといたい。 って言う気持ちはちょっと理解できました~。 「男らしい人」との関係は、かなりSMの関係なんだけど、なぜそこまでしてそこまでされても「男らしい人」を愛してしまうのか、私には理解できなかった。ま、それがかもめのM的な性格なんだろうけど。。。 結局、二つの愛、かもめの独占欲に二人の男が適わなかったので、自ら別れを切り出すかもめ。 きっとそうして、またかもめは同じようにして男の人を愛していくんだろうな~。って思う。 ちょっと最後が、イマイチわからなかったんだけど、ま、どうでもいいや。みたいに思っちゃって、深読み二度読みはしませんでした~。 かもめ、絶対に精神科の治療うけたほうがいいよ~。
0投稿日: 2012.11.27
powered by ブクログタイトル通りだ。ただ、恋愛小説という一般的なイメージから感じるような甘さはゼロ。 「男らしい人」と「優しい人」。それぞれとの恋に溺れていた頃の自分を振り返る。 その頃“私”が欲しかったのはただ相手のみ。ただひたすらそのために突っ走った。 誰しも恋愛中なら突っ走ることがあると思う。しかしそれは初期の、ほんの一瞬だ。 この主人公は違う。ずっーーっと、ずっーーっと、アクセル全開なのである。ハタで読んでいると恐い。しかもその頃の自分を冷静に語れてしまうこの主人公がもっと恐い。 ☆島清恋愛文学賞
0投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログただ、そばにいたい、理屈じゃなくいたい。そんな恋愛が苦しくて引き込まれた。現実的な彼の考え方を越える、ほんとにただ、そばにいたい気持ち。その時間だけでも激しく幸せなところが。。。切ないなぁと。
0投稿日: 2012.07.18
powered by ブクログ男らしい人と優しい人、2人の男性の恋愛話でした。 入り込むと言うよりは、客観的に読んでいた気がしますが 続きが気になったのと、本が薄いと言う事もあり さーっと読めました。 優しい人の方は、わかる部分もありましたが 男らしい人の方は、私にはちょっと理解できない部分が多かったです。
0投稿日: 2012.05.06
powered by ブクログ二時間弱で読み終わってしまう程度の厚み。エンキョリレンアイの三部作が個人的に良かったので読んでみたものの、うーん。。。 主人公のかもめチャンみたいな恋愛をすると、ツラくなるのは分かってるのにヒトは人を支配したり、相手の一部、もしくは全部になりたいと思ってしまうんだなぁ…。 何ともまぁ…読む世代によって感じ方が極端になってしまう作品だなぁと思いました。
0投稿日: 2011.10.30
powered by ブクログこれを愛と呼ぶのだろうかって、悩んだ。 でも分からなかった。 誰かを欲しいと強く思うときは、恋をしているときだと思っているから。 欲しい気持ちばかりが強いときは、愛に昇華させられないと思っているから。 外界から切り離してでもあなたが欲しい。 そこに現実や生活なんて存在しない。 あなたとわたし、ただそれだけ。 。。。無理だなぁ。 どんなに誰かが欲しくとも、現実から逸れて生きることは出来ない。
0投稿日: 2011.10.04
powered by ブクログとても生々しいな、というのが率直な感想。 男らしい人、優しい人、という二人の対照的な男性を愛する女性が主人公。 ただ、いずれもずっと一緒にはいられないというのが切なすぎる。 そういうときに、女性がどういう行動に出るのか、 この作品で描かれている描写は、そのまま現実感を伴っていると思う。
0投稿日: 2011.07.27
powered by ブクログ2日で読み終わった。 ケド、期待してたほどおもしろくなかった。 「エンキョリレンアイ」の方が良かったな。 主人公のドMな気持ち、私には理解できない。 あまのじゃくともいえるかもしれない。 ちょっと極端。
0投稿日: 2010.09.10
powered by ブクログ「男らしい人」のほうは何も共感できなかったが「優しい人」のほうはダメだなぁと思いながらはまってしまう気持ちが理解できた。 いくつかのセリフが印象に残っている。
0投稿日: 2010.05.29
powered by ブクログ人にはどうしても惹かれてしまうタイプやスタイルがある。 こればかりは理性でも、どうにもできないらしい。
0投稿日: 2010.02.21
powered by ブクログ一ページ読み始めたら止まらなくなる、という唯川恵さんの言葉におされて読んでみました。 一途すぎて、私が恋人ならきっとひいてしまう。 ・・・のに後半部分になると感覚が自分と似ているところがあったのがなんとも言えない気分になりました。
0投稿日: 2010.02.05
powered by ブクログ『あなたの一部でありたい。同時に、全部でありたい』 主人公のかもめのストレートさは、時に、怖い。 誰かを愛する気持ちは大切なものだけれど、それは人生を破壊するものではなく、 願わくは人生の原動力であってほしい。 ――死を知るためには死ななくてはならないように、 愛を知るためには、愛さなくてはならないのだ。 わたしは愛する。それがわたしにとって、生きるということ―― こんな風に愛してしまったら、愛する方も愛される方も辛くなるような気がする。 私はこんな風には人を愛せないな。 経験から話すと、自分にも相手にも逃げ場を作っておいてあげられなければ、だめになると思う。 全般的に、主人公の気持ちに感情移入できなかったけれど、唯一、“従順そうに見えるけれど、好きな人に怒られたくて構ってほしくて、わがままを言ってしまうかもめ”に昔の自分の姿を重ねた。 どちらかと言うと、本文より大崎善生氏の解説の方が興味深かった。 「(中略)愛というたった一言で矛盾も背徳も罪悪も何もかもを包み込めるはずの季節。どんなに固く眼を閉じていても、その光が確実に届いている幸せを味わわせてくれた。過ぎ去った日々を俯瞰することができるようになるまで、人はいったいどのくらいの時間と経験を必要とするのだろう。止まってしまった過去として、いくら手を差し伸べても届かないものとして、ある意味では死んでしまった自分を受け入れるまでに」
0投稿日: 2010.01.29
powered by ブクログ会話の京都弁?に慣れず、読みにくかった。特に前半。 ここまで人を愛したことがないから共感できなかった。
0投稿日: 2009.03.23
powered by ブクログ今をときめくアラフォー(笑)の主人公が、 過去の2つの恋愛を回想する物語。 「男らしい人」と「優しい人」。 相手の男は両極端なタイプで、 その愛され方も違うものだが、 受ける女の本質に大きな違いは無い。 それはタイトルが物語っている。 狂おしいほど痛い愛。 休みなく一気に読んでしまった。 賛否両論あるだろうが、 私にとっては目が離せないほどの 読み応えがあったから。
0投稿日: 2008.11.03
powered by ブクログ男らしい人と優しい人。どこがいいのか分からない。男らしく見える人と優しく見える人?少なくとも私はどちらも好きにならない。
0投稿日: 2008.11.02
powered by ブクログタイプの異なる二人の男性との恋愛にのめりこむ主人公。結婚や家族より、「あなた」という存在だけが欲しいとまさにタイトルそのままなのですが、恋に溺れるってこういうことを言うのでしょうね。客観的に読んでいる自分がちょっと淋しい気がしますが。
0投稿日: 2008.10.21
powered by ブクログ強引なひとと優しいひと。 両極端なようで何処か似てるふたつの恋。 あたし個人としては、強引なひとに魅かれるかもめちゃんの方が分かるかもしれない。 どちらもハッピーエンドにはならないけど、いつか「あー好きだったなー」って思い出せる恋なんだと思う。
0投稿日: 2008.05.14
powered by ブクログまずは、「パイロットフィッシュ」「アジアンタムブルー」の著者、 大崎善生氏の解説を抜粋されたい。 読む側の空想の空をどこまでも広げてくれる、物語の中に入り込み考える 自由を与えてくれる、そしてわたしたちはコンテナのように小説という広 大な海の中に浮かんでいればよい。 小手鞠るい氏のことを、自由を与えてくれる作家、だと賞賛している。 考える余地を、そっと、置いてくれているのだと喩えている。 恋愛小説なのに、恋愛小説のような感じがしない。 そもそも、恋愛とは何なのか。評者はわからない。 燃え滾る欲望を持つことなのか、 何かも捨ててしまっていい気持ちになることか・・・。 ある場面で、かもめが思い馳せているように、 好きな人の一部でありたい、全部でありたい、 そう思うことが恋愛なのかもしれない。 恋愛=恋に愛するのか、愛に恋するのか。愛+恋なのか。 わからないが、恋に恋すると、若かりし頃の恋愛(純愛)が そのように喩えられ、昔話のひとつとして語られる場面に遭遇する。 好きな人の一部でありたいと思う気持ちは、 恋に恋している瞬間感じると評者は思う。 何も周りは見えていないのだ。 いや、見えている。あなたとわたしの世界は。 ≪以下、抜粋≫ ・むかしむかし、好きになった人たちを思い出すとき、 わたしはいつも、弟のことを思うような優しい気持ちになる。 ・わたしが怖かったのは、それは、自由、ということだった。 ・闇のなかでわたしを待っている黄色い車を見つける瞬間が、わたしは好きだった。 ・「おう、きょうはかもめちゃんとデイトや」 ・どうしても、その小包を開封する気力が湧いてこなかった。 開封して本を取り出す、ページをめくる、そこに書かれている言葉を読む、 読んで何かを考える、何かを感じる、何かを思う、そういった行為のすべてが、 わたしにはけだるく、空しく、鬱陶しいことのように思えていた。 ・あのころの自分と、今ここにいる自分を、うまく結び付けることができない、と、私は思った。 ・わたしの心のお葬式。これはわたしが男らしい人から愛されるために、どうしても必要な儀式なのだ、と。 ・わたしたちはふたりとも無言だった。けれどもその無言は生きていた。運転手と助手席のあいだで、 言葉にならないくらいたくさんの言葉がゆき交っていた。男らしい人は何かを必死で伝えたがっていたし、 わたしも必死でそれに答えたがっていた。 ・あなたの一部でありたい、同時に、全部でありたい。あなたの触れるすべてのものに、わたしはなりたい。 ・あなたが身体で、わたしが心。あなたが海なら、わたしは潮騒。あなたが空なら、わたしは夕焼け。 あなたが問いで、わたしが答え。愛することしかできない。それがわたしの答えなのだ。 ・四条から山科に戻るとき、タクシーで蹴上の坂を登りますやろ。あの坂を登るときには、うちは母親になるんです。 そうして翌日の夕方、店に出るためにあの坂を下りてきますやろ。そのときにはうちは、女になるんです。」 ・「もう行かなきゃ、遅れてしまう」と、言うのはいつもわたしのほうだった。 ・「幹彦さんにとっては突然でも、わたしにとっては突然じゃないの」 ・この世の中には、すべてを手に入れてもなお不幸な人間がいるように、 すべてを失ってもなお、幸福でいられる人間もいるのだと思った。
0投稿日: 2008.04.30
powered by ブクログ本気で恋愛した女性ならきっと共感するところはあると思います。 切なくなっちゃった(/_;)
0投稿日: 2008.01.12
powered by ブクログもしかして主人公はマゾ?って思ったり。 世の中、いろいろな人がいますから、これもアリなんでしょうけど・・・
0投稿日: 2007.08.28
powered by ブクログ07年7月。 支配欲をむき出しに、時に力で組み伏せる「男らしい人」と、家庭をもちながらもひたむきに愛してくれる「優しい人」。 主人公かもめは言う。「私は不完全な死体として生きている。二つの恋を思い返すときだけ、私はつかの間の生者となれた。」と。 何が欲しかったの? 自由でもなく、後悔でもなく。孤独感を逃れるための束縛かい。 第12回島清(シマセ)恋愛文学賞受賞作 。 ☆印象に残った文章。 わたしたちはホテルの一室にチェックインした。 「こういうところに来たからといって、何かしなきゃならないってことはないんだよ。服を着たまま、ふたりでこうして横になっているだけでも、僕は安らぐし、あなたがいやなら今夜は何もしないで、しばらくしたら帰ろう」と、優しい人は言った。決して開けられることのない窓のそばに置かれた、よそよそしいベッドの上で。 わたしが恋に落ちたのは、まさにその瞬間だった。
1投稿日: 2007.08.03
