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重力ピエロ
重力ピエロ
伊坂幸太郎/新潮社
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総合評価

2613件)
3.9
715
919
644
111
27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いや、死なんのかーい ハルくん、あれだけ他人に暴力をふるうやつはそれと同等以上の報復を受けるべきだ とか言っといて結局死なんのかーい まあ、そこで死んだら誰かが自殺しない限り無限ループなのは分かるけど、あれだけほざいといて結局生きるのはちょっとスッキリしないな。 なんだか、兄弟はどっちも正義感が強くプライドが高く偽善的で、ずっと自分達本位の綺麗事だ 嫌悪感湧きまくりだった! 合いませんでした!

    1
    投稿日: 2024.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024.4.7 終始不穏な雰囲気で、なんとなく春が犯人なんだろうと、心配になりながら読んでいた。 心配は的中したのは残念だったものの、父の最後のセリフは短くさりげないのにとても感動的だった。

    1
    投稿日: 2024.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    俺に似て嘘が下手だ、と声をかけるシーンでぼろぼろ泣いてしまった 「大事なときはいつも兄貴がいた」そんな風に弟に思ってもらえてたかなあとこの兄弟を羨ましく感じた。家族、とくに姉弟に会いたくなった

    4
    投稿日: 2024.04.03
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    宮城県民なら馴染みのある地名だったりが出てきて面白いです。 春が二階から落ちてきた も凄い良いよね。

    0
    投稿日: 2024.04.03
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    映画を何度か見たことがあり、その上でやっと原作を読むことができた。結末は映画と同じものの、原作にはないシーンが映画では加えられていたりと、また違った楽しみがあったように感じる。 特に印象に残ったフレーズは以下。 ・楽しそうに生きてれば、地球の重力なんてなくなる ・それはつまり私を決心させるために何者かが与えてくれたヒントだったのかもしれない。つまり、「それを、やれ」という合図だ。 ・本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ 作品の中に、オーデュボンの祈りの伊藤が現れて、最近読んだばかりだったのでタイムリーだった。映画の加瀬亮と岡田将生が良過ぎて、頭の中で2人をイメージしながらどんどん読み進めることができた。 正義ってなんなのか、正しさってなんなのか、何度だって考えるよな。

    5
    投稿日: 2024.03.24
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    アヒルと鴨のコインロッカーを読んだ時と同じ感覚になった。こっちのが好きだけど、設定は重い。 話としての面白さはあまりなかったけど、ずっしり心に残る作品だった。 レイプの結果産まれた弟の春。レイプに対して加害者は軽く考えがちだけど、その一時の快感が何人もの人生を狂わせることを自覚した方がいい。 ミステリーというよりは家族の物語だった。

    3
    投稿日: 2024.03.18
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    初めて読む伊坂幸太郎さんの本。最初は狂暴で荒々しい弟が登場で苦手かも…と思いましたが、兄弟、親子の思いやりが静かに感じとれる本でした。

    3
    投稿日: 2024.03.18
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    【2024年58冊目】 遺伝子を扱う会社に勤める泉水には、春という弟がいる。弟は容姿端麗で、絵が上手い。癌に犯され闘病生活を送る父親を見舞う傍ら、二人の口に上ったのは連続放火事件の話だった。「ルールがあるんだ。連続放火事件のね」謎を追う兄弟と、過去の辛い出来事。血よりも濃い家族の絆の物語。 再読でした。と、いっても前回読んだのが数十年前でしたので内容は全く覚えておらず、「確か面白かった」という印象だけで読み始めました。 兄弟や父と子の軽快なやり取りに微笑みつつ、過去の辛い出来事を知ってからは時に眉間に皺を寄せながら読みました。もしかしたらこういうことなのかも…?という予見がしやすい伏線の張り方が多かった印象ですが、それでも結末はもちろん予期できず、「そういう落としどころか」と思いながらの読了でした。 果たして血が繋がっているというのは、そんなにも尊いことなのか?主人公が遺伝子関連の会社で働いているという設定も、この問いかけを強化する意味合いを持っていて良かったです。 ご両親がとても素敵でした、理想の親が過ぎる。だからこそ最後の方は余計にぐっと来ましたね。 二人ともどうか幸せになって欲しい。 初読:2012年11月2日以前

    2
    投稿日: 2024.03.18
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    『重力ピエロ』(じゅうりょくピエロ)は伊坂幸太郎による日本の小説作品、およびそれを原作とした2009年公開の映画作品。 第129回直木賞候補作品、第57回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補作品、第1回本屋大賞ノミネート作品、2004年版このミステリーがすごい!第3位。 ※Wikipediaより引用 【感想】(ネタバレ含むかも…?) 最初の1頁で有名な台詞であろう、『春が二階から落ちてきた。』は最初何かの比喩かと思ったが泉水(兄)の弟の名前であった! 弟の春は、兄と会話する中で様々な考えを交えていく(偉人たちの台詞と共に)。その中で1番共感したシーンは、「『造形芸術は進化しない』」「人類は様々なことで進化・発達し(科学や機械も含め)てきた。そして先人の教えや成果を学んでさらに発展させたが、芸術は違う」と語るシーン。機械や科学技術は日々進歩しているけど、日常で見る有名な画家の絵は現代でも描こうと思えばかけるしその人が一生懸命考えて描いた絵だから進歩ではなくてそれが完成なんだなって文章を通して理解出来た気がした。その他にも最後の【参考・引用文献】を見ると分かるが〝性〟に関する事が多く載せられていたことが改めて分かった。それらは、生物学上血の繋がっていない春と会話する中で非常に重要な意味を成していると思うし、自分では考えない様な意見を語っていたから大変勉強になった。 感動はしたが、ミステリーを多く読みすぎているのか結末がどうなるのかは途中から分かってしまったのでもう少し展開が読めない様な感じだと面白かったかもしれない。(なので☆3)でも、夏子さんの話は面白かった。 伊坂幸太郎は、人の感情や倫理観を上手く文章にするのが長けていると思った。

    13
    投稿日: 2024.03.13
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    ゴダールからボブ・ディラン、ギャスパーノエにガンジーまで出てくるミステリー小説ってある?読み進めないと現実世界に戻れなくなりそうで不安になる小説特有の感情のせいでお風呂にまで持ち込む羽目に。本好き評論家の人に湿気禁物とガミガミ言われそう。

    1
    投稿日: 2024.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「春が二階から落ちてきた」 書き出しから持っていかれた。 四季の「春」が落ちてくる?二階から?? それはすぐに人の名前であることが明かされるけれど、あれには心底慌てさせられた。 物語は過去(泉水の回想)と現実を行き来しながら進んでいく。春のしたことは、倫理、道徳、社会の秩序などからしてみればもちろん許されないことだけど、自分が泉水の立場であったなら、同じ結論を出していただろうなと思う。 泉水と春がペットショップで話をする場面から、最後に春が二階から落ちてくるまで、じんわりほんわり気持ちがあたたかくなった。良き兄弟だ。 「オーデュポンの祈り」の伊藤と「ラッシュライフ」の黒澤が登場する。それぞれの物語の当人たちを思い出しながら、懐かしい気持ちで読んだ。

    2
    投稿日: 2024.03.10
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    かなり久しぶりに読み返した、私も色々と変わったのか、前回よりも話がわかるようになってた、忘れているだけかもしれないけれど前よりも重たくて明るい余韻が凄い、やっぱり私にとってなんだか特別な本

    1
    投稿日: 2024.03.07
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    おもろかったけど、こんなに長くはなくてもいいと思った。 『本当に深刻なことこそ、陽気に伝えるべき』 というフレーズはぶっ刺さったのでこれからのモットーにしようと思う。

    2
    投稿日: 2024.03.05
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    重いテーマを軽やかに書かれているのは流石だと思いました。最初なかなか物語に入り込めなかったが、途中から引き込まれてあっという間に読み終わりました。

    1
    投稿日: 2024.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    内容としては予想できるような展開の狭い話だった。 しかし伊坂幸太郎の描くキャラクターの会話のリズム感。そして容赦容赦に挟まれる回想。偉人のフレーズや、花言葉。音楽。絵画についての知識が飽きを全く感じさせなかった。そうじて良作。 冒頭の春が二階から落ちてきた。から始まり春が二階から落ちてきた。で終わる。 驚きの書き出しを最後に繰り返すところに物語の着地の綺麗さを感じた。 テーマ は罪と罰についての解釈。親子のつながりとは血縁、育て親としての環境なのか。?? すきな例え 大きな毒を殺すために別の歩いことをする。 マラリヤ療法 十九世紀の終わり頃、梅毒は最低の病気だった。梅毒菌が脳に入り込んで、気が触れたようになって死ぬ。もちろん抗生物質皮なんてない頃だよ。そんな時にね、ある精神外科がね、マラリヤを利用することを考えついた。蚊に血を吸われるときにマラリヤ原虫という寄生虫が映るんだよ。アレクサンダー大王だってマラリアにかかっていたらしい。とにかくさ、それに罹ると四十度くらいの熱が出て大変なんだ。 梅毒菌は熱に弱い。だから梅毒患者に毒を弱くしたマラリヤ原虫を感染させる。そうするとマラリヤの発熱で、脳の梅毒中が死ぬ。

    2
    投稿日: 2024.02.23
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    驚く様なストーリー展開はないが、流麗な人物の会話や知識の引き出しが多く、飽きない。 伊坂幸太郎の小説はスマートでかっこいい。 「春が二階から落ちてきた。」

    0
    投稿日: 2024.02.14
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    ミステリーとしては、読んでいくうちにある程度予想できるような展開ではありましたが、それ以上に、罪と罰について深く考えさせられる作品でした。人を裁くってなんだろうというところまで考えさせられました。 重い設定でありながら、温かくジーンとくるような場面も多く、読み終わってみると一貫して家族愛の物語だったなぁと感じました。

    2
    投稿日: 2024.02.06
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    伊坂幸太郎作品、初読み。例によってブッコーフ。 家族小説というジャンルなのか、とてもほっこりしたし、温かくなるシーンが多くあった。兄弟の絆も感慨深いが、父親が良い父親で理想像すぎる。マジでこんな父親になりたいと思わせてくれる小説だった。お母さんもとても良い人。競馬場の話が好き。 序盤から怒涛の展開というわけではなく、放火事件が周りで頻繁に起きていてその犯人をずっと追っている展開。 衝撃展開とかはないが、兄弟や家族エピソードちょくちょく出てきて心温まる。でもこんなに盛り込む必要はあったのだろうか?と思ってしまった。後半に回収はされるものの、ギュッとすればもっとコンパクトに話がまとまる気がしないでもない。本が普通の小説より若干分厚いため思ってしまった。 以外ネタバレ↓ ミステリー要素としては登場人物が少なくて、なんか消去法で予想できてしまった感。春が放火してると思ってたし、本当にそうだったときはどんでん返しがなくてちょっとかなちい。葛城も怪しかったし、難易度は易しめだと思う。そういう点では小さい子でも読めるかもね。あ、でもレイプが...。 あと夏子さんは結局どうなった?後半でナイスアシストをするも、物語の中でそこまで目立たなかった印象。でも春の秘密を主人公に伝える役割ではあったのか。小説では描かれなかったものの、ワンチャン春とくっつくのかもしれない。 「重力ピエロ」というタイトルについて。ピエロはサーカスで危険な芸や見てる人をそわそわさせる芸をするが、それを忘れさせる、すなわち「重力」を忘れさせるように振る舞い、あの化粧をしている。同じように春と泉水も、血や遺伝子は繋がっていないが、その遺伝子的つながりを忘れさせるような繋がりだったり絆が生み出すストーリーだったりが本当の繋がりであり、家族、兄弟であるということ?結構良い感じの解釈だと思う。 好きな話→ジョーダンバット、母と行った競馬場、絵の展覧会で尻を叩いた話、他にもあったけど忘れたのであとで書く...。

    13
    投稿日: 2024.02.05
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    伊坂さんの会話のリズムがすごく好き。ふっと笑ってしまう軽快な会話が、辛い過去もある重たい雰囲気の話とのバランスをとっているのか、スラスラと読めてしまう。 でも昔の人の言葉とか芸術を会話に混ぜて無理なく話せる人、滅多にいないと思う。魅力的な会話ができる人になりたいなぁと思った。

    1
    投稿日: 2024.01.28
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    放火、遺伝子、家族の物語。重力にさからうピエロのように、あたりまえにある社会や法律、規則から家族くらい逆らってもいいじゃないかというメッセージが印象的だった。おもしろい!

    2
    投稿日: 2024.01.19
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    すごい速さで読むことが出来た。ストーリーの展開が読める割に、表現がややまどろっこしく、途中、雑に読んでしまった感がある。ところどころに散りばめられている絵画や音楽、名作の話が好みだった。

    2
    投稿日: 2024.01.17
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    今回も面白かったです。 ラッシュライフに登場していた黒澤も出てきます。 展開は先読みできるものでしたが、伊坂さん独特の言葉使いのおかげで飽きることなく楽しく読むことができました。 犯罪の負の連鎖にモヤモヤしつつも、私が春と同じ立場ならもしかしたら...と考えました。春のことを肯定してあげたいけど、でも...みたいな感情になりました。 春と実の父親の反省の対比が良いなと思った作品です。

    1
    投稿日: 2024.01.15
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    非常に読みやすい本だった。人物関係がはっきりとしていてわかりやすかった。言葉遣いがとても好きだった。

    1
    投稿日: 2024.01.12
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    おもしろかった。 設定自体が馴染みのないものだし、さらにそこに様々な偉人や作家の引用がなされているのも関わらずさらっと読めた。少しずつ伏線が回収されていき、終盤でなんとなく犯人や謎だったことがわかっていったが、終わり方が予想できず最後まで楽しく読めた。タイトルもはじめと最後の一文もすごくインパクトとセンスがあっていいなと思ったし、自分好みのラストで満足な作品だった。

    1
    投稿日: 2024.01.10
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    陽気なギャングシリーズが好きだったので、伊坂幸太郎の作品を久しぶりに読みたいということで手に取った小説です。ピエロが大好きなのでタイトルに惹かれたのですが、私の目は正しかったと思います。非常に面白かったです。 泉水と春という兄弟と癌の父親が中心のお話です。弟は、レイプ犯が母を犯して生まれた子であるという複雑な家庭状況です。ですが、血の繋がりなんて関係ないと改めて思わせてくれる小説でした。 泉水が遺伝子に関係する仕事に就いているからこそ、この小説における家族の部分は描きやすく、印象にも残りやすかったです。 この家族は、常識の範囲内には収まらない稀有なこだわりや知識を持っているため、ユーモアもあり面白かったです。

    1
    投稿日: 2024.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。 連続放火事件と弟の出生の秘密が結びつくときのざわざわ感が良かった。 父親の懐の深さに感服。 兄の弟への気遣いにも感服。 最後に頑固な店主に謝らせに行くところが面白い!

    1
    投稿日: 2024.01.07
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    レイプ犯の子供であるハルを兄と父が愛情もって接するものかだり。 放火魔の犯人が春だったのは、出生に起因することだと思うので少し悲しい。

    2
    投稿日: 2024.01.06
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    設定はあり得ないし、こんなことがあったなら家族全員ずっと暗いだろうと思うのに、なぜか明るい 一つの家族と、兄弟の絆を感じられる作品 空中ブランコを飛ぶピエロのように重力を忘れさせてくれる、そんな何かが起こるように 血が繋がってなくたって 家族の絆は作れるよね 伊坂幸太郎さん、やっぱり好きだなぁ

    14
    投稿日: 2023.12.30
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    異なる生い立ちを持つ兄弟の絆が終始感じられて心があったかくなる物語。 弟と比べてどこか鋭さに欠ける主人公に共感し、応援する気持ちとハラハラを感じながらスラスラ読めた。 後半からラストにかけての引き込まれ具合は流石でおもしろかった。 完璧じゃない主人公が目的を達成するために奮闘する物語が好きな人にはおすすめです。

    2
    投稿日: 2023.12.29
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    文庫本版を読みました 長いです あまり本を読まないのでいくつかの挿話が長く感じました 複雑な過去を持った兄弟が事件を解決していく話と思いましたが、そうではなく最後100ページくらいからは驚きでした

    1
    投稿日: 2023.12.27
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    上手とは思う。ただ、軽さを爽やかさと取るか浅薄さと取るか。どちらにしても深い面白みというのは感じ取れなかった。

    1
    投稿日: 2023.12.24
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    小難しい歴史や偉人の言葉を引用して、ウィットな表現でハートフルな内容を訴える小説です。 その感じが伊坂幸太郎っぽくて、安心して楽しめました(笑) 「おまえが仮に法を犯しても、そこには何か理由があるんだ、と俺は信じるよ。俺は社会よりも、俺の家族が大事なんだ。」 これは主人公たちのお父さんのセリフですが、社会的には間違っていても、子供の味方でいてあげたいという気持ちって、親だからって当たり前ではないと思います。 私も、子供から好かれ、子供に対しても社会よりも家族が大事なんだって言えるお父さんになりたいと思いました。

    20
    投稿日: 2023.12.17
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    伊坂幸太郎の作品でも人気なものらしいので読んでみた。 んー。重い。読み終わったあとのずっしり重い感じ、ゴールデンスランバーしかまだ読んだことはなかったが、読み口がサラリとしてる部分は伊坂幸太郎っぽいなーと思いながらも、やはり主人公の心情のジワジワと首を絞めてくる黒い液体に飲み込まれる感覚を共感できる所が読み手を圧巻させたと思う。ラストの描き方がやはり伊坂幸太郎とは最高の作家だと思わせる。社会とは何か、道徳とはなにか。法律とは何か、弁護士のためにあるのだろう。その言葉が印象的だった。事の一片しか知らない者に決められるような事ではない。 絶対悪ではない自分にしかわからない問題に押しつぶされそうになった時、もう一度読み返してみたいと思う作品だった。 やっぱり物語の終わらせ方が天才的。

    5
    投稿日: 2023.12.15
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    レイプによって生まれたという設定から引き込まれたし、登場人物が愛せる。 遺伝子の基礎知識があったのでより楽しめた。

    1
    投稿日: 2023.12.11
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    春が二階から落ちてきた。 この一文で一気に入り込める。青春、家族劇。 主人公の兄、和泉、弟の春。優しく強い父、美しく芯の強い母、仇役、キャラクターが絶妙に組み込まれており分かりやすいけど、クドすぎない感じが良かった。 仙台市を舞台とする事が多い著者だが、土地勘があると少しだけ楽しめる部分もある。

    1
    投稿日: 2023.12.09
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    泉水と春。2人は兄弟だが父親が異なる。 弟の春は母が強姦魔に襲われてできた子だった。 彼等が大人になってから、連続放火とその火事現場を予見させるグラフィティアートが出現する。これらの謎解きに取り組んだ末に訪れる真実とは・・・ 目次をみた途端、その余りに細分化された章にクラクラしてしまった。ところが読み進めると、この章の切替のおかげで、幾分間延びした感じの構成が輪郭を保ってくれていた。ても目次一覧でみるとやっぱり凄い・・・笑 過去に起こった辛い事件が卑劣すぎて、その事実を知った春の生き方に胸が詰まった。きっと自分の存在自体を無くしてしまいたかっただろうし、危うい精神状態になるのも無理はないと思う。 一方で、そんな春のことを確かな愛で守ろうとした家族の姿にも、苦しくて胸が張り裂けそうになった。 伊坂幸太郎さんお得意の本線からの脱線と比喩が巧みで、ウィットに富んでいた。伊坂ワールド全開なので、好きな方には堪らない作品だと思う。 ただ展開が緩やかな上に、多様な引用の影響で、私は途中で何度か脱落しそうになった。そんな時ラッシュライフぶりの泥棒の黒澤さんに再会出来たので、何とか気持ちを繋げて読むことが出来た。 ミステリー要素は控えめだったが、辛い過去の事件を抱えて生きる家族の姿がよく描かれた作品だと思う。出来れば、本線から逸れてしまっても、父だけでなく母も存命のままで描いて欲しかった。 読後、改めてタイトルの『重力ピエロ』の意味がジワジワと沁みてくるような作品だった。

    24
    投稿日: 2023.11.19
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    章が短く区切られていく感じが普段は苦手なんですが、こちらは上手くできてるなという感じで読めました、面白かったです。

    1
    投稿日: 2023.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと、そうなのかな、となんとなくの推察で進行していき、やっぱりそうだったんだってなった ともかく春が捕まって終わりじゃなくてよかった

    1
    投稿日: 2023.11.17
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     2003年刊行、伊坂幸太郎さんの初期作品です。  多くの方が「伊坂ワールド」として実感している、個性的なキャラクター、軽快な語り口、機知、洗練されたユーモア感覚、洒落た引用や比喩等は、もうこの頃から全開です。  ただ本作は、ミステリーとしての醍醐味を前面に打ち出さず、悲しい過去を抱えながら生きる家族にスポットを当てた物語、と言える気がしました。  内容としては、とても痛々しく深刻で、私・泉水の弟・春の生い立ちも生きていくことも、全てが苦悩に満ちたものです(ネタバレで物語の根幹なので伏せます)。  しかし、流石の伊坂さん。作中の『本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ』のセリフの通り、軽快な会話と展開のテンポのよさで、切なさと面白さのバランスが見事に両立しているようです。  抗えない重力はあっても、観る人に大変さを感じさせず、軽々と空中を飛ぶサーカスのピエロ。しかも泣き笑いの表情でユーモアを振りまきながら‥。  この本作を完全に集約する表題は、読後にその意味を理解するほど、秀逸さを実感しました。  純真さ、切なさ、そして可笑しさと愛おしさにあふれた物語でした。

    95
    投稿日: 2023.11.12
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    これはミステリーっぽい復讐の物語なのかな 話が細かく章分けされていたので、気持ちがそこで切れてしまうため少し読みにくかった 血がつながってなくても、親子とはなり得るし、つながっていても憎しみしかない関係もあるなと思う 弟君の人生においてずーっと自分の存在意義が辛かったんだろうけど、お父さんやお母さんにしたらそれでも生きていてくれる事が大事だったんだろうな 絶妙にバランス良く成り立っていた家族だったのが感じられた それにしても性犯罪者は再犯率が高いのでもっと刑罰を重くした方が良いのではと思いました

    1
    投稿日: 2023.11.12
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    内容が深くて謎解きも面白かった!! 色んな豆知識が身についていく感じがたまらない! 和泉と春の会話のやり取りがやけにリアルで面白い。人を救うのは気休めの美味い料理、その通りだと思った。遺伝子や血縁関係なんかは、後から理由をつけたがる人間の言い訳でしかなくて、そんなものがなくても家族は繋がってるんだと思わせてくれる感動ものだった。ぜひ沢山の人に読んで欲しい。 伊坂幸太郎さんの他の書籍も読んでみたくなった。

    1
    投稿日: 2023.11.11
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    面白い。 レイプによって生まれた春と泉水の物語。放火とグラフィックデザイン、遺伝子の要素で話が進む。春の実の父親でレイプ犯の葛木を殺すためにグラフィックデザインと放火を行った春、それに気づくも見逃す兄と父。家族のつながりは遺伝子だけではないんだな。遺伝子について少し知ってたから尚更読みやすかったし、グラフィックデザインの暗号が塩基と対応してるのは面白かった。春が癌で闘病中の父が生きれるようテロメアであるTTTAGCの頭文字をなぞって著名人を書いたりゴダールの映画を見たりするっいう発想すごい。ピエロは重力を無視する、陽気に振る舞う姿が春や泉水、父と被った 一文目の春が二階から落ちてきたって言うのも度肝抜かれた ネアンデルタール人とクロマニョン人の違いを絵を描くかどうかに着目するのも面白い

    1
    投稿日: 2023.11.08
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    ミステリーと人間愛の話。 生い立ちから始まり、先々のストーリー展開は読み取れる物はあったものの、兄弟愛と父の強さ、母の子を守る強さが印象的でした。 ピエロは、誰のことを指すのか考えていたのですが、出てくる登場人物全ての人を指すのでしょう。 それにしても、父のどんな言葉も偉大だなぁと思いました。血の繋がりなんてノープロブレム!それを通り越して愛情たっぷり頂きました!

    8
    投稿日: 2023.11.05
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    2010年当時の感想 伊坂さんの本はこれしか読んだことがないのですが、 すごく好きな一冊。 遺伝子の謎解きなど、とてもわたし好み!!(笑) あとちょっと切ない。 お父さんの、 「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんて感じなくなる」 というセリフが印象的。 映画もとても雰囲気が良かった

    4
    投稿日: 2023.11.03
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    同じ母親でも弟はレイプ犯の父親をもつという非常に重いテーマであるが、それでも良い作品になるのが伊坂幸太郎。ユニークな場面もあり、そして終盤になるにつれて読むのをやめられなくなる。春が放火事件の犯人なのは薄々勘付いていたが見事な伏線回収だった。冒頭と最後にある”春が二階から落ちてきた”は題名にもある重力を感じないピエロのように全てから解放された春のことを指しているのではないか。

    13
    投稿日: 2023.11.02
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    全てがフラットで情緒の上下がない作品。 本作は「父、母、長男、次男」という構成の家族の話だが、次男の生い立ちは複雑なものとなっており、母親が強姦魔によって授かりながらも産む事を決意したという経緯がある。 話の本筋は兄弟でのやりとりをメインとしつつ、その複雑な生い立ち部分を絡めながら進行していく。 テーマは非常に興味深いものなのだが、 私が本作を読んだ印象は、、、 「人間味がない」 「進捗感がない」 という点。 メインの兄弟の会話に熱量がまるでなく、ロボット同士のやりとりを見ている感覚があった。 喜怒哀楽のようなものがほとんど感じられず、 ある見方をすればお洒落にも見えるのかもしれないが、登場人物に対して没入することが最後までできなかった。 それも相まってか、 本来であれば事件の真相に迫る終盤に向けて読者として熱量があがっていくはずが、その点も望めなかった。 私は伊坂幸太郎氏の作品は初めてだった為、 著者をよく知る方からすれば「これこそが伊坂幸太郎」というものなのかもしれないが、 没入することが難しい作品であった。

    13
    投稿日: 2023.10.30
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    主人公と春の掛け合いがところどころオシャレで面白い。話も回想は所々あるけど読みやすかった。 タイトルの意味も理解できて、伊坂幸太郎らしい作品。

    1
    投稿日: 2023.10.27
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    とても重いテーマなのに伊坂さんが描く家族はとても温かくて、「なんてことないよ」と強さをくれる。 伊坂さんの描く正義の中には「どうして人を殺してはいけないの?」という問いかけがあって、それぞれの考える必要悪は人それぞれなんだなと思わさられる。 世の中のルールとしていけないことも、自分的にはこれで良かったと安心できました。

    10
    投稿日: 2023.10.20
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    家族愛を感じました。 世の中には色々な愛のカタチがあるけれど、 愛は誰かを想って考えて感じる気持ちだと思いました。 本の感想ではないですね笑

    1
    投稿日: 2023.10.19
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     途中でほぼ分かってしまうというか、わからせている。でも割と面白く読めた。  伊坂節とも言える、粋なセリフ、ズバッとした文体、かっこいい男達が満載。

    9
    投稿日: 2023.10.12
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    ☆3.5 ミステリーとしては早々に犯人や登場人物の正体に気づいてしまって微妙に感じたが、家族愛の物語としては面白かった。 特に父との最後のやり取り、母との競馬場での回想シーンが好き。

    1
    投稿日: 2023.10.09
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    同著者の他の作品が面白かったので購入。映画化もされたベストセラー。しかし、犯人が結構早い段階でわかってしまい、ミステリーとして中途半端な印象だけが残った。読み終えた後も人気のある理由がよくわからなかった。また一部倫理観を疑う記述が散見されたのも残念だった。

    1
    投稿日: 2023.10.04
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    映画版の最後は覚えていましたが、小説の最後はすっかり忘れてましたね。 2003年に発売された本で、20年も前の話となると今実行しようとすると防犯カメラに映ってしまうんだろうなとか読み終わったあとに思ってしまいました。(ロマンもなにもない(笑)) 「泉水」と「春」でスプリングですね。と話をしているのを読んで、はじめに読んだ時もいいなと思ったけど、一回読んでいいなと思った本はやっぱ変わらずいいな、と思いました。

    1
    投稿日: 2023.09.26
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    再読。放火とグラフィティアートと遺伝子とが絡み合って…。久しぶりの再読だったけど、やっぱりいい。父さんかっちょ良くて、敵わないです。「おまえは俺に似て、嘘が下手だ」は名言ですよね。

    8
    投稿日: 2023.09.16
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    やはり伊坂幸太郎ワールドは面白い。 重苦しい話題だけれど読み進めずにはいられない文章の面白さ。引用も良いしユーモアたっぷりな言い回しが最高です。 そして主人公たち家族の絆が本当に良い。 『俺たちは最強の家族なんだ』 これを言える父親の力強さといったら。 久しぶりに伊坂幸太郎作品を読了しましたがやっぱり満足でした。 ここの感想には関係ないけれど、この9月に殺し屋シリーズの新作も発刊されるので楽しみです。

    21
    投稿日: 2023.09.07
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    本当に橋の下から拾われた子だったらよかったのにと思う。 血が繋がっているということがそんなに大切なのか、血が繋がってなくても私は愛されて育ったんじゃないか、むしろ血が繋がっていないほうがもっと自由に生きられたんじゃないか とか血が繋がってるからこそ考えられるようなことをこそこそ考えてしまった。 事態の深刻さを忘れさせるほどの軽快な会話 だんだんゴールに近づいていく高揚感 この兄弟をずっとそばで見てきたような臨場感 飽きさせないってすごいなと思った。

    9
    投稿日: 2023.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この先も定期的にこの小説の事を考えるだろうなと確信した。それぐらいこの小説に心動かされたし、時間を空けて何度も読みたいとも思った。 重い題材だけど、それに反して愉快でユーモアのある登場人物の掛け合いと、テンポの良いストーリー、クセになる空気感、全てが心地良くて、読む手が止まらない。 この小説の魅力は多岐にわたるが、その一つとして魅力的過ぎる登場人物がある。泉水と春の最強の兄弟、子供っぽいけど偉大な父、強い心を持った母、やば過ぎるストーカーの夏子さん。一人一人が癖が強くて、かといって鬱陶しくもない。 過去作の登場人物も出てきた。伊藤と黒澤。伊藤は今回はちゃんと出てきた。だいぶファンサ的な出方だったのが面白い。黒澤は物語に関わるほどガッツリ出てきた。好き。 また、レイプによって生まれた腹違いの兄弟という題材で、家族の不和について一切書かれていないのも凄くよかった。DNAなんて関係ない。いい意味でそう思えた。

    2
    投稿日: 2023.09.04
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    伊坂幸太郎らしく、読み始めたら止まらない文章の魅力。読み終わったあとは今すぐ家族に会いたいと思った。始まりと終わりも秀逸で、まさに、小説の奇跡。あと黒澤が相変わらず最高でした。

    2
    投稿日: 2023.08.27
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    人生というのは川みたいなものだから、何をやってよう流されていくんだ。安定とか不安定なんていうのは、大きな川の流れの中では些細なことなんだ。向かっていく方向に大差がないのなら、好きにすればいい。 まさか、楽するために生まれてきたんじゃあるまいな 甲板上で一人が逆方向に歩いたところで、影響はないだろう。そんな一人の行動とは無関係に、船は進む。沈む時は沈む。〜しょせんは船(運命、遺伝子、川の流れ)の上だ。

    2
    投稿日: 2023.08.26
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    なんというか、哲学的?な感じで難しいところもあるけど、最後はウルっと。 途中途中に過去のエピソードが挟まっていて、それがかなりある。単調なので、一気読みはできない本だなと思った。 最初に目次見た時にビックリしたぐらい細かく章が分けられているので、少しずつ読み進めるタイプの本として読ませていただいた。 伊坂さんの本は読む順番が大事そうだな…あまり意識しないで手に取っちゃってるなぁ。

    20
    投稿日: 2023.08.20
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    遺伝子、グラフィティアート、連続放火事件。兄の泉水と弟の春が、3つの因果に直面する物語。 ラストの伏線回収は鳥肌モノ。弟の出生のきっかけでもある悲しい事件を、弟だけでなく兄も憎み人生をかけて復讐を果たす。 「では、と最後に、私の内なる私が言ってくる。では、お前の父は誤っていたのか、お前の弟は誤りなのか、不幸なのか。そこで誰かが、「それはどういうことなのだ?矛盾じゃないか」としつこく詰め寄ってきたならば、私はためらうことなく、「知るか!」と激昂しただろう。「矛盾だ。悪いか」」

    2
    投稿日: 2023.08.16
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    伊坂作品で1.2番を争うくらい好きな作品。 一癖二癖ある弟の春が見つける落書きと放火事件のつながりを一緒に探る兄の泉水。 入院中の父も加わり事件の真相を探るが、、、。 話の前提となるキャラの背景がかなり重たいのと裏腹に軽いテンポで物語は進行するし、目次が細かいのも読みやすさに拍車を掛けている。 癖強い弟とのやりとりが兄を挟むことで読者には会話の爽快感だけをうまく伝えている。 落書きと放火場所に込められる表向きの意味が構ってちゃんすぎて、純粋さを醸し出している。春の兄に対する信頼とこだわりが物語が進むに連れてより強く明確に描かれている。 父の「お前は俺に似て、嘘が下手だ」は万感の意味が込められていてグッときた。 最強家族の一つの完成形を見た。 ほか好きなワード 本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ。 赤の他人が父親面するんじゃねぇよ。 二階から春が落ちてきた。

    4
    投稿日: 2023.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    約13年前に単行本で読んだことがあり、今回は文庫版。 13年もたっていると内容をかなり忘れていた。 犯人も覚えていたし、落書きと消す仕事も覚えてたけど、いろいろ細かいことを忘れていた。 何年もたってから再読というのは、また新たに読んでいる感覚にも近い。 しかし、すごく大きな内容を忘れるものだな。 春がどうやって生まれたのか。 善悪とは?遺伝とは?問いかけられる。 伊坂幸太郎さんの小説を娘に勧めたけど、この小説は2冊目に勧めた。 内容を忘れているところもあったけど、この小説は考えさせられたなという強い記憶が残っていたので、勧めたけど、娘の年齢で勧めて良かったのか?もう少し後の方が良かったのかな?と今頃思ってしまったが、娘は伊坂幸太郎さんの小説にどんどんはまって、片っ端から読んでしまったので、まぁ大丈夫なんだな。 親子で同じ作家が好きなのはいい。

    1
    投稿日: 2023.08.12
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    家族のつながりに焦点を置いたお話。 復讐に燃える主人公の弟、彼の奇天烈な行動に足を引っ張られる兄。 2人の間で独特な世界観があって、若干飲み込みづらかった。それが良いとも言えるけれど。 重い話だけれども、心温まるシーンがいくつか。 お父さんがとてもカッコイイ!

    3
    投稿日: 2023.08.09
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    重い内容やけど、それを軽く進めていく感じがほんまに好き。暗いんやけどぼんやり灯りがあって、ほっこり温かくなる感じがする。家族みんな素敵。一番好きな小説。

    1
    投稿日: 2023.07.29
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    どうしてこんなに章が細かく分かれてるのか、書籍化したときに二重螺旋になるように…だったらどうしよう。こんなに面白い読書体験を、ありがとうございます。橋で話しかけてきた彼は、もしかして、喋るカカシと対話した彼だったのかなあ

    1
    投稿日: 2023.07.24
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    火事や強姦など物騒な事件が描かれながらも、非常に深い愛のお話。 泉水と春の両親は二人とも偉大で温かく、このような人間になりたいと思った。 是非映画も観てみたい。

    1
    投稿日: 2023.07.23
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    春と泉水の兄弟愛が分かるエピソードが良かった。 お父さんとの会話、特に「お前は俺に似て、嘘が下手だ」というお父さんのセリフにジンときた。

    2
    投稿日: 2023.07.22
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    あらすじを読んで重い内容なのかと思い、こちらまで暗い気分になるようなお話が苦手な自分はずっと読まず嫌いをしていたのですが、いざ読んでみると暗い内容がずっと続くようなお話ではなく、登場人物たちがチャーミングであったり、登場人物の掛け合いで笑えたりして、もっと早く読んでいれば良かったと思いました。ミステリー要素があり、節々に違和感や謎が散りばめられていて、その違和感と謎の正体が分かった時は息をのみました。物語の始まり方と終わり方が美しかったです。

    2
    投稿日: 2023.07.15
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    好き。 めちゃおもろかった。 家族、多様性、葛藤と苦悩。 人間の理不尽さをビッシビシ感じまくり。 兄弟愛は秀逸。 また読み直したい。

    3
    投稿日: 2023.07.09
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    なんか悲しいようで、でも心も温まる作品だったと思います。個人的には好きです。 まず、春の言葉にできないような苦悩に共感できたこと。毎日それだけを考えて生きてきた彼にとって、それを果たせなければ人生を進展させることはできない。自分の存在すら恨む姿になんとも言えない感情をもちました。 そんな彼にとって、兄の泉水はお守り的な存在で、兄弟の絆のようなものに尊さを感じました。私にも一人の弟がいて、泉水と春の兄弟の姿に、私たちの兄弟像を投影せざるを得ず、読み進めていました。こんな言葉でまとめることに少し不安がありますが、泉水と春は共に信頼しあって、愛し合ってる関係性だったと思います。無邪気に言った「僕たち兄弟は最強なんだ!」…、なんて素敵なんだろうと思いました。私も当然のように関わりあってる弟のことを深く考え、この作品を読み終えたときには、自分の人生に絶対いなければならない人だと改めて気づかされた、そんな気がします。(なんか照れくさくて、弟には絶対言えませんけど。笑)

    4
    投稿日: 2023.07.09
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    優しい父と美しい母、そして兄の泉水と弟の春は、半分しか血が繋がっていないってどういうこと…。 こんな衝撃的な事実を冒頭から突き付けられているにもかかわらず、言葉遊びのような、センスの良い会話が飛び交っている。 まず、泉水と春。二人の名前を英語にすると、どちらも『スプリング』だなんて洒落てる。 泉水の会社は「遺伝子情報」を扱う企業で、春は人並み以上の外見を持ち、絵の才能がある。 グラフィティアートの出現と、仙台の連続放火事件、遺伝子のルール。 絵画の知識や小説の書き出しなどを盛り込んで、複雑な話を読みやすく書かれているところが凄いと思った。 読みやすいということは、言葉の使い方や例え方など、作者の読者に対する気遣いが行き届いているということなのだと思う。 「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」 「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんてなくなる」等々。 記録しておきたくなるようなたくさんの名言と、黒澤の登場は、この物語を大いに盛り上げてくれていると思う。 遺伝子を越えた最強の家族の物語に、思わず小さく万歳したくなった。

    53
    投稿日: 2023.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    筆者の素晴らしい作品に対して、賛辞を表現したいのですが、陳腐になりそうで畏れ多く感じます。本作は、家族と遺伝・それをめぐる葛藤のドラマ、であったと思います。 ・・・ 血のつながらない家族、それでも紐帯を育んでいくというモチーフは、読者としてはよくある話であると思います。でも今回は少し驚きました。 母がレイプされた末に生まれた春という弟を持つ泉水。そして父と母。こんなパターンは初めてです。「俺たちは最強の家族だ」とサラリという父親という流れから、家族の結束が固いことが分かります。 物語だから受け入れられるものの、この悲惨な舞台設定が本作の魅力の一つであると感じました。 ・・・ それに対してどんよりと気持ちが晴れないのが、主人公たる泉水の弟の春でしょう。 彼の性についての嫌悪感。人間という生き物の、一般生物以上の不要に横溢する性に対する蔑み。そしてほのかに漂う自らの存在への贖罪の念の気持ち。 被害者と加害者の子どもという、複雑な生い立ちは、家族のしっかりとした愛があってもやはり子ども(春)への影響は否めないでしょう。 兄たる主人公泉水が遺伝子関連の企業に勤めているということが、いっそうに「生まれ」や「血」に対する影響の強さを無言に際立たせる気がします。 こうした複雑な事情に対し、春が真摯に世界と対峙し、都度表現するその嗜好や清々しさもまた本作の魅力であると思います。 ・・・ さて、話そのものは、連続放火犯と謎の落書き(グラフティ・アート)と二人の兄弟による謎解きという形。途中から筋にはうすうす気づき、ほぼ予想通りに終わります。 ただし、ただし、最後の一文で結論は決まります。私はここに驚きました。ああ、そうなんだ。そのままじゃダメなんだって、思いました。 何言っているか分からないと思いますが、本作は最後の一文で物語の方向性が決定するものです。最後の一文で、完全にこれまでの伏線が回収されるというか。 この映画のような最後の結末を味わうだけでも一読に値する作品であると思います。 ・・・ 加えて、伊坂作品おなじみの過去作品キャラも登場します。これも伊坂ファンとしては嬉しいところでしょう。 なかでも「ラッシュライフ」で泥棒であった黒澤、彼は本作でも飄々としたキャラでストーリーを彩っています。あとは「オーデュボンの祈り」でカカシの島に行った伊藤です。彼は微妙に友情出演的な印象である感じました笑 ・・・ ということで伊坂作品でありました。面白かったです。 相変わらず、文学臭ただようスリラー、そしてユーモアと言葉遊びが飛び交う作品でした。「山椒魚」(井伏鱒二)「地獄変」(芥川龍之介)などのモチーフを議論するなど、文学好きにはたまらない作品かと思います。あと相変わらずの東北(宮城)が舞台なので、細かく読み込むと地元の人には何か発見があるかもしれませんね。 ですので、おすすめするとしたら、伊坂作品が好きな方(読む順番気を付けて!)、文学好き、東北(仙台周辺?)にご縁のある方、スリラー好きの方などにはおすすめできると思います。

    2
    投稿日: 2023.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「遺伝子的な繋がりがなければ家族ではないのか?」という問いに沿って話が進んでいった。 個人的には遺伝子とか関係ないでしょ派なんだけど、やっぱり春は犯罪者の遺伝子を持ってるのかな?と思わせられてハラハラしながら読めた。 最後父と息子、兄と弟、母と息子、家族の絆/愛にやっぱり遺伝子は関係ないっていう描写がとても綺麗で良かった。

    3
    投稿日: 2023.07.01
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    会話の内容が私には難しすぎたけど、 春が魅力的に感じたから最後まで読めた。 血の繋がらない父と子、繋がりがなくでも親子なれるんだと思った。 レイプ犯殺しはこの場合仕方ないとして、やっぱり放火はダメですな。

    12
    投稿日: 2023.06.29
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    父親違いの弟と一緒に放火と落書きの謎を追う兄の物語。 途中から犯人の予想がついて、どんでん返しを期待していたけれど、結局予想通り、1番犯人でいて欲しくない人が犯人だった。 なぜ会社から睡眠薬が盗まれたのか、兄はなぜ個人的に葛城のDNA検査をしているのか、など、主人公の兄の謎の行動や時々登場する人たちの不審な行動でミスリードするように上手くできている。 ラッシュライフに登場した泥棒の黒澤の再登場や、オーデュポンの祈りの主人公伊藤と青葉山の橋で出会ったり、なぜか不思議と懐かしい気分。 ただ、黒澤はともかくとして、伊藤の場合、夜中に人気のない場所で偶然出会う知らない人と話はしないだろうから少し無理があるなぁとは、思うけど。 純文学らしい性の描写を入れたかったのかもしれないけれど、性的な会話を普段からするような兄弟はあんまりいないと思う。その辺りがリアリティに欠けるけれど、基本的に2人のテンポ良い会話は好き。 重いテーマのストーリーの中で小気味良い会話が良い緩衝材になっている感じ。 文庫本は大幅に改稿されていて、追加されている章もあるので、読むなら文庫本がおすすめ。

    4
    投稿日: 2023.06.28
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    重いテーマを扱っているが、軽快な口調で語られているので、簡単にどんどん読み進められるお話。 放火犯の部分自体は読んでいて結構明らかな印象であったが、動機まで見ると、ほほぅと言う感じでなかなか。

    4
    投稿日: 2023.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    レイプや、腹違いの兄弟など深刻な問題を軸に持ちながら、兄弟のユーモア溢れる会話や表現で全体的に明るい雰囲気に保っているところがほかの小説と一線を画しているように感じた。しかしながら、レイプによって生まれてきてしまった子供はどう生きていけばいいのか、産まれてくることが正解だったのか、と当人が一生考えてしまうのは当然で、春の本音が読めないような雰囲気が最終的には崩れて、読者が無意識に寄り添ってしまうような脆さを感じた。最後の場面での、「父は、春と自分自身との連続性をあっけなく証明した。」という表現にはこの物語の本質が全て詰まっているようにも思えた。颯爽とした表現を連ねる中で、罪とは何なのかを突き詰めていくような展開にのめり込んでしまうことは不可避であろう。

    3
    投稿日: 2023.06.21
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    すごい本。おもしろかった。一気にハラハラドキドキという本ではない。登場人物に魅了される。ほんとに読書っておもしろくて、ためになって、素敵だなーって思わせてくれる本だった。 「人は目に見えるもので簡単に騙される。一番大事なものは目に見えない」外見にだまされない。 「意味を考えると物事は複雑になってしまう。結果だけを見ればいい」 「ローランド・カーク」読書は自分の知らないことを教えてくれる。いままで何年も生きてきたのにローランド・カークは知らなかった。この本を読んでてそういう名前を知りYou Tubeで曲を聞いてみた…すごい気持ちいい音!なんでいままで知らなかったんだろー!…これが読書のいいところだ。 そう、それこそ読書に意味なんかない。意味なんか考えちゃいけない。ただ読む、その結果何かを知る、その結果その分かしこくなる、その結果人生は楽しくなる…それが読書

    4
    投稿日: 2023.06.16
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    重力ピエロとは、 呪いを背負った者の重力を軽くすること。 終始、兄弟愛とユーモアに溢れていてよかった。 ピエロは笑って飛んでいく。 来年の春にまた読もうかな。

    5
    投稿日: 2023.06.12
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    10年前、思春期の苦しい時代に読んで救われた。 自分にとってこの作品こそがピエロだった。 不安、悲しみ、罪悪感、負の感情は重力の様に日々を生きる私たちにまとわりつく。 『楽しそうにしていれば重力は消える』 『あんなに楽しそうにしてるんだからあのピエロは落ちない』 重力に取り憑かれた誰かの為にピエロになれる人間になりたいと思わされる作品。

    8
    投稿日: 2023.06.07
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    ミステリー小説とされているけれど単純なミステリーではなくて、ハートフルな家族愛な内容かと思ったけれどそれだけではなくて。 大切な人を、ちゃんと大切にしたいなあ、大切だよって伝わっているといいなあと思った作品。 伊坂幸太郎さんの作品を読むと、感情や情景を表す言葉の引き出しがぱんっぱんに溢れるような気持ちになる!

    2
    投稿日: 2023.06.07
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    映画公開だった頃以来の再読←何年前笑 素敵な家族の物語にほっこり。 でも抱える問題は大きいのにあまりそう感じない。 伏線回収もさすが‼️ 最初と最後の一文が好きです

    5
    投稿日: 2023.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    泉水 春の兄弟の話 二人は最強で、仲良くて、良い。 弟の春は血が繋がっていない、レイプで出来た子。 はじまってすぐこの事実が出てきて、また重たい話だなって思った。 でも遺伝子、放火事件、春の怪しい行動、春のストーカーの夏子が絡んでどんどんストーリーが展開していいっておもしろかった。 ユーガはフーガみたいで、仲の良い兄弟の話は好きだった。

    2
    投稿日: 2023.05.30
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    良かった。 途中からは、読むのがとまらずにどんどん展開に引き込まれていき、どんでん返し。 小説は面白い、と久しぶりに感じた。

    7
    投稿日: 2023.05.29
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    家族の絆を強く感じる作品だった。相変わらず伊坂幸太郎作品は読みやすいです。今回は驚くほどのオチはないですが、和泉と春、そして父に黒澤、夏子と良いキャラのオンパレードでした。

    4
    投稿日: 2023.05.28
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    兄弟間で交わされる会話がテンポが良く洒脱なものだと評価するか、不自然でかっこよく見せたいと評価するかでこの作品を楽しめるか決まる。あいにく、私は後者だった。正直なところ弟がそんなにレイプ犯に執着する理由がわからなかった。父親が違うというだけで特に何の問題もなく過ごしてきたでないか。結局レイプ犯にはあんな仕打ちをしてしまうし、逆に自分の首を絞めている気がする。最後の締め方はおしゃれでした。

    2
    投稿日: 2023.05.25
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    初めて読んだ伊坂幸太郎さんの作品。 私は先に結末を知ってから読み進めるのが好きなので、本書はとてもあっていた。序盤に犯人は検討つき、ネットでネタバレで答え合わせしてから読み進めた。そこから登場人物の挿話から真相への辿り着くのが感動的だった。『春』が出生の秘密を知ってからの毎日を想像するとゾッとしたが、兄も同じように苦悩の日々を送り、違う方法で同じ答えを出す。そして父は、2人とも自分にそっくりだと言う。この一言で兄弟が救われるのを感じた。 とても面白かったが、伊坂幸太郎さんの作品はまた少し時間を置いてから読もうと思う。

    2
    投稿日: 2023.05.21
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    面白かった〜!! 文字なのに会話のテンポ感が良くて面白い、すごい 登場人物の魅力もすごい 伊坂幸太郎ハマりそう

    2
    投稿日: 2023.05.20
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    初、伊坂幸太郎。有名すぎて逆に読んでいない本、観ていない映画がたくさんある。まずはまわりの人から勧めてもらったものから読もうと、伊坂幸太郎好きの友人が一番好きだという『重力ピエロ』を。 この本が原作の映画を観たことがあるはずなのに全く内容を覚えておらず、初見かのようにストーリーを楽しめたのはよかった。 映画には確か、オダギリジョーと香川照之が出てたよな…とぼんやり思っていたんだけど、映画キャストを調べたら全然違ってて、自分の記憶の頼りなさを実感しました。

    3
    投稿日: 2023.05.17
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    最初の一文から美しく、心を持っていかれました。 登場人物たちの言葉のかけ合いが絶妙で、物語にぐいぐい引き込まれました。 徐々に明らかになっていく真相にハラハラドキドキ。 ラストも良かったです!

    41
    投稿日: 2023.05.16
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    伊坂ワールド…だいぶぶっ飛んだ考え方とか出てきますが、メチャクチャでも不思議と芯が通っていて、「正義」であり、「英雄」であります。なので読後清々しく、納得感が得られる…てことでとても面白かったです。そして少しだけ、お利口さんにもなれます。

    5
    投稿日: 2023.05.12
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    逆ソクラテスに続き著者二冊目に選びました。登場する会話が淡白で軽快、海外文学を読んでいるような感覚で新鮮でした。ストーリーはなんとなく予測出来る流れを辿っていて、個人的には少しだけ物足りなさを感じますが、群像劇としては複雑に絡み合っていて最後まで楽しく読み切りました。

    2
    投稿日: 2023.05.10
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    遺伝子に関する会社で働く兄の泉水と、美術的センスが秀でている弟の春。 春は母が連続レイプ魔に襲われ妊娠した子供だったのである。 そんなある日、グラフィティアートに関連した連続放火事件が起きる。 泉水はグラフィティアートの処理を仕事にしていた春、そして父とこの事件に向き合う事となる。 一体、連続放火事件には誰が関わっているのか。泉水と父はこの結末に辿り着くこととなる。

    2
    投稿日: 2023.05.05
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    描かれている事件は決して穏やかなものでは無いけれど、暗さや重さが無いのが不思議でした。ゆったりと、静かに過去を振り返るような雰囲気です。 2人とも家族に愛されて育ったんだろうなということが伝わってきました。 お父さんが神様に言われた言葉「自分で考えろ!!」無責任なようで、励まされる言葉です。

    2
    投稿日: 2023.04.30
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    事件の落ちは早めに想像がついた事もあり、サスペンスとしての驚きは小さく感じた。 でも、犯人が明らかになってからの、最後の5%が本当に素晴らしくて、この本の魅力が凝縮されていると感じた。 人の覚悟や苦悩を、一見対照的な穏やかさの中に表現しきる。伊坂さんの本を初めて読んだが、この表現力は今まで読んだ本の中でもとても驚かされた。

    5
    投稿日: 2023.04.27
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    ひとつの「家族」のかたち。 当の春が1番、血縁がある人物を葬ることにこだわっていたんだな。 「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ。」 重力に逆らうピエロのように生きたい。

    2
    投稿日: 2023.04.22
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    結構考えさせられる作品だった。 逆をいうと考えないとこの家族の状況や成り立ちが入ってこない。 春はもちろん、父親、母親、和泉の三人も過去のレイプ事件が大きな節目でありながらの家族としての人生の選択なのだろう。 形としてはレイプ事件を中心にみれば被害者の母親、受け入れた父親、生まれてきた春、兄弟として暮らしていく和泉という構成になる。 ストーリーに沿ったとしても、もっと重い話になりかねない。 またもっと暗くて陰湿な話になってもおかしくない構成だと感じた。 それを愉快にポップに知的にしている父母の存在はとてつもなくデカイと感じた。 母亡き展開の中、父親は和泉と春を我が子として、仲間として、同士として、家族として、一人の人間としてきちんと向き合っている。素晴らしく素敵だと感じた。 抱える苦悩は例え家族だろうと共有できない所も絶対にあるからこそ、父親も和泉も理解し、受け入れ、思いやった。 それは春に対し一人の人間としての尊重だろう。 親兄弟がそういう事ができるのは人間的に大人で、他者に対して秀でた感性と感覚があるからだろうと感じる。 非暴力が強さならば、それは優しさも弱さも色んな感情を含めた行動としての強さなのだろうと感じる。 最後、父親の葬儀の中、兄弟は火葬される父親の煙を見つめながら「イケ!イケ!」と叫んでいる。 この家族。 父母は嬉しいだろう、この二人が息子でよかったと思っているだろう。息子達も父母が自分達に与えてくれた出生からの数々に本当によかったと思っているだろう。 本当に素敵だな、そう感じた。

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    投稿日: 2023.04.14
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    「春が二階から落ちてきた」 この最初と最後の文章に、ぶわっと鳥肌が立った。この作品は、家族小説の最高峰なのかもしれない。 父親、母親、泉水、春…彼らはたった一つの出来事に対して、それぞれの苦悩を抱えてる。特に、春の気持ちを考えただけで苦しくなった。どんなに眠れない夜を過ごしたのだろう、そして葛城を殴り殺した後、どんなにスッキリした気持ちになったのだろうと考えてしまった。 だけどそれ以上に、父親はすごい。正解なんてないけれど、この家族は、彼らならではの「正解」という名の幸せを作り出したんだなと思った。 好きな言葉は、2つ。 一つ目。 「楽しそうに生きてれば、地球の重力なんてなくなる」 どんなに重い過去があったとしても、夜中に怒りに任せてゴミを蹴り潰していても、それをなくさせるピエロになればいい。今を生きる。それだけのことなのだ。 二つ目。 「おまえは俺に似て、嘘が下手だ」 この言葉には、「おまえたちは何があっても俺の息子だ」という父親の強い気持ちが込められているように感じ、彼らの家族の絆が、私の胸にも響いた。

    5
    投稿日: 2023.04.14
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    こんなもん出だしの一文を思いついた時点で勝ち確 この一文だけで文学しちゃってるし、もはや自由律俳句では? ずっとこの本を知りながら前評判の良さでハードルが上がりなかなか手を出さず今更読了。 文学的な言い回しがザ小説って感じで楽しい 村上春樹とかと近い気がする 種明かしパートまでが長くてじれったくなってしまうとこだけが難点。

    3
    投稿日: 2023.04.11