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蛇を踏む
蛇を踏む
川上弘美/文藝春秋
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総合評価

250件)
3.4
35
60
84
25
13
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     描かれる世界の流れにひたすら身を任せて面白がることが、この本を楽しむ方法としてベストであるような気がする。突飛な展開に出くわすたびに驚いて考え込んでいては物語の中で遊べない。理不尽でも意味が分からなくてもそういうものだと、丸ごと受け容れよう。  明らかに変なことが起きているのに、当たり前のように平然と変だからつかみどころがない。秩序を超えた自由がある。

    0
    投稿日: 2008.10.22
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    幻想的と言うか、おかしな展開で昔話にこんなのがありそうな。何と置き換えてそれを“蛇”としているのか。個人的にはこう言うの大好き。

    0
    投稿日: 2008.10.03
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    夢の中みたいだ。この本を読んで「川上弘美は天才だねえ。」とため息をついたら 貶された記憶があるー。

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    投稿日: 2008.09.21
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    初めて読んだ川上作品で、川上ワールドにいまひとつ入りきれなかった。 再読した時には慣れていたせいか読めたけれど、評判ほどにはピンとこなかったものです。

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    投稿日: 2008.09.13
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    どこかの掲示板で 小川さんのような不思議な話だと書いてあったので 読んでみた。 だけど、繋がりが唐突だった。 繋がりが唐突故に、関係性がわからなくて 2個目の話は、途中で読むのをやめてしまった。

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    投稿日: 2008.09.10
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    やや文学っぽい雰囲気。めずらしく冒頭からひきこまれる。 川上弘美さんらしさはこのころから健在と思う。変わらない。

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    投稿日: 2008.08.26
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    川上さん結構好きやとおもってたんやけど・・・ これは読み進めるのつらかった・・・ 読後の感慨とかもなかった・・・ 特に同時収録の惜夜記てのが すこぶる苦しかった・・・ ナンセンスと妄想は、ハイセンスな笑いがあってこそ 「笑い」のようなサービス精神がなければ、 自己満足と紙一重だよなあ、怖えよなあ と勝手に実感

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    投稿日: 2008.08.19
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    芥川賞受賞を機に読んだ。 平積みを衝動買い。 文章がとても達者で,また,このとりとめのない独特な世界に引きずり込まれる感じが何とも良い。

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    投稿日: 2008.06.24
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    好き。 川上さん初挑戦だったんですが、ファンになりそう。 分からない。分からないんだけど分かる。そんな話。空気感が堪らない。

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    投稿日: 2008.06.16
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    F先生いわく「最近の直木賞芥川賞作家の中では一番」という川上弘美さんを初めて読む。 うん、この人は直木賞ではなくて「芥川賞」な人ですねぇ。 文体は江國香織をもうちょっと芸術的にした感じ、世界観は宮沢賢治を現代の東京に持ってきた感じ。 落ちがあるかと思いきや落ちがなく、教訓めいたものがあるかと思いきやそれもなく。 純粋に「ものがたり」なんですねえ。 独特の世界観の短編を3作続けて読むのは疲れましたが、はじめの「蛇を踏む」は面白かった。 蛇は龍にも通じる特別な生き物だから、なんかリアルでこんなことも実際にあるかも、とか思ってしまう。 太宰治の「斜陽」だか「人間失格」に出てくる白い蛇のシーンを思い出しました。

    0
    投稿日: 2008.06.01
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    主人公がうっかり踏んでしまったために関わりを持った蛇(のようなもの)は、ある時は蛇であり、それと同じ確率で母でもある。それは、量子的な重ね合わせ状態のような、境界が曖昧で、それでいて一瞬にしてその両方を行ったりきたりする存在なのではないかと思う。 この作品は、果たして「蛇は何を象徴したものなのか」について、どう解釈するかによって、かなり見方が変わってくるだろうと思う。 蛇というのは、世界各地の民話に現れる、人類が共通に持っている原初的なイメージなのだと聞いたことがある。国によっては「死と再生」や「神の使い」を象徴するらしいけれども、日本の場合、蛇というのは「道成寺」の話しに出てくるような、粘着質の、薄気味の悪い印象があるような気がする。 自分は、この蛇は、主人公の内側にある様々な願望や嫌悪感などの無意識を象徴したものではないかと思った。普段は分からないし、分かりたくもない存在だけれども、分かちがたく確かに心の内部にある無形の念のようなもの。 この物語は、「鶴の恩返し」のような伝統的な民話の雰囲気を持ってはいるけれども、それを非常に現代的な舞台とテーマに置き換えて書き直した、最先端の寓話なのだと思う。 女の皮膚がぬらりと光って、たいそう蛇らしい様子になった。今のこの今、私はこの女をしょってしまった、と思った。(p.26) 蛇といえば、思うことがあるのだ。人と肌を合わせるときのことである。その人たちと肌を合わせる最初のとき、私はいつも目をつぶれない。その人たちの手が私を絡め私の手がその人を巻き、二人して人間のかたちでないような心持ちになろうというときも、私は人間のかたちをやめられない。いつまでも人間の輪郭を保ったまま、及ぼうとしても及べない。目を閉じればその人に溶けこんでその人たちと私の輪郭は混じりあえるはずなのに、どうしても目をつぶれないのである。(p.44)

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    投稿日: 2008.05.21
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     芥川賞受賞作の表題作と「消える」、「惜夜記」の三作品が収録されている。表題作は蛇を踏んだ主人公が蛇にまとわりつかれることから始まる。異常であるはずの現象が少しずつ少しずつ異常ではないようなふうに思えてきてしまう。蛇が意味するものは様々だろう。  中でも、「惜夜記」が秀逸。短い章から成り立っているのだが、話が繋がっているようにも思えるし、全く違う話のようにも思える。漱石の「夢十夜」に近い雰囲気をもった。非現実的な空間を作り出すのが上手い作家である。

    0
    投稿日: 2008.05.03
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    不思議の世界ですが読んでて眠くなった。芥川賞受賞作なのでもうちょっとしっかりしてるときにでも読もうかな。。

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    投稿日: 2008.03.07
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    踏んだ蛇が人間になってご飯作って待っててくれる。 「おかえり」なんて蛇だと思うとちょっと怖い。 でもなんか「いいな」と思えるお話。

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    投稿日: 2008.03.04
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    川上弘美は「センセイの鞄」しか読んだことなかったので、こういう作品も書くのかと驚いた。分類は幻想文学……でいいんだろうか。 著者自ら「うそばなし」と言っているように、収められた三篇すべてが「現実」からずれた物語。表題作「蛇を踏む」はこの短編集の一番最初なので、「センセイの鞄」の印象を引きずったままの私は途中からの展開に驚いた。蛇嫌いの身には非常に辛い話だったなあ。面白く読めたし、どこか艶かしい話だとは思うんだけど、具体的に想像すると肌が粟立つ。 個人的には「惜夜記」が一番面白く読めた。まるで、夢に見たことをそのまま書き起こしたような筋がいい。

    0
    投稿日: 2008.01.27
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    「蛇を踏む」「消える」「惜夜記(あたらよき)」の三作が収録されている。共通しているのが、不思議な感覚。現実離れした世界なのだけど、実は私が知らないだけで、どこかにこの世界は実在しているのではないか、と思ってしまうほど設定が細かいし、描写していない部分を質問してもあたかも見てきたことのようにさらりと答えが出てくるのではないだろうか、そして「この世界に来て見ればわかるわよ」と誘われるのではないだろうか。その時、私はそれに抵抗するのだろうか?と、想像力が伝播してくる。(2005.8.15)

    0
    投稿日: 2007.12.05
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    読んだ川上弘美の中では一番好きです。特に2番目の「消える」がすき。拡大する家族どうこうとか難しいことは考えないで、感覚で読むのが楽しい。「ねこまねこま」って唱えてゴロゴロするところがお気に入りです。そんなの床下に住んでたら超楽しい。

    0
    投稿日: 2007.12.03
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    この不気味で艶っぽいせかいに身をおいてしまってよいものか。おいてしまうとわたしまでそちらのせかいにひきずりこまれそうでこわい。

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    投稿日: 2007.08.24
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    境界線が限りなく0に近い1。 川上弘美の作品の中で一番好き。ただ「女性の孤独と自立を描いた本」ではないと私は感じたけど…

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    投稿日: 2007.08.10
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    ミドリ公園に行く途中の藪で、蛇を踏んでしまった。踏んだ蛇が人間になり、主人公の部屋に住みつく。蛇に侵食されていく。表題作、「蛇を踏む」。 このごろずいぶんよく消える。上の兄が消えてしまった。その前には曾祖母が消えた。「消える」。 夜が背中に食い込み、主人公は馬になる。「惜夜記」。 「きりがない小説」まさにそんな感じ。自己も他者も、人間も動物も、生物も無生物も、光も闇も、実体も実体がないものも…すべての境界線が溶けて、混沌としている。特に最後の「惜夜記」は無秩序な夢を見ているようだった。 わからなかったです。でも、それでいい気がするのです。

    0
    投稿日: 2007.07.27
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    初めて読んだ川上弘美。 「?」からはいったけど しだいに「!?☆」に変わる。 なんなんだろう、すごく不思議な心持になって、しばらく思考回路が川上弘美に似る。

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    投稿日: 2007.07.08
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    「蛇を踏む」「消える」「惜夜記」の3作で構成されている。 どの作品も物語の中で登場人物たちの世界ではあたりまえの、読者には非日常的な現象や習慣、独特のルールや存在があり、人間以外のモノが人間のように捉えられていたり…物語に入り込んだり意味づけるのが難しかった。どこかノスタルジックだが、斬新な作者独特の感性の世界が広がっている。(07年5月24日)

    0
    投稿日: 2007.06.06
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    不思議です。おとぎ話を読んでいるようです。言葉使いも独特。 川上さんの作品の持つ空気感がいいですね。

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    投稿日: 2007.05.30
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    不思議なお話でした。yom yomを読んで気になった作家さんではありましたが、謎だけが残りました。 ただ、いつも男性の作家さんばかり読んでいたので、ちょっと違う空気を吸えた感じがして、よかったです。 でも、この世界にずっといることはできない。

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    投稿日: 2007.05.06
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    短編集。3編とも非現実的で、怖い夢を見ているような感じ。独特な文体でちょっと読みづらかったけど、癖になる。

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    投稿日: 2007.03.03
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    蛇、とかに生理的な嫌悪感を覚えながら読み進めずにいられない。気持ち悪いものほど見たくなる、近寄ってしまう。そういえば爬虫類に感じる皮膚のざわつきと恋愛のざわめきは似ているかもしれない。

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    投稿日: 2007.02.12
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    いかにも「芥川賞!!」て感じのさらりとした純文学小説。 「センセイの鞄」もそうだけど、この人の文体は肌に合わない。 なんか文章が流れすぎるんです。 もっとこうメリハリというか、波があったほうが好き。

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    投稿日: 2007.01.19
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    2006/12購入。読了。「蛇を踏む」「消える」「惜夜記」の三短編を収録。川上弘美は「センセイの鞄」→「神様」と来て、読むのはこれが三作目となります。そして、この順番は決して間違っていなかったな、と感じる。以前に読んだ二作は、とにかく優しく、哀しく、温かい物語でした。それに対して、本作は正直わけわからん。蛇の世界に魅入られたり、最近の家族関係の遠近感を妙な描写の仕方をしたり、夜にいっしんに少女を愛したり、という三編でした。この紹介、正しいけれども全然本作の内容を的確には表せてないのが困る。綺譚というのは「神様」でもあったけれど、そこから暖かさを抜いて、不条理を埋め込んで、理解可能な場所を根こそぎ取っ払ったような書き方をしてる。以前は温かく感じた空気感が、妙に不安感をかき立てるものになってます。女性作家って、感覚にぬるりと触れてくるような文章を書く人多いですよね。

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    投稿日: 2006.12.12
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    気になってはいたけど読んでなかった。川上弘美さんの本初読み。読んでてスワァーッとしたなんとも清楚な空気を感じました。独特過ぎて難しいトコもあったけど面白かった。

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    投稿日: 2006.12.05
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    小編三作なんだけど、表題作はこれは4年位前の芥川賞を受賞した作品です。。 それから、どうしてこの著者を読まなかったかって言うと、暫く読書から遠ざかっていた時期だったからです^_^; で、遅ればせながら手に取りました。。 なんてんだろ。。 京極夏彦ほどおどろおどろしくなく、恩田 睦ほど子供向けじゃなく、でも、摩訶不思議具合は仲間かな、って感じでした。。 なんせ、この著者のものを読むのは初めてだし、次の本も待ってるし。。 だけど、全部この路線だったらやんなっちゃうよ?って感じです。。 宮部みゆきもとっても面白かったけど、超能力はもうおなかいっぱいですっ!ってのと一緒。。 著者は自分で書いた物を『嘘ばなし』と言って、子供時代は嘘の世界てせ遊び、生きてたと言ってます。。 その感覚は私の中にもありました。。 空想とは体のいい言い方で、人に言うと嘘になるから空想は空想のままにしていたけど、最近になって物を書くようになった私はやっぱり嘘の中で遊んでいます。。 子供の頃は身体が弱かったから。。 そして今は自分の立場故に、って所でしょうか。。 この著者が芥川賞を取ったのがなんとなくわかるような気がします。。 彼女の嘘話の中には種族を超えた表現がいくつも登場してきます。 人は人だけで終わらず、植物になったり鳥になったり。。 鳥や蛇も人の姿に変化しなんの不思議もなく物語は続きます。。 それがとっても自然で、読みながら頭の中で想像すると絵になるのです。。 それは時に横尾忠則の絵のように極彩色の世界を彷彿させてくれます。。 センセイの鞄、早くこないかな。。。早く読みたいです。。

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    投稿日: 2006.11.15
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    幼き日(?)の記憶というのは恐ろしいもので。私の中で「川上弘美」といえば、NHKの人形劇、「ひげよさらば」なのです。なんでかというと、至極単純な話で、NHKのなんか真面目な番組にコメンテーター(?)のような役割で川上弘美が出演しており、その顔が、「ひげよさらば」のキャラクターにそっくりだったから。そして、「不思議な顔(と声)の人だ」という印象のみしかなかったわけです。が、最近、やけに本屋の文庫売り場で「川上弘美」の本が目に付くなー、ということで読んでみたところ。なかなか良いのだ!不条理だけど淡々としていて、艶かしい。そしてなによりも、彼女の作品は絶対に他のメディア(映画、テレビ、アニメ、漫画等々)に置き換えが不可能だという点が良い。小説でしか味わえない世界観と五感。久々に小説らしい小説に出会えて良かった。が、「蛇を踏む」と「消える」はそういう意味で好きな短編だが、「惜夜記」は、詩的に過ぎるのか、イマイチ心には響かなかったが。他人の変な夢話を聞かされているような心持か。 (2003 Nov)

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    投稿日: 2006.10.18
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    「龍宮」同様難解なものでしたが、わけわかんないなぁという反面、そのわけのわかんなさを楽しんでいる自分がいるのです。 表題作の「蛇を踏む」もそうですが、別にエロな事柄を書いているわけじゃないのに妙にエロティックで素敵です。

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    投稿日: 2006.08.21
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    後書きにひどく共感。 物語自体は不思議系。 決して嫌な感じではなく、ねっとりとした生暖かいお湯(どんなだよ…)に浸かってる感じ。 重ねて言うが、私にとってはとても心地いい。

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    投稿日: 2006.08.12
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    蛇=母親という公式は、母親が娘に対して執着心を持っているからということなのか…。 これは難しかったです。

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    投稿日: 2006.08.08
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    何とも不思議な物語。現実と幻想と空想とを行きつ戻りつ、そのどこでもないところで広がっている物語。読んでいる途中も、読み終わったあともとらえどころのなさに不安を覚えてしまうような、本でした。

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    投稿日: 2006.07.17
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    川上さんの本はこれが初めてですが、なんだか小川洋子と筒井康隆が大好きな私にはぴったりの、第三の作家さんという感じがしました。どちらかというと現実味がないのに妙にリアルという系統が好きなので。。。ほかの作品も読みたくなりました。

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    投稿日: 2006.06.21
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    相変わらず、油断すると川上弘美はこういう一般受けしないアナザーワールドっぽい変化物を書く。蛇を踏んだら「あなたのお母さんよ」と家に女の姿で居ついて同居し始めるというシュールきわまりない話。しかしこの人が書くと妙に現実とフィクションの間くらいのリアルさで、蛇女の肌質まで感じちゃうから怖い。でも怖いけど落ち着く不思議。芥川賞これで獲ったのか。読む人が読めばもっともっと深い話なんだろな。

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    投稿日: 2006.06.21
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    はい、もう全く以って理解できませんでしたね。主人公が蛇を踏んだら、家に帰ると蛇が住んでいた…『蛇はいいわよ。蛇の世界にいらっしゃい』…ムガール。さっぱり分からんぜ。

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    投稿日: 2006.06.19
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    へびをふみたくない。 そしてこんなふうに、おかあさんにかまわれたくない。 いやなことばかりなのにどうしてこんなにも冷たく、心地よくかけるのか。 文章ってすごいね。

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    投稿日: 2006.03.20
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    ここに収められている「惜夜記」(アタラヨキ)を読んでいると、夏目漱石の「夢十夜」を思い出す。「夢十夜」の方が好きだなー。

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    投稿日: 2006.01.21
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    短編集。表題作は20ページ程。 読んでもストーリーがどんなだったか、 全然思い出せない。 けれど、現実なのか、非現実なのか見境のつかない モノクロームの情景が、浮かびは消えて、 その不思議な感覚がいつまでも心に残ります。 文体が好き。

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    投稿日: 2005.12.30
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    『「踏まれたので仕方ありません」と声がして、蛇は女になった』…川上弘美のこのそっけなさにはまった一冊目。

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    投稿日: 2005.10.27
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    カナカナ堂への道すがら、蛇を踏んでしまったわたし。「踏まれてしまってはしかたありませんね」とのたまい、女性に変身した蛇が、わたしの家に?母?として訪れる。芥川賞獲得の、不思議な話。思わず引き込まれずには、いられない。

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    投稿日: 2005.08.02
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    芥川賞受賞するか否かで、なぜもめたのかすごくわかる気がした。蛇に重ねて重ねられた意味があるのかもしれないけれど、私にはそこまで何重にもされている蛇の意味がわからなかった。

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    投稿日: 2005.06.22
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    これもまた、コトバがすごい。 鳥肌がたちながらも、心地よい。 読みながらイメージの中に入っていくと、それはそれはもう。。。 『背中が痒いと思ったら、夜が少しばかり食い込んでいるのであった。』(惜夜記 より)

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    投稿日: 2005.02.04
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    私にとって川上弘美は2作目。今作は短編が3作収録されています。著者あとがきに「自分の書く小説をひそかに“うそばなし”と呼んでいる」とあったのですが、読んだ文章を頭の中で確実に映像化しないと気が済まない私としては、この“うそばなし”を想像するのが、ぶっちゃけとてもしんどかった。それゆえ、本当に薄い本でありながら読むのにとても時間がかかった1冊となりました。自分の想像力と格闘しつつ四苦八苦しながら読んだ1作目と3作目は、私にとってはホラー(笑)。ホラー嫌いな私は表題作を読んだ後「今作はずっとこのままホラー的なのか?」と若干不安に思ったりもしましたが、2作目『消える』がありえないシチュエーションの中で話が進む割にはすんなり入り込めた為、総合的にはバランスが取れたかな、と。この人、ホント奥が深い。頭の中どうなってるのか、ぜひ割って見せて頂きたいものです。

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    投稿日: 2004.11.09
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    芥川賞受賞作「蛇を踏む」を含む3編。 川上弘美さんのわけのわからなさが私は好きですが途方に暮れるほどわけがわからないです。 雨の日に違う世界と溶け合うように読める本

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    投稿日: 2004.10.31
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    大好き川上さん。 はじめて読んだのがこれ。表題作「蛇を踏む」は芥川賞を受賞しました。蛇を踏んだらその蛇が女に変身して、いつのまにか部屋に上がりこんでいて…。???となるようなお話が多く、「大人のファンタジー」と評されることもしばしば。 でも一度この世界がクセになるといっぺんで病み付きになってしまいます。短編が3つ入ってます。

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    投稿日: 2004.10.22
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    川上弘美さんの本はこれで4冊目(かな?)なんだけど、この本が一番好き。 中でも、この本の3作目に収められている「惜夜記」っていう作品がすごく気に入りました。 お友達に借りている本なんですが、この本は買っちゃおうかな。 だって、何度でも読みたくなるような本なんです。 村上春樹さんの作品にもよくあるような「不思議な世界」が川上弘美さんの作品にも見られるので、村上春樹さんの不思議な世界のイメージが好きな方は、この本も気に入るかもしれません。

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    投稿日: 2004.10.17
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    唐突なのです、全てが。 なのに有り得ないその状況を、理解を超える状景を、 たんたんと進められるストーリー展開の中で、気付けば受け入れてさせられてしまっている。 「このごろずいぶんよく消える。」 こんな書き出しから始まる「消える」という作品。 「消える」という表現は、もちろん比喩ではなく。 なのにそんな奇怪な状況なのに、ホラーではなく。 作中の人物も、その現実に対して深く追求しない。 なんだか遠野物語とかの時代背景なら、こんなこともあったのかなぁ。 などと気付けば、読んでいる自分さえも深追いせず、この不可解な状況を受け入れている。 最初は「安部公房」や「カフカ」を連想させる、 混沌とした量子力学の捩れのような世界をイメージさせられた。 が、近からず遠からずってところかな。 どちらかというと、宮崎駿の描く「千と千尋の神隠し」みたいな空気が近いような気もする。 作者は自分の作品を「うそばなし」と呼んでいるみたいだけど、 読者としての自分は、その「うそ」の世界に自ら溺れて、 それを楽しんでしまうような不思議な快感があるのです。

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    投稿日: 2004.10.15