
総合評価
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powered by ブクログ2012年1月24日 ゆるゆるーでふわふわー.ちょっと不気味.椰子・椰子みたいな不思議系で楽しかった.この人の不思議系短編は大好きだということを再確認した.
1投稿日: 2013.06.13
powered by ブクログむかーしむかし、あるところに…の昭和風で、ちょっと怪談がかった終わりのないお話しか。よくわからんまま作者のお話しを聞いたって感じ。
1投稿日: 2013.06.11
powered by ブクログ踏まれた蛇は女に変わって、私との共同生活を営むようになった。現実からずれていくさまが気持ち悪くも心地よくもある。妙なところで、すこし古めな生活感を感じるのもいい。つくねが食べたくなる。「惜夜記」の奇妙さは内田百けん(けんは、門構えに月)のよう。夜を感じて、いつまでも読んでいたい作品。
2投稿日: 2013.05.06
powered by ブクログ物の言い方がなまなましくてたまに色っぽいと思いました。 読むタイミングや、その時々の気分によって感想が変わりそうな本ですが、著者の、何かものを消化し切った感じの世界観が、私はとても好きです。
0投稿日: 2013.05.05
powered by ブクログうそばなし、だそう。 あまりにもあっさりと、とんでもない世界が隣り合っているものだから そんなものかな、という気になってしまう。 静かな夏休みの午睡でみる夢、みたいな。
0投稿日: 2013.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ありえないものと共存するというありえない日常。それを少しも奇妙だと思わない全ての登場人物。 作者はこの本(3作品収録)で何を伝えたかったのだろう。 未熟な自分にはまだわからなかったということで。
0投稿日: 2013.04.03
powered by ブクログ耳から蛇がどろりと入るのがきもちわるい。。 ねこになった気持ちでもふもふ 絵本の世界みたい。 人は縮まない、光より速く走れない、変身なんてしない。。という思い込みの数々があったことに気づく。そんな常識の枠から飛び出た自由な作品たち。 読んでいると自分の心が気持ちよくほぐれていく。 海辺のカフカを思い出した。
0投稿日: 2013.03.16
powered by ブクログ今の今まで読んでこなかった芥川賞受賞作品。 日常には程遠いことなのに、昔のことを思い出すように読めました。
1投稿日: 2013.02.18
powered by ブクログ私の知っている川上弘美の文章じゃなかった。 いしいしんじを暗くした感じ。 陽=いしいしんじ 陰=川上弘美 ・・・みたいなw こういった文章表現は、いしいしんじには適わない気がする。 直木賞じゃなくて、 やっぱり芥川賞なんだな・・・ って妙に納得しました。 センセイの鞄や、夜の公園の方が好きです。
0投稿日: 2013.01.24
powered by ブクログ短編集。「センセイの鞄」があまりにもツボだったので、あわてて書店に駆けこんで追加で買ってみたのだけれど、こちらはずいぶん趣が違っていた。怪奇と幻想とシュールレアリズムの三角形の真ん中くらいの印象。部分部分の描写としては、非常に好みの文章が多く、読みながらきれぎれに浮かぶヴィジョンとしては非常に美しいのだけれど、全体としてはよくわからなかった。好きな人はかなり好きなんじゃないかと思う。
0投稿日: 2013.01.18
powered by ブクログ「蛇を踏む」は、蛇を踏んだら、蛇が人になり、家に住みつくお話し。多分奥深い解釈があるのだろうなと思いつつも、あまり集中して読めなかった。 次の「消える」は、家族が段々消えていくお話し。兄は消えるし、兄嫁は小さくなるし、本人は大きくなるし・・・。 とても難解だった。
0投稿日: 2013.01.16
powered by ブクログぐるぐるする。 頭がぼうっとする。うそばなし。 へび。 惜夜記はエンデの「鏡の中」を思い出した。 今年の一冊目。 なんとなく目について読み始めてから、今年の干支がへびだったことに気付く。
0投稿日: 2013.01.12
powered by ブクログ川上弘美は、東京日記(平凡社ウェブ連載)を好きでよくチェックしている。 でも、彼女の著書はちゃんと読んだことがなくて、これが一冊目。 読んでみると、鋭く切り込むというよりも、じんわり浸透していくタイプの文章を書く人で、口当りのよさも東京日記といっしょ。嬉しい。 蛇の話は、どことなく温度の低い主人公が、蛇にほだされて丸め込まれそうになっている描写が繰り返されるのが好き。気持ち悪いけど心地よい。 感覚にうったえて読みたい時に
0投稿日: 2012.12.30
powered by ブクログシュールレアリズムの絵を鑑賞するような…。 見た目はマルグリット。 読後感はダリ。 マルグリットは大好きだけど、ダリは展示会場を出た後酷い吐き気で動けなくなった事あり。 いや。嫌いって訳ではなく。(わざわざ見に行くくらいだし) だからマルグリットの味わいで、効き目はダリって、 甘くてのど越しの良いお酒を、ぐいぐい飲んでたら 急に目が回っちゃった…みたいな。
0投稿日: 2012.12.28
powered by ブクログ(2001.11.12読了)(2001.11.09拝借) (「BOOK」データベースより) 藪で、蛇を踏んだ。「踏まれたので仕方ありません」と声がして、蛇は女になった。「あなたのお母さんよ」と、部屋で料理を作って待っていた…。若い女性の自立と孤独を描いた芥川賞受賞作「蛇を踏む」。“消える家族”と“縮む家族”の縁組を通して、現代の家庭を寓意的に描く「消える」。ほか「惜夜記」を収録。 ☆川上弘美さんの本(既読) 「椰子・椰子」川上弘美著、新潮文庫、2001.05.01 「神様」川上弘美著、中公文庫、2001.10.25
0投稿日: 2012.11.01
powered by ブクログ中学生の頃、教科書に載っているのに気づかず習う前に図書館で借りて読んだ本。 解釈するのが難しく、よくわからないまま読んだ本。
0投稿日: 2012.10.19
powered by ブクログ「本当」の中に「うそ」を持ち込んで、その「うそ」を「本当」の遊び場にしてしまうというテーマパーク的な感覚が素敵です。穿った見方をせずに、川上弘美さんの「うそばなし」を楽しみましょう。
0投稿日: 2012.10.09
powered by ブクログ蛇ふんじゃった。蛇ふんじゃった。蛇ふんじゃったら年増の女に化けて家に住みついた。住み着いたらあんたの母親だという。いえ、母は別のところできちんと生きています。 蛇とはなんなのか? 別になんでもない気がする。 でも眠るときに家の柱に巻き付いてかたく動かなくなったりするのはなんだかユーモラスだな。 この、付かず離れずの、しかし決して触れ合わない感じが川上弘美という感じがする。 でも「消える」と「惜夜記」はちょっと行きすぎた。 飛躍しすぎて、すぐに忘れそう。 なんかこう、昔のご近所付き合いの挨拶みたいな距離感の情緒的なところが好きなんだけどなあ。
0投稿日: 2012.09.27
powered by ブクログつじつまの合わない夢の中のような現実離れしたお話しばかり。無理に解釈して読もうとすると余計何がなんだかわからなくなるので、気持ち悪さとか、怖さとか、得体の知れなさとか、感じるままをじっくり味わうといいのかも。現実の世界でもそういう感じはどこかで味わっているかもしれないから。
0投稿日: 2012.09.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題作を含めた3つの短編が載せられている。 どの作品も何かしら境界があいまいである。 表題作だと、蛇が女に変わるなど、生物と生物の間をゆらゆらと浮遊しているような話が多い。 その変化は対して怖くもないのに、読んだ後は背中がざわざわする。
0投稿日: 2012.08.19
powered by ブクログ三篇の「うそばなし」。 「うそ」を「ほんとう」に見せようとして、心理を細かく説明してしまえば、そのときたちまち「うそ」であることが明らかになってしまう。 疑似なのだと、興ざめてしまう。 「うそ」は「うそ」だが、川上弘美は「うそ」をただそのまま描く。 とりたてて「ほんとう」らしくしようとはせずに。 「うその世界はこうなのよ」と言わんばかりにさらさら描く。 するとこちらも、「あらそうなのね」と頷きながら読んでしまう。 もちろん、そのとき詩的で巧みな表現があったり、ファルス的な(とくに「消える」)内容があることも、読み手を惹き付けてくる一因ではあるのだけれども。
0投稿日: 2012.08.19
powered by ブクログ芥川賞を読もう計画の一端です。 不思議なことをあたりまえのことのように書いてある小説集でした。 受賞作よりも「消える」のほうが、妙な信仰みたいなのが書かれていて面白かったです。 あとがきにも、昔からうそのことばかり考えて生きてきたというように書いてあって、なるほど、と、思うと共に共感しました。
1投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログ前にきっこさんが薦めていた気がして西荻の古本屋さんでゲット。芥川龍之介のような読後感。よく分からん。 books229
0投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログ1995年に「婆」が第113回芥川龍之介賞候補作品となり、翌1996年に「蛇を踏む」で第115回芥川龍之介賞を受賞。
0投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログ作者の言う、「うそ」の中で遊んでいけなかった。それに尽きる。これは個人の趣向の問題かなぁ。抽象画に意味を求めようとする自分には、ちとあわなかった。感じる小説、なのかなぁ。
0投稿日: 2012.08.03
powered by ブクログ川上さんは初読だが、言葉だけで感覚をコントロールされてしまったような不思議な体験をした。例えて言うなら生ぬるい水の中に浮かんで流されていくような、熱を出して寝込んでいるときの半分だけ覚醒しているような、お酒を飲んでふわふわしているような。あ、もしかして言葉に酔っていたのかな。面白い・面白くないでは量れない作品だと思う。「消える」は読みながら、ますむらひろしを連想した。
0投稿日: 2012.07.30
powered by ブクログ三篇の「うそばなし」 個人的には「蛇を踏む」よりも、 「消える」と「惜夜記」の方が好み。 特に「惜夜記」は、読んだ後もやもやいらいらしてしまうのに また読み返したい!と思った。ふしぎなおはなし。
0投稿日: 2012.07.22
powered by ブクログ図書館で借りました。この作品で芥川賞を取られたのですね。 ファンタジーというよりは現代風のおとぎ話というとしっくりくるのかなあと思いました。 ぶっちゃけよくわからなかったです。 3作目は一千一秒物語に似ているな、と読んでいて思いました。それを言ったら大原まり子さんの作品にも似ているかも。百閒先生と言われればそうなのか…。いずれにせよ3作ともあまり好みの作品では無かったです。 作者も書かれている通り作者のウソ世界に感覚的にすんなり入れる人じゃないとちょっと難しいのかもしれません。正直この本を一番最初に読んだらこの方の他の作品を読む気にはならなかったと思います。以前読んだ神様は可愛いお話だと思ったし、センセイの鞄は展開的にどうなの?とは思いましたが普通に読めたので作者や本との出会いも縁だなあと思いました。
0投稿日: 2012.07.18
powered by ブクログ『蛇を踏む』はあまりピンとこなかったけど、『消える』は面白かった。 幻想的な感じの中にもリアルな所があるお話。
0投稿日: 2012.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初に言っておくと、不思議な空気の漂う作品があんまり好きではない立場でのレビューです。 川上作品、と思って楽しみに読んで、ちょっと失敗したー。と思ってしまいました。 不思議で面白いんだけれど、人物の行動や発言の意味の理由を推測しながら読むのが好きな私は、ちょっとわからなすぎて、頭がぱんくしました。 芥川賞、私にはちょっと高度だったかな。 でも、作者が例えてうそばなしと言っていたこと。 文学的な価値とか、そういうの抜きに、ただおもしろおかしく書いた物語な気もする。 文学性とテキトーは紙一重…いや、テキトーと言ったら失礼か。 文章はやはり美しくて、素敵でした。
0投稿日: 2012.06.10
powered by ブクログ知ってるのに覚えてないような感覚、、、。 妙な感覚に流されちゃう。 間の世界みたいな感覚かな、、、。 読み終わった後の脱力感が半端ない、、、。 ☆蛇を踏む ☆消える ☆惜夜記
0投稿日: 2012.06.01
powered by ブクログなんだろう なんなんだろう。 この人の書くものの 質感は。 一体 なんなんだろう。 頭をぎゅっと握って 上から下に文をしごいた時に 触覚にひっかからない丁寧さがある。 かと思うと ふいに 昔めいた美しさが光っていたりもする。 棘の無い文章 と やわらかな言葉 で きりがなく紡がれる 幾つもの「うそばなし」。 じわじわ じわじわ 「うそ」に 「夜」に 飲まれていかざるを得ない 背中のゆっくりとそら寒い この感じ。 変な言い方だけど 危機感、を抱くくらいに 個人的にはすきな1冊でした。
0投稿日: 2012.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでいると不思議な気分になってくる作品。『惜夜記』なんか特に。普通の話かと思いきや、それが自然であるかのように、不自然なものが登場するところが面白い。蛇が人間になったり、アパートが水に飲まれたり、兄が消えたり、夜が食い込んだり。現実と非現実が混ざり合って、頭がぐちゃぐちゃになってしまう。そういう訳で、『惜夜記』は自分に合わなかったように思う。『消える』と『蛇を踏む』は大丈夫でした。 ところで、『蛇を踏む』の蛇は何なのだろう。何を意味しているのだろう。 一生懸命考えてみて、蛇は現実の世界を表してるのではないかと思った。意図的に現実から目を逸らしている(=知らないふりをしている?)ヒワ子だけれど、現実(=蛇)からは逃れられなくて、拒絶したいのだけれど、現実は蛇のように絡み付いてくるよ、といった感じ。濁流に流されているのは、現実の世界とヒワ子が籠っている世界が混じり合いそうになっている様子なのかな。 教師であった自分は現実の世界にいたけれど、カナカナ堂にいる今は、ヒワ子自身の世界にいるのではないだろうか。カナカナ堂とその周りの人たちは、あまりにも浮世離れしているよな気がして、そのように解釈してみました。
0投稿日: 2012.04.20
powered by ブクログ芥川賞受賞作品である表題作ほか2篇を収録。 川上さんの作品に登場する女性って薄化粧でパンストを履かない女性という印象を持つ。「センセイの鞄」のツキコさんもそう。どんな時でも外出しない日の延長というか、他人の視線を気にしないというか。 自ら自分の小説を「うそばなし」と呼ぶ川上さんだが、荒唐無稽の話でもいつまでも耳を傾けたくなる。
0投稿日: 2012.04.13
powered by ブクログ初めて読んだ。今まで川上弘美という作家のことは知らなかった。 こんな独特な小説を書く人も珍しい、と思った。 川上弘美の作品は、まるで現代数学のようだ。 と言うと、え、数学なんかとは正反対じゃないの?と違和感を持たれるかもしれないが、直感的には当たり前の規則を敢えて取り除くことによって純粋に空想の世界の不可思議で豊かな構造へと抜け出していくアプローチがとても似ているような気がしたのだ。 「惜夜記」のタイトルには数学や物理の用語が多く出てくるが、日常感覚では理解できない現代数学や現代物理のウソのような理論に作者が関心を持つのは当然のことだろうと思う。 ただ、逸脱の仕方が勢い余って少し踏み外している感じもするので、欲を言えば、もっとバランスよく、作者の存在を意識させることなく作品世界に没頭させ続けてくれる絶妙なテクストを期待したいと思う。
0投稿日: 2012.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み始めたらくらいついて読み進めてしまうのに、ページを開くのに決意が必要な本だった。 自分が、しゃんとしていないと、本の世界に飲み込まれそうになるから。 だめだと分かっているのに近づいてしまう魅惑的なもの。一度虜になれば二度と抜け出せないもの。そんな自分に目をつむる曖昧な自分。どんどん流されていく。 こんなことを、表題作「蛇を踏む」「消える」「惜夜記」それぞれから感じた。 川上弘美さんの作品自体、嵌まると抜け出せない。
1投稿日: 2012.02.28
powered by ブクログこの作家さんの頭の中はどうなっているんだろう....。途中ついていけなくなる部分もあったが、短編なのに分厚い本を読み終えた後のような満足感が残った。すごーい。
0投稿日: 2012.02.27
powered by ブクログ芥川賞受賞作の表題作、「消える」「惜夜記」の三部。 かなり癖のある話ばかりで、面白かった。 現実と不思議な世界が混ざり合い、それが淡々とした調子で描かれる。 唐突な始まり方、そして終わり方にも惹かれる。 個人的には惜夜記の、特に少女との話が好き。
0投稿日: 2012.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
芥川賞・・・。 感想無い・・・。 あえて言うなら、超つまらなかった。 この本、好きな人・・・ごめんなさい。
0投稿日: 2012.01.22
powered by ブクログ芥川賞、という感じ。 私が日々暮らす中では決して起こりえないことが、 この中では淡々と起こり、 人々はそれに少々困惑はすれども、 特にそれを認めぬこともなく、話が進む。 現実と非現実が溶け合っていて、 私が暮らす世界とはほんの少しだけ 軸が違う次元にいるような感じ。
1投稿日: 2012.01.09
powered by ブクログ初・川上弘美作品 表題作「蛇を踏む」しか読まなかった。 秀逸な作品。 川上弘美の文章は流れるじゃなくて染みこむ。 柔らかい物腰で、いかにも女性的(江國香織の様な)ではなく 母性的という表現が合う。 引用した文、こんな感情表現があるんだと感動した。 すごくしっくりきたんだと思う。
0投稿日: 2012.01.04
powered by ブクログとことん濃い独自の世界に心地よい文体。芥川賞というのは納得がいきますが、アクが強すぎるので川上弘美作品の試し読みは他の作品の方がいいと思います。
0投稿日: 2011.12.25
powered by ブクログ「うそばなし」の物語。蛇を踏む、は蛇と同居する話。消える、は不思議な家族の話。不思議な世界を漂います。
0投稿日: 2011.11.10
powered by ブクログ衝撃的文学作品。 消える家族、背中に食い込む夜、縮む女、枝になる四肢、蛇が住み着くからだ。 これは決してファンタジーではない。 有機物、無機物、動物、植物、気体、液体、固体、 それら全てが当たり前のように混ざり合い、境界をなくして成立する。 あたしはこの「うそばなし」が好きだ。 「うそばなし」の世界が、そこで遊ぶのが、とても好きだ。
0投稿日: 2011.11.09
powered by ブクログすごく面白かった。あらゆるものからするっとすり抜けて、自由になれる小説世界。水に溶けるように、たゆたうように読む。染み入るような孤独が何とも居心地の良い作品。
0投稿日: 2011.11.09
powered by ブクログこの作品は実に非現実的な作品であり あとがきによる川上弘美さん本人もうそばなししか書けない 本当の話がかけないとおっしゃってて 非現実的なはなしのなかに感情移入がしにくく読むのが難しかった それとわたし個人のはなしですが芥川賞受賞作とは合わないなとひしひしと感じました。 川上弘美さんの本はまだかじりついた程度しか読んでいませんがセンセイの鞄はとても面白かったです
0投稿日: 2011.11.03
powered by ブクログ川上弘美のデビュー作。 芥川賞受賞作の「蛇を踏む」のほか、「消える」「惜夜記(あたらよき)」の3編から成る短編集です。 予想外にファンタジックな作風でした。あとがきで作者が言うところの「うそばなし」。 現実世界の話のふりをしつつ、巧みに非現実的なイメージが繰り出されてきて、気が付けば、どっぷりと作者の作り上げた「うそ」の世界にはまっている、という感じ。 非現実性の濃度が、「蛇を踏む」<「消える」<「惜夜記」と順番に高くなっていく構成になっています。 -----------(引用)--------------------------- 蛇を踏んでしまってから蛇に気がついた。(略) 「踏まれたらおしまいですね」と、そのうちに蛇が言い、それからどろりと溶けて形を失った。煙のような靄のような曖昧なものが少しの間たちこめ、もう一度蛇の声で「おしまいですね」と言ってから人間のかたちが現れた。 ---------------------------------------- こういう類の話は「ちょっとついていけないな」と思うこともあるけれど、この人の持つイメージ世界は割とついていける。 「なんかわかる」と受け入れられる。 それはきっと、描かれる景色や状況が非現実的であっても、人物の感情の動きには強いリアリティを感じるから。 川上弘美の小説が好きな人は読んでみるといいと思います。 後の作品の原型がくっきりと現われていて、なかなか面白かったですよ。
0投稿日: 2011.10.14
powered by ブクログ2011.9.27 初読 リサイクル市でもらった。 ものすごく独特な世界観。 不思議すぎるんだけど、妙にリアルな感じもあって、するすると読んでしまった。 理解できるかというと、そうでもないけど。
0投稿日: 2011.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「センセイの鞄」以来の川上弘美作品。表題の「蛇を踏む」は芥川受賞作ということだが、選考に値する作品だったのではないかと思う。「蛇」が誘う世界は忌避すべきようでいて実は甘美なもの。セクシャルなものに対する希求を、ひとつも直接的な言葉を出さずに、その空気の輪郭をなぞるようにして描いている。主人公だけではなく、ニシ子さんや和尚さんも「蛇」を飼っているという設定が素敵。他2篇の収録作は表題作に比べると印象薄というかんじ。
0投稿日: 2011.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
飄々とずれていく、内田百閒の技、一文で沸いて出る怪奇に、動揺しない言葉達が、するするすると伸びて行く。結び目にすらならない。そこが心地よい。 「蛇を踏む」「消える」に意味などない、あってくれるな、という感じを抱かせるのは、それ自体で独立した世界がたち現れてくるからではないのか。「惜夜記」は川上弘美版「夢十夜」であると思うけれど、「夢十夜」よりもっと地に足の着いていない世界がある。現実との距離もなにも、そういう考えそのものが失効していて、だから測れない、その測れなさが魅力なのではないでしょうか。とにかく、わけなければいけないことが多すぎますから。わけなければ何も考えられないその決まりをすうっとすり抜けていく、この文章の連なりは、ただその響きだけで気持良い。 これまで読んだ川上弘美の中で一番好きかも。
0投稿日: 2011.09.18
powered by ブクログ表題の『蛇を踏む』は、川上さんの芥川賞受賞作。ほか「消える」「惜夜記」が収録されてます。 うーむ(o´ω`o)心地よいことばたち。静かで柔らかで、そして時折殴られる…そんなかんじ。 川上さんはまだあまり読んではいないけれど、川上さんのことばの世界がとっても居心地よいです。 特にお気に入りは「消える」かな
0投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログ摩訶不思議ワールド。 ショートショート集のようになってる「惜夜記」が好きだった。 川上さんご本人のあとがきによると、「ほんとうにあったことではないこと、自分の頭の中であれこれ想像して考えたことなら、いくらでもつるつると出てくる」とのこと。 う、うらやましい…
0投稿日: 2011.07.31
powered by ブクログわかる人にはわかる。わからない人にはわからない。 秩序という言葉で固められている世界。 人が優勢で他の生物、物は人に次ぐもの。 本当にそうなのか。 この世の中に存在するすべてのモノは、液体・気体・固体へと変質する。 その上で1つのモノと1つのモノが関わり合い、存在してる。 ただし1つのモノが1つのモノであり続けるという秩序はいとも簡単に崩れる。 難しいね。でもなんとなくぼやぁっとわかる気もする。
0投稿日: 2011.07.18
powered by ブクログ芥川賞を受賞した作品。 『センセイの鞄』のイメージが強かったので…最初の一行を読んだときは「コレ川上弘美か?!」と驚きました。 こんなに比喩が達者な人だったのか…というか…こんなにシュールな人だったのか…というか…。 「揺らぐ」場面ばかりだ…。 登場人物たちがゆらゆらゆらゆら。 最初読んだ時は???だったのですが、解説にもあった「流されることを決める」というのがぴったりな作品たちだと思いました。 試行錯誤して暗中模索して…必死にもがいた結果、諦めることだったり、悩むことだったり、流されることだったり、形を常に変え続けることだったり…ということを決心する。そんなお話でした。 しかし固体→液体→気体変化だったり、縮んだり伸びたり…という人間や物質が簡単に形を変えていく、ということも作品のなかの曖昧さを強調していると思いました。
0投稿日: 2011.07.10
powered by ブクログ川上弘美は好きだし、芥川賞だしいっちょ読んでみましょう、という感じで手に取った。がしかし、意外に難解で、ページ少ないのに普段の二倍時間がかかった。 これをおもしろい、というのも嘘っぽいし、かといって嫌いな訳ではなかったけど、とにかく不思議すぎてちょっと疲れました でも、ヒワコって名前は好きだなぁ
0投稿日: 2011.07.06
powered by ブクログ読む本が無くなって で 家にあったから読んだけど 好きじゃない… 訳わからんし。 前に読んだニシノユキヒコ…も好きじゃ無かった。 合わないのかも…
0投稿日: 2011.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新書購入 短編集。ファンタジー? 表題と、「消える」「惜夜記(あたらよき)」。 「蛇を踏む」が読みたくて購入。 主人公「ヒワ子(視点主・一人称)」は公園で蛇を踏む。 踏まれた蛇は「踏まれたらおしまいですね」「おしまいですね」「踏まれたので仕方ありません」(しつこいな……)と、言って、人間の女の姿になって、主人公のアパートに居着く。「私はヒワ子ちゃんのお母さんよ」「蛇の世界へいらっしゃい」。ねばねば粘着質。だって蛇だもの(笑) 蛇視点でいきましょうか。 公園でうねうねしていると、ヒワ子に唐突に踏まれる。踏まれたらしょうがない。傷物にされた(?)のだから、責任をとってもらわねば。 いそいそとヒワ子の家へ押しかけて、ご飯を作って待っている。ビールだって用意して、注いであげちゃう。 そして。「ヒワ子ちゃん、蛇の世界に一緒にいきましょう」と誘ってみるが、興味ありそうなのに、なかなか頷かない。きっぱり拒絶しもせず、のらくらのらくら。これは本当に、蛇の生殺し。 「ヒワ子ちゃん、もう我慢できない」と、蛇が叫ぶのも無理はなく。 「首なんか締めたら死んじゃうじゃない」と、文句を言うヒワ子の首を締めても。 「だって待てないんだもの」つて返す。本音だものね。 そして流されてゆく二人。 「た。(完了形)」で終らず。「ゆく。(現在進行形)」で終っているのです。 それってなんだかエンドレスの予感というか、終らせる気がない作者の気持ちが伝わってきます。 「消える」にしろ「惜夜記」にしろ、非凡な想像力の作家です。「惜夜記」の、「少女の再生などまっぴらじゃ」と拒む元締めの賢いこと(笑)きっと嫌な目に何度もあったのでしょう。
0投稿日: 2011.05.29
powered by ブクログむ~初めて川上弘美を読んでみたが、なかなか進まない・・あまりに現実離れしてて引いてしまった。昔はこういうことあったのかなあなんて思ってみても、途中眠くなったり・・。他の作品はどうなんだろう。
0投稿日: 2011.05.29
powered by ブクログ蛇を踏む いけないとわかっていても、魅かれてしまう。 危うくきりがない蛇の誘惑。 消える ある時は強く想っているかもしれない。 でも一度消えると、もともとそこにないも同然。 惜夜記 断片的な夜の夢のような。
0投稿日: 2011.03.31
powered by ブクログあり得ない設定が当たり前のように描かれていて、徐々に感覚が麻痺してくるよう。気付いたら絡め捕られている感じが不思議。 子の雰囲気、すごく好きです。 「藪で、蛇を踏んだ。「踏まれたので仕方ありません」と声がして、蛇は女になった。「あなたのお母さんよ」と、部屋で料理を作って待っていた……。若い女性の自立と孤独を描いた芥川賞受賞作「蛇を踏む」。“消える家族”と“縮む家族”の縁組を通して、現代の家庭を寓意的に描く「消える」。ほか「惜夜記」を収録。」(カバーより)
0投稿日: 2011.02.28
powered by ブクログ川上弘美さんの小説を読むのは初めてでした。いつも雑誌のコラムでおもしろいなーと思っていたので、読むのを楽しみにしていたのですが・・。 どうもこの本のような日常と非日常の隙間の話は、登場人物や展開に明るいところがないと、読み終わったあとの気持ちがよくない感じです。 もう一冊借りたので、次に期待します!
0投稿日: 2011.02.12
powered by ブクログ表題作品他、「消える」「惜夜記」所収。 解説によれば、川上作品は「分類学の遊園地」らしい。「遊園地」かどうかはわからないが、いろいろなもんがあることはわかる。触覚から伝わってくる作品たち、というイメージが僕には強い。近作は、色々とまとわりつくような雰囲気だ。
0投稿日: 2011.02.07
powered by ブクログ蛇を踏んでしまってから謎の女が居つくようになり、なんだか日常も液体になっていくような、ふわふわしたお話です。
0投稿日: 2011.02.05
powered by ブクログときどきシュールさを垣間見せる川上弘美さんの、 飛び抜けてシュールな作品集。 『パプリカ』などの筒井康隆作品を思い起こさせる、 シュールでなまめかしい世界が淡々と描かれていきます。 面白かったけど、やや難解な川上弘美の「ウソ世界」(^^;。
0投稿日: 2011.01.26
powered by ブクログ川上さんの数ある作品の中で、 この本を初めに読んだことはボクにとって不運だったのかもしれない。 どうもフシギワールドが苦手なんです。 以来、別の作品に手を伸ばしかけては引っ込める日々です。
0投稿日: 2011.01.25
powered by ブクログ惜夜記…二重らせんの夢と幻想。川上版「夢十夜」。 「作者は何を言いたかったのか」的な問いを捨てるところから始まる。 2010冬講座
0投稿日: 2011.01.02
powered by ブクログこれもちょっと読解力不足なのかよく分からない。。 蛇を踏んでから蛇がやってきて一緒に住んだり。 家族が消えていったり。。 でもそれを変と思わない 何だ、何が言いたかったのかわからない。。
0投稿日: 2010.12.20
powered by ブクログ川上弘美の本は、特に私が読まなくてもいいだろうな。と今までなんとなく敬遠してきた。なんだか不思議ちゃんな恋愛小説のイメージを勝手に抱いていたから。 今は、その恋愛小説を読んでいるけど。最初に読んだ本が『蛇を踏む』で良かった。好きだった。『蛇を踏む』以外の本が最初だったら、「ああやっぱり」と読むのを止めていたかもしれない。 作家がどのように文を生み出していくかは全く知らないし、苦しいものなのかもしれないけれど。 「文を書く事が楽しいのだろうな。体の一部みたいなんだろうな。」と勝手に感じ、流れる生き物のような美しい文が、私は好きなのだ。内容以上に、どんな本でも。 『蛇を踏む』を最初に読んだから、今読んでいる恋愛小説の内容は正直あまり好きではないけれど、生きた文の流れ様に感動して読み、それはそれでやはり好きなのだ。きっと他の本もそうなのだろうね。
0投稿日: 2010.11.03
powered by ブクログ「どうしていいのかわからなかった。わからないわからないと頭の中で言った。しかしほんとうはわかっているのだった。わかっていて、それでも痺れたようになっている。ここで屈してはいけないと思った。思うがかんたんに屈する。屈したいから屈するのだった。屈したいなら屈すればいいではないか、どうしてわざわざのぞまないことをする必要があるの。」 再読かと思いきや、記録になく・・・あれ? やはり初読?? 変わらず不思議ちゃん過ぎます。。 なんなんでしょー、この不思議さは!!! これがデビュー作!?なんだよねぇ。 ほんとに、恐ろしすぎる。 最初からこうやって自分の世界を全開にできて、 凄い人なんだなぁ、とつくづく。 最近はすっかり川上作品にも耐性ができたから、 以前のように「酔う」感覚はそうないのだけれど。 一気読みすると、なかなか返ってこれない。 あぁ、長編が読みたいなぁ。。。 【8/30読了・個人蔵書】
0投稿日: 2010.10.27
powered by ブクログ生温いようなひんやりと冷たいような、不思議なお話。 蛇=女性という図式は良く在るが、これは蛇を恐ろしいものとして描いていない様に感じる。 どこか人に近くて、時に一息に突き放すように人に在らざるものへと変わる蛇。それが、物語の芯を捉え難く、フワフワとしたものにしている。 一言で云えば、“沼”みたいな感覚のお話です。
0投稿日: 2010.10.21
powered by ブクログ「惜夜記」。少女と繰り広げる偶数章、動物と関わる奇数章が混ざりながら朝へ向かう短編集。動物たちと食事を共にする描写が多いのは「食べる」→「同じ釜の飯を食う」→同族意識、とか連想してしまうのは考え過ぎか。
0投稿日: 2010.10.20
powered by ブクログものや動植物の境界がなくなる。巻末の解説にあるように、その「きりがない」。それをなぜ?と問わずにそういうものなのだと受け入れてしまうのが本書を読む上ではいいのかもしれない。流れるようにものの形がはっきりしていないのも、これはこれで面白いし、良いと思った。芥川賞受賞作。
0投稿日: 2010.10.01
powered by ブクログ変な短編小説3編を所収。(笑)個人的には「消える」が面白かった。3編とも寓意に富んだ作品でその意は少し難解だが、状況変化がぽんぽんあるのと面白い文体なので、読むだけなら読みやすい。(笑)まあ、不条理小説ですね。 「惜夜記」は心の冒険譚で少し理解は難しいが、状況に比して優しい言葉に包まれており、ほのぼの感がある。「蛇を踏む」と「消える」は家庭内心情を面白おかしく童話化していて、不条理さにもかかわらず、なんとなく余韻が残る作品である。
8投稿日: 2010.09.23
powered by ブクログ川上弘美「蛇を踏む」を読む。集中力が切れぎみで読んだからか、蛇の意味するところがよくわからず。真の自分? 自意識? 自我? 再読せねば
0投稿日: 2010.08.16
powered by ブクログ蛇を踏んだら、その蛇が家に居着いてしまって、しかも自分はお母さんだと主張する。不思議と慣れてしまうのだけれども、一方では腑に落ちないという不思議な葛藤。そんなような、不思議な世界達を描いた短編小説集。夢を見ているような、自然に読んでしまうけれども振り返ると意味の分からない話達。
0投稿日: 2010.07.17
powered by ブクログえぇぇー…って言いながら読んでいたらえぇぇー…って言い終わる前にお話が終わってた。 読み始めると、モヤモヤに覆われてしまい、いつこの霧みたいなのが晴れるのかと読み進めると、なんとそのまま読者フルシカトで幕が降りる。 この小説でアハ体験は期待出来ない。
0投稿日: 2010.06.23
powered by ブクログ近代文学演習Aの課題図書。 感想は「・・・なにこれ?」の一言に尽きる。全然面白くなかった。こんなのが芥川賞受賞作品なのね。 解説がすごく良いこと書いてそうだったけど、最早読む気がしなかった。
0投稿日: 2010.06.19
powered by ブクログまぁイマイチ意味の分からない文章だが、オモシロイ。 川上弘美のあまり他との境界がないような世界観が心地よい。 だが、読み進めるスピードは明らかに落ちるよね。
0投稿日: 2010.05.10
powered by ブクログ面白くなかった。私にはこの感性が分からない。 何も得られなかった。あまりにも話が飛び過ぎていて。何が言いたいのか何を表現したいのかが全然分からなかった
0投稿日: 2010.05.03
powered by ブクログさわられたくないけど本当はずかずか踏み込んで暴露してほしい だって、自分で見るのはこわいから そういう部分のことがうまく書かれているとおもいます。 私もきっと蛇女にのめりこむんだろうな。
0投稿日: 2010.04.16
powered by ブクログ『神様』で感じられた「よくわかんないけど、なんとなくわかる」感覚がこの人の持ち味だと思ってたのに、この作品ではその後半の部分がばっさりなくなってた。 ここまで無秩序な嘘ばなしを書けるのは凄いかもしれないが凄い=面白いではない。 線で結ばれない話は物語じゃないよ。ただの文章の羅列だ。
0投稿日: 2010.04.02
powered by ブクログどの話も「入り口」はもの凄くいい。 でも、いいのは最初の部分のみ。1行目のみ。 他は意味不明な夢の解説を聞かされてる感じ。 突然終わる夢のごとく、話も突然終わる。 解釈の仕方は色々あるんだろうけど、これは変だ。 不思議じゃなくて「変」だ。 「蛇を踏む」が若い女性の自立と孤独を描いた作品と 解説できる人が素晴らしい。 理解力のないアタシには、やはり芥川賞受賞作は無理らしい。 著者曰く「うその世界」を書いたものらしい。 これは、読んでいて苦しい。 小さい時に、自分に意味不明なルールを押し付けて それに無理矢理従ってたような苦しさっていうの? 意味のない無駄な事を疑問も持たずにやり続ける。 やり続ける事にイラッとするような、そんな苦しさがある。 初めての作家さんだったけど、イメージ悪くなった。 最後まで読んだ自分を褒めよう。
0投稿日: 2010.02.26
powered by ブクログ私は蛇を踏んだ。 家に帰ったら蛇が女の姿になって待っていた。 「私、ヒワ子ちゃんのお母さんよ」 芥川賞受賞の表題作が面白い!川上弘美は短編がうまい。
0投稿日: 2010.02.05
powered by ブクログ芥川賞は、やっぱ、難しいんですねえ。 いや、美術館に行ったような、豊かな気持ちにはなります、けれど。 夢のような話ばかりで、自分の夢と混同してしまいそうになります。 文学もやっぱり芸術の一つなのだと、実感する作品でした。
0投稿日: 2010.02.01
powered by ブクログ「うそばなし」というこの作者の物語に対する距離感があんまり好きじゃないです。 自分の場合、本を読んだり音楽を聴いたりして感動したり面白いと感じるときに、そこに描かれている人物や物語が「うそ」だと思わない。というか「うそ」というスタンスでは楽しんで観賞できないのです。 それは物語自体が現実的か非現実的かという問題ではないです。逆に変に現実的すぎて「うそ」臭くなってる青年漫画とかは嫌いです。 この小説はこの彼女の思想を「うそ」に乗せて表現してるだけのように感じてしまっていまいち楽しめなかった。 基本的に表現してる内容は似たり寄ったりで、だから物語の面白さは、彼女の表現を使えば「うそ」がうまくつけてるかどうかの違いでしかなくて、解説を読んでみてなるほど、結局どの短編も「うそ」でしかないなという感じでした。そこが作者の狙いなのかもしれませんが。 普通は「うそ」と思われたら失敗じゃないかな?物語、作品として。逆転の発想ってやつですかね。作品がオモシロいかどうかは別の話として発想は面白いかも。 でも「蛇を踏む」は嘘くさくない分、うまく「うそ」がつけてる作品だと思いました。 解説が内輪・好きものネタすぎてちょっと引きました。
1投稿日: 2010.01.31
powered by ブクログ2005.3.31. 今まで読んだ中で、ダントツに川上さんワールドが広がってた。日常と非日常の境目が消えていく感じ。不思議をするっと受け入れられる感じ。一歩間違えればホラー。ゆるゆると読めて、自分まで呑み込まれそうだった。リラックス~。
0投稿日: 2010.01.16
powered by ブクログなんなんだ・・・と思いながらぐぐっとはまって読み終わり、 最後にあとがきを読んで、あぁ‘うそばなし’か。なるほど。 たいがいの空いている時間は「うそ」の国で遊びほうけているわけで。 うふふ、と、おもしろくなってきました。
0投稿日: 2009.11.10
powered by ブクログ“罵倒屋”である批評家の先生が 「川上はセンセイの鞄以降癒し系に逃げた!」 ておこってた。 別に『センセイの鞄』いいじゃんよ・・・て思ったけど、 これは次元が違った。 「踏まれたならば仕方ない。」と蛇は人となり母を名乗る。 蛇と同居する夫婦、蛇と結婚した住職。 主人公が蛇をしょった瞬間はほんとに見事。 決して追及されない怪異がほんとに不気味で なんだかまとわりついてくる感じがする。
0投稿日: 2009.07.31
powered by ブクログ最初、どうにも掴めなかったのだけど、読み進めていくうちにずぶずぶと沈んでいくのがわかる、そんな作品だった。 今じゃたぶんトップクラスですきな作家。もったいなくて作品が読めないくらい。
0投稿日: 2009.07.10
powered by ブクログ作者の言う「うそばなし」。 ほんとにそんなかんじ。 蛇になったり人間になったり、 消えたり縮んだり膨らんだり、 食べたり飲んだり、、、 「可惜夜記」はあまりに次から次へと変わっていくので、 もういいやってなった。 2009.5.31
0投稿日: 2009.05.31
powered by ブクログ書き出しの一文がたまらない。 「ミドリ公園に行く途中の藪で、蛇を踏んでしまった。」 「このごろずいぶんよく消える。」 「背中が痒いと思ったら、夜が少しばかし食い込んでいるのだった。」 そのとおり謎な文章たち 有機物がすべてごちゃまぜになってミキサーにかけられたような。 これが芥川賞か、正直よくわかりません。
0投稿日: 2009.05.14
powered by ブクログうーん、不思議。 不条理な話はあんまり好きでないんだけど。 どうしても読むのを止められなかった。 三つ短編が入っていて、そのどれも不思議。 あまりにもさらっと不思議なので「あれ?これ不思議な話?」って読み始めてだいぶたってから気が付く。 「蛇を踏む」 蛇を踏む話。 「消える」 普通の話かと思ったら、不思議だった。 集合住宅に住んでいるのかな…と思ったんだけど、多分私が考えたのとは違うとこに住んでる。 家庭にはそれぞれ色々あるって話です、家族内の暗黙の了解のような。 あータイトル忘れた…。 寝始めた瞬間や、二度寝や、昼間のうたた寝で見る夢をつないだような話。 ふわふわと話がゆれる。 つかめない、わからない、意味が。 でもばらばらのピースのつながりがちょっとずつ見えてきて、見えた!と思ったら見えないまま終わった。 くっそー。
0投稿日: 2009.05.03
powered by ブクログなんかよくわかんなかったけど、とりあえず世界に浸ってみた。 読む時の自分の心理状況によって、解釈が全然違うような気がする。
0投稿日: 2009.04.29
powered by ブクログ芥川賞受賞作。 表題作は、数珠を作って売る店に勤めるサナダという女性が主人公。 ある時道で蛇を踏んづけたところ、踏まれたからしょうがないと蛇が立ち上がって人間の女性の姿になり、部屋に居着いてしまう。 母と名乗って料理を作り、体を巻き付けてきて、夜は天井で寝ているのだ。 同じような現象が、実は勤め先でも起きていて…お寺の住職の大黒さんが実は蛇だという? 不条理でどこかとぼけた、少し色っぽい妙な小説。 「消える」は家族が5人と決められた社会で起きる出来事。 ゴシキという先祖の霊が入っているとされた壺がある日消え、兄の姿が消え… 管狐(くだぎつね)を飼うと良いことが起きるいう話があり、基本は妖怪好きなのかしら〜というよりうそばなし! 「惜夜記」は短編連作のような、悪夢のような綺麗なつくりばなし。 「センセイの鞄」しか読んだことがなかったので。
0投稿日: 2009.03.30
powered by ブクログあとがきで「うそばなし」と自分の作品を表現していた。 表現しているところが「うそ」だったとしても、人の悩みや家の問題など根底のところについては、何も変わらないのではないか。 なので、問題を異なる視点から見ることができる、そういう本。
0投稿日: 2009.02.15
powered by ブクログ情報科教員MTのBlog (『蛇を踏む』を読了!!) https://willpwr.blog.jp/archives/51200678.html
0投稿日: 2009.01.27
powered by ブクログあえて言うならば「ファンタジー」かとこのカテゴリにしてみた。もう、何が何やらさっぱり分からない。いきなり一行目から、違う世界につれていかれてしまい、物語が終わるころにほっぽり出されてどうしていいか分からなくなる。けど嫌いじゃない、という不思議な作品。
0投稿日: 2009.01.18
powered by ブクログ夢みたい。 表題作の終わり方はとても好き。ほっぽり投げられたような、 鮮やかな濁流に飲み込まれていくような感じがする。 芸術的。視覚的にも美しい。映画化したら絶対にダメだろうな。。 文章という媒体の特性を生かしている。 もうちょっと自棄が欲しいと思った。 なんか、川上さんはこの作品で、自分の表現に対して割と保守的なような 感じがしました。自分の語彙を繰り返しているのは悪いことではないが、 それについて、「この語彙どうしようもないよね」みたいな、自己言及がないから、 ちょっとつまんない。。期待が裏切られない感じが、つまらない。 夢みたいな不思議さだけではない、切実なものがあったら もっと好きな小説なんだけど。。。
0投稿日: 2008.11.29
powered by ブクログ第115回芥川賞受賞作が入った3本の中編。 「蛇を踏む」は蛇を踏んだ事から人の姿に化けて家に棲みつきはじめ共同生活を送る事になる話。 心の壁を作らず付き合える蛇とその状況を当たり前のように受け入れてしまう自分や周囲の状況が描かれている。 「消える」は姿が時々消える家族と縮む家族の縁談と結婚生活の話。これも「蛇を踏む」と同じく奇怪な現象を当たり前の風習として受けている世界が描かれている。これは退屈だった。 「惜夜記(あたらよき)」が一番好きだ。幻想的な夜の話。ちょうどipodでBjorkを聴いていてぴったりだと思った。
0投稿日: 2008.11.19
powered by ブクログ大好きです。川上さんのような文章はどうやったら書けるようになるのかしら。。。物語の内容も、文章も登場人物も。。。へびを踏んだらそれが人間のようになって、家に住み込むとは。あなたのお母さんなのよ、知らないふりばっかり、と全部が不思議だけど妖艶で素敵。へびの世界とはどんな世界なんだろう。
0投稿日: 2008.11.10
