
総合評価
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秀逸ゆえの哀しさ
サッカーの戦術などの著書で興味深い執筆の多い筆者によるフィクション。その内容はどれも秀逸でありながらそれが逆にこの作品を疎遠にさせてるようにも思える。サッカーに興味のない人には無関心とされサッカーを嗜好する者には所詮フィクションというレッテルを貼られる。その為、この作品に入る為には高いハードルがあるのではなかろうか。 しかし、それでも読後は幸福感に満たされた。作り話と言ってしまえばそれまでだがなぜそうなってしまうのだろう。それはここにはサッカーを愛する者の願望があるからだ。心温まる話、愛情溢れる話がサッカーにリンクされてるとこに一つのボールを蹴り合うサッカーという競技の可能性を改めて感じた。それ故にサッカーに興味を示さない人にとってやはり手に取ってもらえないという一抹の寂しさもあった。 どれも良いストーリーであるが故に、ある意味サッカーライターの限界をこの作品によって認識させられた気がするのだった。
0投稿日: 2014.05.09
powered by ブクログ短編フィクションのサッカー小説。 著者はサッカー評論家だけあり、玄人好みの内容。 また、実在する話とラップする面も多く、サッカー好きは「この話はあのことをベースにしたんだな」というのを考えながら読むのも楽しい。
0投稿日: 2011.10.25
powered by ブクログ戦術評論家の西部さんが手がけた半フィクション作品。「半」なのは、前編実話に基づいている為。サッカーの歴史に明るい人なら、各章の主人公が誰のことなのか必ず気付けるはず。 詳しくない人でも普通に楽しめる。詳しい人なら相当楽しめる。
0投稿日: 2011.01.07
powered by ブクログサッカーにまつわる6つのフィクション集。 フィクションとはいえ、どこかで聞いたことがあるようなないようなエピソードがちらほら。 背景が分かる人は思わずニヤリとしてしまう作りになっている。 第1話は、ワールドカップ本番を目前に控えた日本代表のお話。 どうにもこうにも世界を驚かせそうにない「山岡ジャパン」の救世主として急遽招集されたのは、ジェブ千葉のベテランDF大山選手。 さあ、日本は世界を驚かすことができるのか?! ほかにも、オシムっぽい人やジダンぽい人や著者っぽい人を思わせる魅力的なフィクションが満載。 著者のサッカーへの愛とちょっとした願望にあふれた作品です。
0投稿日: 2009.07.20
