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やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…
やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…
倉嶋厚/文藝春秋
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総合評価

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    最愛の人の喪失、うつ病、精神病院への入院。死ぬことばかりを考えて生きる毎日のしんどさは痛いほど共感できた。 わたしのうつ病は一過性ではなく慢性的なものになりつつあり、診断を受けてからは6年を過ぎたので、なかなかどうして、やまない雨はない、とは思えないですが、それでもずっとどしゃ降りの雨が降り続けているわけでもなく、曇ったり一瞬の晴れ間があったりすることはあるので、そういう意味ではたまには雨もやんでいるのかな。

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    投稿日: 2024.03.09
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    夫のことを大きな息子と評する人がいるらしいけど、こんな調子で闘病に入ったら泣くに泣けないだろうなぁ。奥様の胸中が本当はどのようであったかは知りようがないけれど、夫婦というものは本当に不思議だ。

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    投稿日: 2023.12.24
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    各チャンネルにたくさん出てくる気象予報士がまだ 今のようにバラエティにとんだ解説をする時代のまえから倉嶋さんはNHKで季節の話など優しく解説していたのをよく見ていた 優しい性格が滲み出ていてその時間を楽しみにしていたのを覚えている 奥様は苦労してされたんだろうな と推測できる 仕事では活躍していた倉島さんだが、奥様の死期が迫ってきた時に 自分が1人になって困るとかそういう理由で泣いてしまうのはうちもたぶんあてはまる気がする。とても自分本位で子供っぽい。 でもそれを自覚して反省もしている文章。

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    投稿日: 2021.08.26
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    時間の前後が不規則でやや分かりづらい。内省的かつ真摯な人柄が文章から伺えるが、奥さまは苦労されたんだろうなあ、昭和の日男だなあと印象。

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    投稿日: 2019.08.17
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    自分がうつ病になって、どのような本があるかを調べている中で気になった本。 奥さんが亡くなったことで堰を切ったようにいろいろなことが倉島さんの心身に起こり、とてももがき苦しんだことが書かれている。 数十年にわたって内面で苦しんでいたものが、一気に外に出てきたようだった。 「倉島さんに比べたら、自分はまだ軽い方かもしれない」と思ったのが正直な感想だ。 倉島さんはNHKで見たことがある方で、テレビで気象解説をすることを専門にしていると思っていたが、もともとは気象に関する研究が主業務だったようだ。 そのせいか、文章の端々に理系的な考え方が見えてくる。 自分も数学を専門に勉強していた典型的な理系なので、共感できる個所が多かった。 タイトルの「やまない雨はない」は、まさに理系的な考え方が表現されたものだと、本文を読んで感じた。 ひとつ印象的だったのは、家計や保険契約の管理などのすべてを任せていた奥さんに先立たれてしまったということ。 我が家では、その管理は夫である自分が取り仕切っている。 万が一、自分に何かがあっても家族が困らないようにしておかないとと強く思った。

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    投稿日: 2018.09.12
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    情けない部分、ダメな部分をさらけ出してくださり、頭が下がる。夫人との愛の記録であり、一種の懺悔録でもある。壮絶な物語だが、ときおりはさまれる気象へのたとえに随分救われた。

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    投稿日: 2015.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても厳しい人生を生きた筆者の自伝的な一冊。妻が重い病気になりつつも、自分も重い病気になるという究極のアンラッキーだが、自分にもそれは起こり得る未来として読み進めた。 純愛です!感動してください!というごり押しではなく、人間の弱く汚らしい一面もありありと描かれているので、本人の病気に加えて周囲の苦労もよく理解できた。ただ、まあこれはわりとお年を召した方の立場で描かれているので、今の人の価値観とは少しずれるところはあるかもしれない。そういうことを前提に読む必要はある。 うつは治るということ、薬物での治療もちゃんと効果はあるということ、うつ病の人にとってはこういうちょっとした情報でも希望に見えるだろう。

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    投稿日: 2013.08.05
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    読みにくい。 大切な人を亡くしたことがないからかもしれないが、あまり理解できなかった。これ程までに愛し合える人生の伴侶と巡り合う可能性はかなり低い気がする。

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    投稿日: 2013.04.18
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    まだ読みかけですが…好きか嫌いかと言えば、嫌いな1冊。 著者があまりに甘ったれで自己本位なことが、本当に腹立たしい。 末期癌、それも告知前の妻の前で「あなたを失いたくない」と言って泣くか?フツー。 配偶者を失ったことからうつ病を発生した貴重な記録なのに、この人の場合自己が確立されていないせいなんじゃないの?と思ってしまう。残念。

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    投稿日: 2011.11.15
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    元気象庁の職員で、NHKのお天気アナだった著者。 奥さんがガンで亡くなり、自身もうつ病に。 そこからの苦闘の回復の手記です。 今はまさしく小春日和の日々とのこと。 やまない雨はないのだ、と信じたい。

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    投稿日: 2010.05.17
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    大切な人を亡くしました。 本の好きな人でした。彼女の存在は私にはとても大きく、勉強嫌いで、ついでに活字嫌いだった私に、本という素晴らしい世界があるのだと教えてくれたのも彼女です。 彼女が去って、暫くは途方にくれていました。このままいつまでも途方にくれているわけにもいかないと、痛む心を抑えながら遺品を整理していたらこの本が出てきました。 何箇所か、本の端が折られてありました。本を大切に扱う彼女からはとても考えられない行動だと驚きました。 折り目のついてあるページをひらくとラインないくつか引かれていました。私へのメッセージでした。 もうすぐこの世を去ると覚悟していたのでしょうか。彼女らしいやりかたに私は救われました。

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    投稿日: 2009.05.22