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出口のない海
出口のない海
横山秀夫/講談社
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総合評価

315件)
4.0
92
144
55
12
1
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    人生観と死生観の狭間に苛まされる主人公 そして周りの人間の視点を挟みつつ、出口のない海に旅立つこととなった さすが横山氏 時代を問わない不朽の名作

    0
    投稿日: 2025.11.21
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    読めば読むほど永遠の0に似ているが、こちらの方が刊行が先だった。 国の為に死ぬ。令和の今、そういう考えが出来る人間がどれだけいるだろうか。

    14
    投稿日: 2025.10.17
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    戦争とは大切な自国を守るためのもので、戦争とは明日も生きるために戦っているものだと思っていた。人間魚雷「回天」で特攻して行く彼らはそうではなかった。自分自身が兵器の一部となり、後ろを振り返ることなく突っ込むことしか許されない。拒むことはおろか、笑顔を作ることさえ、喜びを喜びとして感じることさえ許されない。そんな死を約束された彼らが特攻として出撃するまでどのように過ごしたのかを描いた物語。 並木の願いはちゃんと読者に届いたのだと思う。 人間魚雷「回天」。そんな恐ろしい兵器が日本で使われていたこと。多くの若者の命を奪っていったこと。決して私たちが無視してはいけないことなのだ。 そして、並木はみんなの生きる活力ともなった。 死ぬために戦っていた彼らに生きる理由を与え、前を向く勇気を与えてくれた。

    3
    投稿日: 2025.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    神風特攻隊は有名だけれど、海軍が行った人間魚雷というこれまた恐ろしい回天隊のお話。気になって調べたら、攻撃成功率わずか2%…。開発もろくに完成していない状態だったからか、訓練や攻撃前に機体の故障によって亡くなる人も多く、主人公の並木もそのうちの1人。元々は大学野球をやっていた学生が、特攻に志願し自分なりの死ぬ理由をずっと探してやっと見つけ、いざ出撃という直前の訓練で行方不明になってしまった。小説を読みながら、出口のない海というタイトルにそういうことかと思った。読んでいると頭がおかしくなりそうな世界に身を置いて、戦争そのものと戦っていた人たち。艇の中でのシーンは緊迫感がすごくて、自分もそこにいるくらい心がピリピリした。並木の、人間魚雷・回天隊があったことを人々に知ってほしいという思い、小説を通してだけど私はしっかり受け取ったよと言いたい。 学徒出陣になる前に、大学野球チームとマスターが集めた新宿ガラクターズとの秘密の試合は泣けた。先に軍隊に入っていた剛原が最後に登場したのもよかった。この時大活躍した小畑くんや、北、沖田など登場人物みんな愛おしかった。1番は並木で、こんな素晴らしい人間が特攻の、しかも攻撃ではなく訓練で命を落としたのがなんともいえない。美奈子さんとの恋も苦しかったけど、後に美奈子そっくりの孫とのつながりが書かれていて少しだけ救われた気持ちになった。

    2
    投稿日: 2025.08.27
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    野球が好きだった青年が戦争によって夢を諦めさせられるのが読んでいて辛かった 出撃する頃には野球界で輝いていた並木の姿が幻のようになってしまっているのもなんだか切ない...

    1
    投稿日: 2025.08.24
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    太平洋戦争期、回天という人間魚雷で海軍による体当たりによる特攻を描いた小説。 主人公並木浩二は甲子園で優勝投手になり期待されながらも、肘の故障で進学した大学でくすぶっていた。肘の故障から回復を目指している時、太平洋戦争勃発。戦局が悪化していく中で、並木をはじめ多くの若者が学徒出陣し、回天特攻隊に志願した並木を始め若者たちを描いている青春戦争小説になっている。 読みやすく、内容も分かりやすいが、日本がなぜ、特攻をやる国になってしまったのかというのがとても悲しい。追い詰められると、自己犠牲を厭わないという、民族性をもつ国民は戦争を放棄すべきなのだ。理解不能な戦争を仕掛ける日本は、米国に今まで使われたこともない原子爆弾で終止符を打たれたと、私は思っている。

    18
    投稿日: 2025.08.19
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    とんでもない本だった。 戦中を描いた小説や映画でこれほどまでに、人間の死に際の気持ちを苦しいほどに感じるものはなかった。 タイトルの出口のない海とはそういうことかと、読み終えてより感じる。 心に余裕がある人だけ読んでほしい。

    0
    投稿日: 2025.08.19
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    人を武器の一つと考えるような狂気がどうして生まれたのか?戦況が悪くなってやむに止まれれずの作戦だろうが、悲惨すぎる。国民は、従うしかなかった。並木の良識がかわいそうすぎる。

    0
    投稿日: 2025.08.08
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    神風特攻隊は小説や映画でも描かれることが多いが、この作品は回天「人間魚雷」がテーマだ… 回天とは魚雷にたくさんの爆薬を搭載し、人間が直接操縦し戦艦に体当たりする特殊兵器… 回天は神風特攻隊の水中版だ! 脱出装置もない回天に一人で乗り込み、暗い海の中を操縦し、敵の艦船めがけて突っ込む… 想像するだけで身震いがするこの人間兵器にたくさんの若者が散っていった… ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手の並木浩二 彼はなぜ回天への搭乗を決意したのか? 彼を取り巻く家族、友人、恋人の複雑な感情に考えさせられるものは大きい 警察小説でもミステリーでもない横山秀夫さんの戦争青春小説 回天について学べる作品でもある 必ず死ぬとわかって行くのは、もう人間ではいられない それは機械の一部だ 歯車だ 自分自身に対する確たる死の宣言は、人としての感情を捨ててしまわねば成立しない 俺たちの死は、人間が兵器の一部になったことの動かしがたい事実として残る 昭和19年11月から終戦までの回天の出撃回数は31回 出撃隊員、事故による殉職者、搭乗整備員ら145名が回天と運命をともにした 今日は広島原爆投下から80年 広島平和式典で小学6年生の二人が素晴らしい未来平和宣言のスピーチをした… 力強い姿に涙が止まらなかった どうぞこの子たちの未来が希望にあふれるものになりますように… 大人の責任は大きい

    8
    投稿日: 2025.08.06
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    人間魚雷『回天』の搭乗員となった大学生を描いた青春小説。元甲子園優勝投手だが、肘を痛め速球が投げられなくなる。魔球開発に取り組むシーンが結構多かった。一方で回天出撃時の描写も詳しかった。回天に搭乗するだけでも非人道的だが、回天の故障で特攻せず基地に帰還すると、上官から罵詈雑言や鉄拳制裁を浴びせられるとは信じ難い。

    32
    投稿日: 2025.07.16
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    先を読むのが怖かったけどページを捲る手が止まらなかった。どこにいてもこの本の世界に入り込めてすらすら読めた。こういった時代があったことを忘れてはいけない

    0
    投稿日: 2025.06.28
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    特攻隊か… こっちは、空の神風やなく、海… 魚雷を操縦できるようにしただけ。 空でも脱出困難やのに、脱出口もないとは… 聞くところによると、零戦も飛行性能は、凄いけど、乗ってる人を防御する為のものはないみたい。なので、軽量化も出来る。玉当たっても、アッサリ貫通。 この時代、人は、歯車の一部と考えてんのかな。 アホちゃうか! そんな歯車のようにしたら、優秀な人材おらんようになるし、形勢逆転もなんも出来んやん。目先の言葉だけ、考えんと遠い先を考えて欲しかった。日本さん! それ考えてたら、アメリカと戦わんって話もあるけど。 そういう、状況下に振り回される若者たち… 平和な時代に生まれ、経験も何もない自分には、言葉もないけど、どんな気持ちやったんやろ? それも、日本が負けるの分かってて… こういう悲劇が二度と起こらないように、後世の人達にも伝えないと!

    108
    投稿日: 2025.06.03
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    回天。子供の頃は、詳しく知らなかったが、きちんと後世に伝えるべき事実。その舞台の葛藤を、感情を小説にしてくれた。こういう事実もあったんだろうと想像できる。先の大戦のことは、やはり涙なしでは読み終えれない。悲しさと、虚しさとモヤモヤの複雑な余韻が残らざるをえないが、また読み返すだろう。息子に読ませるべき、大切な本。

    4
    投稿日: 2025.03.11
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    戦争の小説はたまに読むけど本当に毎回苦しくなる。でも、日本国民として知るべきだと思う。本作はすごく読みやすかった。飛行機に乗る「特攻隊」は知っていたけど、水の中の特攻隊「回天」が存在するなんて知らなかった。この平和な時代に住んでる私じゃ彼らの気持ちはわかるとは嘘でも言えないけど、自分自身が武器になるなんて今ではおかしいって思うけど、本作で書かれてるような教育がされてたら、、思い込むしかないよね。すごい深くて重くていい話だった。

    2
    投稿日: 2025.03.01
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    高校生になって初めて読んだ本です。何よりもいつかまた読み返したいなぁと思いました。思い出の一冊になりました。

    8
    投稿日: 2025.01.25
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    本を読むきっかけになった一冊。 中学生の頃に初めて読み、それ以来定期的に読み直している一冊。 忘れてはいけない、80年前にこの国で本当にあった話。

    3
    投稿日: 2025.01.16
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    最終兵器「回天」が意味すること。 戦争とは、青春とは――。 人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第2次世界大戦の終戦前に展開されていた。ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。命の重みとは、青春の哀しみとは――。ベストセラー作家が描く戦争青春小説。 青春の哀しみとは、命の重みとは―― 横山秀夫が描く「戦争」がここにある。

    3
    投稿日: 2024.12.05
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    人間魚雷。非人道的な兵器である回天の搭乗員を通して、人間の強さ、弱さ、美しさ、醜さが描かれている。多くの若者が貴重な命を失った戦争、私たちはその事実をけっして忘れてはならない。 読み終えた後にふと周りを見ると、窓の外には綺麗な青空が、テレビには大リーグで活躍する日本人が映っていた。きっとこれが主人公が観たかった光景なのだろう。それを当たり前のように見ることが出来ることに感謝しなければならない。

    3
    投稿日: 2024.11.04
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    高校生の時に読みました。当時、映画になってました。内容は映画とは少し違います。私は原作の方が好きです。

    3
    投稿日: 2024.10.31
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    地面を踏みしめるそんな当たり前のことに喜びを感じることなんて、一生ないだろうと思った。 そういう今の時代が有り難いことなのか、当然のことなのか、わからない。

    3
    投稿日: 2024.10.11
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     太平洋戦争で投入された特攻型の人間魚雷に乗ることになった若者が主人公。王道的なストーリーだが、それはそれで悪くはなかった。

    3
    投稿日: 2024.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読書から少し離れてしまっていて、本屋で悩みに悩んで取った一冊。読書に熱中している時は読みたい本で溢れてたはずなのに…この本に出会えて良かった。 戦争や歴史を深く知らない自分にとっては、過去に残酷な争いがあったのは知っていてても現実味がない。平和な日本にいると海外で戦争が起きていても、ニュースで流れる事故や事件くらいに見聞きしてはすぐ忘れる物になっている気がする。 この作品は人間魚雷″回天″のに搭乗する事になった元甲子園優勝投手の話。読み進めると訓練中に命を落としたり、故障の多さ、目標の敵艦撃破の成功率の低さを知った。様々な場面での描写がリアルで、現代との違いを感じつつも読む事ができた。

    40
    投稿日: 2024.09.21
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    息子の本棚から拝借。空の特攻隊にくらべあまりに知られていない人間魚雷、回天。人がやっと一人分乗れる魚雷に爆薬を積み海中を進みそのまま敵艦へ突っ込むのだ。敗戦の気配が漂う中、回天に乗る事になった並木。野球や恋人への想いと国の為に死ななければ、という心の葛藤が描かれてる。出撃直前で故障したり、戦争で生き残るのは運だけだと思うがただ最後がちょっと綺麗すぎるかなぁ

    2
    投稿日: 2024.08.31
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    2024.8.17 読了 時期的に戦争を描いたお話を読みたいと思い選書しました。 これまで神風特攻隊のことはよく見聞きしてきたけれど人間魚雷「回天」のことはほとんど知らずにきました。 死が約束された突撃に向かう若者たちの葛藤はいかばかりか。 小説を読んだくらいでは計り知れないけれど知ろうとしなければいけないなと思いました。 生きて帰ることは恥であると理不尽に罵られ自ら死を望む。 小学6年生の弟が出征する兄に「お国のために立派に死んできてください」と言う。 『教育』の恐ろしさをまざまざと見せつけられました。 横山秀夫さんの文章とは相性がいいのかいつも読みやすくて重いテーマだけど今作もあっという間に読めました。

    1
    投稿日: 2024.08.17
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    横山秀夫さんの本は、すべて読んだつもりでしたが、文庫本の背表紙のあらすじを読んで、これはまだだったなと読み始めたら、やっぱり止まらなかった。 戦争はほんとに恐ろしい。人が人でなくなってしまう。そんな中で人であり続けられた主人公。こうやって死んでいった人が多勢いたんだと思うと…そして今もそんな恐ろしい戦争は世界で続いているんだと思うとやるせない。理不尽としか言いようがない。

    1
    投稿日: 2024.05.05
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    本当に人間の所業なのか。 回天にまつわる史実と言っていいほどのストーリー。 戦争を題材にした小説は読み進めるのが辛い。

    4
    投稿日: 2024.03.28
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    想像以上にダメだった。 読んだことないジャンル。 難しいとかそう言う次元じゃなくて苦手。 心臓バクバクして、手汗出たり、単語見ただけで手が痺れるというか。 なんかトラウマでもあるのか? もしかして前世で乗ってた? とにかくしんどかった。 史実があっての作品だから尚更辛い。 全部がフィクションならいいのに。 今からできることなんてたかが知れてるけど、歴史を知ると言う意味では読んでよかったな。 本当に辛かった。 それに向かう覚悟も恐怖も葛藤も私は知ることはないだろうし、知らなくていい。 相反する感情がぐちゃぐちゃになって、でも全部本心でっていう。 ここまで重い状況ではもちろんないけど、分かる部分もあった。 一行一行祈るように読んだ。 考察とかじゃなくてそれしか感想出てこない。 まだざわさわする。 でもこういう歴史があったことを知るのは必要な作業かも知れない。

    2
    投稿日: 2023.12.22
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    人の生活に戦争があったことを感じた。前途ある青年が死ぬ意味を考え続けていた。きっとこの時代の多くの人が同じようなことをしていたと思う。令和の戦争がない時代の日本に生きる1人の人間として、立派に生きなきゃいけないと思った。

    2
    投稿日: 2023.12.11
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    好きな作家で、この方の本はほとんど読んでいる。再読。 第二次世界大戦時、回天という特攻兵器に乗る兵隊の物語。野球部学生だった主人公が「生きたい」と思う気持ちを持ちながらも回天という特攻兵器に乗ることになる、心情が読んでいて苦しい。戦時の厳しいその様な時代でも希望を胸にし、葛藤し、己の生に意味を見つけようとする姿に心打たれる。 あまり知られていない回天という兵器と共に、その時代の流れ、雰囲気を知ることができた。

    6
    投稿日: 2023.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

     8月になると、戦争を題材にした本を読みたくなる。「戦争を風化させない」「戦争の悲惨さを忘れてはいけない」等と言う、心持ちがある訳ではなく、自分の中では8月は「戦争の本を読む」と言う季節感というだけである。  「出口のない海」は、特攻機「桜花」に次ぐ、人間が弾頭になって海中を進む人間魚雷「回天」の話、というだけではなかった。野球を楽しむ学生たちが、敗戦色が濃くなりつつある時代に徴兵され、そこにいた「並木」青年に焦点を充てた物語りである。  温かな家族も、淡い恋も、野球への夢のことも、最期の時まで忘れなかった「並木」青年。彼の脳裏に蘇ったのは友達の笑顔か、仲間の言葉か、それとも戦争と回天のことだったか、それは誰にも分からない。  この本が教えてくれたことは、回天のことを忘れられたら、誰からも思い出されなくなったら、この戦争のために死んでいった兵隊たちは、死ぬために生きることはなかった、と言うこと。兵隊たちの青春が、戦火の中に青々と燃えていたこと。  若くして英霊になることを誇りにした者もいたかもしれない。けれど本当はどうだっただろう。生きることに縋り、日の本を背負う覚悟なんて。  「彼ら(米英たち)にも家族がいる。」  戦争は誰も幸せになんかしてくれない。私はそう思う。当時なら非国民と言われて迫害を受けただろう、母は何も悪くないのに世間に謝ってばかりいただろう。それでも、私は戦争の二文字に、幸福が入り込む余地はないと断言する。  しかし、「並木」青年は見つけたのだ。唯一の幸せを。自分の夢を叶えた幸福を抱いたのだ。それだけは誰の意見もつけいる隙はない。もちろん、この感想を書く私にも。  戦争の作品で、主人公が幸せの中で散った作品は数少ない。この本を多くの人が読み、一筋の幸福に目を向け、夢を叶えますように。そう思わせてくれた作品だった。

    17
    投稿日: 2023.08.15
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    戦争ものは暗い気持ちになるものだが、この本は人間魚雷として「回天」に乗ることになった男たちの心の動きであったり、人間としての尊厳や誇りなどの描写であったりが読んでいて切なくなった。理不尽な命令や異常な教育の中で、希望を見出そうとする人たちの史実に基づくフィクションではあるが、実際に特攻という形で命を落としていった人がいたことは現代においても忘れてはいけないと思った。

    0
    投稿日: 2023.06.25
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    戦争に関する小説はいくつか読んでいるが、その中でもこの作品が一番心にジーンと来た!なかなか良かった!

    1
    投稿日: 2023.06.14
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    読むのが苦しくかった。 こんなものが存在していたことが信じられない。 教科書なんかより、よっぽど戦争の恐ろしさが分かると思う。

    1
    投稿日: 2023.06.03
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    戦争のお話。 特攻隊と聞くと飛行機の方を思い浮かべる方が多いと思いますが、どちらかと言うと海に潜り特攻を仕掛ける人間魚雷のお話です。 人間魚雷「回天」は、すなわち人が魚雷の中に乗り込み捨て身で敵の輸送船や戦艦に体当たりするという本当にあった戦時中日本の作戦です。 戦争を体験したことない私ですら読んでいて恐ろしさがよく染み渡りました。 特に回天隊の人たちは「早くお国の為に死にたい(敵の機体に当てて見事に戦果を上げたい)。」と口々に言っていますが、もうここまで来ると人間じゃないような気がして…もう相当当時の人たちは頭がある意味洗脳されていたのだなと思います。 それと同時に、上官から「回天」に乗り込めと命令が下ったのならそれは自ら死にに行くことが決定したようなもので…なので、こうでも思わないと自分の身も精神もなにもかも持たない状態だと思いました。 主人公の並木は最後まで人間らしさが残っていました。 行方不明となった時はまだどこかで生き残ってるのではないかと私自身希望を持っていましたが、現実はそう甘くなく泣きました。 今後もこの物語が後世に残りますように…

    5
    投稿日: 2023.05.14
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    なぜこんなものが存在するんだろう。 2015年のパリ同時多発テロの時、現地の報道で自爆テロをkamikazeと表現しました。これに日本の元特攻隊員が憤慨の声を上げます。 一緒にするな、と。 アメリカ軍は無人と信じて疑わなかったそうです。 一度出撃すれば脱出できず、当たれば爆発、外れれば窒息、狭い空間でひとり、これ以上なく絶対に約束された、死。 なぜこんなものが作られたんだろう。 なぜこんなものに搭乗したんだろう。 両親、妻子、恋人、大切な人が殺されないように。 人の尊厳のため、その尊厳を無視したこんなもの —回天。 頭では理解はできます。 でも心ではできません。 どうしても。 ありえない。 もう二度と。

    4
    投稿日: 2023.05.04
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    フィクションなのだが、きっと似た体験をした人が70年前の日本にいるという事実に心打たれた。 今の私と同世代の海に飛び込む覚悟を決めた人々の生と死の間に揺れる葛藤は、平和を生きる私に「生きる意味」を与えてくれた。戦争で亡くなった方々の分まで、私は生きなくてはならない。そして伝え続けなくてはならない。 ちなみに電車とバイト先と部屋で大号泣したので、なるべく家で読むことを勧める。こんなに何度も心苦しくなる小説は初めてだ。

    1
    投稿日: 2023.04.29
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    読みやすく、横山秀夫の小説はやっぱり面白い。 戦争ものは久々に読んだけど色々考えさせられる。 死を美学にして、戦い続けることの意味。 当時はそれが全てだったのに、何年もすれば日本人がメジャーリーグでプレーをしていたり、時間が過ぎれば様々なことが変わる。 いつも目の前のことばかり考えず、先を見据えたり、未来には希望があることを理解して生きていくべきかな。

    4
    投稿日: 2023.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    出口のない海、読みました。名作でした。外で読んで、ぼろぼろ泣いてしまったので、外出先で読むのはあまりお勧めしないです。 わたしは学がないです。国語は、まあそこそこ得意なほうではあったけど、歴史とかてんでダメだったし、というか今もダメ。頭が悪すぎるので。だから戦争の用語とか、本当になんもわかんない。 でも、それでも読みにくさを感じたりとか一切せず、ぐいぐい読めちゃいました。やっぱ文章力がすごい。 最初は並木があまりにもまっすぐな男で、主人公としてはすごく魅力的なんだけど感情移入できるかと言われたらどうかなぁと思いながら、ちょっと離れた視点で読んでいたんだけど、本人の特攻に対する葛藤とか弱さ(わたしは弱いと思わないけど、人間らしさとでも言えばいいのかな)が垣間見えたところ、まるで自分がその場に立たされているように手に汗握ってしまったし、並木のことが大好きになってしまった。心理が丁寧に描かれているからこそなんだろうな、離れた視点で読めなかった。 わたしはその場にいる人間ではないし、やっぱりなんだかんだ一歩引いた冷静な立ち位置にいるので、人につられてだろうが特攻志願しちゃだめだよとか思ってしまうんだけれど、でもあの空気感・戦争真っただ中・お国へ尽くすことこそが男なりって環境下だと志願してしまうのも理解はできるというか。理解できるからこそ、やっぱり、そういう世の中はよくないと思いました。平和ボケだろうが何だろうが、戦争で命を乱雑に消費するのはやっぱり悲しいことだと思う。 結末なんて最初からわかっているのに、それでも、死なないでほしいと強く願いながらページをめくりました。 おわりはあっけなかった。想像していたのは戦争で散る姿だったけど、でも本当はそうじゃなくて。あまりにもあっさりと、華々しい終わり方もせず死んでしまった。いや、自爆で敵軍をやっつけるのが華々しいとは思わないけど、戦果を挙げるというか。 でも、並木らしかった。 敵軍にも小畑のようないいやつがいるのかもしれないと思ったり、自分の家族の今後を本当に案じていたり、そういう優しい並木らしかった。 台風の後、並木の回天が発見されたところから本当に涙が止まらなくなってしまって、沖田への手紙も美奈子への手紙も全部が全部、並木の人に対するまっすぐな姿勢を感じて、なんでこんなことが起きてしまったんだろうって思ったり。 わたしは愛が人間の感情の中で最も尊ぶべきものだと思っていて、まあその「愛」は恋愛じゃなくて友愛でも家族愛でも愛国心でも何でもいいんだけど。 だから、とりわけ並木と美奈子のやりとりは心に響いてしまった。 美奈子への手紙の後、トンボが美奈子が自害するのを阻害してくれた描写で大号泣してしまって、まだ戦争なんてそんなものに巻き込まれなかった、軍人ではない並木との思い出がここで出てくるのかって。 船に乗った北と並木のやり取りもすごく印象的でした。 北の肩がふくらんでいるのが、なんかもうしんどくて、北のそういうところを並木がちゃんと見ていて、回天に搭乗するときにちゃんと「おふくろさんに会ってこい」って言ってくれたのが、もう…… 北と並木の関係性、すごくよかったです。 一番記憶に深く残ったのは弟君の「立派に死んできてください!」なんですけど。 あのシーンと、並木と沖田が学校でふたりで話すシーン、衝撃がでかすぎたし、悲しかったな。 若者……というか、誰もかれもが、国とか情勢とかそういうでっかいものに巻き込まれて、ひん曲がった教育を受けざるを得ないとか、そういう社会はやっぱり怖いし、いやだ。まだ幼い子が、国のために命を投げ出すのを当たり前だと思い込んでしまうのは、やっぱりいやだ。わたしはそういうの嫌だし、戦争には断固反対です。 人が死ぬのはぬくぬくしたお布団の中でだけでいいし、つらい思いをしないでほしい。みんながみんな、誰かのために命を使わないでほしい。 そうずっと思って読んでたし、これからもずっとそう思って生きていく。 わたしは読書は勉強や成長のために必要なものではなくて、娯楽物だと思っているし、別に「勉強になった」とかにならんでいいとおもうんですよ。「楽しかった」「面白かった」だけですませて問題ないというか。 でも、わたしとしてはすごく「勉強になった本」です。恐怖で目を背けずに読めてよかった。

    3
    投稿日: 2023.01.27
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    大学の野球部で魔球を開発して復活を目指す並木に、学生の徴兵猶予が解かれ海軍に入る。そして、「回天」という人間魚雷の部隊に配属になる。海の特攻隊だ。家族のこと、恋人美奈子のこと、野球部の仲間や魔球のことを思いながら日々死を覚悟し、国家とか軍隊とかの見えざる巨大な意思に同調し引きずられ流され、己の戦争と対峙する。出撃をしても回天の故障で戻って来る者は罵倒され屈辱する。死をどのように納得させたのか、並木は回天に乗艇したとき「己の戦争は終わる」と。生と死の葛藤から逃れるということか?切なく悲しい話だった。

    1
    投稿日: 2023.01.08
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    神風特攻隊はよく知られているが、『回天』はどれくらい知られているんだろう。 海の特攻隊、人間魚雷『回天』。 靖国神社の遊就館で実物を初めて見た時、強い衝撃を受けたことを思い出します。 その回天に乗り、国の為、家族の為に散華された若者たちの生と死の間で揺れ動く心の葛藤、「出口のない海」の狭い密室の中で発射の命令を待つ胸中を思うと、涙なしでは読めませんでした。 こう言った英霊たちのおかげで、今の日本があるという事に感謝しなくてはいけませんね。

    2
    投稿日: 2023.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ⁡ 人間魚雷 回天  発射と共に死を約束される極秘作戦 ⁡ 神風特攻隊の事は知っていましたが、 回天の事は他の方のこちらの本のレビューで知りました ⁡ 絶対にあっていけない兵器です ⁡ 甲子園優秀投手の並木くん 大学で肘の故障で投げる事に悩み、 そこに声をかけていく野球部の仲間 集っている喫茶店 恋や夢や、将来を話すキラキラした青春時代が彼等にはあったのです ⁡ ⁡ 回天に乗るまでの葛藤、苦しみ、心情 読んでいて本当に辛かったです ⁡ それでも、決して忘れてはいけない ⁡ この国に戦争が起き、 若者がどうしてこんなふうに 死に行く兵器に乗らなくてはならなかったのか ⁡ お国の為に死んでくるという忠義 自分の本心さえ言えない戦争 恐ろしいです ⁡ 軍事訓練所で、上官から殴られる場面、暴力場面が苦手なので苦しかったなぁ 前半は青春の眩しさが感じるだけに、後半は辛かったです。 ⁡ 読んで良かったです ⁡ ⁡ ⁡ ⁡

    2
    投稿日: 2022.09.03
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    「横山秀夫」の戦争小説『出口のない海』を読みました。 『戦史の証言者たち』、『大本営が震えた日』に続き太平洋戦争関連の作品です。 -----story------------- 最終兵器「回天」が意味すること。 戦争とは、青春とは――。 人間魚雷「回天」。 発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第2次世界大戦の終戦前に展開されていた。 ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手「並木浩二」は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。 命の重みとは、青春の哀しみとは――。 ベストセラー作家が描く戦争青春小説。 ----------------------- 太平洋戦争時、回天特別攻撃隊で出撃した若者の姿を描いた作品ですが、、、 戦闘場面はほとんど無く、死へ向かう特攻隊員の心理や成長を中心に描かれた作品です。 主人公「並木浩二」の葛藤や心の揺れ等の心理描写を通して、戦争の理不尽さや戦時中の軍隊における異常さが訴えかけられる展開、、、 気付かないうちに感情移入してしまい、一緒に悩んでいた感じですね。 死を約束された立場で、理不尽なリンチを受け、死への恐怖と闘いながら、家族や恋人、国のことを想う気持ち… やり切れないですよね。 そんな状況の中でも夢を追い続けた「並木」の生き様に共感しました。 伝えて行かなといけないことだと思います。

    3
    投稿日: 2022.08.25
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    回天特別攻撃隊の物語。命をかけて日本を守ろうとした勇敢な若者たちがいたことを我々は決して忘れてはいけない。

    2
    投稿日: 2022.08.25
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     肘の故障により大学野球で活躍ができなかった並木浩二が、成り行きで特攻兵に志願してしまい人間魚雷「回天」の搭乗員となる。お国のためでも、愛する人を守るためでもなく、彼は自分で死を選択することにどう折り合いをつけたのか。  何年かに1回のスパンでこの時期読みたくなる。野球をもっと続けたかったろう、魔球を試してみたかったろう、美奈子との将来も楽しみたかったろうに。己の死を常に眼前に突きつけられ、彼らは何を思うのかが克明に描かれている。無念を抱えて死んでいった若者たちの想いが報われるような世の中になっているだろうか。

    1
    投稿日: 2022.08.14
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    人間魚雷「回天」 こんなに恐しい兵器を考えたとは。 そしてそれに乗り組む若者の心情。辛すぎる。 いろんな事考えさせられる一冊でした。 閉所恐怖症で、暗所恐怖症の私は絶対無理。

    0
    投稿日: 2022.06.12
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     甲子園優勝投手の並木は、肘の故障でかつてのような球が投げれなくなっても、魔球を投げるという夢を捨てなかった。一方で太平洋戦争は悪化していくばかりで、学生だった並木も徴兵されてしまう。  1人の命を無価値にしてしまう戦争の無情さ、理不尽さ、必中必死の作戦に参加することになった並木の、自分の生、そして死への向き合い方が圧倒的な質量を持って迫ってくる。単なる戦争批判に留まらずに、当時の空気感、並木の苦悩を描いた小説で、だからこそ胸の苦しみを覚えずにはいられなかった。

    0
    投稿日: 2022.05.17
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    一編の長編映画を堪能したかのような読後感。ものすごく重厚長大なテーマと描写。それをきちんと「読み物」として成立させている。 舞台は終戦間近の日本で、主人公は特攻潜水艇「回天」の乗組員。元々は大学の野球部ピッチャーで、甲子園での優勝経験も持つ。その主人公が、時代の波に飲み込まれ、特攻兵として回天に乗ることになる。 死への恐怖、「お国のために」という大義名分、幼なじみへの恋慕、生への執着、生きがいとは、友とは、生きるとは、死とは... 主人公のみならず、登場する全ての人物が思い悩み、葛藤する様が「これでもか」と描かれる。 主人公たちが、「目の前に準備された死」とどう折り合いをつけようとしているのか。その揺れ動く心の様が、とてつもなくリアル。もちろん、平和ボケした私などは、ここまで明確に死を前に覚悟を決めたことなどは無い。が、この歳になると、若い頃に比べて「死」はずっと身近なものとして感じられている。 さらに今、ロシアによるウクライナ侵攻のまっただ中、本書を手に取ったことは、何か運命的なものすら感じられる。古書店で、未読の横山秀夫作品を何点かまとめ買いした中の一冊として、内容も知らずに購入したが...海の向こうで正に戦争中で、自分の子供が主人公とほぼ同じ年齢の今、本書を読んだことは何かの天啓か。 心象描写のために、所々挟み込まれる「何気ない」シーンが、とても映像的。一途な恋人や無邪気な子犬の様子など、目の前の「死」とのコントラストが強く、読み手の心を揺さぶる。 時にぶつかりつつも、濃密な付き合いを続けてきた「仲間」たちが良い。脇役が締まると、主役がさらに生きてくる。「国防少年」や「鬼上官」などは、ややステレオタイプなきらいはあるが、本作ではそれで良い。主人公たちの苦悩や葛藤を、彼らもまた持っているに違いない...と思わせるだけのヒントは提示されている。 文字にすると陳腐になってしまうが、本当に「絵が浮かぶ」シーンの連続で、繰り返しになるが映画を見終わったような読後感。同じ特攻隊員を描いた舞台(後に映画化)「Winds of God」に、少しだけ身内として関わった私としては、その時の思いもオーバーラップしてしまい、涙なしには読めない一冊でした。 ...ちょっと疲れた...(^ ^; しばらくは軽い「お気楽な」作品を楽しむか...(^ ^;

    2
    投稿日: 2022.04.06
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    辛い、とにかく泣いた。 どう書いたらいいかわからないけど、少年の生と死の葛藤、心が苦しくなった。こんな話が昔の日本で実際にあったと思うと、辛すぎる。

    0
    投稿日: 2022.04.02
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    第二次世界大戦の特攻兵器「回天」を主題とした作品。甲子園優勝投手であり、大学野球部に所属している主人公・並木を中心に描かれている。 2022年3月現在、世界はウクライナ情勢で大きく揺れている。ニュースから伝わる戦地での状況と本書を重ねて読んで平和が多くの犠牲を必要とした第二次世界大戦の上に成り立っていることを強く認識した。 戦争が終わる直前の玉砕を良しとする日本と現在の状況が同じだと思うことは危険だと思う。しかし、戦争が現地の精神状態を大きく変えてしまうことは大いにあると考える。(何が何でも生き残ってやるという意識から、早く死にたいと願うようになってしまうなど) 今のような時勢だからこそ、二次大戦の反省をもう一度行い各自が明確な意思を持つことが重要だと感じさせてくれた一冊。

    1
    投稿日: 2022.03.06
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    私は戦争を知らない 知らないからこそ 知っておかなきゃいけない事実がある ほんとにフィクションなの?と思えるほどの臨場感 戦争って嫌だなあ 人ってこわいなあ

    3
    投稿日: 2022.02.19
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    回天についてあまり知らなかった事が分かり、特攻に志願した主人公の気持ちが良く描かれており、読みやすく感動しました。

    0
    投稿日: 2022.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「魔球を打つ」という夢を持った並木が、なぜ特攻隊に志願したのか。 志願したあとの心の移り変わりがとても面白かった。 死にたくないと強く思う時期、受け入れる時期、最後は悟りを開いたような心情。 死ぬ事が分かっていても魔球を諦めない並木に切なくなった。 作中、並木は自分の事を弱いと言っていたが、私は沖田同様強い人間だな、と思った。 最後は回天で敵艦に突っ込むことなく亡くなった彼だったが、回天を世の人間に知ってもらうという夢は叶ったのかなと思った。 まだ若い子達が家族のため、祖国のためと命を投げ打って戦争に立ち向かったあの時代。 胸が苦しくなるが、温かい気持ちにもなるような素敵な作品だった。

    1
    投稿日: 2021.11.09
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    大好きな横山さんの著書だけど、戦争の話なので読みたくなかった。 でも、手に入っちゃったし、8月なので、読んだ。 回天特攻隊の話は読んだこと無かったし。 やっぱり、悲しかった。 人の命って、時代によって、重かったり、軽かったり。 戦争の時代しか知らない幼い弟が「立派に死んできてください!」と当然のように兄に言うシーンが、一番悲しく、衝撃だった。 生きて戻ってきたのに恥と言われたり、殴られたり。 天災もコロナ禍も嫌だけど、戦争より全然マシ。 アフガンの情勢が心配。

    5
    投稿日: 2021.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦争文学で、特攻を熱かった小説は少なくありませんが、「回天」を取り上げた作品は数少ないと思います。そもそも搭乗員の死を前提とした特攻自体が戦略としても許されるべきものではない、と思いますが、中でも「桜花」と「回天」はその最たるものでありつつも知名度が低く、歴史としてしっかりと残していく必要があると思っています。 この作品では「回天」という出撃したら必ず死ぬことになる兵器に搭乗することになった(志願せざるを得なかった)主人公の精神的な葛藤や、大学野球という開放的な世界から強制的に軍隊や潜水艦という閉鎖的な空間に送り込まれた哀しみが、鮮やかに描かれています。 主人公の辿る思考回路や、周囲の軍人・上官・家族・恋人などの態度や反応はほかの戦争文学と大きく異なることはなく、「全く新しい感情の揺れ」を体験することはありません。しかし、それでも心を揺さぶられるのは、戦争で亡くなった多くの人の無念さや、戦争という行為の愚かさ、悲惨さを改めて感じさせられるからだと思います。 つきなみですが、戦争文学を読み継いでいく、ということが平和につながる一つの教育だと思い、生徒にも紹介し続けていこうと思います。

    2
    投稿日: 2021.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校生や大学生最も楽しいはずのときに彼らは国を守るため家族を守るためと疑わず死を捧げていた。 今のわたしたちの世の中をみて彼らはどう感じるのか。豊かになりすぎて、大切な家族といれること好きな人に好きと言えること、友人たちと好きなことをできる事。私たちはそれが、どれだけ大切かもう忘れかけている。それが戦争のあった時代彼らには何よりも欲しいもので、何よりも大切だった。 並木の感情こそ人間誰もがもつものだと思う。 でもその時代で死こそ当たり前、死があってこそ、という洗脳のようなものがあって、人間魚雷さえ生まれてしまった。想像もできない。自ら志願するものがほとんどだった。 彼らがいて今の私たちがいる。 戦争は何があっても起きてはいけない。それを彼らが伝えてくれている。

    1
    投稿日: 2021.06.11
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    どんな時代背景があって、どれだけの犠牲があって、何を経て、何を失って、「今」という平和があるのか。 私達は戦争を経験していないけれど、過去に触れ、知る事をしなければならないと思った。 二度と繰り返してはならない。 散って良い命なんてない。 散る事が名誉だなんて、あってはならない事だ。 とても重く、でも読む手を止められない一冊だった。

    7
    投稿日: 2021.05.27
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    人間魚雷「回天」。 これに乗ってった若者は何を想ったのだろう。 爽やかな青年達が特効兵器に乗り込み、敵の戦艦に突入する。。。同じことは二度と起こしてはいけない。

    5
    投稿日: 2021.05.07
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    太平洋戦争で日本軍が用いた、回天という名の特攻魚雷。 いつ搭乗員として声がかかるのか分からず、海に出てもいつ出陣するかが分からず、出陣しようとしても故障で発進しないことが多々ある。 回天で死ぬという覚悟。機を逸して生きてしまったという錯乱。

    1
    投稿日: 2021.02.01
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    人間魚雷という恐ろしい兵器と知りながら、「忠義」を尽くして戦死を望む若者もいるなか、主人公の国のために死ぬことを最大の美徳として戦うことへの疑問や死に向かう恐怖、生きたいとう願い、様々な心の葛藤に悩む姿は、読んでいて胸が痛む。過去の侵略戦争は、未来ある若者に平気で死へ向かうことを決断させ、道具としたのだと思うと、とても悔しい。このようなことを知ると、過去の侵略戦争を肯定・美化することはできなくなります。中高生にぜひ読んでもらいたい作品。

    4
    投稿日: 2020.10.06
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    人間魚雷「回天」。追い込まれた日本が、局面の転換、すなわち、天下を回ずために製造された兵器だ。 カミカゼなどといって、特攻隊ばかりがクローズアップされるが、「回天」という恐ろしい兵器があったことは、戦争の異常さ、悲惨さを後世に伝えるために知っておくべきだろう。

    10
    投稿日: 2020.08.18
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    戦時中の日本は大分狂ってるなと感じた作品。 強い人間というのは主人公の並木みたいな人なのかと感じた。 あと無茶苦茶泣いた。

    2
    投稿日: 2020.05.06
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    横山秀夫第一弾 社会問題系小説に挑もうの巻File.2 焦点が永遠のゼロでは神風特攻隊で、本作では人間魚雷。 2冊を読み共通して思ったことは ・自分の生には家族や周りの仲間の思いが詰まっているということ ・命ある限り生を全うすることは尊いことであるということ 個人的には、兵役前の壮行試合が好き。 健気な小畑の晴れ姿に涙。

    2
    投稿日: 2020.04.22
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    奇しくも真珠湾攻撃の日に読み始めたこの作品は特攻魚雷「回天」にまつわるフィクションであるが、この様な若者が本当に実在したのではないかと思わせてくれて、あっという間に読んでしまった。 基本的にティーンエイジャーが特攻であろうと分かりつつも志願し、すんなり特攻任務を受け入れられるのか? きっと軍のプロパガンダに洗脳され、特攻任務が美化されたに違いない。主人公の様に悩んで葛藤して、本来の自分の意に反して散った人々が多いのだろう。 それを想うと、親があの時期を生き抜いてくれたから今の自分があるのだとしみじみ思う。 大人になりしかも少しばかり歳をとってみると日本の歴史を知ることは大切だとつくづく思う。 偏差値編重時代に日本史を勉強した世代としては近代史は自習に等しい程度にしか勉強してないから、小説や映画がキッカケとなって、本来の歴史に興味を持ったりする事は大切だと思う。

    6
    投稿日: 2019.12.11
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    2019.11.14 誰でも環境によっては思想をコントロールされる。 日本やISはそういう環境を作るのが上手なのだろう…本当におぞましい。 今現在、おかしい事はおかしいと発言出来る世界でよかった。 この人達の犠牲の上で今があるんだなぁ。

    1
    投稿日: 2019.11.16
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    あらすじ 人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。命の重みとは、青春の哀しみとは-。ベストセラー作家が描く戦争青春小説。

    2
    投稿日: 2019.11.05
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    世界で起こっているテロと同じだし、何より弟の見送りの言葉を出させる教育が恐ろしい。伝えていくべき本だとお思います。

    7
    投稿日: 2019.08.31
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    パパの本 自分は知らない戦争のお話をまた読んでみた 悲しいことばっかりで、正直読むのかしんどかった 一応フィクションだけど、多分こんなんだったんだろうなあって思う 理解できないことばっかだけど、こうゆうこともあったと知っておきたい

    2
    投稿日: 2019.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    堀越二郎の零戦と同じく、この季節に読もうと決めていた本。 戦争を知らない私達世代でも特攻という言葉は知っていて、そこから連想するのは神風。 知識として回天の存在、それが人間魚雷であり、すなわち特別攻撃隊である事は知っていた。 しかし、神風特別攻撃隊ではなく、神塩特別攻撃隊と呼ばれた事は本書にて知る。 本土決戦に向け一億総玉砕が叫ばれ、学徒出陣の名において多くの若者も戦地に送り出された。 死を覚悟して決死隊とし出陣された方と、必ず死ぬ必死隊として出陣された特別攻撃隊の方の想いとは祖国の為という鉄の仮面に包まれ、ただ愛する人を守る為という想い。 そこだけは同じような気がする。 しかし、決死と必死の差は大きく、まさにその人の運命を左右する。 そんな中で必死を選んだ若者の苦悩と想いが見事に描かれている作品。 出会えて良かった一冊です。 説明 内容紹介 最終兵器「回天」が意味すること。 戦争とは、青春とは――。 人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第2次世界大戦の終戦前に展開されていた。ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。命の重みとは、青春の哀しみとは――。ベストセラー作家が描く戦争青春小説。 青春の哀しみとは、命の重みとは―― 横山秀夫が描く「戦争」がここにある。 内容(「BOOK」データベースより) 人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。命の重みとは、青春の哀しみとは―。ベストセラー作家が描く戦争青春小説。

    4
    投稿日: 2019.08.14
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    「人間魚雷回天」、こんな恐ろしいものがあったのか。 それも、ついこの間である。 神風特攻隊は聞いたことがあったが、こちらは 「人間魚雷回天」に乗り込む青年の話を書いたもの。 戦争とは悲惨なものである。誰もがわかっていることであるが、 実際に体験していない我々若者世代にとっては少し現実離れしたことである。 その恐怖を追体験することは、私たちにとって必要なことではないだろうか。 「二度と繰り返してはならない、あの過ちを」という言葉の重さが変わる。 あなたも、この小説を読んで、戦争を体験してほしい。

    4
    投稿日: 2019.01.27
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    戦争を知らない世代として、本当に読んでよかった作品でした。 ズバリの描写は無いものの、それの恐ろしさや残酷さ、当時の狂気な精神状態がしっかりと書かれていました。 この作品を読み終えて、並木さんのように人を何重にも思いやれる人間になりたいなと感じたとともに、今あるなにげない幸せを噛み締めて生きていかねばと背筋が伸びる作品でした。

    3
    投稿日: 2019.01.11
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    最初から主人公が特攻という運命から逃れられないのは分かっているが、どこかでなんとか生きのびて欲しいと思ってしまう。戦争の不条理さと虚しさをあらためて思い出させてくれる作品。

    3
    投稿日: 2018.10.28
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    主人公は元甲子園優勝投手で野球に励む大学生。 ただ、肘を壊しており、昔のような球は戻ってこない。 直球で勝負できないなら、魔球を開発する。 主人公はそう宣言する。 そんな中、学徒出陣により主人公も徴兵されることに。 軍国主義への抵抗感と、自分よりも若い人間が徴兵猶予の間に先に戦地に駆り出されていっていることへの罪悪感に苛まられながら、辿り着いたのは神潮特攻隊。 人間魚雷「回天」の搭乗員である。 「回天」は一度搭乗すると自力での脱出は不可能。 即ち、出撃=戦果=死を意味する。 人間が兵器の一部と化する。 迫り来る出撃=死に向けて日々訓練、生活を送る隊員たち。 そんな中でも主人公は魔球を投げるいう夢を何度も諦めそうになりながらも、生きる希望にして日々を過ごす。 神風特攻隊は聞いたことがあったけど、 神潮特攻隊は初めて。 一度出撃すると決して生きて戻れない人間魚雷「回天」。 故障により出撃できず生きて基地に生還すると、生きていることを後ろめたく感じさせる空気。 死ぬことよりも生きることが辛いという空気。 個人的には出撃前の最後の帰省で、 両親に最後の挨拶をする場面が切なかった。 「回天」は機密情報のため、やんわりとしか伝えることができない。 本書はフィクションだけど、こういうシーンは実際に過去数えきれないほどあったんだと思うと、 考え込まずにはいられない。 たまたま読んだタイミングが終戦の時期と重なり、テレビや記事などで当時の関連情報を得ながら読み進めることになった。 たくさんの人に読んでほしい、知ってほしい作品です。

    5
    投稿日: 2018.08.26
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    永遠のゼロが良かったので、似たような本を探して読みました。これも良いですが、こっちのほうがある意味怖いですね。

    3
    投稿日: 2018.07.01
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    2018.06.18.読了 この本を買ったのは2度目だ 1度目はブックオフから届いた文庫に映画化の帯が巻いてあった。主人公 並木役は市川海老蔵だ。写真も載ってる。 本編を読み始めた。主人公は大学野球の投手だ。スラッと背が高く手足が長く、その投球フォームは鶴の舞を思わせるという。 ああ、嗚呼、あゝ、 どうしてもダメだった読み進めれば読み進めるほど海老蔵の顔が浮かぶ。でも違う!主役は海老蔵じゃない! だって。。。。私は海老蔵が嫌いだから。生理的に無理だから。(だから海老蔵氏に罪はない)。そして読むのをやめた。本はブックオフに売った。 そして数年が経ちブクログで本作を検索した。評価は相変わらずイイ。内容にはものすごい勢いで興味がある。 やっぱりもう一度買おう!そして届いた文庫には帯はついてなかった。 人間魚雷=回天。もうこの言葉だけで息苦しい。ツラい。 でも、戦争を知らない私たちにできることは、知ることだ!それしかない。戦争ものはかわいそうで泣けてくるから読めないという知人がいたが、大人のくせに何言ってんだ!と怒りさえ覚えた。 私は第二次世界大戦、大平洋戦争関連の読み物はなるべく読むようにしている。 もちろんほとんどが悲しくツラい内容だ。 戦争。これは人間の狂気の姿だ!導く者は狂気で横暴を働き導かれる者はその狂気に洗脳されてゆく。 本作250ページにその本質の追求がある。 主人公 並木の苦悩。それは死に対する覚悟と生に対する執着の狭間で揺れる自分との戦いだ。 健康な肉体を持ち健全な精神を持ち、家族がいて恋人がいる。野球という打ち込むものがあり、仲間がいて、溢れる若さがある。こんななんら死への目的を持たない人々に死を覚悟することは本来なら不可能だ。 並木は考える。何のために自らの命を捧げるのか?! それは本作300ページ前後に並木の言葉で語られる。 だから私は作者横山秀夫と同じく、彼の出した答えに応えていきたい。 参考までに 2年ほど前か?、百田尚樹氏の永遠の0が絶賛された。映画化もされ、多くの人が感動し涙したと伝えられた。 しかし、私はあの作品に心を動かされることがなかった。 なぜなら戦争の悲惨さ悲しみを伝える前に読み物としての計算を感じてしまったからだ。 簡単に言えば、涙を誘う為に作られた作品として捉えてしまった。 そこにはおそらく浅田次郎氏の終わらざる夏が影響していると思う。とても素晴らしい作品だった。 未読の方は、ぜひ一読あれ!

    3
    投稿日: 2018.06.18
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    2006年に市川海老蔵主演で映画化されてます。その映画で監督を務められた山田洋二さんが後書きを書かれています。飛行機による特攻隊の存在は知っていましたが、魚雷による特攻は初めて知りました。しかも使われなくなった魚雷を何とか兵器に、と研究者が知恵を絞って作ったとか。乗る人も、相手も殺してしまう兵器を作る心中は計り知れません。「お国のため」と教えられたとはいえ、死に向かう特攻隊員の話を読むたび、胸が痛みます。

    2
    投稿日: 2018.04.13
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    第二次大戦末期、人間魚雷回天に搭乗することになった主人公と仲間たちとの哀しみ、青春を描いた小説。ラストは少し強引かなとは思いますが、いい作品だと思います。

    2
    投稿日: 2018.02.17
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    第二次世界対戦最後に人間魚雷 回天 に乗りこむ若い青年の苦悩。永遠のゼロ同様 戦争で奪われる市井の何気ない日常。逃れられ無い哀しみ。二度と戦争にならぬよう願うのみ

    1
    投稿日: 2017.11.12
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    映画化されるのですね。気付かずに買ってしまいました。 特攻隊という、非常に特殊な背景を素に描かれた作品ですが、一方でこれまでも色んな作家さんが取り上げた使い古されたテーマともいえます。そういった作品と比較して、飛びぬけた何かがあるかと問われれば、唯一戦時下の大学野球を取り上げたこと位しか見当たりません。結末も今一つスッキリしませんし。 そう感じるのは、私が若い頃に、多くのこの手の作品を読んでいたせいかも知れません。初めての人にとっては新鮮で衝撃的なのかも。 質的に悪い作品とは思いませんので、これから読もうとしている人はどうぞ手にとって見てください。

    0
    投稿日: 2017.10.30
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    戦時中のことを知るのは大事なことなので、読んでよかったなと思うけど、小説としてはあまり私的にはヒットしなかった。

    1
    投稿日: 2017.10.02
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    警察小説で有名な横山秀夫が描く特攻。 死ぬとわかっても、野球を、夢を捨てなかった若者の物語。 死に向き合う若者の、虚栄、愛国心、死への恐怖、愛する者への思いで様々に揺れ動く心情が胸を打つ。

    1
    投稿日: 2017.08.10
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    警察小説や新聞記者物が多い横山秀夫の、予想外の戦争の話。終戦記念日の近いこの時期にたまたま手にしたことに、本当にその時代に生きていた、誰かの意思があるように感じた。魚雷の特攻隊、回天の搭乗員に選ばれた若者と、彼を取り巻く、戦時中に青春を生きた学生たちの物語。時代に翻弄され、生と死と常に向かい合いながらも、一生懸命に生きた先人たちに思いを馳せた。そんな時代であっても、野球をしたり恋をしたり勉強をしたり音楽を聴いたり、普通の若者の当たり前の生活があったことに改めて気づかされた。回天という魚雷の存在を恥ずかしながら初めて知った。綿密な取材を経て実在の誰かを題材にしているのかと思われる内容だった。戦争の話をいつもしていた祖父を思い出した。

    1
    投稿日: 2017.08.09
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    この時期になるとこういった本を読みたくなるのですが、「人生は長いものだと思っていた」「兄さん、お国のために立派に死んできてください。」本当に長くなった人の人生と帰らない兄に向けた言葉を戦後トシ坊がどう思ったのか考えさせられます。

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    投稿日: 2017.08.05
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    軍国主義に染まらぬ精神のまま、戦争に突入した若者たちの戸惑い。回天に乗るため、死ぬための訓練に励む彼らの気持ちは…。死ぬことを生きがいにすることはできなかった、夢を持つのをやめることはできなかったという並木の心からの気持ち。胸にささる。しかしそんな彼の最期も敵に一矢報いれた訳でもなく、訓練中に死ぬという…。やりきれないような、ただただ悲しい。しかしそれが現実だ。伝えるために生き抜いたのだ。彼のように様々な思いを抱えて回天に乗り散っていった若者たちの思いを現代に生きる私たちは受け止めなければ。

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    投稿日: 2017.07.31
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    神風特攻隊はよくテレビで観たり聞いたりしていたから知っているけど、神潮特攻隊という回天に乗り込んで特攻した人たちがいたという事実はどれだけの人が知っているのだろう?今はあたりまえのように平和な世の中で暮らしていて、戦争があった事なんて日々感じることが無くて、終戦の日にちょっと戦争ものの話がテレビで放送されるくらいで、時代の流れとともに戦争していた当時の状況や記憶がどんどん風化されていってしまいそうで怖い。今の私たちは戦争がどんなに悲惨なものか実際分かっているようで、イメージし難い部分があるのも事実。だけどだからこそ、やっぱりちゃんと後世に伝えていかないといけないなっと改めて思った。

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    投稿日: 2017.07.24
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    2017.7.22- 上潮特攻隊。 その存在をこの本を読むまで知らなかった。 孤独な狭い暗闇の中、特攻していった若者たちの存在をなぜ知り得なかったのだろう。 回天の存在を後世に伝えるために死ぬと言った並木の言葉を私たちはもっと伝えていかなければならない。 横山氏は、それを伝えるためにこの本を書いたのだろうか。

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    投稿日: 2017.07.22
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    the sad story, prot is very simple, of course you can tear drops so hard. the war brek up a lot of it, born out mizary.

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    投稿日: 2017.07.03
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    横山作品にドはまりしていた十年前。 手当たり次第に読んで、著書に辿りつきました。 神風特攻隊はあまりにも有名で、戦争の知識が余りない私でも知っていましたが、 海でも同様の事が行われていた事を初めて知りました。 映画化され、観に行った記憶があります。 余り映像に興味のない私にしてみればかなり珍しい事。 映画は、うーんな感じの出来でしたが。

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    投稿日: 2017.03.15
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    多くの命が失われていった戦争の時代。 長い歴史の中ではほんの一瞬のことかもしれない。 けれど、実際にその時代を生きた人たちにとっては、一生忘れられない時間になっただろう・・・と思う。 歴史上の事実として戦争があったことは知っている。日本が負けたことも知っている。 けれど、ただ知っているだけだ。 戦争によってもたらされる悲惨さも残酷さも、哀しみや諦め、憤りや悔しさも本当の意味ではわからない。 知識として知ることはできたとしても。 出撃して不具合のために戻ってきた者たちがいる。 彼らに向かい理不尽な言葉をぶつけ、わけもなく暴力を振るう人たちがいる。 自分たちは出撃さえしていないというのに・・・。 本当にくだらない。心底、馬場や剣崎に対して吐き気がする。 こんな人間が無駄に権力を手にしていたから、きっと戦争が起きたのだ!と勘違いしてしまいそうになる。 平和を守り維持していこうとするのも人間。 戦争を起こし多くの命を平然と奪っていくのも同じ人間。 戦争は哀しい。 人が人でいることを否定される。 人が人でいることを止めなければならなくなる。 哀しすぎる。 未来は人が作っていくものだ。 ならば、二度と哀しい時代がくり返されないように。二度と大切な命が部品のように使い捨てされないように。 今だからこそ、私たちが考えなければいけないのかもしれない。

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    投稿日: 2017.02.27
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    死ぬことよりも生きている事の方が辛かった時代。そんな中でも生きてる事の喜びを味わいながら生きる。 ラヴェルのボレロが聴きたくなる

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    投稿日: 2017.01.17
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    悲しい。戦前の日本は、なくなってよかったと思う。ときどきは、こういう物語にふれて再認識しないといけない。日本人は周りに流されやすく、絶対的な善悪の判断基準を持っていない民族だということを。

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    投稿日: 2016.09.15
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    命はひとつ 人生は一回 だから命を すてないようにね あわてると ついふらふらと 御国のためなのと言われるとね ※青くなって しりごみなさい  にげなさい かくれなさい 加川 良さんの「教訓」です しみじみと心で歌ってしまいました。

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    投稿日: 2016.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    特攻に関する本はそれなりに読んだけど、何を読んでも何故これで上はいけると思ったのかって思う。 小畑くんが死んだのが意外だった。最後は小畑くんの映画が出来て終わるのかと。

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    投稿日: 2016.08.21
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    つまらない。なにも横山秀夫の良さが出てない。特攻隊員に失礼無いようにしたいけども、凡庸な特攻をネタにした小説。

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    投稿日: 2016.05.31
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    野球が好きな人が人間魚雷回天に乗る話。 ただ悲しいと言うだけなのは簡単だけど、忘れずにいなきゃいけない歴史なんだろうな、と思う。

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    投稿日: 2016.05.31
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    面白かったけど、読みやすかったけど、 ちょっと、期待とは違っていたところが ありましたね。 おそらく、無意識に「永遠のゼロ」と比較してしまっているせいかなと思いますが。 後書きですこしだけコメントしてありましたが、ほんとに武器としてなりたっていたのかな? 誰かの自己満足のためだけに死んでいっただけのような気がしてなりませんね。

    3
    投稿日: 2016.04.09
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    ★2.5かな、初期の頃の(?)作品からか若干粗さが目につくし、この作家独特の苦々しさがほとんど感じられないと言っても差し支えないかも。要するにその後の作家の作品と対比すると相当に物足りなさを思える次第。 ただ偶然この直前に読んだ『永遠の0』との図らずも比較することとなり、それはそれで実りがあったかな。 『永遠』はやはりエスタブリッシュメントへの怒りが一番にあると言っても良いだろう。一方、本作の主眼はあくまでも個人にある。ここに作家の志向の本質的違いがあると思う。そして多くは語りませんが、当方の基本的立場はやはり前者への疑念と後者への共感ということになりましょうかね。

    1
    投稿日: 2016.04.06
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    戦争のために、夢を持つことさえ許されなかった時代。 ただ、仲間たちと野球をしたい。 そんな些細な夢さえも、同じ年頃の若者が戦地で次々死んでいく中で野球を続けることの罪悪感や、自分も早く後に続かなければという焦燥から、ぽろぽろと仲間が抜けていく。 そんな中、並木浩二だけは、壊れてしまった肘で投げられる魔球を作り出すために、日々の練習を続けていたのに。 学生であることが兵役免除の理由にならなくなったのは、そうでもしなければもう兵士の調達ができないくらい、日本軍が追いつめられたころ。 熟練の兵士がほとんど失われた日本で、学士(大学生)だったら理解力も高いので、少し教えただけで前線で活躍できるだろう。 そんな目論見で軍に組み込まれた、数多くの大学生。 並木はそれでも、辛い軍隊生活のなかで、魔球をつくる夢を持ち続ける。 しかし体力の限界まで毎日訓練は行われ、少しの休憩も許されず、その後は修正という名のリンチを受け、徐々に思考力は失われ、言われたことをいかに早く行動できるかだけが日々の目標となったとき、気がつくと並木は後戻りのできないところにいたのだった。 若者らしく夢を持ち、友と語り、好きな音楽を聞き、互いに想いを寄せ合う相手がいる。 たった一年前のそんな生活から、あっという間に、流れに巻き込まれたかのように後戻りのできないところにいた。 死にたくない。 大切なものを守るために死なねばならない。 自分が死んだからといって、守りきれるわけではない。 自分が死なねばならない理由は、なんだ? 生と死の間を、何度も揺れ動く並木。 最終的に死地に赴くことに覚悟を決めた並木の真意は? “国のために死ぬことに迷いはない。自ら志願したのだ、回天特攻を死に場所にすることに悔いも恐れもない。ただ……。  自分は特攻という美名と功名心の虜になってはいなかったか。国家とか軍隊とかの見えざる巨大な意志に同調し、引きずられ、流されてきた。そうではないと言い切れるか。お仕着せの男の生きざまに飛びつき、そこから外れてしまうのが恐くて、生きていたいという本能を無理やり捻じ伏せ、封じ込めてきた。他の誰よりも勇敢たらんと虚勢を張ってきた―。” 並木はかなり意識的に「絶対生きて戻る」と思って入隊するのに、たった一年で特攻とは知らなかったとはいえ、特殊兵器部隊へ志願してしまうのである。 それが本当に怖い。 一か所に人を集めて、ヒステリックに購買欲を高めて、高額商品を買わせる詐欺があるけれど、軍の洗脳ってそんな感じだ。 冷静に考えたら絶対そんなことしないのに、冷静に考えさせてもらえない。 ヒステリックな熱にあおられて、流されて、命を差し出すことになる。 差し出すことになってしまった後も、並木は夢をあきらめず、考え続けた。 自分が死ぬ意味を。 それはどれほどの精神力かと。

    5
    投稿日: 2015.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦争青春小説。 文庫裏表紙のあらすじ文の結び文句。 字面の通り、悲惨な時代に青春を燃やした若者の物語。悲劇に違いない結末の中に、一抹の清々しさを感じられる。 ……二人の若い士官はそれに目をつけた。これに座席を取り付け、特攻兵器として再生できないものか。 ……スクリューが回らなかったら、手で回してでも突っ込んで見せろ。 ……大和は燃料も積まず護衛の航空機も(中略)、沖縄の海岸に乗り上げて日本軍の要塞となり、周辺の米艦船に攻撃を加えるというおよそ現実離れした作戦を命じられていた。 戦時を題材とした作品に触れる旅に思うことだが、何度繰り返しても同じ想いしか沸いてこない。 正気の沙汰ではない!!!!! 日本人なら一度は読む価値のある一冊。 ★5つ、9ポイント半。 2015.11.12.古。 ※出撃前のひととき、音楽教師とのやりとりと、主人公が語った“死ぬための目的”に、涙を堪えられなかった。 ※山田洋次監督による巻末解説文が、素敵。

    2
    投稿日: 2015.11.12
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    2015*09*03 戦後70年。TVで戦争の事がたくさん放送されてたので読んでみた。全く想像出来ない世界。生きて帰ってきても後ろめたいなんて…。

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    投稿日: 2015.10.05
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    前半の野球部エピソードに今ひとつ入り込めず。後半の海軍エピソードは共感できる部分もあり、胸にうつものがあって良かった。

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    投稿日: 2015.09.23