
総合評価
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powered by ブクログ小春ちゃんという新しい家族が増えて、賑やかになった御嶽荘。イチさんは大学院生になり、臨床しながら研究するという、違う意味での多忙さの中で、御嶽荘取り壊しの危機が起きたり。 後半はずっと涙が止まりませんでした。しかしこんな風に患者をみてくれる先生に看取られたです。
0投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログピアノとSwitchと新しいiPad Airと安楽椅子が届いて、私のQOLは爆上がりした。 今年は清水の舞台から飛び降りるシーンが何度となくあった。今年はそんな年なんだろうなと実感。(買い物だけでなく)まぁ、人生の中で1年くらいそんな年があってもよかろう。と変に達観して自分を眺めている。 占いを見てみると 全体運:「準備の年」であり、2026年に向けて心と環境を整える時期です。柔軟性を持って新しいことに挑戦し、自分のペースで進むことが成長とチャンスにつながります とのこと、来年は乱気の年となるようなので、なるほどその前に環境を整えよと言うことか! ↑無理やり自分を納得させてる ‥‥‥あらすじ 以前の地方病院勤務から信濃大学医学部に入局した消化器内科医・栗原一止が、大学病院の矛盾と向き合いながら、29歳の末期膵がん患者の治療を巡って実権を握る准教授と激しく対立する物語です。主人公は、一人の患者の命を救うために、巨大な組織の理不尽なシステムに立ち向かい、葛藤しながらも最善を尽くそうと奮闘します。 感想 栗原先生にお久しぶりで会えました。 やっぱりこの小説は良い、最後に向けて感涙しました。 “選べないこと”“患者が希望しても制度的に難しいこと”“家族が抱える葛藤”が描かれていて、ハッピーエンドではないけれど、それでも少しの希望は感じられて終わりを迎えました。 苦しい話が多い中、長野の自然と周囲の人々の温かさ、そして何といっても地酒! 地酒リスト 1 豊賀 長野県小布施町 高沢酒造 2 七水 栃木県宇都宮市 虎屋本店 3 田光(たびか) 三重県菰野町 早川酒造 4 信濃鶴 長野県駒ケ根市 長生社 5 泉川 福島県会津坂下町 廣木酒造 6 酔鯨の雄町 高知市 酔鯨酒造 7 善哉(よいかな) 長野県松本市 善哉酒造 8 信濃鶴 純米大吟醸 駒ケ根市 長生社 9 而今 雄町 三重県名張市 木屋正酒造 1番と9番は、買ったことありです。 いい酒ですよね。 気になったのは8番 信濃鶴 この小説に出てくる九兵衛←居酒屋 は、モデルがあるようで、なかなかの尖った店とのこと。 行ってみたい!厨十兵衛という店です。 「騒がしいので3人以上はお断り」「日本酒3合以上飲めない人お断り」だそうな。笑
31投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ神様のカルテシリーズ 第5弾。 本庄病院から大学病院に舞台が変わり、話の展開が進む! 命とは何か?、医療とは何か? そんな問いを投げかけるお話でした!
9投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログイチさんはどこに行ってもイチさん節をかましてて安心します(*^_^*) シリーズものの安定性が好きです。 頭には櫻井くんと宮崎あおいさんがチラつきますが。。。
0投稿日: 2025.06.26
powered by ブクログ『23時55分、おつかれさま』 神様のカルテを読むたびに、何のために働いているのかという原点を考えさせられ、逆に迷いが出た際に手に取って背中を押してもらうこともある。
0投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ大学病院で働く栗原一止。 研修医の頑張りを、『ひとりひとりの患者に全力で対応するという彼の態度は基本的には間違ってはいない。間違っていないことが、しかし通用しない世界というものが確かにある』と評させる世界。 働く場所は変わっても、人間の根本は変わらず医師として働く栗原先生でよかった。
0投稿日: 2025.03.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本庄病院から大学病院に移動した主人公イチト。娘の小春も生まれている。患者第一の精神はそのまま、膵癌の母親との涙を誘うシーンもあった。亡くなった後の事は詳しく触れていないのが残念だった。御嶽荘の住人は相変わらず濃い面々。難しい漢字が多く使われて読みづらさもある。
0投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログ今回も泣けた 母が子どもを置いていくのは辛過ぎる 今後に続くならば、細君が自分の仕事を全うする姿を描いてほしいです
0投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログ3は微妙だったが、新章はなかなかに好きだった。宇佐美先生とのくだり(Birthday含め)と二木さんのくだりが特に好みだった。
2投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログ引きの栗原一止。 懐かしく読み終えた。 変わらずに優しく見守るハルさんと無邪気な小春には癒されるし、栗原をとりまく一見放置にみえるが実は情熱をもち周りをよくみてさっと助けてくれる北脇班長、純粋に突き進む利休など栗原の周囲にいる人物も個性的でありながら魅力的だった。 大学病院内の一筋縄ではいかない事情のなかで患者を第一に考えるのはなかなかできることではない。さらに大学院生という立場で薄給なうえに休みもほとんどない医者には頭が上がらない。 今回は若くして膵癌となった二木さんを中心として話がすすむが、今回の患者は穏やかながら意思強く病気をうけいれ向き合う強い姿が印象的であった。 病院で働く方々に改めて感謝しなければと思った。
0投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ有名な海外医療ドラマのERでも描写されているのと同じく、研修医や大学院生医師の勤務スケジュールや収入は本当に厳しいのですね。 それに耐えながら人を救う姿勢に敬意を払うものの、そんな状態の医師に診断されることに不安を感じます。 医療業界全体の所得格差の是正に行政が本気で取り組んで欲しいものです。 そんなことはさておき、魅力的な登場人物によるユニークで人情ある物語はとても面白いです。
0投稿日: 2024.12.13
powered by ブクログ「神カル」5部作目、新作のたびに感動が増していく感があり過去1番心揺さぶられた。名言がグッと来て心情や場面をより浮かび上がらせている。 真面目とは真剣勝負という意味、 急がず焦らず投げ出さず、そしてシリーズを通じて多くの銘酒が出てきており全酒制覇したい。 加えてまだまだこのシリーズが続いていく事を待ち望んでいます。
1投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ大学病院を舞台にして始まった新シリーズ。大学病院のルール、大学病院の曲者に翻弄されながら、患者の為に真っ直ぐに突き進む一止。笑い、癒し、感動と涙、信州の自然、相変わらずの面白さで一気読みでした。特別編の小春ちゃん誕生エピソードは時系列は逆になりますが、本編の後ではパン屋の准教授が只々嫌な奴ではないのだということがわかるお話になったと思いました。
0投稿日: 2024.08.09
powered by ブクログ読み終わるのが勿体無いから新章はしばらく置いておこうと思ってたのに結局読んでしまった。1〜3、0、そして新章。どれも毎回夢中になって読ませてもらった。神様のカルテって、多分毎回誰かが亡くなっているはずなんだけど、なんだか穏やかで温かい気持ちになるから不思議だ。それにこの本を読むと、なんだかちょっと大学病院とかの仕組みがわかったような気になる笑 先生の言葉の応酬というか、会話のテンポ好き。 大学病院が舞台になって、本庄病院の先生たちはもう出てこなくなったら寂しいなと思っていたけど、みんな元気そうだった笑 大学病院の先生たちもキャラクターがたってていいなあ、みんな好きになれそう。新章は、この先も続刊なのかな?続いて欲しいなあ。
0投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログ神様のカルテシリーズが好きで、新作を心待ちにしていました。環境が変わっても栗原一止の真面目で目の前の患者に向き合う一生懸命な所は変わらず。涙無しではいられない一冊です。
0投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半、利休を諭す栗原先生の姿に、大学病院で変わってしまったのかと残念な気持ちになっていた。しかしがん患者のために奔走するところで流石だと思った。「パンの話ではない、患者の話をしているのだ。」にしびれた。
0投稿日: 2024.05.16
powered by ブクログ大学病院に移った一止。 大学のルールや規律その他しがらみに翻弄される中、自分が通すべき信念を、ここぞという時にはしっかり主張する一止に、ヒヤヒヤしながらも年甲斐もなく熱く応援してしまう。 読み始めはなんとなく荒んで毒舌度合いが増した一止に見えたが、後半以降はそれに自分が慣れたのか一止が戻ったのか、いつもどおりに戻って良かった。 最後は本庄病院では大蔵省の位置に当たるキャラの准教授(通称パン屋)相手にまたも大喧嘩するがやはりそうなるよねという患者本位の一止らしさ。 それを乗り越えた一止もすっかり大学病院の最大戦力の一員かぁと思うと感慨深く思う。 最終巻である今作品を読み終えて、続きがないのがとてもさみしい。 続編でたらいいのになぁと淡い期待をしています。 ロスを補うためとりあえず、スピノザの診察室を買おうと思う。
21投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログいきなり神様のカルテ新章を読んでみました。熱心な医療への取り組みや、病院の組織のことが詳しく書かれていましたが、今まで読んだ夏川さんの小説とは違いました。 私は最近の作品の方が好きです。
3投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログ今の所、この作品が「神様のカルテ」シリーズの最後となっている。 シリーズを通じて、もうすっかり物語の中に入り浸っており、登場人物達と共に歩みを進めるのはとても心地が良かった。本作で、舞台が市中の基幹病院から大学病院へ変わっても、登場人物達の性格が変わるわけではない。やはりいい人しか出てこない。 大学病院を舞台とした医療小説は数あれど、その特殊性の核心を突きながらも爽やかなストーリーで描いている小説は少ないのではないだろうか。 まあ、大学病院に行ったことすらなく、他の医療小説やドラマから伺い知っているだけなので極めて私的な感想にすぎないけれど。 シリーズを通して、信州の大自然の清涼な空気と人間を見る目の温かさを常に感じさせてくれました。そして、人の生死を扱うストーリーなのに清々しい。 そういえば、表紙のイラストもとても良い雰囲気を醸し出していました。「カスヤナガト」さんというイラストレーターの作品。これも良かった。主人公達のイメージにピッタリ。 「神カル」のストーリーがこの作品で途切れてしまう?のはとても寂しい。登場人物達が周りの環境に左右されず、ブレずに清々しいストーリーを紡いでくれていた。この「神カル」の世界から離れるのはとても寂しいが、、、 続編が出て欲しいような、今の読後感をズーッと引きずっていたいような、複雑な感覚です。
30投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログ涙がぼろぼろ、再読なのにティッシュ必須だった。 引きの栗原はいくらなんでも引きすぎなのではと思ったけど、ハルさんが良い奥さんすぎて、ぎりぎりプラマイプラス
1投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログシリーズ5作目 舞台は大学病院へ 本庄病院から信濃大学医学部の内科に入局した栗原一止 妻 榛名との間に小春が生まれたが、股関節の疾患により小児科への通院にも付き添っている様子 大学病院では消化器内科として勤務する傍ら、大学院生として研究を勧めながら、以前にも増して金欠のためアルバイト等にも追われる日々 そんな中、栗原の班に外科の砂山次郎から一人の患者の転科を相談される 29歳の若さで膵臓癌と診断された二木美桜 彼女の治療方針を巡り、大学病院の様々な矛盾が描かれる 御嶽荘は男爵が相変わらず主のようで、また学士殿も戻ってきたよう そんな御嶽荘も老朽化のため大家が解体したがっているという問題もサイドストーリーとして描かれる 内科の准教授でベッド管理者の宇佐美 通称「パン屋」 1つしかパンがなかったとしたら、そのパンによって今確実に今を生き延びられる子にのみ与えられるべきだ、といった例え話をすることが由来 大学病院でしかできない治療のためのリソースを最大限に活用する事は患者のためなのか? 序盤は一止の変化に、大学病院に擦れて患者第一主義がぶれたか?と思わないでもないけど やはりその気概は失われていないようで 青い理想は4年目の新発田(通称 利休)に言わせて、一止はそのすり合わせやもう一段高い位置で立ち回れるようになっている 大学病院の矛盾を描きながらも、その凄さも表現されている 外科医も放射線医も診たことのない症例を画像だけで診断できる医師がいる、それぞれの分野のオタクのように詳しい医師たちが頭を突き合わせて答えを導き出していく、それを出来る大学という場所はすごい場所なのだ やはり今作も名言が多数 「真面目とはね、真剣勝負の意味だよ」 他の医師も真面目ではあるんだろうけど、その真面目さはルールを守るといった真面目さ 一止の真面目は患者にしっかり向き合うという真面目さなんだよなぁ 「あと三か月の命なら意味がないと思いますか。一か月しか生きられないなら死んだほうがマシですか。そんなことはないはずだ」 「生きることは権利ではない、義務です」 私は生きる事は義務とは思わないけど それでも自分の役割は何かを考えるときがある もし余命宣告されるような病気になったとして、自分の最期はどうなるのかを漠然と想像すると、やはり周囲の人に感謝と、自分の死に様を見せるために振る舞うだろうなぁとは思っている 「患者の話をしているのだ」というセリフはやはり一止さんだよなぁと思う このシリーズは毎回泣ける
1投稿日: 2023.08.14
powered by ブクログ最先端の医療を扱う信濃大学病院に移った栗原一止。 一止を頼る29歳の膵癌患者の美桜の退院をめぐる処遇で、院内、准教授と対立してしまう… 末期癌患者が、『家で最期を迎えたい』と言っているにも拘らず、病院側が退院はさせれないなんて⁇ 本当にバカやろうだ。 ただ自分たちが不安なだけで。 ただ自分たちがリスクから逃げているだけで。 何が退院ガイドラインなのか? 患者や家族が不安なのは当然だろう。 なぜ患者を見ないのか⁇ 最期は患者の想いを叶えてあげるべきだろう。 一止や利休でなくても、『バカやろう』って、言いたくなる。 教授が『患者の話をする医者でいなさい』と、一止を受け入れたことに救われる。
11投稿日: 2023.07.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
投げやりになった二木さんに対して、栗原先生が「1ヶ月しか生きられないなら意味のない命なのか。そんなことはないはずだ。」と言い、それを通して二木さんが、1日でも力を尽くして生きよう、と決意していくのがとても感動だった。 自分や大切な人に今日明日何があるかは皆わからない。あと何日生きられるか分からないけれど、1日1日を、力を尽くして前に進む、生きる姿勢。 組織についても考えさせられた。これはもう医療に関わらず色んな組織であるあるだと思うけど、現場にいるものは、目の前の人のために助けるために柔軟に動きたい、規則に縛られるなんておかしい!となる。目の前の一人の患者を見てるから。 でも、現場が動けるのは、組織が設備や備品や人材配置やらをやってくれているからで。全体を見ている。 目の前の一人を見ることも大事だし、 組織として成り立たせることで医療崩壊にならずに多くの人を救っているわけだから規則ももちろん大切で、、このジレンマというのか、なんと言うのか、、どういう組織になったら良いんだろうかみたいな、、
2投稿日: 2023.07.12
powered by ブクログ凄く面白かった、大学病院の様々な医師や患者の人間模様に惹き込まれました、家族の大切さも上手に描いてあり、読み終わるのが残念なぐらいだった
0投稿日: 2023.07.07
powered by ブクログパパにもなり、中堅の医者の一止、 白い巨塔に立ち向かう姿に、感動。 変人ぶりと「引きの栗原」は相変わらずだが。
3投稿日: 2023.07.06
powered by ブクログ本庄病院で医療の限界を見た栗原一止が、先端医療を学ぼうと信濃大学に移った新章編。 患者よりも医師の数の方が多い大学病院という巨大組織。 その大学病院について、一止が語る。 「実に複雑な構造の組織だ。正しく見えたことが、間違いであることがあり、理不尽に思われたことに、もっともらしい理屈がついてくる。しまいに何が正しくて何が間違っているのかわからなくなってくる」 複雑怪奇な医療現場で、漱石の言葉「真面目とはね、真剣勝負の意味だよ」を信条とする一止は、様々なところで組織優先の硬直性とぶつかり続ける。 組織そのものであるかのような、医局のご家老といわれる宇佐美准教授と対立する一止の言葉「私は患者の話をしているのです」には、カタルシスが。 一止の診療の大半を占めるのが、29歳の進行膵臓癌の患者。末期癌患者本人の、自宅で家族とともに過ごしたいとの望みが許されない組織の在り方に、一止は疑問を持ち、何とか解決の方法を探し出そうとする。 様々な軋轢と戦い、決定的な対立の末、左遷を覚悟する一止の前に提示されたのは・・・・・・ 本書は、大学病院へ移って2年が経った設定であり、一止にはなんと愛娘が誕生している。 病院での出来事に反し、家族と過ごす場面の描写は、読者をほのぼのとさせてくれる。 細君ハルの「大丈夫でないことも、全部含めてきっと大丈夫です」という言葉には、一止に対する信頼と愛情が込められていて、なんとも微笑ましい。 今作でもたびたび珈琲の場面と、日本酒の銘柄が登場する。 『豊賀』『七水』『田光』『信濃鶴』『泉川』『飛露喜』『呉春』『鍋島』『善哉』等々。 著者の好みの発露か(笑)。 著者は
6投稿日: 2023.05.04
powered by ブクログ一止はどんな歳のとり方をするのか見てみたい。北条先生や大狸先生みたいになるのかな。一途だけど不器用な一止がなんとかやっていけるのはハルや小春、仲間たちがるからこそ。変わらなくちゃいけないこと、変わらなくていいことがこの先いろいろあるだろうけどカッコいい医者であり、ととであってほしい。それにしても御嶽荘が心配。
2投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログ舞台は本庄病院から信濃大学病院へ。 話は29歳の進行膵癌患者が軸。膵癌自体が沈黙の臓器で、発見された時には既にかなり進行し、切除不能な事が多い疾患。そこに加えて年齢がなんとも若い。残された時間を自宅に戻って家族と共に過ごしたいという患者の望み。大学病院という高度な医療を提供する施設でありながら、大組織の鉄壁の規則がその望みを阻止して歯痒かった。最終的には患者・患者家族にとっていい結末になってよかったけれども。 大学病院へ行っても「引きの栗原」は健在なようで。毎日偏頭痛と多忙な業務に研究と、いつ家に帰るんだ!と突っ込みたくなる日々を送る一止に1番の変化といえば、愛らしい天使が1人増えた事。おぉ、これぞ新章だ!と感じた。
0投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今までのお話から何年か後の物語。とはいえ、登場人物のあたたかさはそのままで、一止も働く場所やとりまく環境が変わっても相変わらずの「変人」。でもかっこよさは増してるし、医者としての心構えがすばらしい。患者さんの行く末は決してハッピーとは言えないが、その中で何ができるかを考える過程には涙が出た。 初読のときのつまらなさは記憶違いではないかと思うほど面白かった。
0投稿日: 2022.10.15
powered by ブクログシリーズ5作目。本作は大学病院編。今までは民間病院を舞台に患者と向き合うことを中心に描かれてきたが、やはり大学病院は勝手が違う。そこに戸惑いながらも自分の信念は曲げずに真剣勝負を挑む主人公、栗原一止の姿が印象的である。 また、大学病院編ということで、脇を固める登場人物も新たな面々が加わり、今までとはまた異なった新しさがある。患者にとってベストな選択は何か、命との向き合い方、生きることとの真剣勝負、生きていることの純粋な美しさに気づかせてくれる作品と思う。
1投稿日: 2022.10.07
powered by ブクログ久しぶりの、神様のカルテだったので懐かしく、栗原先生に会えて嬉しいな!って感じがした。やっぱり優しくて熱い先生。大学病院でも自分らしく生きている姿が素敵。長野県行ってみたいなぁ。
4投稿日: 2022.09.30
powered by ブクログ忙しい医療現場、厳しい組織の中でも、各々の人間らしさがでていて胸が熱くなった。患者さんとの関わりの中で、心の強さや人ととしての大きさを感じ、考えさせられる場面が多々あった。若干言い回しは難しく感じたりもしたが、内容が深くどんどん読み進めることができた。
0投稿日: 2022.09.29
powered by ブクログ夏休み⑨ いろんな本を読んでやはり!このシリーズが好きだと、胸を張って言える。 多くを語ることはしたくない!ただただ最高。 神様のカルテを初めて手にしたのは中3の時だったけれど、それからずっと同じだ。ファンだ。 ただあの時は遠い、医療現場という舞台を、日本アルプスの山を眺めるようにぼーっと見ているような気持ちだったけれど、今は少し違う。 「先生」と呼ばれる立場になったこと。 九年目にして大学院生になりながら現場で奮闘する主人公・栗原一止に、ある上司が問う場面がある。(自分用:463ページ)「栗原先生は、医師になって良かったと思いますか?」その応答が、よかった。「しかし、なりなくてなった医者です。『草枕』を暗唱するくらいしか能のない自分が、誰かの力になれるというのは、医師免許のおかげです。泣き言は言いますが、投げ出したりはしないつもりです」 ひゃ〜。素敵だよ。栗原先生をはじめとするすべての登場人物のあたたかさ、強さ、どうしようもなさに、ホクホク上気してしまうのみである!
0投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログ+++ 信州にある「24時間365日対応」の本庄病院に勤務していた内科医の栗原一止は、より良い医師となるため信濃大学医学部に入局する。消化器内科医として勤務する傍ら、大学院生としての研究も進めなければならない日々も、早二年が過ぎた。矛盾だらけの大学病院という組織にもそれなりに順応しているつもりであったが、29歳の膵癌患者の治療方法をめぐり、局内の実権を掌握している准教授と激しく衝突してしまう。 舞台は、地域医療支援病院から大学病院へ。 +++ ドラマを観てからしばらく経っているが、読み進めるごとにその情景がまざまざと浮かんでくる。ドラマも原作にとても忠実に作られていたことがわかる。大学病院では、個人病院とは全く質の異なるジレンマが多々あるが、それでも栗原一止は栗原一止で安心する。本人にとっては至極生きにくいことであろうとは察するが。病院での心も身も削る奮闘と、家族と過ごす穏やかな時間の対比が相変わらず素晴らしい。この家族でいる限り、どこへ行ってもやって行けるだろうと確信させられる。読みながら何度も涙があふれて文字が見えなくなる一冊だった。
1投稿日: 2022.06.05
powered by ブクログ期待通りではあるが、想定通りでもあり、少し中弛みしかけたけど、結局、最後までいっきに読んでしまった。大きな山と小さな山が重なり合う連ドラのような流れ。つまり、面白かった、ということでいいのかな。松本ぼんぼんの回、と覚えておこう。
1投稿日: 2022.05.14
powered by ブクログ青年消化器内科医の栗原一止は、矛盾だらけの巨大組織である大学病院で、真面目に患者と向き合っているが、組織のルールに翻弄される。それでも信念を曲げること無く懸命に患者第一を貫き通し、次章が楽しみな展開で終わりを迎えました。 シリーズ物とは知らず、いきなり新章を読んだけど、登場人物が皆んな個性的で、違和感なく大変面白く読めました。
1投稿日: 2022.05.05
powered by ブクログシリーズ既刊を読んできた読者の期待を裏切らない、良作でした。 作中には奇跡もどんでん返しもない。日々奮闘を続ける内科医・栗原一止とその周囲の人々の生き様が描かれているだけ。 現実は大抵理不尽で、特に病院という場では、人間は為す術なく途方に暮れることもある。 そんな日々の中の小さな煌めきをすくいとるのが、この作品は本当に巧い。 家族の絆。友人との語らい。若者の理想。美味い酒。豊かな自然。 ありふれてる? 大いに結構。だからこそこの作品はリアルで、誰の心にも届くのだと思う。 「真面目とはね、真剣勝負の意味だよ」(夏目漱石) 「勇気とは重圧の中での気高さである」(ヘミングウェイ) 過去の偉人たちの言葉も、いい味出してる。 実家に置いてきた既刊も読み返したくなったなぁ。
0投稿日: 2022.03.18
powered by ブクログこのシリーズ一気読み^_^ 子供がいる身としては、新章が特に良かった。 この本を読むと、病気と闘っているのは患者さんではなく 医者も同じだと教えて貰える。 いつか信州に行きたくなった、作中の日本酒が美味しそう^_^
0投稿日: 2022.01.31
powered by ブクログとても良い作品です ー『医師』は神ではないー ー患者のはなしをしているのだー 栗原先生の人柄や言葉が心に刺さりました。 現在の社会に欠けてきている大切なことが考えさせられます。 私は砂山先生が好きです
6投稿日: 2022.01.13
powered by ブクログ生きるとか死ぬとかの問題を真正面から描かれると逃げ出したくなっちゃうんだけど、このシリーズはいつも軽妙さを失わず、でも命を正面から見つめてくれるから、嗚咽をこらえながら、つい読んでしまう。
1投稿日: 2021.11.08
powered by ブクログこのシリーズは端正で古風な文体にふさわしい、人間としての矜持、愛情、自然への敬意、医師としての責任感が綴られているが、本書はそれらが高い次元で昇華している。 近年読んだ傑作というだけでなく、今後の人生においても何度も読み返していく本となるだろう。 テレ東のドラマシリーズの配役は実に的確であったとつくづく思う。
1投稿日: 2021.09.29
powered by ブクログ一止が、新たな組織で悪戦苦闘する様子が描かれる。組織内で様々な確執を起こしてしまうが、本当に一止の真面目な姿を知っている人たちは、彼の真意を理解しているからこそ、一止に全幅の信頼を置いている。いろいろと大変だけれども、頑張っている人が報われるそういう世界観があり、勇気づけられました。
1投稿日: 2021.09.08
powered by ブクログオーディオブックで聴取。自分の入院を思い出しながら涙。重い内容でありながら爽やかな印象。登場人物のキャラが分かりやすく、ドラマにしたら良いな、と思ったら既に映画にもドラマにもなっていた。そっちも観てみたい。
0投稿日: 2021.08.28
powered by ブクログシリーズ最終巻まで一気に読みました。 民間病院をはなれて大学病院となりましたが、身分が普通の医師ではないことにびっくり。あれだけ本荘病院で経験があり、新天地の大学病院でも寝食を忘れるほど働いてもアルバイト並みの給料とは。 大学では見習い医師含め御礼奉公のように働いて病院が成り立つと聞きますが、本当だったようだ。若くして膵臓癌になった女性が最期まで面倒を見てもらえるのは、大学病院では超珍しいこと。自分の身内が治りかけた時に、追い出されて自分で次の病院を探したのが思い出される。イチは周りと揉めながら最後まで自分を貫き通し、結果として報われたことに感動する。
15投稿日: 2021.08.13
powered by ブクログ大丈夫でないことも 全部含めてきっと大丈夫 未来はわからない けれども 少なくとも今は 目の前に進む道がある いつも通りでいい 急がず焦らず投げ出さず 本当に大切なことは 目の前にあったりするから
0投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログハードカバーで読んでいたはずのものまた借りてしまった。 特別編「birthday」収録。 birthday、特に普通のお話。
0投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログ前作から、数年経ったて、成長あり、環境の変化で抗いながら、患者の話をする。 このシリーズは、いつも泣きます。
2投稿日: 2021.07.01
powered by ブクログ読み応えがあった。 話が進むにつれどんどん引き込まれた。 場所はどこでもやることは変わらないし 変わってはいけない事があるんだなと気付かされた。 新章もこれからがまた楽しみだ。
1投稿日: 2021.06.15
powered by ブクログ「自分にとって新しい事柄、学んだ経験のない事柄に挑んでいるから戸惑うんです。環境が変わっても何も困ることがないのなら、最初から変わる意味もありません。戸惑ってこそ成長があるんですよ。」242頁 「義務です。生きることは権利ではない。義務です」371頁 真面目とはね、真剣勝負という意味だよ
2投稿日: 2021.06.11
powered by ブクログ全体に(よい意味で)さらっとしていて、人物像と独特の雰囲気が楽しめる。すごく感動、ということはないけれど、シリーズは必ず読みたくなる。
0投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログいつもの先生が、いつもの面々とといっても、今回は場所を移して新たな面々と数々の難渋と闘いながら、さわやかに読み終わる物語。登場するお酒もなかなかいいとことをついていて、お酒が飲みたくなります。
0投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログAYA世代のターミナルは書籍でも現実でも心病む。そんな中、できることは…と考え治療以外も介入しようとする現実にはちょっといない存在。きっといい先生になっていくんだろうな。現実にもほしい。
0投稿日: 2021.04.13
powered by ブクログ理不尽や苦労が絶えないが、目の前の患者のために日々真面目に全力を尽くす主人公が好きで毎回(文庫が)出たら買っている。 仕事に対する矜持が伝わり心が熱くなる。「真面目とは真剣勝負のことです」という夏目漱石からの引用が熱い。真面目に生きることって大切だ。自分もがんばろうと思った。
0投稿日: 2021.03.27
powered by ブクログシリーズの新章。 小難しい言葉も心地よく読みやすい。そして読後はほわっと温かい気持ちになる。 まだまだ読んでいたいシリーズ。
1投稿日: 2021.03.27
powered by ブクログ大学病院で働きだしたイチさんは、あいかわらず人間臭く患者を診ることに真剣だ。複雑怪奇な大学病院という特別な組織の中でそれぞれに働く、それぞれの先生。みんな信念があって、やはり医療現場は壮絶である。色んな意味で。。。 二木さんの、死に様(生き様ともいう)には感服する。以前読んだ「最後の医者は桜を見上げて君を想う」でも感じたが、当事者になってみないとあれこれ言えない現実だと思う。だからこそ、寄り添ってくれる人が大事なのね。 ハルさんに加え、小春ちゃんがかわいくて、成長が楽しみだ(^^)
0投稿日: 2021.03.26
powered by ブクログこの人の作品では、出てくる人々が、みんな優しく感じる。 まわりくどいルールが嫌になるけれど、そのルールが守っているものもあるという医局の在り方を貫こうとする人々と、青い理想論を述べる人々と。どちらが悪いのでもなく、両方世の中には必要で、バランスを取っているのかなと思いました。医者の世界だけではなく。
0投稿日: 2021.03.22
powered by ブクログ久しぶりの神カル。最初に読んだ1~3、そして、5年前くらいの0。どれもストーリーの詳細の記憶はぼやけてしまいましたが心に響くものばっかりだったと思います。そして、今回、本当に久しぶりの神カル。感激しました。一つ一つの会話がおしゃれでじんと温かくて、私の超好みです。過酷な環境なのに、登場人物は皆、優しくて、強くて、そして温かい。何度も何度も涙がこぼれ、爽やかな風を感じたお話でした。「真面目」とは「真剣勝負」。くどいですが、このシリーズの大ファンです。次の物語を心待ちにしています。
1投稿日: 2021.03.17
powered by ブクログ生死が隣り合わせの過酷な内容の物語を、目に見えるような自然の描写とユーモアを散りばめたテンポ良い会話で柔らかく包んでいる。単なる時間の変化を、[東から差し込んでいた日差しが、茜色の西日にかわった]という素敵な表現力が、至る所で感じることができるのも魅力のひとつ。
1投稿日: 2021.03.03
powered by ブクログ「3」の続編である。栗原一止が信濃大学病院に移って2年が経っている。その間、娘の小春も生まれ、病院のチーム医療のリーダーらしくにもなっている。それは慣れたということではない。娘の股関節に異常が見つかる。患者が居るのに大学病院のベッド使用を上司が許可してくれない‥‥。 特に、第四内科の御家老、宇佐美准教授はパン屋と呼ばれ、「一個のパンがあり、10人の飢えた子どもがいる。さて君はどうするか」という譬え話が十八番である。第一話は大した問題にはならなかった。でも、これはその後キツイ選択を一止に求めるだろう。小説内の話ではない、これは優れてコロナ禍のもと現代の問題でもある。つまり「トリアージ」の話であり、この1月日本の何処かでも行われたかも知れず、昨年の欧米では頻繁に実施されただろう。 その予測は、変化球ながら当たらずと言えども遠からず、一止はパン屋と正面衝突する。あの有名な台詞の変化球が生まれる。 「私はパンの話をしているのではないのです。私は患者の話をしているのです」 さて、結果はどうなったか?黙してご覧じろ。 それはともかく、15年前、私は10時間もかけた膵癌手術に立ち会ったあとに、麻酔の副作用でたくさんの幽霊が見える父親に付き添い、大学病院の病室に1週間泊まったことがある。 その難しい手術を担当した若い医師は、今考えると栗原一止と同じ大学院生だったかもしれない。夜の8時に回診に来て、次の日の朝にちょっと見に来たこともある。ボサボサの髪をしていた。「いつ寝ているんだろか」と不思議に思ったことがある。こんな長時間のブラック労働、大変だけど高給取りなんだろうな、と思ったことがある。まさか、大学院生の給与が手取り16万円とは想像だにしていなかった。さらに言えば、病状が少し安定すると、30キロ離れた実家近くの病院に転院せよと言われた。救急車を使ってくれるかと思いきや、自分で行けという。その非常さに当時は恨みを感じたが、本書を読んでこれも大学病院の「ルール」だと悟った。せめて一止のような「患者に寄り添う丁寧な説明をしてくれる医師」だったらよかったのだが、一止がかなり「特別」或いは「変人」なのである。 膵癌は絶望的な癌である。本書の二木さんのように、ステージ4ともなれば尚更である。それなのに、ステージ4の前半だった我が父親は、その後3年も生きた。北条先生は言う。「言ったろ。大学ってのはすごい場所なんだって」今ではあの医師に感謝している。
52投稿日: 2021.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
----小学館 <書籍の内容より>---- 信州にある「24時間365日対応」の本庄病院に勤務していた内科医の栗原一止は、より良い医師となるため信濃大学医学部に入局する。消化器内科医として勤務する傍ら、大学院生としての研究も進めなければならない日々も、早二年が過ぎた。矛盾だらけの大学病院という組織にもそれなりに順応しているつもりであったが、29歳の膵癌患者の治療方法をめぐり、局内の実権を掌握している准教授と激しく衝突してしまう。 舞台は、地域医療支援病院から大学病院へ。 シリーズ320万部のベストセラー4年ぶりの最新作にして、10周年を飾る最高傑作! ----小学館 <書籍の内容より>---- 久しぶりの読書で思わずレビューを書かずにいられなかったくらい、 心を動かされた作品。 医療現場の葛藤や、若い母親の癌とその家族の姿など、 読んでいる途中は胸が苦しかったけれど、 悩みのなかにいる主人公の姿に、自分だったらどうすると思考力を試されるような成長物語。 ガイドラインやルールに縛られて、 でも現実はそのルールがあるから、物事がゆるぎなく進んでいくなかで 自分ができることは何だろうという部分は、 まったく違う職種でも、今の自分の仕事について考えさせられる部分がある。 「ルールや規則ばかりが押し出されていて、本来の目的を忘れている」 「私は、患者の話をしているんだ」 現実世界であれば、きっと理想通りには行かず、 理不尽な異動になっているだろうラストシーンで、 最後は主人公の理想論を持った姿を受け入れてくれる上司がいて、 自分の信じる道を進んでいけるハッピーエンドでよかった。 物語はこうでないと。 主人公も、細君も、その他医師たちも、魅力的な人物ばかりだった。
1投稿日: 2021.02.28
powered by ブクログ再読しました。またもや魂が痺れました。私の大好きな信州の美しい情景を文章であれだけ再現できる夏川さんって、凄いです。
0投稿日: 2021.02.19
powered by ブクログ「24時間、365日対応」の本庄病院を辞め、大学病院に移ってからの一止の活躍が描かれる新章。 本庄病院の話で、このシリーズは終わりかと勝手に思っていて、単行本が出た時も番外編だと思って、スルーしていたが、ドラマが始まることを受け、内容をよく確認したら、新しい物語と言うことで、発売から随分経ってから読むことに。 大学病院を舞台に、「引きの栗原」の存在は継続しつつも、大学病院でありがちな縦割り制度や、理不尽な取り決めにも、真っ向から立ち向かう一止の姿が描かれる。 いろいろな患者さんとの交流が描かれるが、ベースにあるのは、29歳の膵癌の女性患者さんの話。 彼女の病気の進行の速さに、医療の限界を感じつつも、最期まで患者さんの想いに寄り添おうとする一止を始め、四内のメンバーの熱く、優しい思いにとめどなく涙が溢れる。 実際に身近な人を膵癌で亡くしているから、その病気の進行の速さは手に取るように分かるし、まだ幼い子供を残して、死にゆく運命を必死に受け止めようとする患者の二木さんの姿にも、ただただ涙するのみ。 しばらく離れていたので、一止のキャラクターがこんなに面倒臭かっただろうか?と疑問に思いつつも、ラストの人事の内定シーンでも、さらに涙。 もともと一止以外も魅力的なキャラクターが多い、今作。舞台が大学に変わって、さらに興味深いキャラクターも増え、今後も楽しみ。 ドラマの第1話には間に合わなかったけど、ドラマも見てみたくなる。
15投稿日: 2021.02.18
powered by ブクログ文庫版に収録の特別編狙い。 新たな登場人物もあり、今後の物語の展開が楽しくなりそうなエピソードです。 単行本を読んだ人もぜひ。
6投稿日: 2021.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今回はもっぱら一止が大活躍。大学院生ながら4内科の班の中堅として活躍。学内で揉め事起こしながらも最後はそれが認められて班長に昇進。これに対して利休は気の毒だが、今後戻ってきて再び一止とともに活躍することを期待。それにしても今回は一止がモテすぎのような気がするが。。。
1投稿日: 2021.01.26読後の清涼感がある
舞台が大学病院に変わっての物語。 大きく変わった環境、相変わらず難しいことを言っている一止先生です。 いつも自分の生活で頭いっぱいで心に余裕のない私ですが、そんな私の心にも響く物語でした。
0投稿日: 2021.01.14
powered by ブクログ理想論だけでは片付けられない医療の世界にユートピアを構築しようとした過去作とは異なり,医局に立ち位置を移すことで現実との融和を図る.白い巨塔の教授が果たして人格者足りうるのか,半信半疑ながら,それが先進医療のあるべき姿だというメッセージと受け取る.
1投稿日: 2021.01.08
powered by ブクログ昨年末に読み切れると思いきや年越ししてしまいましたが、今年最初の読了となりました! 神様のカルテシリーズの続編ですが、相変わらずの登場人物とストーリーに魅了されました! 主人公医師の栗原一止を中心にした展開ですが、大学病院の医師となった主人公が、大学病院のルールやしがらみに対峙しながら、難病の患者と向き合う姿が爽快でした! またこれからの続編が楽しみですね!
0投稿日: 2021.01.04
powered by ブクログ大学病院の複雑怪奇さ、終末医療の在り方。 最終盤では、静かな感動に包まれました。 栗原一止の一貫した患者ファーストの姿勢に、 とても共感を覚えます。 周りを囲む人たちも、粋な感じがしました。 御嶽荘の行く末も気になります。
3投稿日: 2020.12.19
powered by ブクログ「私は、現代に蔓延る病気を全て治せる医者ではない。奇跡を起こせる医者でもない。ただ良心に恥じぬ、懸命に命と向き合う一人の内科医である」
0投稿日: 2020.12.16
