
総合評価
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powered by ブクログなべてこの世はラブとジョブ 今回もぐっとくる文章がたくさんで、好きな本です 長嶋さんの小説は、大げさでないからすきです 僕、友人、元奥、友人のセックスフレンド、友人の元彼女、弟子、と、一見すると複雑に思える人間関係でも、皆が皆こざっぱりしていて、不思議な関係でおもしろい 個人的にいまのところ、結婚とか意味わからないのですが、考えるようになったら、思い出すだろうな、と思いました
0投稿日: 2023.11.11
powered by ブクログ妻に浮気され離婚したゲームデザイナーの七郎は、9月のはじめに津田の同僚の大輔の結婚式に呼ばれる。結婚式後にキャバクラで津田のお気に入りのサオリと同僚のゲームマニアの娘に気に入られる。ゲーム制作から離れた七郎は、気に入っていた過去の会社と妻への愛着から離れられないが…。 長嶋有のぼんやりした話で、9月からの日々と津田と妻との思い出とを交錯しつつ語る長編。津田のパラレルで平行に進む女性関係を描きつつ、七郎の妻や津田、サオリとの交わりかけては交わらない人間関係など、ダブル、トリプルミーニングのタイトルに繋がっていく。 数年前なら「掴みどころがないぼんやりした作品」とレビューしていただろうが、さすがに慣れてきたな。むしろ平行にどこにも収束しない話は、リアリティを感じる不思議な感覚である。 ぼんやりした七郎、ドライで全くこだわりのない女性陣、ボケというか全方向に全力で誰の意見も聞いていない津田など、取り立ててものすごいでもないキャラクターもうまく使い分けられているため、混乱も少ない。 ストーリーの起伏の弱さは素人向けではない部分も多い作品ではある。芥川賞的な作品なので、流れをそのまま素直に読むべき作品である。
0投稿日: 2023.11.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不思議な読み口の作家さんでした。 ちょっと癖のある文章ですが、それが逆に癖になる書きぶり。また、30代位のアホでエロな男たちの挽歌とでも言いましょうか。主人公七郎やキャバ狂い!?の津田の行動に身に覚えがある男性諸氏も居るのではないでしょうか。 ・・・ 本作『パラレル』、タイトルの意味は何でしょうか? 作品では『パラで付き合う』という表現がありました。複数の相手とへらへらと付き合うことを『パラで付き合う』と表現しており、それなのかなあ。 時間軸が「大学時代」「ちょっと前」「現在」と三つに飛び飛びに展開しましたが、それはジャンプであってパラレルでもないしなあ、と独りごち。 2004年という、だいぶ前の作品ですが、かなり典型的な男性目線の作品であり、今の今新刊では出せなさそうな作風です。潔癖というか完全な倫理観をお持ちの方は読まない方がよさそうな作品。 ・・・ 解説によると、文芸誌では家族ものとして評価された一方、解説のゲーム作家さんが書くように『単行本発売記念の呑み会で、同席したすべての男性が「これ、オレなんだよー」と思っているようだった』とあります。つまり、多くの男性にとって親和性のある事柄が投影されていたとも言えます。 友人津田のキャバ嬢狂い、妙ちきりんな倫理観(結婚式のスピーチで『結婚とは文化であります』とうそぶきつつ、複数女性とお付き合い)、主人公七郎とキャバ嬢との友人関係、奥様の浮気と離婚の様子、はたまた津田の会社の破産など。 確かに30代という精力的な年代、お金もそもそこ自由になる世代(20代とか新卒当初と比較して)、こうして向こう見ずな生活の一端は私にもあった気がします。内向的な社会人生活を送っている私ですらそうでしたので、付き合いと称する呑み会が多そうな営業現場一筋とかの人は大いに膝を叩きそう。 ・・・ 文章はややくせのある会話調が多く、かぎかっこで会話を描くも『』の後にもぽつぽつと会話が続くのが特徴的。だから、さらさらとは読めず、注意しつつ二度読みすることがしばしばありました。 しかし、とっかかり・リードの発話と、それ以降のごにょごにょ(重要性低め)をこうした『』内外で分別しているのか、とも思いました。 これは何というか癖になる心地よさがあります。 ・・・ ということで長嶋有さんの作品、初めてでした。 もともと15年くらい前のBRUTUSで『読むべき現代の作家』みたいなチャラ目な特集だったのですが、特集ページだけ10ページくらいコピーして実家においてあって、近年ちょろちょろ購入し始めたというものでした。 時代の一端を切り取っているといえば、確かにそうかもしれないと感じた一作です。
0投稿日: 2023.09.30
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七郎と奈美さんの掛け合いと気持ちの小さな変化がすごく絶妙。不倫も離婚も気持ちはわからないけどなんか文化を失うっていう喪失感はわかる気がする。
0投稿日: 2022.02.06
powered by ブクログ初めて読んだ長嶋有さんの長編。 感想難しいなぁ…というのが読後最初に思ったこと。面白さを楽しむ系統ではないし、ハラハラドキドキもしないし、ときめく系統でもないし、謎解きもないし。 言葉や登場人物の台詞が印象に残る系統、とでも言えばいいのか。 主人公の失職と妻の浮気がきっかけで(どちらが先か?という問いもあり)離婚した主人公夫婦。だけど離婚後も元妻から毎日連絡が来て、2人は頻繁に会っている。 昔からの友人の津田はプレイボーイで、日々女の子を取っ替え引っ替えしているところが逆に厭世的に見える。主人公はプレイボーイではないものの、時々若い女の子と一夜を共にしたりする。 主人公と津田の会話が俗っぽくて、実際男同士だとこういう会話もするのだろうな、とリアルに感じる。俗っぽいけれど、哲学を感じる部分もあったりして。 人間関係ってすべてがすっぱりと割り切れるわけではなくて、主人公と元妻のように形としては別れているけれどなんとなく関係が続いていたり、そこに思いが残りながらも他の女性と肉体関係を持ったりもする。そういうところが何だか全部リアルに感じた。 時系列が行ったり来たりして多少混乱するところも狙いなのかなと考えたりした。 タイトルの意味が、時系列とか人間関係とか、様々な意味で「平行」なのかと。 色んな小説を読んできたけど、読後好きなのか嫌いなのかも判別しづらく、後を引くようなそれでいてすぐ忘れてしまうような…とにかく初めて読む感覚の物語だったので、とりあえずそういう意味でとても印象に残った。
0投稿日: 2020.03.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「結婚は文化であります。 夫婦のようになった、と感じる時、その二人の間には確かに文化が芽生えているのです。(それ、がなにかわかる、建具を開ける力の入れ具合を二人だけが会得している)そういう些細なものの集合体は全て文化で、外側の人には得られないものなのです。 籍を入れずに同棲することを選カップルもいます。恋人のままでいいじゃないか、と。だけれども、これは断言しても良いですが、文化のない場所に人間は長くいられません。 お二人は夫婦という文化に守られるのではなく、結婚によって自分たちを守る文化を築いていってください。」 「物語が終わるのは「悲しい」だけど、文化がなくなるのは「怖い」なんだ」 「夫婦円満の秘訣は信じることです。信じるとは、何か疑わしいことがないから信じるのではなくて、ただもうむやみに信じるのです。屁理屈も理屈、邪道も道、腐れ縁も縁。」
0投稿日: 2019.11.29
powered by ブクログ長嶋有初挑戦。視点は主人公のものに統一されているけど、時代背景とか女性関係とかがパラレルに進行していく物語。あまり周りとは馴染めないけど、唯一気の置けない親友がいたり、つい最近まで結婚していたりっていう、人物背景は比較的ありふれたものだと思われるけど、その転がし方がワザありでした。この親友が書くといっている本、読んでみたいです。
0投稿日: 2018.02.26
powered by ブクログ文庫。借りて読んでる。 わっ、サイン本だ! 以前、単行本で読んだ時にはスルスルと読み飛ばした小さなたいしたことない(と思われた)ことがなるほど面白い。 他の長嶋文学とリンクさせて(勝手に?!)楽しんでしまう。 この文庫の持ち主は五回は読んでるそうです。
1投稿日: 2015.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
時制があちらこちらに飛ぶ割には読ませるが、妻との距離感の微妙さについてもっと言及があってもよかったかも。子どもがいなけりゃ離婚してもこうしたライトな付き合いが出来るのか。でも別にそのことを求めて読んだのではなかった。僕にとってはどうでもいい内容の小説だと読んでみて思った。構成は巧みだけど。
0投稿日: 2014.08.26
powered by ブクログ別れたばかりの若い夫婦の微妙な距離感が面白く感じられた、という普通の感想では何も描けない不思議な雰囲気の文章。台詞と記述がつながって書かれていてどこが会話かどこが心の中かを、考えるというより感じながら読み進めた。いまひとつ登場人物に共感できずに近寄れずにいたことが読み手として消化不良だったか。
0投稿日: 2014.05.12
powered by ブクログやっぱり長嶋有さん好きだな!そして、男同士ってさっぱりしているけどお互い思ってていいな。男同士っていうか、長嶋有さんだからかな?
0投稿日: 2014.04.04
powered by ブクログ七郎は名のあるゲームプロデューサーだったが、仕事を辞め、浮気をした妻と別れひとりで暮らしている。 http://www.horizon-t.net/?p=1211
0投稿日: 2014.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
好きな歌人、枡野浩一さんが長嶋さんについて本の中でふれたり、対談が掲載されていたのをきっかけに読んでみました。 初めて読む作家さん、気になっていた作家さん。 さてさて。 会社を辞め、離婚した七郎。 プレイボーイの友人・津田、別れても連絡をまめによこす元・妻…過去と現在、様々な人間関係が交錯する物語。 物語が進む、時間が進む…と思ったら、戻る…そして、また一度は進んだ時に戻る…不思議な流れを持った作品です。 慣れぬ内はちょっと目が回る、私は特に反射神経が鈍いから。 題名と表紙の雰囲気などからくる勝手なイメージでほんわかしたお話なのだと思い込んでいたら、内容自体は不可思議ではない。 非常に現実味を帯びたお話。 だからこそ、物語の進み方が錯綜していることが引き立つのかな。 文章も会話文が地の文にたくさん入り込んでいる、今まで読んだ作家さんの中では一番入り込んでいるかも。 主人公は三十代、男性、バツイチ、元・ゲームデザイナー。 ラブとジョブ。あと、友情、これがけっこうぐっときてしまいました。 主人公も、他の登場人物も、それぞれが山あり谷ありの人生を送っていて、右往左往している。 一見器用そうな津田だって、一見不器用そうな七郎だって、同じ。 そして、いつか、光が射す。 希望の物語。 ただ、正直、三十代男性にもうひとつ感情移入はできず…残念。 けして広くはない世界の中での物語、丁寧な描写をされる作家さんだという印象は残りました。
0投稿日: 2013.09.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いつ読んだか忘れた。多分2013年の1〜3月? そして内容も忘れた。 起業家とその友達の話。あと女の話。元妻のこと。仕事のこと。 ほんと覚えてねぇな、ひどい。
0投稿日: 2013.04.25
powered by ブクログうーん、背徳な感じだけど、テンション的にちょうどよかった。。嫌いじゃない。 そー感じるのも歳とったからかなぁ、、、主人公、別にチャラくないし普通なのに女に飢えてみたりとか、割と飾ってない等身大の男性を描いているかもw
0投稿日: 2013.03.23
powered by ブクログ長嶋氏にはめずらしい性描写シーンがある。 なんとなく、登場人物にも棘がある。やわらかそうで、鋭い棘が。
0投稿日: 2012.12.30
powered by ブクログ映画化された「ジャージの二人」と関係するようなしないような、離婚して失職したオッサンの日常。結婚式に出たり、キャバクラ行ったり、元妻と会ったり、女を口説いたり、キャバ嬢と京都観光したりと、列挙すると小説っぽいのか小説っぽくないのか、どーでも良い出来事の羅列だが、実際に読んでみると「これが小説なんだ」と思えなくもない。なんとも曖昧なのだが、感情の起伏のない、文章と微妙な距離感と、ちょっとした感情のフックで読ませるタイプの小説なので、退屈な人には退屈だろうし、面白い人には面白いとしか言えないのだな、うん。
0投稿日: 2012.09.02
powered by ブクログ時系列をぐちゃぐちゃにして、「パラで走る」2人の男の友情物語。 長嶋さんの小説はスルメのようで、だらだらくちゃくちゃいつまでも噛んでいられる。 でも一気に全部食べよう(読もう)とすると、アゴがつかれるし、お腹も痛くなる。 なので、ちょっとずつ、読んだ。 いつでも、どこにいても、本をひらけばスッと世界に入っていけるのは まちがいなく「世界」のある小説の証だろう。 「世界」を構成するのに重要な登場人物たちのセリフがすごく上手。 いかにも「この人なら言いそう!」って言葉がバシバシきまる。 そのセリフの中に金言になりそうなのもあったりして、油断ならない(笑) 登場人物だれひとり、さほど好きな人間はいないのに、 「世界」に生きているその人達のいきざまをついつい見たくなって 最後まで読んだ。
0投稿日: 2012.06.19
powered by ブクログ芥川賞作家、大江健三郎賞作家の長嶋有の作品。 主人公はフリーのゲーム作家。 離婚した元妻、友だちのプレイボーイ社長 その恋人たちが織りなす男女物語。 でも、何か青春ストーリーに読める。 時系列をずらした構成により 何か人間の記憶の流れで再構成されている感じ。 ある出来事があると、そのきっかけを思い出す。 そんな風に人の記憶の時間は流れている。 その流れに沿って、再構成されている気分。 キャバクラとか、やり手社長とか、 ゲームプログラマーとか 何かキャプキャピした領域を描きながら けっこう青春している。 なぜか懐かしい感じがした。 若さを描いているからかな。 別れてもなおひんぱんに連絡が来る元妻って 離婚者にとっては、あり得ない感じですが。 この辺の話はちょっと個人的に痛い。
0投稿日: 2012.05.25
powered by ブクログ『ボクらの時代』長嶋有×綿矢りさ×名久井直子がきっかけで読んだ一冊。たぶんこの本の装丁は名久井さん。綿矢さんの本も早く読んでみたい。 この類は「よしっ!読むぞ!」って挑まないと挫折しそうになるし、読むのにだいぶ時間がかかったけど読後感がなんかよかった。また読みたいと思った。
0投稿日: 2012.04.27
powered by ブクログ無印良品の件とか凄くすきだなあ。 ついニヤけてしまうような あ~なんかわかる~って思うことが多くて 特に続きが気になって仕方がないというわけでもないのに 引きこまれていて、あっさり読み終わってしまい もうちょっと続き、あってもいいなあ。なんて思いました。 時間をおいてまたじっくり読んでみたい。
0投稿日: 2012.02.17
powered by ブクログ『猛スピードで母は』につづいて長嶋有作品2作目。 前回の作品で感じた、ピンと張り詰めた透明度の高い空気感、それをもう一度味わいたいと思い本書を手に取った。 はたして、その心地よい空気感は本作でも感じることができた。 しかも前作より尺が長いので存分に浸ることができた。 話は男女間の関係(結婚・離婚・再婚)を軸に進む。 それは「サイドカーに犬」、「猛スピードで母は」と同じだが、 前2作では小学生の目線で一歩おいて描かれていたのに対し、 本作では主人公本人も当事者としてそこに加わる。 前2作との距離感の違いが面白い。
0投稿日: 2012.01.31
powered by ブクログ再読です。 偶然なのですが、ちょうど一年前に読んでいるんですね、私。 冬にふっと手に取りたくなる本、なんでしょうか。(*^_^*) 今回もとても面白く読みました。 主人公の七郎にしろ、その友だちの津田にしろ、平凡な主婦の私 には全くもって守備範囲外の男たちなんだけけど、(七郎は優秀なゲームプランナー、津田はなんだかわからない内容ながら大胆に事業を展開する起業家、しかも2人とも方向性は違えながらも“女”と積極的に関わりを持ってしまう)、2人とも好きだなぁ、と思えてしまうのは、長嶋さんの丁寧な文体ゆえ、なんだろうか。 彼らの周辺のプロの女たち、会社の部下や仲間たち、との関係もそっけないようでいて、お互いにいい感じのつながりが感じられるのも嬉しく読めたゆえん、だと思います。 それしても・・というか、そういえば、というか、「ジャージの2人」でもそうだったけど、妻が愛人を作って夫と離婚、あるいは、愛人がありながら夫婦の日々はなんとなく続いているというエピソードが長嶋さんはお好きなんだろうか。 実体験が反映されているのか、そんな関係の中での男女の危うさを描きたいという野望^_^;があるのか。なんて、ちょっと下世話な感想になってしまって恥ずかしいんですけど。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2011年1月 面白かった。(*^_^*)やっぱり長嶋さんはいいなぁ。主人公は世界的にヒットしたゲームを作った後、今は無職(でもそろそろ新作を作りそうなんだけど)の七郎。学生時代からの友人・津田との、男同士の付き合いってこんなものなのかなぁ、と思わせるあれやこれやが面白い。あっさりしてようで、意外と親身だったり、彼の女関係のトラブルに淡々と巻き込まれたり。今と数年前がバラバラと語られて、しかも、それぞれが時系列順ではないところも、パズルのピースを当てはめていくような面白味があってよかったし。七郎と、別れた妻との付かず離れずみたいな関係も、変は変ながら読ませられた。
0投稿日: 2012.01.23
powered by ブクログ長嶋有『パラレル』をいまさらながら読了。 巻末にある解説に、『ゲーム批評』に掲載された米光一成さんと長嶋有さんの対談から、長島さんの発言が引用されていて、そこには「文芸時評なんかでは、この作品は「夫婦もの」として読まれていて、ゲームに関しては、まあ邪魔とまではいわれませんけど、そこに感銘を受けたという意見はそんなになかったですね。」・・・とあって驚く。この小説を「夫婦もの」として読むことに、どれだけの意味があるのだろう。 確かに、ゲーム業界に関係したり、ゲームにはまったりした人びとの数よりも、夫婦を経験したり、夫婦と関わったりした人たちの数のほうが圧倒的に多いことを考えると、「夫婦小説」として読まれることが「一般的」になってしまうことは否めないかもしれない。だけれども、小説中に出てくる数数のゲームやゲーム業界に関するエピソードを「邪魔なもの」として取り除いたとき、そこに残るのは、単になんだかハッキリしない夫婦の関係がなんとなくうまくいきそうになる・・・という陳腐な物語だけではないかと思ってしまう。 それよりも、現実の出来事がゲームの世界の出来事や、ゲームと関わった数数のエピソードに写し取られていきながら、現実世界が多層的に進行していくという構図で見るほうが、豊かであるように思われるし、私たちの人びととの関係は、まさにそういうものになっているんじゃないかと思う。
0投稿日: 2011.11.13
powered by ブクログ現代の人々の心の状態が、よくわかる。読むほどに、人間関係ってこのようなものなんだな、と思ってしまった。
0投稿日: 2011.08.11
powered by ブクログ単純に装丁買いで。 うまく説明できないんだけど、今年1番のヒット。 地の文の投げやりな丁寧さに惹きつけられてしまった。 散らされた鍵括弧が、波紋みたいに、地の文に余韻を広げてる。 長嶋さんの小説ってこんな感じだったろうか。 あんまり、比較とかはしちゃいけないんだろうけど、少し大崎さんの小説の空気に似ていて、逆に相違が際立って、勝手に世界が広がっていく感じがした。 わたしは多分、こういう主人公が好きだし、こういう女性の描かれ方が好きだし、螺旋階段や繰り返されるモチーフが好きだ。 このくらいの軽さも、このくらいの深さも。 * あとあれです、解説がすげーよかった。
0投稿日: 2011.07.25
powered by ブクログ幾つかの時代を並行して描きながら作り上げた青春小説でしょうか。なんとなくモヤモヤした作品ですが、そのモヤモヤが妙に心地よいところが不思議な魅力です。
0投稿日: 2011.07.19
powered by ブクログいい言葉があったので ひさびさに引用 ○ 結婚とは文化であります サッカー中継を見てアフリカ選手がゴールを決めた時、不思議な踊りをしました あの踊りは我々にはわからないけど 彼らにとって重要な意味があるのだとおもいます 文化というのは、そんなふうに 国民や民族に生じる固有のものであります 都道府県だって地域だって文化はあります そのように考えていけば 一番小さな文化の単位は 家族であり夫婦であるとおもいます 恋人が長く付き合うと 最近何だか夫婦みたいだなどと言います 互いの存在になれてきて かつてのときめきがなくなった ここでつい夫婦という言葉をネガティブに捉えがちになるがそれは違います 夫婦のように感じる時、2人の間には文化が芽生えている 食卓で 【それ】 と言っただけで 醤油かソースかわかる そういう些細なモノの集合はすべて文化で 外側の人には得られないものです そして 文化の無い場所に人間は長く居られません ○ 結婚についての話題に事困らないこの頃 良い表現の話を聞いたな。
0投稿日: 2011.07.17
powered by ブクログ女の人は足を開くの、嫌じゃないのかな、 とか考えながらするセックスの描写が何より記憶に残ったのは、 平然と、日常のような顔をして、 いつでもわたしたちはわざとらしくて、 記号を積み重ねて生きていることを、 まざまざと思い起こさせられたからだ。
1投稿日: 2011.06.26
powered by ブクログ話の進み方はなるほどパラレルだが、内容はとってもリアル。 離婚したての主人公(ゲームクリエイター)と、親友の津田社長の日々。 離婚前と離婚後現在の話が交互に描かれる。 男子(あえて言うが男子)二人の煮え切らず情けない感じがいい。 お互いにかけているものを感じ、羨ましがっているけれど…。
0投稿日: 2011.06.05
powered by ブクログ平積みしてあったから 期待して買ったけどつまらなかった。 何度も読むのやめて2か月かけてようやく読み終えた。
0投稿日: 2011.03.14
powered by ブクログ読み始めた時と読み終わった時の気持ちが一定だった。 時間軸が一気に遡ったり、ゆるやかに進行したりしながら、男女は結婚、離婚を経て変わっていく。 そのなかで、男2人の関係性は変わらない。 夫婦の話と男の友情が2本平行に進んでいく。 タランティーノ監督を意識した時間軸の使い方、見せ方はあっちこっち頭をめぐらす必要なく、シンプルに読めた。 人間の結びつきが、あー、あるあるという感じ。 特に男性は『これは俺だ』と共感するらしい。 行き届いた人間観察が、この作者の好きなところだと改めて思う。
1投稿日: 2011.03.05
powered by ブクログ再読。 1回目も面白かったが、2回目はさらに様々な発見があった。 隅々まで作りこんであって素晴らしい。 この先、また再読すると思う。
0投稿日: 2011.01.20
powered by ブクログ長嶋有のこのしっくり感、すごく好きなんだけど、それをどう説明すればいいのかが難しい…。 主人公の恋愛はおいといて、友情に関してはけっこううらやましいレベルだと思う。
0投稿日: 2011.01.03
powered by ブクログ「 忙しいんだね、いいじゃない。そういおうとしたが、やっぱりやめて 『トロントってカナダだっけ』にする。」 この、 そういおうとしたが、やっぱりやめて 「 ~ 」にする。 って感じがすごく、しっくりくる。 いかにも昔付き合ってた子との会話って感じがする。 昔みたいな軽口をたたこうとしたけど、どこまで踏み込んでいいかわからず思いとどまるみたいな。 そういう自分の感覚と妙にマッチした表現。 「やっぱりやめて~にする。」 やっぱりこの表現好き。 あのときそばにいた人がいなくなるのは悲しい。 単純なことだけど、 でも、あのときいたことは変わらない。 かわらない友情と、かわっていく愛情。 友情物語は、不変性を期待させるから惹かれるのかな。
0投稿日: 2010.11.09
powered by ブクログ離婚してだらだらしてる元ゲームクリエーターとちょう忙しいアイティ社長の話。 この人の話はほんますげえと思うなーーーー まだ二冊しか読んでないけど。 他もよんで みたいなぁー
0投稿日: 2010.08.12
powered by ブクログ「猛スピードで母は」が良かったので「おかわり」した。 設定の人間関係が複雑でも、すっきりまとまってすっと入ってくる。
0投稿日: 2010.08.10
powered by ブクログ今っぽい、男っぽい話だな、と思った。 好きでもない人に対する冷たさが哀しいほどに 現実味を帯びている。 そんなものかーと思った。 でも、愛のある人に対する態度は違って、ほっとした。 友人・津田の結婚式のスピーチが印象的でした。
0投稿日: 2010.05.09
powered by ブクログ★4つほどの感動というのではないが、なかなかいいとおもう。男も泣くのだなと思う。離婚後まだ連絡してくる妻、そんな彼女を切り離せないでいる彼、男はこんなふうに思うこともあるのかなあと不思議に思いながら読む。男性作家の書く恋愛もの、なんだかものすごく珍しいものを読んだかも。同窓会であった昔思いを寄せた女の子なんてのが出てこないでほんとによかった。
0投稿日: 2010.02.12
powered by ブクログバツいちの元ゲームデザイナーの主人公を中心に、微妙な関係が続くその元妻、親友の女好きの起業家、仲良しのキャバ嬢と、どうもサエない登場人物が、読んでるうちにみんな愛しくなってしまうマジック。
0投稿日: 2009.05.27
powered by ブクログ2012年04月 06/30 半年ぶり位に読み返してみた。いまだに飽きない。 もやっとしている時に手にとるのだろう。この本はホントに好きだ。 2011年07月 05/045 また読み返してみた。もう何回目?飽きないな。 いろいろ考えている時に読みたくなる一冊。 2009年03月 4/28 かなりスキ。 構成もおもしろいが語る言葉がおもしろい。 個人的にすごくかさなる部分が多くて、ぐさっとくる場面もあった。
0投稿日: 2009.03.16
powered by ブクログストーリーよりも小ネタが面白い。相撲部屋で力士を育成するゲームのくだりが特に好き。離婚した元夫婦の微妙な距離感もなんだか新鮮だった。
0投稿日: 2009.03.09
powered by ブクログ友達にすすめられて読んだ一冊。 二人が気づきあげているのは文化だということ。 人は文化の中に存在するのだということ。 自分をわかってくれる、その環境が 文化だということ。 納得した。 そして、 信じること。 今の自分にはぴったり。
0投稿日: 2009.02.24
powered by ブクログ時間があちこちするけど、わかりにくくない。簡明で読みやすい文章で、細かいところの想像力が豊かで、ストーリーも悪くないんだけど、「読まずにいられない何か」が、衝動みたいなものが起こらないんだよなぁ。
0投稿日: 2009.02.06
powered by ブクログ何ともいえないワールドが展開されていて、引き込まれる。この方の作品に漂う空気は絶妙さが癖になります。
0投稿日: 2009.01.29
powered by ブクログ30代男2人の現代小説。平易な文章ながら引き込まれる。 何度読み返したか分からないし、これから先も何度も読み返すだろう。 一度目に読んだ時よりも、二度目三度目の方が面白くなっていく。
0投稿日: 2008.10.19
powered by ブクログ物語が終るのは「悲しい」だけど、文化がなくなるのは「怖い」なんだ。 - 個人的に、かつ、今のところ長嶋有作品で一番好き。
0投稿日: 2008.09.18
powered by ブクログ長島有の長編ってどんなんだろう、って期待を持って読んだんだのだけれど、なかなかどうしてすばらしい作品でありました。 短編の良さを気負わずに長編に持っていける、凄いですね、長島有!
0投稿日: 2008.08.03
powered by ブクログなんだか感想が書きにくい。 読んでる最中は結構集中でき、面白いのですが、読み終わると印象が希薄になってしまった。ある意味、日常を描いた作品だから仕方ないのかもしれないけれど。 主人公の七郎はどうも優柔不断だし、元妻は妙に自分勝手だし、津田もいい加減だし。でもなんだかみな棘が無くて、どこか暖かい。そのあたりの感覚がこの作家の魅力なのかも知れません。あとは表現力かな。要所で見事な言葉が出てくるし。 なんだかつかみ所は無いけれど、面白く読めました。
0投稿日: 2008.01.24
powered by ブクログ帯に「なべてこの世はラブとジョブ」と書いてあった。 語呂がよくてよい。 ラブとジョブ。なるほどねぇ、と思ってしまう私。 主人公はバツ1でゲームデザイナーで大きなヒット作があるが、今は何もせずに毎日を過ごしている。 元妻には恋人がいる。 前に読んだ『ジャージの二人』の主人公と設定が酷似している。あの主人公は作家で、まだ離婚まで至っていなかったが。 その『ジャージの二人』の夫と妻の関係をまた別の物語の中で消化させたかったのかな、と勘繰ったりもする。 前向きなエンディングは読んでいて嬉しい。
0投稿日: 2007.10.23
powered by ブクログ2007.7 異なる時間軸を自在に移動しながら違和感なくストーリーは進む。淡々とした語り口で、だからどうした?っていうこともないけど…著者の作品は同世代ということもあって、情景描写や設定がとても身近に感じ、「友達の友達」くらいの知人の話を聞いているような親近感がある。文庫で読んだのだが、日付と時間だけに1ページ使ったほうがより効果的かもしれない。
0投稿日: 2007.07.24
powered by ブクログ人間て割り切れず、わかりにくいし、意味不明。そんなことが、頭だけでなく体で実感する中年世代として馴染みやすい世界。だから何?とは決して聞かないように。聞いてみてもいいけど。
0投稿日: 2007.07.14
powered by ブクログ長嶋有、文庫になってるのはたぶん全部読んでいるけれど内容は忘れていて、またこれもすぐに忘れそうな気がして、読まなくてもいいんじゃないかって気もするんだけど……。なんだか、淡い穏やかな感じがけっこう好きで。変わった人が出てきておかしなことも起きているんだけど、まったく違和感なく淡々と感じられるここちよさ。ハッピーエンドってわけでもないんだけどなんとなくハッピーエンドな気がするここちよさ。力の抜けた感じが好き。 主人公がゲーム制作者ってことでゲームの話もけっこう出てくるんだけどそれもなかなかおもしろかった。稽古させすぎると力士が夜逃げする、とか、足手まといだから置いていこうとしてもついてきちゃう弟子(これはなんだか感動した)、とか。 それにしても、男同士の友情みたいなのがなんだかものすごくうらやましかった。儀礼的なものがないっていうのかな。音信があったりなかったり、軽い感じで誘って会ったり会わなかったり、相談したりしなかったり、状況が変わってもいつも同じ感じで。女同士だとこうはいかないような。
0投稿日: 2007.06.18
