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寝ずの番
寝ずの番
中島らも/講談社
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総合評価

30件)
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    寝ずの番/中島らも 読了 2025.06.25 大好きな中島らもの小説!これまで『永遠も半ばを過ぎて』『今夜、すべてのバーで』を読み、これが3冊目。短編集は初めてだ。 今回も中島らも節、全開!!な文体ですごく楽しかった。それぞれの話が30ページ程度でサクッと読めるのに、しっかり味が濃い。話の落ち方も好きだ。 (中身がない、という感想の方もいたが、私は中島らもの小説では深さというか楽しさを求めているので満点でした。長編小説で深さも楽しさもない本にあたった時はすげ〜がっかりする…どっちかは欲しいね) 『今夜、すべてのバーで』の時も思ったが、著者の本を読むとこの話って著者本人のことだろ!と感じることがよくある。解説ページで分かるが、今回もまさしく著者の実体験や見聞きしたことがふんだんに盛り込まれてるらしい。それが透けて見えるのもまた楽しい。 私が好きだったお話は「寝ずの番1」「逐電」「仔羊ドリー」かな。いや正直面白くない話はなかった。 「寝ずの番2」のオチには唸った。う〜〜〜〜ん、なんとも気持ちがいい! 「グラスの中の眼」のシニカルなCF(キャッチフレーズ?)も最高だ。 表題作は映像化されているらしい。らもさんの落語がYoutubeにあるらしい。観たいがすぎるぞ…!! エッセイがどうも苦手で読めないんだが、中島らもの小説は先の通り実体験と小説のあいのこみたいな読み物で独自性を感じる。らもさんのエッセイもちょこちょこ買っているので、そのうち読めたらな…。 また小説を見かけたら購入したい。大好きな作家なので、確実に楽しめる信頼感がある。常に未読本をストックとして置いていたい。

    0
    投稿日: 2025.06.28
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    此奴ら本物のバカなんです。 インケイヲチツ二ソウニュウスル その結果天皇は産まれた。 「ポッカァーン」は秀逸、後ろからソッと近づきヒザカックンに似た爽やかな達成感!と類似

    0
    投稿日: 2025.06.18
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    映画を観て、ぜひ原作を!と思っていましたが… 期待通りの内容でした。 コンプラばっかり言ってたら、こう言う面白い作品は出てこないですね!

    0
    投稿日: 2023.11.27
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    中島らもの語り口がなつかしい。 ・・・まぁちょっと、好きになった人に勧めるような本じゃないかんじはしますけどね。(^_^;)

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    投稿日: 2019.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「おれの人生は破れている。その破れ目の中にアルコールがすいすいと入っていく。もしできることなら、その破れ目におれ自身を放り込んでみたい。どんな気持がするだろう。」 「たいせつなあずかりもののよそさまの子だ。だから余計にぐちゃぐちゃにいじめて、多少なりとも変形させて返してさしあげるのが礼儀というものだろう。」 らも節バリバリです。 なかなかお下品、お下劣なエロネタ盛りだくさんなのですが、それがまた上質、一級品の上手さなのがずるいです。 たとえば「ブンガチャッチャ節」……これは、人間椅子(バンド)に新調きゅらきゅきゅ節という曲があり反応したのですが。 「♪いれていれてよ ぬれて待ってんの  キュッキュキュー、キュッキュキュー  黒い大きなその傘に  あ、ブンガチャッチャブンガチャッチャ♪」 気になったので調べましたら、元々口承されてきた作曲者不詳の採譜で猥歌とのことでした。ひとつ、お利口さんになれました。(笑) お下品でいえば、ここでは書きませんが、軍艦マーチの替え歌が最高でした。爆笑です。 広告制作をされていたらもさんならではの視点がないと書けないようなお話もあり……、本を読んで面白いのは、執筆者その人の職業柄、生き方、人柄が出てる視点でのものの見方が新鮮だからなのかな、と思いました。 落語に関してはさっぱりなのですが、読んで少し興味が湧きました。 ポッカァーンとか、仔羊ドリーとか、もう、すごいですよ。 おすすめです。

    2
    投稿日: 2014.09.27
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    落語家独特の語り口が軽快で読みやすかったし、面白かったです。でもちょっと下ネタが多くて、電車の中で読むのが恥ずかしかった。。。

    0
    投稿日: 2014.05.25
  • なんともいえないユーモラスな中島らもの世界

    かつて、笑福亭仁鶴、鶴瓶の師匠である6代目笑福亭松鶴の最期の言葉は"ババ(大便)したい"だったそうであるが、それを髣髴とさせるような、また、落語、らくだを髣髴させるような、なんともしみじみとしてて、面白い話である。 これと一緒にマキノ雅彦(津川雅彦)の同名の映画も見ておきたい。

    3
    投稿日: 2014.03.03
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    『寝ずの番』と『Ⅱ』は語られるエピソードはオモロイけど口調っていうか何か分からんけど何かオモロなかった。 『ポッカァーン』は40前後から上の関西人には馴染みに名前が多数出てくる。でもポッカァーン自体を知らんかったので面白味が半減かも。 自分はプロレスファンやから『逐電』が好き。 一番好きなのは『黄色いセロファン』。主人公が出す結論に共感。

    0
    投稿日: 2013.09.12
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    タイトル同作は咄家がネタなので寄席に行ったら聞かせてくれそうな下ネタオンパレード。真剣に下ネタソングをぶつけ合う場面なんてのを読んでると、今抱えている悩みを真剣に考えている自分が阿呆らしくなる。同じく収録されている「仔羊ドリー」のくだらないサゲも好き。

    0
    投稿日: 2012.10.28
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    いかにも中島らもな作品(^_^;) たしか映画化もされてたと思いますが・・・この世界観を映像に??ちょっと観てみたいです(^_^;)

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    投稿日: 2012.02.11
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    噺家さんの話と聞いて購入。下ネタが高校生には実に過激でした^o^ らもさんの変態性にはまってしまいそう…!

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    投稿日: 2012.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以前腐トークイベントにて「中島らもが一篇そういうかんじの書いてる」と教えていただいたのを思い出していまさら読んだ。該当の「仔羊ドリー」は短い短編だが、すげーライトなファンタジー性・コミカル具合がゲイものっていうより断然「BL」というかんじがして、パロディめいてて面白かった。表題作なんかもユーモラスでとても楽しめました。表題作の三作目がよかったなあ。

    0
    投稿日: 2011.11.30
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    なんとなく、知ったらはまりそうで避けていたらもさんだけど、 軽妙な語り口でさらっとえぐくて面白いなあ。 寝ずの番は映画も見たけれど、小説の方が品なく上品でいいかな。 好きに想像できるし、音声にできないアレやこれの感動が満載 という事もあるけれども。 これから短編読了にとりかかります。

    0
    投稿日: 2011.08.15
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    もうひどすぎる。好きすぎる。何度読んでも、どの話もにやにやしてしまう。この脱力っぷりは本当にすごい。何回でも言うけど、らもさんラブ。 落語家の話は元ネタというかソースのある話なのですが、思い出すだけでくすりと笑えます。ただ楽しいだけではないらもさんの語り口だからこそ、にやにやくすくすいつまでも笑える。ヤカンとか!ほんとに!そのテンポがたまらない!! もう新作が読めないなんて、嘘みたい。でも、何回読んでも、この話は最高におもしろい。 あ、映画化されているんですが、そっちもおもしろかったです^^

    1
    投稿日: 2011.02.22
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    落語のお題が3つと、短編エッセイが幾つかの本。 ホントの話なのか作り話なのかわからないような 話ばかり。 読みやすく、後をひかないオモシロさ。

    0
    投稿日: 2010.12.21
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    サササと読めるおもしろ文庫です。 それでいて少しホロリとさせられる、懐かしの人情話風でも。 らもさん落語が好きだろうなと思いました。 youtubeでらもさんの落語見れるよ笑。 個人的には「黄色いセロファン」「仔羊ドリー」が好き。 くまとプロレスする「逐電」もおもろい。

    1
    投稿日: 2010.12.17
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    笑えておもしろいよ!と友人に勧めたら電車内で読んでしまったらしく、後悔していました。 思いっきり笑える場所で読んでください。 故・中島らも氏作の、小説です。 「寝ずの番」というタイトルにねずみの絵の表紙ってだけで、なんかもうノリが伝わるかな、って。

    0
    投稿日: 2010.08.29
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    小説の短編集なんだけど、らもの一人語りというか、良い意味で「らもらしさ」が出ている文章で、ひとつひとつがすっきりした量なので、手に取りやすかった。ただ、クセがあるので、好き嫌いは分かれそう。 通勤の行き帰りに読んでいたが、おかげで満員電車も楽しく過ごせた。

    0
    投稿日: 2010.05.22
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    やっぱ、らもさんは凄い!!下ネタ大爆発で笑撃的なんだけど、ホロッとさせる「寝ずの番・Ⅲ」のラストは必見・・・。 「寝ずの番・Ⅱ」での橋次兄さんの死に方がらもさんとだぶってしまって、ほろろ、ってきたけど、なんか「らしいなぁ~~。話とリンクしなくてもいいのに」と苦笑いになってしまった。 落語家という愉快な人生に下ネタてんこ盛りだけど、らもさんの愛着と愛情が感じられた作品でした

    0
    投稿日: 2010.02.06
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    やっぱり中島らもさんの書く文章が好きだ。 読書に意味だの意義だの価値だのを求める感じの人に「何が良いの?」って聞かれたら答えに困るけれども。 そんなもんはどうでもいい。 まずそ~ゆ~意味とか価値だのばかり求めるカクカク角張った堅苦しい機械人間とは友達になれる自信がない。 ただやっぱり中島らもさんの文書を読んでいる瞬間というのは自分にとっては非常に贅沢な時間だなと感じる訳で。 中島らもさんは人間の愚かしさを書く作家ではあるけれど彼の他人の愚かしさを見つめる眼差しは冷笑でもイヤミでもなく愛を感じるのが良い。 村上龍が人間の愚かさを書いたらもっと辛辣な感じになるだろう。 (別に村上龍批判をしている訳ではないです) でもらもさんはそれを優しくユーモアで包んでくれる。 そういえば昔、谷崎潤一郎という作家が「刺青」という短編の書き出しで愚かさは人間の貴い徳であると書いていたのを思い出した。 最近は色んなところでアレはダメこれもダメと言いたがる嫌な世の動きがあるけどなんかもっと人間の愚かさに寛大というか許される社会であっても良いと思う今日この頃です。 こんな世の中だかららもさんの書くおおらかな文章が読みたくなるのかもしれない。

    1
    投稿日: 2009.12.07
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    かなり下ネタ満載で、中学生以下には勧めていいのかどうか迷いますが、単純に面白い作品。 らもじゃなければ書けないよなぁ、と思わされます。 おかしくて、おかしくて、それでもほろっとさせる所がなんともいい。

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    投稿日: 2009.07.01
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    笑った!腹を抱えて笑った!電車の中で声を殺して全身をヒクヒクさせて。 日常生活で笑い足りない御方、楽しいことを探している奥様方には一読をおすすめします。 (ただし、下ネタが嫌いな方はおよしになって。) 本書は短編集でありますので、寝ずの番自体は100ページ足らずの分量であっちゅう間に読んでしまわれるでしょう。話のテンポの良さに加え、思わぬところから繰り出される笑いの奇襲にあなたは耐えられるだろうか。 むふふふふ。

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    投稿日: 2008.06.22
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    最後はドンデン返しというよりも、そこに行くかぁ。という変化球。特に「子羊ドリー」なんて先の読めるSF展開で油断していると変化球で空振り、尻餅ついちゃいます。

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    投稿日: 2007.10.20
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    中島らものショートショート。落語の師匠が死んで、その通夜のときの思い出話。くだらない話がずっと続いて最後に落とす。 他の短編は筒井康隆っぽいのもあり。「子羊ドリー」なんてほんとくだらない。 そういえばもう中島らもは死んじゃったんだよな…。

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    投稿日: 2006.10.19
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    いかにも中島らもって感じの作品です。 お酒を愛しそしてお酒で笑い、そして泣く。 私はあまり酒が好きじゃないけれど、酒でめちゃくちゃになってしまっても笑い飛ばしネタにして、そしてそれを肴にまた飲んで・・・そんな気持ちがちょっとわかります。笑 お酒がもたらす独特の楽しさや悲しさ。 そして、些細な事には拘らない逞しさと大雑把さ。 そんなもの感じました。 読んでてちょっとクスって笑ってしまう作品です。

    0
    投稿日: 2006.09.17
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    中島らも。数年前に『ガダラの豚』を読んで、なんて面白い小説を書く人なんだろう!って感動した記憶が。あれと比べると全然違う味わいの短編集。コレ。落語の知識があればもっと楽しめるかもしれません。私は残念ながら笑点の笑いどころが分からん人なんでイマイチでしたけど。。

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    投稿日: 2006.05.19
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    中島らも。映画化決定作品。 落語家たちの艶話、下品でありながら品格を漂わせ、ぎりぎりのラインをゆく作家。 この才能が亡くなったの思うと、切ない。読む価値は充分にあるので、☆5つどうぞ。

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    投稿日: 2006.05.12
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    全体的に下ネタ風味な気がします。特にタイトル・チューン3連続は。クローンへのアンチテーゼ(笑えるけど)、「子羊ドリー」と「えびふらっと・ぶるぅす」「グラスの中の眼」あたりが好きです。「黄色いセロファン」は、らもチチにも出てきた実話ですね。

    0
    投稿日: 2005.08.27
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    短編集。オチがつきまくる話もあれば、ちょっといい話もあったり。いい話にもオチつけようとしてるけど(笑)軽く読めると思います。

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    投稿日: 2004.11.04
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    僕はらもさんの落語が嫌いだ。 『ここで笑ってくれ』みたいなオチをわざわざつけるらもさんが嫌いだ。 でも、笑ってしまう自分が一番嫌いだ。

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    投稿日: 2004.10.26