
総合評価
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powered by ブクログ人間臭くて良かった。人間ドラマ。 読み応え・テーマの深さ・構成の巧みさが非常に高く、また続き(下巻)を読みたくなる引きの強さもあります
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログさすが。読ませる、続きが気になる。 でも、ハードボイルドがすぎる気もする。律子のような女性っているのかなぁ。。
0投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログずっと積読してた本 掃除してたきっかけで見つけ、 読み始めたら止まらなくなった。 やっぱ浅田さんはすごいですね。 引き込まれ、数日で読破しました。 下巻も見逃せない。
1投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ義母から借りてて、歴史物かーって思って躊躇してたんだけど、読んでみたら面白くてあっという間に読んでしまいました。 弥くろ丸がなぜ沈んだのか、そこにお宝はあったのかなどのサスペンスみたいな感じで話が進んでいきます。昔と今が交差して、続きが気になる内容でした。特に久光さんが良いを仕事をしてる。 船についても学べて、横浜の氷川丸見学したことがあったので、想像しやすかったです。氷川丸って戦争中に唯一残った豪華客船だったのですね。知らなかった。客船として作られた船達が、戦争に使われて、沈んでしまうってなんて悲しいことだろうって思いました。
16投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログ浅田次郎らしい壮大で悲しい物語。 実際の阿波丸事件の謎を元に現代のミステリと歴史の悲劇を巧みに描いた快作だ。 最初読み始めた時は沈没船の引き上げをネタにした裏社会の絡んだサスペンスか、もしくは「M資金」的な詐欺モノかと思っていた。ところがそこは浅田次郎。いつの間にか史実の謎を独自の説で明らかにしながら、戦争の悲劇を壮大なドラマとして仕上げた。謎解きに関しては、戦時中はソ連のように平気で約束を反故にすることもあるし、軍部の狂気を思えば米軍の確信犯的な撃沈も、陸軍の考えた人間の盾もあり得ない解釈ではない。 本作では戦闘シーンや実際に人が死ぬ場面はあまり描かれていない。それなのに戦争の悲惨さはひしひしと伝わってくる。私は今までいくつもの戦争を描いた小説や映画を見てきたので戦争は人類の犯罪だと思うし、最後まで選択すべき手段ではないと強く思っている。 世界中でアメリカでもヨーロッパでもロシアでも中国でも古今東西の戦争を描いた作品は読まれたり観られたりしているはずだ。それなのに何故戦争は絶えないのか。プーチンは、ネタニヤフはそういう作品を読んだことはないのだろうか。何も感じなかったのだろうか。 シェエラザードは自らの語りによって千一夜の夢のひと時を作り出した。 今も地球上のどこかで戦争が起こっている。ウクライナでもガザ地区でも「シェエラザード」が流れることはないのだろう。そしてこれからも、例えひと時でも地球上から戦争がない夢のような瞬間は訪れないのだろうか。
24投稿日: 2024.06.17
powered by ブクログ面白かった〜。 どんどん惹き込まれていきました。 過去と現在が入れ替わるストーリー。 ここでしっかり名前を覚えないとね!
1投稿日: 2023.11.26
powered by ブクログいつもながら浅田次郎さんの本は時代考証がしっかりしていて、骨太で読み応えがあります。楽しいけど忘れてしまう小説でなく、少し重さと暗さはあるけど、心に強い印象を残す作品。戦時中の個々人の苦悩と懸命に正義を求める生き方、豪華客船にプライドを掛けた生き方。学びがあり、思考が深まる作品です。
1投稿日: 2023.09.19
powered by ブクログ面白い。 現代と敗戦が色濃くなって来た第二次世界大戦末期とを巧みに交差させ登場人物の苦悩と背景を描いて物語りを紡ぐ。 戦時の描写は内容的にも表現にしても読み辛いのだが、それを踏まえてのストーリーであることを理解して、ここはひとつ修行として読んだ。この上巻では、まだやっと登場人物が出揃って謎が謎を呼んでいる段階ではあるのだが、下巻への期待は、空気をパンパンに吹き込んだ風船のごとく膨らんでいる。 エンターテイメント作品としては十二分なスケールを持ち備えているように思うのだが映画化されてないの?
1投稿日: 2023.07.05
powered by ブクログ一気に読めました。終戦直前の昭和20年4月、人道支援の目的で運航していたはずの日本の豪華客船、弥勒丸が日本への帰路途上で米国の潜水艦に沈没させられてしまいます。軍艦に間違えられたのか、それとも意図的な沈没だったのか。時代は過ぎこの事件の記憶も薄くなってくるなかで、ある台湾人実業家が弥勒丸引き上げ話を主人公に持ちかけてくる、というようなストーリーです。これは昭和20年4月に実際におこった「阿波丸事件」がベースになっているのですが、本書を読み進めながら犠牲者の方々に対してご冥福を祈りさせてもらいました。
1投稿日: 2023.04.30
powered by ブクログ戦時中に人道支援で運行していた船がアメリカの攻撃によって沈んでしまったことがありました。だんだん記憶が薄れていくほど時間がたったころ、台湾の実業家がこの船を引き上げる話を主人公に持ってきます。 一気に読めるくらいなかなか面白い作品です。戦争のこともありますが、金塊というお宝のこともあるの、エンターテイメント性もありどんどん引き込まれていく幹事でした。
3投稿日: 2022.09.16
powered by ブクログ久しぶりに浅田次郎を読む。阿波丸事件に取材した「弥勒丸」の引き揚げを巡り、数々の運命、過去と現在、男と女が絡みあう物語。浅田次郎にしてみれば、お手の物のプロットに、男女のロマンスをちょちょっと振り掛けて、謎解きのカタルシスを最後に付ければ一丁上がりといった感じの小説で、まあエンターテイメントとしては良い。
0投稿日: 2022.05.03
powered by ブクログ引き込まれて一気に読了。 もともと浅田さんの地下鉄に乗っては好きだったが、 こちらはファンタジー(?)要素が無い分、より入り込めた。 終盤の独白のあたりで真相が読めて、久々にゾクゾクと鳥肌が。 過去〜現在を絡めるのがほんとにうまい。 それに尽きる。 逆に過去の方々(読み終えたばかりだから敬意が抜けない)の心情が深過ぎて現在の2人がうっすく感じるけど、聞き手&繋ぎ手として必要だからなぁ。 序盤は戦時中の話が複雑に絡んで小難しく感じるかもだけど、読み進めれば、読ませる力がほんとすごいから。 どうしても比喩表現から男のロマンっぽくされそうだけど、そんな一言では終われない良さがある。 ラスト、物語の終わりで終わるとイマイチだったと思うけど、そのあとの数ページが余韻残しててよかったー。
1投稿日: 2021.04.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
終戦間近に客船の弥勒丸に白羽の矢が立った。その命令は緑十字を旗印として捕虜に救援物資を運ぶこと。日米間の協定で安全航行を保障されているが、米軍から4発の魚雷により2000人以上の乗船者の殆どが死亡し、救助されたのはたった1名だった。物資運搬以外にも金塊の運搬をするという第二の命令を受けていた可能性がある弥勒丸。現代に弥勒丸の引き揚げに、国、ヤクザ、元軍人の思惑が交差する超大作。魅力的な登場人物の久光律子。その美しい外観を呈する弥勒丸と雰囲気が重なる。彼女達の運命と戦時中の悲哀を大いに堪能しよう。
1投稿日: 2020.08.11
powered by ブクログあらすじ 昭和二十年、嵐の台湾沖で、二千三百人の命と膨大な量の金塊を積んだまま沈んだ弥勒丸。その引き揚げ話を持ち込まれた者たちが、次々と不審な死を遂げていく-。いったいこの船の本当の正体は何なのか。それを追求するために喪われた恋人たちの、過去を辿る冒険が始まった。日本人の尊厳を問う感動巨編。
0投稿日: 2019.11.05
powered by ブクログ終戦直前に撃沈された弥勒丸の悲劇。 サンフランシスコへの就航予定の豪華客船が、陸軍に徴用。 引き上げを熱望する台湾人、宋英名。 昭南(シンガポール)での特務機関員の、恋人との再会と悲しい別れ。 新聞記者を止め、引き上げに情熱をかける久光律子。
0投稿日: 2018.10.18
powered by ブクログ昭和二十年、嵐の台湾沖で、二千三百人の命と膨大な量の金塊を積んだまま沈んだ弥勒丸。その引き揚げ話を持ち込まれた者たちが、次々と不審な死を遂げていくー。いったいこの船の本当の正体は何なのか。それを追求するために喪われた恋人たちの、過去を辿る冒険が始まった。日本人の尊厳を問う感動巨編。
0投稿日: 2018.06.12
powered by ブクログ浅田次郎の代表作に推す人も多いのですが、私には少し。。。 一つには読んだ条件が悪かったこともあります。なにせ米国出張先で、時差ぼけに悩まされながらでしたから。何となく目が上滑りすると言うか、読み返したら記憶に無い部分が所々にあります。しかし、それにしてもやや冗長な感じは否めません。 そういえば、私が最初に読んだ浅田作品は「日輪の遺産」で、これも第2次大戦ものでした。しかも感想は良く似たような感じです。どうも浅田さんのこの領域とは相性が悪いみたいですね。むしろ帚木さんが書いたら、かなり受けるのでしょうけど。 とは言え、悪い作品とは言いません。それなりに面白い内容だと思います。ただ、私との相性が悪いのだと思います。
1投稿日: 2017.10.30
powered by ブクログ終戦間際、軍の徴用船として捕虜の食糧を運んでいた弥勒丸が、台湾海峡で誤爆により沈められた。 弥勒丸のサルベージを巡り、3人の男女が、謎の中国人に難題を投げかけられる。 感想は下巻で。
1投稿日: 2017.09.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説の舞台も興味深いし、話の進め方もすごく好き!だけど、恋愛的要素は邪魔かも。。。個人的な好みだから、言ってもしょうがないのだが。
1投稿日: 2016.10.11
powered by ブクログ悲しい思い出が美しく彩られるのは浅田先生の真骨頂だろうか。ただ、私はJAL機内誌の先生のエッセイのほうが好きかもしれない。
0投稿日: 2016.09.15
powered by ブクログ昭和20年に発生した「阿波丸事件」をモチーフにした小説。生存者や関係者からの話しで、徐々に事件の様相が明らかになりつつある(後篇へ続く)。
0投稿日: 2016.07.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第二次世界大戦中に撃沈された弥勒丸を引き上げようとする現代と、当時の弥勒丸の視点を同時並行で進む話。 現代では、弥勒丸の引き上げを依頼されたヤクザと元新聞記者が当時の情報を集めて、関係者が集まり始めるところまで。過去では弥勒丸が東南アジアに向かい、金塊を上海に輸送しようとするところまで、下巻へ。
0投稿日: 2015.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
浅田次郎さんの作品の中で、とても好きな作品 終戦記念日の土曜日に 久米宏 ラジオなんですけどを聞いたら 外国で終戦記念日を迎えた方と久米さんの対談を聞いた (Podcastで、3人の方とのお話聞けます) シェエラザードを読まなくちゃっと思い立ち 集中して、もう何度目かの再読
0投稿日: 2015.08.17愛する船を守る人々
英語で船をさす代名詞はshe,すなわち女性。そう考えると,実は「艦これ」ってよくできているなあと。これが,飛行機とかだったらここまでしっくりこなかったろうと思う。 ところで,この小説「シェエラザード」の中では,美しい豪華客船「弥勒丸」をめぐり,彼女と50年の時を越えて関わる人々が描かれている。千夜一夜物語の語り手であるシェエラザードのように,千一夜生き残れば戦争も終わり,弥勒丸も生き残って,太平洋航路のエースとして,本来の役目に戻れるかもしれない。
1投稿日: 2015.01.26
powered by ブクログ話が壮大で、物語に一気に引き込まれる。下巻に比べると、上巻は読みやすく、読むたびに次の展開が気になる。(感想は下巻に続く...)
0投稿日: 2014.11.07
powered by ブクログ単行本で読みました。面白かったです。筆力を感じました。ただ、女性の書き方がちょっと苦手です。大げさで芝居がかった男の考えた女って感じで読んでいてムズムズしました。女性作家の書いた男を男の人が読むと同じように感じるのでしょうか?「こんな男いねーよ」とかね。
1投稿日: 2014.10.27
powered by ブクログいやいや、そんなことは普通におこらないだろ!?と思う、まさに小説だからこそのハッピーエンドで涙なしでは読めない作品を書く浅田さんが、ついにハッピーエンドをやめた!? 私自身はまだ読んでいません。読んだのは私の母親ですが、浅田さんの最高傑作と母が言います。
0投稿日: 2014.08.29
powered by ブクログ面白かった。あっという間に上下巻を読みきってしまいました。 日輪の遺産や壬生義士伝と同様に、現在と過去の物語をリンクさせ、登場人物の独白という形で事実を浮かび上がらせていくスタイルです。かなり都合よくストーリが展開していきますが、それを上回る構成でした。 ストーリとしては、昭和20年に民間人2000人あまりと金塊を積んだ弥勒丸がアメリカの潜水艦によって沈められます。その引き上げをめぐってのストーリ展開となっています。 弥勒丸とはなんだったのか?なぜ民間船なのに沈められたのか?その悲劇の真相は?そして、なぜ、それを引き上げようとするのか? 時間軸が交差する中、語り手が変わりつつ、それらのなぞを解き明かしていきます。 弥勒丸に隠されていたストーリとはとても悲しい物語でした。さらに、下巻の終盤、弥勒丸が潜水艦に囲まれるシーン。海の男たちの誇りと覚悟。とても胸が熱くなるシーンでした。ここで終わってくれてもよかったんだけどな.. 本作には実在の事件を題材にしているそうです。 「阿波丸事件」はタイタニックを上回る2000人以上の方がアメリカの潜水艦に撃沈され命を落としています。 本作を通して、その事件を知ることになったこともとても貴重かと思います。 海の男たちの、いや、日本人の矜持と誇りを感じる物語! 「よォそろォー」 泣ける。 お勧めです。
1投稿日: 2014.06.22
powered by ブクログあの時代をさまざまな立場で生きていた人…それが、次々つながっていく。船内、シンガポールの街並みを想像しながら読んだ。
0投稿日: 2014.04.19
powered by ブクログ上下同じレビューです こんなにも美しい話を私はまだ知らなかったことを悔しく思うほど、すばらしい本でした。 物語は本当にあった海難事故をベースに、第二次世界大戦の後半に弥勒丸という美しすぎる彼女を引き揚げ作戦が軽部の元に飛び込んでくるところから始まります。 始め、私は上巻の裏の紹介からミステリーだと思っていたのですが……いやそう先入観をもって読んでましたが、それもそれでまた無垢なままで読むのとは違って面白いと思います。 私は最後から二番目の章からシェエラザードのピアノ演奏を聞き流しながら読みました。ぜひオススメします。
0投稿日: 2014.04.16
powered by ブクログ現代と過去をいききしながらという展開と話しの内容から作者の日輪の遺産を思い出した。 全体像としてまだなんとも言えないが続きは気になる。 下巻へ
0投稿日: 2014.04.06
powered by ブクログ浅田次郎さんの作品は何冊か読んで気に入っていたが、浅田さん独特のストーリーの描き方が、この作品にも出ていて良かった。上巻だけでは展開が読めない。
0投稿日: 2014.01.30
powered by ブクログ職場の人からおすすめされた一冊でした。 浅田次郎は初めて読みましたが、なかなか読みごたえがあり、最初はペースもゆっくりだったのですが。後半からはいっきに読めました。
0投稿日: 2014.01.04
powered by ブクログ終戦間近、国際赤十字の任務で捕虜への物資を運搬していた弥勒丸が、敵国の攻撃を受け沈没した。 一方、現代では、街金の社長である軽部たちが台湾政府の要人から弥勒丸の引き上げ依頼を受ける。 過去、現在が少しずつ描かれていく、「日輪の遺産」のようなスタイルの小説。 日本が侵略したアジアでかき集めた金塊を積んだ弥勒丸の沈没した理由とは。どんな物語が待っているのか。 果たして、弥勒丸を引き上げることはできるのか。 とても引き込まれる話で面白い。ひとつ残念なのは、律子の軽部への気持ちがうっとうしくて余計なこと。 後半の加速が楽しみ。
0投稿日: 2013.12.31
powered by ブクログ現在と過去、交互にストーリーが展開。ドキドキしながら、モデルとなっている事件や戦争中のことをスマホで調べながら読みすすめました。
0投稿日: 2013.12.17
powered by ブクログのっけから面白かった。 弥勒丸を愛した男たち。 ひとりひとりの生きざまがかっこ良かった。 現在と過去。 明かされていく謎。 引き込まれて読んだ。 楽しい時間だった。 ひとこと言うなら、軽部と律子の再燃に、 もうちょっと盛り上がりが欲しかったかなってとこ。 それぞれの未来(過去だけど)を想像するのも、少しわくわくする。
0投稿日: 2013.10.05
powered by ブクログ再読です。昭和二十年、台湾沖に沈んだ弥勒丸。その弥勒丸の引き揚げ話を持ち込まれた男たちと、元恋人のエリート新聞記者。物語は過去と現代を行き来しながら、弥勒丸をめぐる謎が明かされて行くという、浅田さんお得意の構成。たくさんの登場人物のそれぞれの抱えた心情や、苦悩も丁寧に描かれているので、本当に読み応えのあるいい本だと思います。私はこの本がものすごく好きだから、まだ読んでいなくて、戦争の事に興味がある大人の方には強くオススメしたいと思います。凛と生きた人たちが、かっこいいですよ。
0投稿日: 2013.09.06
powered by ブクログ戦時中に沈んだ弥勒丸を五十年立って引き上げる。実際のモデルがあるという話をミステリアスにドラマチックに綴って行く。当時の船に関わる人物と今の時代につなげて行くストーリーが巧みだ。
0投稿日: 2013.08.08
powered by ブクログ題名に惹かれてずっと前に購入ていて、やっと読んだ。 律子さんがカッコいい。軽部はなんか勝手であんまりいい人に思えない。 浅田次郎はいつの時代もドラマティックに変身させる人だなって思った。
0投稿日: 2013.06.22
powered by ブクログ浅田作品は、憑神やプリズンホテルのような娯楽作から、中原の虹や蒼穹の昴のような歴史物など、色々とあるが、どれも興味深い作品ばかり。 この本も、何気なく手に取ったが、読み始めたら、一気に読んでしまった。
0投稿日: 2013.06.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
浅田次郎の太平洋戦争を主題にした小説。厚みのあるストーリー展開です。 弥勒丸引き揚げ話をめぐって船の調査を開始した、かつての恋人たち。謎の老人は五十余年の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始めた。私たち日本人が戦後の平和と繁栄のうちに葬り去った真実が、次第に明るみに出る。美しく、物悲しい「シェエラザード」の調べとともに蘇る、戦後半世紀にわたる大叙事詩、最高潮へ。 映像を先に見たのがよかった。映画ではあまり感動しなかったものの、小説は本当に面白く感動した。やっぱり浅田次郎の小説は映画化すべきではないかな。
0投稿日: 2013.04.07
powered by ブクログ読んだきっかけ:妻が買った。 かかった時間:12/6-12/6(1日くらい) あらすじ:昭和二十年、嵐の台湾沖で、二千三百人の命と膨大な量の金塊を積んだまま沈んだ弥勒丸。その引き上げ話を持ち込まれた者たちが、次々と不審な死を遂げていく・・・。いったいこの船の生涯は何なのか。それを追求するために喪われた恋人たちの過去を辿る冒険が始まった。日本人の尊厳を問う感動巨編。(裏表紙より) 感想:面白かった。浅田次郎さんの長編では、好みは シェラザード>壬生義士伝>満州三部作 かも。でも浅田次郎さん、二つの舞台(時代)をかわりばんこに描きながら物語を進める作風、好きですねぇ。 またかよ!と思ったけど面白いからいいや。 一巻、いい終わり方した。 二巻楽しみ!
0投稿日: 2013.03.31
powered by ブクログ戦時中に沈んだ弥勒丸の謎を追って夢を託されたかつての恋人たち… 美しく物悲しいシェエラザードの調べとともに戦時中に起こった弥勒丸沈没の謎が明らかになっていく。 浅田次郎の物語は僕のなかの感情をとても揺るがせる。 今回の物語も上巻を読む限りでは今後の展開に相当なワクワク感をもって期待を抱かせる。 ・・・ただ尻つぼみになることが多いのが浅田次郎の悪い?クセで。。
0投稿日: 2012.11.27
powered by ブクログそう、偶然に関係者ばかりが集まるか?と思わなくもないけど、この作家の物語はその偶然の積み重ねのパズルがピッタリとはまっていく過程を楽しむものなのかな、と思う。 文句なしに続きが気になってます。
0投稿日: 2012.10.16
powered by ブクログ最後、ひたすら泣いてしまった。 戦争、とは、何か。 これは、戦時中を生きた人の、 現代まで続く「戦争」の話。 責任、とは、何か。 生き延びた人が、責任を負う必要があるのか。 誰に責任があるのか。 戦争を知らない私たちは、 何をすべきだろうか。 ミステリーだけど、 現実と向き合わせてくれる本です。
0投稿日: 2012.09.12
powered by ブクログ面白くて一冊一気読みしてしまった。それにしても死ぬとわかっている人達の話を読むのは切ないなぁ。 下巻を読むのが楽しみ!
0投稿日: 2012.09.11
powered by ブクログ大戦末期、旧軍の機密財産(財宝?)を乗せたまま台湾沖で撃沈された豪華客船弥勒丸を主軸に、テンポの良いミステリーが魅力的な登場人物と共に展開される。過去と現在を行き交う手法は、氏の得意技として、丁寧な時代背景描写は相変わらず素晴らしい。先が読めない面白さ。
0投稿日: 2012.09.06
powered by ブクログ昭和20年に台湾沖で沈んだ弥勒丸。 この弥勒丸とはいったいなんぞや? そしてこの弥勒丸を引き揚げる話から始まった 現代の謎と過去の謎。 これを追求するために!? いや~ 久し振りにこの本を手にとってみました。 おぼろげにしか覚えていない・・・ 自分の記憶力を疑ってしまう。 さすが浅田さんです! 面白いっす。 即座に引き込まれる描写とストーリー 壮大です!! (う、う、2回目なのに・・・ なんでこんなにも面白いのに 自分、忘れてしまっていたんだろう。) 第二次世界大戦での弥勒丸、そして現代。 いや~ 面白いですわ。 思わずシェエラザード♪も聴いてみました
0投稿日: 2012.05.20
powered by ブクログ浅田次郎さんの文章は、とても心地よく響きます。 下巻に向かって、「弥勒丸沈没」へと どんどん進んでいきます。
0投稿日: 2012.01.08
powered by ブクログ日輪の遺産へと続く戦時中からの日本軍の埋蔵金に関わる物語。現代と当時が交互に進行していく展開で、どんどんと引き込まれていくのは、さすが浅田次郎、といったところか。すぐにも下巻が読みたくなる。
0投稿日: 2012.01.03
powered by ブクログ浅田次郎ゆえの面白さはあったものの、引きずり込まれる、とか心に残る、という事はなく娯楽本として合格といった所か。 過去と現在が織り合って、読んでて楽しい。特に、海軍・陸軍の話は雰囲気もあったし、戦時中の豪華客船とその乗組員達の人間性・ドラマも良くできていた。映画タイタニックを見ていると、そのイメージと重なる。 律子の最後の決断には納得いかず。そして、弥勒丸の引き揚げは成功するのか?引き揚げた後の弥勒丸についてのストーリーも気になる所だか、そこまで書かないのもまたこの小説の良い所なのだろう。
0投稿日: 2011.11.28
powered by ブクログだいぶ前に読んだ小説をふと思い出して。 読み進めるほど物語にすごく引き込まれた覚えがある作品。
0投稿日: 2011.11.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誰だこの中国人?から始まる。 一隻の豪華客船が沈んでいる。 それを引き上げたいという依頼。 なぜ沈んだのか? 船をめぐる人間模様。 歴史のハザマに人々が翻弄されていく。 そして愛されていた「船」 涙腺的には 「引き揚げてくださるのですか。あななたちは、弥勒丸を引き上げてくださるのですか」
0投稿日: 2011.10.20
powered by ブクログ第二次大戦末期、大量の金塊を積んだまま沈没した弥勒丸。 その弥勒丸の引き揚げ話を発端に、連続して不審死が起こる。 そんな中、軽部順一と久光律子の二人は過去を辿りながら、 引き揚げに向けて、当時の真実に近づいていく。 過去と現在を行き来する描写であるため、 読者には早い読書スピードが求められる作品といえる。 しかし、登場する人物やモノがうまくリンクされていて、その心配を払拭。 じっくりと腰を据えた読書も可能な点は見事。 次第に明らかになる真実、そして登場する関係者達・・・ ページを捲るのが本当に楽しみな作品。 さて、いよいよ下巻に突入。
0投稿日: 2011.10.15
powered by ブクログ日輪の遺産を読んで浅田次郎の本を読んでみたくなった。 そこに、後輩が浅田次郎のシェエラザードを貸してくれた。 読みはじめから引き込まれた。 面白くて面白くてとまらない。 壮大なストリーが繰り広げられていく。 下巻で更に面白く展開。 浅田次郎の本は面白い。 気に入りました。
0投稿日: 2011.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第二次世界大戦中、撃沈された弥勒丸。 弥勒丸は建造されたばかりの豪華客船だったが、予定されていたサンフランシスコ便としての就航はできず、太平洋戦争末期、敵捕虜に物資を届ける赤十字の徴用船として運用されていた。煌々と明かりを照らした弥勒丸は、攻撃を受けることはなかったはずだった。 その撃沈には弥勒丸の秘密任務が関わっていた。 時は移って現代、 企業舎弟である軽部順一は、宗英明から弥勒丸を引き揚げるための費用100億円を貸すよう要求される。軽部は専務の日比野善政(大幹部)とともに弥勒丸沈没にまつわる謎を追求することになる。 なんだか面白い。戦時中の軍人や弥勒丸船員たちの動向も気になるし、現代の宗英明はいったい何者なのか、弥勒丸は引き上げられるのか、本当に金塊は積まれているのか期待感が高まる。 弥勒丸への密航者、ターニャが今後どういう役割を果たすのかも注目どころ。 シェエラザードの題名が何を示唆しているのかが気になる。曲名らしいが、何か暗喩があるのだろうか。
0投稿日: 2011.09.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第二次世界大戦末期、台湾沖に沈没した弥勒丸の引き揚げを巡って繰り広げられる物語。軽部順一とそのかつての恋人・久光律子は、まるでそれが運命だったかのように引き揚げプロジェクトに中心に巻き込まれていく。 軽部らが生きる現代と、陸軍に徴用されて弥勒丸が大海原を航行していた当時を行き来しながら物語は展開していく。サンフランシスコへの太平洋航路のエースとして建造された弥勒丸は、極秘任務として日本統治下にあるシンガポールなどで集められた金塊などを上海へと運ぶことに使われることになる。予定航路を大きく外れた弥勒丸は、アメリカ海軍による魚雷の攻撃を受けこの船を愛していた船乗りたちと共に海中へと沈んでいく。 なお、この小説は実在する「阿波丸」をモデルにしている。 「シェエラザード」とは、『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』で夜毎に面白い話を王様に聞かせた王妃の名前で、この物語をもとにロシアの作曲家ニコライ・コムスキー・コルサコフが交響組曲「シェエラザード」を作曲した。弥勒丸の船内に響き渡るシェエラザードの音色は、この小説で映画のテーマソングのような役割を果たしている。
0投稿日: 2011.09.04
powered by ブクログ読みたい シェエラザードっていう言葉は、元々リムスキー・コルサコフの交響組曲で知った。音楽仲間が今度演奏するってんで、久々聴き返したらやはりかっこいい。スコアを買ったついでに同名の小説もそういえばあったよな、と調べてみると、なかなかレビューがいい感じ。平たく言うと衝動買い。 2011/07/13 今読んでる 日本人はこんなオッシャレーな言い回ししないって。そこだけ気になる浅田さん。
0投稿日: 2011.07.14
powered by ブクログ沈没船引き上げにからんだ国際的な謀略小説にでもなるのかと思って読んでいましたが、太平洋戦争中に豪華客船が負った密命と戦争悲話になっていきました。考えも及ばない意外な真相で、上質な歴史ミステリーでした。 横浜元町の描写や当時の歴史背景など、いろいろ興味深く読めました。 本文中に比較対象として登場している元町公園の氷川丸の往時の姿を想像したり、当時の人々が思い描いていた南洋航路の夢などに想いを馳せながら読むと、さらに味わい深くなると思います。
0投稿日: 2011.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
浅田次郎の本は、いつ読んでも、面白い。生きている人だけでなく、存在するものへのまなざしが優しい。戦時にあって、人がどのように生きたいと思い、時が流れ、その思いがそれぞれの人々につながる。過去が現代とつながっていることを深く考えてしまう。豪華客船であったという過去を持つ弥勒丸。戦時にあっては、軍に帰属する船となってしまっている。昭和20年の’阿波丸’のしじつをなぞらえているという。背後に流れるリムスキー・コルサコフの交響曲’シェラザード’小説自体がまるで、映画の様に、頭の中を流れます。
0投稿日: 2011.05.11
powered by ブクログ阿波丸撃沈事件を書いたもの。名前が違う(弥勒丸)が、緑十字を掲げた船が撃沈された、というのは衝撃だよなぁ。 交差点での出会いは出来すぎw
0投稿日: 2011.04.30
powered by ブクログ昭和20年。終戦間近の台湾沖で撃沈された弥勒丸。多くの謎を抱えたまま海の底で眠るその船の引き揚げを打診された者たちが次々と不審な死を遂げた。否応無く巻き込まれた男と女は、弥勒丸をめぐる謎を追う。 挫折したエリート銀行マンとしての過去を持つ金融屋の軽部。かつて出世を求める彼に捨てられた新聞記者の律子。弥勒丸の引き揚げを打診された軽部はその調査のために律子を頼り、二人は弥勒丸の謎にとりこまれていく。 引き寄せられるように現れる弥勒丸の関係者たち。彼らの語る弥勒丸。それは彼らが戦後記憶の奥底に抱え続けてきた、痛ましく残酷な戦争末期の日本の姿だった。 謎が謎を呼ぶというか、人間ドラマとともに謎解き要素も満載で、そういう意味ではドラマで大筋と結末を知ってからの原作だったので、楽しみは半減だったともいえる。それでも、充分に面白かった。 現在と過去が交互に語られる構成で、少しずつ弥勒丸の謎が明かされて行く。生き残った者と失われた者の過去の物語はそれだけでひとつの完結した物語としても語れるものだが、それが生き残った者の現在の目を通して語られるとき、その後の長い時間を生き抜いてきた時間の重みと、決して消えることのない過去、間違いなく現在へと続いている切り離すことのできない過去の存在を強く感じさせる。 若干。気になるといえば。惹きよせられるように出会うことになる弥勒丸の関係者たち。それが縁というものであり、運命というものなのだと作中でも語られるが、やはり偶然が多すぎる展開はわたしには食傷気味。ある程度は素直に一緒にもりあがれるのだけれど、さすがに律子と土屋の出会いについてはちょっと偶然すぎて嫌だなあと感じてしまった。 好みの問題なので、全然気にならないという方も多いはず。(2006-05-03)
0投稿日: 2011.03.31
powered by ブクログ久しぶりの浅田本。苦手な昭和史だけど、テーマに惹かれて購入。 終戦近い昭和20年、沈没した日本の豪華船舶。何故沈没したのか謎をたどりながらそれぞれの人生を反芻する主人公たち。 毎度ながら細かく書き込まれた背景、人物、感情にすぐに引き込まれた。まだ上巻なので、下巻の締めかたに期待。
0投稿日: 2011.02.11
powered by ブクログ終戦の年、安導券をもつ豪華客船・弥勒丸の渡航の本当の目的とそれ故の危険性を知ってしまった中尉の苦悩、そして乗組員の弥勒丸を最後まで愛し毅然とする姿...心打たれるものがあった。 リムスキー・コルサコフの交響組曲「シェヘラザード」のもの悲しい調べを聞きながら読むとよい
0投稿日: 2011.01.30
powered by ブクログ壬生義士伝、日輪の遺産に続く、 個人的な浅田次郎3冊目は、シェエラザード。 戦時中、その航行目的ゆえに航海の安全が保障された緑十字船は、なぜ沈められたのか。 緑十字船-阿波丸(小説上、弥勒丸)は実在した。 下巻を読むまでもなく、 歴史ミステリーとして深く惹きこまれる。
0投稿日: 2011.01.16
powered by ブクログ最初の方は、浅田氏の他の小説のように、過去と現在がかわるがわる出てくることや、第二次世界大戦に関係する作品ですので、またか、という思いがあって、なかなか楽しめなかったのですが、後半は一気に読むことができました。最後に謎の人物の招待が明かされるというところも、「日輪の遺産」に似ていました。
0投稿日: 2010.12.13
powered by ブクログ壮大な仕掛け。 R.コルサコフがBGM的に登場。 中国と日本、さらにロシアと戦争時の状況を改めて知る。
0投稿日: 2010.09.27
powered by ブクログ戦争で生き残った人たちの時間はそこで止まっている。常に戦死した仲間に負い目を感じながら生きている。 という文章を読んだことがあるが、この本を読んで実感がわいた。 戦争の不条理さを描く筆者の怒りが感じられる。
0投稿日: 2010.09.13
powered by ブクログ弥勒丸のサルベージにかける今の人間ドラマとその船に魅せられながらも戦争という波に揉まれなければならなかった過去の人間ドラマのハーモニー。
0投稿日: 2010.09.12
powered by ブクログ一気に読んだ! 大好きな浅田さんの本。 戦争に対する、理不尽に対する、静かな怒りが根底にある。 過去と現在を絡めて描いてあって、運命を必然だというところとか、恋愛の模様とか、そうかな?と思うくだりも多いけど。 そういうことが描いてあるから、この読み終わりのサラっと感があるのかな? やはり、大好きな作者。
0投稿日: 2010.09.09
powered by ブクログ今まで触れたことのない作風なのに、下巻も含め何故か読破してしまった不思議な1冊。現在と過去がそれぞれ進んでいく構成や、細かな背景、複雑な人間模様が織り込まれ、読み進めるうち物語に引き込まれていく。とてもどっしりとした作品。
0投稿日: 2010.09.09
powered by ブクログ第二次世界大戦中に金塊を積んだまま沈んだ「弥勒丸」を引き上げようと目論む中国人がキーパーソン。 普通に人が殺されたりしてたから、 ガチムチのサスペンスかと思いきや・・・(下巻に続く)
0投稿日: 2010.08.08
powered by ブクログhttp://ameblo.jp/wanna-be-neo-neet/entry-10586461239.html
0投稿日: 2010.07.10
powered by ブクログ「ずっと悩み続けてきたの。あの晩から私は、私自身を見失った。自分が誰で、どういう人間なのかさっぱりわからなくなった。脱け殻のまま、久光律子のふりをして十五年を生きたわ。でも、ようやく見つけた。どこにあったと思う、順ちゃん――台湾沖北緯二五度二六分〇一秒、東経一二〇度〇八分〇一秒。五十メーターの海底に、私は沈んでいた」
0投稿日: 2010.06.10
powered by ブクログ大好きな浅田次郎の作品。実際におきた事件が元になっている小説。 他の著者の作品に比べて、盛り上がりに欠ける部分があったが、すばらしい一冊。
0投稿日: 2010.05.27
powered by ブクログ弥勒丸の船上の様子が目に浮かぶようです。 船と金塊に関わった人々のそれぞれの物語に始まり、悲劇のクライマックスを迎えるまで、一気に読み進めた後は切ない気分に。 浅田次郎の中でも好きな本です。
0投稿日: 2010.05.12
powered by ブクログ上巻前半、主要人物が全員出てくるあたりまでがちょっと長すぎてしんどい ただその辺りから物語の本筋が見えてきて、一気に読むスピードが速くなります。 せつなくて悲しい気持ちになるのがわかっているけど読んでしまう。
0投稿日: 2010.03.30
powered by ブクログ男の浪漫的なお話。 浅田さんの小説に共通しているのは どれも情景が瞼の裏に浮かんでくるあの感じね! そして読み出すと止まらない! 軍船なんてのったことないあたしでも 容易に想像させちゃうそのすごさ。 圧巻です! 早く下巻読みたい!
0投稿日: 2010.03.04
powered by ブクログ軍に徴用された帝国郵船の豪華客船・弥勒丸。赤十字軍の安導権を持っていたにもかかわらずアメリカの潜水艦により沈められてしまう。それから時は経ち、ある中国人に弥勒丸引き揚げの協力を依頼された男たち。だんだんと明かされていく弥勒丸の真実に胸打たれます。必読。ターニャのその後についても気になる。読んだ後に妹の氷川丸を訪ねるとまた違ったふうに見える。
0投稿日: 2010.03.03
powered by ブクログ豪華客船と託された夢の描写が美しい。 ただ律子の女性像に違和感というか、肯定しかねるところがあった。 人名は読み流さずに頭に留めておいたほうが良い。
0投稿日: 2010.02.10
powered by ブクログ昭和20年、嵐の台湾沖で、2300人の命と膨大な量の金塊を積んだまま沈んだ弥勒丸(みろくまる)。その引き揚げ話を持ち込まれた者たちが、次々と不審な死を遂げていく――。いったいこの船の本当の正体は何なのか。それを追求するために喪われた恋人たちの、過去を辿る冒険が始まった。日本人の尊厳を問う感動巨編。
0投稿日: 2010.02.09
powered by ブクログ実際にあった『阿波丸』の話を元に書いてるので とてもリアリティーがあり読み応えがありました。 船について、それから昭南(シンガポール)の街並が 忠実に記載されており、情景が目に浮かぶように分かるのが 浅田次郎作品の凄いところだと思います。 若干女性の心理がよく掴めなかったけど(笑) 折しも来週シンガポールに行くので、舞台となった ラフェルズホテルやクラークキー、マリーナエリアを 歩いてみたいと思います。
0投稿日: 2010.02.08
powered by ブクログポルノグラフィティの『サウダージ』を聞くたびに 「ああ、沈没船を引き上げる……」「それはサルベージ」 というやりとりを友人と繰り広げた。 日本人は馬鹿正直で、人を騙すことには長けていない。 だから世界を相手に戦争なんかしてはいけなかったんだ。
0投稿日: 2010.02.03
powered by ブクログ以前ドラマ化された事もあるらしい・・・。是非観たかった・・・。 「弥勒丸」という豪華客船と、それに関わった人々の数奇な運命。熱くて、切なくて・・・イイ話です。
0投稿日: 2009.09.05
powered by ブクログ太平洋戦争中に米軍に撃沈された、本来ならば外国航路の豪華客船であった徴用船「弥勒丸」と、それにかかわる過去と現在の人たちのストーリー。多くの関係者が登場しますが、第一印象は胡散臭い人が多いものの、みんなそれぞれ大きなものを背負った魅力的な人物です。今のところ。また、過去と現在の人物同士のつながり方というか出会い方というか、その辺が絶妙。やや出木杉君かもしれませんが、とりあえず問題なし!。よし、下巻にGO!。
0投稿日: 2009.08.25
powered by ブクログ浅田作品は、本当に”手元のぬくもり”、"日常の悲哀”にあるのだろうなぁ、と改めて認識した本。 スペクタクルにはならない。ただ、ここが彼のよさなのであろう。 不必要に、歴史的事実に縛られもしないし、人の気持ちを心憎くも描いてくれる。 過大な期待はせず、こころよく”浅田節”に浸れた作品でした。
0投稿日: 2009.07.08
powered by ブクログ日輪の遺産と同じような話。どうも作者の思い入れが強すぎて。。。とはいえ引き上げるところまで書いてもいいかもと思ったが、そうなると今度はトム・クランシーみたいになってしまうのだろう。それはそれで読みたい気もするが。
0投稿日: 2009.05.26
powered by ブクログ裏の業界とつながっている金融業を営んでいる2人組みが,戦時中 に財宝と共に沈んだ船を引き揚げる話を持ってこられた.同じよう に引き揚げ話を持ち込まれた人たちが死んでいく.そんな状況で2 人はこの船はなんなのかということを追い求め,引き揚げ話を実現 させようとする. 2009.03.23(Mon)読了
0投稿日: 2009.04.13
powered by ブクログ第二次世界大戦中に沈没した病院船の物語。 出だしは「船を引き揚げる」という話から始まるものの、 結局は「なぜ船は沈められたのか」という昔話に終始する。 船が出港してから沈められるまでを様々な関係者の視点から 描いているのはなかなか面白かった。 ただ、出だしの引き揚げを巡る緊迫感からすると、「結局 ここで話が終わるんかい!」という感じ。
0投稿日: 2009.01.01
powered by ブクログ浅田さんの作品って、世間からドロップアウトされた人がよく(とはいえ、まだ4タイトル目だけど)出てくるけど、今回もそう。元自衛隊、元銀行員。その設定は少し飽きてきたけど、戦時中と現在が入れ替わりで描かれおり、徐々に過去と現実が結びついていって非常にスリリング。女性がメインってのも浅田作品には珍しいかな。 しかし、上巻最後の出会いはできすぎだろー
0投稿日: 2008.12.03
powered by ブクログとても緻密な書き方でした。浅田次郎さんはよくお勉強なさっているなぁ〜。 平行して二つの時代のドラマが繰り広げられますが、途中からそれが合点したときの面白さが良いです!
0投稿日: 2008.09.16
powered by ブクログ初浅田次郎。現在と過去、それぞれの熱い気持ちが錯綜し、少々都合の良すぎる、ロマンチックな展開。一気に読ませる筆力はさすが。
0投稿日: 2008.09.15
powered by ブクログこれから読まれる方に…。この物語を読む時は、リムスキー・コルサコフのシェエラザードを用意することをお薦めします。終戦間近に台湾海峡で米国潜水艦に撃沈された緑十字船“弥勒丸”の事実を追う“レイズ・ザ・タイタニック”のような話。と言ってもただのサスペンスとはひと味もふた味も違う。“弥勒丸”は、連合国捕虜への救援物資を輸送するという特殊任務をおびていたため、攻撃はもちろん臨検も受けないという「安導券」と言われる保証を受けた船だった。その船がなぜ攻撃を受けたのか。なぜ2000名もの人命が失われたのか。いったい何を積んでいたのか…。終戦間近の日本の支配地経営、軍の思惑、民間徴用船乗組員の心意気、連合国側の意志などが、多くの人々を巻き込み、現代と過去を繋ぐ細い糸が幾重にも張り巡らされ、戦中から戦後に渡る人々の数奇な運命を作る。戦争とは力による闘いではなく経済による闘いであることを再認識できます。また、この物語の“弥勒丸”の出来事は実際にあった「阿波丸事件」をモデルにしているので、併せてその関連書籍も読んでしまいました。やっぱ謎だなァ〜。
0投稿日: 2008.06.14
powered by ブクログ恩田陸『上と外』に並ぶヒット。 戦争時代に沈んだ豪華客船・弥勒丸の謎を解き明かしていく話。 謎の解明も面白いけど、いろんな人の命が関わってて、切なさ満点。 一気に読みました。
0投稿日: 2008.04.13
powered by ブクログやっと読み終わった…という感じ。なかなか進まなかった。壮大すぎるドラマ。内容は、昭和二十年に台湾沖で沈んだ客船・弥勒丸の引き揚げを依頼してきた謎の台湾人と、元銀行員、元新聞記者、元自衛官たちの話。弥勒丸がとても美しい船だったということ、海の男たちがみんなその船を愛していたこと、誇り高かったことなどは共感。船っていいものだと思うから。けれど、謎の台湾人が引き揚げたいと思う気持ちがラストまでイマイチ分からなかったし、元新聞記者の律子が会社を辞めてまでこの船にかかわろうとした根拠もよく分からなかった。シェエラザードは曲。聴いてみたくなった。
0投稿日: 2008.03.12
powered by ブクログシェエラザードは千一夜物語を語るお姫様。そんなお伽話のようであり、そして悲しい話でした。悲劇の豪華客船『弥勒丸』が実に美しく描かれているのがとても印象的でした。
0投稿日: 2008.01.31
powered by ブクログ戦争時に徴集された船の乗組員達の男意気のようなものに感動しました。 電車の中とかでも涙を押さえられず、みんなに薦めまくり。
0投稿日: 2007.09.30
powered by ブクログ最初100ページ程はしんどかったけど、どんどん面白くなってきた。正木中尉カッコイイね!やっぱり浅田氏の描く男はカッコイイよ。(20070924)
0投稿日: 2007.09.24
powered by ブクログ『世の中そうそう長く付き合う人間なんていやしないんだよ。大体は何ヶ月か何年か一緒に過ごせば、自然と離れて行く。男も女も、誰でも同じさ。』この言葉は真実だと思う。だけど自分は探し続けたい。
0投稿日: 2007.09.09
powered by ブクログ帝国郵船が就航させようとした豪華客船・弥勒丸。 しかし,昭和16年,完成と同時に病院船として転用された。 攻撃されないはずの船が嵐の台湾沖で米潜水艦に撃沈された。 そして,現在,その弥勒丸を引き上げようとする人々。 過去と現在,交互に話が進む。弥勒丸に隠された謎とは。 その物語の前編。期待は高まる。
0投稿日: 2007.08.28
