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ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)
ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)
辻村深月/新潮社
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総合評価

282件)
4.3
116
116
35
2
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・プロポーズの心得 俳優の紙谷ゆずるは想いを寄せる一人の女性がいる。その人は高校時代に親友が亡くなった悲しみを引きずっているという。その女性と亡き友人を引き合わせたいと、使者と連絡を取る。面会の日、眼の前に現れたのは小学生位の少女であった。 ・歴史研究の心得 今回の依頼は少し変わっていた。郷土史を研究してきた教師が、歴史上の人物と面会したいというのだ。 ・母の心得 二組の依頼が来る。一方は目を離したスキに事故で娘を亡くした夫婦。もう一方は若くして病で亡くした娘に会いたいと願う老婦人。満月の日が最も面会時間が長くなるため二組はそれぞれの想いを抱えながら同じ日に娘との面会をすることとなる。 ・一人娘の心得 使者として活動する渋谷歩美はおもちゃの製造販売をする会社で働いている。歩美はその過程で亡き父とも付き合いのあった鶏野工房の大将とその家族と親しくなる。歩美の企画した木製玩具が完成した直後に工房主・鶏野が亡くなってしまう。工房主の一人娘・奈緒は悲しみに暮れており、使者として工房主との面会ができることを説明すべきか思い悩む。 ・想い人の心得 桜の季節に馴染みの人から依頼が来る。料亭の主の男は祖母の代から何度も同じ人と面会を希望して依頼してくるが、毎度断られていた。面会相手は料亭での修行時代の店主の娘であった。憧れの人であり、幸せな人生を望んだものの、若くして亡くなってしまったのだった。 今回はバリエーションに富んでいた。歴史上の人物に面会を希望したら?依頼人が何度も断ってきたらなんども会えるのか?実際に会わずとも故人の意思は伝わるのではないか。使者のルールがストーリーにうまく組み込まれていて良かった。 個人的に好きだったのは想い人の心得だった。私がいなくとも皆幸せに過ごしたのねと言う死者に対して、依頼人が今の幸せが無くなろうともあなたに生きて欲しかったと語る部分が好きだった。どんな人にもこのように言ってくれる人が一人ぐらいはいるのだろう。自殺を考える人に届くと良いと感じた。

    0
    投稿日: 2025.11.22
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    読了。使者と依頼者を結ぶ使者の続編。今回は使者である歩美自身の話にも繋がっていく。プロポーズの心得は前作に少し繋がっていて、もう1回読みたくなった。

    10
    投稿日: 2025.10.27
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    前作に引き続き 読み終えて、心が温まるりました。 歩美のその後が知りたいけど… 忘れた頃にと、期待してしまう。

    0
    投稿日: 2025.10.26
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    ぜひぜひ、前作と併せて購入、一気読みされたら良いと存じます。私は逢いたい人は弟、母、親友ですが、一回しかない権利、弟は弟嫁、母は兄に、親友は親友の母に譲りたい。俺が死んだら一人息子が来てくれたら良いや。あっ息子はママっ子だったわ。残念。そんな自分に置き換えて二度楽しめました。

    1
    投稿日: 2025.10.14
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    「ツナグ」の続編、やっと読めましたー٩(๑´3`๑)۶ つくづく不思議な設定だよなと思いつつも、あっという間に話に惹き込まれてしまう。辻村深月さんが作るストーリーの、大好きなところです。 『運命が少し違って、今の自分の店も家族も持てなかったとしても、それでも、選べるならあなたの生きている世界で、私は生きたかった。他の人だって同じです。皆、そう思ってずっと絢子さまと一緒に生きてきました。-想い人の心得-』 文庫解説まで読んで良かった。病気で早くに亡くなってしまった娘と母親の話と、別作品の「東京會舘」のあの1編と、モデルになっていた方が同じとは…Σ(゚∀゚ノ)ノキャー 2025.9

    40
    投稿日: 2025.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    よかった。続編ものは当たり外れがある、そんな固定観念があったけど、今回はよかった。 どの話もとても心に残る。 歩美くんの想い人もこの人なら相応しいなと、親心的にみてしまった。きっと上手くいくと思う。 死者に会えるというファンタジー要素も、もしかしたら本当にどこかで起きているんじゃないか、起きていて欲しい、そんな気持ちから空々しさはなくすっと話に入ってしまう。さすがは辻村作品でした。

    1
    投稿日: 2025.09.22
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    辻村深月作品だなぁーと思いました。 深く優しいストーリーで、色々考えさせられます。 「生きてる人は死者を通して、本当の自分と向き合う」とどこかで書いてあった気がするけど、本当にそうだなと思う。 もし、自分だったら誰に会うだろうか、どんな会話をするだろうか。 死者との面会を通して自分と向き合うことができるだろうか。 深く心に刺さる話でした。 しばらく著書の余韻で考えるだろうなぁー。

    1
    投稿日: 2025.09.22
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    「ツナグ」がよかったので続いてこちらも読んでみた。人を想う純粋な気持ちを思い出させてくれるいい物語だったな。

    12
    投稿日: 2025.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作の「ツナグ」を読んでからかなり経つのもあって、どう繋がってくるのかと思ってたけど、読み始めると感動したあの時の記憶が戻ってきた。前作では高校生だった歩美くんは社会人になり、働きながらもツナグとしても活動していた。今作も様々な人が会いたい人と出会うが、特に印象的だったのが娘さんと再会し、ドイツ語で会話した時子さんと蜂谷さん。時子さんの考え方は素敵で、蜂谷さんの温かさにもほっこりした。これまではツナグでの再会で話が広がってきたけど、例外だったのが奈緒で、この話も好き。奈緒の芯の強さには驚いたし、憧れる。

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    シリーズ続編です。一つ一つの話が普通に面白いんだけど、今回は使者のこと自身についても、その周りの環境のことについても書いていて引き込まれた。 子を亡くした親の気持ち、人との出会い、つながり、考えさせられたなあ。

    2
    投稿日: 2025.08.17
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    辻村深月氏の「ツナグ」続編。主人公の歩美を中心とした短編連作集である。 前作より現実の「歩美」とその周辺にフォーカスした部分が多く、ミステリアスだった主人公のキャラが確率されていき、こんな一面もあるんだと驚かされる。 また前作に引き続き、依頼主の対面シーンではどうしても涙が止まらない。 特に「母の心得」で、国際結婚した娘が若くして亡くなり、その娘と会う母の物語が印象に残っている。留学中の娘に向けて、家族でカセットテープを撮って送ってあげるなんて、娘からしたら恥ずかしいかもしれないけど、嬉しいに決まってるではないか。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    子どもが亡くなる話が辛すぎて辛すぎて。辻村さんもAnothersideで、ここは避けて通れないって書いててそうだよなーと。親としてこんなに辛いことないし、ほんとに子どもを大事にしようと思った。水の事故気をつけよう。 ツナグを通さずに伝わる意志みたいなの、素敵だなー。

    11
    投稿日: 2025.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    友人にすすめられて手に取った辻村深月さんの『ツナグ』。最初はファンタジーのような設定に戸惑いましたが、読み進めるうちに、この作品が描く人間関係の深さに引き込まれていきました。 もし亡くなった人に一度だけ会えるとしたら、私は誰を選ぶだろう。 『ツナグ』を読み終えたあと、自然とそんなことを考えてしまいました。 この物語は、“死者に一度だけ会える”という特別な機会を仲介する「使者(ツナグ)」をめぐる連作短編集です。一つひとつのエピソードが丁寧に描かれていて、どれも心を揺さぶられました。 「会いたい」という気持ちには、いろんな形があるんだと気づかされます。感謝を伝えたい人、謝りたい人、答えを求める人……それぞれの再会に込められた想いがまっすぐで、読んでいて何度も胸が締めつけられました。 中でも印象に残ったのは、「親友の心得」の章。友情というものがいかに繊細で、そして深いかを改めて感じました。信じていた人に裏切られたような気持ち、それでもなお向き合おうとする姿がリアルで、涙が出そうになりました。 そして、物語を通して少しずつ明かされていく“歩美”という主人公自身の過去もとても興味深かったです。ツナグとして他人の「再会」に寄り添う一方で、彼自身が抱えている想いにも静かに心を動かされました。 読む前は「死者と再会するなんて非現実的」と思っていたのに、読み終えた今は、「誰かにもう一度会えること」がどれほど尊くて重いことなのか、じんわりと実感しています。 静かだけど深くて、どこかやさしい。そんな物語でした。

    2
    投稿日: 2025.07.01
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    人それぞれに物語があって、それが決してドラマチックでなくても、いやそう出ない方が余計に現実味を帯びて、心が動かされる。 私なら誰を?まだ、その人生1回の切符を依頼したいほどの物語がない。 生きている間に、思いを伝えて置くことが、思いを残さないために大切なことだと、改めて感じた。

    4
    投稿日: 2025.06.06
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    このシリーズ大好き。 自分の人生悔いのないように生きたいと思える作品。それぞれの依頼者に、死者に伝えたいことが全く違って、後悔や不安、期待を思いながら死者との面会に臨んでいくけれど、どのチャプターもすごく良かった。特にお気に入りなのは、母の心得だ。

    1
    投稿日: 2025.05.09
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    前作に劣らず、良作でした。 単独でも違和感ない構成ですが、前作の流れを踏襲しているので、やはり、前作を先に読んでからの方が楽しめます。

    0
    投稿日: 2025.05.08
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    「母の心得」と「想い人の心得」が印象に残った 子どもに対して母親はすべての責任を負ってしまいのかという疑問は、私にはまだわからなかったけれど きっとそれくらい親にとって子どもは尊い存在なのだなと感じた 1年に一度しか咲かない桜 今年の桜ももう散ってしまったな あと何度桜を見上げることができるのだろう

    1
    投稿日: 2025.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母の心得がとても素敵な話だった。 前作は死者と会うことで前向きになるというイメージが強かったけど、今回は色々あって面白かった。死者と会わずきっとあの人ならこう言うだろうと考えられるように人と向き合いたいと思った。

    0
    投稿日: 2025.04.20
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    工房の大将が急死し奈緒に自分のできることを打ち明けて父親に会わせようとする葛藤と、そんなことは知らずに強い気持ちで立ち直っていく奈緒が良かった

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作は”使者”見習いだった主人公が、その仕事を継いでしばらくたった後の話。。前作との繋がりを随所に感じ、楽しく読むことができた。 各話それぞれ切なくもさわやかな読後感を感じることができた。主人公が今後どのような人生を過ごしていくのかとても気になる終わり方だった。続編があるならぜひ読んでみたい。 最後の話から、印象的なフレーズの抜粋となるが、自分も、大事な人と同じ時間に存在できることを大事に思い、悔いのないように過ごしていきたいと感じた。

    0
    投稿日: 2025.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大好きだったツナグの続編なので読んでみました。 最初、歩美じゃない?!別の使者がいるのかな?!と思ったらそういうことかーと思いました。 幼いようですが、肝が据わっている感じが当主というだけあって(?)とても伝わってくる場面が多かったです。 奈緒さんに打ち明けるのかな?と思いましたが、使者に頼まなくても乗り越えられる方ももちろんいるよなぁと思い、奈緒さんの強さを感じました。 蜂谷さんの言葉で、「同じ時代に生きられるということはね、尊いです。」「想い人や、大事な人たちと、同じ時間に存在できるということは、どれくらい尊いことか」というところがとても心に残りました。 同じ時代に生きられる尊さを感じながら、家族や周りの人たちに感謝しながら、感謝の気持ちを伝えながら、やさしい気持ちで接したいです。 歩美さんと奈緒さんの今後が明るいものだとうれしいな。 心温まる素敵な物語でした。

    0
    投稿日: 2025.03.29
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    亡くなった人と生きてる人の最後のやり取りにフォーカスする中、ひたすら人の暖かさを感じるんだけどそれが甘ったるくない。 ちなみに前作の記憶が吹っ飛んだ状態で読んでも悔しさはあれど、支障はありませんでした。 目の前の一日を大切に過ごそうと思う一冊です。

    0
    投稿日: 2025.03.19
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    ツナグ待望の続編。前作を読んでから数年経ってしまっていたので、設定や登場人物をかなり忘れてしまっていたのが残念。読みながら思い出していく形でページを進めていった。 感動的なストーリーは相変わらずで、本作も楽しむことができた。

    6
    投稿日: 2025.03.08
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    「人は本当に嬉しい時、自分の好きな人にそれを見せたくなるものなのだ」 「想い人や、大事な人たちと、同じ時間に存在できるということは、どれくらい尊いことか」 この2つの言葉がとても好きだった。

    0
    投稿日: 2025.03.04
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    そんなに泣かせないでよ! と、言いたくなる感動する小説だ。 『ツナグ』の続編になる。 死んだ人間と生きた人間を会わせる窓口、それが使者(ツナグ)。 死者と会うこととはどんなことなのだろう? どうして会いたいという人がいるのだろう? 心残りがあるの?と思ったけど、そんなことでなくもっと深い内容になっている。 今回は続編ということもあり、使者(ツナグ)のプライベートな部分も出てきて興味深かった。 使者(ツナグ)はこの先どうなるのだろう?さらに続編を期待したくなる!

    1
    投稿日: 2025.03.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    受験が終わったら1番にこの本を読むと心に決めて約1年。今日やっとこの本のページをめくることが出来ました。 完読後まず抱いたのは「成長と想い」 大人になった歩美の心が前作と比べて逞しくなったことに、読んでいて心強さを感じつつもどこか寂しさも感じました。初めに杏奈が出てきた時は「使者どうなったんだ?歩美は?」という疑問から始まったこの作品。特に心に残っているエピソードはプロポーズの心得と想い人の心得です。 ゆずるはこの作品の中で1番“現実に居そうな人”として私の心には映りました。 ネタバレを回避して言うならば、実父との対面でのゆずるの気持ちの変化は、私は経験していないにもかかわらず、こう、すっと入り込むことが出来、最後はスッキリ、と共に、ifの世界線を強く願ってしまうエピソードでした。 想い人の心得、では蜂谷さんの50年近くにわたるお嬢様へのどこか重い想いには強く心を打たれました。そして、それだけ長い年月を経てもなお、会いたい、届けたいものがある人の存在に出会っている蜂谷さんはには羨ましい気持ちも生まれました。最後、蜂谷さんの流した、透明さにほんのりピンクが混ざったようなそんな美しい涙は目を瞑ると脳裏に浮かび上がってくる、そんなエピソードでした。 また、作中幾度と胸を打たれた言葉が存在しました。 1つピックアップするならば P259『人は本当に嬉しい時、自分の好きな人にそれを見せたくなるものなのだ、』 自分の好きな、幸せなものを、人を、ことを否定されるというのはあまりにも辛く、響くものだと今日まで生きてそう強く感じています。だからこそ、“好き”を伝えるというのは自分の中では1つ人間関係の中で大きなハードルであり壁なのです。 共有したいと思える人に出会いたいな、なんて想いに満たされて1度本を閉じて考えさせてくれたフレーズでした。 近いうちに前作を読み直してまたこの本を開こうと思います。

    2
    投稿日: 2025.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おそらくこちらの作品は2作目かと思うのですがそうとは知らず読み進めました(笑) 半分を過ぎたあたりから最後まで涙が止まりませんでした。三連休の夜寝る前に読んだので次の日、目が腫れ過ぎて外に出れなかったです。そのレベルで号泣しました! とても良い作品でした!^_^ 一作目を読むのが楽しみです

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    ひょんなことから、再読しよう!と買ってきたが、読み進むと以前読んだ記憶がなく、ちょい混乱してしまいましたが、最後の最後で続編を読んでいることに気付いたというお粗末。 前作を読んだのが、なんと6年近く前なので、再読しようと思います。 この続編は、『ツナグ』を読んでいなくても堪能できるように思いました。 私は、ツナグに頼らぬまま話の進む第四話が好き。

    0
    投稿日: 2025.02.23
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    死者と人生で一回だけ会うことができるという物語であった。自分はまだ大切な人を失った経験をしたことがない。大切な人がそばにいることが当たり前だと思っている。もし、失ってしまった時に、もう一度話したいや伝えたいことがあったと後悔しないように大切な人との毎日を大切に過ごしていきたい。

    5
    投稿日: 2025.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作の"ツナグ"もよかったが、本書では使者の歩美と依頼者の関係がより近くなったと感じるところが多かった。 秋山家の幼い当主、杏奈と歩美のやり取りも面白い。 どのストーリーもよかったが、特に、使者に頼らずとも急逝した父の想いを感じ取り、前に進もうとする奈緒を描いた"一人娘の心得"と、 ドイツ留学していた亡き娘と会うまでにドイツ語を学び、ドイツ語で会話をして驚かせてみせた"母の心得"は、涙なしでは読めなかった。 歩美と奈緒の今後も気になるし、続編が出るといいなぁ。。

    30
    投稿日: 2025.02.02
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    https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00056965

    0
    投稿日: 2025.01.29
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    2作目も最高でした。 電車で読んだ時は涙を堪えました。 改めて当たり前の日常に感謝しようと心から思いました。 そして今日が最後でも後悔しない時間を一緒に過ごそうと肝に銘じました。 感慨深い切なくて心温まるストーリー。 もしあの世とこの世を〝ツナグ〟が実在するなら私は誰と会いたいのか… 心地良い余韻に包まれながら律する自分がいました。

    22
    投稿日: 2025.01.28
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    前作⇨映画⇨本作と楽しんできました。脳内では桃李さんや希林さんが語りかける姿が思い浮かびます。前作の登場人物が思わぬところで大事な役目を果たす場面に驚きました。辻村さんのハートウォーミングな小説もいいですね。次は「この夏の星を見る」に繋いでみます。

    4
    投稿日: 2025.01.24
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    依頼者を死んだ人に引き合わせる そういう特殊な力を持つ主人公と 依頼者とのいくつかのエピソード どの依頼者も面会が終わったあとは ある人は後悔から解放され ある人は満足して ある人は希望を見いだして 帰っていきます。 悲しいだけで終わりません。 オムニバスなので 読みやすいし 読んでいくと 話が繋がっていくので その面白さも楽しめた。 いい本です。

    1
    投稿日: 2025.01.19
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    前作『ツナグ』が良かったので、すぐに続編を読みました。 今回は思わず涙が出てくることが多かったです。前作では泣かなかったのに… 母の心得は亡くした子に会いたいというお話しだったので、つらい部分もありました。 一人娘の心得も涙涙… 想い人の心得は温かさと前向きさがあってほっとするお話し。 そんな中ですが、歴史研究の心得も個人的に大好きです。 また続編が出るといいなと楽しみにしています。

    17
    投稿日: 2025.01.09
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    やっと読めたツナグの続編。歩美くんが元気にやっているのがわかって嬉しかったし、前作以降のブランクを忘れるくらいすっと物語に入り込めた。歩美くんがおばあちゃんの遺志を継ぎ、依頼人たちに寄り添えるあたたかい使者に成長しているのが本当に嬉しかった。歩美くんを支えてくれる優しい人たちがたくさんいることもわかってよかった。(歩美くんへの思いが強い…笑)前作との繋がりも嬉しいポイントだった!

    0
    投稿日: 2024.12.28
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    亡くなった人と再会できるお話 でもそれは、自分にとっても死者にとっても1度きり。 私だったら誰に会いたいのだろうかと考えましたが 結局答えは出なかったです。 死者にとっても最初で最後だから。 そういったチャンスをどう生かすのか 再会を果たした後も含めて考えている作品。 生きているうちに何ができるのか、考えさせられました。

    1
    投稿日: 2024.12.27
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    続編が出て思わず叫んだ! また『使者(ツナグ)』に会える、と。 一生のうちに一度だけ、亡くなった人に会えるとしたら、私は、いつ、誰を選らんぶんだろうか。。 大切な人や、想い人と同じ空間に存在できることは尊いこと。 明日、明後日も変わらない1日がくる事は約束されていないし、だからこそ日々を丁寧に過ごしたいと、また改めて感じました。 続々編も期待しています。

    3
    投稿日: 2024.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作で嵐の話が後味が悪くも好きだったので、その後が読めたのが嬉しかった。死者の想いを読み取り、それが自分の望むものでなくても進んでいく奈緒さんの強さも好き。

    2
    投稿日: 2024.11.24
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    前作から7年後の歩美を描いた作品。 人に伝えたいことはあるし死んでしまってからじゃ後悔してしまう、家族や他人に対する愛情や大切にしていきたいと思わせる作品で途中から涙が出そうになった。 前作では高校生だった嵐美砂が女優として駆け出してたり、美砂に恋心抱いてるゆずるが使者を通して父親に会ってどう向き合っていくのか先の展開が知りたくなった。 ドイツ留学していた娘と国際結婚に反対していた両親の話もよかった。親子に対する愛情が伝わってきた 個人的には歩美が大将を亡くしてからの仕事のことや片思いしている奈緒に葛藤しながらも使者を通して考え方や想いを伝えられたらいいなと思った。 歩美と奈緒がこれからどんな未来が待ち受けているのか知れたらいいな。

    2
    投稿日: 2024.11.16
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    前作に続いて、死というものを扱いながら、心温まるスト−リ−展開に持っていく安定感は抜群だ。多少話が出来すぎに感じるところもあるが、作者の術中にはまり一気読みだった。 歩美の誠実さが、常に物語を支えている。

    18
    投稿日: 2024.11.06
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    どこまでも優しくて,ちょっとズルくて,そして甘く残酷な人だと思う.辻村深月と言う作家さんは,読者にも,作中の登場人物にも,優しくて,残酷. どうしようもない,手繰り寄せても,抱いても抱きしめても擦り抜けてしまう,愛の行方を,どうして突きつけるのか?あまりに残酷で,尊い. 本書の1話目は,前作と見事にリンクし,そして,最終話は依頼人の人生を賭けた使命と,使者の勤めと,そして人としての主人公の未来が見事に収斂する… 追い討ちのように,謝辞迄含めてきちんと『ツナグ』恐れ入りました. 依頼人が会いたかった人の名が,この世界に僕を引きずりこんだ人と同じ名前,主人公の苗字が「渋谷」なのもまた…個人的には何か『ツナグ』ものを感じられずにはいられなかった. 同じ名前のその人は,年が明ければ,去っていく…自らの,「幸せな未来」に向けて,旅立っていく. もう二度と交わることはないかもしれないし,時々,会えるかもしれないけど,多分いずれ,川に浮かぶ木の葉のように,それぞれの水の流れに違う岸辺へ辿り着くのだと思う… もしも,『ツナグ』が,本当にいたのなら,ボクが平穏に85歳を迎えられたなら,依頼の電話をかけてみたい…あ,ボクの方が先に死ぬか?笑 君と別れたのは,なぜだろう? 君と出逢うのは,いつだろう?

    1
    投稿日: 2024.11.03
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    今年読んだ本の100冊目に本作を選びました。 いつも惰性で解説を読むのですが、この解説はブクログにレビューすることを考えながら読んでいる自分の意見そのままで書くことが無いですw こうして手に取る本が増えることが嬉しいです。 使者に頼らず生きていく人を描いた章は天晴れでした。 ご自身が生み出したお話、レールに載せない表現が素晴らしかったです。 使者との関わり方を前作から広げるものばかりで本当に面白かったです。

    2
    投稿日: 2024.10.11
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    やっぱり辻村深月先生作品ハズレなし。 ただ、他の作品と比べると少しストーリーが軽いかなあと感じました。

    1
    投稿日: 2024.10.09
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    前作を読んでいたほうが入り込める一冊。というのも、1章目から前作で見覚えのある名前が出てきたからです。また、1章は著者の表現力の旨さを感じる作品でした。1章のゆずるを最後、あんな感じにまとめた展開がわたしは好きでした。この章だけでなく、全般的に話が前作より、かなりうまくなっておられ、より入り込める一冊となっており感動させられました。(※本書はかがみの孤城のあとに上梓)。歩美が木の玩具が仕事というのも、珍しいけれども合っていて、そのセンスに驚きました。 ■母の心得の章は涙。 子供が寝てから夜読んでいたのですが、どちらの母の話も泣くなと思って読み始めて、やっぱり涙が出まくりました。最後は二人とも前を向いて進める雰囲気はでていましたが、それぞれの想いが伝わってきて苦しかったです。なお、この手の感情は「ほどなくお別れです/長月天音」でも感じました。今思うと、本書とちょっと設定が似ているお話です。 ■杏奈はちょっと大人びていすぎないかい? 設定8歳。なのに、あんなに達観した発言できるってちょっと違和感を感じました。(そのぐらいの年齢の子供をよく見ているからかもしれないですが)いくら当主といっても出来過ぎ。 ■続編を期待。 本書は2019年発売ですが、まだ先になにかあっても良い展開です。前作含め高評価なので続きが読みたくなりました。

    11
    投稿日: 2024.10.02
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    娘に対しての責任感と、大きな愛を感じる「母の心得」でうるっときてしまった。 登場人物、みんないい人なんだよな〜〜 個人的には、一作目がすごく好きだったけど、本作も読めてよかった!

    4
    投稿日: 2024.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「母の心得」が一番印象深く、心に残りました。 そして、この話の登場人物のモデルがいることに驚きました。 辻村さんの創作だけではなく、この話と同じように娘さんを亡くした方に話を聞いたとのこと。 だからこそ、心に響いたのかもしれません。

    0
    投稿日: 2024.09.28
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    同じ時代に生きて出会えることがどれだけ尊いか痛感した。大切にしたい人に伝えるべきことは伝えていきたい。

    12
    投稿日: 2024.09.23
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    著者の「ツナグ」の続編。 好きな人を死んだ友人に会わせてあげたいという若手俳優、歴史上の人物に会いたいという元教師、死んだ娘に会いたいという二人の母親、 若い頃、修行した先の早世したお嬢さんに会いたいという料亭の元主人。それぞれの事情を抱えた人々が「ツナグ」を通じて死者と会う。それを見届ける歩美も親しくしていた仕事相手を亡くすという経験をして、初めての気持ちを抱く。 使者の仕事を通して成長していく歩美と関わった人々の人生を描いた作品。 それぞれ死者と会いたいという切ない思いがあるが、会った後前向きに歩いていく姿が暖かさを添えている。 歩美の心の成長が描かれていて心地いいラスト。

    0
    投稿日: 2024.09.23
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    記録漏れで忘れていたけど、再読だった… にも関わらず、しっかり堪能。 本を読んで感動することはよくあるけど、久々に涙が溢れてしまった。(第5話「想い人の心得」で泣いちゃった) 「ツナグ」で亡くなった人と会おうとする人たち。 その思いは様々で、でも大切な人が亡くなった後を一生懸命生きてきたところは共通で。 私も会いたい人はいるけれど、今はまだ会える自分ではないなと。 第4話「一人娘の心得」で心の持ちようを教えてもらったので、もうしばらく頑張ってみよう。

    43
    投稿日: 2024.08.31
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    前作を読んでからだいぶ間が空いてしまったので、ん?な箇所が。 出来れば連続して読む方がよいです。 そして更に続編が出そうな、歩美くんの今後が楽しみな終わり方でした。

    0
    投稿日: 2024.08.23
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    ツナグは、依頼者目線 今回は使者目線の話。 生きているうちに伝えることは伝えよう 後悔しないように生きようと改めて思った。 死者を想うこと、「あの人ならきっとこう思ってくれるかも。死ぬまでにこう言うことを伝えたかったのかも。」と想像すること。 人は死んでしまったら話すことも会うこともできないけど、「自分の中の死者を想像すること。」それこそが、死んでしまったもののために出来ることであり、自分のこれからの人生を死者とをつなぐものなんだと思った。 実際に使者が存在して、死者と会うことができたら、、?と考えるが、使者がいなくとも私たちが死者を想像して思いを巡らせればそれは可能なのだと感じた。 心温まるエピソードが満載で、読み終わりとてもあたたかい気持ちになった。

    0
    投稿日: 2024.08.16
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    春に弟を若くして失くしました。ふと、弟に会いたくなるときがありますが、ツナグのような存在があれば、、、と願うときがあります。二作目も良かったです。

    0
    投稿日: 2024.08.15
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    ※ 歩美が祖母から{使者(ツナグ)}を引き継いだ 7年後の物語。 大学を卒業して社会人にり、『つみきの森』で 働くかたわら、『使者』として死者と生者の 面会の橋渡し役を担う主人公の歩美が、 依頼者のさまざまな想い肌で感じながら 寄り添う姿がとても優しく真っ直ぐで眩しい。 ーーーーーーー 生者も死者も同様に、たった一度たけ 誰かに会える機会がもしあるなら、 奇想天外な設定だけどもう2度と会えない はずの人にもし会えるならどうするだろう と想像が膨らみます。

    6
    投稿日: 2024.08.06
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    辻村深月らしい、心が温かくなる作品だった。大好きなツナグの続編。生きている人の思い、亡くなった人の思い、使者の思い、それぞれの想いがよく伝わった。

    1
    投稿日: 2024.08.01
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    とってもよかった〜。前編のツナグを読んでいるからこそ、歩美の葛藤や成長を感じ、感動が大きい。母娘の話と、最後の想い人の話が特に良くて、涙腺崩壊した。同じ時代を大切な人と生きていられることは本当に幸せなことだね。

    16
    投稿日: 2024.07.28
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    ツナグが好きで、その続編を楽しみにしていた。 生きてる人と死んでる人が1日だけ会うことができるストーリーは、生きること、今しかない時間の大切さを感じる。 生きている間に出会えた人、大切な人がいることに感謝したくなる。深く刺さる素敵な物語。

    0
    投稿日: 2024.07.26
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    ツナグ第2弾 第1弾との繋がりもありつつ 歩美が使者として成長下姿を感じられる 奇想天外な設定だけど 本当にあるかもなって思わせる物語

    1
    投稿日: 2024.07.21
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    図書館で予約して半年、ようやく順番が来た。読み始めた時に、主人公変わったのかな?と思ったけど、そういうわけではなかった。びっくりした。 母の心得、が一番好きだったかな。最後まで温かい話で好きなシリーズ。

    0
    投稿日: 2024.07.20
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    息子、1人娘、母などそれぞれ立場の違う人が自分の想い人と会う。どれも複雑な事情が絡み合っていて切ないが使者に辿り着くだけあってみんな会って話せてよかったと思う。 蜂谷と絢子のやりとりではあまりにも微笑ましくて思わず顔がほころびながら読んでいた。蜂谷の絢子に対する想いが素敵すぎで、絢子が会いたいと望んでいた相手ではなかったとしても蜂谷と会って桜を見る事ができて、素敵な時間を過ごす事ができて、良かったと思った。 歩美が奈緒とうまくいくといいな。

    0
    投稿日: 2024.07.01
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    前作『ツナグ』を読み終えた後、しばらくして古本屋で見かけたこの続編を購入していたが、やっと読了。感想は、「前作よりも、こっちのほうがいい!」という珍しいものだった。(小説も映画も、続編のほうが出来が悪いことが多いのだが) 第1話目は、前作で登場した人物と関連したストーリーで始まり、読者が今作に入りやすくしてくれている。そして、前作よりも主人公の成長や恋愛要素が付加されていることから、とても興味深く読み進められた。そうそう、各話の登場人物が前作よりも深みがあり、特に最終話は自分も同じような気持ちがわかり、感動できた。こういう生き方ができたらいいなあ。 たぶんこの感じならば、パート3がありそう。主人公の恋愛の行方も気になるし・・・。期待してます♪

    10
    投稿日: 2024.06.23
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    はぁ…本当に読み終わった今、ため息。 辻村深月さんの世界は本当に大好き… なんて素晴らしい世界を作り上げられる方なんでしょう。 ツナグ…使者。もし現代にいるとしたら、私は2人会いたい人がいる。 1人は親友…ご両親がお会いしたいはず。私は控えなければ…。もう1人は父。会いたい、話したい。 読みながら何度も何度も考える。 この本に出会えて感謝…ありがとう。 心からおススメできます!

    0
    投稿日: 2024.06.22
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    もっとミーハー的な内容なのかと思って敬遠していたが、とても良い作品でした。 色々趣向を凝らしていて、ただ死者と生存者をツナグという設定ではなかった。 母の心得が一番好きかなぁ…

    0
    投稿日: 2024.06.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最終章、完全にやられてしまった 「会いたい」気持ちもさながら、「桜を見せられるのをもう自分しか残っていない」という絢子の好きなものを見せる役割としての蜂谷の思いについ泣いてしまった

    0
    投稿日: 2024.06.08
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    「ツナグ」の続編。 高校生だった歩美が7年後に社会人となり、使者(ツナグ)を継続している。 一番印象に残った「母の心得」 大切な我が子を突然失った親の気持ち。 考えただけで苦しくなる。親子の突然の別れは本当に辛い。失くなった後、一夜だけ再会できるとしたら…。想像しただけで切ない。

    8
    投稿日: 2024.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ページをめくるとドイツ語を話し出すから、もう涙が止まりませんでした!もう会えない娘の、生前の様子を実際に聞いたり、あの年齢で留学へ行ったり…。「大変だったのよ?」とはにかむおばあさんに、なんてなんてあたたかなんだろうと思った。 大切な人から、こんな風に想われる人になりたい。 大切な人を、こんな風に想える人になりたい。 使者に会える縁がいつになるか分からないので、それまで、大好きな人達と過ごす時間を大切にしようと思います!

    13
    投稿日: 2024.05.07
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    されることツナグを読んだすぐ後に古本屋さんの辻村深月さんコーナーで同じ題名の表紙の違う作品があったので手に取りました。 このアプリのバーコード検索を利用してみたところツナグの2作品目という事で購入に至りました。 今作は前回の物語から7年経った世界が舞台となっています。 前作ではまだ高校生でしたが、今作では祖母からツナグを引き継ぎ、プライベートでは社会人2年目で子供用木工製品を取り扱う会社「つみきの森」で働く歩美が主人公です。 〇プロポーズの心得 〇歴史研究の心得 〇母の心得 〇一人娘の心得 〇想い人の心得 の5章で物語は構成されています。 どの章も本当に面白い物語でしたが、個人的には最終章である「想い人の心得」がとても良かったので皆さんに読んでもらいた作品です。 このツナグシリーズ、まだまだ続編が発刊を切に願いたいです。

    6
    投稿日: 2024.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    待ちに待った辻村さんのシリーズ作品をいよいよ読んだ。 前作のツナグは約4年前に読み、程々に覚えていたが、今作もとてつもなく良かった。 死者と合わせる使命を持つ歩夢が主人公となっている連作短編集という形はは前作同様ですが、今回は歩夢自身の成長物語としての面があり、より物語に深みがありました。 特に好きだったのが、一人娘の心得。 直接話をしなくても、その人が生きている時に残したもの•言葉•行動に、その人の想いを感じ取れることがとても素敵でした。

    16
    投稿日: 2024.04.21
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    前作のストーリーのその後がやさしく描かれる。 子を失う親。たまらない。 悲しい別れと歩美のその先を示唆する終わり方にホッとする。 帯のキャッチコピーが陳腐で残念だなぁ^^;

    2
    投稿日: 2024.04.17
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    パート2的な作品にはあまり期待しないようにしてるのですか、前作で使者の存在やルールを知っていたので作品の内容に集中できた 良い作品でした

    5
    投稿日: 2024.04.12
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    ツナグ(1)の使者目線バージョン! 歩美はツナグに向いてるなと思った。人の心に自然と寄り添える温かさを持っている。ツナグの仕事を通して成長していく歩美の姿がまた良い。 私も亡くなった祖母のことを思い出さない日はない。ずっと心に居続けてくれることで、むしろ生前よりも祖母との距離が近くなったように思う。 この物語でも、生前よりも心の距離が近くなっている点がとても興味深い。 現実では亡くなった人に会えることはほぼ無いはずだが(これを読んだせいで無いとは言い切れない。笑)、会えなくてもずっと心の中に居続けてくれる。それはすなわち、この先もずっと一緒に生きていってくれるということになるんじゃないかな。

    8
    投稿日: 2024.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    社会人になった歩美が回を重ねるごとに人として、ツナグとして成長していく流れが全ての話で繋がっていて前回よりも面白かった。 どの話もそれぞれにぐっとくるものがあった。 娘を亡くしたお母さんの気持ちはそれぞれで来るものがあった。辛い気持ちもあるけど全ては時が解決していくのを感じた。 とりの工房との関わりも良かった。 うん、全て良かった!!!!

    1
    投稿日: 2024.03.27
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    『ツナグ』の続編。 ツナグも良い作品でしたが、続編は更に良かったです。 7年後、使者の歩美は社会人になり、木材を使ったおもちゃの企画をしていて、そこで大事な人達と出会う。 5章の構成で特に印象なのは、一人娘の心得の話。 突然の別れは辛すぎる。 使者として何も出来ないのも辛いけど、最後には胸が温かくなる展開で良かったです。 終わりかたもドキドキする感じで、もし続編が出たら絶対読みます!

    25
    投稿日: 2024.03.24
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    使者視点でよかった。もっと使者の人生見てみたい気もするけどちょうどいいところで終わった、やっぱり1人の人間なのだなーと。プロポーズの心得が1巻との架け橋になってるの素敵。みんなに幸あれ〜〜(って気持ち)

    2
    投稿日: 2024.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人生を歴史に捧げた元教員の話、上川岳満が、「自分の人生が誰かにとってそんなふうに思ってもらえるとは想像もしなかった」とお礼を言うシーン、すき。とても身近に感じられた。 娘さんに会いたい母親の話は、もう涙必須。想像するとほんと辛い。自分のせいかもと思うと、余計辛い。私が娘で、母さんより先に死んでしまうこと、これも辛い。ただ、おばあちゃんの、「人生なんてそんなもんさ」に少し救われた。後悔がないように生きていれば、そんな気持ちになれるのかな?大切な人がいなくなっても、自分の人生は続いていく。時間は寄り添って悲しんではくれない。強く優しい人になりたい。毎日を後悔しないように生きていきたいと思った。

    0
    投稿日: 2024.03.11
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    良くも悪くもただのいい物語だと思ってしまった。 もっと深掘りした内容を読みたかった。 個人的には傲慢と善良の方が良い。

    0
    投稿日: 2024.03.07
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    前作で高校生だった步美が、社会人になって使者(ツナグ)を続けている。 父と息子、母と娘、ちょっと変わった歴史上の人物とつなぎ、步美自身の親しい人の死を経て、何十年も想ってきた想い人とつなぎ、步美は成長していく。 步美の想い人は、今、自分と同じこの世界で、同じ時間の中にいる。同じ時に生きている。 そのことに気づいて步美は行動を起こしたところで終わった。

    2
    投稿日: 2024.03.03
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    前回の『ツナグ』よりも、使者(ツナグ)の歩美の心の内が良く伝わってきて、死者と生者をつなぐという特殊な役割を背負った人であっても、日常があり、迷いがあり、一人の生きた人間なのだということが強く感じられた。どの話も、しみじみと心に沁みたけれど、とくに『母の心得』の話は、母ゆえの痛みや責任感や悲しみが感じられて胸が痛んだ。大切な子どもを失っても、なんとか前を向いて生きていかなくてはいけない、でも忘れられない、苦しい親の気持ちがとても伝わった。自分の親にはこんな思いをさせないよう、自分の体を大事にしないといけないと思った。

    3
    投稿日: 2024.02.20
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    てっきり表紙だけ違うのかと思い、「ツナグ」を読んだ後スルーしていた「ツナグ 想い人の心得」。ツナグの役目をしていた高校生の歩美が、大人になって登場します。 最初のツナグは杏奈だったので、てっきり歩美は出てこないのかと少しがっかりしましたが、その後出てきたので安心しました。天邪鬼な杏奈ちゃんと、歳の離れたお兄さんのような歩美の会話が微笑ましいです。 歴史人物とツナグを通して会うということは考えたことがありませんでしたが、この鮫川という老人の熱意に私も最初たじろぎました。上川岳満と会えてよかった。 歩美の恋心が窺い知れて、少しニヤニヤしました。奈緒の強さには尊敬するほど。工房を続けていってほしい。

    22
    投稿日: 2024.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シリーズものとは知らずにこちらから読み始めた。 短編になっていてすごく読みやすかった。 子供を先に亡くした母親の話は涙なしには読めなかった。亡くなった人と一度だけ会えるとしたら、いつ誰に会うのか、自分が会いに行くのか、会いにきてくれるのを待つのか、考えてもまだ答えは出ないけど、会える人に今会っておく、話したいことを伝えておこうと再認識させてくれる本だった。

    3
    投稿日: 2024.02.19
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    冒頭に"特撮ヒーロー"が出てくるから、主演だった某俳優さんを意識してるのかと思った。 "歩美=○○くん=特撮"って方程式は、著者さんが意識されたのかな? すごく連想してしまった設定で、でも実は…な話でそうだったのかぁと。 彼女の態度の意味が分かって、妙に納得というか。 『母の心得』は、最後の最後で泣いた。 これは泣くなってのが無理な話。 双方の一連のやり取りで涙腺を抑えろってのは出来ないし、読んでこれなんだから、実際の場面じゃとてもじゃないけど話すら、声を交わすことすら出来ない…胸がいっぱいのストーリー。 ただ、終盤は"ツナグ=歩美"に関して言えば、あまり好ましくない展開だったな。 物語の中で生きている彼にとっては、そう想える人だったのかもしれないけど、読者目線からすれば無理に繋げたように感じてしまったのは否めない。 確かにかかわり合いは普通より深かったのかもしれないけど、さすがに"恋愛感情"ではないと思うんだけどな。 だから、彼女に対する想いは一時の感情で認めるところではないと。 使命からの流れではなくて、ごく普通に知り合って心を通わせた人に打ち明けてほしいかな。 ひとまず、続編待ってます!

    0
    投稿日: 2024.02.15
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    前作のツナグに続き、心温まるお話です。ミステリー小説を読んだ後には心がホッとします。 5編とも良いお話しでグッときます。登場人物がみんな良い人で読後感もよいです。 歩美くんの恋が気になります。

    19
    投稿日: 2024.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024/2/8 読了 「ツナグ」の続編で、歩美クンのお話し。 よかった 前作を読んでいるからこそ、話しに、登場人物に、背景にと深みが増している感じがしました。 それは、「この世」側にいるから感じているのかもしれません。「あの世」側目線の「ツナグ」も読みたくなりました。

    1
    投稿日: 2024.02.08
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    最近のここ5冊ぐらいかな 辻村深月がイマイチになってきた 4が付かない なんでだろう 何年か前までは、一番好きな作家さんだったのに 自分が歳を喰ったからか。

    0
    投稿日: 2024.02.06
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    2作目だと知らずに読んだものの、全く問題なく楽しめました! 同じ時間を生きる幸せ、逆にそうでなかった場合の哀愁が見事に描かれており、読み進めるごとに目の奥がツンとしてしまう作品でした。 自分がいつ死ぬのかも、大切な人がいついなくなるのかもわからない。 いつか来るその時のために、 自分にも相手にも、優しい心で悔いのないような関わり方をしていきたいです。

    20
    投稿日: 2024.01.31
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    前作から7年後の続編 1話目が「え?ツナグ役変わったの?」と思わせてツナグ設定の再説明をしながら更に前作とのリンクまで!すごすぎます ツナグに頼らなくても死者を思い生き続けることはできる そもそもの設定を否定するような流れに持っていく続編 本当に感服しました もしつづきがあったらうれしいな

    35
    投稿日: 2024.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作を忘れてしまったので、この機会に両方。2冊を一気に読みました。 父が倒れてほとんど意思疎通が出来なくなってしまった今だから尚更、心に染みるたかも。 自分のことのように読みふけってしまいました。

    3
    投稿日: 2023.12.31
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    7年後の続編。 概ね続編は「もひとつ」な本が多いが この本はいい意味で裏切られた。 単なる「ツナグ」だけでなく 「2つツナグ」「ツナガナイ」「実際にツナグ」 などあり趣向をこらしている。 改めて「今を大切に生きたい」と思いました。

    18
    投稿日: 2023.12.28
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    また素敵な本に出会えた。1ページずつ大切に読みたいと思ってじっくり味わって読んだ。何度でも、現実社会に疲れた時にこそ読み返したい本。母の心得の項は涙が止まらなかった。特に2人の母がシンクロする描写が絶妙でじーんときた。読み終わってもまだ心が温まってます。

    10
    投稿日: 2023.12.21
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    前作より良かった⭐︎ 使者を引き継いで7年。。高校生だった歩美くんが社会人として働きながら使者を続けている話。歩美くんの自分では気づけていない恋心が描かれてたり、大事な人の死があったり。。歩美くんの気持ちも使者に会いにきた人達の気持ちにも泣いた。どの話もすごく良かった。続編ないのかな?ぜひ読みたい!!書いて欲しい!!

    24
    投稿日: 2023.12.13
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    前作を再読した上で読みましたが、ツナグを引き継いでから7年、成長した歩美くんが見られて嬉しかった。3章「母の心得」はミステリ作家の深木章子さんのご家族の実話がモデルとなっていると知って驚き。今作も、どれもじんわりと心に沁み込んでいく優しい物語でした。5章「想い人の心得」の蜂谷さんの「同じ時代に生きられるということはね、尊いです」という言葉は、70年以上も喪った人を想いながら生きてきた蜂谷さんを思って聞くと胸を打たれました。

    12
    投稿日: 2023.12.12
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    辻村深月さんの小説の中でも特にお気に入りな「ツナグ」の続編。今作は一冊を通して歩美の成長に焦点が置かれており、ほぼ同い年の自分と重ねられる部分があり自身の成長を問われた気分になりました。 精緻な心理描写は本作にも健在で、なんてことない一文に心が揺れたりします。小説ってやっぱりいいな。

    1
    投稿日: 2023.12.10
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    ツナグの続き。歩美くんが大きくなってて、ちゃんと使者の役目を果たしているお話。母のところは読みながら涙止まらなかった。 続きがあったらまた読みたいと思いました。

    1
    投稿日: 2023.12.05
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    「今」が続くことがどれだけ素晴らしいことか実感させられる作品でした。 大切な人に対する後悔が無いように今に全力で向き合う強さを持たせてもらいました。

    1
    投稿日: 2023.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「想い人や、大事な人たちと、同じ時間に存在できるということは、どれくらい尊いことか」 ドキッとした 大切な人たちのことは、大切にしなくちゃ 前作とのクロスオーバーもあって嬉しかった

    1
    投稿日: 2023.12.02
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    人と人との縁をツナグ不思議な物語の続編。 更に進化し、洗練された物語となっている印象。 帯の「心の奥から涙があふれる」の文言のとおり、 心の奥深くと共鳴するような内容でした。 「ー想い人や、大事な人たちと、同じ時間に存在できるということは、どんなに尊いことか。」 本当にその通りだと思います。 3作目、いつか出ることを楽しみに待っています。 奈緒は夢半ばで死なないで欲しい。歩美には幸せに歩んでいって欲しい。

    8
    投稿日: 2023.11.27
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    ツナグと使者が変わっていますが、仕事内容は同じです。 親子など家族の物語が多め。人が亡くなる系で泣くタイプの人は絶対泣くと思います...

    0
    投稿日: 2023.11.20
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    前作からかなり時間が空いていたので忘れてる部分もあったけれど、なんの弊害もなく読めた。 相変わらず泣きそうになる作品。

    0
    投稿日: 2023.11.17
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    何年か前に1巻読んだけど、設定ぐらいしか覚えてなかった。映画で桐谷美玲が演じていた女性のエピソードは印象に残っているけど。前の巻の内容はそれほど覚えてなくても支障なかった。

    0
    投稿日: 2023.11.16
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    前作を読んでからだいぶ経つ、続編なので余り期待していなかったが、前作以上に面白かった 特に最後の何回も断られても諦めず、会う交渉を続けた85歳のおじいちゃん、初恋の人に会いたい一心かと思ったら、お嬢様が若く死去し、誰もがお嬢様を忘れなかった事を伝えたい一心、お嬢様の大好きだった桜の花を見せる計らい、とっても感動した 又続編が読みたい‼️

    1
    投稿日: 2023.11.06