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ラットマン
ラットマン
道尾秀介/光文社
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総合評価

554件)
3.8
113
236
153
14
5
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中までてっきり亮が殺人を犯していたと思って読んでいたので…いくら、かわいそうな境遇だろうと肯定することができずモヤモヤしていたが。まさかの展開に、ほっとしてしまう自分がなんだか滑稽で。読了後、手放しでは喜べなかった(笑)

    1
    投稿日: 2026.01.15
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    巧妙な書きぶりで完全に騙された。気持ちよく騙された。騙し方もそこまでわざとらしくなくて好感が持てた。

    0
    投稿日: 2025.12.31
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    気持ちいいほどミスリードに踊らされていた。新事実が出るたびに思い込みを裏切られ展開が二転三転していくけれど、全体的に散らかった印象を受けないのが凄い。

    1
    投稿日: 2025.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事件の犯人が二転三転する物語に、どんでん返しがあると分かっていてもやはり驚いた。全ての疑問、残された謎がしっかりと回収されきる快さを感じた。エピローグも、良い方向に物語が進んでいきそうな明るさがあって爽やかな終わり方となっていた。姉の事故とひかりの事件を重ね、父と自分、母と桂、姉とひかりを重ねて、過去と現在に繋がりを持たせながら登場人物の内面を描いて進んでいく構成が見事だった。 やはり、道尾秀介の書く作品は単なるどんでん返しミステリでは済ませられないと思う。「方舟」や「十角館の殺人」、「葉桜の季節に君を想うということ」など、素晴らしいどんでん返しがあるミステリを読んできたが、本作を読んで改めて、道尾作品は同じミステリでもまた違うジャンルであると感じた。前者の3作は、ラストで世界が鮮やかに反転することに重きを置いた、ラストの仕掛けに向かって進むよく考えられた作品だ。しかし、本作や「シャドウ」などの道尾作品(「向日葵の咲かない夏」は個人的には含まれない)は、ラストにどんでん返しがありつつも、登場人物の内面や心情描写に重きを置いた、読み終わってからも余韻が尾を引くような良い物語であると感じる。(自分自身はどちらも好みであるし、どちらが良いと言いたいわけではないことを断っておく。) 特に桂の中の葛藤や、母親との関わり方が見つからない苦悩、ひかりが父親と再会した時のひかりの心情描写は見事だった。

    1
    投稿日: 2025.12.05
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    ツイストの効いたひっくり返しが物凄い勢いで行われるため終盤はついていくのが大変だった。納得したそばからそれを否定される上に、それらのひっくり返しが想像起点で行われるため結果的に納得感が希薄になる(だから"ラットマン"なわけだが)。それでいて最終的な結末が超面白い!というわけではないのもやや弱点か。 しかし全体を通して見ると綺麗にまとまっているし読後感が非常に良いため好きな作品だ。

    0
    投稿日: 2025.11.13
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    面白かった。 割と初期段階で犯人や殺人の隠蔽工作の種明かしがあったのでこのまま終わるとは思わなかったけど、終盤にかけてのどんでん返しで、えっ!と声が出た。予想だにしない展開だった。伏線が丁寧に回収されていて、トリックの説明も分かりやすく情景を思い浮かべやすく、読みやすかった。 特にすごいと感じたのが、心の機微を丁寧に描いていること。ほんの些細な言動や仕草、間などから相手の心を汲んだり読み取ったりして、そこから物語が広がったりそれぞれの人物像が今どう考えどう感じているのかがよく分かって、こうした描写がこの物語に深みを出していると感じた。この著者の作品は本作が初めてだったが、他のジャンルの作品もあれば読んでみたいと思った。

    3
    投稿日: 2025.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文章が読みやすくてサクサク読めた。 ひっくり返されひっくり返され、、 私はラストの1個前の結末が一番納得感あったなあと思ったから、最後がちょっと気持ち悪かった笑 思い込みは危険!というか、関係値に関わらず自分の知らないことはあると思っていろんな可能性を考えなくては、と思う、、

    1
    投稿日: 2025.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一応は青春小説になるのかな。10年ぶりくらいの再読だったが、ほぼ覚えていなかったけど、面白かった。 端的に言うと壮大な大勘違いの話。ただし姫川が自分で納得しているから、よしとするか。良しとして良いようなレベルでは無いように思うけど、勘違いも含めて父親と同じ行動だったから、良かったんだろう。 ただし解せない点がある。 ひかりが子供を堕ろすのに姫川の子供と言い切ったこと。嘘を付くなら、こっそり堕ろしたら良いのに。。。それから姫川がモテる理由も謎。そして姫川はひかりのことを本当に好きではなくなってしまっているんだと感じてモヤモヤした。好きじゃなくなる理由は? あと女性同士は初体験をしたことがすぐ分かってしまうのは本当なのだろうか。

    1
    投稿日: 2025.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白くてさくさく読み進められた。 読みやすかった。 亮がひかりを殺したのか!? 姉は父親に性的虐待をされていたのか!? といろいろ考えていたが、最後にどんでん返しに次ぐどんでん返し。 ただ結末自体はとても面白い展開というわけではなく、ほぉーそうくるかといった感じで、めちゃくちゃ納得できる内容ではなかった。 あと、プロローグのエレベーターの話に出てくる野際と、スタジオオーナーの野際に何か関連があるのかめちゃくちゃ気になった。 ネットで調べたけど特に何も出てこず。 特に意味がないなら同じ苗字にしない方がいいんじゃないかと思った。

    1
    投稿日: 2025.10.14
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    題名になっている『ラットマン』とは、思い込みにより同じ絵なのに人によって別のものに見えるという錯視を利用した有名な騙し絵のこと。 高校時代に結成し活動を続けるアマチュアバンド“Sundowner”、ライブに向けスタジオで練習中に事件が起きる。事故か?作為によるものか? バンドのギタリストである主人公の姫川は平常を装いつつ淡々と無機質な生活を送っている。それは23年前に起きた父と姉の死に起因している。 父の遺した最後の言葉『俺は正しいことをした…』 その言葉を自分に言い聞かせ、父の行動を模倣する。姫川は何を正しいと考え、何をしたのか? 物語の核心となる23年前の過去の真実を小出しにしつつ、現在の事件と交錯させることにより見事に話に惹き込まれていく。そして、大きな思い違いこそが全ての誘因であったことが判るのだが、登場人物ほぼ全員がなんらかの勘違いをしていたことにビックリ。。まさに全員ラットマン状態! ただ、思い違いをすることにより起こす行動は、みんなその人を大切に思うが故に生じているんだと分かり心温まる気持ちになれる。 でも…犯人の犯行動機だけはどうしても理解できない、ここだけはマイナス点。 そして、最後に気づくことがある、、、それは一番思い違いをさせられてたのは自分(読者)であったことに……やられた。

    1
    投稿日: 2025.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラストのどんでん返しの連続からのハッピーエンドにびっくりした。でもやっぱ男女関係のどろどろしたのは苦手。

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    アマチュアバンドの練習後に、かつてのバンドメンバーであり、主人公の交際相手でもある女性の死体が見つかった。表面的には事故のように思えるが、彼女への複雑な思いを抱えていた者もおり... 地味な設定、絞り込まれた登場人物、過去のトラウマ、二転三転する展開、そして意外な結末など、以前に読んだ「シャドウ」と共通する要素が多いのだが、倫理的にあまり読みたくない要素も共通しており、これはちょっときつい。 世評高い「向日葵の咲かない夏」もすでに買っているのだが、読むのが今から不安。 余談だが「虫がすだいて鳴く」なんていう表現はこの作品で初めて知った。

    5
    投稿日: 2025.08.31
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    バンド仲間との青春物語かと思いきや、想像を超える重苦しい展開に引き込まれ、一気読みしてしまった。どんでん返しに次ぐどんでん返しにまんまと騙され、予測はことごとく裏切られる。単なる「反転」や「トリック」では到底語れない、怒涛の物語。 「ラットマン」とは、見る角度によって印象が変わる絵。その構造が物語全体に張り巡らされ、真実と思っていたものが何度も覆される。登場人物たちは皆、思い込みや勘違いを抱えたまま、それぞれの優しさが絡み合って複雑な人間関係を生んでいく。 現在の事故と23年前の事故。この二つの出来事に翻弄される主人公・姫川の苦悩が痛いほど伝わってくる。特に真相を知ったあとの彼の感情は、読者の心にも深く刺さる。仄暗い空気が全編を支配しながらも、過去と現在が交錯し、少しずつ真実が浮かび上がっていく構成に圧倒された。 読み終えたあとには深い余韻とやるせなさが残るが、最後にほんのわずかながら救いが用意されていたことに希望を感じた。読後に疲労と満足が同時に押し寄せる、濃密な一冊。

    19
    投稿日: 2025.08.03
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    ラストで二転三転あってもう目眩がしそうでした。 ミステリー小説を読む方は私も含めてみんな予想しながら読むと思うんですけど、この本に関しては何一つ予想が当たりませんでした。 良い作品だったと思います。

    0
    投稿日: 2025.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    道尾秀介さんの本は初めて読みました。 お名前は以前から存じ上げていましたが、どういうわけか手に取ることもなかった次第。 Wikipediaで見ますと、道尾氏は私と同じ1975年生まれ(因みに五月生まれも私と同じ)。2004年に『背の眼』でデビュー。以降、サスペンス調ミステリーでヒットを連発。 本作『ラットマン』は2008年発表、「このミステリーがすごい!」等で高く評価される。 ・・・ もうこれは同世代であるという産物の賜物ではありますが、「時代が同じだなあ」「合うなあ」という感想。 私も中学・高校からバンドをはじめ、マックでバイトした金で神保町やらフリーマーケットやらで中古のギターを買いあつめ、タワレコとディスクユニオンでCDを買いまくりました。そして最後は、ヘッポコながら学園祭で演奏し、高校生活を終えた記憶があります。 洋楽にも例外なくハマり、エアロスミスもボックスCDを買って、よぉーく聞きました。本作にも出てくるToys in the atticや Walk this wayも何度聞いたか分かりません。 スタジオでの練習とかMTRとかも、もう「そうなんだよねー」と思いつつ読んでしまいました。 ・・・ で、作品そのものの特色といえばやはり巻末の大どんでん返し(この表現も死語ですねえ)、でしょう。 作品は、父と姉を幼少期に亡くしたバンドマン姉川が、彼女でありグループの元ドラマーのひかりを殺めた?体で書かれています。 この姉川がもうもっさりと暗い、低体温なキャラとして描写されるのですが、次第に明らかになる事実が、兎に角私の予想を裏切る! その展開と、意表を突く事実に驚かされっぱなしでした。 そしてそのノワールさは、仄かに中村文則氏を彷彿とさせるものもありますね。 この暗い感じが結構私の好みでありました。 ひとってやっぱり、こういう暗い部分・いやーな部分もあるはず、という信念があります。その点、謂わば「性悪説」的な部分をきちんと描いてくれる方が、私としては人の実態が描かれているなあ、という気がするんですよね。 ・・・ ということで、私にとっての初めての道尾作品でした。 解説で大沢在昌氏が「自分は熱いものを持っているものが好きで、そういう人物造形をしてしまう」という旨を書きつつ、この低体温なノワールな書きぶりに魅せられている話をされていました。それもまた同感です。 ノワールなサスペンスが好きな方、バンドなどの音楽活動に興味がある方などにはおすすめ出来る作品だと思います。

    2
    投稿日: 2025.05.12
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    なんの前情報もなく、ただタイトルに興味を惹かれて読んでみたら、思わぬ良ミステリーに出会えた。 プロローグで「お、これはホラーなんか?」と思わせておいて、 本編に入ると急に爽やかバンドマン物語が始まり、 徐々に不穏な雰囲気になり、 案の定、人が死に… っていう流れ。 終盤の畳み掛けるようなどんでん返しがちょっとやり過ぎかなとは感じてしまったけど、 伏線はちゃんとあるし、この手の話にしては読後感も悲し過ぎずスッキリしていて、結構好みだった。 イヤなキャラが特にいないっていうのも良かった。 ホームズ役も明確には存在しないので、いわゆる探偵が解き明かしていくタイプのミステリーに飽きた方にはオススメしたい。

    22
    投稿日: 2025.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作者のことだからドンデン返しがあるか?と思っていたのに、かなり終盤まで騙された(主人公が殺したと思っていたし、姉も父親に虐待&殺されたと思っていた)。 先が気になって一気読みできる本だったのは良かったが、やはり自分がドンデン返しに慣れてきているのかあまり読後の爽快感はなかった。本のせいではなく読む側の自分の問題だなと思う。ミステリーを読んでワクワクしたいなぁ

    0
    投稿日: 2025.04.14
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    十分に楽しめる。 ラストに騙されると分かっていて、結果、騙された。 読んでいる間、ずっと、何とも言えない不快感があるが、読後感はそれ程悪くない。 流石、道尾秀介。 星は3.7くらいで。

    0
    投稿日: 2025.04.07
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    道尾秀介さん大好き! 終始ミステリアスな雰囲気に包まれ、ラストには予想外の展開。 知り合いにこの本のあらすじを説明しようとしたけど、説明難しかった!笑

    0
    投稿日: 2025.03.26
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    タイトルの「ラットマン」の意味が読んでわかる小説。勘違いから二転三転する展開は「ソロモンの犬」よりかは面白かった気がする。

    0
    投稿日: 2025.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バンドものという点において数ある道尾秀介で手に取った作品の一つ 今回は割と物語の序盤から不穏な空気が漂い事件が始まった時には主人公の行動や思考がかなり危険な方向へ進んでいき終始不気味な雰囲気が漂っていた その心理描写などは下手なホラー小説に負けなくらい恐ろしくもあった 今回のクライマックスも物語を一転も二転もさせる事にかけて定評がある道尾秀介だけあり予想を裏切る展開になってきたが、エピローグから明かされる真相が余りにありきたりな内容であった為途中まで予想していた闇深い真実と程遠く少々肩透かしを食らってしまった その点はマイナスであるが途中までの経過は読み手であるこちらが息を飲む程のサスペンスタッチで素晴らしく物語のプロットとして優れているのでミステリーという話の展開を読むなら一級の作品だとは思う 読了後は著名な事件も我々が思っているようなドス黒い真実などなくありふれた平凡な真実しかないのではないかと思えてしまう それこそ作中で言及しているラットマンを見るかのように

    0
    投稿日: 2025.03.09
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    ラットマンというタイトルからどんでん返しするんだろうなとは思っていたが想像以上にすごかった。会話や行動が始めに読んでた時と印象が変わっていって、まさかの展開も良かった。

    43
    投稿日: 2025.03.01
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    2025.2.27 読了 面白かった! 23年前の姉の死を巡る真相も23年後に起きた恋人の死の真相もずっと靄がかかったようなもどかしい描写が続き読み手はすっかりミスリードされてしまう。 後半でひっくり返されて意外な結末に少し肩透かしを食らうも最後の最後で全てが『ラットマン』に集約されていく様は唸るしかなかったです。 お見事でした

    1
    投稿日: 2025.02.27
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    青春の終わりと過去の記憶。恋愛、音楽が入り雑じったミステリー。正統派の犯人当てをするようなミステリーではないが、ミスリードをよんだ先にさらにミスリードがあり、完全に作者の術中にはまりました。そして、それが最後の繋がりにもなるところは見事です。楽しめました。

    2
    投稿日: 2025.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分が予想した犯人や事件像が次々にひっくり返されていくのが面白かったです。主人公には幸せになって欲しい…

    0
    投稿日: 2025.02.21
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    なんか、いいミステリ読んだなーよりもいい小説読んだなーってなった。ミステリーやどんでん返し系の本としても素晴らしいのはさることながら、単純に物語としても良い気がする。伏線を上手く張り巡らせて、綺麗に回収したりする小説も好きだが、そういったものは割と主人公やその他の登場人物を深掘りするパートが薄くなりがちで、登場人物それぞれの気持ちに入り込みにくいことが多い。殺人ミステリーであれば、犯人の動機を理解しにくく、「なんで殺したのか?」が腑に落ちないことが多い。その点この作品は主要人物の背景についても触れられていて、すごく物語に厚みが出ていたため、ただのどんでん返し系としてではなく、1つの事件・1人の人生を見れた気がして非常に良かった。文章も読みやすいので読書苦手な方にも薦めたい本。

    2
    投稿日: 2025.02.06
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    再読。 怒涛のミスリードで三重にも四重にも騙されました…。これだけミスリードに振り回されて、それってミステリの真髄であるはずなのに、それでも道尾さんの作品はミステリとしての面白さよりも純文学としての魅力の方が上回っているように感じます。(私は道尾作品のそういう所が大好きです。) 特に姫川家父と亮の人生をかけた勘違いの描写は繊細で苦しい中にも人間味が溢れていて…読了後の余韻が凄かったです。 ちなみにベースの谷尾君のお父さんは現職刑事ということですが、他の作品に登場するあの谷尾刑事のことでしょうか?

    2
    投稿日: 2025.01.19
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    アマチュアロックバンドのメンバーが繰り出す謎。 狭い空間で起こっていることなのに、ハラハラドキドキ感がある。 サスペンスなのに、最後あたたかい気持ちになったのも面白かった。

    0
    投稿日: 2025.01.18
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    『合理化』 受け入れがたい現象やストレスを軽くするために、自分にとって都合の良い理由を考え、行動を正当化すること。 高校時代からの結成14年アマチュアロックバンドのメンバーに巻き起こる不可解な事件を紐解いていく物語。 最初、読む時は音楽関係の用語がたくさん出てきて話についていけるか不安でしたが大丈夫だった笑 それよりも第二章からは一気読みでした… 主人公の幼い頃の事件にもスポットライトを照らしつつ、登場人物たちを巻き込んでいく展開はさながら小説でこそ作り出せるエンターテインメント性があった。 また、道尾作品の中では恋愛色が強めに出ていたこの小説。でも同時に、大人の恋愛を少しノゾキ見?できたような気がして、個人的には奥深い話でした。

    1
    投稿日: 2025.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

     勘違いの裏切りラッシュに騙された。姫川の姉は父がイタズラして殺し、ひかりは姫川が殺したのかと思ってた。単純に姫川が犯罪を隠蔽して上手く立ち回る古畑的な話じゃなくて、まさか「実は全員が勘違いでした」は想像つかんわ。ただ、全員勘違いは大胆な手法にも思えたので人によってはやり過ぎ感があってしらけそう。  私は洋画や音楽には疎いので作中に出てくるアーティストや楽器用語などが分からなかったのが残念。もうちょい詳しかったら入り込めたかもしれない。  キャラは姫川に1番共感できた。周りからは特に闇を抱えてるようには見えない普通の人なのに、心の奥底に家族に対して闇がある点が私と似てる。  姫川ほどでは無いけど、私の両親は離婚して家庭環境は悪かったせいか結婚や家庭に対して嫌悪感があるので下記のセリフが刺さる。 「仲のよさそうな夫婦、楽しげな家族の姿を目にしても、その幸福の壁の裏側に仕掛けられているかもしれない、黒くて静かな爆弾を想像してしまうのだ。」P44  バンド内での三角関係でぐちゃぐちゃになりそうなドロドロした展開の割には、ラストは爽やかな終わり方でギャップあった。とくに桂と姫川の関係を知っても何も突っ込んでこないメンバーには男気を感じる。  また、友人や警察含め姫川の周りには良い人たちばかりで羨ましい。警察や友人が誰も姫川の事を責めずに普段通り接してたのは友情を感じた。

    3
    投稿日: 2024.12.08
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    人の認知は面白い.ものの見方によって全く理解が異なる. それは一方で人の不完全さをも表している.もし人が全能であれば,ただ事実を知覚すればよい.けれどそれが出来ないから人はあらゆる工夫をする. 工夫は工夫であって万能ではない. 現実にも色々なすれ違いがあり,すれ違っていることすら分からずに,でも問題なく過ごしていることが多々ある. 道尾秀介の小説は,このすれ違いの部分がとてもおもしろい. しかも「すれ違うだろう」と心していても,死角からこられてびっくりする. 登場した色々な小物の意味が,読了後には異なる意味を持つようになる. ラットマンのように.

    0
    投稿日: 2024.11.15
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    ラットマンという名前が途中までしっくり来ず、こういうもんかと勝手に思っていたがとんでもない。終盤が近づくにつれ二転三転するストーリー、ラットマンというタイトルの回収。 現在の事件と23年前の事件を重ね、落胆し同時に救われもする。 醜い恋愛話が出てくるが最後に2人をどうこうしようとしないところが私は好きだ。 起承転結が無い作品を好きな人にもぜひ読んでもらいたいと思うほど自然な文章。 この言葉が頭から離れないのは私だけでは無いと思う。 真似は個性を身につけるための手段なんだから。 個性ってのはさ、何かを一生懸命にしないと、手に入れることなんて絶対にできないんだよ。

    0
    投稿日: 2024.11.13
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    音楽やバンドに全く興味の無いせいで、ライブの描写や、用語の説明・話がなんとなーくしんどかった… でも最後の最後まで考えをひっくり返されてさすがです。と言いたくなる作品でした。 バンドとかじゃ無かったらな…

    0
    投稿日: 2024.10.26
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    え、そっち?じゃなくてそっち?!で最期の最期まで翻弄された 最初の方にラットマンの説明があったのにすぐ忘れちゃって、ラットマンて何?て2回ぐらい思ってしまった 記憶力ぇ…

    0
    投稿日: 2024.10.05
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    非常に面白かった 作中でも説明があるがラットマンは同じ絵でも横に書いてある絵を見たことにより違った絵に見える騙し絵のこと みんなラットマンを見ていたのだ 登場人物がそれぞれ違うラットマンを見ているのだが不思議と話が繋がる ひかりが死んだ事件の結末を知った時なるほどやられるた! っと思ったがエピローグで23年前の事件の結末も明かされた時ダブルパンチでやられた気持ちになった。 悲しくも嬉しいような自分でも初めての感情に驚かされた 過ちと正しさがそっくり同じ顔をしているのであれば誰がそれを見分けられるというのだ

    0
    投稿日: 2024.09.27
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    結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは―。  Google Booksより引用 ※ネタバレ含みます! 【最後の最後まで騙された…】 てっきり、姫川がバレる…とか言うから「ひかりが嫌になった姫川が犯人か〜」と思ってたら、主人公の幼少期の大きな出来事と交差しながら、ラストシーンにいくのが凄い! 自分は、最初の方で犯人は ・ひかりが妊娠したことを不思議に思ってる姫川が、「本当は俺の子じゃないのでは…」と思って(金銭面とかで支える事が)嫌になって殺した ・桂が姫川との肉体関係が姉のひかりにバレて、殺した ・本当は、ひかりのお腹にいる赤ちゃんは野際の子(何かのきっかけで肉体関係を持った)で、何かのきっかけで口論になり殺した の3つのパターンを想像して読み進めた! 刑事が、「心配だから…」とか言って主人公に何かある時は様子を見に来るとか。姫川にだけ「事故じゃなかった」と、待ち伏せして迄なぜ伝えるのかとか…。こんな言い方されたら、犯人だと思うじゃん!!! 道尾秀介は、ストレートにその場の情景を言葉で表さないから読者の想像が膨らんで非常に楽しいとこの作品を読んで思った。冒頭でエレベーターの話が始まるが、これが登場人物達にどう思わせたのかも読んでて面白かった!しっかり、繋がりもあるし良かった。 道尾秀介の作品は、幾つか読んだがこの作品がトップで良い!

    14
    投稿日: 2024.09.22
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    現在、過去と二つの事件の真相が明かされる。誰かを思いやる気持ちからの思い込み、勘違い。暗めの話なのに読後感は爽やかでした。

    0
    投稿日: 2024.09.18
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    話が何回転もして面白かった。途中から、そうだったのかって思ったらあれ、またそれも違うの?っていう展開が続いてあっという間に読み進められた。

    0
    投稿日: 2024.08.15
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    物語中に展開されていくミステリアスな1面に、鳥肌が止まらない。結局報われる感じが、道尾秀介らしさなのかな【まだ2冊しか読んでないけど笑】 展開が540度ぐらい変わってくるから、なかなか飽きない!ただひたすらに報われない姉が可哀想

    0
    投稿日: 2024.08.15
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    沢山の謎の中で物語が進んでいき、終始ゾワゾワした感覚で終盤へ…。 最後は何とも言えない道尾さんらしい?「どんでん返し」でした。 とても好きな作家さんの一人です!

    12
    投稿日: 2024.08.13
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    『雷神』で知った道尾秀介さんの作品。 まさに『ラットマン』 物語が二転三転していくストーリーに惹きこまれました。 合理化によって生まれるさまざまな軋轢や葛藤が読んでいて楽しかった。

    0
    投稿日: 2024.08.02
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    題名通り、まさにラットマン。この人が犯人かな?という自分の固定概念に何度も裏切られた。最終章での結末のどんでん返しはクセになる。それも違かったのか、あれも違かったのか、とこれまでの様々な事柄が全て想定を遥かに超えてくる結末を迎えており、大変驚かされた。さらに登場人物の関係性にもとても深みが感じられた。血の繋がり、家族の愛、夫婦・姉妹の愛、そして友人への愛。表向きには感じられずとも、行動の端々に人々の根底にある愛が感じられる作品であった。

    0
    投稿日: 2024.07.21
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    二転三転する物語。 ハッピーエンドと受け取るかは人によると思うが、個人的には好き。 ラットマンの表現が秀逸。まさにタイトル通り。 多角的な視点を持つことの大切さを学んだ。

    0
    投稿日: 2024.07.18
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    道尾秀介にしてはどんでん返しが物足りないと思ったが、もしかして慣れただけだろうか?最後の一文で大分救われた。

    0
    投稿日: 2024.07.15
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    初めて読む道尾秀介。後半にかけ、話の展開がそうくるか、という感じ。最後に優しさを感じさせる、ものだった。

    0
    投稿日: 2024.07.06
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    最後まで展開が左右する物語なので、最後の1ページまで読むスピードが落ちなかった。 ラットマンと聞いてネズミの物語?なんて思ったが全然ネズミは出てこない。私たちのこう思いたい、という気持ちや先入観をテーマにして、ここまで綺麗な物語を作れるのが本当に凄い。道尾秀介さんの作品を読んだのはこれが2作目だが、もっと読みたい、と思えるような作家だと思う。

    0
    投稿日: 2024.06.06
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    残りのページも少なくなり、このまま終わるのかと思っていたが、見事に予想を裏切られた。それも何度も。「下がって、また上がって」最後のページを読み終えた時に、小さな希望をくれるような作品。

    0
    投稿日: 2024.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先が気になって一気に読んでしまった小説 ハッピーエンド。だいぶ暗い印象だったけど、最後は希望があるかんじ 人によって、物事が色んな見方があるって、ほんとだなって思う 過去の事件と現在の事件がリンクするところが面白い。それまた同じような勘違いをしているのも面白い

    0
    投稿日: 2024.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

     四人組バンドのギターの姫川亮はある日付き合っている彼女のひかりがライブハウスの中で死んでいるのをバンド仲間たちと発見することになる。亮はひかりに対して殺意を抱いており、亮の視点が多かったため「倒叙ミステリーかな?」と思い読んでいたが、「ひかりの妹の桂がひかりを殺し、亮はそれを隠蔽しようとした」という事実に驚いたかと思えば「実はライブハウスのオーナーである野際がひかりを殺したこと、桂は亮がひかりを殺したと思い込んでいたこと」が真相だったことに「どんでん返しと伏線回収のミルフィーユだ。」という興奮と同時に「それ差し引いても純粋にストーリーが面白すぎる。」という二つの満足感があった。また、エピローグで明かされる亮姉の事故死の真相は「なんて哀しくて残酷な真相なんだ。」と愕然としたと同時に「この作品のタイトルはこれ以外あり得ない。」と納得できるものだった。

    1
    投稿日: 2024.05.16
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    ストーリーは高校時代からのバンド仲間との主人公が30歳ぐらいになった時の事件簿。 それぞれの目線から立つと、そーゆーことだったのかー!と思える作品で、まさにタイトル通りです!こいつかーと思ってたら、え?え?じゃー、この人?みたいな。 イヤミスの女王っているじゃないですかー? 道尾さんも、イヤミス系ですか?2作品読みましたが、どちらもスカッとはしないけど、すごく面白いです!

    14
    投稿日: 2024.05.14
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    人間とは身勝手なもので、哀しい歌や哀しい詩に心地よく酔うことができるのは、自分自身の心が落ち着いていて、なんの問題もないときだけなのだ。本当に哀しく、心が締め付けられている時には、それらはただ不快なだけだった。悲しみを傍観するのは心地よいくせに、本当に自分に迫ってこられると、途端に嫌になる。 自分たちはみんな、誰かのコピーなのかもしれない。これから演奏する曲と一緒で、誰もが、ほかの誰かの真似をしながら生きているのかもしれない。 真似は個性を身につけるための手段だ。 最後のライブが始まった。sundownerは今日で終わる。このささやかな「日没後の一杯」のあとには、いったいどんな月がのぼるのだろう。昔、あのハンプティダンプティを照らしてくれたような、奇麗な月は出るのだろうか。 いや、そうはならない。 ー桂って月のことらしいんですよー 何から説明すればいいのだろう。どんなふうに話せばいいのだろう。過ちとはなんだ。誰がそれを捌けるのだ。何を願い、どんな代償を払えば、人は過ちを犯さずに生きていけるのか。もし間違いに足を踏み入れそうになったとき、いったい何を祈れば立ち止まれるのか。過ちと正しさが、そっくり同じ顔をしているのであれば、誰がそれを見分けられるというのだ。 取り戻せないのだろうか。人は、何も取り戻せないのだろうか。

    1
    投稿日: 2024.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「みんな、ラットマンを見ていたのだ」 心理学で用いられるラットマンと、今回の事件を重ねた印象深い言葉でした。 バンドメンバーに起きた事件とそれぞれの過去•思い込みが交差していく中で、生み出されるストーリーです。 この物語の主題は、思い込みであると思います。同じ事象を見ていても、その前段に何を見たか•感じたかによって捉えが変わり、その人の真実になっていく。各々が捉えた真実が、この物語に哀愁を漂わせています。どこかやるせない、そんなお話でした。 しかし、読後感としてはエモさが残りました。 よい読書体験でした。

    6
    投稿日: 2024.03.17
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    最終章の怒涛のどんでん返しが激しい作品だった。 思い込みによる人の心理や行動が自身やまわりに多く影響することが主題だと感じた。 また、家族という切っても切れない存在も登場人物ごとに描かれており、それぞれの人格や行動に関係性が大きく関わっているストーリーが感慨深かった。

    0
    投稿日: 2024.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やられた!!二転三転する物語に、踊らされっぱなしでした。焦らすのがとても上手。ラストに向かって謎が次々と明らかになる辺りは爽快でした。でも、事件に関わってる人達、あんま好きじゃないなぁ…。同情の余地なし。

    3
    投稿日: 2024.01.21
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    バンドマン4人組を中心にすすむ話。 元メンバーの事故?殺人?をきっかけに物語が急展開。 どんでん返しが2回あった。 最後の最後まで見入った 先入観が人の人生の歯車を狂わせていった。 一番かっこよかったのは父親だった。 可哀想な姉の描写に泣きそうになった。 主人公:姫川亮 友人:谷尾竹内 殺された彼女:ひかり 光の妹で現メンバー:桂

    1
    投稿日: 2023.12.22
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    先入観は怖いってこと痛感した。 家庭環境とか人間関係がいろいろ複雑で悲しい。 本当に正しい事だったんだろうか? 誤解されたままなのが1番辛いかも。

    7
    投稿日: 2023.12.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結局さいごまで何一つ見抜けなかったわけですが 自分の妻が娘を殺めたと思ったまま亡くなった父と、そう思われたままそれに気づかず生きている母、そこだけつらすぎないですか

    0
    投稿日: 2023.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それってこういう事だった、どんでん返しの連続で現在と過去の事件の真相が一気に判明する。それにしても被害者のひかりさん、妹に対する当て付けひどいわ、父親に失望して自暴自棄になるわ、うーむと思ってしまった。

    0
    投稿日: 2023.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

     素人コピーバンド内で起こった殺人事件。  二重三重のどんでん返しがお見事。  しかし、ひかりチャンてほんと誰からも愛されていなかったのだなあ (T_T)  彼女の死後も皆が皆けっこう平然としてる (T_T) 「追悼」ライブでもみんな他のこと考えて演奏してるし (T_T)    動機・トリック等、正直作者さんの他作と比べると若干弱めな印象。星5つにはしたけど、四捨五入でギリギリ5つになるかならないか?、ってくらいの出来。 2023/10/23 #4603

    0
    投稿日: 2023.10.23
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    道尾秀介さん、男性読者にはウケが悪いと聞きます。(あくまでもそう聞いたことある程度です。信ぴょう性などありません。) 女の私は、ミステリー系ではコナン並みに面白い。 東野圭吾さんは難しすぎて。。。(汗)道尾さんは簡単では無いのですが、点と点が繋がるというか、なるほど〜となる瞬間が好きです。 さて、このラットマン。 知らなかったのですが、心理学用語だそうですね。命名効果という心理学で、名前をつけられたらそのカテゴリーで見てしまうらしいです。 物語もこのラットマン効果でいろいろな勘違いや錯覚があって進んでいきます。 要は『思い込み』ですね。 人間、思い込みがどんなに恐ろしい事になるのか考えさせられました。 あと、『合理化』という心理学用語も出てきます。例えば『ドアの向こうに高価で重い物があるかも知れない』と聞かされる。すると、人はこのドアはどんなに力を入れても開かない(実際は力などそんなに入れてないのに)と思い込んでしまう。これを合理化と言うらしいです。脳が勝手に都合の良い用に解釈してしまうのだそう。面白い。 さて、まんまとミスリードされた私は最後の最後で犯人が分かり、勘違いで死のうとしていた主人公に呆れ、多分道尾さんが思った通りの推理をさせられていたのでしょうね。 めちゃくちゃすっきりする読後でした。

    2
    投稿日: 2023.10.09
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    初めて読んだ道尾作品。 私の好みからすると、ちょっと暗い感じですが、二転三転どころか、四転五転で驚かされました。面白かったです。 (2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了日に記載。)

    0
    投稿日: 2023.10.08
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    ほおおお、凄いですねこれは。 「!?」が3回くらいあって面白かった。 最初は全てにおいて最悪なイメージを持って読んでたけど読み終えた今は全て覆ってる、、著者の巧みなトリックあっぱれ〜 先が気になるので読んでて飽きなかった◎ 道尾秀介さん他にも読んでみたい

    1
    投稿日: 2023.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私の好きな真相が二転三転する話だった。 上手い具合にミスリードされていき、勘違いしたまま読み進めていたなぁと最後に感じられるのがおもしろかった。 道尾秀介さんの作品を読むのは初めてだったけど、他にも有名な作品があるので読んでみたいと思う。

    1
    投稿日: 2023.07.10
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    やっぱり道尾先生の作品はエンターテイメント性が有ります。二転三転するどんでん返し、登場人物の心境の変化がとても面白くて一気に読んでしまいました。

    3
    投稿日: 2023.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公はアマチュアバンドのギタリスト。 高校時代の友達とお馴染みのライブハウスで定期的に練習、ライブをしている 幼少期父が脳腫瘍の末期で自宅療養しているのだが姉が不審な事故死をしてしまう。 その後父も亡くなり母との関係も悪化。 30代になりライブハウスで事件に巻き込まれる。 犯人は彼なのか、また幼き日の事件の真相は。

    0
    投稿日: 2023.06.25
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    読み始めた時の姫野の見え方が ラストでガラッと変わった。 すっかり、道尾秀介に騙された。 道尾秀介独特の、家族の隠微な 暗い描き方が際立つ作品だった と思う。

    4
    投稿日: 2023.06.20
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    幼い頃に父と姉を亡くした主人公が大人になって再び関わることになってしまった事件 ミスリードに次ぐミスリードで何度も騙され翻弄される 一人の目線から見えている"真実"の危うさ、一度思い込んでしまうとなかなかその呪縛から解放されない歪んだ認知 終始ぞわぞわするような暗い雰囲気の中、気持ちよく騙されることができる 亡くなった姉の体内に残っていたものは何だったのか、そこだけ読みきれず疑問が残った

    2
    投稿日: 2023.06.10
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    ラットマン、そういう意味かぁ。絵があってわかりやすかった。 一度そうだと思い込んでしまうと、それにしか見えないって実際ある。 今回の様に最後実は違ったってわかれば良いけど、分からないままってことも多いんだろうな。そう考えると恐ろしい。

    4
    投稿日: 2023.05.25
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    すべての物事には原因がある。その原因にも、また別の原因がある。そうやって徐々に因果の川をたどっていくと、やがてこれだと思える、物事の水源めいた場所に到達する。っていうシーンがあるんだけど、そんな行き違いや思いこみで人生はかわっていく。ラットマンの意味がわかった時、さすがです。とてもよき。

    2
    投稿日: 2023.05.06
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    アマチュアバンドが登場するミステリー小説で、道尾秀介って始めて読んだかな? ミステリーって謎解きとかクイズのような楽しみ方なんだと思うけど、私は小説にそのような楽しさを求めないので、あまりミステリー系は読まないんだけど、山本周五郎賞を受賞してる作家だから間違いないかなって思って。 やっぱり殺人に起因する謎解きなんだけど、読み進めるにしたがって読者が感じる「犯人は彼だな」と思わせつつ、最後にはそれが2転3転、さらに大どんでん返しになるというおまけ付き。 かなり填りました。 アマチュアバンドが演奏するのはエアロスミスで、私はこの辺のロックはほとんど聴かないので、登場する曲がまったくイメージできなかったのが残念ですが、死ぬ(殺人する)原因がマーシャルの三弾積みスタックアンプが倒れてきただの、練習スタジオの配置や機材のメンテナンスとか、すごくイメージできて楽しめました。 まあ、これを読むきっかけだったのが、題材としてアマチュアバンドを取り上げていたからですが。 機会があれば、他の作品も読んでみたいと思わせる小説でした。

    2
    投稿日: 2023.05.01
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    しっかり騙されました。この感覚大好きです。 こういう作品はあんまり下手なこと書くとある意味ネタバレになるので控えますが、人を選ばずにおすすめできる作品なんじゃないかな?と思います。 もちろん、どんでん返し系が好きな人にもおすすめです。 あとがきにも似たようなことを書かれていましたが、なんだか道尾秀介の作品に出てくる人は、こう狂気を内に秘めているけどそれを表に出さない、リアルなキャラクターが多くてゾクゾクしますね。

    2
    投稿日: 2023.05.01
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     道尾秀介の真髄を見ました。人物の息詰まるような描写、物語の裏の裏を鮮やかに明かし、ラストの裏切り、今までの道尾氏の作品も素晴らしかったがさらにそれを一回り上回る出来です。  ある倉庫で起きた殺人事件、いやそれともただの事故だったのか、誰がなんのために殺したのか、なぜ殺されなければならなかったのか。 過去の事件の真相は一体・・・全てが明らかになり一筋になる時の衝撃はもう単にミステリーの答え合わせという領域を超えています。

    0
    投稿日: 2023.05.01
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    バンドマンの主人公が人生で色々思い違いしちゃうお話。いや、登場人物の多くが思い違っちゃう。 この小説を読んで、やっぱり伝える努力は怠ってはいけないなぁ、というのと、言われていないことを勝手に忖度して突っ走るのはよくないなぁ、と思いました。

    1
    投稿日: 2023.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どんでん返し好きとしてはとても良い作品だったと思う。読了感も良い。犯罪を隠すという点では、容疑者Xの献身と似ている部分もあるが、完成度というか衝撃度ではやはり容疑者Xの献身を超えられないか。

    1
    投稿日: 2023.03.19
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    ラットマン、同じ絵でも周りの絵によって人の顔にもネズミにも見えてしまうという現象。 ミスリードに思わず騙されてしまったし、最後に全てがうまく合致して思わずという印象があった。 人は先入観やこうあってほしいという願望から、現実を見誤る。でもそれは間違いなのか、正すのが本当に正しいのか。 考えさせられる作品だった。

    0
    投稿日: 2023.03.15
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    80年代後半から90年代のバンドブーム世代としてはスタジオの雰囲気やアンプの名前など懐かしく読めた。話の展開が気持ちよく一気に読めました。ほどほどに読者の推理に対する満足感と多少の驚きがバランス良かった。

    0
    投稿日: 2023.03.06
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    読み始めは青春ものの小説だと感じた。 違った。 読み進めるうちに、ドロドロした恋愛サスペンスものだと感じた。 あんまり得意じゃないんだけどな、なんて思いながら読んでた。 違った。 読後感じたのは、やっぱり道尾秀介の作品だったということだった。 面白かった!

    3
    投稿日: 2023.02.19
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    アマチュアバンド「Sundowner」のギタリスト亮は、 スタジオ練習中に事故?事件?に巻き込まれてしまう。 その被害者は・・・そしてそれは事故なのか、事件なのか。 なんとなく予想しつつ読み進めていきましたが、後半にかけては転がりに転がされました・・・笑 そして自分の「思い込み」にハッとしました。 表題であるラットマンの意味が読了後には重くのしかかるようなそんな気持ちになり、何が正しいのか、悪いのか、誰の視点からでは正しくて、誰の視点からでは悪いのか。 その判断基準は一体どこにあるのだろう・・・ 不明瞭であるからこそ人間って良い意味でも悪い意味でも都合が良い生き物なのだと思い知りました。 何かに縋ったり、都合良く解釈しないと自分を保てない瞬間もありますよね・・・ 個人的にはプロローグとエピローグ面白ったです!!笑

    27
    投稿日: 2023.02.09
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    よくここまで練れるもんだと思う。中盤まで何なのかよくわからないタイトルのラットマンを、最後で活かすのも凄い。真相っぽいもの、その手掛かりを提示しまくりながら、登場人物もしっかり描きながら、全部絡め取っていくのもすっきり。後味が良いとは言えないが、しっかりと全て締めるのもすっきり。そしてエアロが聴きたくなるのでToys In The Atticを聴き直す。

    7
    投稿日: 2023.01.15
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    さすがとしか言い様がないです。 休むスキを与えられずに読んだので、見抜けなかった。けれども、それも道尾先生の作品を読む楽しみの一つなんだなぁ。

    4
    投稿日: 2023.01.15
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    大沢在昌の後書きもとても良い。 道尾秀介に完敗!! 彼のミステリは綾辻行人をはじめとする新本格とはまた違って、読者対作者という感じは弱く、滑らかに、ぬるっと答え合わせが行われる。 ラットマンは最後の最後までどんでん返し。おもしろかった。 以下ネタバレ 光を殺したのは、姫川亮でなく、桂が殺したのでもなかった。まさかの野際。 亮の姉を殺したのは父ではなかった、母でもなかった、事故死だった。 父と同じことを繰り返す(実際は2つの事件は事故死と殺人で異なっていたものの)ことで、姫川は意図的でなかったものの、父の気持ちを理解し、姉の事件の真相にたどり着いた。父も姫川も「大切な人の証拠隠蔽を図った」という点が親子らしい。実際の親子ではなくても、家族のようになりうることもひっそりとこの作品全体を通して描かれていて、温かな気持ちになった。

    3
    投稿日: 2023.01.13
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    バンドメンバーに間で起こった事件と、主人公の過去の事件が重なりながら、徐々に謎がとけていくストーリー。面白かった。 あれかな、これかな、と想像しながら読み進めているものの、結局最後は騙されました。

    1
    投稿日: 2023.01.03
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    そうだったの!?と、何度読者を勘違いさせるのだろう。 こういうことだったの?ちがったの?まさかのそっち?と、終盤とにかく頭の中が忙しい。 しかも、なぜか心の琴線にふれてくる。 道尾秀介恐るべし!

    3
    投稿日: 2022.12.06
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    面白かった!!のですぐに読了してしまった。やっぱり道尾秀介の作品面白いなー。他の作品も色々読んでみよう。

    1
    投稿日: 2022.11.09
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    凄い。捲る手が止まらず、食事も忘れてしまう程に読み耽ってしまった。 巧みなストーリー運びに丁寧な登場人物の心理描写が温度を与え、まるで自分が体験させられているようにも感じて息苦しさを感じる。 加速する緊迫感もありながら、反してゆっくりと胸が締めつけられもする。道尾先生の作品は読むたびに抉り尽くされるようで、目を逸らしたい事を許してはくれない真っ直ぐさで切り込まれる。 甘えを許してくれないこの感覚に魅了されてやまない。 真相の真相に真相と、呆然と驚愕する連続のトリックと、繋がるタイトルが巧みすぎる。こんなの見破れないって! 何が正しかったのか。何が過ちだったのか。先入観、思い込みの恐ろしさを見せられて恥ずかしくもなる。 やるせなさの残る中にも、人と人とが思いやる心の温かさもあり、姫川を取り巻く優しき人達に触れる柔らかさに、じわりと胸が熱くなった。 どれだけ好きな作品が増えるのか、道尾先生ワールドに嵌りまくり。ああ、凄かった。

    5
    投稿日: 2022.11.08
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    緻密に計算されたストーリー。 読み終わってスッキリしますが、日々の生活の中にはラットマンのような事象が起きていると思いました。勉強にもなる作品でした。

    1
    投稿日: 2022.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「いけない2」を読んで道尾さんの作品をまた読みたいと思って手に取った作品。誰が犯人なのか?題名に込められた意味とは?それが氷解した時、「なるほど」と爽快な気持ちでした。まさかこんな展開になるとはと思わせてくれる作品でした。

    1
    投稿日: 2022.10.10
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    いつも読んでる探偵や刑事物と違い、新鮮な導入で引き込まれました。 バンドマンてこんな感じなのかな…?? 女性関係で揉めがち…か… 「ラットマン」というタイトルなので、終盤の二転三転にかかってくるのはわかるからいいけど、概要の解説文まで読まなきゃよかったかも…少し話の転ぶ方向が見えてしまった…反省。

    39
    投稿日: 2022.10.02
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    道尾秀介さんの本で初めて読んだ作品。バンドが好きなのでサクサク読めたし、意外な結末で面白かった。他の作品も読んでみたいと思った。 ところで、どうやって真相が分かったの?読んだ方ぜひ教えてください(^人^)

    3
    投稿日: 2022.10.02
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    さすが道尾秀介。 ラストに至るまでに二転三転、どんでん返しが1回じゃ終わらない。 ラットマンというタイトルも秀逸。 ぜひ読んで欲しい。

    1
    投稿日: 2022.09.13
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    道尾作品は久しぶりに読んだ。 綺麗に仕上がったミステリーだな、という印象。知ってしまうと…なところもまた、ミステリーの持ち味か。

    1
    投稿日: 2022.09.12
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    本編でいうと星4.5にしたかったが、プロローグでのエレベーターの話と本編のつながりがいまいち理解できなかったので評価を下げた。しかし本編ではどんでん返しがすごく、また過去の出来事との模倣にも驚いた。ここまで複雑な出来事を過去と現在の二つで描くことがすごい。

    0
    投稿日: 2022.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の姫川が23年前の7歳のときに姉を亡くす。姫川は、その事故に疑念を抱いていた。 現在、姫川はバンドメンバーと共にスタジオで練習をしていた。すると、姫川の彼女であるスタジオのスタッフが不審な事故死をしてしまう。犯人は誰なのか?過去とのつながりは??

    1
    投稿日: 2022.08.20
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    道尾秀介さん初読 こんなに何度もひっくり返るの!? どでかい一発が最高と思ったが、このジェットコースター感はすごい! スピードに付いていけず頭混乱しました(笑) 他の作品も是非読みたい!!

    5
    投稿日: 2022.08.20
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    「見る」とか「聞く」行為は、その前後の刺激に影響を受け結果を変化させてしまう。 前半部で語られる心理学用語「ラットマン」の説明。 それは作者道尾秀介から読者への挑戦状でもあった。 前半から幾重にも張られた伏線と二転三転する話の展開にグイグイと引き込まれていく。 騙されまいとすればするほど、自分の思い込みが邪魔をする。 なるほどと思った次の瞬間、また騙される。 最終章で全てが明かされ、自分は何を読んでいたのかと思わずページを遡る。 作者の挑戦に気持ちよく完敗。 何年か後、忘れた頃に再挑戦したい。 そしてまた、気持ちよく騙されたい。

    5
    投稿日: 2022.08.19
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    感想 様々に異なる姿を見せる騙し絵。複数の解釈を許す現実。作者は類似性を見抜き絵画的な筆致で表現する。錯視が浮かび上がらせる人間の知覚のあり方。

    1
    投稿日: 2022.08.06
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    「道尾秀介」の長篇ミステリ作品『ラットマン(RATMAN)』を読みました。 『シャドウ』、『片眼の猿』、『ソロモンの犬』に続き「道尾秀介」作品です。 -----story------------- 結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト「姫川亮」は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。 次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。 事件の真相が判明したとき、「亮」が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。 本当の仲間とは、家族とは、愛とは――。 いまもっとも旬な作家「道尾秀介」が思いを込めた「傑作」、ついに文庫化。 ----------------------- タイトルに十二支が組み込まれている「十二支シリーズ」第三弾作品、、、 相変わらず面白い… 本作品でも騙されましたが、面白く読めたので、気持ちよく受け入れることができましたね。 物語は、アマチュアロックバンド「サンダウナー(Sundowner)」のメンバーである「姫川亮」、「竹内耕太」、「谷尾瑛士」、「小野木桂」の4人と、元メンバーで「桂」の姉「小野木ひかり」、音楽スタジオ「ストラト・ガイ」のオーナー「野際」を中心に展開、、、 「ストラト・ガイ」の倉庫で大きなアンプの下敷きとなり死亡した「ひかり」… 23年前、自宅の2階から落下して死亡した「亮」の姉「塔子」… 二人の死に関する真相(事件か?事故か?)がシンクロしながら明らかになります。 ちなみに「竹内耕太」は『シャドウ』に登場した女医「竹内」の弟で、二人の死を捜査する刑事「隈島」は『シャドウ』に登場した刑事の「隈島」の父親という設定です。 読者にとっては、真相が二転三転、、、 「ひかり」のお腹に宿った子どもの父親は誰? 「亮」なのか?それとも他の誰かなのか、、、 「ひかり」の死は事故ではなく事件? 「桂」と関係をもった「亮」の犯行か?それとも、「桂」の犯行、、、 「塔子」の死は事故ではなく事件? 父親の犯行か?それとも母親の犯行、、、 うまーくミスリードさせられる展開で、真相が判明したときには、本当に衝撃でしたね。 「亮」の家族の秘めた過去や、「ひかり」と「桂」の姉妹の秘めた過去が明らかになることが真相判明にも関係しているのですが、それも、後で読み返すと巧くミスリードさせるような表現になっていました。 うーーーーん、さすがですね。 ラットマンって、同じネズミの絵でも先入観により見え方が変わるという効果のことらしいのですが、、、 どちらもネズミにしか見えませんでしたねぇ… 無理やり見ようと思えば、おっさんに見えないこともないですが。 ラットマンという名前に命名効果があって、既にネズミにしか見えなくなっちゃったのかな。 広い意味でミステリ作品なんでしょうが、青春小説のような(主人公が30歳なのですが… )、恋愛小説のような雰囲気も併せ持った作品でしたね。 「サンダウナー」が演奏する「エアロスミス」の曲、、、 読んでいると聴きたくなりました。 それから、活字なのに、視覚的に見せる(魅せる?)プロローグと終章の"シング・イン・ジ・エレベーター"(「竹内」の作品)、、、 なかなか印象的でしたね。

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    投稿日: 2022.07.22
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    後半の話の展開に気持ちよくハマってしまった感覚。すごい仕掛けが何個もあるのに、ごくごく自然で、最後は誰の感情も否定できないような温かさもある。すごいとしか言えない、、。

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    投稿日: 2022.07.17
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    何冊か読んでいる道尾さんの本の中で一番でした。 「ラットマン」という心理学用語のタイトルに納得。私たちの心のレンズは、歪んでいたり曇っていたりして、思い込み、思い違いから解き放たれている者は一人もいませんね。 徐々に霧が晴れてくるようなお話でした。

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    投稿日: 2022.06.29
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    うーん、最後にまた作者にやられた。以前「カラスの親指」を読んだときもそうだったのに。でも読者をミスリードしてないか?! いや、それとも読み手が浅いのか?! また道尾作品にチャレンジしよう。今度こそは‥

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    投稿日: 2022.06.02