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雨鱒の川
雨鱒の川
川上健一/集英社
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総合評価

30件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東北のある寒村で、母親のヒデと二人暮らしの小学三年生の心平は、川でヤスで魚を捕ることと絵を描くことにしか興味がない、純朴な少年だった。 そしてそんな心平には心の通い合う同学年で耳の不自由な少女小百合がいた。 そんな二人は川で雨鱒を見つけ、高学年の少年たちに雨鱒が見つかりそうになっては、それを逃がしてやるのだった。そして心平は小百合との結婚を誓う。 そんなある日心平の絵が国際的な児童画展に入選する。その夜祝賀会が催されるが、母のヒデは雪の中で眠ったような状態で死体で見つかる。 十年後、十八歳になった心平は村に戻ってきて、小百合の実家である造り酒屋勤めるが、社長の高倉志郎から東京で絵を学ぶよう勧められる。 しぶしぶ送り出される形になった心平だが、結婚を誓った小百合がいること、また小百合の婆っちゃや秀二郎爺っちゃがいるこの村に留まりたいと思い、一向に東京へは向かわない。 同時に小百合と幼馴染である英蔵の縁談が持ち上がる。 心平と小百合は示し合い駆け落ちを図る。しかし、追ってくる英蔵に捕まる。ボコボコに殴られる心平だったが、小百合が英蔵に手話で、心平と一緒でなければ生きられないと告げる。英蔵はとうとう小百合を諦め、泣きながら追ってくる高倉志郎とその部下を阻止する。 心平と小百合が乗った船は、秀二郎爺っちゃの舵でゆっくりと川を下っていくのだった。 とてもすばらしい初恋小説だったと思う。

    0
    投稿日: 2024.08.24
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    東北のとある寒村。母親ヒデと二人暮らしの小学三年生の心平は、川で魚を捕ることと絵を描くことにしか興味がない。そんな心平には心の通い合う少女小百合がいた。 純粋に魚と絵描きを楽しむ少年は10年だってもそのままだった。しかし現実は苛酷で、小百合には経営に有能なむこ養子が迎えられ、心平との結婚の約束は果たせなくなりそうになる。 心平が追い詰められたときに曖昧に愛想笑いをするのが妙にいらだった。男ならビシッと言い返せ!と思うのは、偏見なのかしら…?

    2
    投稿日: 2023.08.04
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    東北のとある寒村。母親ヒデと二人暮らしの小学三年生の心平は、心の通い合う少女小百合がいた。十年後、十八歳になった心平は村に帰ってきた。小百合の家の造り酒屋に勤めるが、小百合に縁談が起きて…。幼なじみの透明な心を謳い上げた清冽な初恋小説。(e-honより)

    0
    投稿日: 2023.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

     川上健一さんの「翼よいつまでも」(2004.5)、少年と少女の純愛を歌い上げました。そして「雨鱒の川」(1994.9)も東北の村での心平と小百合の恋心を成就させました。心平は魚捕りと絵を描くことが大好きな少年。小百合は大きな造り酒屋の一人娘で耳が聞こえない少女。川上から下った雄の雨鱒と海から上がってきた雨鱒の雌が一緒に海に行く姿。真剣で淡い二人の心が川上健一さんによってあますところなく描かれています。でも、秀二郎爺ちゃんと小百合を愛してやまない恋敵の英蔵なくしてこの物語はできなかったと思います。

    0
    投稿日: 2022.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    台詞が全て強めの方言で書かれているので、読解は地の文からも頭を働かせる必要があった。ただ、方言特有のあったかさも相まって、全体的に古き良き日本を感じられる。田舎の狭いコミュニティのあれこれも、ネガティブなものというよりは、伝統的なものとして、支え合いの精神が押し出されている。一方で、排他的な面も描かれているので、最終的には駆け落ちという選択は自然に感じた。諦めきれない恋心と、断ち切ることのない心の繋がりが、田舎の社会性、排他性と照らし合わされながら描かれていた。駆け落ちした二人が、どうか幸せであるようにと願わずにはいられない。幸せの形は、人それぞれだなあ。

    0
    投稿日: 2019.08.28
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    ちょっと前半くどいかな/ どてん!/ かわいい/ 母の死に様が格好いい/ そこだけはなかなか洒落てる/

    0
    投稿日: 2019.04.15
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    いい小説だなあ。 青森の寒村に、絵を描くことと魚取りだけが好きな心平と、その心平と幼少の頃から一緒に育った耳の聞こえない小百合を描く初恋小説。 好きなことだけやればいいってことはなくて、心平の場合、東京に出てみんなと離れ離れになっても画家の修行にいくのか、小百合の場合、実家を継ぐ為に養子を取るために結婚するのかといった現実を突きつけられ、選択を迫られる。 その中で、小百合も心平も婆っちゃも相手のことを思う会話の描写がきれい。英蔵も、自分の好きな子のために生きようとしている姿が、かっこいいし、でも、心平という人物がいることでどうにもならない姿が、切ない、 方言だから、短い言葉ではあるし、よくわからないけど、気持ちは伝わってくる。 秀二郎爺っちゃがいう、自分の中に川が流れていて、その流れに逆らうと後悔するって言葉が、選択の決め手になるんだよな。 冬は酒、春は農業、川は澄み魚が取れるという、昔ながらの日本が描かれていてとても良かった。

    0
    投稿日: 2017.01.22
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    内容(「BOOK」データベースより) 東北のとある寒村。母親ヒデと二人暮らしの小学三年生の心平は、川で魚を捕ことと絵を描くことにしか興味がない。そんな心平には心の通い合う少女小百合がいた。心平の絵が国際的な児童画展に入選し祝賀会の夜、母親は雪の中で死亡した―。十年後、十八歳になった心平は村に帰ってきた。小百合の家の造り酒屋に勤めるが、小百合に縁談が起きて…。幼なじみの透明な心を謳い上げた清冽な初恋小説。 切ない、心平が明るくて楽しそうに絵を書いて、大好きな人達が居るので見ていてほんわかはするものの、父が死に、自分のお祝いの日に母が死に、引き取った祖父母も間をおかず死去。18歳にして誰もいないあばら家に戻ってきて天涯孤独。かなり悲惨な状態なのだけれども、馬鹿にされても、軽んじられても魚を追い、絵を書いていれば幸せという心平の姿に救われます。 耳の聞こえない幼馴染の小百合との淡い恋というか、それを通り越えておさないころから培った絆がさらに切なさを増す。大人の世界に通用しないが人間の根源に有る愛情。これを覆すには彼らはあまりに幼い。小百合に恋する同じ幼馴染の英蔵は心平に嫉妬の炎を燃やし、幼いころから何度も諍いを起こすが、どの瞬間も英蔵は葛藤しながらも男の中の男という決断を下していく。こいつは本物の男だ。血の涙を流すような思いをしながら小百合の幸せを誰よりも祈っているのであった。最後は英蔵を応援している自分が居たなあ。かっこいい。

    0
    投稿日: 2016.11.17
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    とてもピュアな二人がほほえましい。 美しい文学作品でした。 最後のエーちゃんが泣けた(ノ_・。) あのあと二人はどうなったか気になる… しかし言葉がよくわからなくて、正しく理解しないまま終わったかも。

    0
    投稿日: 2016.04.27
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    小百合と心平の無垢の信頼心と、東北の農村地帯の牧歌的な風景描写が相まって、あまりに単刀直入な初恋小説が違和感なく心に染みた。

    0
    投稿日: 2015.03.03
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    きれいな作品だった。 少年と少女の極端なまでの純粋さと自然描写、方言が相まって、失われた日本の良さを感じました。 方言は理解できるギリギリの線なので、少し読むのに疲れたかな。

    0
    投稿日: 2013.05.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっと知恵おくれだけど、絵がとてもうまい男の子と言葉のしゃべれない女の子の物語。様々な人に迷惑をかけたけど、一番大事なものを離さなかったことはえらい

    0
    投稿日: 2013.02.12
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    美しい情景。 近所の川でクタクタになるまで遊んだ頃を思い出します。 最初は東北弁に苦戦しましたが、すぐ慣れました。 心平の、小百合の、きれいな心がまぶしい。

    0
    投稿日: 2011.10.26
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    確か数年前にも読んだ記憶があります。 読後、さわやかな気持ちになれます。 読み始めは、東北の方言になじめず、読みずらいと感じていましたが、読み進めるうちに、全く気にならなくなりました。 一言でいえば、若い2人の純愛物語…。 主人公の心平、耳の不自由な小百合。 東北の豊かな自然と、2人の心温まる愛情が見事に融合していて、涙がこぼれる作品でした。 川上作品はほかに「ららのいた夏」も読んだかな…。 どちらも汚れた心が洗われるお話です。

    0
    投稿日: 2011.10.01
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    青春小説を久しぶりに読んだな~という感じ。第一にとにかく描写に感動したということ!川の周辺や水のきれいさ、家の雰囲気、雨鱒の絵…。(一応)都会で育っている私でも、頭の中で、いろんなシーンを想像しながら読めた。そして、まっすぐな心を持つ主人公たちに心を打たれる。こんなことって…ありえるの?!って思うけど、それは私の心が歪んでいるからか。あと会話が方言なのも惹きこまれるポイントだと思った。ほんとは☆5つけたかったけど、最後の展開が…というところでこの評価にしました。でもよかったよかった。

    0
    投稿日: 2011.06.30
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    最近はずっとミステリーを読んでいたので、これを読んだときは「なんて純粋な話なんだろう!」と新鮮な気持ちになれました。 心平と小百合の関係はとても素敵であたたかい。 よくある純愛もののパターンでしたが、最後まで飽きずに読めました。 映画もぜひ観たいです。(私が読んだ表紙は、玉木宏と綾瀬はるかの映画バージョンでした) ただ、会話はすべて東北なまりでなかなか慣れず、最初は物語にまったく集中できませんでした。。 全部読んでなまりに慣れたわけではないけど、「絵っこ」「婆っちゃ」とか言葉がかわいかったです。

    0
    投稿日: 2010.10.30
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    耳の聞こえない、蔵酒の娘と、母も幼い内になくし、絵が好きなんだけどちょっと知能の遅れた二人。 そのふたりは心が繋がり、成長するにつれ、恋と発展。 結婚させたくない父や昔からその娘に思いを寄せる友人にはばかれながらも、2人は村を去っていく。 雨鱒を見つけ、夫婦でいる。それがキーテーマ ゆったりとした穏やかなはなしでした

    0
    投稿日: 2010.03.06
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    初めて私が涙した本である。 方言での会話がリアリティーを出している。 「恋とはこんなに情熱的なものだったのか」 私は殴られたような気持ちになった。 もう二度と読みたくない程に、悲しい恋物語であった。

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    投稿日: 2010.02.26
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    今読んでるー たしか、玉木さんと綾瀬はるかが出てる映画の原作? 田舎の感じがすごく好きー

    0
    投稿日: 2009.05.03
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    残念ながらこの本のイメージはありません。耳の不自由な少女と絵の才能のある少年の初恋の物語。東北のとある村に川がある。そこには毎年、鱒が遡上するという。

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    投稿日: 2009.03.20
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    小説にハマってて、次はコレだー♪ってノリノリで買った。 見事に失敗。 読みづらくて 途中放棄。

    0
    投稿日: 2008.07.11
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    最近は読書に力を入れて。今回は初めて読む『川上健一』さんの『雨鱒の川』。心平と小百合の幼少からの絵や川を通しての物語。方言に癖があり、やや読むのに。内容は、恋愛なのか青春なのか、どっちでもないのか。淡々とした物語。

    0
    投稿日: 2008.05.09
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    映画で知って(観てないけど)読みたいと思ってた本。 方言が読みづらくて、なんとなーくな感じで読んだけど、でも面白かった。 なんていうか、エーちゃんが憎めなくていいわ。 映像も見てみたい。 (08/01/22)

    0
    投稿日: 2008.01.23
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    まだ映画は見てませんが、綾瀬はるかを想像しながら読破。 可愛らしくて、優しい気持ちになります。 でも、最後がちょっと…かな?

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    投稿日: 2007.09.20
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    東北弁がなんだかあったかい。 何度読んでも最後は涙が出ます。 婆っちゃとのシーンです。 電車の中で読むときは注意しないと。。。

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    投稿日: 2007.02.05
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    何年か前に読んだもの。 幼馴染の純愛というテーマに惹かれ、映画化されると聞いて読みました。 いいお話だし、東北ののどかさが感じられるけど、私個人としてはもうちょっと叙情的な文体が好きなので、この評価です。 夏休みに読むにはぴったりかな、と思います。

    0
    投稿日: 2006.07.30
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    BOOK OFFで100円で購入。 以前国語の試験に出たことがあったので。 東北の方言が理解できなくてたまに苦しい・・・・・・。

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    投稿日: 2006.07.22
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    これも映画化なったやつ。これは見ちゃった。見なくてもよかったかぁって思ったり。あの2人じゃ田舎の素朴な感じは出ないね。心平と小百合のすっごくかわぃぃ恋の話。

    0
    投稿日: 2006.06.23
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    聞こえない少女と、聞こえる青年。言葉はなくても心で思うだけで、通じる。普段聞こえる人と話すのに苦労している聞こえない私としては、ありえない!と思いながらも、素敵だと思いました。

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    投稿日: 2006.01.29
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    言葉の訛りが激しく、読みづらい文もありましたが、雨鱒を通して爽やかな印象と、みずみずしさを感じることができました。英蔵、好きです。ラストは力強いタッチで描かれています。

    0
    投稿日: 2005.04.24