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有頂天家族 二代目の帰朝
有頂天家族 二代目の帰朝
森見登美彦/幻冬舎
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総合評価

124件)
4.3
54
42
17
1
0
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    有頂天家族の続編。赤玉先生の弟子である二代目の帰朝から物語が始まる。弁天対二代目の戦い、夷川早雲の暗躍、長男の偽右衛門襲名までの苦労と玉瀾との恋と色々な要素があって読み応えがあった。実際に狸たちが現実社会で化けながら生活してるのではと思ってしまうくらい面白い。早雲の執念に天晴れだか最後天満屋と一緒に地獄に落ちていくのは爽快。二代目に負けた弁天が今後どうなるのか、矢三郎がどう立ち回るのか期待。

    1
    投稿日: 2025.10.11
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    毛玉ファンタジー健在! 第一部の有頂天家族の楽しさに衝撃を覚えてから、一年弱。 ようやく第二部を手に取る。 少し大人になったような?主人公の矢三郎。 今回は運命の赤い毛の物語(恋愛話)がちょっと入ってて、玉蘭も海星もかわいい! かわいい末っ子の矢四郎くんもちょっと成長。ただ、ふかふかのソファに座って、 「座り心地が良すぎてお尻が消えたみたいな感じがする」と、しみじみいうあたり、ほんとにかわいい。 初登場の祖母もなかなかのキャラ。真っ白いふわふわの毛玉かぁ。気持ちよさそう。 物語の展開としては、赤玉先生の息子、二代目が百年ぶりに故国に帰ってきたところからはじまり、 弁天との因縁の攻防を繰り広げる。狸界では、長男の矢一郎が満を持して「偽右衛門」に就任しようとするところだ。 500頁におよぶ長編だが、いちいち狸の描写がかわいかったり、楽しいのでさらさらと読めるものの、 かなり最終盤になるまで大きな盛り上がりが欠けているようにも思った。このまま終わるのかな、と思ったほど。 第一部とは違って、ラストもなんだか切ない。これからどうなっていくのかな、という感じだ。 第三部が待たれる。

    1
    投稿日: 2025.09.13
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    前作を上回る「阿保の血」が炸裂した作品だった。 夷川家とのどんぱちも落ち着いてやっと下鴨家長兄が偽右衛門かぁと思っていたところに矢三郎の不吉な歌。これはまた最後に大荒れな予感…と思っていたら案の定。「面白きことは良きことなり」というセリフがあったように、どんなはちゃめちゃな出来事もどこか楽しげに感じさせる書き方がいい。やたら下鴨家にちょっかいをかける金閣・銀閣をはじめとする夷川家もどこか憎めない。 個人的にはコメディの表現に「文才さ」を感じる。印象としては「真面目な顔してコメディを描く」作家。森見登美彦さんのような文章の表現ができたらなぁと常々思う。 あぁ、3作目出ないかなぁ。

    6
    投稿日: 2025.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025/7/1読了。 もはや前作の記憶はないが、面白く読めた。いつもの軽妙な語り口に魅力的なキャラクター造形。女性キャラに関しては弁天より玉瀾や海星といった狸の方が魅力的に感じた。弁天というキャラは作者にも掴み取れてないところがあると解説にはあったが、その点が読んでいてもなんとなく感じられるところがあり、感情移入できないのが原因か。 次回作に期待を持たせるラストであったが、未だ具体化していないところを見ると、ちょっと望みは薄いか。

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    前作以上に楽しかった! 前作からの伏線も多く、この本を読むことで世界観をより一層楽しめました。 登場キャラが前作より増え、ハチャメチャ感が強くなった気がします。 胸キュンあり、ピンチあり、どんでん返しありの盛沢山で最後まで充実していて飽きなかった! すっかりこの人間と天狗と狸が織りなす奇想天外ワールドに引き込まれてしまっているなあ。 毛深い表現が個人的に大好きです。 ただただ楽しかった!面白きことはよきことなり。 次作を心待ちにしております。

    10
    投稿日: 2025.05.15
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    赤玉先生こと如意ヶ嶽薬師坊(天狗)の息子、二代目がイギリスから帰郷した!! 赤玉先生と二代目の軋轢から二代目はイギリスへ旅立って久しくしていたが帰朝し、その関係性へ弁天が割ってはいる形で三人の天狗(主にともに気に入らない二代目と弁天)がやりあう方向に。 狸界では偽右衛門は矢一郎に決まりかけるも、夷川早雲の思惑が炸裂し後継者争いの雲行きも怪しくなり…。 金曜倶楽部はあいもかわらず狸鍋を画策し幻術師天満屋が大暗躍。 最後はやっぱりタヌキ・天狗・金曜倶楽部が入りまじりはちゃめちゃになっちゃう。 わかりやすい&期待したい伏線もしっかり回収してくれてどのキャラクターも活躍してくれて嬉しい。矢三郎もついにあわやというところまでいくしでハラハラ、早雲もあいかわらずだし海星はというとついに…。 前作からけっこう間をおいたのでこの世界観を濃く感じずに楽しく拝読できました。(続けて読むとちょっと濃い) そしてラストはなんだかしんみりと天狗の孤独さも感じていろんな楽しみかたのできる好きな作品です。

    18
    投稿日: 2024.10.08
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    京都を舞台とした狸と天狗の面白ドタバタ劇。 その中にも残酷さやシリアスさが同居する不思議な作品。 下鴨矢三郎と弁天が騒動の中心。結構文学的なところもあり、よく分からないとこもある。

    0
    投稿日: 2024.08.07
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    前作が面白かったので今作も読みました。いやあー前作に劣らず面白かったですね。三部作との事なので次回作も気長に待ちたいと思います。

    0
    投稿日: 2024.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の3文…!「そうやって彼女の髪を撫でながらも、とうに私は承知していた。弁天に必要なのは私ではない。狸であったらだめなのだと。」 急に切なくてびっくりした。矢三郎、ついに弁天に諦めがついたのですね。次の巻では海星一筋になってほしい。 全体的な物語としても大変よかった。ずっと飽きず、ワクワクしていた。

    0
    投稿日: 2024.07.18
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    おもしろかったー。一作目よりもこちらの方がおもしろかった。 タイトルから赤玉先生のお子が帰ってくるんだろうな、それで赤玉先生とその座を巡ってバトルでもするのかと思っていたけれど予想は見事に裏切られました。 天狗らしからぬ二代目。それがまた素敵。 二代目と矢三郎の関係性が赤玉先生とは違うのだけどそれがまた良い感じ。 下鴨家の4兄弟の仲の良さもよかったし、玉蘭も素敵だし見どころはたくさん。 最後はページを捲る手が止まりませんでした。 三部作といあことで次も楽しみです。

    0
    投稿日: 2024.07.09
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    本当に大好きな本の2作目。出町ふたばの豆餅と卵丼が美味しそう。狸たちの恋模様がいじらしくて素敵。3作目も楽しみ。

    0
    投稿日: 2024.06.06
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    有頂天家族二作目。もう一度一冊目を丁寧に読み返したい。ファンタジーなんだけれど置いてけぼりにされないありそうな世界観がとても好き。毎度読むたびに、京都のあの独特の雰囲気が読むだけで伝わってきて、没入できるのがとてもいいなと思わされる。

    1
    投稿日: 2024.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    狸や天狗が誇りと命をかけて繰り広げる大騒動は相変わらずスリリングで可笑しい。 赤玉先生と二代目、二代目と弁天。それぞれのガチンコ対決に漂う焦燥感はなんとも言えず、赤い毛で結ばれた2組の純愛はとっても愛おしい。「健気さの途方もない無駄遣い」この表現好いですね。 ドタバタ劇の中、家族愛が大きな柱となって温かさが終始流れている印象。 個人的には矢二郎推しが更に深まりました。

    0
    投稿日: 2024.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今作も終わりに近づくにつれてまた大きなドタバタが待っているんだろうなぁってページをめくるのが楽しかった。毛玉が転がってるかと思うと想像してにこにこしちゃう。矢一郎と玉蘭が矢三郎と海星を助けに行く兄弟愛とか、銀閣に優しい子だっていうお母さんとか、まだ未熟な二代目と弁天、結局天狗の威厳見せちゃったり矢一郎・玉蘭に幸せになれっていう赤玉先生、、なんかもうみんな愛すべきキャラクターで、思い出せば出すほど可愛いなぁが溢れてきてしまう…。 矢三郎は言わずもがな、機転が効いて肝が据わっててとにかく阿呆である。いつも心に矢三郎、住まわせたい。 ますますこの家族めっちゃ好き、続編が待たれる。

    2
    投稿日: 2024.02.06
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    読書マラソン感想カードより; 好きな作家さんの「有頂天家族」第二部作。他作品とのリンクが感じられて胸熱。面白きことは良きことなり! あたらし

    0
    投稿日: 2023.11.09
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    狸たちが愛らしい。天狗たちも憎めない。前作に続き新キャラたちも登場。恋愛模様や家族の絆があり、毛玉達の成長が見られ、最後はやっぱりドタバタ。阿呆の血はステキだなあとつくづく感じる。

    0
    投稿日: 2023.10.03
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    狸の家族たちの物語、続編。 阿呆の血がしからしむところ!相変わらず狸の皆様も天狗も人間も楽しそうで何より。雷が鳴ったらお母さん所に家族が集まるの凄い好き。後赤玉先生の株が上がる。後半の怒涛の展開で読む手止まらん!

    1
    投稿日: 2023.08.06
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    久々の森見ワールドを堪能。 その世界は混沌としていて、私などでは感想なんて書けない。 ただ面白かったということと、なんだか寂しいラストシーンが印象的。

    0
    投稿日: 2023.07.26
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    いやぁ、狸たちの悲喜こもごも、愛らしいですね。 天狗がいたり、狸たちが化けて普通に街を闊歩してたり、奈良とか京都ってそういうのがありえそうですw 下賀茂神社とか今度行ったら別の目線で見てしまいそうです。 ただの阿呆だけではない矢三郎もそこそこ見えて、カエルの次男も井戸から出てきて。恋をしたり結婚したり、、、変わっていく狸たち。 二代目と弁天とか、四国の狸との交流とかも今後も続いていきそうで楽しみだなぁ。 狸って何年生きるんだっけ。。。と思いながらも。是非狸鍋にならずに生き残っていただきたいです!

    0
    投稿日: 2023.07.24
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    狸界の破壊的なドタバタコメディー。 個人的にとってもツボだったのは(何度か出てきた表現だったと思うんだけど。)「幼き毛玉だった頃」っていう言葉。ピンポイントで心を掴まれてしまいました。

    4
    投稿日: 2023.05.13
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    気持ちの良い森見登美彦ワールド。前作「有頂天家族」に引けを取らない超大作。前作より成長したものたちと新たな登場人物でワクワクが止まらない!京都を中心に織り成す毛玉(たぬき)と天狗と人間のドタバタストーリー

    0
    投稿日: 2023.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白きことは、良きことなり! 森見登美彦作品のテンポの良い詭弁とか作品同士の繋がりとかが遺憾無く発揮されている上に、たぬきの描写が本当にずっと可愛くて良かった。 「有頂天家族」から続投のキャラクターたちも魅力的で、どうしようもない老天狗の赤玉先生や堅物長男の矢一郎が最後の最後にかっこいい。 個人的には矢三郎と弁天で締める終わり方が前回の明るい雰囲気とは対称的なのが良かったと思う。

    0
    投稿日: 2023.01.13
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     有頂天家族第二弾。阿呆の血が濃い狸の下鴨一家と暮らす京都の雅かつ愉快な一年。個人的にはこのシリーズの天狗たちにあまり興味を抱かないが、終盤の赤玉先生には何故だかジンとさせられた。本書の目玉は狸乙女である玉瀾と海星。2頭ともいじらしくて愛くるしくて堪らん。次作では矢二郎と星瀾の赤い毛が絡まり合う様も拝みたい。  二代目は強いのにどうしたいのかわからなかったり、弁天も謎めき過ぎていたりともう少し天狗の心の裡が垣間見えれば、天狗と狸が程良く絡まり合い良い塩梅になったのではと思う。

    3
    投稿日: 2023.01.06
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    相変わらずの阿呆の血のしからしむところっぷりで、愉しめました。 3部作との事なので、次回作が待ち遠しいです❗️ 面白かった❗️

    0
    投稿日: 2022.11.14
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    今作は、下鴨家の阿呆兄弟それぞれに転機が。弁天にも変化の兆しが。 作者のあふれる京都愛で活写される狸と天狗と人間の大騒動。読み手も笑ったりしんみりしたりほっこりしたりワクワクしたりと忙しい。でもとても優しい物語。 毛玉たちがのちのち歩く3作目が早く読みたい!

    1
    投稿日: 2022.09.23
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    狸が化け術を駆使して京都を縦横無尽に走り回るお話の第2段。 そんなあからさまに翻弄されて良いのかよ、と色々と突っ込みたくなる部分が多々あるが、狸なんで馬鹿なんですという設定も相まって、そこら辺含めて楽しめる作品。 1作目とテイストは変わらなかったかな。

    1
    投稿日: 2022.09.02
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    実に見事な二巻だった。二代目の帰朝とは赤玉先生の二代目であり、夷川の二代目であり、下鴨家の二代目のことでもあるんだろうな。退場したかに思えた先代達に変わって二代目たちが活躍する話かと思いきや、先代もまだまだ負けてないぞとばかりに出張ってくる。一巻であまり触れられなかった海星やその他の問題にもきちんと解答がでて、ようやく役者の準備が整ったような感じ。いつ出るのやらわからないが、続編も楽しみだ。話の筋としては、舞台説明を含む一巻を下敷に流れをなぞっていくようなイメージ。序盤の平和な物語でも最後に向かって不穏な雰囲気を上手に配置していく文章力が素晴らしい。

    2
    投稿日: 2022.08.13
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    下鴨家の息子たちそれぞれの恋愛模様も進展があり、楽しく読めた。平成ぽんぽこたぬき合戦をイメージしていつも読む。

    1
    投稿日: 2022.07.19
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    冒頭の「面白く生きるほかに何もすべきことはない」。この言葉通り京都の街は大騒ぎ。 シリーズ二作目も楽しく読了。 矢三郎と海星のやり取りでホッコリ。 次作も楽しみです!

    0
    投稿日: 2022.06.27
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    老いぼれ天狗・赤玉先生の跡継ぎである二代目が英国より帰朝。狸界は大混迷し、平和な街の気配が一変する。しかも「金曜倶楽部」は恒例の狸鍋の具を懲りずに探している…。毛玉物語、再び。 続きが気になる。

    0
    投稿日: 2022.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっと、やっと読んだ!!! 流石は森見登美彦先生、前作に引き続きオモチロキ作品だった。けど最後はちょっと雲行き怪しげかな? 夷川早雲たちの陰謀としぶとさ、赤玉先生と二代目との間にある確執、矢一郎と玉蘭の逢瀬→結婚などなど。狸への愛と不思議に溢れた小説だった。早く続きを読みたいので書いてくれぇ!!頼む!!!

    3
    投稿日: 2022.03.30
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    1作目同様、周りの人・狸・天狗が慌ただしくて愉快。 どんな出来損ないも言われる狸もやるときはやる。 家族は温かい。

    0
    投稿日: 2022.03.20
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    すごく好きな本 表現のひとつひとつがかわいくて、のちのちと羊羹を食べたりするところがイメージが頭に浮かんでかわいいなあ、と顔が綻ぶ

    0
    投稿日: 2022.02.14
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    前作がとても好きだったので、本作の前半部分は少し物足りなく感じていたのだか、終盤から怒涛の勢いで物語が動いて読む手を止められなかった。 とりあえず、狸が愛くるしい。

    0
    投稿日: 2021.12.31
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    前作同様とても面白かったです。恋の要素が強く出ており、狸たちの新しい一面が見られたのが嬉しかったです。3部作予定とは知らず、終わり方に驚きました。次作はそろそろでしょうか。楽しみです。

    0
    投稿日: 2021.12.31
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    毛玉シリーズの二作目。有頂天家族の一作目を読んだのは割と前だったので、内容を忘れかけていたが、二作目を読みながら記憶が蘇ってきた。 今回もやんちゃで無鉄砲な矢三郎が活躍するお話。恋愛色も強いのでときめいた場面も多かった。特に今まで海星が矢三郎に姿を見せなかったのは、海星を見ることで矢三郎の化けの皮が剥がれてしまうからだと分かったところは海星の健気さが可愛くってキュンキュンした。 一作目では無双状態で負け知らずだった弁天は二代目との戦いに敗れたことで、大分人間らしくなったと感じる。狸たちの家族の絆、そしてなんだかんだ尊敬されている赤玉先生に対比されて、より弁天の孤独さが際立つ。

    0
    投稿日: 2021.12.19
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    森見登美彦さんの作品にはずれなし!でした。 ストーリー展開や表現方法、キャラクター等が、とても魅力的で、グイグイ読んでしまいました。 ぜひぜひ読んでみて下さい

    7
    投稿日: 2021.12.03
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    有頂天家族2。1からパワーアップし、大変楽しませて頂きました。毛玉達が愛らしい。3部作らしいので続きが楽しみだ。

    1
    投稿日: 2021.11.18
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    「阿呆の血のしからしむるところ」 狸と天狗とちょっぴり人間のお話 大天狗、赤玉先生の息子であり天狗を継ぐはずだった二代目が京都の街に帰ってきた 天狗やら狸やら皆阿呆ばかり 馬鹿馬鹿しくてだけども愛おしくて 狸を毛玉と称するのもかわいらしい 森見ワールド全開

    0
    投稿日: 2021.09.15
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    『有頂天家族』の続編。『有頂天家族』は読んでいないので比較はできないが、『有頂天家族』に比べるとシリアスな内容なようだ。ユーモアたっぷりで軽く読める作品と、途中までは思っていたが、最後の方でだんだん切なくなった。今後、続編は出るのだろうか。

    0
    投稿日: 2021.08.18
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    森見登美彦さんの狸小説第二弾。三部作とのことなので、続編も今か今かと楽しみにしている。 一作目に引き続き軽快なテンポ、思わずクスッとする言葉のやり取り、けしからんライバル狸とのいざこざ、新キャラ二代目がもたらす波乱、そして最後には必ずスカッとさせてくれる爽快な読後感。どこをとっても素晴らしいエンタメ小説だ。

    0
    投稿日: 2021.08.01
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    森見作品特有の癖は薄めで、ひたすら楽しいエンタメ小説。悪巧みばかりと見せかけて赤玉先生や狸界のために東奔西走する矢三郎、実はかなりの働き者なのでは……。二代目をはじめとした新キャラももれなく良い味出してますが、とにかく玉瀾がめちゃめちゃ可愛い。お幸せに!

    0
    投稿日: 2021.07.28
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    とにかく長い!ので根気を持って、でも時間を空けて読んでも大丈夫。いつでも京の街にワープできる。相変わらずアニメ映えしそうなド派手なアクションシーンが楽しい。神社で執り行われている結婚式は実は狸達の式かも、と思うと楽しい

    0
    投稿日: 2021.06.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    随分間が空いての続編読み。 だから勘違いしているかもしれないけれど、前作よりも毛玉感が少なかったような気がします。 その代わり恋愛話が増えているので、毛玉たちも成長しているということなのかしら。 二代目が帰朝した理由については最初から予想がついたけど、では帰朝して何がしたかったのか。 「忙しい」と言いながら、随分と無為な時間を過ごしていなかったか? 二代目も弁天も、結局は赤玉先生のせいで人生を狂わされたわけで、赤玉先生の罪は大きいと思うなあ。 いつもこ憎たらしい弁天も、今回の最後はちょっとかわいそうだったよねえ。 三部作らしいので、最後はハッピーになってほしいと思う。 そして、私が一番怖いのが寿老人。 ただの人間のはずなのに、なんであんなにすごいの? 生まれ変わったら狸になって、幸福な毛玉としての狸生を送りたいです。

    0
    投稿日: 2021.05.28
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    二代目の帰朝、てっきり赤玉先生のところの二代目の話かと思いきや。ネタバレになるので詳しくは書かないが、いろいろな二代目が出てくる話であった。前回はあまり良いところがなかった赤玉先生も、なんだか頼もしく見える時もあったり。行方不明だった夷川早雲が…。とにかくこの面白さは読んでみないと分からない。

    0
    投稿日: 2021.05.09
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    森見登美彦作品は、独特の語り口調がかわいくて好き。現実逃避に最適だと思う。 ただ今回のシリーズは、和やか和やかっていうより、ドラマ性があって少し驚いた。

    0
    投稿日: 2021.05.04
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    「森羅万象これエンターテイメントよ」 狸・天狗・人の巴模様! 予測無用の狸思考。 ツチノコ探せば将棋で語り 跡継ぎ決めれば恋に戸惑い 人に化かされ地獄に墜ちる。 こんがらがるがる、 運命の毛糸玉。 「まったくもってごちそうさま!」 ///// タヌキ目線の小説なんてなかなかお目にかかれません!三部作第二章となる本書もぽんぽこ大暴れでした。 読んでると「あれ?タヌキってこんな賢かったっけ?」と脳がバグり出し、読み進めると「やっぱ抜けててカワイイな」と安心できる神の匙加減。いい塩梅です。続編も楽しみです

    3
    投稿日: 2021.05.01
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    たぬきシリーズの2作目。1作目と同じく、たぬきかわいいのと、キャラがそれぞれちゃんと個性があって面白い!早く3作目読みたいーっ!

    0
    投稿日: 2021.04.24
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    今回もおもしろかった〜!京都に行きたくなる! わたしもタヌキみたいにアホに生きよう♩なんとかなる。 ひとつだけ。わたしは海星ちゃんがすきだ。

    1
    投稿日: 2021.03.04
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    赤玉先生の二代目はどこにいるの? なんで許嫁は姿を見せないの? 前作の些細な疑問がスッキリしつつ、巻き起こる愉快な事件や下鴨家の温かい家族愛が垣間見えて、前作から引き続きの面白さでした。

    0
    投稿日: 2021.02.28
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    有頂天家族1もすごく面白く、期待通り2も面白かった!個人的に今まで読んだ小説で指折りに入る。 狸、天狗、人間のやりとり、話のテンポや言い回し、京都だけでなく今回は滋賀の細かな描写も関西人には堪らない。

    0
    投稿日: 2020.10.27
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    たぬきと天狗と人間の三つ巴。人間がやっぱり一番わけがわからないんだなぁ、と。 阿呆の血のしからしむところなのだなぁ

    0
    投稿日: 2020.09.12
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    最後のどんでん返しはびっくりした❗全く疑わなかったのでひっくり返ったな、さすが狸。語りたいけど完全ネタバレになってしまうので1人でニヤニヤしておこう。

    0
    投稿日: 2020.08.08
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    「古代の王政」 物語の面白さ、大団円、ラストシーンの憂いといった物語体験そのものの楽しさはもうみんな認めることだろうと思うから、楽しかった!面白かった!のひとことふたことで充二分。 その上で、この物語における人間、天狗、狸の関係性について。 三つ巴、三方塞がり、いろいろと言い方はあるだろう。 しかし、およそこの自然においては三つ巴とか三方塞がりとかさんすくみ、ピラミッド、ハイアラーキー、三権分立という形態は理想なのかもしれない。 3という数字は決して阿呆の数字ではなく緊張感がうむ深遠なる美しさを表すように思える。 三権分立とは、それぞれ相互に重ならない権力を持ち、相互に監視し、持ちつ持たれつの関係性を作る。 これら三つの権力は互いの境界を侵犯することは法の精神から赦されない事だ。 「三権分立が理想ぢゃ」と言ったのはモンテスキューが最初ではない。 ルネサンス期の偉大な思想家ニコロ・マキャベリも古代ローマを参照しつつ「古代の王政」を評価した。 というより、モンテスキューがマキャベリを参照して三権分立を着想し提案した事は意外と軽視されているし、「マキャベリ思想即ち非共感・簒奪・現実主義である」などと自己啓発・ビジネス書界隈で履き違えられている事は唾棄すべき現象だ。 古代の王政とは即ち、古代ローマにおける独裁官(執政官)・元老院・市民(民会)の三権力である。 独裁官による暴政を元老院が監視・阻止し、元老院の無能を市民が監視する。 当時の市民権は民兵のみが持っていたから、市民が都市を捨ててカンピドーリオの丘に立て籠ればローマは蛮族の侵攻から無抵抗となり、資産持ちの元老院はそれを恐れた。 そして、三権においてどこかがどこかの境界を侵犯せんとすると、いわゆる政治的不安定が起きる。 カエサルのルビコン渡河、ワイマール憲政下の国家社会主義者労働党、フランコ総統、そして・・・ この物語における架空都市「京都」も人間・狸・天狗という三主体が相互的な緊張・協力関係にある事がわかる。 赤玉先生は二代目と弁天という人間界から攫ってくるという人間界に対する侵犯、夷川早雲は狸でありながら金曜倶楽部に与する狸界への裏切り。 こうしたそれぞれの境界侵犯が天狗大戦云々といった大騒動を巻き起こす。 しかし、主人公矢三郎もまた、狸でありながらに境界を侵し、天狗と狸の間を、狸と人間との間をうごうごする。 この物語を通じて、それぞれの持ちつ持たれつという、ほどよい関係性の大切さ、甘えて甘えられるという事の自然さを実感する。 自然でほどよい関係性とは即ち優しさに他ならない。 P.367「私はいつでも優しかったわ」 この台詞の重さが染み渡る。 そしてなぜ彼女は優しく可哀想なのか。 それは自身が人間でもなく天狗でもなくましてや狸でもないというボーダーラインの心性であるという点に他ならないのではないか。 こんなようにも思う。

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    投稿日: 2020.06.26
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    今回も不思議な世界観で楽しませてもらいました。 前作よりも頼もしくなっていた弟や次兄の活躍ぶりが印象的。 海星とのやりとりも、微笑ましくてほっこりしました。 どこまでもミステリアスな弁天はこのあとどうなっていくのでしょう。続きが楽しみです。

    0
    投稿日: 2020.06.25
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    阿呆の血のしからしむるところだ。 かわいい狸の毛玉4兄弟と 個性豊かな登場人物。 わたしにも「下鴨矢三郎、参上いたしました」と言って健気な子がきてくれないかしら。 個人的にはおばあちゃんがすき。 読むのに少し時間がかかったけど 京都に行って かわいい有頂天家族みんなを ぎゅーっとしたくなるお話です。

    1
    投稿日: 2020.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作よりも、切なさが感じられました。 弁天の淋しさ・孤独。 二代目の愛情への飢え・赤玉先生への反骨心。力量の差を感じ、正面から向かおうとはしない。 二人にかけられた言葉は、「悔しかったら、強うなれ」 赤玉先生は、生活力はないわ、助平だわ、わがままだわ、神通力はどこへやら、もはや空も飛べず風も起こせはしないけれど、やっぱり天狗の頭領なのです。傲慢さに満ち満ちている一方で、愛情深い。頭領でありながら、先生でもあるのです。 「さっさと幸せになるがいい」 だから、皆が放っておけない。憧れる狸も出てきちゃう。 「あの天狗の世話をするのは手間がかかるんだ。本当に厄介な天狗なんだよ」 「……矢三郎ちゃんは本当に先生が好きなのね」 矢三郎の天狗への想いは、赤玉先生以外の相手にも向かいます。 ラストが最大級に切ないです。 「もっと可哀相だと思って」 「もっと可哀相だと思っていますよ」 ──弁天に必要なのは私ではない。狸であったらだめなのだと。 それは、恋なのか?憧れなのか?憐憫なのか? そして、弁天は矢三郎をどう思っているの? 「食べちゃいたいほど好きなのだもの」 「だって私は人間だもの」 「おまえは何も分かっていないのね、矢三郎」 「私はいつでもやさしかったわ」 矢三郎が弁天を支えることになったなら、海星はどうなってしまうのでしょう。 海星の前では化けの皮が剥がれてしまうなんて、それはもう、「好き」の他はないでしょう!運命の赤い毛でぐるぐる巻きなんですから。 狸の世界も、大変そうです。 それでも、ふかふかして、やわらかく、楽しきことはよきことなり!と生きるのが狸のようです。 そんな狸の矜持が前作よりも感じられました。 ニセ呉一郎が黒幕と発覚してからのラストがちょっと慌ただし過ぎました。

    0
    投稿日: 2020.04.24
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    『「面白いこと考えたぞ」と私は言った。「どうせロクでもないことだろう」と長兄が唸った。』 二代目も弁天も大人しくて穏やかに話が進むと思っていました。この時までは。

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    投稿日: 2020.03.28
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    めっちゃ良かったー! 波風たてるよ、ぐんぐんたてるよ。(たぶんあってる笑) 下鴨四兄弟は本日も仲良しでした

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    投稿日: 2020.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。果たして本当に面白い小説なのかは別にして、単純に好きなのだと思う。 最後の場面で矢三郎に弁天の髪を撫でて欲しくはなかった。弁天にはどこまでも圧倒的な存在であって欲しかった。 しかし最終巻が楽しみではある。

    0
    投稿日: 2020.01.29
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    有頂天家族 二代目の帰朝。森見登美彦先生の著書。森見登美彦先生の才能を思う存分堪能できる素晴らしい作品。ただ真面目で大人しくて無害で印象にも残らないタイプよりも、阿呆とか無鉄砲とか非常識だとか後ろ指をさされるようなタイプのほうが、いざという時に頼りになるということなのかも。思わず笑ってしまうところもあれば、感動して涙がこぼれてしまうところもあって、森見登美彦先生ならではの独特の世界観に惹き込まれてあっという間に読み終えてしまいました。

    0
    投稿日: 2019.10.23
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    シリーズ2作目。 今回も人間と狸と天狗がドタバタする話。いろんな事件が絡まり合って次から次へと騒動が持ち上がる。 今回はタイトルが二代目の帰朝となっているので、この二代目がさぞかし重要人物かと思ったがそうでもない感じ。騒動の本筋は前作からの続きと言って良く、二代目が帰ってきたから騒動が持ち上がったわけではない。狸界を仕切る立場を巡っての騒動で、その周辺に厄介な人が登場したり、二代目や弁天が絡んだり。 そして今回は終わり方がなんだか切なく、前作のような爽やかな終わりではない。次回作のへの含みなのか?

    1
    投稿日: 2019.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    愉快痛快なことはまちがいなく。弁天さんが少しかわいく見えたのは、人間らしさが見え隠れしたからだろうか。 今回は少し時間をかけて(というか、かけ過ぎて)読んだため、全体のイメージがイマイチしっかり確立していないんだけども、登場人物たちの心の機微が前回よりもしっかり描かれている気がした。前より分厚いしね。 蛇足だが、終盤にさしかかる頃、電気ブランを飲んで、気分をあげた(笑)

    0
    投稿日: 2019.09.05
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    あー、面白かった。 まさに、面白きことは良きことかな! タヌキと天狗と人間の面白ろ可笑しきアホウな騒動の2巻目。 内容はアニメで知っていたのだけど改めて小説で読んでもとても面白かった。 登場するキャラ達の誰も彼もがイキイキとして、ほんのちょい役で登場するものさえ愛らしい。 もちろん主人公矢三郎の今回の活躍も色々破れかぶれで面白かった^^ 彼の阿呆の血に対する矜恃が好きだなあ。 そして弁天さんの相変わらずの存在感。 今巻では一巻にはなかった弱い姿も見せるのだけど、それさえも彼女の存在を大きくさせる。 一巻でもそうだったが、この物語には面白ろ可笑しいだけでなく、むしろそれ以上に胸を締め付ける寂しさや人恋しさを感じてしまう。 ラスト終わり方がまた切ない。 矢三郎は弁天に対して自分の役不足を自覚したようだけど、このままで終わって欲しくないなあ。 だって矢三郎だもん。 たとえ叶わないとしても笑って阿呆に頑張る姿を見たい。 惚れた相手にならなおさらだよ。 そんな続編を期待したい。 そしてもう一度アニメを観たくなった。

    0
    投稿日: 2019.08.15
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    有頂天家族3部作の第2作目。 物語は1作目に引き続き狸界の偽右衛門選挙と今作では天狗界の2代目争いという跡目騒動が繰り広げられます。 相変わらず魅力的なキャラクターとこの世有らざる不思議現象も相まって、ドタバタしつつワクワクの止まらない展開でした。 今作では跡目争いを軸に様々な陰謀で事件が勃発しストーリーが進んでいきますが、狸、人間、天狗の恋路にも更に1歩踏み込んだ展開となっていて、個人的には所謂恋愛漫画のような好意の話ではなく其々の立場や心境から出る含みのある台詞回しが印象的でした。 偽右衛門と狸界の結婚式という大舞台がひとまず区切りがついたところで、3部作といわれるこの作品の最終着地点がどうなるのか非常に気になります。 其々事情や立場がある中でもこの作品に於いて「悪」と言い切れるキャラクターはいないと思っているので、 弁天様も海星も矢三郎も皆が幸せになれる結末を楽しみにしています。

    1
    投稿日: 2019.07.28
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    私の知らないうちにこのシリーズはアニメ化されていました。狸や天狗の登場するケバケバした原色という印象の強いこのお話は、まさにアニメ向き。あの「千と千尋の神隠し」のような世界観です。 京都を舞台とした狸の頭領一家の物語。その頭領の下鴨総一郎を父に持つ三男の矢三郎が主人公、彼には代々受け継がれてきた「阿呆の血」が流れています。このお話には様々なアクの強いキャラクターが登場しますが、今回は老ぼれ天狗の赤玉先生の後継ぎである美青年の二代目が英国から帰ってくることから始まります。彼らは1人の女性を巡って100年前に親子で死闘を繰り広げた経緯があり犬猿の仲。今回も決闘を繰り広げるのですが… その赤玉先生が恋い焦がれる美女、弁天と二代目との曰くつきの対決やら矢三郎の兄の長男矢一郎と結婚相手の将棋の好きな玉蘭、矢三郎の許嫁、海星の秘密など…登場するのはどれも愛すべきキャラクターばかりで読んでいくと逢いたくなるのでした。

    1
    投稿日: 2019.07.04
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    長かった!でもとても面白くて可愛い狸達と離れがたくて大事に読んでました。兎にも角にも狸が可愛い!そして阿保だ(笑)京都に行ったら本当にこんな毛玉達に会えそうな気がしてくるから不思議。天狗も空を飛んでそう。下鴨四兄弟がそれぞれ可愛くて活躍しててモタモタしてて今回はさらに面白い!わんこやにゃんこ好きなかた、京都に興味あるかた、ぜひとも読んでほしいです☆騙されたと思って手に取ればきっとトリコになるはず!いやぁ何回も再読しちゃうよこれは☆

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    投稿日: 2019.06.14
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    寿老人の正体ってもしかしてアレなのかな? あと弁天様が飲み込んだ石って「きつねのはなし」で出てきたアレかな?

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    投稿日: 2019.03.22
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    京都を舞台に、狸と天狗と人間が織り成す不思議な物語の第二弾。 母を愛する四兄弟。力を失いながら先生と呼ばれる老天狗。彼が恋する若き天狗・弁天。狸鍋を食べることを楽しみとする人間達。 皆がしょうもない欲でいざこざを起こしながら、物語は大きく動きだしていく。(いや、本当は小さいかもしれない) 当人達は大真面目、それでいてどこか夢のようにふわふわと、まるで狸に化かされているような気持ちになってくる一冊。

    1
    投稿日: 2019.03.13
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    森見登美彦の有頂天家族 二代目の帰朝を読みました。 有頂天家族の続編でした。 狸の名門、下鴨家の三男矢三郎が主人公の「阿呆の道よりほかに我を生かす道なし」という物語でした。 矢三郎と関わりのある老いぼれ天狗赤玉先生の二代目が英国から帰朝し、狸界は大騒ぎになります。 狸をも化かしてしまう幻術師の天満屋や矢三郎の父親を金曜倶楽部の鍋に落とした夷川早雲らが暗躍する中、矢三郎は前作と同じように金曜倶楽部に捕まってしまい、風前の灯火となってしまうのですが... 赤玉先生の弟子、弁天が何を考えているのか分からない、でも魅力的に映るのが不思議でした。

    1
    投稿日: 2019.03.10
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    有頂天家族の第二部! 第一部はアニメが始まる前によんだのですが、やっと第二部読めました。 相変わらずキャラクターたちがドタバタと面白かったです。

    0
    投稿日: 2019.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    早雲が生きていたとは思わずまんまと騙された。 キャラクターをあまり愛せなくて、そのせいかは分からないがクライマックスまでの道のりが長く感じられて読むのに苦労した。

    0
    投稿日: 2019.02.15
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    最高のエンタメ小説という感じ。舞台はスケールアップ、設定は深掘りされ、キャラクターの関係性は進展、新キャラクターも追加で正に正当進化と言えるんじゃないだろうか。 勿論一巻は面白かったけれど、二巻は圧倒的な面白さだった。続刊が待たれる

    0
    投稿日: 2018.09.24
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    京都という土地の魅力は、前作に比べて減ってしまったが、狸、天狗、人間の三すくみのドタバタ劇はよりパワーアップしている。海星とよりを戻した矢三郎と、弁天の関係は次作で、どうなるのか?

    0
    投稿日: 2018.08.11
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    化ける狸や天狗をあたかも実在するかの如く当然の存在として書かれているのが楽しいなぁ。 前作よりこなれてきたのか、登場人物?の馬鹿馬鹿しさがパワーアップしてきた印象です。 締切次郎から解放され、いつまでも楽しい作品を発表してくれることを切に願います。

    0
    投稿日: 2018.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2作目も面白かった!やっぱり読み始めるとすぐ狸たちの世界に引き込まれる。。家族愛あり、サスペンスあり、ラブロマンスありで最後まで飽きない。個人的には矢三郎と海星を応援したいけど、闇を抱えてる弁天から矢三郎は離れることができないところが読んでてむずむずした〜。

    0
    投稿日: 2018.07.13
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    有頂天家族の2作目 アニメを見てしまっているので、脳内で映像を再生しただけになってしまった アニメはほぼ原作通り それにしてもこの終わり方・・・ 明らかに続きがあるよね 次は早く出てほしいものです

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    投稿日: 2018.06.12
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    前巻を読んだのがだいぶ前だったので全く内容も登場人物も覚えていませんでしたが、補足もちょくちょくあったので思い返しながら読めました。結構な厚さに抵抗がありましたが面白くあっという間に読了できました。 終わり方がいまいちスッキリした感じがしないので続きがあるのかな。

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    投稿日: 2018.05.19
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    有頂天家族の第2部。 相変わらず面白すぎる!声を出して笑ってしまうので、外で読む場合は注意。 話の面白さは勿論、登場人物達の魅力や文章のテンポの良さなどどれを取っても最高です。 3部作らしいので次が最終巻…早く読みたい様なさみしい様な。

    1
    投稿日: 2018.05.09
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    狸と天狗と人間の世界は複層構造になっていて、ややこしいライバルや師弟関係や勢力争いがある。 そんな仕掛けはだんだん気にならなくなって、いつの間にかその世界になじんで普通に荒唐無稽な物語が楽しめてしまうのが作者の語りのうまさ。 一作目を読んだ時と違って、アニメで映像が植え付けられてしまったので想像の広がりが少し失われてしまったのが残念と言えば残念。

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    投稿日: 2018.03.27
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    好きすぎて、読むのが惜しくてついつい積み置きしてしまう森見さん。しかし出町座に映画を観に行く折、いま読まずしてどうすると思い、本作を携えて京都へ。まずは阪急から京阪に乗り換えるさい、レストラン菊水を見上げる。出町座はまさに桝形商店街の中にあります。この裏手辺りにコーポ桝形があるのかと思うと楽しさ倍増。 本作はいわば狸と天狗の与太話なわけですが、こんなにウキウキわくわくさせてくれる話がありましょうか。頭の中でイメージを膨らますことができなければ、これほどつまらん話もないでしょう(笑)。「うごうご」とか「ぽてぽて」とか、その擬態語もたまらなく好き。矢三郎を見習って、どんなことも楽しめる心の余裕を持ちたいなぁ。素晴らしき阿呆の道。

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    投稿日: 2018.03.12
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    前作に比べ、展開がスピーディーで面白かった! 二代目如意ヶ嶽薬師坊の帰朝、赤玉先生との確執、弁天との戦い、夷川早雲の暗躍などなど、問題目白押しで読んでて退屈しない。 前回に続き今回も矢二郎が、さりげな~く活躍。 矢二郎ファンとしては嬉しい限りです♪

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    投稿日: 2018.02.03
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    いやはやなんとまぁ、これでもか満載。もう一回読み直さなけりゃなにがなんやら。 み〜んなみんな裏切ってくれて嬉しい限り。 ららら、この続きはあるのかしら。

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    投稿日: 2018.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3 有頂天家族から1年後。赤玉先生の後継2代目が英国より帰朝。2代目と金曜倶楽部、狸、天狗の喧騒。面白きことは良きことなり。阿呆の血のしからしむるところ。など森見節。2代目と弁天との争い、矢一郎と玉蘭の結婚、矢一郎の偽右衛門への出世、矢三郎と海星の許嫁回帰など盛りだくさん。早雲の有馬温泉での立ち振る舞いからの夷川呉一郎への変身は驚いた。2代目に負けた弁天と矢一郎の最後のシーンが思わせぶり。弁天に必要なのは私ではない、狸であってはだめなのだと。弁天と矢三郎に何かありそうな感じ。なかなか面白い。

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    投稿日: 2018.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三部作になるらしい毛玉シリーズの第二部。 今回は人間関係がかなり動いた。 恋愛色も強いので、素直にときめくことができる場面も多し。 腐れ大学生の歪んだ恋愛を描いていた森見さんが……こんな爽やかな恋を描けるなんて……笑。 最初は前作よりもライトになったなあアニメの影響かなあと思っていたけれど、それも段々気にならなくなった。軽妙で語彙豊かな文章は健在。文字を追っているだけで本当に楽しい。 前作はシリアスな場面でもどこか暢気な狸的空気の中にあったが、今回は手に汗握る場面が多々。独逸製空気銃の存在のせいだと思う。ああいうはっきりとした物理的脅威が登場するのって、森見作品の中では初めて見るなあ。あれがファンタジーな京都世界の中で異彩を放っていたと思う。多分そのせいで悪人ポジションのキャラクターが本気で悪人に見えてしまった。 「天地間で偉いのはただひとり俺なのだ」という天狗を見るにつけ、同著者の『新釈走れメロス』に収められている『山月記』の斎藤秀太郎を思い出す。この人物に居場所を与えてやったのが本作、という感じ。本作の天狗の源流はこのキャラにあるんじゃないかな。

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    投稿日: 2018.01.05
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    アニメ観終わってから「これは端折られてる部分が結構あるはず!」といきり立って文庫購入。森見さんの作品は久しぶりに読んだ気がするけど、相変わらずどいつもこいつもオバカサンで愛せる。海星ほんと可愛い。 偽右衛門会議の立会人をめぐるイザコザでの、冷ややかに怒る弁天様 vs ヒーローみたいに現れる素敵な2代目のシーンが最高にクールでお気に入り。それに矢四郎も食べちゃいたいくらい可愛い。 アニメ2クール目を観ている真っ最中に京都に行く機会があって、ついに!念願の!京都森見巡りをしてきたわけなんですが!そこかしこの観光スポットに有頂天メンバーのパネルが置いてあって感無量でした。下鴨神社は意外と神々しいところだったし、何の変哲も無い百万遍交差点の写真を撮る私は地元民の目にはきっとおかしな人に映っただろうし、事情を知らない妹を鴨川デルタまで連れて行き「ここなんなの?」と訝しがられても気にすることなく、超満喫してきました。あぁ早く小津に会いたい。

    0
    投稿日: 2017.12.06
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    面白きことは良きことなり、をモットーに、阿呆の血のしからしむるところにより、天狗、人間、狸の三者の間に常に騒動を巻き起こす矢三郎と狸たち。そこへ矢三郎の師事する赤玉先生の二代目が百年ぶりに英国から帰朝し、またひと騒動始まる…。 一作目を読んだ頃には、アニメ化され、続編が出るほどの人気作品とは思われなかった(個人的にはナンバーワンだったけれど)のに、今やすっかり代表作のようになったシリーズ。 一作目に輪をかけて京都や琵琶湖、有馬、果ては四国にまで舞台を広げての大騒ぎ。 ほっこりするところと展開が目まぐるしいところと、ほどよい緩急が楽しめる。

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    投稿日: 2017.11.14
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    抜け目なく何もかも 考えていることと、 まったく何も 考えていないこと。 どちらも 同じようなものであること。

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    投稿日: 2017.10.27
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    なにより二代目がカッコいいのと、相変わらず弁天様が美しい。でも今回弁天様は敗北を喫するし、矢三郎は弁天様にちょっかいをかけながらも、狸であってはだめだって思うような、少し二人(?)の関係に線引きがされるお話だったかな、と思いました。個人的には天満屋さんの掻き回し具合が大好きで、とうとうこちらにもぽんぽこ仮面が!という活躍も楽しかったです。ふわふわした毛玉たちのお話は愉快でとてもいいー!

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    投稿日: 2017.10.22
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    有頂天家族の続編。 弁天の心の裏が読み取れるような読み取れないような…そんな心のモヤモヤ感が今までの森見作品とは違うところ。 森見さんってこんなアプローチもできるんだって感じました。

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    投稿日: 2017.10.12
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    今回も楽しかった! キャラクターが、前作より自分の中にすんなり入ってきて(慣れたのかも?)、世界観に浸れた感じ。 色々な二代目の登場にわくわくしつつ、やはり赤玉先生はすごい天狗なんだとか、弁天が前より優しい気がするとか、淀川教授の狸愛に感動したりした。 私はおばあちゃん狸が大好きです!

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    投稿日: 2017.10.03
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    一作目を読んでからずいぶん間が空いてしまって、何となくしか設定を覚えていなかったけど、所々でさりげなく前作の内容に触れられていて、読んでいるうちに思い出すことができた。 今回は長兄の初々しい恋路ににんまりしたり、天下無敵と思われた弁天さまの弱い一面が見られたりと、さらに登場人物(狸か天狗がほとんどだけど)の魅力が増している。 もちろん、ただキャラが立っているだけの物語ではなく、敵の策略が明るみに出てからの展開はスピード感があり、すべての伏線が収束していく様は読んでいて気持ちよかった。 物語の大枠も進んで、ラストは気になる展開に。最終巻は話を覚えているうちに出てほしいなあ。

    0
    投稿日: 2017.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    書くのに7年半掛かっているから、読むのに7日ぐらい掛かっても仕方ない。完結編はいつになるんだ?~下鴨矢三郎が矢四郎とツチノコを探していると天鵞絨のソファが降ってきた。降らせたのは百年前に父たる赤玉先生との恋の鞘当てに敗れ英国に逃れていた二代目だった。弁天に夢中になって縄張りを失った如意ヶ嶽薬師坊は果たし合いを行うが、最早屋上に上るのもやっとの有様に狸も世代交代を実感している。陰謀家の叔父・夷川早雲が雲隠れし偽右衛門として狸界を仕切る気の長兄・矢一郎は盟友の南禅寺と将棋勝負復活に奔走している。とはいっても将棋を指すのは南禅寺玉瀾と蛙になってしまった次兄の矢二郎だ。駒になる毛玉たちは勝手に動き回って勝負は台無しだが、盛り上がりは一番だった。玉欄は将棋で手を抜かないことを約して、長兄と将棋を指すようになり、赤玉先生の一喝で気持ちを吐露し仲が深くなりそうだ。二代目がホテルに住まいを構えられるのはポケットから無尽蔵にナポレオン金があふれ出てくるからだ。アルバイト先の骨董屋から呼び出されて迷惑な場所に小屋を拵えている天満屋という怪しい人間は幻術を使う。救ってくれたのは姿を見せない夷川海星だった。偽電気ブラン工場を父に代わって取り仕切り、兄の金閣・銀閣も抑えているが、口に悪さは相変わらずだ。夷川との確執を乗り越えたい周囲の者は婚約復活を目論んでいるようだ。天満屋が大津の菖蒲池画伯の許に顕れるのは、画伯が隠している地獄図にあるらしい。天満屋に独逸製空気銃で殺されそうになるところを救ってくれたのは世界周遊の旅から戻った弁天だった。二代目は師匠である赤玉先生との争いになった原因になった女性にそっくりな弁天で憎んでもいる。金閣・銀閣は南都から遣唐使船を借りようとしている下鴨家の邪魔をしようとして、南都の連中を買収して、下鴨家は次兄の偽叡電に赤玉茶釜エンジンを積んだが、案の定、夷川家との花火合戦から、二代目と弁天の争いに発展し、弁天はあっさりと撃墜されてしまった。金曜倶楽部の狸食いを阻止しようとする淀川教授が失踪し、有馬温泉にいると駆けつけると、失踪したはずの夷川早雲が金曜倶楽部に加えられようとしていて、矢三郎は地獄絵の中へ突き落とされるが、金曜倶楽部の一員である弁天が地獄に鬼の角集めに来ていて救われた。天満屋もいる中、御馳走を食い終わった淀川教授が狸愛を語って、天満屋に撃たれそうになっているのを、矢三郎はテーブルに乗って狸食いを推奨して、倶楽部に迎えられ、追い出された早雲が暴れて天満屋の空気銃で撃ち殺された。勿論、下鴨家の謀殺説も流れたが、急遽帰ってきた毛坊主になっていた長男の呉一郎の一喝で場が収まり、夷川家と下鴨家の融和、矢三郎と海星の婚約復活、矢一郎の偽右衛門就任もトントンと決まった。しかし選挙の立ち会いを弁天に代行させるという嫌がらせに、矢三郎は二代目の起用という奇策で対抗したが、弁天に睨まれる結果となり、洛中から逃げ出さざるを得なくなった。逃亡先の菖蒲池宅に許嫁の海星が長兄・呉一郎の行動の異様さについて延べに来た時、天満屋が空気銃を我らに向けた~毛皮付きの狸が鍋に落ちると、どんな料理になるのだろう? どもならんと思うのだけどネ

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    投稿日: 2017.08.25
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    前作の内容をやや忘れてしまっていたものの、 登場人物のメンバーが変わるわけでもないので、 読み進めるにつれて記憶がよみがえっていった。 相変わらずの森見節が炸裂していて、 文章を繰り返し味わうだけでもスルメのごとく、 より深みが出てゆくことは確実。 最後のクライマックスも一気に展開が動いてゆき、 収まるべきところに収まったという感じ。

    0
    投稿日: 2017.08.20
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    二代目が前面に出てくることはあまりないのだが、彼が帰朝したことによって狸界に波紋が広がった。「有馬地獄」での光景は夏の家族旅行で訪れた向陽閣をはじめ傾斜地に廃墟となってしまったホテルの建物をありありと思い出した。終盤の第七章で矢三郎と海星の絶体絶命、そして洟川早雲の野望が潰える瞬間の盛り上がりが最高だ。

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    投稿日: 2017.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現代京都を舞台に、狸と人間と天狗の引き起こす騒動を描く『有頂天家族』シリーズ第二部。 これが第二部で、物語は第三部『天狗大戦』まで続くとのこと。今回で矢三郎と海星の関係には一応の決着が着いた。となると次作は、弁天と二代目の話に決着がつけられるのかもしれないと思う。それともタイトルからすると、薬師坊が如意ヶ嶽を奪い返す展開があるのだろうか。次作を読めるときが今から楽しみ。 アニメ版を観てから読んだけれど、原作のほうが事件の経過をじっくりと描いていて入り込みやすかった。

    1
    投稿日: 2017.08.09
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    それなりに面白かったです。赤玉先生の二代目の登場によって、弁天の前作とは違った一面を見られたところが印象深いですね。もちろん前作同様笑えるところもあったし、あんまり難しいことを考えずに楽しく読めるところが美点だと思いました。 ただ物語の破天荒さ、勢いは前作のほうがあったかなあという気がします。ここは盛り上がるんじゃないか、っていう局面が意外とあっさり描かれていたりするのでちょっと拍子抜けしたりして。第五章以降は一続きの流れになっていますが、ちょっと長すぎた感もあります。

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    投稿日: 2017.07.29
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     7年振りの続編ということだったが、読めば森見ワールドが広がり、とても懐かしい感じがした。加えて一作目よりも物語に起伏があり、次が気になっていく展開だった。  狸、天狗、人間が織りなすファンタジーでありながら、京都の実際の場所を舞台にし、そして、人間味あふれる登場人物(?)ばかりであるからこそ、物語に入り込むことができ、読むたびに心が温まっていくのだと思う。

    1
    投稿日: 2017.07.10
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    楽しみすぎて読んでいなかったが、やはり楽しかった。 私も狸なのではないかと思うほど、阿呆の血が騒ぐ。 予想外の展開と、やはりという思いと。 第3部楽しみだなぁ。でもしばらく出ない気がするから、気長に待つ!

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    投稿日: 2017.07.06
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    ハードカバーを2年前に読んでますが、文庫版も購入。 やはり面白い。 アニメも観つつ、初めて読んだ際やアニメでも「?」と思った点が、読み直すと理解できたり、さらなる不思議が舞い降りたり。矢三郎の家族思いな所を改めて感じたり、矢一郎は末永く幸せになってしまえ等々、まだまだ感想が出てくるので、奥深くするめのような作品という、再度の感想。 第三部を楽しみにしつつ、京都にも行きたくなる毛深い一冊です。

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    投稿日: 2017.06.30