
総合評価
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powered by ブクログ情報の消化と消費の違い、本とは知性と等価なものか、知識と等価なものか、媒体がそれが保持する内容と独立して媒体自身の自立した意味を持つのか?本好きなものとしてまた考えさせられる。
0投稿日: 2018.10.24
powered by ブクログ本が書かれてから、電子書籍がだいぶ普及してきている時代になりました。携帯もスマホへ。でも、今でも十分説得力のある本。 「本」の業界全体の構造的問題の根深さを感じます。今更どうしようもない状況になりつつあるのでしょうか。
0投稿日: 2015.12.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第一章書店のみ読了。 うちの近所でも中規模の書店がなくなってしまった。 大型書店の出店攻勢は、他の小売業界すべてに共通することだが、本屋は返本できるせいで在庫を抱えるリスクがなく、空き店舗に誘致されやすいことに驚く。大手出版社が自社本を売ったらキャッシュバックするシステムのために、ほんとうの良著が軽く目立つ本に隠れて売れないのは嘆くべきであろう。
0投稿日: 2014.07.08
powered by ブクログ本を読むことは好きではあるが、本書を読んで「本をめぐる世界」を初めて知ることができたように思えた。 「版元-取次-書店-読者」という本をめぐる世界が、日本においてここまで、どうしようもなく行き詰っているとは知らなかった。 「編集」や「図書館」などについても初めて知ることも多く、その意味では「知らない世界」を知ることができたのだが、本書はいまひとつ読む魅力に欠ける。 これは、やはり「どうしようもなく行き詰った世界」の紹介だけに、この世界に「夢」というか「面白みが欠ける」せいではないか。 それにしても、著者の膨大かつ緻密な取材力は健在である。 よき取材対象に恵まれたときの著者の本は★5つなのだが、本書はややあまでみても、★三つが良いとこかと思えた。
0投稿日: 2014.03.26
powered by ブクログたまにベストセラーランキングなどを見ると驚く。宗教関係は除いたとしても、どうしてこんな本が売れているのかって。同じく、山手線をジャックして広告をしている本のあまりのつまらなそう度合いにもあきれる。 あきれるって言ったって、実際にそれが売れているのだし、そもそも人様の好みに偉そうなことをいうべきではない。それは分かっている。分かっているけど、「全然分かんねえよ。」と思う。 その反面、私は新聞の書評欄が好きだ。実際に出ている本をみても、いい本が多いと思う。こういう本が出版されて、実際に金を出して買っている人がいるというのはいいものだなと思う。 この断層はどこでできるのだろうか。 私が傲慢な教養主義者だから? 私は本屋が苦手だし、嫌いだ。本屋に行くと脅迫されている気がする。 私が好きなのは図書館とAmazonだ。読む、検索する、読む、検索する、この流れが一番いい。例えば、この本を読んで、藤原書店の「地中海」を図書館でネットから予約した。図書館になかったらAmazonで検索し古本を探す。それでもなかったら新刊を買う。 だいたい、この本も図書館で借りたものである。安く上げることが目的ではないので(安いほうがありがたいけど)、著者には申し訳ないと思いながらも、だってしょうがないじゃない、って思う。 本が好きなだけに、こういうのは一体何なのだろうと思ってこの本を読んでみた。だけど結局よくわからなかった。 ただずっと読みながら思っていたことが、最終章の最後で言及されていて、それはうれしかった。 「読者はパトロンなのだ」って。 うん。そう思う。だって、この本を読んでいてずっと意外に思っていたのは、「本というのは初版で500部〜2000部ぐらいしか刷らない」ということだった。そんなので(カツカツとはいえ)成り立つの? というのが意外だった。 だったらこんなの、最初から顔の見える商売じゃん。お得意さんが1000人だったら、個体認識するのが最初からあたりまえじゃないのか? なぜそれができないのか、というところから逆算して考えるべきじゃないのかな。 「1000人のお得意さんにリピートオーダーをしてもらう」というビジネスモデルをまず考え、それを実現するツールとして、本とか書店とか集金方法とかを考えるべきなんじゃないかな。 ベストセラーはビジネスモデルが違う。こっちは一見さん相手に大量生産大量露出大量販売するもので、だったら薄利多売にすればいいのに、バーゲニングパワーの使えない今の商慣習が問題になると思う。 思うに、二つのビジネスモデルが同じ体裁で並んでいて、ごっちゃになっているから、「結局よう分からん」と思ってしまったのではないかと思う。
2投稿日: 2013.09.06
powered by ブクログ消えていった魅力的な本、本屋の佇まい、そして私たち自身の本への熱い思い。著者は渾身を込めて、出版の洪水、本屋の金太郎化、ベストセラー本の無料貸本屋と化しつつある公共図書館の悩み、かっての良心大手出版社(筑摩、みすず・・・)の悩み、幻冬舎の興隆に見るベストセラーの誕生裏話、地方出版社の動向、書評そのものの変化(ベスト10という考え方の始まり)、電子化の流れと今後への影響予測(一言で言ってもオンライン書店、電子本、そしてオンデマンド印刷など幅広い)など、様々な切り口から溢れる本と文化が必ずしも一致せず、むしろ文化の廃退を招いている本質に迫っていきます。いきつくところ一般読者である私たち自身が問われている、極めて鋭い本でした。紹介されている「本の花束」という書評雑誌はぜひお薦めのようです。
0投稿日: 2013.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
出版業界の不況の波を 作家・版元・取次等の立ち位置からしかみえないリアルなインタビューを通して切り込んでいて、おもしろかったです。 紀伊国屋・ジュンク堂社長の話も、興味深く。 でもなにより 出版先が奨励金目当てで店頭スペースをつくり、平積みにし、1冊でも多くその対象となっている本を売る。 その結果、ベストセラーと言われる本になる、というのに驚きました。 ベストセラー=売れている本 だから、嘘ではないのだけれど。 これからは○○万部突破!ってあっても 「ふうん?これはホントにそうなったのか、つくられたのか、どっち?」 って斜めからみてしまいそう。・・・うーん、嫌。そんな自分。
0投稿日: 2012.12.11
powered by ブクログ2001年の本なので情報がやや古いが、業界を知るには十分な内容。10年経って、出版業界の衰退が更に進んでいることが分かる。
0投稿日: 2012.09.24
powered by ブクログ実際は文庫版を上下巻で読みました。 本という媒体を殺したのは一体誰か? という考え方から筆者は捜査を始めます。本屋なのか? 出版社なのか? それとも読者なのか? もしかしたらその疑問に終わりはないのかもしれません。
0投稿日: 2012.05.10
powered by ブクログ極論すると、結局 ”本を殺す” のは「読者の劣化」だと思っています。 もちろん、”本を殺す” 原因や理由は一つや二つではなくいろいろ複合しているし、複雑にからみあって悪循環になっているところもあると思うけれど。 とてもショッキングなタイトル。 書かれた事実のどれもが、書店で働いていた頃「そうだ、そうだ」と思っていたことばかり。 だって、ニーズに合わせて供給していくのが商業の基本ですよね。 買ってくれる本を作ろうというのは何も間違っていない、でも、買ってくれる本を作ろうとすると、一過性の大ヒット狙いということになってしまう。 それは、大方のお客さんの求めているものがそれだから。 長く愛される良書を売っていくためには、長く愛してくれる目の越えたお客さんありき、じゃないでしょうか。
0投稿日: 2011.07.07
powered by ブクログ活字離れ、少子化、出版界の制度疲労、そしてデジタル化の波… いま、グーテンベルク以来の巨大な地殻変動。 未曾有の危機に、「本」が悲鳴を上げている。 この「事件」を、豪腕「大宅賞」作家が取材・執筆に 丸2年1千枚に刻み込んだ渾身のノンフィクション。 この本は「読みたいと思う本がなぜ書店の店頭に並ばないのか、 注文しても手に入らないのか」という読者のナイーブな疑問に 明快に答えてくれます。 書店、取次、出版社、図書館の視点から、2年の歳月をかけて 全国の「本」の現場で活躍している数百人の関係者に取材した 努力には頭が下がります。 今、出版業界に求められていることは 「読者のニーズに応える本をつくること」 これに尽きます。 これだと思った本は意地でも売る覚悟も必要です。 本を生かすも殺すも、出版業界にかかっています。 出口の見えない構造的な出版不況の中、独自の経営感覚で 活躍している全国各地の書店主の方たちの生の声に接することが できたのは大きな収穫です。 「こういう本屋が各地に残っているのなら、いつかその店を 訪れてみたい」という気にさせられます。
0投稿日: 2010.05.13
powered by ブクログ2010年3月23日読了。 著者と読者の間にある、編集者、出版社、地方出版社、取次、書店、図書館、書評、電子出版のルポタージュ。 もともとは雑誌に『「本」は届いているか』という題で連載していたものだそうで、そのテーマであれば取材対象に過不足はないと思うが、「だれが殺すのか」となったら、読者と著者も入れないと現状を網羅したことにならないのではないか。 著者の、自分の欲しい本が本屋にないのはなぜかという問題意識から出発したようにも思えたが、全体を貫く著者の問題意識がくみ取れず、何を主張したいのかがわからず、何だかうんざりした。 岩波書店へのインタビューでは、岩波の本が昔のように売れないのは、読者のニーズをくみ取れていないからだと言い、図書館に対しては、利用者至上主義ではなく、真の読者を育てるのが図書館のやるべきことではないかと言うのは、ちょっと矛盾に感じた。 読んでいて、昭和時代には、近代的教養を頂点にした読書界みたいなのがあって、真の読者というのはその社会に属している人のことなのかなと思った。今の出版不況は、近代的教養の権威が揺らぎ、なくなっていく中で、読書界の読者が減り、その外にお客さんを求めなければならなくなったというのが主原因で、もともと近代的教養から距離を置いていたところはあまり困っていないように見えた。 著者は、教養主義、権威主義に嫌悪感があるようだったが、読書界の住人という意味では、十分教養主義的、権威主義的に見えた。 2001年刊行であり、今の視点で見ると以上のように思えるが、当時であれば、意外と著者の本に対する愛着に共感したかもしれない。今の状況を著者がどう思っているのか聞いてみたい。 電子出版にも触れられているが、当時はまだまだネットは貧弱で、CD-ROMが主要なメディアだったようだ。紙ではできないことが期待されていて、紙のメディアとしての地位が危うくなっている今日から見ると、隔世の感がある。
0投稿日: 2010.03.26
powered by ブクログ町の本屋さんの減少、出版不況、amazonに代表されるオンライン本屋の登場といったまさに出版業界にとっての変革期といっても良い20世紀末から21世紀初頭に書かれたのがこの本。取次ぎ、出版社・編集者、図書館など、この業界全体に潜む問題について深く切り込んでいる。 この本の出版から7年が経過した今、状況は改善に向かうばかりか出版不況はさらに深まり、名門雑誌の廃刊も相次ぐなどこの業界を取り囲む状況は一層悪化していると言ってもいいだろう。この現状を筆者はどのように考えているのか、そして出版業界はどこへ向かっていくと考えているのか。是非とも、聞いてみたいと思わせる作品だった。
0投稿日: 2008.09.29
powered by ブクログカムカム先輩に勧められ、就活本の類でも「これは良い!」と書かれていた本。普段新書を読まないだけに最初は苦手意識があったのですが、否この本は素晴らしい!!本に関わる世界を取次・書店・編集者・地方出版・印刷・図書館・書評・電子図書などなど様々な視点から見たルポルタージュです。2000年のデータで書かれていても、「そうなってるんだ!」という驚きが。。。電子図書って、2000年の段階で存在してたのね…。勿論これは著者の意見でまとめられた本であり、異論反論も世の中にはあるだろうけど、これだけの角度から「本」を見つめなおした本って早々ないんじゃないだろうか。インタビューなどで構成されているため、著者の労力も半端なかったことだろう…。「本の世界ってこうなってるんだ!」と、新しく知れる部分も多かった。別にマスコミ業界に興味無い人でも、読めば得られるものもあると思う。いや、ホント勉強になりました。
0投稿日: 2007.10.16
powered by ブクログ就活中に出版業界の研究をするために読んだ。やや主観が強すぎる気がしないでもないけど、日本中の膨大な数の会社と人に当たって取材+インタビューを敢行したのはすごい。図書館の章はこれからも参考にさせてもらいます。
0投稿日: 2006.01.01
powered by ブクログ本が好きな人には現在の出版界がいかに危うい状況にあるか知るためにも読んでもらいたい。 本好きならば、図書館で借りるばかりでなく本を買いましょう
0投稿日: 2004.12.26
powered by ブクログ世の中出版不況です。今さら私が申し上げることでもありませんが、なかなか深刻に不況なんです。正直言って出版業界の末端を担うワタクシたちは、経費削減の影響をモロに被るので、キツいことこの上ないったらありません。幸いワタシは景気のいい頃の業界を知らないので、「こんなものか」、と思うこともできますが。 日本経済全体が停滞しているとは言え、この出版不況のそもそもの犯人は誰なんでしょ? 出版社? 取次ぎ? 書店? 著者? 読者? 特に、哲学書や歴史書などのお堅い教養モノがここ10年でパッタリと売れなくなっているそうです。 で、何が売れているかと言うと、「なぜあの人は○○なのか」という、簡単に答えが見つかるハウツー本。 もしくは、「○○はどこへ行った?」などの薄っぺらな寓話本。 だって企画も製作も安くできるし、読む方も一時間でラクーに読めちゃうもんねえ。 まさに不況の申し子ともいうべきジャンルです。 かく言うワタシも人の非難ばかりしてはいられません。 お金のために、ときには突貫工事の本作りに加担し、本殺しの片棒をかつぐこともあるのです。 しかしですね、これを読むと、本当に、「自分がやっている仕事はこれでいいのか?」と疑問を持ってしまうのです。 佐野眞一氏はストーカーかと見まがうほどとても丁寧な取材をされることで有名ですが、本書もありとあらゆる角度から、ありとあらゆる業界の、ありとあらゆる人たちを取材し、たっぷりと時間をかけて書かれています。 再販制度にどっぷり浸かった出版社の現状を憂え、ベストセラー本を大量購入する図書館に疑問を抱き、やがて到来するであろう電子出版の波に戦々恐々としながらも希望を持ち......。 こんなに質・量ともにずっしりと読み応えがあり、読後も考えさせられる本ってなかなかあるもんじゃありません。 ってそれがそもそも困ったことなんでしょうね......。 ちなみに2002年5月には本書の続編『だれが「本」を殺すのか 延長戦』も出版されています。 こちらは前作を出版した後の講演、対談、書評を収録し、その影響を浮き彫りにする形になっています。(02.7.28記)
0投稿日: 2004.10.04
