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総合評価

283件)
4.1
107
81
60
7
1
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    マリア&江神のシリーズ3作目。四国出身の私としては、四国の山中が舞台でなんか嬉しいし、でもって傑作だったからなお嬉しい。(とはいえ、地理的・地域的な特徴とかは特になかったけども。。) 橋を隔てて2箇所で発生した殺人事件を江神部長とアリスたちがそれぞれ謎解きして、最後まで面白かった。アリスとマリアの微妙な関係が気になるな。

    0
    投稿日: 2026.02.10
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    2026年2月読了。  学生アリスシリーズ3作目は二つの閉ざされた村で起こる殺人事件を描く傑作だ。驚くべきはそのボリューム、なんと700ページにもわたっている。その中で読者への挑戦状が三度も挟まるという大胆な構成も圧巻だ。最初から最後まで中だるみすることなく読み進められるのもさすがといえる。贅沢なミステリーの時間を堪能できる至極の一冊だ。  今作は山奥にぽつんとある限界集落の夏森村と、そこから一本の橋で繋がる芸術家たちの駆け込み寺となっている木更村が舞台となっている。事件はそれぞれの村で起こるのだが、嵐の影響で橋が断絶したため二つの村を行き来することができなくなってしまう。そこで、アリス・織田・望月の夏森村サイド、江神・マリアの木更村サイドに分かれてそれぞれの事件にあたることになる。おなじみ推理小説研究会の面々全員が活躍するところが魅力的だ。江神さんは言わずもがな、織田や望月も冴えた推理を披露するところが頼もしい。  一番の見どころは三度はさまる読者への挑戦状だろう。なぜ三度も挑戦状が?とはじめ疑問に思ったが読んでみれば納得だ。今作は三つの謎が連関して一つの大きな事件を描いているのである。そのつながりが明らかになったとき、作者のトリックにまんまんとハマっていたことに気づくだろう。その驚きと戦慄は700ページを読むだけの価値があった。  また、今作は江神さんの人物像がより深められている点でも興味深かった。マリアとの関係性も今後どう発展していくのか気になるところだ。

    1
    投稿日: 2026.02.03
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    長編で読み応え抜群だった。こういう作品によくある派手などんでん返しは無かったが、とことん正統を貫いており、気持ちよく読了できるミステリー作品であった。初めての有栖川有栖の作品であったが、日常ではあまり触れない単語や表現がふんだんに使われており、小説を読む楽しさを感じられた一作だった。

    0
    投稿日: 2026.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結構分厚く、スキマ時間では処理しきれなかった…。結局、こんな時間まで読んでしまった(あと100ページだし!と) 分断されたふたつの村で起こる殺人事件。 傷心のマリアがぐだぐだしているのがまぁなんとも。(人間らしくはあるけれども) 章(視点)が交互になっているから飽きることなく、次はこの村で何が起こるのか?と各章を楽しめたと思う。 先輩から「あれは最高傑作だよー」と聞いていたので、やっぱり期待値上げて読んでしまった。 あげた割には、そこまで落胆せずに楽しめたのでは。 江神さんの過去も知れたし!よし! 続きはまたいつか。

    0
    投稿日: 2026.01.16
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    「皆さんに、娘を連れ戻してほしいのです」 外部の人間が入ることを許されない、芸術家の村へ行ったまま戻らないマリア。 交通手段が途絶された大好物のクローズドサークルに、さらに鍾乳洞まで登場する。 閉所恐怖症なので、ひとつ道を間違えたら戻れなくなりそうな空間のドキドキと、ミステリが重なって楽しさが倍増した。 探偵不在の中で織田・望月・アリスの3人が手探りで必死に頑張る姿が微笑ましい。 読んでいる途中で、何だか既視感があると思ったら、過去に読んだあの作品はこの『双頭の悪魔』がモチーフだったんだと気づいた。 古典的な雰囲気と、最後まで犯人が誰なのかわからないという、王道の本格ミステリをしっかり味わえる一冊だった。 「読者への挑戦」が3回も用意されていて、論理的な謎解きが好きな人にはかなり挑み甲斐があると思う。 シリーズ最高峰と言われるのも納得。 だけど、自分の好きなタイプかと考えると、ちょっと違うんだよなぁ。 自分は論理的なことより心情の方に興味が向くタイプなので、犯人の動機や芸術家村での人間ドラマがもっと読みたかった。 あとは、前作同様に大学生の江神1人にちょっと背負わせすぎでは……と、気の毒にも感じてしまった。江神は辛い過去がありそうなので、これ以上重荷を背負わせないでほしい。 3作品を読んでみて、江神シリーズはロジック寄りのように感じて、火村シリーズの方が合ってると実感したので、次はいったん火村シリーズに戻ろうと思う。 大学生たちの青春模様も楽しいけど、火村&アリスのコンビに会いたくなってしまう。

    81
    投稿日: 2026.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これぞ本格ミステリーと思う作品だった。 有栖川先生の作品を読むのは初めてだったが、今となっては古典的のように感じるトリックも当時は画期的だったことが伺えるし、それでも時代を感じさせない文章力、構成力は圧倒的と言わざるを得ない。 気になる点は2点。 一つは、交換殺人に仲介人を設けるという素晴らしいアイデアだが、これは実行犯二人とも始末しないと成り立たないのではと思うところ。室木も殺すつもりだったのだろうか。それとも絶対露見しないと考えていたのか。この手のトリックにおいて一番の肝となる信頼関係が薄い、また仲介人が非力過ぎて私ならこの人が実行犯になれると信じられない。 二つは、犯人に慈悲という名目で自死する機会を与えたこと。今回の犯人の動機は極めて利己的で、同情の余地が無いのに、オリエント急行でも気取っているのか。コナンくんも探偵は犯人を死なせてはいけないとよく言うが、江神は探偵足り得ないのか。 長々と文句を書いてしまったがこれ以外は完璧と感じたので、他の作品も読む。

    1
    投稿日: 2026.01.04
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    このオチは分かりませんでした。 読者への挑戦状が3度突きつけられる意欲作。 僕はそもそも推理しながらミステリを読まないので、あまり熟考せず真相パートに入っちゃうんですよね。 なので、エラリー・クイーンばりに、江上が明晰な推理を披露してもちょっと空中戦を観ている感じになると言うか…。僕は新本格作家さんはけっこう好きだけど、ここまで直球ストレートすぎるミステリだと逆にポカーンとしちゃうのかも。

    0
    投稿日: 2025.12.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学生アリスシリーズ第3巻。 前作の結末から話が続き、失踪したマリアを追った先が舞台。タイトル通り、川で分断された2つの村それぞれで殺人が起こり江神サイド、アリスサイドで推理が展開される。 2箇所の殺人がどう結末に辿り着くのか予想ができず、途中3回もある読者への挑戦もサッパリでした‥。 割と動機が軽め?に見えたのと、かなり長い物語だったので集中力がもたなかったかな。とはいえ、メイン登場人物の掘り下げが結構進んだ感があり、次巻が楽しみです。

    31
    投稿日: 2025.12.13
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    二つの話を同時に読んでる感じが良い。 マリアがあの村に受け入れられたのがまず納得いってないけれど、美女ならまぁしゃあないか?そしてあそこまで他人に迷惑をかけてるマリア、もう大人なんだからさぁ…って。 香水のトリックや郵便物のトリック、この作者のトリックは突飛なものじゃなくて好き。 分厚さも気にならないくらい面白かった。

    1
    投稿日: 2025.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっと長かったけど、おもしろかった!! 前作から読んだので、江神先輩含むメンバーたちにまた会えたのが嬉しかった。 交換殺人だけじゃなく合間に1人はいっていたとは、、そして郵便局員さん。夢が本当に夢だったんだね。 トリックをまた忘れたころに読み返したいなあ。

    0
    投稿日: 2025.11.19
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    学生アリスシリーズ三作目。 隔絶された二つの村で起こる複数の殺人事件。 分厚い本なので、これは時間かかるかなぁと思っていたけど、読み始めると止まらなかった。一つの小説だけど、二作読んでいるみたいなところもあって、なかなかの充足感。 EMCメンバーも分断され、それぞれが立ち向かう推理が面白い。江神さんの華麗な推理も、アリスたちのあーでもないこーでもないと話し合いながらの推理も、どちらも楽しめた。 傷心のマリアが、またEMCに戻ってきますように。 設定も絶妙だし、トリックもなるほどだし、個人的にはアリスたちの会話のノリがけっこう好き。 有栖川有栖、読み始めてよかったなぁ。読む作品がたくさんあって、楽しみ。

    7
    投稿日: 2025.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。何回読んでも最高に面白い。傑作! ただ以下疑問(ネタバレあり!!!) 室木による相原殺人ですが、江神推理によると 「室木が相原に「千原の写真を買いたい」と呼びかけ(殺害するタイミングを作るため)、相原が室木を呼び出し、その商談中に室木が相原を殺した」てな感じでしたが、取引になった写真は千原ではなく鍾乳洞ですかね。 相原はそもそも撮れてない千原の写真を渡せないし、撮れてたとしても売らなそう。 室木は相原を呼び出すためにはなんの写真でもよかったし、千原より鍾乳洞の方が怪しまれない。

    3
    投稿日: 2025.09.17
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    中学生時代ミステリを読んでいたら後輩に有栖川有栖を読んでください先輩!!と言われていたもののあんまり手をつけてなかったアリスシリーズ 面白い!!! 読者への挑戦が3回差し込まれていて自分の推理が当たった時のミステリファンのアハ体験たるや脳内麻薬。 分厚いミステリの場合 とにかく前半、事件が起こるまでの人物や舞台の描写シーンは丁寧な伏線と知りながら進まない展開に耐えるしかないので正直前半を乗り切れれば何回も読み返して推理をしたい1冊。 いやー名作。

    1
    投稿日: 2025.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    700ページくらいあるので、こりゃ大変だな…と思ってたけど、おもしろくて最後までスルスルと読み進められた! 所々で出てくる過去の事件については後半で明かされるのかなと思ってたら、これはまた別のお話なのね。前作も気になってしまった。 読み終えるまでが長いけど、舞台が交互に入れ替わるので意外と飽きないのがよかった。 元々1999年刊行らしく、スマホはもちろんガラケーも個々で持っていない設定なんだけど、有栖たちのやり取りとかを見ているとそこまで古めかしさを感じさせないから、抵抗感なく読めたのもよかった。 推理研究会のメンバーも良かったなぁ〜と思いつつ、読み終えた今も織田と望月の区別は全くついていない。彼らのビジュアルとか人物的背景に関する説明があまりなく、深掘りもされなかったので、最後までどっちがどっちか分からず「相棒の二人のどちらかが話してる」認識のまま終わってしまったんだよなぁ〜。 この辺は前シリーズ読んでいる人はもっとよくわかるのかな? 今思うと、夏みかんとむき卵?だっけ?のほうがしっかり紹介されてた気すらする。 でも江神さんカッコ良すぎるし、夏森村三人衆も等身大の大学生らしくてよかったし、マリアもよくがんばってた。 ちなみに冒頭のマリアは普通にイライラする。過去シリーズで何があったか知らないから、序盤はなんやこいついい加減にせーよって思いながら読んでた。 あとは有栖が魅力的な主人公と感じる要素がちょっと少なかったんだよな〜もちろん嫌なやつでも無いんだけど、可もなく不可もなくというか、害もないけど魅力も薄いというか…!この辺も前シリーズ読んでたら大きく印象が変わるのかも…! でも彼らの絆は見ていてホッコリするしみんないい子たちだから、 たぶんみんなの魅力をもっと知るには過去作読んだ方がよいのかも。 トリックとかは、どれもなるほどー!ってなるし、伏線も含めて読み応えあるものだった。 夏森村三人衆がいろいろ推理していく過程は、江神さんみたいに瞬間的で鮮やかでお見事!みたいな神技ではないんだけど、逆にそれがすごくよかった。読んでいる自分も一緒になって捜査・推理しているような体験ができるので、有栖たちと一緒にハラハラドキドキしながら一つずつ考え、推理できるのが楽しい。 反対に江神さんパートはもう神の所業と言わんばかりの観察力・洞察力・推理力で、こっちはこっちでおもしろい!マリアが視聴者視点になってくれていて、マリアと同じ気持ちで江神さんに付いて行く気分を擬似体験できてよかった。 全ての謎が解けた時、江神さんの「悪魔」という言葉は最もやな…と鮮やかな推理に感動しながらも、 犯人、この村が解散するかもってだけでそこまでする…?!という衝撃と若干の違和感があったんだけど、自分の安住の地を奪われるかもという恐怖はやっぱり計り知れないんだろうし、経緯がどうであれ「理不尽」と感じてしまうものなのかなぁ? 生活もかかっているのであれば尚更、文字通り生死に、もしくは快適な生活からの転落に関わってくる?と考えると、何をしてでも阻止せねば、となる気持ちも分かるけど、普通人殺そうとは中々ならんし、ましてやあれだけの事を一気にやり切る行動力と執念が恐ろしい…。 にしても舵の切る方向間違えすぎよな…追い詰められると冷静な判断できないとはいえ、とんでもない方に思い切ったな…という恐怖。 長くなったので結論。生涯ここで暮らせますとか契約書交わしてたわけでもなさそうだし、衣食住養ってもらっていながら、目立った結果や功績が出せずにいる中で、菊乃の結婚により環境が変わりそう!イヤ!という至極身勝手な理由で人を殺すのはさすがに擁護できません…! でもな〜急に世に放り出させるのかもという不安は計り知れないだろうからなぁ〜。まぁでもみんな何かしらイヤなことにも耐えながらなんとか働いたりしてるんだと思うよ〜!!!!!!!!

    0
    投稿日: 2025.09.08
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    91点:「どうして僕に彼女の声を聞かせてくれないんですか?」思わずそんなことを言ってしまった。 中だるみすることなく最後までおもしろい大傑作。個人的に好きなパートはやはりアリス、もち、信長がそれぞれの推理を話したりそれにツッコミをいれたり、意外と真相に近づいていたりするかけあいのところ。 登場人物も作者も、事件の謎=ミステリということに関してなんとなく誤魔化したりあやふやにしたりメタに逃げたりせず、正面から堂々と立ち向かおうという姿勢はどんなに賞賛してもしすぎるということはない。30年以上売れ続けているのは驚異!

    0
    投稿日: 2025.07.23
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    学生アリスシリーズの3作目。 外界と連絡の取れない孤島状態を「二つ」用意し、それぞれで殺人事件が起きるという状況が魅力的。キャラクターのポジションも固まり、それぞれのチームに分かれて推理を行う様子は板に付いたものである。だって皆さんもうすっかり殺人事件に慣れちゃってる様子ですし。『名探偵コナン』を小説にしたらこんな具合になるんだろうなあという親近感さえ覚えました。順序が逆なのは承知の上で。 文庫にして700ページほどあるのだけど、さほど長さを感じないのは、クセが少なく読みやすい文体と、ゲーム的なわかりやすい状況設定からくるものだろう。舞台を用意し犯人当てを行うことに重きを置いているため、冒頭の孤島に居残りを決めるマリアの心理が理解できなかったり、主人公であるアリスの魅力が弱々だったり、推理パートに入ってからの緊迫感が薄かったりと、傑作と謳われているわりには小説として軟弱さもあると思うのだけど、本小説の魅力はゲームブックに近い軽さと遊び要素にあるはずなので、そこを楽しんでなんぼかと。

    5
    投稿日: 2025.07.03
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    1,2作目は登場人物の名前を覚えるのが大変だったけど、今作は皆職業がはっきりしていたからかすぐに名前を覚えて入り込めた。 この人怪しいな?あれ、違ったか?と考えながら読むのが楽しい。2つの村、という場面の設定も面白かった。

    1
    投稿日: 2025.06.17
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    学生アリスシリーズの第三弾。 あまりの分厚さに驚愕しました。 第一、第二と読み進めてからの第三弾だったので、なぜマリアが傷心なのかも、すんなり理解できました。 この第三弾だけでも読めるのだけど、特に第二の『孤島パズル』を読んでからの方が分かりやすいと思います。 とにかく、タイトルが秀逸と思ったこの内容。 今回は、一人称がアリスだけではなく、マリアと交互に訪れ、殺人事件もそうだし、まさに双頭でした。 名探偵江神先輩の論理的な推理と、アリス達ただのミステリー好きの凡人達が紆余曲折しながらも真実に近付く推理の違いが興味深いです。 そして、やはり最後は再び登場の江神先輩の名推理による鮮やかな幕引きは、全てが氷解する爽快さです。 マリアはね、単に個人的に好きなタイプでは無いので、最初はあまり共感出来なかったんだけど、最後にはやはり推理研を形作るピースの一つなんだなぁと、思うに至りました。 第一弾の『月光ゲーム』の時には、青春してる青臭いアリス達があまり好きではなかったけど、第三弾まで読んで、学生アリスには学生アリスなりの色と味が感じられるようになった気がします。

    0
    投稿日: 2025.05.14
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    四国山中に孤立する芸術家の村へ行ったまま戻らないマリア。英都大学推理研の一行は大雨のなか村への潜入を図るが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断された江神・マリアと、望月・織田・アリス――双方が殺人事件に巻き込まれ、各各の真相究明が始まる。読者への挑戦が三度添えられた、犯人当ての限界に挑む大作。 興味本位で読んでみたら、かなり長くて本も厚くて読むのに苦労した…とにかく長い。一体、どこでどうやって解決するのか分からなくて、大変だった。 川で隔てた村のこちらとあちらで殺人事件が起こる。この向こうの村が、芸術家が集まる謎の村で、正直なんか怪しいし、きっとマリアちゃんは洗脳されてるんだろうなと思ってしまった。マリアちゃんの親が心配して、江神さんたちに依頼するの分かる…ってなった。親としては心配だよなぁ。だって、19歳の一人娘が、山奥の謎の村に出奔して、迎えに行ったら、村びとに追い払われちゃうんだもん。 この話の前に、このグループはある殺人事件に巻き込まれたようで、その傷心旅行じゃないけど、それで家出をしてしまったらしいマリアちゃん。そっちの話読んでなかったけど、読んでなくても全然読めたから良かったけど、せっかく傷心旅行で出てきたのに、またここで殺人事件に遭うなんて本当に可哀想って思ってしまった。 私にとっては、初めてだった江神さん。ちょっといつもの教授より好きかもしれないと思ってしまった。マリアちゃんもだけど、みんなが信頼している先輩。少し過去が重そうだけど、なんか好きだなぁと思った。少しこの先輩の活躍が見たいから、この作品の前のやつとあとのやつ読もうかなと思ったりした。だけど、これと同じように長くて厚かったら挫折してしまいそうなかんじがする… マリアちゃんが、少し元気になったようで良かった。アリスとくっつくのかなぁとか考えてみたり。もうくっついてしまえ。 2025.3.30 読了

    0
    投稿日: 2025.03.30
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    初読はおそらく単行本刊行時。著者の作品で最も印象に残っている。 改めて驚くのは犯人やそのトリックというよりも、とことんストイックな論理展開。 圧巻。 余談。 アリスもマリアも一人称で、そもそも割とフラットな文体のため、ぼうっと読んでいるとどちらの視点かわからなくなるときがある。 もしかしてこれもなんらかの狙い?そんなことはない。

    0
    投稿日: 2025.03.19
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    学生アリスシリーズ3弾 面白かったです! 難解でした! 有栖川先生の作品は読みやすくて面白い! 今回は二つの場所で事件が起こる感じでどう繋がってるのかとドキドキしましたね! アリスも確約して嬉しかったです!

    0
    投稿日: 2025.03.03
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    学生アリスシリーズ第三弾。 今回は、江神とアリスが別々の事件を推理します。 アリス側とマリア側の視点が入れ替わりながら物語が進行します。 色々な可能性を否定しながら、犯人を絞り込んでいくフーダニットでした。 しかも、読者への挑戦が3回もありました。

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    犯人の名前を明かされた時に「うわっ!」と思った。双頭の悪魔というタイトルはまさに内容を表している。 鍾乳洞に行ってみたいよ。

    12
    投稿日: 2025.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学生アリスシリーズ第3弾。 音信不通の麻里亜を追って芸術家が集まる木更村へ向かった江神一行。そこで災害に巻き込まれ木更村と隣の夏森村にメンバーが別れてしまう。復旧を待っているとそこで奇妙な殺人事件が双方で発生し...という物語。 非常に濃厚で面白かったです!!絶妙に怪しい登場人物達、隔絶されている木更村、現場に巻かれた香水 etc...。ミステリー好きには堪らない内容でとても満足です。今回は超長編と言うことも有り、『読者への挑戦状』が3回も登場し、その後の解決編もキチンと伏線を回収していくところがとても清々しかったです。そして2つの挑戦状の答えが出ても、それを凌駕する真相にはとても驚かされました。 ○○殺人はなんとなくピンときていたものの、真相である○○殺人のプロデューサーXの正体にはミスリードもあり分からなかったです。江神と対峙しているときは話し方が、冴子っぽいなと思っていたらまさかの人物で引っかかってしまいました。最後のシーンの苦さもこのシリーズ特有でとても良かったです。次回は江神二郎が居なくなるようで...。どうなるのかとても楽しみです。 この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。 江神二郎:宮野真守 有栖川有栖:岡本信彦 望月周平:八代拓 織田光二郞:古川慎 有馬麻里亜:釘宮理恵 木更菊乃:小山茉美 小野博樹:子安武人 鈴木冴子:小清水亜美 八木沢満:松岡禎丞 小菱静也:小山力也 志度晶:内山昂輝 香西琴絵:斉藤貴美子 千原由衣:東山奈央 前田哲夫:関智一 前田哲子:井上麻里奈 相原直樹:小野大輔 保坂明美:高橋李依 西井悟:梶裕貴 羽島公彦:森久保祥太郎 中尾君平:三木眞一郎 室木典生:細谷佳正 沼井:三宅健太 藤城:飛田展男

    42
    投稿日: 2025.01.05
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    1992年。学生アリスシリーズ3冊目。再読。 前作でショックを受けたマリアは大学を休学し、東京へ戻る。四国にある木更村(創作に没頭する芸術家たちが閉鎖的に暮らしている村)に行き、そのまま帰ってこない。マリアパパに頼まれ、救出?に行く推理研究会の4名。 芸術家たちと、傷ついた芸能人女の子。彼女を追うパパラッチ。 大雨により分断された木更村(マリアと江神)と夏森村(アリスと2名)。それぞれで殺人が起こり、それぞれで推理する。

    0
    投稿日: 2024.12.14
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     芸術家たちが創作に没頭する木更村と外側の夏森村で殺人事件が起き、木更村に居る江神さんとマリア、夏森村に居るアリス、織田、望月がそれぞれ事件を解決する新本格ミステリーを代表する一冊で、全く繋がりが見えない事件が繋がった時「確かに『悪魔』としか言いようがない。」という思いと、意外な犯人に対する驚きに溢れた。最後のビターな余韻も良かった。

    1
    投稿日: 2024.12.09
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    【ミステリーレビュー600冊目】謎解き本格ミステリーの歴代1位! 学生アリス第三弾 #双頭の悪魔 ■あらすじ 四国の山間、外部の人間を寄せ付けない芸術家がこもる木更村。マリアがこの村を訪問したまま帰ってこない。英都大学推理研究会メンバーがマリアを連れ戻すよう木更村を訪れるも、取りつくしまもなく面会を断れてしまう。 その後、その地域は大雨に見舞われて交通が断絶、研究会メンバー、マリア双方とも外界との接触が断たれた状況となり… ■きっと読みたくなるレビュー みんな大好き、学生アリスシリーズ第三弾。シリーズ最高峰と言われる作品ですね。約20年ぶりに読んだんですが、あらためて高品の高さにビックリしました。 ここ最近いろんなミステリーを読み散らかしてるので、あらためて名作を読み返してみるとレベルの高さを肌で感じます。文章が綺麗で可憐なんすよ、ホント読んでてうっとりする。 構成やプロットも良く練られてますね。導入からいきなり引き込まれる。外側と内側の互いに連絡が取れない二視点進行が面白過ぎるでしょ。 前提として登場人物のメインが学生なので関係性や会話のやりとりはライトなんだけど、内容が濃厚すぎるのよ。EMCメンバーは相変わらずで、アホなのか秀才なのかわからない会話を繰り広げる。もう読んでるとニコニコしちゃうのよね。 木更村のキャラクター陣も変な奴ばっかりで、色んなエピソードを交えつつ魅力たっぷりに深々と描かれるんです。私のイチ推しキャラは音楽家の八木沢さん、爽やかイケメンなんだけど、元アイドルの由衣ちゃんに入れ込んでる彼。真面目で一本気、優しさが必要以上に溢れていて、バランスが取れない芸術家の最たる人すね。 そして本作は何と言っても「読者への挑戦状」が3回もあるという、本ミスファンが泣いて悦ぶ設定。推理フェーズの捜査も会話も考察も議論も、まるごと全部面白い。しかも全部真正面からロジカルに推理して解き明かしていく謎ばかりなので、正々堂々と推理を楽しむことができます。 3つ目の「読者への挑戦状」は、もはや伝説。どういうことかさっぱりわからない森の中を彷徨ってる中、終盤に大きめのヒントらしき情報が提示される。これがキーだろうと予想はつくんだけど、結局どういう構造なのかわからないんすよね、どういうこと…? この真相、20年経過してもバッチリ記憶に残ってます。そのくらい衝撃的だった。 たしかに想像力は必要だけど、しっかりとヒントは出てるし、関連する言及もちゃんとある。しかも単純な発想ではなく、さらに一歩深めた構造なのもスゴイ。動機も目からウロコだった。完璧な解答はできなくても、アレなんじゃないかという着想すら無理でしたね。んー、悔しい… 未読の方は、ぜひ挑戦して欲しい。個人的には純粋な謎解き本格ミステリーとしては歴代トップレベル、というか1位だと思ってます。 さて久しぶりに学生アリス読んでたら、まだまだ彼らの物語に浸ってたいな~ 新刊のトリビュートアンソロジー『有栖川有栖に捧げる七つの謎』は読むとして、第四弾『女王国の城』も再読しようと思いました! ■私とこの物語の対話 私が本格ミステリーを読み続けている理由の‭ひとつとして、この作品を超えるような謎に出会いたいから。そして解き明かしてみたいという欲求からです。 謎解きの沼に引きずり込まれてしまった私… 有栖川先生、全くどうしてくれるんだと。しかし私にとって、こんなにも楽しい体験は他にはないんですよね。まだまだミステリーを楽しみたいと思います。ありがとうございました。

    79
    投稿日: 2024.11.27
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    有栖川有栖先生の学生有栖川シリーズ 第三弾! ありがとう有栖川有栖先生! 私的、有栖川有栖先生の最高傑作です。 いや〜 面白い! かなり長い作品で、約300ページまで何も起こらないが、読む手は止まりません。 有栖川有栖先生は何も起こらなくても、面白いですなー笑 もちろん、後半はもっと凄いです。 王道といえば有栖川有栖。 有栖川有栖といえば王道。 前2作品も面白かったが、これはそれ以上です! 有栖川有栖先生、お願いです。 もっと「学生有栖川シリーズ」書いて欲しいです。

    1
    投稿日: 2024.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第一の挑戦 犯人当て→二択まで トリック→正解 第二の挑戦 犯人当て→正解 トリック→半分正解半分不正解 第三の挑戦 犯人当て→全くわからず トリック→全くわからず いやぁ、面白かった。この鈍器のような文庫を食い入るように読み入った。交換殺人だと気付いたのは種明かしの直前だった。全然早くに気付けたはずだったのに、悔しい。ただし動機は全部わかった。動機について悩んだのは、もしかしたら室木も由衣の熱狂的なファンで八木沢と結託した可能性があったから。ただ、理想宮の話が盛り上がってきてからはまぁ遺産だろうという感はあった。 前二作を読んでいないので江神さんがどんな人なのかわからなかったが、最後に犯人を死なせてしまったのはコナン君に言わせれば探偵失格だが、金田一耕助の孫では割とよくあることなので賛否が分かれるのではないだろうか。個人的には自殺はしないでもらいたかった。

    0
    投稿日: 2024.09.12
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    大好きな有栖川有栖先生の傑作と名高い本作をついに読了。読者への挑戦状が3回も挟まれるという、ミステリ好きへの大サービス付き。 ヒントが大小たくさん散りばめられているので、なんとなくこの人怪しいな…とか、この理由かな…っていうのは部分的に分かるけど、最後までは掴ませない、最後までハラハラドキドキ読めました。 1992年とだいぶ昔の本だけどそれを感じさせない読みやすさで、キャラクターが好きになってきちゃう。なので続編があと2冊だけで、その後長い間出てないのが悲しい。読みたい。でも終わってほしくない。

    0
    投稿日: 2024.08.25
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    学生アリスシリーズ3作目。 約700頁の大作でした。読むのに少し時間がかかってしまいましたが、面白く読めました。 相変わらず、江神さんはカッコ良いですね。今回はアリスもカッコ良く見えました。

    1
    投稿日: 2024.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人1人は予想できたが最後の謎解きは全くわからず。最終章は、もし「声」が聞こえれば犯人Xの正体がすぐわかる構成。ジリジリ引き伸ばされる分、文字を追いかける楽しさを味わえた作品だった。ただフーダニットの仕掛けの反面、動機はちょっと弱いかな。

    0
    投稿日: 2024.05.19
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    全然論理的な推理には基づいてないけど、今回は10分の1くらいは真相に辿り着けた気がする。シリーズを読み進めるうちに段々と主要人物のひととなりが分かって、一緒に謎に挑んでいる気分になってきた。

    0
    投稿日: 2024.03.12
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    事件に入るまでかなり長い。けど一気に謎が解けていくのは気持ち良い。注意深く読んでれば読者も謎が解ける様にはなってるが無理だった。

    0
    投稿日: 2024.02.06
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    初有栖川有栖さん。 この本がシリーズものだということを知らなくて、最初は登場人物や背景があまり分からなかったんですけれど、すごくキャラ立ちしていて早速愛着がわきました。 有栖さんご本人が出てくるの斬新!びっくりしました。 700ページ弱の長編! なかなか事件が起きず、間延びしている印象がありました。 事件起きたあとはスラスラ読み進められたんですけど、そこまでがすごく長く感じて退屈だった... とにかく文章表現が素敵だなと思いました。 文めちゃくちゃ好きです!!綺麗!!! ミステリとしてはかなり難易度の高いものだったと思います。 読者への挑戦が2回も出てきてテンション上がりました。 え!ここまでで解けちゃうの!?全然わからん!!!の連続でした(笑) 犯人と見当すら付かなくて、真相には到底辿り着けず。。。 今まで読んだ読者挑戦系で1番難しかったです。実力不足だ...完敗 正直、動機としては薄い気がしますし、都合よく事が進みすぎ感はありました。 まあトリック重視でしょうから仕方の無い部分があると思いますが。 考えるのとても楽しかったです!有栖さん小説のトリックをいつか自分で当てたいな!!!

    8
    投稿日: 2024.02.04
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    学生アリス3作目。 600ページ以上の長編。 二つの村での事件をアリス、マリアの視点で交互に進む。キャラクターが魅力的で楽しく読めた。

    7
    投稿日: 2024.01.10
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    有栖川有栖先生の本を読むのは2冊目。 700ページ弱の長編だが、面白く読み通せた。 江神やマリアなどのキャラクターも魅力的。

    0
    投稿日: 2023.12.20
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    正攻法の犯人あて本格ミステリの傑作。シリーズ3弾にして700ページに迫る大ボリューム。その中で「読者への挑戦」が3度も挿入されており全てが違うパターンでのアプローチされているのが凄い。加えて精緻でフェアなのがこのシリーズの良い点。犯人へと至る道標が分かりやすく示されている。それを如何に料理するかが読者への挑戦に繋がるのだが今作は絶妙なバランスとなっている。犯人あてに特化しているので物語は希薄となるのだが青春小説としての味もあり笑える部分もある。特に第3の「読者への挑戦」部分は一読の価値あり。

    2
    投稿日: 2023.12.04
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    川で隔てられた二つの集落で起こる殺人事件。クローズドサークルであり、フーダニットな作品。 物語の緻密なプロットや犯人の特定手順が作品を魅力的底上げしている、気がする笑 私は、挑戦状を叩きつけられるたびに、その前まで読み直して、考えるが、確定まで至らず、何回も読み直してしまい、読了まで時間がかかりました。

    0
    投稿日: 2023.11.26
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    学生アリスシリーズ3作目。鉄板のクローズドサークル物。今回は読者への挑戦が3度もあり、読み応え十分でした。ちょっと「マリア」にメインに立ち回らせる場面が多くて、アリス好きには物足りないところもありましたが、でもやっぱりそれ以上に面白かったです。

    0
    投稿日: 2023.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    木更村と夏森村。 二つの別々の村で起きた別々の事件。 唯一繋がる橋を落として無関係かに見せた事件に繋がりを見せた有栖川先生の技術にただただ感服。 月光ゲーム以来のEMCフルメンバーにテンションがあがる。今回はマリアもいるしね。 ただやはりというか、メンバーを分断することは忘れない。全員揃う日は来るのか。 マリアの語り部はいいなあ。まだまだ女性というよりは少女といった心の揺れ方にいちいち共感してしまう。そういえば始まりは父親の捜索願からのスタートだったけれど、最後はそんなことは忘れていたな。次作で拾われるのだろうか。 犯人について月光、孤島では潔く犯行を認めた犯人たちとは違い、最後までシラを切り続ける犯人に少し嫌気がさした。それまではとても好印象だっただけに尚更。悪魔。

    1
    投稿日: 2023.11.01
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    話自体は面白いけれど、マリアの行動が自己中心的で苦手だった。 両親に毎日電話をする約束でお金を貰って放浪する話だったのに、少ししたら電話はしなくなり、心配しないでください、という手紙をたまに寄越すのみ。わざわざ両親が会いに行っても橋で少し話すだけ。両親から虐待されていた話や、どちらかが病気だったり問題のあるような話も出ないので、普通に優しい両親のようだし。絵のモデルが終わるまで帰れないとのことだが、アリス曰く、絵のモデルになっていると伝えるのが恥ずかしくて両親に具体的なことを話さなかったのだろう、とあるが、いや、恥ずかしいとかの問題ではない。ショックな事件があったにしろ(前作?)、放浪のお金まで工面してもらって、大学も休学にしてもらって、大学の友人達に娘を見てきて貰えないかと頼むほど両親を心配させる。 でも本人はそこまで深く考えていない様子で、絵のモデルが終わったら帰らなきゃいけないのか〜帰りたくないな〜とボヤキ、気まぐれに両親に電話。金のある家の現代っ子と言ってしまえばそこまでだが、甘やかされて育ったんだなとしみじみ。 まぁ具体的なことはボヤかさないとこの話は始まらないのかもしれないが、解せない。 結構な長編で読むのに時間がかかったが、話自体は飽きさせることなく面白かった。また、読者への挑戦という形で、合間合間に入るのも良かった。 しかし、頑張って長編を読み進めた割には驚きの真相!というほどではなく、プロデューサーという言い回しは面白いものの、普通の読後感だった。 長編であればあるほど真相への期待値が高くなるし、ここまで長くする必要はあったのかと思ってしまう。 また、事件が起きて本編が盛り上がってきても、どうしても冒頭で自己中だったマリアの挙動が気になってしまう。 他、小野が死んだ時はその死体を不憫に思い「降ろしてあげて!」と誰か女性陣が口にして男性陣が黙って降ろしていたが、男性陣でさえ死体なんぞあまり触りたくないだろうに、何を偉そうに、と思ってしまった。

    7
    投稿日: 2023.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素敵な装丁なのですが、犯人のネタバレをしていることがどうしても納得できない。なぜこれでOKがでたのか…しかし、犯人がわかっていたとしても、完璧に推理することは難しい。 それだけこの作品はとてもよく練られていて、読了後は感嘆のため息が出てしまった。 学生アリスの作品は、青春というか、甘酸っぱい、若さと活力に満ち溢れていて、火村先生もいいけど、江神さんもいいな…と、そんなことを思いながら読み進めていると、骨太のミステリにぶち当たるので、作家アリスシリーズとはまた別の面白さがある。

    1
    投稿日: 2023.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一番きついやつだった… 犯人指定は正直アンフェアだろうな… だけれどもこれは場所が場所なので 不可抗力といえば不可抗力よね… まあ1ケースは完璧に巻き添えやね。 そりゃあそうなっても文句は言えませんわ。 で、その事件を乗り越えて出てきたのは… 本当に悪魔だろうね。 名探偵の推理すらも嘲る まさに悪魔に相応しい人間。 負の叡智の塊だろうね。 だけれどもそんな悪魔も 結局はミスにより 命もろとも散らしてしまいますが… 背景情報があるので なお一層つらい…

    0
    投稿日: 2023.07.25
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    何十年ぶりの再読! 志度晶詩人に再会できて嬉しい。火村先生のモデルですね。 今読むと江神さんの抱える不穏さが、このシリーズの魅力の一つと感じる。

    0
    投稿日: 2023.07.19
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    トリックは分からなかったけど犯人は分かった。 トリックも分かれば完璧だったんだろうけど私には難しかった。 双頭の悪魔というタイトルも読み終わったらなるほどそういうことかと納得。 家賃もなくて、当番で家事して好きなこと出来る生活をしてたら外の世界になんか行きたくなくなるよなあ… 個人的には双頭の悪魔も面白かったけど孤島パズルのが好き。

    1
    投稿日: 2023.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    楽しみにしていただけあって、最高の時間だった。 交換殺人はピンときたけど耳に結びつけることができず。 願わくば、一縷のネタバレもなく挑みたかった…… もう二度と、如何なる場合であっても、巻末の解説は読まないことを誓った。

    2
    投稿日: 2023.04.30
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    アリス達と、江神さんが、川の氾濫のため、別々の場所に閉じ込められる。そして、それぞれが閉じ込められた場所で、事件が起こる。なんて、贅沢な!2つも事件が楽しめるなんて。 と、思っていたら、ただ、単に2つの事件が楽しめるだけではない。3つの読者への挑戦を経て、読者は驚きの結末に導かれる。 学生アリスシリーズ、最高傑作と名高いのも納得の一作。

    0
    投稿日: 2023.04.03
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    ★3.6くらい EMCは全員登場した方が面白いなと思った。話を読み終えるとタイトル通りなのに、読んでるうちは全く気が付かなかった。学生アリスシリーズの読みやすさを再確認。 動機についての納得感が個人的に少なかった。

    0
    投稿日: 2023.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    完璧なフーダニットなのは頷けました。 この人が犯人なのかなぁと漠然と感じながらも、3度の挑戦は挑まず進んでしまいました。 緻密な論理展開がやはり魅力で、少し頭が疲れました。全二作よりも事件がトリッキーで、複雑大規模でした。 動機なども含めると、個人的に前作の孤島パズルの方に軍配です。フーダニットだけで言うと、こちらが圧勝かな?と思いました。

    4
    投稿日: 2023.01.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的に初の有栖川有栖。どこかでお薦めされてたので読んでみた。 他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。 救援に向かった英都大学推理研の一行は、大雨のなか木更村への潜入を図る。 江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。 川の両側に分断された木更村の江神・マリアと夏森村のアリスたち、双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる…。 マリア側、アリス側の双方で殺人事件が発生し、マリア側は江神が、アリス側は推理研の3人+αがそれぞれ推理と真相究明を行うという一冊で二度美味しい(?)長編。 特にアリス側のあーでもないこーでもない感が結構楽しい。 最終的に双方の事件は一つに収斂されていくのだが、その流れが怒涛の勢いなので最後は読むのが止まらなくなる。 途中に3つほど「読者への挑戦」があり、それぞれWho done itを示せ、との事だった。 個人的にはこの手の仕掛けは好きではないのだが、好きな人にはウケそうである。 (推理小説を単純なエンタメとして読んでるもので…。犯人を先に当てる楽しさとかよく分からない) こっから豪快にネタバレ。 殺人としては3件発生し、最初の2件は「交換殺人」とかいうとんでもない代物だった…。が、調べてみたらミステリでは割と良くある話なようで。 殺す相手を交換することで動機からの割り出しをやりにくくし、かつアリバイも作り易いとか。 んでこの小説では交換殺人を裏で操ってた黒幕まで登場。 ここで不思議なのが「黒幕氏は実行犯2人にどのように信頼を得たのか」って所。 だって人殺すんですよ?依頼を受けて、バレないからって「はい分かりました」ってやらないでしょ。 そこに特に言及が無かったのでややモヤモヤ。 あと小野さんの死体はあんな風に派手にする必要なくね?とか。 逆立ち状態で台の上とか、必要性が薄いんじゃないかと。 それこそ誰も知らなさそうな鍾乳洞の奥の方とかに落としておけば発見されにくいし。 耳も保管する必要ないし、相原さんも川に落としておけば良いのに。 いわゆるWho done Itに無茶苦茶力を入れていて、whyと howが若干弱いなーと。 それと途中に入る芸術?音楽?の深い話。何にも知らない人にとってはよく分からない話が延々続くので、やや苦痛である。 そんな風に色々とツッコミ所はありそうだが、これだけの長い話を最後に一気にまとめた上に読み物としての面白さを保っているのは単純に凄い。 長さを苦に感じない良作である。

    3
    投稿日: 2023.01.03
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    環境や状況説明がながく、事件発生まで時間がかかった。 後は文字に流されるまま、必死に読んでいくのだがやはり挑戦には勝てなかった。悔しさはなく、なるほどなるほどと頷きながら本書を閉じるのだから、チョロい読者だなぁ、と我が事ながら苦笑してしまう。 しかしマリアはなぜまだ帰れない理由を口にしなかったのだろう。そこだけ釈然としない。

    0
    投稿日: 2022.12.11
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    「学生アリスシリーズ」第3弾。 四国高知県の北で徳島県との県境、四国山地の奥深い集落「木更村」に向かった有馬麻理亜が戻らない。英都大学推理研の江神・織田・望月・アリスは連れ帰るべく集落へ向かう。芸術家が集う「木更村」と隣接する「夏森村」が大雨で橋が分断され、マリア・江神は木更村、アリス・織田・望月は夏森村でそれぞれ殺人事件に巻き込まれる。前作の傷の癒えぬマリアが再び惨劇に。 読者への挑戦を3度挟む超大作であり、マリア・アリス各々の視線で語られる物語は面白く、ロジックは美しく素晴らしい。 ★★★★★ 5.0

    0
    投稿日: 2022.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第3弾 家出したマリアを取り戻しに来た4人、江神の侵入、村の孤立、両方で起こる殺人。4人の誰も思っていないのに、マリアの我儘さにうんざりして、でも事件が起こったら忘れてぐいぐい読み進められた。江神の回転率にやっぱり驚かされた。そこへの道のひとつずつが納得できるし、挑戦にあったように、本当に読んでいればわかっていい結論だった。でも、彼が最後そうすることにしたことには驚いた。本人には良かったかもしれないけども。理想宮ってどこかにあるのだろうか… 初読の記憶と物語が違い過ぎて、自分の記憶力のなさが1番怖かった。

    0
    投稿日: 2022.10.09
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    これも鈴木有布子さんにコミカライズして欲しいなあ。 何回も読み返しているのに、「読者への挑戦」にたどり着くまでに何にも分からない。またしても。誰が犯人なのかはうっすら覚えていたのに、途中の手掛かりがつかめません。修行が足りない私です。

    0
    投稿日: 2022.09.30
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    2回めもすぐに読んだ。芸術家がこれだけたくさん出てくる小説なので、キャラクターも魅力的で申し分ない。相変わらず読者への挑戦も分かりそうで分からない展開に翻弄されました。なんだろう、あっと驚くというよりは、少ないヒントから正攻法で推理をしていく展開が非常に鮮やか。トリックや動機で驚きたい自分に気づきました。好き嫌いのところで星4点です。

    2
    投稿日: 2022.09.14
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    前衛芸術家集団の住む四国山奥の洋館と対岸の村で起きた殺人事件に、英都大学推理小説研究会のメンバーが挑む推理小説。 唯一の女子部員マリアが、旅に出たきり帰ってこない。 マリアの父親からその居場所を告げられた江神たち部員は、彼女を救うべく洋館への潜入を試みるが芸術家たちに阻まれ失敗、江上を除いて川の両岸に引き離されてしまう。 事情を理解した芸術家たちがマリアを帰そうとした矢先、大雨で両岸を繋ぐ橋が決壊してしまう。さらには両地で殺人事件が発生…犯人は誰か?江神は明晰な頭脳を駆使し、アリスたちは議論の末に真相に迫っていく。 直前に読んだ島田荘司作品の反省を活かし、目を皿のようにして文面を追った。しかし、僕自身は第2、第3の謎を解くことは出来なかった(すぐ見破る人も多いでしょうが)。 複雑な舞台設定の一方で、使用されているトリックは至ってシンプルであり良い意味で呆気にとられた。また、要所要所でユーモアがあふれ、推理小説なのに血生臭さがない。 さらに、表紙カバーイラストが素晴らしい。 有栖川有栖は初めて読んだが、本作が傑作といわれる所以がわかったような気がする。他の作品も読んでみたい。

    1
    投稿日: 2022.09.03
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    内容(「BOOK」データベースより) 他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。救援に向かった英都大学推理研の一行は、大雨のなか木更村への潜入を図る。江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断された木更村の江神・マリアと夏森村のアリスたち、双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる…。

    0
    投稿日: 2022.08.15
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    著者から読者に対する挑戦状が3度。 全然わからなかったです!笑 あまり起伏のあるストーリー展開ではないので間伸びしているように感じた。 理想宮は面白いなぁ。

    1
    投稿日: 2022.07.21
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    三回にわたる読者への挑戦(=犯人予想)が印象的。与えられた情報のみで犯人が推測できるため非常にフェア(微塵も解けませんでした笑)であり、とても楽しめました。公平に推理勝負する構造上致し方ないことではありますが、文量が多く、やや冗長?どんでん返しもないです。期待することによって評価が割れる作品かなと思いました。

    1
    投稿日: 2022.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かなりボリュームのある推理小説だったが、推理の進め方が丁寧でわかりやすく、登場人物の掛け合いも相まって最後までつまずくことなく読むことができた(これはもちろん、自分で推理できたからというわけではない) 木更村と夏森村の両方で同時に殺人事件が起きるという状況自体が面白いが、解説でも触れられていた通り、それぞれの推理の方法が違うところも面白い。木更村では江神が一人で華麗な推理を披露するのに対し、夏森村ではアリスたちが紆余曲折を経て相談しながら推理を進めていく。そして最後にその二つの殺人事件が一つにまとまるという過程が魅力だからこそ、特に自分で推理せずに読み進めても楽しむことができた。 しかし気になることがあるとすれば、犯行の動機周りだ。事件の全体図が大掛かりなものだったことに対し、動機の内容が予想通りというか、薄く感じられてしまった。とはいえ推理小説だし動機なんてこんなものかと納得もしつつ。

    0
    投稿日: 2022.07.08
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    学生アリスと江神二郎のシリーズ、第3弾。 前作『孤島パズル』の後の、秋の出来事である。 孤島の別荘地で起きた事件のショックを引きずる有馬麻里亜は大学にも戻らず、出奔してしまう。 多少の家出癖のある娘だったらしい。 彼女が身を寄せている先は、大富豪がパトロンとなって芸術家たちを住まわせている村。 一般人の立ち入りを許さず、秘密めいた場所である。 江神二郎たち、推理小説研究会の面々は、マリアの両親から、孤島の事件を共に体験した仲間たちの方が彼女を説得できるのではないか、と、マリアの救出を依頼された。 とにかく分厚い!! しかし、豪雨で橋が落ちた川に分断され、江上とマリア側、アリス、望月、織田側、両方で事件が起きるのである。 言ってみれば2冊分かもしれないので、このボリュームは納得せざるを得ない。 最初はアリスらと共に「外から来た人間」として芸術家村のことを読むので、何だかカルト宗教のアジト、危ない人ばかり住んでいそう、と思ってしまったが、マリアの視点から描かれ始めると、村の芸術家たち一人一人の顔が光に照らされ始め、過去も未来も喜怒哀楽もある普通の人間たちであったと分かってくるのだ。 「殺されそうな人間」は、割と早く想像がつく。 しかし、犯人は今回も分からなかった。 「読者への挑戦」は3回も挟まれる。 3回目の前で、両方の事件の絡み方が分かったけれど、それでもやっぱり、最終的な犯人は分からなかった。 江神二郎も訳ありな人生を送ってきたらしい。 次回作ではまた進展があるのだろうか。

    6
    投稿日: 2022.05.24
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    前作から少し続いてる感じなので そちらから読む方がマリアの心理状態がよく分かって面白いとおもいます。 お話自体は全然別なので問題ありません。 山奥の村とそのまた奥の芸術家が集まる閉鎖された村とで起こる殺人事件。芸術家の村は嵐で橋が流されて陸の孤島と化している。そんな中で誰が両方の村で殺人を行ったのか?? 殺された場所も鍾乳洞の中だったりと、中々ザワザワします。

    1
    投稿日: 2022.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長すぎ副交換殺人事件。 あまりのテンポの悪さに2人目が殺されてから350ページ飛ばしてトリック解説から読んだ。 1人目、明らかに力の強い男の仕業。気性が荒いピアニストは全然本命。意外性ゼロ。香水撒いたのなんて匂いを辿って後を追うために決まってる。 2人目、怪しいのが途中から飲みにきた人しかいない。意外性ゼロ。 全体トリック、ただの調香師の婆さんが1日やそこらでやれる業務量じゃない。 まず2人の殺意を高めるのが無理ゲー。写真ばら撒かれるらしいよ?殺しちゃう?とか遺産やばいよ?殺しちゃお!とかマジ無理。 契約書とかどうやってかわすんだよ。 耳取ってきて!いいからいいからとか言われてもやだよ何でだよってなるわ。 あと婆さんにあのハゲ殺してくれたらあの若いカメラマンワシが殺っちゃる。って言われて任せろ!頼んだ!ってならんだろ。ババアどーやって殺るんだよってなるだろ。 でもちゃんとでかいピアニスト単独撃破するというアサシン振り。 あえて言おうカスであると

    0
    投稿日: 2022.03.02
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    序盤の入りとマリアのターンがなかなか読み進まなかったけど、江神さん来てからどんどん進んだ。 文章も丁寧で状況やキャラクターも捉えやすかったけど、犯人は全く分かりませんでした。なんだかんだアリス含め純な4人グループ。改めて学生シリーズいいなと思いました。

    5
    投稿日: 2022.02.16
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    長かった!でもじっくり浸りました☆ シリーズ物とは知らないで読みましたが支障はなかったです。有栖川有栖はあんまり活躍しないシリーズだったのがちょっとだけ残念… 犯人はわりとすぐにわかってしまったんだけど、細かい謎が色々あって、最後に、なるほど…でした。 殺人をプロデュースか、言い得て妙だと思いました。 それにしても個人的にはマリアは好きではない。ワガママ娘って感じで。 日々の暮らしが丁寧に書かれていて飽きない作品だと思いました。 パノラマ島か…昔、ドラマで見てちょっと怖いな…という印象。理想宮も怖いわ。

    0
    投稿日: 2022.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学生アリスシリーズ3 目次 プロローグ 第一章 夏森の村 第二章 婚約の宵 第三章 黒澤明風に 第四章 雨の訪問者 第五章 闇への供物 第六章 切断 第七章 暗い部屋の死 第八章 ミューズの迷宮 第九章 密会の果て 第十章 斧とハンマー

    0
    投稿日: 2021.12.31
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    傑作と名高い評判を聞いて読んだけど、なるほど納得です。 700ページ近い分厚さながらも、読む手が止まらなかった。 最初は少し冗長とは思うかもしれないけど、キャラがそれぞれ面白いからするする読める。でもやっぱ人が一人死んでからが本番だよね。 アリス・織田・望月と江神さん・マリアと二つに分けた演出が秀逸。 アリスたちはディスカッションしながら謎を解いていって、江神さんは筋道立てた推理力で解き明かすっていうやり方が対比となって面白い。 あとタイトルが素晴らしい。この作品にはこれしかない。 今度は香りに対する描写が美しいんだよなあ……。 最期もやっぱり切ない。でも好き。 志度がかなり好きなキャラだったんだけど、あとがき読んだらそのキャラを踏襲したのが火村英生なの???作家アリスシリーズも読むしかないね~。

    1
    投稿日: 2021.10.16
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    再読。 マリアが「芸術家の村」こと木更村に引きこもってしまい、それを心配した推理研の男性陣が何とか彼女を取り戻そうとする話。 そうか、この巻でマリアは一つ、大人の階段を上るのだったか。マリアが自分の気持ちの暗部と向き合い、問答のようなことをする描写が特に印象的だった。 しかし江神さんはかっこよすぎだろ。アリスくん頑張れ。笑

    1
    投稿日: 2021.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読者への挑戦状×3。 面白いに決まってる。 3枚の挑戦状のどれもが美しい論理的推理によって解かれるものであり、端的に言うと、本作は、シリーズ1作目の『月光ゲーム』、2作目の『孤島パズル』の3倍の面白さと言える。 まず、小野殺し。 鍾乳洞の中を尾行するには足音や小野の持つ灯りだけでは不十分であり、尾行のために犯人は小野の傘などに香水をつけた。そして、傘に香水をつけられるのは八木沢のみ。 無嗅覚症を導く推理もカレーをめぐるちょっとした手がかりからの見事なロジックで、他の二つの殺人もそうなのだが、この小野殺しだけでも小説が一つ書けそうなほど。 二つ目、相原殺し。個人的にはこの推理が一番印象に残っている。 右肩を痛めていた相原は右尻ポケットに手紙を入れられない。また、相原は18時まで誰にも会っておらず、手紙を届けられる可能性があるのは、女将に編集長への手紙を渡した時のみ。 配達されることがなかった手紙を自由に覗けたのは室木のみ。(女将が手紙の相手だとしたら口頭で良いので手紙を送る必要なし) 三つ目、八木沢殺し。 犯人は忍び込むために音楽室のドアを開けたのに、向かいの部屋にいたマリアがピアノの音を聞かなかったのは、犯人が八木沢がピアノを弾く前から潜んでいたから。そしてそれができたかつその時間に香水を持ち出せたのは香西のみ。 本当にボリュームが半端ない。クローズドサークル内外で行ったり、間に隠れた仲介人がいたりなど交換殺人の扱い方もとても面白い。 間違いなく傑作であり、個人的な本格ミステリーの理想形と言えるかもしれない。

    4
    投稿日: 2021.08.10
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    再読。二桁年ぶり。携帯電話は無い。 孤島パズルの事件を経て、旅に出て(家出した?)四国の山間の外界との接触を断った芸術家たちが生活を共にする集落から帰ることを拒否するマリアを案じた両親から依頼された英都大学推理研の4人が救出に向かう。 大雨で分断された川の両側で起きる殺人事件。   月光、孤島と同様に開放的な閉塞、晴れない空、ギリギリの均衡を保った人間関係と ある意味「純粋な思念」ともいえる身勝手な思惑。 江神部長だけが集落側に残された意味。 若きアリス達の熱さ。 3回に亘る読者への挑戦。 謎解きのワクワク感が詰まった新本格ミステリの逸品。 前回読んだときはまだマリアに近い年齢だったせいか、立て続けにショックな事件に遭遇する彼女に同情的だった。 現在は彼女の親や芸術家たちの年代になり、その印象というか心証は大きく異なった。 娘を心配する親心や仲間を想う友情に傾倒して、傷心を抱えたままとはいえ、戻らないどころか連絡もしないマリアに対して苛立ちを覚える。 一方で、世事の煩わしさから隔たった所で自分が納得するまで過ごしたい、過ごせるという人生の我儘を貫ける人に羨望する。   登場人物の人生に自分の人生をトレースさせるというのも年を取ったせいなのかも。

    0
    投稿日: 2021.07.23
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    シリーズ最後まで読み切れていなかった学生アリス(江神二郎)シリーズ3作目の『双頭の悪魔』(有栖川有栖著)(有栖川有栖著)を読了。 川の両側に分断された2箇所で起きる殺人事件の謎が、それぞれアリス・マリアによって語られていく本作。 「読者への挑戦」が3つも用意された事件の繋がりと真相は予想ができないものでした。 本作では江神二郎の推理はもちろんですが、アリス含めたEMCメンバーが試行錯誤する推理合戦も面白かったです。 そしてこのような状況の中でマリアが少しずつ自分と向き合っていくところも良かったですね、「運命なんて犬と同じだ。逃げる者に襲いかかってくる。」など最高です。 『月光ゲーム』、『孤島パズル』からかなり空いての『双頭の悪魔』でしたが、やはりこのシリーズは面白かったです。次の『女王国の城』を買いに行きます。

    0
    投稿日: 2021.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    行き場のない芸術家たちがたどり着く廃村で起こる殺人事件。 悲しい事件を経験したマリアがその村へ向かい、連絡が途絶える。 そこへ江上、アリスたちが救出に向かう。 前半はマリアがなぜその村へ行き、どうして帰らないのか?というところからがもうミステリー。 殺人事件や謎解き、読者への挑戦状など切れ味抜群の本編もすばらしいが、シリーズものだからこそできる前半のミステリーへの誘い方、「香り」や「アート」という美しさを想像しながら「世間から浮いてしまった人たちの隠れ家」という全体をかなしさが包み込んでいる世界観がなんとも好き。 

    0
    投稿日: 2021.03.09
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    学生アリスシリーズ第三弾。今作は奥深い山村が舞台。隔絶された二か所で殺人事件が起こるわけだがそれを繋ぐ糸には全く気付けなかった。江神さんの説明によってようやく知りえたが「言われてみれば確かに…!」という感じ。それにしても学生アリスシリーズはどの作品の情景も詩的というか抒情的で美しく、それでいてなんだか物悲しい。そんな綺麗なシーンと対比するかのようにこの事件の犯人の動機は生々しく、人間臭さかったのがとても印象に残った。

    1
    投稿日: 2021.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学生アリスシリーズ三冊目。前作よりボリュームも読後の満足感もアップ。 橋の落下により分断された江神たち・アリスたちがそれぞれ殺人事件に巻きこまれていく。 読者への挑戦状が複数回はさまるという贅沢な造りになっているのもいい。このタイトルがまた秀逸だ。 こんなことを書くと野暮になってしまうが、人間関係・血縁関係が絡みあっている田舎の狭い地域では交換殺人がそもそも成立しないような気もした(本来の交換殺人は全く接点のない人同士でおこなうものでは?)。

    2
    投稿日: 2020.07.26
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    結構長い小説で時間が掛かったが、家や電車と場所を変えながら読み終えた。 でも最後の首謀犯人へ推理を伝える場面は、今までの長かった経過を思い起こしながら一気に読んだ。 でも何だろう、犯人の殺人の動機が薄い感じでしっくりこなかった。 問題を解く物語っていう感じかな。

    0
    投稿日: 2020.07.23
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    これを読むために、本シリーズを読み進めてきたといっても過言ではない第三作。本の厚さも見事だし、明かされる真実もお見事。でもやっぱり、謎の方に力が入るほど、物語の求心力が衰えてしまうのは否めない。これって、ミステリ作品については宿命でもあるのかしら。オールタイムベスト級だけあって、真相については申し分ないと思うけど、いち読書タイムとして考えた場合、自分にとっては、結構あり触れた程度のものでした。ミステリとしての王道、ど真ん中が、自分にとってのどストライクではないってのが、何とも微妙なところですね。

    0
    投稿日: 2020.07.20
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    こんなにも事実のみを論理的に組み立てるだけで成り立つ推理小説も珍しいよな…と思う。このシリーズ(この作家?)の特徴でもあるけど。 明かされたトリックを見ると確かに真剣に考えればたどり着けない謎ではないなと思わされるけど、それができないんだよなぁ。 ひらめきがなくても解けるトリック、素晴らしいです。

    0
    投稿日: 2020.07.20
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    面白かったが、ちょっと読みにくいところもあった。話が長いから途中飽きてしまったのかも。でもテンポもいいし、アリスとマリア相互の視点で書かれてるから飽きる要素もないんだけどな。なぜ読みづらいと感じたのか不思議だ。

    5
    投稿日: 2020.06.20
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    有栖川有栖の真髄ここにあり、と謳うだけある! とても面白かったです。 江神さんの着眼点に恐れ入ったし、それとは対照的にアリスや先輩方があーでもないこーでもないとディスカッションしながら答えを導きだす姿も微笑ましい。第一の挑戦で惜しいところまで辿りつけたのですが、あれよあれよと進む間に訳が分からなくなったので今回も読者への挑戦は惨敗です。 とても美しいロジック。 そしてマリアの心根の優しさに胸打たれました。

    0
    投稿日: 2020.04.21
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    そう、雨が好きなのは、それがいつかやむと判っているからなのだ。 有栖川さんの江神シリーズは、「女王国の城」しか読んだことがなく、この度代表作と言われる本作を読んでみました。 2つの舞台で3つの殺人が起きます。1つ目の事件における「死体に香水がふりかけられていた理由」は分かりやすいですが、後の2つの事件の「配達されなかった手紙」と「証言に潜んでいた矛盾」はいずれも素晴らしい。 文章も小気味良く上品で、読んでいて心地よいです。 事件の全体像があまり自分が好きなタイプのものではなかったことと、手がかりの数からするとやや話が長く感じられたことのみが残念でしたが、傑作でした。

    0
    投稿日: 2020.03.25
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    江神シリーズは現在5作品出ていますが、私は本作が一番面白いと思います。「女王国の城」も同じくらい面白いですが、やや本作が上でしょうか。 最後に披露する江神の推理はキレッキレでしびれます。加えて青春小説としての味わいも魅力です。個人的には本格推理物の最高峰に分類される作品と思います。

    0
    投稿日: 2020.02.18
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    ミスリード狙いとしか思えない怪しい登場人物が盛りだくさん。真相に迫る手法の対比、二度三度と続く作者からの挑戦状、もちろん用意される謎も極上。ミステリーの面白さを思いつく限り凝縮させてみせた一冊。個人的にある登場人物に関してはスピンオフを書いて欲しい。

    1
    投稿日: 2019.10.27
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    古い作品だし、面白いけど読みにくい、時代の古さを感じるパターンかな?と思いつつページをめくって行ったら、そんなこと微塵も感じず、とにかくよくできてる作品だった。トリックとかロジックもなんですが、何より登場人物の心の機微が良かったなぁ。 前作も、この次も読んでみたいと思ってます 2019.6.25 98

    0
    投稿日: 2019.06.25
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    孤島パズルの最後のマリアがとても気になっていたのでこの本を読み始めて少しホッとしました。しかしこの厚さ!持っていて重いほど。なのにこれを一気に読ませてしまう筆力はさすがだと思います。マリア視点が最初読みにくかったのですが慣れてしまえばこれもなかなか。理詰めの推理も納得いくもので自分でわかった部分も多くてとても満足でき、楽しめました。でも一番心に残ったのは江神さんへの予言です。作者が長編5冊短編集2冊って決めてるのはこれも関係してくるんでしょうか…。本当に先を読むのがもったいなくなります。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    マリアが二人を連れてきたのは、芸術を愛する祖父の遺産が隠された島。 遺産の隠し場所を示した暗号をミステリ研究会の部長江神さんと、アリス、そしてマリアは過去の悲しい事故の真実のために起こった殺人事件に巻き込まれていく。 マリアのキャラクターがとてもかわいい。そしてアリスとの関係の進展も気になる。

    2
    投稿日: 2019.04.25
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    作者は、推理小説に必要なのは「トリックよりロジック」と語ったという。それを具現化したのがこの本。丹念に理詰めで細かい可能性を潰していき消去法でこれしかないという結論をくだす。 その過程はふむふむなるほどとなるのだが、アクロバティックなどんでん返しがあるわけでもなく名探偵のすかっとする犯人当てがあるわけでもない。

    0
    投稿日: 2019.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元相場師が買い取った廃村にはまだ世に出ていない自称芸術家たちが世間との交わりを断って暮らしていた。 そこにふらりと踏み込んだ有馬マリア。英都大推理小説研究会所属。痛ましい事件に巻き込まれすっかりふさぎこんでしまった彼女は、閉ざされた村になんとか迎え入れられていた。部長の江神、部員の織田、望月、アリスは、マリアの父親に請われマリアを迎えに村までやってくる。 すったもんだあって江神のみは村にはいりこめたがあとの3人は宿へ戻る。 そこで事件は起こる。 月光ゲーム、孤島パズルに続く学生アリスシリーズ第3弾・・・なんですが・・・孤島パズル読んでない・・OTL まぁ、内容は別物なのでいいとして。 うーん、わたしがいたらもっと早く事件が解決したかもしれないのにぃ~なんて思いつつも単独では論理的な解決を導けなかった。 面白かったです。

    1
    投稿日: 2019.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    江神シリーズ3作目。
面白かった!
ひとつめ、ふたつめの読者への挑戦は答えは当たっていたけど、正解に至る道筋はぼんやりとしか合ってなかったのでダメだなー。最後のはさっぱりわからなかった。 
江神さんの過去はマリアにさらっと語られただけ。
占いなんて信じてなくても言葉にされたらそれは呪いになる。 そして志度さん。これが火村の原型なのか… ちょっと予想外だったような、でも読んでいくうちに、火村ってこういうところありそう…と納得させられる。

    0
    投稿日: 2019.04.06
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    『色んな人と色んな話をして、私というがら空きの本棚に一冊ずつ本が並んでいくような、そんな気がするのです。』 「舞踏家になる、という夢はどうなるんですか?」 「舞踏家という言葉には『踊る者』という意味しかありません。いつでもどこでも、私は踊れます」 『私自身の孤独。私自身の弱さ。私自身の迷い。私自身の狡猾さ。私自身の傲慢さ。そして私自身の輝き、私だけのもの。』 「犯罪者は芸術家でしょうが、探偵は批評家にすぎません」

    0
    投稿日: 2019.04.04
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    手にしたのは冷やかし半分もあったかもしれない。なにせ作者名は有栖川有栖(アリスガワアリス)さらに本篇に同性同名の大学生が登場してくる。 が、読み始めればエンターテイメント性の高い極上の論理的な推理小説だった。 殺人事件の推理を細かな状況情報によって解き明かしていく過程は頷いてしまい、かつその推理は一語一句紐解けば読者も可能と知らしめるところが憎い。 さらにニヤッとさせられるセンスの良い比喩文章が相まってグイグイ引き込まれて行った。 「有栖川有栖」初めて手にしたが、お気に入りに作者となりそうだ。

    1
    投稿日: 2019.04.04
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    シリーズらしいが前作2作は読んでいないので少し意味が分からないところがありそれが残念。 話の展開も、 トリックも、 動機も、 すべて良かった。 大体こういう長編はラストはこじつけが多いけどこれは違ったので読み終えて爽快!てな感じでした。

    0
    投稿日: 2019.02.25
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    江神二郎率いる、英都大学推理小説研究会ご一行と相見えるのが本作が初めて。正確に言うと有栖川有栖作品、初体験。シリーズ三作目と確認していたが、お勧めもあって敢えて『双頭の悪魔』から着手。 680ページ強のこの一冊は、飽きさせることは一切ない。山間の過疎地で芸術家だけでひっそり暮らす村に迷い込んだ女性の捜索をその父親から依頼されるところから、この作品は始まる。芸術家村、これだけでもかなり引き込まれる設定だろう。かつてクリエイターだった私はそうだ。 その村に唯一アクセスできる橋が土石流で決壊。川の向こう側と、こちら側でほぼ同時に別々のアクシデントが始まる。かなり挑戦的な筆致で、読者に迫る。さらには、登場人物でもある作者から三度も挑戦状を叩きつけられる。残念ながら私は、全ては解明できなかった。 この原稿用紙1,000枚に相当する量をサラリーマンをしながら書いたという後書きからも、刺激を受ける。私も、いま正に会社勤務をしながら執筆に勤しんでいるのだから。 江神一行が四国に向かうドライブ中、中森明菜からアイアン・メイデンを経て、ケイト・ブッシュに至るプレイリストはかなり興味深い。

    1
    投稿日: 2019.01.05
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    学生アリスシリーズ第三弾。アリスとマリア、章ごとに2人の視点で交互に物語は進んで行く。マリアの父の依頼により、マリアを連れ戻しに、四国のとある閉鎖された離島に向かう推理研の4人。しかし、その島への侵入に成功したのは江神さん1人。そして、離島、アリスのいる本島。2つの場所で殺人事件が起こってしまう。 今回は、マリアの視点が入ったことが新鮮だった。そして、アリスが織田や望月と力を合わせながら事件解決に向けて活躍することも嬉しかった。江神さんの素性が少し語られる場面も。 残念ながら、今回もうまく推理することができなかった。伏線に注意しながら読んでいったのにな。。自分も、美大出身で今もクリエイティブな仕事をしている身なので、芸術家には少なからず親近感を感じている。今回の舞台のモデルは、香川の直島かな?と思った。 マリアとアリスも少し近づいたかな。続編も楽しみ!

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    投稿日: 2018.10.22
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    なんとなく社会派とかハードボイルドとかの要素がない 日本語で書かれたミステリを読みたくなって買ってきて読む 19年ほど前の作品だが舞台背景に変わらず作品の仕掛け自体既に古典の趣き この種のミステリはコナンでも金田一でもなく『NERVOUS BREAKDOWN』の絵で再生される ああいう絵での表現がこの種の作品には合っていると単に感じるからだが 解説は力作で納得させられる

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    投稿日: 2018.10.17
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    とっくに読んだ気でいたんだけど女王国読み始めたらマリアの家出話知らないな!?って気づいてあわててこっちから読みはじめた。 殺人事件が複数あったにもかかわらず爽やかな後味。 アリスチームはわちゃわちゃしてるし江神側はこの中に殺人犯がいるって状況にもかかわらずみんなおっとりしてるし。 傍点多いの気になったけど私はついつい先を急いで大事なところを読み飛ばしてしまうのでありがたい。 最近見ないけど。 事件は解決したけど江神さんたちがアリスチームと再会してんなんやかんやみたいなところまで読みたかったな。

    1
    投稿日: 2018.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学生アリスシリーズ、どんどん面白くなる。 前作『孤島パズル』の後日談みたいな始まり。まさしく間髪入れずに読んだ私は「勝った!」と思った。(何に?) お約束のクロースドサークル状態にどうやって持ってくんだろ、と思ってたら、唯一の橋が落ちて陸の孤島状態、ってのは想定内として、探偵と主人公が離ればなれになっちゃって、殺人事件に主人公が居合わせないってのが私的に凄いインパクトだった。(そのあと主人公側でも殺人起きるけど) 今回、アリスだけじゃなくてマリアも語り手を務めたのは、そういう展開のせいね。 有栖川さん(男性)の書くマリア(=若い女性)の一人称が全然違和感なくて好感が持てた。 全体的にホワイトだよね有栖川さんの小説。読書の楽しさを覚えたばかりの子供にも安心して薦められる感じ。 今回はモチと織田の掛け合いも生き生きとしてて良かった。ただ、私には相変わらず二人の違いがあまり分からない。 江神さんは今回も頭のイイイケメンだった。ちょっと不幸そうな過去が垣間見えたのだけは余計だったけど。 本作品に始まったことじゃないけど、アリス一人称の地の文で、江神さんは「江神さん」なのに、モチさんと信長さんは「望月」「織田」呼ばわりなのなんなの? 有栖川作品にしては思いもよらないひねった真相も目新しかった。 アリス一行が殺人事件に遭いすぎなところ(元も子もないけどな!)と、最後に犯人が自死しちゃうところ以外は文句なし。 あと、結局無駄足以外の何でもなかった西井が不憫。

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    投稿日: 2018.09.13
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    有栖川有栖先生の学生アリス(江神二郎)シリーズ第三弾にして最高傑作です。 推理!推理!推理! まさに極上の推理です! この作品の醍醐味として、もちろん探偵役の江神二郎の推理は言うまでもないが、ワトソン役やその仲間による推理合戦が見どころです。 江神二郎ほどの推理力はないものも、みんなで知恵を出し合い真相にたどり着く所がたまりません。 推理合戦→江神二郎のロジカルな推理はまさに極上! 伏線の回収は抜群であり、推理小説ではありがちな殺人動機が曖昧な所を見事に表現された作品となっています。 しかも、読者への挑戦状がなんと3回もあります。 なぜ3回も⁇ それは読んでみたら分かります(笑) ただし、登場人物が多く、文庫本にして700ページ超えで、300ページぐらいまでなかなか殺人が起こらないと言った難関もありますが、心配はございません。殺人が起こるまでは青春ストーリーとなっていて、飽きることはないです。 さらにさらに、それを全部持っていくラストの推理‼︎ あなたは読まずにいられますか? まだ未読の方は是非ご覧になって下さい! あっ!でも、前前作「月光ゲーム」、前作「孤島パズル」を読んでからね(笑)

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    投稿日: 2018.08.26
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    双頭の悪魔。有栖川有栖先生の著書。ストーリーが難解で登場人物が多いけれど、最後まで全く飽きることなく楽しめました。こういった文章を書けるのが有栖川有栖先生の凄いところなのでしょうね。

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    投稿日: 2018.07.19
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    学生アリスシリーズ第三弾。出来ればシリーズ順に読むことをお勧めします。キャラへの感情移入が違うのでね。 閉ざされた村にて分断される主人公達。二つの視点からパートが切り替わるスタイルの物語。もちろんそれぞれで殺人が発生するのです。大好物のクローズドサークルもの!!しかも、読者への挑戦がなんと三度もあります。これは受けてたとうではありませんか。 …完敗しました(そもそも当たった試しがな) どう二つの事件が絡み合っていくのか。全く予想できず。 「多分これ関係ない殺人だなうん」 自分が恥ずかしい… 手がかり伏線の量。論理の積み重ねで辿り着いた答え。美しい。 なにからなにまで細かく設定されており、ぜひとも読み返したくなった。 真相のダイナミックさを巧みに隠す作者に脱帽です。 決定的な手がかりは用意されています。解けないことはない。ぜひ挑戦してください(〇〇〇〇〇な手がかりとい発想が、冷静に考えたら凄まじいことをやっている…

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    投稿日: 2018.04.30