
総合評価
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powered by ブクログ「小市民」シリーズ第1作。 同じ高校に進学した小佐内さんと常悟朗はすでに小市民を目指す同盟を結成し、スイーツ店に通っている。 常悟朗の幼なじみの堂島健吾が早々に登場し、小市民への夢は挫かれんとする。 自らが巻き込まれた自転車(といちごタルト)盗難をきっかけに小佐内さんも本領(本性)を発揮してしまう。 シリーズの骨格はしっかりとあり、肉付けを待つばかり。 小山内さんの揮発性の危なさも漂う。
0投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログいつもの米澤節の作品ではありますが、このシリーズにはどうしてもすんなりと入り込めず、読んでいて違和感を感じてしまうのです。 小鳩くんの行動には「?」が付き纏い、小山内さんはただの気難しい困ったちゃんとしか思えず… 先に読んだ短編集でも同じ感覚で読み進みましたので、どうやらこのシリーズとの相性が良くないようです。 この作品を楽しく読まれている方は多いようですので、作品との相性、好き嫌いなのかなと思います。 別の米澤作品を楽しみに待つことにします。
30投稿日: 2024.11.08
powered by ブクログシリーズ1作目。最後の章の「狐狼の心」だけは事件が絡んでくるものの、学校で起きる日常ミステリがほとんど。中学から一緒の小山内さんと高校の合格発表から始まるけどその中学で2人に何があり小市民を目指すようになったのかはハッキリとは書かれていない。とても気になる。うっすら怖さを感じる。2人と清々しいほどの真っ直ぐな堂島健吾を交えて楽しめる謎を解いていく過程が楽しく読みやすい。人より先まわりし口を出すことも復讐が大好きなことも人に嫌がられるけど、ちらちら本性が見えてしまう2人には小市民を目指すことは難しそう。
0投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログ米澤穂信さんは、ダークミステリー系は読んだことあるけど、ライト系は初めて。少しスケールに物足りなさを感じた。頭の良い男の子と、少し変わった女の子の構図だと思っていたが、結構くせがあるのだと認識が少し変わった。
0投稿日: 2024.10.18
powered by ブクログ最終作のボンボンショコラを最初に読んでしまったせいか、まどろこしいことこの上なく(笑) 小市民がここまで幅をきかせていたとは、驚きの連続だし、健吾くんもやたらがさつでなんだかイメージが違ったなぁ。最初にいちごタルトから読んでいたら読み続けるエネルギーなかったかも。 あまりにも色んなことを伏せすぎていて本質が見えないし、小鳩くんと小佐内さんの距離感も理解しがたしね。ラストで少し物語が動き出した感はあるけど、まだまだこんなものじゃないはず(笑)
5投稿日: 2024.10.10
powered by ブクログすごい事件が起こるわけではないのに、小佐内さんと小鳩くんの虜。この名字のセンスに常悟朗って‥タイトルも絶妙な魅力を放ってるし。多分中2病だったのかな?2人とも。その性癖は高校になっても治らないけど、抑えようとしているところに人としての成長を感じるし、かわいい。2人の過去と今後が気になるから、続きも読もうかな。 アニメも興味あるけど、自分の本のイメージでしばらく楽しみたいかなー。
2投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログ冬が出たので、読んでみた。 小市民を目指す、高校生のふたり、小鳩くんと小山内さんの日常ミステリーもの。 サクサク読めたけど、序章といったかんじ。 2人が隠しているなにかがわかってきたら面白くなるかなあ。
1投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校1年生、春。 小鳩くんは過去の出来事で傷つき、自己嫌悪し、知恵働きを封印(しきれていない)。 推理物なのに推理しまいとするのが、読んでいてもどかしいところでもある。 小鳩くんには申し訳ないが、「幼稚園の頃から、人様に先んじてことの真相を見抜いてきた」という小鳩君の、得意満面な探偵っぷりも見てみたかった。 それはそうと、女の子の髪型を「尼そぎ」なんて表現する高校生は小鳩くんぐらいだと思う。 盗んだ自転車を何日も乗り回してるんだから、警察に届けてたらすぐ捕まえられないかな? 「水上高校のサカガミ」まで分かっているんだし。 今後、過去が明らかになっていくのかな。 小佐内さんのことももう少し知りたい。 2人とも自分と折り合いがつけられるようになるといいんだけど。
1投稿日: 2024.09.27
powered by ブクログ絶対に読んだことがあるけどすっかり忘れてる本を読もうシリーズその一。 彼はどうやっておいしいココアを作ったのか?の話だけ薄ぼんやりと覚えていて、今回読んでもその話が一番好きだったので、記憶って正直だなあと思った。 甘いものがそんなに…な人がクレープ屋でチョコバナナを頼むのはやめな!
1投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログアニメで見た範囲だから話の内容は知ってはいたけど、小鳩くんの一人称の地の文が入るとまたアニメとは違った印象かも。 2枚の絵とかおいしいココアとかごく身近な日常の謎って感じの章で蒔かれた種が最後の事件に向けて収束していくの面白い!
6投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アニメをきっかけに読んだ。 地の文があるのと無いのとではだいぶ小鳩くんに抱く印象が違うかも。読んで、面白い子だと思った。 謎解き部分に関してはアニメで先に解説を聞いてたのだけど、それでも小鳩くんが堂島くんを丸め込むのにパーセンテージを突きつけるところでは笑っちゃった。数字で説得するのは詐欺師の手法なんよ。なるほどこれが自他ともに認める小鳩くんの小賢しさなのね。 あと小山内さんへの印象も。小鳩くんが感じてる畏怖のようなものを受け取った。抽象じゃ満足できんから具体的に全盛期の話を聞かせてほしい。 この本を読みたい本としてブクログに登録したのが2016.8.4。そこからまるっと8年が経って、ようやく読んだ。 私のケツを叩いたのはアニメ化の一報だった。先を越された!と思った(8年もほおっておいたくせに)。まあその映像の出来の良さを見て、先にアニメで観終えてしまっていいかもしれないとまた積読を放置する姿勢に入りかけていたのだけど…いざ放送が始まりアニメの感想を眺めていると、やっぱり読みたくなった。媒体による演出の違いを見比べるのが、メディアミックス作品を最大限に楽しむ味わい方だと思うから。 米澤穂信作品を読むのは『満願』ぶり。シリーズものだと《古典部》ぶり。同じく高校生が主人公の古典部のほうが味が近いかなという印象。アニメでは空気感にリアリティを持たせるためかモノローグがほとんど無く、小鳩くんも小山内さんも口数が少ないので大人っぽい落ち着きを感じるけれど、さてと小鳩くん視点の地の文を見てみれば、小鳩くん由来の小賢しさはありながらしっかり高校生らしい子どもっぽさも時折伺えて、かわいいじゃないかと思った。 地の文を読んで気づくのは、過去の仄めかしの多いこと。小市民を目指すふたりのなれそめに当る部分だから、あるのは間違いないし大前提なのはわかってたことだけど、思ってたよりその存在が大きかったなと気がたじろいだ感じ。全盛期の彼らのエピソードを知りたい気持ちに掻き立てられる。なんだか、分野違いの人斬り抜刀斎がふたりでお互いを牽制し合ってるイメージが浮かんだ。ついでに力を抑えながら日常を送ろうとして結局抑えきれてないようすを見て、キリストと仏陀がルームシェアする話を思い出すなどもした。そこまで超人的な話ではないはずだが。 小鳩くんも小山内さんも自分の特性を欠点だと慎んでいるけど…たしかに度がすぎてる分は気をつけてもいいだろうけれど、例えば小鳩くんが小山内さんの置かれた状況から予見してフォローするべく先回りしてたりするのは、自己分析してるように余計な口でおせっかいだというのも事実だろうけど、部分的に見ればやさしさと呼んで良いものなんじゃないかな。そうやって社会と自身の程度の折り合いを探ってる感じは好き。
1投稿日: 2024.09.13
powered by ブクログアニメ見て気になり、読みたくなった。なぜ小市民にこだわるのか…。 小さな事件の積み重ね…。 ケーキ好きの小佐内さんが…。 小鳩くんと健吾は、いいコンビで好き。
19投稿日: 2024.09.12
powered by ブクログ図書館の本㊿ 『冬期限定ボンボンショコラ事件』を店頭で見かけてから、シリーズものだと知って手に取った本。 町の探偵モノ。主人公たちが本来の性格を隠しつつも、結局謎を解いていってしまう様子が見どころ。 ただ、仕掛けられたトリックを明かしていく思考の過程が多少強引なようにも感じた。
4投稿日: 2024.09.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映像化もされたようで、「氷菓」という日常の謎に対する名作を描かれていることもあり、手に取りました。 氷菓とはまた、違った雰囲気と関係性ですが、小佐内さんの過去がとても気になるストーリーで続編もきっと面白いのだろうと思える作品でした。
1投稿日: 2024.09.05
powered by ブクログ2024/9/1再読。ちょうど16年前に読んでたんだ。 当時はまったくぴんと来ず(^_^;) 今回、アニメを期に再読してみたらとても面白かった。やっぱり自意識の置きどころなんだよなあ。シャーロックホームズなんかは、その探偵的観察力と推理力をフルに発揮して、警察を見下し、相棒もそこそこ笑い飛ばしながら、周囲と摩擦を起こすことを前提に突っ走ってるような人なわけだけど、高校生がそれをやったら確かに浮くだろうし、でもそれを抑え込もうとしても抑え込めないという、ね。 それにしてもアニメの小鳩くんと小山内さんの造形見事だな。特に小山内さんの、小さくてかわいくて、消え入りそうな声でしゃべるくせにまったく一筋縄ではいかない感じ、すばらしい。今週分見なくちゃ。
1投稿日: 2024.09.04
powered by ブクログ米澤穂信氏の高校生を主人公とした、日常系ミステリ<小市民>シリーズの第1巻。米澤氏には、高校生を主人公とした作品がほかに、<古典部>シリーズと<図書委員>シリーズがある。私はそのどちらも既に読んでいる。本シリーズだけは未読だった。表紙カバーが、どうにも合わなくて(?)、敬遠していた。本シリーズは、アニメ化され放送中である。それを見たら、原作も読んでみたくなったのだ。 本シリーズに登場する小鳩常悟朗は推理型の「元名探偵」、小佐内ゆきは「元ハードボイルド探偵」として設定されているとのこと。小鳩常悟朗と小佐内ゆきが「小市民」を目指すようになった経緯が、いずれ明らかになるのだろうか。
57投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログ岐阜市の図書館に行ってみたり、他いくつか偶然のご縁?があって読んでみました。タイトル的に緩いコージーミステリーかと思いきや、不穏な雰囲気もありいろいろと気になる展開。なんかこう嵌りきらない感じもするのだけど、次作にも手を伸ばしそう。 ブクログ始めてからはこれが初の米澤作品だったことに驚いた。この作品は20年くらい前に書かれているんですね。折り畳みのケータイとかご自慢のカメラ機能とか、あっという間に時は流れておりますな。
0投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログ身近に潜む謎を題材にしているので高校生たちの日常を感じながらも、謎解きができる快感を得ることができた。 初めは読んでいて大きな事件は起きないし、なんとなく退屈だな〜と思っていたが、後半になるにつれ主人公たちのポリシーというか心情が分かるようになって、そこからこの本がグッと面白くなったように感じた。 小市民たれ。
0投稿日: 2024.08.23
powered by ブクログ「春期限定いちごタルト事件」(米澤穂信)を読んだ。 うーん、『古典部シリーズ』とどっちがいいかと問われるとものすごく迷う。 この『小市民シリーズ』はまだ本作しか読んでないので本当の良さがまだ見えてないのかもしれないし、この先小佐内さんの本性がもっと顕れてくると楽しいかもしれない。 あー若者たちが眩しかった。
6投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログ小市民にあることを目指す二人の高校生がとにかくかわいい。日常の謎というジャンルがミステリーとして定着した現在において、他の作品との違いとしては、主役の二人がどうにか積極的に謎に関わらないようにしているにも関わらず、巻き込まれてしまうという点だ。できるだけ目立たないを信条に、協力関係にある二人だというのに、日常は謎に満ち溢れていた。
2投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログまず、表紙とタイトルに惹かれて購入。表紙の絵が可愛くて、全巻並べて飾っておきたいくらい。 平和な高校生の日常の中でおきるちょっとした謎解き。小鳩くんと小佐内さんのキャラが魅力的で、北村薫さんの小説を思い出す。特に2人の関係性が気になる。
6投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログアニメ「氷菓」が好きなので買ってみた。 どうしても脳内で折木の声で再生される笑 小市民を目指すけれど、なんだかんだ推理をしたり、執念深く相手を追いかける2人の様子が面白い。 春、夏、秋、冬それぞれの季節ごとにスイーツが題名に入っているのもまた可愛らしい。 難しい漢字や言い回しが多いので調べながら読むから時間はかかるけど、勉強にもなる。
0投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログ米澤穂信氏の「小市民」シリーズ。日常で巻き起こるちょっとした事件(最後は大事件だが)をどこか柔らかい雰囲気で描き、結末は利己心だったり思い込みだったり少し人間の醜悪に光を当ててほんのりビター。特に小山内さんにキャラの描き方が玄妙。「小市民」とは何なのか、なぜ「小市民」なのか、控えめなエピソードと行動で巧みに表現されている。
1投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログ読むのはおよそ14年ぶり。ミステリのなかでも、日常の謎というものにハマるきっかけとなった一冊! 今年はついに待ちに待った『冬期限定ボンボンショコラ事件』が発売されたので、冬が来る前にシリーズを読み返しておこうという算段です。 中学からの同級生である堂島健吾曰く、 「わかっていることは、全部口に出さないと気が済まない」 「自分の知らないことを他人が知っていれば、憎まれ口に負け惜しみ」 そうして人から嫌われ疎まれてきた小賢しい己を捨て去って、"小市民"の星をつかむべく互恵関係を結び晴々しく高校デビュー(?)した小鳩常悟朗と小佐内ゆき。 目立たず慎ましく密やかに、小市民らしく学校生活を送ろうとするのだが、おもに堂島健吾からの阻害を受け(?)なぜか次から次に謎が舞い込んできては解決する羽目に。 最終話の「狐狼の心」では、とりわけ小佐内さんの真の姿がうかがえる。 小佐内さんが楽しみにしていた春季限定いちごタルトを台無しにした罪は重いのだ。 究極の根に持つタイプで復讐にかける情熱がすさまじい、そんな彼女の過去がとても気になるところであります。
4投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログひさしぶりに米澤穂信さん。アニメ自体ははまだ観てないですがキービジュアルはすでに見たのと『氷菓』のアニメを観たことがあるからか読みながらすでにアニメを強くイメージしてしまうのは不思議な感覚だった。キャラ造詣的にも日常ミステリとしてもまだ『氷菓』に軍配が上がるんですが、シリーズ物としては自作以降が本番かなという気がしているので第二作を読み進めるのと、アニメは放送終わってから一気見するのを楽しみにしたいと思います。
0投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログアニメ化の話を聞き、大好きな作家さんなのにこのシリーズだけ何故か読んでないため、今回初読(こんな日本語あるかな…)。 高校生のフレッシュな空気とテンポのいい推理。そして決めゼリフ。 楽しみました。 次は夏のパフェだな!
2投稿日: 2024.08.07
powered by ブクログアニメから。 古典部シリーズもそうだけど、日常にありそうな謎を描いているのにすごい面白い! あと主人公の小鳩くんが、奉太郎と違って謎解きしたい欲を抑えてるっぽいのが対照的でいい ココアのおいしい作り方を教えてもらったので、今度ケーキ買ってきて試そ
0投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログこういうゆるっとした日常の謎を解く話、好きだな。しかもそこに小山内さんと小鳩くんのバディ要素もあって高校生だから学園もの要素もある。この2人どうやら過去に何かあったらしくて、事件とは距離を置いているところも非常に気になる。事件を解き明かすくらいなら泣き寝いりした方が良いとまで言い切る2人の過去に何があったのだろう。ゆるっとした事件に巻き込まれたのではないことは確か。 さて、何個かゆるい事件が起きるが1番面白かったのは、美術部の先輩が残した2枚の下手な絵の事件。普段は上手い絵を描く先輩が描いた2枚のお世辞にも上手いとは言えない絵。誰が誰に向けて描いた絵だったのか分かったときは気持ちがほっこりした。「高尚な絵」なんて存在しないと思った。 それにしても小山内さんが美味しそうなケーキやらタルトやらを沢山食べてるのも和む。小さい身体のどこにそんなに大量の甘い物が入っていくのだろうか。ケーキは1個でもう満腹状態になってしまうので、ケーキバイキングに行きたくても行けない身からしたら羨ましい。
4投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログ昔読んだはずなのに、全然内容覚えてなくて読み直し。 本当に覚えてなかった……。 小佐内さんが怖かったイメージだけ覚えてて、それは間違いじゃなかったな。甘味の恨みはコワイコワイ。
0投稿日: 2024.07.23
powered by ブクログ小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。(e-honより)
0投稿日: 2024.07.23
powered by ブクログ題名が可愛くて手に取りましたが、アニメ化など話題の一冊だったんですね。 日常によくありそうな謎と、高校生たちの謎解きも楽しかったので、続編も読み進めていこうと思います。
11投稿日: 2024.07.22
powered by ブクログアニメ化を機に読了。2004年書き下ろしの2024年45版を書店で購入した。巻末解説がまいじゃー推進委員会の極楽とんぼだったことに、時間の流れを感じさせられ、クラクラした。
0投稿日: 2024.07.22
powered by ブクログアニメも始まりました小市民シリーズ! アニメ2話まで観ましたが、試し読みしたとかとなんか登場人物の印象が違ったのでアニメのイメージになる前に原作を読むぞ、と。 うーーーーーん、やっぱり米澤穂信さん好き! 米澤さんの日常ミステリ大変好きです。 可愛いタイトルに反して、 なんだかメインの小鳩くんと小山内さん。 ビターもビターな性分をお持ちなようで、、、 学園モノってことでライトなミステリーですが、 今後二人の過去の話とかも覗けたりするんでしょうか。 二人の恋愛でもない、依存でもない、互恵関係!! そして小鳩くんのこの勿体ぶる、回りくどさ、 好きじゃないけど癖になるわ…… 夏期限定も買ってきたのでこのまま読んじゃおう〜
1投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログ氷菓のアニメが好きだったので(原作は未読)、今作もアニメ化が決まったタイミングで購入。 小嶋くんと小山内さんのキャラクターがイマイチ掴めず、前半は読み進められなかった。 中盤のココアのくだりあたりからテンポよく読むことができた。 小山内さんの過去に何があったのか?気になる。
0投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログいつか読もうと思っていた、積読をついに読みました! めっちゃ読みやすい短編集。 2時間くらいで読み終わりました。 何となく苦手だなと思っていた小佐内さんですが、最後の章で急に気になる存在に。 続きも読みたいと思います。
5投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログアニメ化するということで、いち早く原作で 世界観を味わいたいので、速攻買って読みました。常に小市民を目指し、常に目立たないように 学生生活を送りたい、小鳩常吾朗と小佐内ゆきの 二人が日常で起こる些細な事件を推理し解決していくミステリ作品です。いわゆる、日常系ミステリーですね。連作短編となっているので、一つ一つのお話が独立していて、読み応えが良くて、ミステリ初心者にオススメです。 アニメもスタートしたので、同時進行で追ってくと面白いかもしれません。
37投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログ高校1年生の小鳩くんと小佐内さんは、互恵関係を結び慎ましい小市民を目指している。 …ん?何で小市民なの?と思ってたけど、読み進めるうちにほうほう成程、と。 面白い。 2人の過去と今後も気になるし、これは続編を購入せねば!
13投稿日: 2024.07.12
powered by ブクログやばいよ!やばいよ!アニメが始まってしまった! 急いでアニメ原作の春期限定いちごタルト事件を読み出す。「氷菓」を基準に考えていたので、最初はどうでも良い推理を披露していて、あまり面白いとは感じなかった。最後の狐狼の心で話が動き出す。 俄然、興味がでてきた。アニメも非常に丁寧に作られていて期待大。
64投稿日: 2024.07.12
powered by ブクログアニメ化されると知って買いました。評価は★3つだけど、4に近いです。 ほのぼのと平和に過ごしたいのだけど、さまざまな事件が起き居ても立っても居られないほどの行動に出てしまう高校生の二人が微笑ましい。 やっぱり推理・探偵・洞察やりたいんだろうな…でも平和に過ごしたい…。なんとももどかしいのは、想像できてしまう。 いちごタルトを奪われてしまった執念は分かる。それは許せない(笑) 次の夏季限定〜も読んでみたくなりました。面白かったです^^ 【追記】2024.07.29 アニメもみて世界観そのままだったので、さらに面白く感じたので★4に変更。今後も楽しみです。
6投稿日: 2024.07.11
powered by ブクログアニメを観ないで先に本を読んでみた。 登場人物がはっきり?しているし、米澤先生の文章は読みやすく面白いです。
2投稿日: 2024.07.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日常のちょっとした不思議の謎を解いていくライトな青春ミステリ。 そんな解くことを躊躇するか?てくらい軽い謎解きなのに躊躇してしまう小鳩くんと過去が気になった。 小市民になりたい、なんてまたやれやれ系主人公かなと思ったけど小山内さんと2人ともそういう感じのふたりでなくて感じの良い主人公たちだった。 「美味しいココア」の話は、健吾、それは重罪では…?
4投稿日: 2024.07.09
powered by ブクログ小市民シリーズ第一弾。 ほのぼのしてて軽い気持ちで見れるミステリだと思いました。 美味しいココアの作り方ではそんなんありかって結末でしたが笑 二人の過去が明かされる事を期待して続編も読みたいと思います。
33投稿日: 2024.07.09
powered by ブクログ小市民シリーズの第一弾。 最初は「次々と起こる小さな事件を解決する話なのかな?」となりますが、次第に全てが繋がっていく感覚がとても良い。
0投稿日: 2024.07.08
powered by ブクログ冬季限定ボンボンショコラ事件が書店に並んでおり、なんだかかわいい装丁だったのでシリーズ最初のものを読んでみようと思い、購入しました。 人が死なないミステリで、小山内さんと小鳩くんの絶妙な距離感もあってほのぼのと読めました。 青春だけどどこかほろ苦く、尊い作品です。疲れてる時でもすらすらと読めるので、このシリーズは全部揃えて読もうと思います。
1投稿日: 2024.07.08
powered by ブクログ米澤穂信さんのライトノベル。 古典部シリーズより軽い謎を解いているイメージ。 小鳩くんと小山内さんは本性を隠しながら互恵関係を築いて、小市民として生きていこうとするが、問題が起こって小市民としては生活できなくなっていく。
20投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログアニメが始まる前にと数年ぶりに読み直し(ついでに見つけられなかったので買い直し。お布施~)この後のことを考えると、小市民とは才能のある人にとっていかに難しい擬態かと思う。早く「冬期」までたどり着きたい。小佐内さん頑張れ。
0投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログ古典部シリーズとは別の作者による学生ミステリ。なんだか薄ぼんやりしたキャラクタ設定は作者のよくするところか。かなり古めの作品で、ガラケーを使っているところに時代を感じる。 米澤穂信らしく読みやすい作品なので、シリーズ読んでみようかなと思う。
1投稿日: 2024.07.05
powered by ブクログしっかり好きな世界観で、物語の中に没入します。というよりさせられます。私たちの日常も考えればミステリーだらけ。小鳩くんと小山内さんのわかりそうでわからない距離感がこの物語の魅力を引き上げてる。
48投稿日: 2024.07.04
powered by ブクログ〈図書委員〉シリーズがとても良かったし、この春最新刊が出版された〈小市民〉シリーズにも手を出してみた! 〈図書委員〉とはまた違う、だけどおもしろい! 小鳩くんも小山内さんもいいキャラしているし、何よりその関係性が「恋人…じゃないんだよね?男女がいつも一緒にいるからって恋人なんて思うのは考え方が古すぎか。いや、でも…」と立ち入ったことを考えてしまう。 出版年を見ると2004年ってことで、私より少し年下世代。 そう考えると、時代を先取りした男女の関係性を書いていたんだなと、そんなところにもすごさを感じる。 そして、小鳩くんや小山内さんの過去に一体何があったのか? 高校一年生がここまで自分の生き方を変えようとする出来事が気になる!! シリーズを読み進めれば、いつか分かるのかな?
1投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小賢しい小鳩くんと執念深い小佐内さん。その性格が災いし過去に痛い目を見てもう同じ失敗はしないと、現状に満足する小市民を目指す。 小鳩くんを呼び出し、ご立腹でケーキをやけ食いする小佐内さんが可愛かった。 数時間で読めるライトさなのでシリーズ読破してみようと思う。
0投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小佐内ゆき………おとなしそうという印象を抱かせておいてその実執念深くて腹黒で、しかし手放しに良い子と評せない故に魅力的な女の子… 現実にいたら明らかに関わっちゃいけないタイプの女の子、小佐内さんは私の高校時代のアイドルの一人でした。勿論出会ってから今までずっと大大大好きですが。 シリーズを重ねる毎に、彼女のちょっと怖いかも…って面が補強され、遅効性の毒のように効いてきます。 そしてキャラクターがどういう人物であるか探るのに重要な筈の彼女の過去や内面はまるで霞のように簡単には掴めず…こんな…こんなミステリアス且つお菓子の甘い香りと人間的に危ない香りの漂う女の子、夢中にならないわけなかったんです……! まあ、それはおいておいて。 再読したらやっぱり面白い。 会話のテンポが小気味よくスラスラと読み進められます。 小鳩くんが語り部を担っており当然心の中の声も多いのですが、他者と会話する時は胡散臭かったりまわりくどい言い回しを多用する小鳩くんが、心の中だと誰も聞いていないからか随分ズケズケとものを評したり、年齢相当に適当な言葉遣いになっていたりする所が読んでいて楽しかったです。 これまで読んだミステリー・推理ものには必ずと言っていいほど死体が登場していたのですが、この作品では誰も死ななかった(と、言っても特に最後の事件なんかは未然に防げたとはいえかなり悪辣な犯罪でしたが)のも目新しくて凄い印象に残りました。 謎解き自体も、高校生が解き明かすのに丁度良いか、ちょっと凄いな!と思うレベルで良い塩梅だったのではと思います。(シリーズが進むにつれて難易度がどんどん上がっているような気もしますが) それから、なんと言ってもお話の至る所に登場するスイーツが美味しそう!!小佐内さんが本当に美味しそうに甘いものを食べているのを読むと、こっちまでお腹が空いてきます。 小鳩くんが、そして小佐内さんが頭を抱え持て余している自分の短所。それと向き合い悩みながらも力を合わせてどうにか変わっていこうとする二人の姿勢が好ましかったです。 あと、自分を徹底的に下げるわけでもなく、短所を直すという表現に留めた所が小鳩くんの良い所だと思います。卑屈になりすぎないところがどこか爽やかでとても素敵です。 二人で頑張ろう!と決意を新たにしつつも、やっぱりすぐには変われず本性がチラ見えしちゃう所も微笑ましくてとても良かった。 春にシリーズ完結、もうすぐアニメスタートと今年は小市民イヤーです…!!こんなに幸せが一度に来るなんて…!! ワクワクソワソワしながらテレビの前で待機します!!!
0投稿日: 2024.06.25
powered by ブクログ小市民シリーズの第一弾。 日常系ミステリー、人が死なないちょとした日常の謎なので安心して読めました。果たして彼、彼女は 小市民になれるのか…
1投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログ2021.1.22 日常に現れるちょっとした謎をついつい解いてしまう小鳩くんと小山内さんの物語。古典部シリーズとなんとなく似てる気がする。 2024.6.17 再読 7月からアニメシリーズが始まるということで、シリーズ全作読んでみよう!と再読しました。前に読んだときは2作目以降読まずに終わってしまったのだけど、今回の方が楽しく読めたと思う。人の死なないミステリーで読みやすい。小鳩くんと小山内さんの小市民への道はどうなるのだろう、そして2人の過去の具体的な描写はあるのかな〜。
8投稿日: 2024.06.18
powered by ブクログう〜ん…好みの作風ではないなぁ。 冬期が高い評価だったので手にした一冊。なんかものすごい地味で盛り上がりに欠けますね。 続編ごとに良くなってくるという感想が多いので…どうするか…
7投稿日: 2024.06.17
powered by ブクログまなもんが『きらきらし』を刊行したときに、シブツタで『きらきらし』と共に、お気に入りの本たちをコーナーにして発売してました。 その時に紹介されていてその場で買った本です。 2年ほど積読してましたが来月にアニメ化されると聞き、慌てて読むことにしました。 人が死なないミステリ、青春ミステリーというジャンルが大得意な米澤さん。 『氷菓』シリーズが大好きなので、同じような感覚であっという間に読了。 他の方の書評でも見ましたが、この作品はそもそも読切になるかも?ということで、始まった連作短編らしく、小市民シリーズとして長期連載を掲げて始まった作品ではなきそうです。 正直、氷菓シリーズの方がキャラが活き活きとしていて、謎に向きあう折木の考え方などもはっきりしており、個人的には氷菓の方が好きです。 が、夏季、秋季と読み進めていくと、どんどんよくなるそうなのでしっかり読み届けていこうかと思います。 小佐内さんがどれだけ可愛く描かれるのかにも注目して7月のアニメをみようと思います♡
2投稿日: 2024.06.17
powered by ブクログ米沢先生らしいなぁ、という感想。 アニメ化の前に読んでおきたいなと思ってたら夫がシリーズ全作揃えてて、借りてまずは春期を読んでみました。 面白い。堂島くんの存在がいいですね。最初はなんか、つっけんどんで嫌な感じの印象だったけど、彼が居てくれて良かったと思います。
1投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログ知り合いに勧められて購入しましたがホームズなどの推理小説とは違う面白さがありました。 アニメ化が待ち遠しい!
27投稿日: 2024.06.05
powered by ブクログ待ちに待った冬期限定を手に入れたので、春期限定から再読。新作が出るたびに読んでるなぁ…。 小市民シリーズ、米澤さんの作品の中で1番好きなんだよな〜。小鳩くんと小佐内さんの淡々とした会話と、全然我慢できてない性格がなんとも可愛らしくて。そして合間合間に出てくるスイーツがまたおいしそうで…食べたくなる!小佐内さんはいちごタルト、リベンジできるのかしら? 消えたポシェット、意味不明の二枚の絵、おいしいココアの謎、テスト中に割れたガラス瓶。そして小佐内さんの自転車を盗んだ彼らの正体。全部よかったけど、ココアの謎が、絶妙にしょうもなくて好きだった。 次は夏期限定へ。
3投稿日: 2024.05.31
powered by ブクログSL 2024.5.22-2024.5.25 ついに小市民シリーズにまで手を出してしまった。シリーズ完結編冬期限定が出たからには仕方ないでしょ。 それにしても初版20年前とは。 古典部シリーズと同様高校生が日常の謎を解き明かす。古典部よりゆるくて主人公たちにクセがないかな、なんて思っていたらけっこう奥が深い。 シリーズを読み継ぐのが楽しみ。
1投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログ小市民として生きたい高校生2人が活躍する「殺人が起きない」ミステリ。王道の美味しい本ではないんだけど、各章に出てくる食べ物がなんとも美味しそうで、スイーツとコーヒーを用意して読みたい。今夏アニメ化も気になる。
0投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ今話題のシリーズの第一作目。 カバーイラストとタイトルに偽りなし。人が死んだりしません。割と平和なミステリーです。 ライトな語り口なので、とにかくすいすい文字を読みたい時にもってこいな一冊。ミステリーではあるけれど、扱うのはどれも刑事事件にはならない身近な出来事。「おいしいココアの作り方」のように、そこまで追求するか? そんな作り方する人いるか? という突っ込みが心に生まれる箇所も少なくないけれど、しっかり推理はあるので、ミステリーを読みたいけれど誰かに犠牲になってはほしくない人に勧めたい。 主人公二人の過去や関係性が思わせぶり。はっきりしないまま話が進むので、気になってフラストレーションが溜まったところで最終章へ。そこで少しだけ説明がなされる。それでも完全に謎が明かされるわけではないので次巻が読みたくなるという、シリーズものとしてうまい作りになっている。 【ネタバレ、かな?】 それぞれ関連のなさそうな4つの章での出来事もこの事件に繋がっていたのね、タイトルはそういう意味だったのねと納得のいく伏線回収が最終章にあるので、次巻への「読みたい欲」を掻き立てつつも、スッキリとした読後感。 一連の作品は、主人公二人が「小市民」を目指しているところから「小市民シリーズ」と呼ばれているのだけれど、ひねくれた小市民としてはちょっとバカにされてる感がなきにしもあらず。こちとら知恵も働かず肝が太くもない正真正銘の小市民ですよ。中学生なのに行きつけの喫茶店があったり、冒頭からただものではない感じはあったよね、小山内さん。とはいえ、彼女のキャラはけっこう好きになりましたよ。 この夏にアニメ化されるらしい。原作は20年前に初版のため、携帯電話事情など微妙に現代にそぐわないところがあるので、どのように改変するのか気になるところ。
2投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログなんとなく古典部シリーズのようなものを期待して買ったけど、似ているようでちょっと違う。 おさないさんの髪型が「尼削ぎ」って言われるのは、小鳩くんのユーモアが溢れ出すぎちゃってるだけなのか、それとも2人の小市民になろうとしたきっかけが関わってるのか、、 今は積読があるから厳しいけど、読み終わったら続きも読もうかな
12投稿日: 2024.05.16
powered by ブクログ20年ぶりくらいの再読。 最新刊も出たし、アニメ化もあるし、図書館の予約も急に増えて、盛り上がっているようで嬉しい。 ココアの話が印象に残っていたのだが、今回もココアの話がよかった。 小鳩くんは脳内のつぶやきの語彙がシブい。「(物言わぬは)はらふくるるわざ」を調べて、脳内にpoisonが流れたのは私だけだろうか。 生物?のテスト問題、高1とは思えない難しさだと思ったのは私だけだろうか。
0投稿日: 2024.05.16
powered by ブクログ米澤穂信『春期限定いちごタルト事件』 2004年 創元推理文庫(東京創元社) 小市民シリーズ第1作。 みなさんのTLでよく見かけていて気になっていたところ、新刊発売で書店でも大きく平積み展開されていたので、シリーズ全作を一気に購入しました。 高校1年生の男女が主人公のライトなミステリ。 最初、装丁だけ見ていた時はジュニア文庫的な内容かと思っていたのですが、それは大きな誤りでした。 ライトというのは事件や発端はとても身近なことが多かったりという意味合い。内容は頭脳プレーによる謎解きで推察は見事です。さすが米澤穂信作品。 読後感も優しいスッキリ観に包まれる感じ。 ロングセラーとして愛されている理由が分かった気がしました。 #米澤穂信 #春期限定いちごタルト事件 #小市民シリーズ #創元推理文庫 #東京創元社 #読了
6投稿日: 2024.05.15
powered by ブクログ米澤穂信初期作品であり、「小市民」シリーズ一作目。今回「冬期限定ボンボンショコラ事件」の発売に合わせ、どうせならとシリーズまとめて読む事にした。米澤穂信は「青春ミステリー」も素晴らしく、ライトな作品でありながら満足感を持てる作家なので楽しみである。 プロローグ おそらく小鳩君が高校デビューを夢見る「夢」だ。 羊の着ぐるみ 主人公小鳩くんと小山内さんの関係。大人の自分からすればなんともむず痒い二人だ。しかしこの関係性のおかげでこの物語は独特な空気を放つ。高校生が始まり、とある女子生徒のポシェットが盗まれる事件が発生。小鳩君は昔馴染みに呼び出されポシェット捜索の手助けを行う。 小鳩君は推理力があるが「小市民」を目指している為余り目立ちたくない。小鳩君と小山内さんは二人でそれぞれを補完(理解?)しあっているような関係性だ(表紙コメントでは恋愛とも違うとあるが)。小鳩君の推理により物語は真相へと進んでいく。 この物語にて二人の関係性の概要を読者に伝えている。何故かノスタルジックな雰囲気を纏い、ライトミステリーの始まりとして素晴らしい作品だ。 For your eyes only 小山内さんと帰宅中、自転車を盗まれてしまう二人。大切に購入した最後のいちごタルトも食べられず。そんな不幸に見舞われた最中、小鳩君は友人の健吾から依頼を受け美術部に伝わる二枚の絵の謎について考える。 探偵が注目を浴びる事が好きだというのは読者に刷り込まれた常識で小鳩君は「小市民」然として推理をひけらかす事に抵抗がある。しかし真相を知っているのに知らんふり出来るほどドライではない為、小山内さんとの約束を使用し小山内さんのせいにして真相をときあかす。結末はかなり衝撃的だ。 おいしいココアの作り方 健吾に招待され家を訪れた小鳩君と小山内さん。 健吾の自宅にておいしいココアをいただくが、おいしいココアを作る方法に謎がある。健吾の姉も交え、どの様にしてキッチンの条件を守りながらココアを作ったのか。小鳩君の本性が徐々に見え始める。 ある意味でパズルの様なトリックになるが「その手があったか」と感心してしまった。謎自体の重さはないが面白い話でありトリックだった。 はらふくるるわざ この作品の根本に流れる大きな謎が徐々に姿を見せ始める。小鳩君や小山内さんの過去が少しずつ詳らかにされていく。今回はテスト明けの二人のやりとりだが、テスト中、小山内さんのクラスであったガラスが割れる事件について、小鳩君が興味を覚え、解明に挑む。 ここまで頑なに過去を拒む二人の関係性や、盗まれた自転車を巡る事件が伏線となり大きな謎として動きだす。 狐狼の心 盗まれた自転車が捨てられており回収に向かう小鳩と小山内。その場で自転車を盗んだサカガミの痕跡を見つけた二人。そしてこの物語に隠されていたものが見えてくる。小鳩君の推理力。小山内さんの真実。やはり米澤穂信はスパイスの使い方が上手だ。ここまで順を追って読み進めた事により、小鳩、小山内に裏がある事は想像できていたが。健吾を含め登場人物の魅力が溢れ出した話だ。 エピローグ 小鳩君がある意味小山内さんを恐れている理由が面白い(笑)そして二人はあるがままに生きた方が幸せでは?と思いつつ、それでも「小市民」を目指す二人を応援したいと思う程大満足な作品だ。 それにしても面白かった。ライトミステリーとされているが、それでも米澤穂信が感じられる作品だった。 シリーズまとめ読みしよう。
9投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログ初めてしっかり触れた米澤作品だったけど、ライトタッチのミステリってこんなに読みやすいんだ…!と感動。日常に起こる、ささいなことかもしれないけど言われてみれば気になる…みたいな謎解きを体感出来たのがいい! 小鳩くんと小佐内さんは小市民になるための協力関係を結んでいるけど、協力し続けるうえで恋愛関係になるのかな…?となんとなく感じさせる雰囲気がまたいい。ならないかもしれないけど。 二人はある意味高校デビューとして小市民になろうとしているけど、私は社会人の今、小市民になりたいと思っている。この作品を学生の時に読んでいたらどんな影響があっただろうか。
9投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログ久しぶりに読みました。 小市民シリーズはあまり読んでいないので多分2回目ぐらいかな。 思っているより話はちゃんと覚えていました。 勢いでシリーズ全巻購入してしまっているので続きを読むために復習も予ての再読です。 以前読んだときは学生だったかなあ、私自身が自分の性格とは何かを模索してもがいてた頃だったから、読んでいてしんどかった記憶があります。 今は少し自分とも仲良くなったので、まだまだもがいてる2人を少し離れたとこから見守るような気持ちで読みました。 自分とのつきあいかたってそれぞれだから。 私は小鳩くんも小山内さんもそんなに悪い質だとは思わないけど、変えたいならもがいてみるといいよって、それぐらいに思えるようになりました。 自分も大人になったなあ、なんて思いました。笑 彼らとの付き合い方がようやっと分かったので、ここからシリーズを読み進めていきたいと思います。 彼らがどんな決断に辿り着くのか、とても楽しみです。
3投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログシリーズ最新作の「冬季限定ボンボンショコラ事件」が気になり、それならば一作目から…と、はじめましての作家さん作品にチャレンジ。 サクサクっと読めて面白かった。 この二人はなぜ小市民をめざしてるんだ?という謎も、読み進めていくうちにジワジワと分かってきて、続編でどうなるのかも気になる。 個人的には、健吾くん姉弟が結構好き。続編にも出てくるのかな? 小山内さんの本性が後半でやっと出てきた感じなので、続編でどう描かれているのかも楽しみ。
1投稿日: 2024.05.13
powered by ブクログますます米澤さんの作品が好きになりました! 毎日の小さな事件が 2人にとっては大事件 それは、自分たちの信念に かかわってくるから キャラクターが面白いから楽しい!! 難しい言葉も氷菓より減ったw アニメ楽しみだなぁ
1投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ平穏な日々を送りたい高校生、謎に挑みたくないのに挑む不思議なミステリー #春期限定いちごタルト事件 ■あらすじ 高校一年生の小鳩君と小佐内さん、彼らはいつも静かに高校生活を送っていた。彼らは中学時代に苦い経験があり、「小市民」のような平穏な日々を送るよう心に決めていたのだ。しかし彼らのもとに様々な相談ごとがされ、事件にも巻き込まれてしまう。青春ど真ん中の高校生たちによるコージーミステリー。 ■きっと読みたくなるレビュー まさに青春時代、一冊丸ごとパステルカラーに包まれたような作品ですね。いつものとおり先生の文章が美しく、読んでいると心地よい世界に誘ってくれます。 さて本作、一番の魅力は不思議な探偵たち。探偵二人っていうと、ホームズ&ワトソン役かなと思いきや全く違う。事件解決のために、能力もあるし意思もあるのに、あえて制御しているという二人。本来探偵役は、人助けのためのあるはずなのに、何故なのか… もちろん読んでいけば理由は分かるのですが、これは策士ですね。こんな探偵たちは見たことがない。 いつもは何もない静かな水面にも関わらず、何かのきっかけで徐々に水面が揺れてゆく。何がでてくるんだ?と気になっていると、やっぱり出てこない。やっと顔出したと思ったら、遠慮がちにひとことだけ言って、水面に戻っていく。 全く力強い主張をしないくせに、読者の記憶に刻まれるという影響力、お見事一本です。 ストーリーは、ポシェットの盗難、美術部に残された絵の謎、ココアの入れ方など、日常で発生した様々な謎に挑んでゆく。これまたひとつひとつが素朴なんですが、謎解きも素朴なんですよ。 もちろん謎解きはロジカルに解かれるのですが、決して派手ではない。それでもしっかり人情味と優しさが溢れていて、何なんでしょうか、このしっとりした気分は。特に終盤の謎解き&二人の関係性の昇華が圧巻でしたね。何なんでしょうか、このエレガントさは。 さすがは米澤先生、有り体な青春&コージーミステリーではない唯一無二の内容でした。続編も期待したい一冊ですね。 ■ぜっさん推しポイント 若かりし頃の独特の悩みというのは、淡く切ないですよね。 子供から大人に成長する中で、いつのまにか周りに調子を合わせたり、空気をよんだ発言をするようになる。本作では主人公たちが「小市民」化することで、大人になっていくのですが、なんだか寂しい感じがする… 本作の終盤、親友の健吾君と小鳩君のやりとりは、まさに青春の1ページ。子ども達には成長して欲しいと思うけど、大人になるまで心の機微だけは変わらないで欲しいと思いました。
104投稿日: 2024.05.10
powered by ブクログ小市民になろうとしてもなれない2人。人が死なないミステリー。2人の関係性がとても微笑ましく感じる。続編絶対読む。
1投稿日: 2024.05.09
powered by ブクログ「冬期限定ボンボンショコラ事件」を購入後、 シリーズ物と知り、 あれっと探したら、 本書も積読状態だったので 急いで読んでみました。 まさかのガラケー時代! 小市民ってなんでと思い読み進めましたが、 なるほど〜と納得。 夏期、秋期も購入します
9投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ小市民シリーズ1作目。古典部シリーズとはまた違った味わい。小市民でありたいのにそうならない二人の日常が面白い。
44投稿日: 2024.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なかなか面白かったです。 読み始めた頃は2人の素性がイマイチわからない部分もありつつ読んでいましたが、その2人のほのぼのとした掛け合いなども面白く、ちょっとした謎だからこそ、どんな意図があったのだろうと気になり、正解を聞くとあー!っとなる。ミステリーは得意分野ではないですが、こういったほのぼのミステリーは面白いです。 あと、小鳩くんが。ミステリー読んでいてここがこうでこうなりましたという解説が好きじゃない的な事を言っており、それは僕も同感だなぁと。 果たして小鳩くん小佐内さんは、小市民になれるのか楽しみです。夏も秋もあるため、これから続きも読んでいきます。
0投稿日: 2024.05.04
powered by ブクログ冬期が刊行されるというのを聞いて読み始めた。 初版が2004年ともう20年前になる。ガラケー全盛の時代で描写も若者には伝わらないかもしれない。 それでもやはり面白い。キャラクターが立っているのが米澤先生の作品の魅力だなと思った。彼彼女の過去に何があったのか、続きを速く読みたい。
1投稿日: 2024.05.01
powered by ブクログこの人の作品に出てくる高校生って、なんか影があるんだよねえ。 だから毎回「この子は一体何を抱えているのだろう」と興味が湧いて、つい作品に手が伸びてしまうのだけど。 とある理由から“小市民”を目指す小鳩と小佐内の不思議な関係も、彼らの前に提示される日常の謎もどちらも気になって仕方がない。 彼らの過去を知りたいと思ってしまった時点で、続編を読むの決定したな。
2投稿日: 2024.04.28
powered by ブクログうーん、イマイチ盛り上がりが少ないというか…。 謎もそんなに大したことじゃなく、主人公の頭の中の発言で読ませる感じ。 登場人物が昭和半ばの高校生みたいで、主人公の友達なんか下駄を履いた方が似合うんじゃない?と思いながら読んでた。 人気作品みたいで、続編がかなりあるのでこれから面白いのかなぁ。
0投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログ清く慎ましい小市民としての生活を送るために 互恵関係を結んだ、とある高校生2人の話。 「小市民シリーズ」の第1作目にして、今年7月には アニメ化されるとのことで、春に合わせて読了。 殺人などの大きな事件はなく、身のまわりに起こる 出来事を通して謎を解いていくタイプのライトな ミステリーで、気軽に読み進められました。 2人の過去や今後が気になり、次回作も読んでみたくなりました。
11投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログAmazonの紹介より 小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校1年生。きょうも2人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、2人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に駆られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星をつかみとることができるのか? 新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。 この本が発売されたのは、2004年。結構前に1回読んだことはあったのですが、ほぼ記憶になく、今年アニメ化されるということで、真っ新な状態で読んでみました。 米澤さんの別作品「古典部」シリーズとは違い、なんともシュールな状況が面白かったです。 普通なら興味をもって推理するはずが、興味なし。でもなくなく推理するというスタイルは、ある意味新鮮でした。 主役となる2人の関係性も面白かったです。そもそも「小市民」とは何なのか?2人の過去に何があったのか?恋人でもなく友達?関係でもなく、興味をそそる関係性に次回作が気になるばかりでした。 事件といいましょうか、殺人といったディープな出来事はなく、5つのライトなミステリーは、一部しょうもなとツッコんでしまうところもあって、面白かった一方、物足りなさもありました。ただ、単独ではなく、連作短編集になっていて、あの出来事の続きもあったので、楽しめました。 同級生の健吾の存在も魅力的で、キャラがたってるなと思いました。 読んだ記憶はあったものの、ほぼ覚えていなかったので、次作も新鮮な気持ちで読みたいと思います。
2投稿日: 2024.04.01
powered by ブクログ小市民を目指すふたりの高校生が周りで起こる事件を解決していく日常推理モノ。牙を隠し合う狐と狼の物語。 古典部シリーズの対をなす作品で、こちらはグイグイ、あちらは控えめって感じか。無論、米澤流の青春ミステリーは冴えわたっている。 ただ、ティーン向けなのもあり、ご愛嬌といったところもみられる。ときに人物がトリックありきの常識外れの行動を起こす。そんなことしたら冷蔵庫がーとか、ツッコミを入れたくなる場面もちらほら。 ともあれ、古典部シリーズ好きは満足できる本作。小市民たるものといえど、いや小市民だからこそ、甘いもの、殊に限定ものへの恨みは大きいのである。
8投稿日: 2024.04.01
powered by ブクログアニメ化されるとの事で、「前々から気になっていたから読んでみよう。」ということで読んでみたが、「氷菓シリーズとは違うアプローチから日常の謎を描いているのが面白い。」という風に感じた。またたまに出てくるスイーツの描写が美味しそうだった。
1投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログ小市民シリーズがTVアニメ化されるとのことで、新アニメ化お知らせ帯の為に購入。 久しぶりに読みました。 画面映えするような派手なことは起こらず(もちろん事件は起きているけれども!)、平坦に描かれている人物の心理描写等、可愛らしく食欲のそそるタイトル以外は米澤作品の中でも地味に見えるところのある作品。 だけど、一癖も二癖もある実は個性に溢れる主人公達やウィットにとんだ文章は実に魅力的で、好きになる要素に溢れているのを改めて実感。 アニメもどんな小市民の2人が見れるのか、今から待ち遠しいです。
0投稿日: 2024.03.20
powered by ブクログ十何年か振りに再読したがやはり面白い。 少し背伸びしがちな高校一年という青春の日常がのびのびとオフビートに描かれている。そしてその中で起きる日常の謎、それがまた注意深く読んでいくと実は……という展開がニクイ。 いやはや、やはり古びない面白さがある。
0投稿日: 2024.03.07
powered by ブクログ元々米澤穂信さんの作品は大好きで、今回アニメ化決定と聞いて読みました。 謳い文句にもあるように、日常のふとした謎を解いている二人が好きです。きっと彼らの日常は私にとってわくわくするような非日常なんだろうなと、読んでいて思いました。 こういう系のお話が好きなら同筆者様の『本と鍵の季節』もおすすめです。
0投稿日: 2024.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小市民シリーズがアニメ化されるとのことで一作品目。 氷菓もそうでしたが、米澤穂信さんの学生生活の中での小さな謎を題材にしたミステリは、さらさら読めて、且つ登場人物の魅力も引き立っていて好きです。続きの作品も楽しみに読みたいと思います。
1投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログアニメ化が決まったので、小市民シリーズの読み直し。 連作短編集なので、推理もストーリーもテンポよく進み、 サクサク読めます。 謎自体は高校生の身近で起こる日常の謎。 小鳩くんと小山内さんが、自身のアイデンティティーと周囲との調和に葛藤しながら小市民を目指す姿は、涙ぐましくもなり、自分らしく生きる姿がみたくもあったり。 そんな二人の成長を見られることもこの作品の楽しさだと感じます。 彼らと同世代だった頃と、おとなになった今とで、 彼らに願うことが変わったのも発見。 昔読んだという方にも青春の葛藤やほろ苦さの追体験にぴったりです。 二人みたいな関係性、今でも憧れるなw
1投稿日: 2024.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校生か大学生のときに読んだぶり(10年弱ぶり?)の再読。 高校デビューでつつましい〈小市民〉を目指す、でもつい推理してしまう小鳩くんと、どんな過去があったか同じように小市民を目指す小佐内さんの日常ミステリー。 なぜだかホットココアを作るのに牛乳パックごとレンジにいれたっていう推理だけは覚えてて、あと自動車学校っていう要素が出てきたときにただの白い紙を出して送迎バスに乗り込んだ場面があったことは思い出したんだけど、本当に割と忘れていたのでいい具合に先を楽しみにしながら読めた。 キャラクターは少ないし、過去に何があったのか分かりやすく示されるわけではないんだけど、この示されている情報から深く潜っていくのが(登場人物のことも知っていくのが)推理小説の、というかこの作品の楽しいところだと思う! 独特な関係性がどう構築されてきた/されていくのかもすっかり忘れてるので、続きも楽しみに読みたい。
0投稿日: 2024.02.29
powered by ブクログ古典部シリーズ、図書委員シリーズ、そして本作小市民シリーズと読んできたけど(いずれも全作読んではいない)、主要人物関係性の描き方がそれぞれのシリーズの"色"であるという私見。 古典部四人のそれぞれのキャラ立ちは最高。古今東西のバンドのように、四人組のバイブスや良し。 図書委員のバディものにも昔ながらの良さがあり。 では、小市民シリーズは?バディと言った感じではないし…。互恵関係…?今のところまだなんとも言い難く、健吾の存在こそ実は重要なのでは…。などと考えながら、 今年長編完結とのことなので、そこに向けて読み進めてゆきます。 スイーツがたくさん出てきて、表紙も可愛くて良かった。 章題と章の導入がおしゃれで良かった。
0投稿日: 2024.02.27
powered by ブクログ"小市民"を目指す高校生の小鳩くんと小山内さん。互恵関係にある2人は、その意図にも関わらず、周りの小さな謎に巻き込まれ…。 殺人が起きない日常の謎ミステリとして絶妙のタッチで、探偵なんてしたくないのに、少しずつ事件解決に進んでしまう、ちょうどいい感じのハラハラ感も魅力です。
6投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログ米澤穂信さんの得意とされる「日常の謎」、「学生」が描かれた小市民シリーズ。目立たぬよう、清く慎ましい小市民を目指す高校生二人のそうはいかない日常を描いた作品。 この米澤穂信さんの紡ぐ文章が私は好きなんだなぁと思いながら読んでました。そして「The事件」みたいなことや不穏な雰囲気はなくサラッと描かれたその日常にある謎は私にはとうてい解けなくて。ミステリーとしてやっぱり面白い! そしてこの二人のこの先が気になって仕方ない!
2投稿日: 2024.02.17
powered by ブクログやっぱり文章が読みやすくて、引き込まれた。日常の中の謎を解いていく感じがほんとに好き。アニメでどう表現されるのか期待。
0投稿日: 2024.02.16
powered by ブクログ(2024/02/06 2h) 米澤穂信の作品は二度目の読破。 同著者の『氷菓』は京アニ制作でアニメ化したことで有名ですが、こちらの作品も今年の夏からアニメ化されると耳にしました。 また、ポッドキャスト「ぶくぶくラジオ」でも米澤穂信『春季限定いちごタルト事件』は読書初心者にこそオススメしたいミステリの良書!と紹介されており、気になっていた作品です。 氷菓の原作にはなかなか挑戦できずにいたのですが、気になっていた米澤穂信のシリーズものに手を出せて良かった! 解説を「極楽とんぼ」というラノベ評論のかたが書き下ろしていることが察せられる通り、ラノベの文体に近いキャラクターもの小説です。挿絵はなし。 たしかに読みやすいです。普段あまり本を読まないよ〜って人にも気軽に勧められる読み味の軽さと挑みやすさ。 アニメで動くふたりも楽しみです。 タイトルにあま~いスイーツの名前を冠しています。 読んでいて、小山内さんの食べているものが口にしたくなる…。そして彼女の過去が気になる…!! おいしくいただきました!
4投稿日: 2024.02.06
powered by ブクログ7月にアニメ化されるということで手に取ってみた。同様にアニメ化された米澤作品の「古典部シリーズ」は全巻読んでアニメも視聴済み。 主要キャラクターは、「古典部」の折木と同じように日常の謎に消極的ながらも取り組まざるを得なくなる男子高校生、小鳩。そして小鳩と互恵関係にあると言う女子高校生、小山内。 この作品だけでは、まだ二人の性格や過去が十分には明かされないものの、何やら、本性を隠し、目立たぬよう生きて安寧の日々を送る「小市民」を目指す理由があるらしい。序盤は「古典部」のようにはキャラクターに愛着が湧いて来ないと感じながら読んでいたが、最後の短編で一気に惹かれて行き、これからシリーズを読んでいくのが楽しみになった。5つの短編が収録されており、中でも「おいしいココアの作り方」が、ザ・日常の謎を取り扱っていて良かった。
7投稿日: 2024.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
https://hiddenstairs.hatenablog.com/entry/2024/01/29/115309?_gl=1*17lzbvm*_gcl_au*MTc0NDIxNDU1Mi4xNzA0NTQ3MDgz 『春季限定いちごタルト事件』(2004) 2024/1/27~28(2日間) 1/27(土) ・プロローグ ・羊の着ぐるみ 高校時代がはるか遠くのものになったのだなぁという感慨。 発狂しそう。小鳩くんの飄々としてますよ感に胸を掻きむしりたくなるし、小佐内さんとの関係はなんだこれ!?!? 甘ったる過ぎる!!!! うおおおおおお 好きとか嫌いとかでなくて、ひたすら "発狂" するしかねぇ お互いを盾や言い訳に使って小市民たることを目指す、とかごちゃごちゃ言ってるけど、要するにふたりだけの甘美で居心地の良い空間を守りたいんだよな。本当に目立たずに平穏に暮らしたいなら、そもそもふたりでつるまないほうがずっと良いだろう。意識的にか無意識的にか、そこに関してだけは目をつむっている。「俺たちのイチャイチャ関係を邪魔するな」──そう言っているようにしか見えない。 〈小市民〉という自称ノンポリ的な政治的態度に憧れる子どもたちを大量発生させているであろうことには、プロパガンダとしての邪悪さを感じざるを得ないが、しかし繰り返すように児童向け作品にまで左翼的な倫理を求めるというのは(宗田治とかもあるけど)さすがにやり過ぎでは、という自重と、さらに翻って、いやむしろ子供向けだからこそそういう点が大事なんだ、という食い下がりの両方が思い浮かび引き裂かれる。あ〜〜発狂するぅ〜〜(それでいったら当然、「発狂」という語の無邪気な使用もまた大いに加害的/差別的であろう) でもまじめに、若い男女が仲良くつるんでいる描写に恋愛的なコンテキストしか見出せないというのも感性が貧しいなぁと絶望する。ここは自己のそういう気持ちをなんとか抑えて、本当に彼らは恋愛や性愛の介在しないアロマンティック/アセクシャル的な関係を築こうとしているのだと捉えてみようか……あぁ難しい…… これは『氷菓』(アニメしか観てない)の千反田えるさんとか、『さよなら妖精』のマーヤとかでも思ったけれど、もしかして米澤穂信作品の(メイン)ヒロインってみんなこういう感じの、徹底的に(男子主人公から)客体化された造形なのか。男女バディものということで、『繭の夏』みたいに交替で語り手を務めてくれないかなぁ。小佐内さんの内面がまだほとんどつかめない。 ヤングアダルト向けの本に出てくる高校生たちにアラサーのおっさんが文句を垂れるというのは、犯罪よりも犯罪的だ。 この意味では中高生のうちにこれを読めなかったのは不幸というべきなのだろう。 p.32まで 探偵モノと怪盗モノを同時にやっている? 彼らが目指す「小市民」とは、なるべく目立たずに波風を立てずに……ということだから、必然的に目立ってしまう探偵行為をなるべくこっそり済ませようとするのは、探偵であると同時に優れた怪盗でもあることを求められる。(まぁ怪盗たる者、なるべくド派手に目立つべし!と謳う方々もいるだろうけれど……怪盗クイーンとか……) だから、謎解きだけでなく、「いかに謎解きで自分を目立たせないか」という第二の課題に常に取り組むことになり、むしろそっちの方が彼ら及び本作にとっては重要である点に特徴があるのかもしれない。 (格好良く推理をキメて)目立ちたいけど目立ちたくない。そんなアンビバレントな自意識はプロローグの「夢」から明示されている通り。言い換えれば、このミステリははじめから「探偵行為なんて自意識過剰な恥ずかしい行為である」という認識の上に成り立っており、それでもどうしても惹かれてしまう欲望と、そんな己の浅ましさを隠蔽して〈小市民〉であろうとする欲望のダブルバインドをこそ「青春」として提示しようとしているのだろう。 顔を上げた小佐内さんに、下から見上げられる。 「小鳩くんは、思い当たる節があるの?」 ぼくは頬をかいた。 「うん」 「そう……。小鳩くん、やっぱり××したんだね」 言葉に詰まった。小佐内さんの声が冷ややかだ。ぼくは、いささか慌てて言った。 「いや、そういうわけじゃないけどね」 ふうんと呟くと、小佐内さんはぼくから視線を逸らした。なんとなく後ろめたさを感じながら、それを押し込めるようにぼくは続けた。 p.45 「××」のところ、原文では「推理」だけれど、こうして伏字にすると「浮気」とか「不倫」を当てはめてしまって興奮してくる…… 浮気を冷ややかになじってくる小佐内さん………… 心の底から嬉しそうな顔、というには程遠いものの、小佐内さんは明るい表情で数回、手を叩いてくれた。 「さすがね、小鳩くん」 顔が熱くなるのがわかった。嬉しいから、ではないのだけれど。 p.49 おい!!! なんだそれ!!!!!! 「嬉しいから、ではないのだけれど」!?????? 叙述トリックか………… 「わかればいいです。じゃ、わたしたちはこれで」 言うと、小佐内さんはぼくの学生服の裾を引っ張りながら、後ずさっていく。なんとか穏便に切り抜けられそうだ、とぼくもほっとする。踵を返そうとしたところで、高田が哀れっぽい声をかけてきた。 「でも、お前らにはわかるだろ? 好き合ってるんなら。俺がどんな気持ちでこいつを仕込んだか」 ぼくたちは顔を見合わせた。 ……まあ、建前ということがある。ぼくたちは示し合わせたように同時に頷くと、今度こそ踵を返し、早足でその場を去った。 p.54 ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああ 「ねえ、小鳩くん。……小鳩くんは、わかる? 渡そうと思ってたラブレターを、チャンスだからってつい、思いびとの私物に忍ばせちゃう気持ちって」 「…………」 ぼくは小佐内さんの言葉を聞きながら、このクレープやっぱり甘すぎる、ぐらいのことしか考えていなかった。 「わたしたちにはわかるだろって言ってたけど……」 やめた。小佐内さんには悪いような気がするけど、これはぼくには無理だ。チョコバナナクレープをトレイに置いて、ぼくは溜息をつく。 「わからないなあ。ぼくには縁のないシチュエーションだ」 まあ、それをわかりたいとぼくらが思うようになれば、そのうちわかる日も来るかもしれない。いま現在は、どちらかといえばどうでもいい。小佐内さんだって、ぼくが普通の速さでクレープを食べていれば、こんな話はしなかっただろう。 街は夕暮れ。 「そうよね。……わたしも、そうなの」 ウィンドウに顔を向けたままの小佐内さんに、夕陽の赤が差していた。 p.56 うわあああああああああああああああああ ・・・・・もうやめて・・・・・・・・吐きそう・・・・・・・・・・・・このクレープ甘すぎない?? 叙述トリックというか、本気で信頼できない語り手だよな。もしかして青春ミステリは一般にそうなってしまうのか。『密閉教室』にもこんなかんじのシーンあったし。自らの恋心、感情をあえて語らない。読者に語らないというよりも、自分自身に語らないことで、それをもてあましている思春期の自意識がよく表現されている。 それでいて、「このクレープやっぱり甘すぎる」や「小佐内さんには悪いような気がするけど、これはぼくには無理だ」など、婉曲的に(モロに)表出してしまっているとも読めるのがほんとうに・・・・・・・ 「小佐内さんだって、ぼくが普通の速さでクレープを食べていれば、こんな話はしなかっただろう。」なんて額縁に飾りたいくらいの一文ですよね。 恋愛関係とかではない、Ace/Aro的な関係としてちゃんと読もうとしていたところで、こういうのをぶっこまれると、あぁやっぱり結局 "そう" なんだね…………とガッカリしてしまう。ラブコメだと決して名指されないことが魅力のラブコメ、受け入れがたし。ちゃんと「痛々しい高校生男女カップルのイチャイチャ♡ミステリ(略してイチャミス!」と書いておいてほしい。 ところで「羊の着ぐるみ」って章タイトルはなんだったんだ。引用? 隠喩? 読解力が足りていない ・For your eyes only これは……『さよなら妖精』の墓参りの挿話と似たような、最終的にそこそこ後味の悪い、人間の残酷さみたいなところに帰着するタイプの日常の謎だ。当時3歳の甥っ子へとプレゼントしようとして描いた絵を、高校の部室に保管したまま忘れたきりになってしまう。渡そうとしていた本人だけでなく、渡される予定だった子供のほうも、もう既に興味を持つ年齢ではなくなっているだろうから──と強引にまとめて「ゴミ」として破り捨てるオチは、ミステリとしての納得感よりも短編小説としての爽快感を優先したんだなぁと思う。 「やめられないんなら……、わたしを言い訳に使って、いいよ」 p.93 今度は小佐内さんが浮気相手だったときの妄想セリフとして読めるやつ いけないことだとはわかってるのに彼女を前にするとついッ……(ビクンビクン 「だから、それがどうかしたの」 わけ知りらしく質問をしてくるぼくに、勝部先輩は少々機嫌を損ね始めたようだ。気持ちはよくわかる。目の前で探偵めいた真似をされるのは決して気持ちのいいものではないと、ぼくは知っている。勝部先輩に不快感を与えていることを本当に申し訳なくおもうし、小佐内さんを楯にしているにしても居心地は悪い。 p.104 探偵行為の「不快さ」(=〈小市民〉らしくなさ)が相変わらず重要テーマであるようだ。 今回は、小鳩くんではなく小佐内さんが謎を解いたのだということにする(替え玉作戦)。 あとやけに高校の校舎の構造(「エ」の字型)が各章で強調されるのは、最終的にそれが大きな謎に回収されるからなのか? 1/28(日) ・おいしいココアの作り方 これは謎解きとしてわりとおもしろかった。ずぼらな友人がシンクを一切濡らさずにおいしいココアをどうやって作ったのか。 そもそもやった張本人は、自分の行為を「謎」として解かれていることも知らずに別室でひとり取り残されている。つまり、謎が持ち込まれてそれを解くのではなく、第三者が半ば無理やり「謎」を見つけ出して(仕立て上げて)それを解こうとする。これこそが「日常の謎」の本懐ということだろうか。 面倒くさい手順を踏めば可能な方法は思い付くけれど、そもそも当人はそれを意識せずに自然にやっているのだし、しかもずぼらな人間の仕業である、という条件がかかってくるのがさらに面白い。単なる物理トリックや論理パズルではなく、「自然な」「意図せずに成立する」解法が求められる。最終的に辿り着く真相も、ずぼらな人間ならではのものとして納得感がある。 ミステリというよりウミガメのスープみたいだから好きなのかもしれない。 (高評価しておいてなんだが、じぶんはココアを作ったことが無いので、途中の試行錯誤の仮説や、前提があんまり共有できていなかった。話半分で、上記のシチュエーションを面白がって読んでいた。でも解決は同じズボラ人間としては共感できて良かった) 通底するストーリーとしては、健吾が小鳩の小学時代と今(高1)のあまりの変わりように驚き、中学時代に何があったのかと追及してくるも、小鳩はそれをいなす、という意味深なくだりがあった。日曜日に嬉々として「謎解き」に耽ってしまった小鳩に対して小佐内さんも「そっちの方が楽しいなら、そっちの小鳩くんになればいいじゃない。わたし、気にしないよ」p.146 と、まるで恋を諦めるかのような台詞を放ってくる。小学時代の小鳩くんマジでどういうやつだったんだ。小学生でそんなにブイブイいわせてたなんてことあるか? 中高生ならまだしも。 小佐内さんのキャラもまだあんまり掴めない。ミステリとしては、いちおう推理に絡む場面もありつつ、最終的には小鳩くんが真相を突き止めて終わるので、ワトソン役にとどまっているか。 自分に注目が集まったとたんに咄嗟に身を隠す場所を探すとか、かなり心配になる挙動をしていて、小動物的なかわいいヒロインという像にはうまくノれない。甘いものに目がなくて、自分が落ち込んでいるのを口実にしてちゃっかり小鳩くんにスイーツをおごらせようとするなどしたたかな一面も見せるが、『海がきこえる』の里伽子みたいな(私が好きな)超わがまま系ヒロインでもなさそう。 てか、そういえば今更ながら、小鳩くんと小佐内さんって中学で出会ってお互いに〈小市民〉になろうと結託して今のような(傍から見れば学生ヘテロカップル同然の)関係になったんだな。ふたりが出会うところから物語が始まるわけじゃなく、すでに関係が出来ているところからのスタート。本章での健吾やその姉の小鳩くんへの追及などで徐々に仄めかしてきているように、おそらくこの『春季限定いちごタルト事件』という小説最大の〈謎〉は、いかにして彼らが〈小市民〉を掲げるようになったか、というホワイダニットである。その〈謎〉は小説の語り手/主人公であり探偵役でもある小鳩くんにはもう明らかになっている(だって本人のことなんだから)。したがって、この〈謎〉ははじめから読者への挑戦であり、またそのようでしかあり得ない。小鳩くんが名探偵であると同時に優れた怪盗(〈謎〉をつくり演出する者)である必然性が、この観点からもいえる。 ・はらふくるるわざ 章題は『徒然草』からの引用らしい そうだろうとも。小佐内さんが、ドリンク瓶を落とした犯人を知りたいと口にすれば小佐内さんの約束違反だし、もしぼくが真相に関する証拠を固めてきたことが知れればぼくの側の約束違反だ。あわよくば推理をさせて、などと目論んでいたのかもしれないけれど、そうは問屋が卸さない。約束がある以上、ぼくが小佐内さんにできることは、愚痴を聞いてやるくらいのものなのだ。 ぼくと小佐内さんは約束をしている。互いに互いを逃がすこと。ぼくは、もう小賢しい知恵を働かせたりしないように、逃げると決めた。同じように、小佐内さんにも理由がある。健吾はぼくが変わったと苛立ったが、実は小佐内さんだって昔はこんなじゃなかった。小市民になると誓ったのは小佐内さんも同じ。そして、小市民は、身勝手な理由で試験を妨害されたとしても、いつまでも根に持ったりはしないのだ。小佐内さんは変わった。 p.167 これも、謎解き自体はめちゃくちゃどうでもいい、青春モノとしてベタなカンニングものであり、本当の問題はそれを実地検証で小鳩くんが解いたあとの小佐内さんとのやり取りにある。ある意味「被害者」であり「依頼者」である小佐内さんに、小鳩くんは真相を伝えない。伝えてしまったら、小鳩くんがまた「探偵」行為をしたことが、そして小佐内さんが謎解きの「依頼者」であることがふたりのあいだで明確になってしまい、「約束違反」というわけだ。小市民の誓いとは、小鳩くんと小佐内さんのふたりのあいだに、「探偵/依頼者」(解く者と解かれる者、救う者と救われる者)というある種の非対称な権力関係を発生させないがためのルールなのかもしれない。ふたりにそこまでの意図がなくても、事実上そのような効果を発揮している。 ただし、このエピソードは明らかに、そうして自らが被った理不尽・不利益をいつまでも根に持つことをやめて〈小市民〉たろうとすることの不健康さ、「無理がある」p.171 さまを暴き出そうとしている。もっと根に持っていい。怒っていいし、自分が巻き込まれてしまった事件なら真相を明らかにしたっていい。おぼしきことをどんどん言ったほうがいい。はらがふくれるのは好きなスイーツを食べるときだけでよくて、愚痴でも憤懣でも発露したほうがどう考えたって健全だ。 これまで、探偵行為の暴力性を回避するために〈小市民〉たろうとする──というポジティブな意味合いで捉えていたが、場合によってはむしろ〈小市民〉たることをやめて〈探偵〉の磁場のなかに身を置いたほうがいい、と示しているように思える。言い換えれば、ストレスや我慢ではらをふくらませてまで〈日常〉のなかに無理に閉じこもるよりも、日常の謎を暴き出して非日常的な〈ミステリ〉空間へと身を晒すことこそが適切な「逃避」であるような可能性を提示している。 小佐内さんたちが体現しようとしている〈小市民〉とは、ようするに「つまらない大人」になることではないか、と今回の話を読んで思った。日常生活のなかで謎に出会っても、それを謎と認めずに、見ないふりをして逃げる。解いても解いていないふりをして知らんぷりをする。コミットメントではなくデタッチメント。 子供と大人のはざまの〈青春〉真っ只中にいる小佐内さんたちは、大人であろうとするもどうしようもなく子供である自己に引き裂かれて煩悶している。うーん青春。 そしてそれは同時に、小市民であろうとするもつい探偵になってしまう小鳩くんの葛藤をも表している。うーん青春ミステリ。 つまり二項対立を並べるとこうなるだろう 小市民 ⇔ 探偵 大人 ⇔ 子供 日常 ⇔ 非日常(ミステリ) デタッチメント ⇔ コミットメント 対等な関係 ⇔ 権力関係(非対称な関係) 必然的に権力関係を発生させてしまう探偵・ミステリの磁場から逃れるために、彼らは〈小市民〉というデタッチメント的な理想像を掲げて日常的な、対等な関係へと逃げて閉じこもろうとする。 それでも現実は大好物のスイーツのようには甘くなく、大好物のスイーツを食べる機会を逃したり自転車を盗まれたり試験を妨害されたりと、理不尽が襲い掛かってきて、容赦なく非日常的なミステリ空間へと絶えず引きずり込もうとしてくる。 それらを胃袋いっぱいに飲み込んではらをふくれさせてでも必死に無理して〈小市民〉であり続けようとするのか。それは不可能だし、なにより不幸で可哀想なことなのではないか…… そんなことを感じさせる印象深いエピソードだった。 ちょっと痛々しい小佐内さんの笑顔を見ながら、ぼくは思う。あんまり腹がふくれすぎると、いい日であるべきあしたに差し支えるんじゃないかな、と。 p.171 ・狐狼の心 先の一件で、船高生徒指導部は小佐内さんの駐輪許可シールをつけた自転車は盗まれたものだと知っているはずだ。それを知っていてなお管理が悪いとは、なんとも理不尽な話。しかし小佐内さんは、その理不尽さは全く気にしていないようだ。もっともなことだ。理不尽を受け流すのは小市民心得の筆頭といっていい。 p.177 ええ………… 盗まれてから買い直した自転車を押して歩く小佐内さんと、その隣を歩くぼく。きのう通った道を、きょうも行く。街外れに近づき、家々の間に畑が挟まり始める。歩道の幅が狭くなり、二人横に並ぶとそれだけで道をふさいでしまう。後から年配女性が乗った自転車がやってきて、ぼくはそれを通すため小佐内さんの後ろにまわった。そして、そのまま後からついていく。黙ったまま、隣り合って歩くのが、ちょっと気詰まりだったのだ。 p.178 ここのなにげない情景と動作の描写、よく説明できないけど巧いというかすごく好きだな。単に夕方の田舎の帰り路というシチュエーションが性癖なだけかもしれないけど。ふたりの位置関係の変遷のさせ方とか、地味に脚本としても小説としてもうまいと思う。 「駄目だよ、小佐内さん。盗品は戻ったんだ。満足すべきだよ。それ以上は考えたら駄目だ。流すんだ。小市民になるって、約束したじゃないか。ここで泣き寝入りしなかったら、小市民じゃない」 手を広げてアピールするぼく。小佐内さんの笑顔が消える。 「……うん。でも、わたし……」 「耐えるんだ。ここが我慢のしどころだよ」 小佐内さんはくちびるを噛んだ。それから、自分が乗ってきた自転車を見、盗まれて壊されて戻ってきた自転車を見、そしてバスの行った先をまた見た。 「でも、わたしはなにもしなかったの。なにも。なのに! ……そうだ、ねえ、小鳩くん。こういうのは、どう?」 「どういうの?」 「小市民にとって、一番大切なものって、小鳩くんはなんだと思う」 言下に答えた。 「現状に満足すること」 しかし小佐内さんは、ゆるゆるとかぶりを振った。 「小市民プチ・ブルにとって一番大切なのは……、私有財産の保全ってことにしたら?」 pp.189-190 いやぁ~すばらしいな。なるほど。 ふたりが掲げる「小市民(つまらない大人)」という理想の欠陥があらわになったうえで、単純に「子供」に戻るのではなく、その語の歴史的な系譜に立ち返って「プチ・ブル」というルビを充てることで強行突破しようとする小佐内さん。一気に好きになった。 そして小佐内さんは「ラスボス」に、最後の事件の「犯人」になる。最後の物語は、真犯人が予め分かったうえで、なにをやらかすのか推測して対処する、というプロットだ。 小佐内さんが「犯人」になることのなにが良いかって、理不尽なことに巻き込まれた小佐内さんを救う小鳩くん──のような「救われる者/救う者」あるいは「依頼者/探偵」という非対称な権力関係を乗り越えて、「犯人」と「探偵」はまさに対等な関係にある、ということなんだよな。「謎を出題する者/謎を解く者」はどこまでも対等なライバル関係にある。(※後期クイーン問題を念頭に置くと原理的に犯人側がつねに優位である可能性すらある。) これは、探偵行為の暴力性、ミステリの非-倫理性に向き合ったうえで、それでもそのジャンル内での倫理を見出そうとするもがきである。ミステリという倫理を構築せんとする営みに他ならない。 え、けっきょく中学時代に〈小市民〉へと方針転換した明確なきっかけ・挫折体験があるのね。まぁ小説としては当たり前だが。 「(前略)よくあることだと思うかい? そうきあもしれない。それに、そんなのよりずっとショックだったのは、だ。ぼくは気づいたんだよ。 誰かが一生懸命考えて、それでもわかんなくて悩んでいた問題を、端から口を挟んで解いてしまう。それを歓迎してくれる人は、結構少ない。感謝してくれる人なんて、もっと少ない。それよりも、敬遠されること、嫌われることの方がずっと多いってね!」 p.200 それはそう。しかしこれだと、ちゃんと探偵行為のネガティブな面に向き合っているというよりも、それをイヤイヤ思い知らされて拗ねているだけのようにも読めて微妙だな。……まぁ高校生(当時は中学生)ならこのくらい子供っぽくて然るべきなのかもしれないけれど。 どうせそんなことはないだろうから、どうせそんなことだろうからなどと言っていては、探偵の真似もできはしない。つまり長いものに巻かれないということで、つくづく探偵は小市民的ではない。 p.210 わかりやすい表現が出てきた。そうだよなぁ つまり長いものに巻かれる者こそが〈小市民〉だということ。 「小佐内さんが、知里先輩とそんなに仲がいいとは知らなかったな」 「いや。姉貴の基準じゃ、言葉を交わせば友達だ。家に来たお前らは親友扱いだろうさ」 まあ、実は家に伺ったというだけじゃないのだけれど。知里先輩と小佐内さんとぼくとは、三人で「健吾の挑戦」を退けた仲なのだ。 p.228 ここわろた。「健吾の挑戦(なお健吾本人は挑戦したつもりもなければ挑戦を勝手に受けられて格闘されていたことも知らない)」 あのお姉さんそういう性格の人なのね。じゃないとさすがにあの回は不自然だものなぁ。 ・エピローグ おわり!!! うーん………… 最後の事件でこれまでの章の細かい要素もなるべく回収してまとめるのね。よくまとまってはいるけれど、個人的にはあんま好きじゃないやり口。上で、最終章では学校校舎を舞台に展開すると予想したが、そうではなくて彼らの住む町の地理がそこそこ重要だった。自動車学校が2つもある田舎? 高校生の詐欺グループとかいう犯罪スケールへと物語が広がっていって、小佐内さんの身に危険が……という典型的なサスペンスの展開にはうんざりしたけど、まぁ最終的には彼女ひとりでほぼぜんぶ解決して、小鳩くんや健吾の助けはいらなかった、というオチだったからギリ良しとしようか。。 「狼」かぁ…… これまで小佐内さんのキャラを掴みどころなく描いていたのもそのためだったのね。えーー小佐内さん狼のままでいいじゃん! なんで小市民を目指さなきゃいけないの? 中学時代の話をしてくれないと分からん……(小鳩くんのほうはまぁだいたい分かった。ただ、それにしても名探偵として失敗して嫌われて恥をかいて情けない思いをしたからもう探偵はやめる!小市民になる!というのはあんまり理解できないが……) 最後の締めにしても、ようするにこの作品(シリーズ)にとって〈小市民〉とはひとつの建前、それを目指しているのだと発言し続けることによるパフォーマティブな効果にのみ関わっている観念であって、本質的に、小佐内さんは執念深い狼だし、小鳩くんは「またつまらぬ推理をしてしまった……」やれやれ系のウザい探偵(狐)だということだろう。小鳩くんは論外として、小佐内さんのこと絶妙に好きになれそうでまだなれてないな……というか小鳩くんと絡む必要性を感じない。。狼らしくひとり孤高に好き勝手高校生活を謳歌しててくれ。それじゃあ青春ミステリにはならない??そうっすね…… 続刊を読みたい気持ちもあるけれど、それよりも、続きを読んだらよりこいつらのことが好きになれなくなるんだろうな~めんどくせぇなぁ~という気持ちがギリ勝っている。 小市民シリーズを読む前のなんとなくの想像として、「ぼくは小市民でいたいのに、やれやれ……」と言いながら推理して解決しちゃうだけの話だと思っていた。それはそんなに間違っていなかったのだけれど、しかし、探偵行為の暴力性の自覚からくる忌避感と同時に、小市民であり続けることの息苦しさ、不健康さにまでちゃんと焦点を当てて、それらのダブルバインドによって懊悩する高校生を描いていたのでわりかし(予想してたよりは)良かった。
0投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログ以前から読んでみようかと思っていたが、夏にアニメ化されると聞く 小鳩と小佐内の小市民として普通に目だたづ生きようとする生活 でも身近な事件、謎に見すごすことができない 特に小佐内が良い キャラが立っていて次作もぜひ読みたい
1投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログ祝!アニメ化ということで読んでみました。古典部シリーズが好きなのですが、やはりこれも自分好みの作品でした。 小市民になろうとする2人ですが、それぞれの短所(小市民を目指すうえでは)があるゆえに謎を解いてしまう姿が可愛らしいです。 読み始めと後とでは小山内さんの印象ががらりと変わりました。続刊も読み進めようと思います。
12投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログ今まで読んだ米澤穂信先生の作品の中で一番文章がノリノリで軽〜く書かれてる感じがして、とても読みやすく面白かった! 米澤先生のユーモアが詰め込まれてた! アニメ化が決まってから読み始めたけど、古典部シリーズよりもアニメ向きな文章だなと思うくらい。 「推理の連鎖で片がつく」のセリフが出てきたときは、「アニメのPVで見たやつ!!!!」と嬉しくなった。 あと、アニメ公式サイトを見て2人のビジュアルを思い浮かべながら読むのが楽しかった。 途中までは小鳩くんの姿がどうしても古典部シリーズの里志とかぶって見えたけど、最後の話では彼の人間らしい一面…人を傷つけること、人を傷つけた自分の馬鹿さ加減に失望や恥じらいを感じていること(一言で言えば黒歴史)、それに対してどう思っているか、という部分が見えてきた。小鳩くん憎めない。 小鳩くんと小佐内さんコンビの可愛らしさと日常ミステリの面白さで途中までは読んでたけど、最後まで読むとこの2人の着地点が気になってくる。 それにしても、米澤穂信先生が書く探偵はみんな推理したがらない…探偵や推理が人からどう思われているか、人間関係にどのような影響を及ぼすか、それを青春という枠組みに当てはめるのがすごい。もはや発明では?? ホームズやポアロの推理が楽しくて仕方ないという経験をしていると、推理という行為そのものについて考える、という視点は忘れがちになってしまう… あとミステリでは探偵がすぐに推理を披露したがらないけど、そこを探偵役の性質(=推理をしたくない)に持っていって話を作ってるのも面白い。 まあ、小鳩くんはけっこう前のめりで推理してるけど… 今後のシリーズで推理に対して小鳩くんの姿勢がどのように変化していくのか楽しみ。
3投稿日: 2024.01.25
powered by ブクログ氷菓とはまた違った学生二人が身近な謎を解いていく物語。 過去の自分からの脱却に悩んでるあたりがとても学生らしい(笑) 一つ一つのお話がそこまで長くないし、イメージもしやすいのでとても読みやすかった!
0投稿日: 2024.01.24
powered by ブクログ✓#小市民 シリーズアニメ化決定おめでとう㊗️ 春、物事を始める季節。高校生デビューする季節。今までを清算する季節。いや違う、清算出来るかどうかは…… 私は2人を共犯だと思っている。その関係性が最高
0投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログ7月にアニメ化する小市民シリーズの第1作目。魅力的な2人が小市民の星を目指すことになったトラウマ級の過去、気になります。少し遠回りなストーリー運びが煩わしい気もするけど、続きを早く読みたくなる。
0投稿日: 2024.01.21
