
総合評価
(9件)| 2 | ||
| 3 | ||
| 4 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログずっと昔にブックオフで購入して、積読になっていた本書を読みました。購入した当時はまだバーコードが無かった時代で、文庫本のカバーにはバーコードも本の解説もありません。ブックオフ105円のタグが貼ってあるのみ。 上巻の内容は、岩崎弥太郎の土佐藩下士としての出自と、上士の後藤象二郎に認められて出生していく様を表している。 本書の中に白瓢箪と言われている「節谷」という、女好きの美男子が出て来る。 弥太郎は、この節谷が気になって何かと節谷を脇に置いている。 節谷は物語を面白くするために作者が考え出した、架空の人物と思われる。 本書で書かれている、若い頃の岩崎弥太郎は藩の資金を使い、長崎で遊蕩三昧のろくでもない人物だったようだ。 しかし、後藤象二郎に認められて、幕末の立役者と関わって行くうちに、気を見るに敏感な弥太郎は、どんどんと私腹を肥やし、個人としての莫大な財産を築いて行く。 土佐藩の下士という底辺の身分から、明治の立役者と言われる人々と係わり、三菱財閥創始者へと成り上がって行く人物の過程を本書で読めるのは面白い。
3投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
幕末から明治にかけての商いに目を向けて書かれている。主人公は岩崎弥太郎だが、伊藤俊輔や井上馨、大久保利通といった維新の元勲から、渋沢栄一といった新しい世を創って行くものまで様々な人が登場する。 上巻は明治維新に向けて、ポンポンと話が進むが、下巻は政治のことや周辺状況の解説が多く、読んでいてはっきりいって飽きる。 全二巻
0投稿日: 2020.02.29
powered by ブクログ何気なく手に取ったのですが、読み出したら面白くて止まらなくなってしまいました。岩崎弥太郎を中心に幕末の有名人が大勢登場する群像劇なのですが、狂言回しである架空の人物、三橋節弥の人物像が一風変わっていて非常に魅力的です。名前が慶安事件(由井正雪の乱)の丸橋忠弥と似ているところに愈々興味をそそられました。
0投稿日: 2018.09.06
powered by ブクログタイトルとは異なり、弥太郎を中心に据えながらも明治維新の主要人物を総合的に切り取る内容。歴史小説ながらもタッチ・内容は極めて精緻で、勉強している感覚が強い。 しかし、初期の弥太郎は全くのクソ野郎だな笑
0投稿日: 2016.04.18
powered by ブクログ明治維新の岩崎弥太郎を知るならこの一冊はマスト。 また、商売人としても知っておくべきマストBOOK。
0投稿日: 2012.10.31
powered by ブクログ日本が激変する時代。沢山の豪傑たちがいたもんだ。生き方、考え方、今からは考えられないくらい大きい。岩崎弥太郎伝というにはどもう本人の事を掘り下げて欲しい。幕末の諸人物伝といった所か
0投稿日: 2011.03.01
powered by ブクログ龍馬伝で興味を持ったので読んでみました。大河では狂言回し役なので、かなりコミカルな人物に設定されてますが、実際はかなりしたたかで政治的な面を持っていたようですね。三菱財閥誕生の物語として興味深く読ませてもらいました。
0投稿日: 2010.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
<上巻>2010.11.12~24 読了 <下巻>2010.12.4~14 読了 あまり取り上げられない維新直後の様子が興味深い。身分制度の意味がなくなりビジネス能力者がのし上がってゆく様子が活写される。特に後藤象二郎との関係が激変してゆく様に象徴されている。企業ルールが定まっていない時代の弱肉強食ぶりが凄まじい。一度決めたことを自己改革できないなど現代でも藩閥政治の残滓が残っている?
0投稿日: 2010.06.11
powered by ブクログ幕末ものは結構読んだのだが、思えば岩崎を主人公とする本は初めてであった。この前某テレビ番組で見たのとは少々違う。坂本との接点もそんなに書かれてなかったし、テレビとは違った。テレビは坂本を英雄視しすぎなのだろう。岩崎は商人として「汚い」こともやったようだ。下巻が楽しみである。
0投稿日: 2010.05.21
