
総合評価
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powered by ブクログ第一巻の一心の辛い過去を読んでいて本当に良かったです。日本人の血筋ゆえに辛い思いをしてきた一心が、ここからどのように運命を逆転させていくのか楽しみです。また、松本との実の親子関係がどのように深まっていくのかも気になり、続きがますます楽しみになりました
1投稿日: 2025.11.26
powered by ブクログ陸一心の罪が晴れ、日中合同鉄鋼プロジェクトの技術通訳としてキャリアを築いた段階。 日本人としてのルーツによって踏み躙られた過去から、逆に今回はチャンスとして転換していくのがまさに時代の流れを感じる
0投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ一巻はとにかく一心の辛い描写が多く読み進めるのが本当に辛かったけれど、二巻は釈放され少しずつ幸福を感じる時間も増えてきて、少し読みやすくなった。 日本と関わりが始まり、この先一心がどうなっていくのか、日本の父親とどのように関わっていくのか。 戦後の二つの国の間で多くの人が振り回され、傷ついた時代。
0投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログ2巻でも一心の人生は激流のよう。にわかに政治味が増して、中国と日本のそれぞれの思惑が描かれている。その中で一心親子がどうなっていくのか気になるところ。 大地の子を読んで中国の思想がどんなものか少しずつ分かってきたけど、やっぱりこの国とは考え方が違いすぎる。分かりあうのは難しいよ。
0投稿日: 2025.04.03
powered by ブクログ残留孤児の立場から国家重要プロジェクトに関わっていく陸一心とその親子の絆のようなものを感じられた。日本人であるがゆえの苦悩や苦難が報われつつあると思いながら、殆どの人には記憶にも体感も残らなくなっている中国現代史に通づる歴史を小説から学べることは感謝すべき事なのかもしれない。
3投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ルーイーシンがようやく中国人として確立して成功していくのと裏腹に、父松本耕次とのすれ違いにドキドキハラハラしました。こんなに一緒に仕事して、会ってるのにこうも気づかないものなのか、ルーイーシンがどんな思いで中国人として必至に生きてきたのか良くも悪くもそれが父との出会いの際に消えてしまっていることに切なさと苦しさを感じました。
0投稿日: 2024.11.01
powered by ブクログ親子の愛を感じた。ここまで生き延びれたのも育ててくれた両親に会いたいという強い思いがあったから。次巻以降も楽しみな2巻だった。
13投稿日: 2024.07.28
powered by ブクログ悲惨な境遇から残留孤児の主人公・陸一心が抜け出し、国家プロジェクトに関わっていくようになります。鄧小平や華国鋒といった実在の人物をモデルとしたキャラクター登場し、中国現代史の勉強になります。 中国共産党政権は今も存続しているわけですから、現在の中国を理解する上でもとても良い小説だと思います。
0投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ陸一心は労改から解放され、家庭を持ち、日中共同プロジェクトの製鉄所建設に加わる。 プロジェクトの中で実の父松本耕次と出会う。
1投稿日: 2024.04.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スパイ容疑で労改送りになった主人公だったが、解放軍に所属している親友と養父の尽力により冤罪が晴れて釈放される。 北京駅での養父との再会シーンは涙なしには読めない。 毛沢東の死去により文化大革命は終焉し、中国の歴史も大きく変わろうとしている。 もとの就労先に戻った主人公は、日本人であること、日本語が話せることから、異例の大出世をして、日中共同の製鉄事業に携わることになる。 そして、この事業によって、生き別れになっていた日本人の実父との再会も果たす。 しかし、お互いにその正体を知らないまま物語は進んでいく。 お互いに親子であることはいつ判明するのか、そして生死不明の妹と再会することはできるのか。
0投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
無罪が証明され、収容所の悲惨な描写から解放される読者の私、あれは辛すぎる。しかし、今度は戦後の混乱を生き延びて命からがら帰国した民間人の壮絶な実話体験を聞かされる。 そこには、生き別れた子たちのその後も手掛かりもあり、物語中に記憶に遠くない残留孤児の帰還の布石が現れてくる。
0投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログ山崎豊子『大地の子』文春文庫 読了。中国残留孤児の半生を描く大河小説。国共内戦や文革の嵐を背景にその出自に翻弄される。養父はじめ思い溢れた周囲に恵まれ、中日共同の製鉄所建設プロジェクトに携わり、実父との運命的な再会を果たす。戦争孤児として生き別れた妹の境遇が衝撃的。まさに戦禍だ。
0投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログ陸一心は日中共同プロジェクトの宝華製鉄建設で実父と出会うがお互い実の親子とは全く気付かず、それぞれが国の威信をかけて競り合う。よき理解者である月梅を妻に迎え中国人として生きていこうとする一心であったが、日本人であった頃の「家族」に再会できるか。続きを読まなくては。
0投稿日: 2023.04.20
powered by ブクログ全4巻の第2巻目。 日本人戦争孤児として苦役を強いられながらも文化大革命の嵐の中を乗り越え、中国で生きることを決意した陸一心。日本名は松本勝男。養父である陸徳志や中国人の友・袁力本の協力を得て冤罪を晴らし、文革後の日中共同プロジェクトの「宝華製鉄」建設チームに抜擢される。一方、日本では世界屈指の工業力を誇る東洋製鉄の松本耕次を上海事務所長に派遣し、陸一心と見える。この松本耕次は信濃開拓団の一員として満州に渡り、徴兵のため満州に妻子を残し、日本で終戦を迎えた人であった。 二人の運命がいよいよ交錯する。
0投稿日: 2023.01.08
powered by ブクログ日本人の戦争孤児・松本勝男こと陸一心。 その出自故に、冤罪により、労働改造所に囚われ、想像を絶する過酷な日々を送っていた。 養父・陸徳志や親友・袁力本の支援により、冤罪が認められ、ようやく釈放される。 釈放後も日本人が故の差別を受けながらも、日中共同プロジェクト『宝華製鉄』建設チームメンバーに選ばれた。また、同時に共産党員への推薦も受けることになった。 一方、かつて満洲開拓団として、満洲に渡った松本耕次は、敗戦により家族と生き別れになっていた。 開拓団として、多くの犠牲者を出したことに贖罪の日々を送っていた松本耕次。 『宝華製鉄』建設プロジェクトの上海事務所長の辞令が下りる。 同じ頃、松本耕次は、信濃開拓団の大沢咲子が残留孤児として、生き残っていたことを知り、勝男とあつ子が生きているかもしれないと… 生き別れた父と子が中国で遭遇する… 幼少期の記憶がほとんどない陸一心… 陸一心が我が子とは気づかない松本耕次… もどかしい… 日本の技術を欲しがる中国。 納期短縮、値下げ要求をする中国。 40年以上前からその姿勢は変わらないのか… それに合わせてしまう日本…
1投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『大地の子(ニ)』 山崎豊子 (文春文庫) (一)では、苛められ蔑まれ暴力を振るわれ、牛馬のごとく働かされている一心を、読みながら震える気持ちで見ていた。 寒さと飢えと痛みが、読んでいるこちらまで伝わってくるようだった。 しかし、一心の運命はここから大きく動き始める。 この巻の始まりでは、労働改造所で囚人として最低の糞尿汲みの仕事をさせられていた一心が、この巻の終わりには、なんと国務院直轄の国家機関の中枢である重工業部計画司で、第一線でバリバリ活躍しているというのだからすごい。 どうなってるんだ中国。 一番心に残っているのは、内蒙古で江月梅と再会する場面だった。 黒災から避難した薄暗い包の中。 立場は労改の囚人と巡回医療の看護婦さん。 一途に一心の冤罪を信じ、純粋に愛を伝えてくる月梅と、外部の人間とかかわることが許されない囚人であるがゆえに月梅と距離を置こうとする一心。 うわーどうなるんだー運命の出会いと再会をした二人を応援したいぞ。 と思っていたら、知らんまに結婚してた(笑) 結婚に至るまでのあれやこれやが、さらっとスルーされているのはさすが。 恋愛小説にあらず。 納得。 さて、時代は政治の変遷とともに大きく動き出す。 文化大革命の終焉と日中国交回復により、投獄されていた知識人や技術者が、徐々に元単位に戻りつつあった。 一心も、親友の袁力本の働きかけにより釈放され、五年半ぶりに北京鋼鉄公司に復帰する。 まもなく日中共同の国家プロジェクトである大型製鉄所「宝華製鉄」の建設が決まると、日本語ができる一心は重工業部に配属され、プロジェクトの一員となるのだ。 一方、日方の東洋製鉄に、上海事務所長の松本耕次という人物がいた。 実は彼こそが、33年前に生き別れた一心の実父であったのだ。 松本は戦時中、満蒙開拓団の拓士として団員を引き連れて満州に来たが、召集され、終戦を迎えた後一人だけ生き残って郷里へ帰ってきたことで、自責の念に駆られていた。 戦後33年たった今もまだ。 松本耕次と陸一心。 お互い親子であることを知らず、同じプロジェクトの一員となった二人。 談判の席の短い会話の中での一触即発の空気は、分かり合えない国と国に分かたれてしまった血のつながった親子の数奇な運命を感じさせ、戦争というもののもたらす、永遠に清算することのできない借財の重さを、改めて考えずにはいられなかった。 この巻は、ほとんどが製鉄所建設の下準備の内容で占められている。 しかしまあ、まだ建設も始まらない交渉の段階で、揉める揉める。 無理無体な要求を平気で突きつけてくる中国側に、唖然としてしまう。 中方は“国”、日方は“企業”という特殊さはもちろんあるが、それを抜きにしても、中国人と日本人の感覚の違い、常識の違いをまざまざと見せつけられたような気がした。 そして一心も、ここではまごうことなき中国人なんだよね。 たぶん私たち日本人にはちょっと理解できない考え方を、やっぱりこの人はするのだ。 マルクス・レーニン主義や毛沢東思想もそうだし、共産党に入党して党に自分の一生を捧げることが最高の幸せだったり、日本人に対して異常に敵対心を持っていたり。 一心は、自分が日本人であるからこそ、本当の中国人以上に中国人であろうとしている。 上司の周司長は言う。 君には一つだけ欠点がある。それは、自分が日本人の出自であることにこだわりを持って、積極的に人に馴染まぬところだと。 この周司長と、直属の上司の楊処長はとてもいい人なのでホッとする。 さて物語は、重要なターニングポイントを、ここで二つ迎える。 一つは、中国残留日本人の肉親捜しの話が出てきたこと。 もう一つは、松本耕次の子供である勝男とあつ子が、ソ連の虐殺から生き残ったとの証言があったこと。 徳志と一心の万里の長城でのシーンが、物語の行く先を暗示しているようだった。 日本人を相手に流暢に日本語を喋る一心を、徳志は寂しい気持ちで眺めている。 我が子同然に愛情を注いで育てた息子に、肉親の影がちらつく。 この小説の一番の苦労人の徳志先生には、幸せになってもらいたい。 でも、松本耕次さんもいい人なんだよなぁ。 ということで三巻へ!
0投稿日: 2022.07.23
powered by ブクログ中国残留孤児を主人公に中国の戦後、共産党社会の有様を描いた長編小説。日中友好の証として計画された製鉄所建設プロジェクトとともに、主人公の人生は一つの転機を迎え、そして"大地の子"として決断を下す。 筆者の綿密な取材に基づき描き出された物語は、重厚かつディテールもしっかりしている。 主人公の養父の気高さには感動するが、それ以外の筆者が描く中国の姿は正直好きになれなかった。大元は日本の戦争のためとはいえ、作中主人公は散々苦杯をなめ、また生き別れた妹の末路はあまりに哀れ。技術協力も結局は同床異夢だったのだろう。
0投稿日: 2022.05.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
養父が自らの天職を辞してまで、どんなに生活が切り詰められ、心身共にズタボロになりながらも、幾度も天安門に足を運んだことにより、ようやく疑いが晴れて、労働改造所から解放された陸一心が養父と北京駅で再開を果たし抱き合った場面は感慨深かった。その後、江月梅と結婚し穏やかな日々を過ごしつつも、図書館に配属され、日の当たらない地味な整理仕事ばかりやらされていたが、日本語ができることにより転機が訪れ、日中共同プロジェクトに抜擢された時は、やっとのこと日の当たる場所で彼の能力を存分に発揮できる機会が巡ってきたなと晴れやかな気持ちになった。
0投稿日: 2022.05.06
powered by ブクログ中国の光と闇、日本の光と闇、その両方を依怙贔屓することなく丁寧に描かれている。 運命の皮肉の描写が凄まじい
0投稿日: 2022.03.07
powered by ブクログほんの数十年前の出来事なのだけど、大きく政情は変わり、中国は大躍進した。 でもこの小説の中に書かれている中国は今の中国と変わらないように感じる。 日本の最新の技術を欲しがり、さらに納期短縮を要求している。 一心が中国共産党員に入党申請する際の描写など、他国の私からしたらおぞましく感じるほどだ。 この時代の中国で「勉強する」思想が、普遍性があるものではないだろうに、勉強家の一心は心から学ぼうとしている。 優秀な人材が何を学んだら国家に役立たせることができるのか、それは国にとっては都合のいい人材を育成させることに他ならない。 日本人として虐げられてきた一心に罪はないし、育った国が母国になるのだろうけれど、戦争のどうしようもなさに胸がキリキリした。それは日本人だけが思う感情だろうか。 途中、カンボジアのシハヌーク国王が中国に到着する描写もあった。あちこちで争いが絶えない時代だったのだとここでも感じる。
0投稿日: 2022.01.16
powered by ブクログあらすじ 太平洋戦争の敗戦によって、満州で残留孤児となった主人公・陸一心(中国名)が、中国人養父母への愛情と日本の実父との愛憎に揺れながらも、文化大革命の荒波を越え、日中共同の製鉄プラント事業を完成させるまでの物語。 感想 これが山崎豊子かって感じがした。
1投稿日: 2021.12.09
powered by ブクログストーリーが急展開、一心が母国との接点となるプロジェクトに参画することに。 「鉄は国家なり」またもやプロジェクトの規模もウン千億円と、とてつもないスケール。
0投稿日: 2021.10.16
powered by ブクログ半分終了。 鉄鋼という国策を媒介し、生き別れた人々の運命が交錯し始めた。日本というものがより身近となり、自分の運命を翻弄してきた「日本」と一心は今後どう向き合うのか。 丹青はそういうキャラだったのね。 学生の頃は分からなかったけど、社会に出て露骨になったのかな笑 製鉄所建設がスタートし、建設を推し進める一心には、これから苦難が始まりそう。
0投稿日: 2020.08.08
powered by ブクログようやく収容所から解放される主人公。製鉄所建設チームに加わり、本来の力を発揮していくが、日本との関わりが彼を新しい運命に導いていく。まさに起承転結の「承」と云える。第3巻でまた大きく運命が翻弄されそう
0投稿日: 2019.12.29
powered by ブクログ日本人であるが故、労働改造所に入れられ、厳しく辛い日々を送っていた一心だったが、あるかとから養父にそのことが伝わり、養父の命懸けの努力により、解放された。 その後、元の職場に戻るが、以前のような仕事は与えられずの日々が続く。 しかし、能力を買われ、日中合同の製鉄所建設の大プロジェクトに参加できるまでになる。 ただ、日本人であるが故に苦しんできた一心にとっては複雑な思いだった。 また、一心の知らないところで、様々なことが重なり始める。 一心と養父の親子以上の愛情と信頼の深さが胸を打った。 2019.4.13
1投稿日: 2019.04.14
powered by ブクログ陸一心の本名は松本勝男。日本人戦争孤児である。日本人ゆえの苦難の日々を経て、彼はようやく日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」建設チームに加えられた。一方、中国に協力を要請された日本の東洋製鉄では、松本耕次を上海事務所長に派遣する。松本はかつて開拓団の一員として満洲に渡り、妻子と生き別れになっていた…。
1投稿日: 2018.06.10
powered by ブクログ1巻が苦し過ぎたから、2巻の始めで号泣してしまった。 涙が溢れて止まらなかった。 1巻のことがあるから、未だに誰も信じることができない私が居る。 怪しい登場人物が出てくると、また虐められやしないかとヒヤヒヤしてしまう(-_-;) 2巻は政治的な話が多い為、私のような知識の無いお馬鹿な女にはなかなか読み進めるのが苦痛だった。 しかし文章はとても好みで、一文、一文にいちいち感動していまう。 美しい文章を書く作家さんだなぁと、、、 これからどうなるのか、期待と心配が入り乱れている。。。 幸せになって!!
8投稿日: 2017.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ネタバレ 文化大革命における陸一心の名誉回復に始まる本巻。そして毛沢東・周恩来死後の中国政治情勢に端を発する日中友好の旗印。その具体的表れの一たる製鉄用高炉建設合弁事業の開始を縦軸に据え、一方、日中友好の旗印のもう一つ、中国残留孤児の捜索・里帰り事業の中で判明する松本勝男生存の事実。これに揺れる実父耕次の心を横軸に据える。この縦糸と横糸が交錯する場面、勝男=一心と耕次の2人は、実はある場所で再会していた…。◆ここにきて、物語の政治・経済色が強まり、著者らしい醒めた筆致が冴えわたる。全4巻中2巻目。
0投稿日: 2017.01.24
powered by ブクログドラマではあまり触れられてなかった中央の話し、会社トップの話しなど結構なボリュームだった。やはり、親子の話しになるとグッとくるな。。。盛り上がってきた。
0投稿日: 2016.01.14
powered by ブクログ一心の中国での活躍が描かれている巻。 中国国内での、文化革命の雰囲気もなんとなく伝わってくる中で、中国のスタンスが変わらないところは、今の時代と大差ないな、と感じてしまった。 ここから先、一心は日本人としてのアイデンティティに対して、どういう風に対応していくのか、楽しみにさせられる一巻でした。
0投稿日: 2015.09.28
powered by ブクログ養父の命を懸けた尽力によって社会復帰し、家庭を持って生活も落ち着いた主人公。さらに、中国国家を挙げての製鉄所建設に携わり、己の地位を着々と築いてゆく。 戦争に翻弄され、疾風怒濤の時代を描いた第1巻とは打って変わって、未来に向かって大きく歩みだす第2巻。 しかし、残留孤児の問題が立ち上がり、高級幹部を父に持つ権柄高な、大学時代の元恋人が主人公の前に立ちふさがり、今後どういう展開になるか、ますます目が離せない。
1投稿日: 2015.08.30
powered by ブクログ松本一家が満州開拓団へ出ることになる当時の切羽詰まった理由とは、昭和5年の生糸大暴落によって、長野県の貧しく疲弊した村の半分から三分の一は村の責任において満州へ移住しなければ、国からの援助金を得られない事情があった。 父を兵隊にとられ、満州で終戦を迎えた家族は勝男とあつ子を残して帰らぬ人となる。一家離散後、三十六年を経てもう一度家族は出会うことができるのか、勝男の苦悩に満ちた人生よりも、妹のあつ子には更なる悲惨な人生が待ち受けていた。
0投稿日: 2015.03.11
powered by ブクログともかく中国恐るべし、の一言。何故か第二巻は中国とのビジネスの厳しさを語りきっていて、1980年代にして既にチャイナリスクというものが当然のようにあった事にびっくり。一般時には知られざる世界があるんだなぁ、と。
0投稿日: 2014.05.25
powered by ブクログ一心が自分から離れていくのを実感している徳志の描写が切ない。 全体に心温まるが、その分読後の衝撃は一巻よりもだいぶ劣る。一心の今後の心情の変化が気になる。
0投稿日: 2013.10.26
powered by ブクログ『中国残留孤児』。言葉は知っていても何も知らなかった。一巻からの続きであるが、読めば読むほど、小さいときに見たニュースで、なぜあれほど孤児の方や出迎えた方が泣いていたのか…恥ずかしながら今更ながら分かった気がする。
0投稿日: 2013.09.06
powered by ブクログ中盤までは過去の歴史を読むようなモノクロの劇画の雰囲気だったのだが。 暖かな家庭を持った一心と我儘で家庭を壊した丹青との再会。 彼女が出てきた途端、原色のドロドロしたレディコミになったんですが……いやー驚いた。 日中のビジネスの話でまた再度劇画調。怖いわぁ。そして松本耕次とは。
0投稿日: 2013.08.27
powered by ブクログシリーズ半分読破。 2巻の感想は正直、長い…1巻は波瀾万丈な陸一心のストーリーだったのに、2巻は高炉建設に話がダラダラと…なかなか読み進まず諦めかけた。でもきっと3巻でおもしろくなると期待して…あと半分!
0投稿日: 2013.08.01
powered by ブクログ本巻は、華麗なる一族を彷彿とさせる経済小説となります。 鉄は国家、国家は血。 実の父子と知らず相対する二人はどうなるのか。 再開の丹青との関係も気になる次巻へ!! それにしても、中国とのビジネスは苛酷ですね。 自分なら出来るのか問いかけています。
0投稿日: 2013.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【大地の子 2】 山崎豊子さん 労働改造所での作業中、傷を負いソレが原因で破傷風にかかり 生死の境をさまよう一心。運良く巡回医療隊の一行が一心の居る 労改を訪れており彼は九死に一生を得る。 そして、医療隊の看護婦江月梅に密かに惹かれる。 一心が突如行方不明となり心労の続く陸徳志の元に一通の 手紙が舞い込む。手紙には一心は無実の罪で労改に送られている コトがしたためられていた。 陸徳志は一心の冤罪を晴らすべくあらゆるツテを頼って 何度も北京の人民来信来訪室へと足を運び、遂に一心は釈放される。 一心は再び製鋼工場へと戻るが、文化大革命で製鋼工場は機械の稼働が 激減していた。 やがて文化大革命も終焉を告げ、数十年ぶりに日中の国交が再開される。 中国共産党は鉄鋼の増産を今後の国の方策の一つに挙げ 日本の技術を導入しようと考える。 そして、日本語が話せる製鋼の行程師陸一心をプロジェクトチームの 一員に加える。 国柄の違い、立地条件の違い、強行な行程日程など 中日の交渉は思うように進まない。その進まない中、見切り発車で 工事は進められて行く。。 ☆ 二冊目。。一巻目が一心の受難が物語の中心となっていましたが、 二巻目は工事の折衝についてが中心となっています。 賄賂と責任転嫁や無責任、秘密主義が当たり前の中国に 日本人技術者の歯噛みが聞こえてきそうな巻となっています。
0投稿日: 2013.05.03
powered by ブクログ今も昔も大陸は変わっていないな~。この頃からアフリカ支配をにらんで外交をしているのは、日本にない一党独裁だからなせるのだろう。しかし、日本も長期スパンで外交をしないと駄目だぞ。
1投稿日: 2013.03.04
powered by ブクログドラマチック。釈放からあっさり話が進み過ぎたようにも思ったが、第二部(釈放後は第二部だと思う)の流れを考えると納得。はやく続きを読みたい。
0投稿日: 2013.02.27
powered by ブクログ日本人戦争孤児の陸一心が釈放され、元の製鉄所に復帰。日中国交回復により、日本人であるビハインドも無くなり、春を迎える。そして、運命の糸が… 国家とは何か、その出自ゆえの国家の不条理、この先、陸一心はどうなるのか。非常に面白い。 物語がハッピーエンドで終わることを祈る。
2投稿日: 2012.11.19
powered by ブクログ鉄鋼がらみのところは華麗なる一族となんか絡むような。時代背景的にかぶってしまうものなんですかね。一心と実父の松本さんがお互いの素性を知らぬまま出会うという、本当にあったらすごいことが起きています。佐々木咲子さんの演説は本当になされた演説を参考にしているのか。太もも出して街を歩く女にびっくりして死ぬかと思ったとか。
0投稿日: 2012.02.06
powered by ブクログ私にとって、山崎豊子との出会いの小説です。 大地というとパールバックの印象が強く、感銘を受けつつ、中国の近代史(と、カテゴリー分けしていいのか?)に興味を持ち、ワイルドスワンで辛い現実に直視できなくなりつつありました。 そんな中、大地の子は事実を上手に小説化しており、「事実を勉強するだけ」「娯楽だけ」ではなく、いずれも兼ね備える骨太の内容に、私は以後山崎ファンになりました。
0投稿日: 2012.01.23
powered by ブクログ冤罪を晴らした陸一心のその後。愛情あふれる養父、妻、頼もしい友人など、読んでいてほっとする気持ちを抱きながらも、文化大革命後も出自が日本人であることを見咎められないかと頑なに警戒する陸一心の、解けない緊張感がまるで伝わってくるよう。 また、満州開拓団を送った日本側の事情も描かれ、陸一心の生涯に次なる心の揺らぎが生まれそうな予感。さまざまな視点から描かれ進んでいくストーリーにはらはらして一度に読んでしまった。 2巻まで読み終えてみて、いまだに文化大革命、毛沢東思想が全く理解できないのだけれど・・・功罪あるにせよ、やはり毛沢東は建国の父ということ?
1投稿日: 2012.01.09
powered by ブクログ【読書その102】大地の子の2冊目。主人公の陸一心は、労働改造所に囚人として送られるが、養父の徳志の命がけの嘆願や親友の奔走により、なんとか無事に釈放される。その後、日中共同の一大プロジェクトである製鉄所建設チームの一員となる。そのプロジェクトの中で、日本側に生き別れた実父の松本耕次に偶然知り合うことになる。なんという運命のいたずら。印象に残ったのは、養父の徳志が役人から日本側が残留孤児を捜しているという話を聞いて、動揺をし、その旨を陸一心になかなか伝えられないところ。血はつながっていないが、心を通じ合っている徳志と一心は本当に親子同然。二人は親子以上の愛情でつながっている。大地の子1で初めて一心が徳志を父と呼んだところは感動的。親子とは何かについて考えさせられる。中国残留邦人の多くについて、本当にこのような素晴らしい養父母のおかげで今日があるといっても過言ではない。最近では、今年の春、駐中国大使の丹羽大使が養父母に感謝状を渡しているという。
0投稿日: 2011.12.14
powered by ブクログ陸一心と松本耕次の関係がどうなっていくかもさることながら、製鉄所建設の 内情や、文革後の国家トップの権力闘争など内容は盛りだくさん。 一巻での数々の逸話が伏線となっていて、ちょっと出来すぎてる感はある。 ただそれよりも、登場する中国人の中身のない自尊心の高さが強烈で、辟易する。 デフォルメされてると分かっていても、なんだかなあと釈然としない。 自分だけじゃなくて、他人を敬う気持ちも持てよとぼやきつつ、一巻に続き 日本人で良かったとつくづく思ってしまう。
0投稿日: 2011.11.07
powered by ブクログ主人公・陸一心の苦難の時代が終わり、ようやく日の目をみた、第2巻。話は、文革が終わり、成長しつつある中国と中国残留孤児の物語に移りつつあります。 山崎豊子の作品は、登場人物が、清廉潔白、思いやりにあふれた、正しい人々と、そうでない人物(主人公と対立する人々)に割とくっきりと分かれます。 『沈まぬ太陽』の時は、テーマがテーマだけにその部分に爽快感を覚えたのですが、今回はややそれが鼻につくかな。
1投稿日: 2011.08.26
powered by ブクログ中国の権謀術数はすごい。およそ、自分に関係ない世界だからこそ引き込まれてしまいます。 今の僕たちに想像出来ないくらいの愛国心。 これは国民性の違いなんだろーか。。
0投稿日: 2011.05.27
powered by ブクログ相変わらず、暗~~~~~~!!! 半年ぶり(!?)に続編を読み始めました。 ラッキーなことに、登場人物もそこまで多くない上に、話のつながりも伏線も無いから、時間が経ってても簡単に入り込めました。 逆に言えば、話のつながりも伏線も無いから、ただ単に読み進めている感満載で、正直ちょっと辛い。 例えば、突然現れた松本さんの、過去の話をきかせれば、登場人物が少ないゆえ、「あ、父ね」とすぐに分かってしまったり、丹青が出てきた時点で、「あ、また波乱ね」と読めてしまったり。 なんか、無駄にちょい出のキャラに肉を付けすぎてる気がする。特に中国政府関係者。
0投稿日: 2011.05.18
powered by ブクログ戦争の悲惨さ。権力の恐ろしさ。目の当たりにしているような描写で,臓腑をえぐられるようでした。お勧めします。
0投稿日: 2011.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文化大革命の意味がわからない。 どうして、優秀な若者の才能を潰そうとしたのだろう。 それでも頑張った一心はすごい。
0投稿日: 2010.12.13
powered by ブクログ一巻は激動の時代と言う感じで、この二巻で物語りが繋がり、急展開します。 やはり考えさせられるのは中国との戦争ですね。 日本軍が行った事は事実として恐ろしい事ですし、許される事でもありません。 やはり日本はもっと、過去行った事の教育が必要だと思います。 確かに、中国の教育を見る行き過ぎた教育にも思いますが、間違い無く事実です。 でももっと酷い現実は、アメリカは日本に原爆を落としているのです。 物語は奇跡的に社会的地位を作った、陸一心が表舞台に出始めます。 それぞれの過去を抱えつつ人間関係も複雑に絡みます。 本当に傑作です。
0投稿日: 2010.12.06
powered by ブクログいよいよ面白くなってきた。 文革も終わり、毛沢東亡き後の中国の混迷ぶり。 そして、主人公の実父の存在。 それにしても、鉄工所とは。 華麗なる一族とややかぶるか。
0投稿日: 2010.11.10
powered by ブクログ2009冬購入。文教堂@遊園。 良い。この作家凄いと思う。他の作品も読もう。。 ドラマはあまり見たくないかも。。
0投稿日: 2010.08.28
powered by ブクログあまりにも自分が無知だったことを知らされる。 近いようで遠い中国。 ビジネスマンも必読です。
0投稿日: 2010.08.15
powered by ブクログ文庫本で全4巻のボリューム。 残留孤児の悲惨さを物凄い取材量(と実体験!?)で描いている。 内容はとってもダークな感じで、ただならぬ雰囲気が全体的に漂っている。 戦争というのは、こんなにも残酷なものなのか!? また、国の方針により国民性の違いがこんなにあるのかなどなど、考えさせられることが多い。 日本人として一度は呼んでおいたほうがよいと思う。
0投稿日: 2010.08.11
powered by ブクログ読了 内容(「BOOK」データベースより) 陸一心の本名は松本勝男。日本人戦争孤児である。日本人ゆえの苦難の日々を経て、彼はようやく日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」建設チームに加えられた。一方、中国に協力を要請された日本の東洋製鉄では、松本耕次を上海事務所長に派遣する。松本はかつて開拓団の一員として満洲に渡り、妻子と生き別れになっていた…。
0投稿日: 2010.04.23
powered by ブクログ~内容(「BOOK」データベースより)~ 陸一心の本名は松本勝男。日本人戦争孤児である。日本人ゆえの苦難の日々を経て、彼はようやく日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」建設チームに加えられた。一方、中国に協力を要請された日本の東洋製鉄では、松本耕次を上海事務所長に派遣する。松本はかつて開拓団の一員として満洲に渡り、妻子と生き別れになっていた…。 ~~~~~~~~~~~~~~~~
0投稿日: 2010.04.02
powered by ブクログ「二つの祖国」、「不毛地帯」とともに、 山崎豊子の戦争三部作と呼ばれるその代表作です。 「中国残留日本人孤児」の陸一心。養父母の愛に支えられ ながら、幾多の苦難を乗り越え、中日合作の「宝華製鉄」 プロジェクトに携わっていく。 その過程で、生き別れになった妹との再開、そして、 日本の本当の父との再会を果たすが、中国人として 生きている一心の葛藤ははかりしれない。 緻密な取材を重ねた事実を基にした、壮大な人間ドラマ。 上川隆也が主演して、NHKでドラマ化されていたので、 その存在は知っていたものの、読んでいなかった作品。 「沈まぬ太陽」を読んでから、山崎豊子作品をいろいろ 読んでますが、やっぱりその集大成としての「大地の子」は 読まなきゃいけないだろうということで、満を持して 読み始めました。 家族愛、実の親と育ての親、親友との友情、文革の功罪、 中国の体質、その他いろんなテーマがこの作品には 根底に流れています。 それを緻密にいろんな話を織り交ぜながら、大きな本流に つなげていく山崎豊子のうまさにどんどん引き込まれていきます。 でも、やはり一番大きなテーマは日本人戦争孤児の問題でしょう。 終戦間際に、関東軍が棄民をしていなければ。 日本政府が縦割りでなく、人民のための思った対応が すぐに取れていたならば。 中国が無駄に反日感情を煽る教育をしていなければ。 そして、文革なんておかしなことがなければ。 なんていろんな想いが募ります。 子供の頃、大挙して日本にやってくる「中国残留日本人孤児」 の来日調査をみて、「こんなおっさん、おばさんで孤児もないだろう」 とか、「日本人でも中国で育てば中国人と一緒だな」なんて 軽い気持ちで思っていた自分の態度をとても恥じています。 どうして、そんな年になるまで自分が日本人であることを 名乗れなかったのか。それを知らずに言っていたわけですから。 中国で仕事をするビジネスマンとしては、中国ビジネスの 入門書としての性質もあるよななんて思ってみたり。 陸一心=松本勝男とその日本の父松本耕次が 情熱を込めて立ち上げた宝華製鉄の所在地は上海。 そのモデルとなった宝山製鉄(現、宝鋼集団)に対する 目もちょっと変わってきます。 今度、長江のほとり、宝山まで行ってみようかなと思っています。 そして、北京オリンピックの時に瀋陽には行きましたが、 満州の地にも、もう一度行ってみたいと思いました。 勃利とかは無理だとしても、長春とかには。 これを読み終えたのは2009年の6月ですが、8月に 実際長春を訪れてきました。ちょうどソ連が侵攻したその日に。 改めて、中国に関わる日本人には必読の本だよなと 痛感した本でした。 http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2009-06-28
0投稿日: 2010.01.27
powered by ブクログ面白い。この人の小説は、政治環境など主人公のまわりも丹念に描くから、自分の意志だけではどうにもならない不幸というものがいかに残酷なものか思い知らされる。そこが本に引き込まれる理由かな。
0投稿日: 2009.06.13
powered by ブクログ中国を舞台に中国残留孤児を主人公にした小説。時代考証や中国文化/社会のディテール描写が素晴らしく、小説とは思えない内容。大河小説を読みたい方におすすめ。
0投稿日: 2008.11.16
powered by ブクログNHKでドラマ化されたものを何度も見ていたのでその世界観が損なわれてしまうのが嫌で、これまで小説は読まずにいたがその他の山崎作品を読みつくしたので堪り兼ねて読んでしまった。 ドラマは小説の世界観を忠実に再現しているので小説・ドラマ両方見てもいいと思います。 話の筋を完璧に覚えているのに、それでも尚、引き込まれてしまうのは簡潔な描写でありながら登場人物の人柄・心情をズバリ抉り出すかのような山崎豊子独特の文体にあるのでしょうか。 妹との再会のシーン、二人の父の子を思う気持ちには涙がヒタヒタと流れてきました。
0投稿日: 2008.05.15
powered by ブクログ悲しさと優しさが共存しているような話の展開は、涙なしには読み進めることができません。日中戦争、文化大革命、日中国交正常化といった歴史の流れに翻弄される人々…、まさに「壮大な叙事詩」という形容がぴったりです。NHKのドラマも良かった〜。養父・陸徳志の名前の通りの慈悲深さに、僕はかなり感銘を受けたものです。
0投稿日: 2008.04.21
powered by ブクログ鉄!! 何だか、一巻に比べると、政治的な事がとても多く、政治が苦手な私には難しい。 昔の恋人・日本人である父が登場し、3巻どうなるのか、楽しみ。
0投稿日: 2007.04.15
powered by ブクログ陸一心は敗戦直後に祖父と母を喪い、娘とは生き別れになった日本人戦争孤児である。日本人であるがゆえに、彼は文化大革命のリンチを受け、内蒙古の労働改造所に送られて、スパイの罪状で十五年の刑を宣告された。使役の日々の中で一心が思い起こすのは、養父・陸徳志の温情と、重病の自分を助けた看護婦・江月梅のことだった。
0投稿日: 2006.06.14
