
総合評価
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powered by ブクログ不思議で切ない13の物語っていう解説通り。 別の大きな世界があるような気がしてきた。 とてもいい作品。
0投稿日: 2021.10.07
powered by ブクログ・「生まれる前は、どんなところにいたの?」 「どこでもないところ。でも、ここなの。同じだけど違う。近くだけど遠いの。そこは通り道であっちでもこっちでもないの」 ・「おばあちゃんのガンは、どうしてお花になったの?」 「お花になりなさい、って言ったから」 「それだけ?」 「うん。だって、なんだって何にでもなれるんだよ。最初はみんな同じものだったんだ。だから、なんだって、なりなさいって教えてあげれば何にだってなれるの。あの子たちは、自分が何になるかわからなくなってしまったの。ときどき、そういうことがあるの。だから、花になりなさいって教えてあげた。元に戻るのは難しそうだったから」 ・「僕は長いこと、自分はとても取るに足らないつまらない人間だと思ってきました。僕には僕の感じ方で見ている世界があったけれど、それを他人に話すこともできないし教えることもできない。ましてや共有することなんてことはもちろんできない。だから、僕はいつも他人に合わせているしかなかったし、他人に長いこと合わせていると自分がゾンビみたいになって、なんだか本当に魂が抜かれたような状態になっちゃうんです。ところが、あるとき偶然に、一枚の写真と出会いました。それは特別な写真で、ピンホールカメラというとても原始的なカメラで撮った写真だったんです。僕はその写真に魅了されました。なぜなら、その写真の世界は僕が感じている世界ととても似ていたからです。自分がなんとなく感じている世界が、目の前にあった。すごくうれしかったんです」 ・「写真というのは、とても不思議なものです。写真は人間の手によって描かれた画像ではなくて、モノが発する光によって、モノが自分自身を映したものです。撮っているのは人間だけれど、でも、どう撮られるかは、モノが決めているんです」 「モノが?」 「そうです」 「どうやって?」 「自分の意志で」 ・シャクだけれど、彼の言う通りかもしれない。問題は常に私にある。私は何を表現し、何を世界に伝えたいのか。それを見失っていたのかもしれない。表現は私の裡なる光であるのに。 ・「これ以上、わかりやすくどう説明したらいい。この世界は大きな二つの渦巻きによって成り立っている。右回りと左回り、広がるものと集まるもの、それらがバランスをとりながら約束のもとに永遠に踊っている。すべては偶然であるし、すべては決まっている。その自然の力を、蘇生の池の水は人間に蘇らせる」 ・「思い出せば・・・、の話だ。思い出した者だけが変えられる。この世界には過去も未来もない。すべてが重なって存在する。ただ絶妙の、バランスがあるだけ。それが神だ。未来を変えるためには傲慢を捨て、そのバランスを知ればいい」 ・「着物はね、呪術なんです」 「え?呪術ですか?」 「そうです。最高のシールドです。着物というのは、人間を梱包するように紐で結ぶでしょう。あの結ぶという行為がすでに呪術なのです」 「ほうほう」 ・「私ね、実は、田口さんが私のことをどう書いてくれるか、それを読んでみたかったの」 「へ?」 「書いてくれって言ってるんじゃないんですよ。田口さんのエッセイに出てくるお友達って、田口さんの視線で編集されてて、それがとてもいいなあ、うらやましいなあと思っていたんです。だから、私も田口さんの視線のなかに入ってみたかったんだと思う。そして、私がどんなふうに見えるのか、田口さんの世界の登場人物になってみたかったんだと思う」
1投稿日: 2019.02.10
powered by ブクログ死の世界と生の世界の境界、夢と現実の境界線を滲ませるような、不思議な13の物語。 複雑な気持ちになる。
1投稿日: 2017.09.20
powered by ブクログ私小説風の短編集。田口ランディらしいオカルティックなテーマも交えた切なさを感じる13編を収録。田口ランディのエッセイとかで読んだことのあるようなテーマが多く、可もなく不可もなしで、普通かな。
0投稿日: 2014.07.22
powered by ブクログ嘘か真か 真か嘘か・・・ 語り手は中年の小説家「私」 短編集ですが 主人公はずっと「私」です。 「私」はランディさん自身なのか まったく別人なのかは 深く考えずに、入り込めます。 現実にありそうでない不思議な体験。 描写や心理のたとえが、吸い込まれちゃうのよね。 やっぱりランディ先生は短編が面白い。
0投稿日: 2014.03.01
powered by ブクログ夢か現か、、、。 フワフワした感じ。 このフワフワ感がなんとなく懐かしい感じ。 ☆ピエロ男 ☆シェルター ☆闇の中の女 ☆読書 ☆肉の花 ☆ゾンビの写真 ☆生け贄 ☆ウタキの青い蝶 ☆トイレの神様 ☆繭のシールド ☆私に似た人 ☆指 ☆不知火の夜
0投稿日: 2014.02.17
powered by ブクログやっぱり田口ランディはいい。死者との交流するシーンとか、生者が一歩踏み出すための後押しだったりする。先が何にも見えない中を歩き出すとき、人生の帰路で、こうやって我々生きている者たちは救われたりする。
0投稿日: 2012.12.21
powered by ブクログ生と死とか、魂だとか、その辺のテーマを重くなく読ませる。 暗いようで暗くない描写が私は好みで読みやすかった。
0投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログ不思議な、人の死やあの世やこの世や神様やらを繋いだ13つの短編集。 ドリームタイムというタイトルに惹かれた。 本編とは全く関係ないが、オーストラリアのアボリジニの話を思い出した。 ドリームタイム。 『生け贄』の蘇生の池の水を飲んだ賢造のように、人間の心によって忘れさせられたものを思い出して、クリアになった感じ。 『肉の花』のマナちゃんが好き
0投稿日: 2011.11.28
powered by ブクログ不思議で切ない13の物語からなる短編集 フィクションの中に事実を織り交ぜながら書く この人の文章が感覚的に好き
0投稿日: 2010.12.09
powered by ブクログピエロ男、トイレの神様、フリーダ・カーロの女が現われ…。この地球に起っている、言葉では絶対に説明できない13の夜の物語。『文学界』連載に書き下ろし1編を加えて単行本化。 フシギな感覚におちいりますね。 いい意味で。。。 もしかしたら、こうかもしれない・・・ そうだったら面白い。 など色んなことを想像してしまいます♪
0投稿日: 2010.02.09
powered by ブクログ13のストーリーからなる本書。 「私」を名乗る主人公がランディさん自身の体験記なのか、 はたまたフィクションなのか・・・ 現実と虚構が入り混じる不思議な世界に引き込まれます。 特に「シェルター」がいいね♪
0投稿日: 2009.06.19
powered by ブクログ現実と虚構が入り雑じった不思議な物語。 生。死。肉体。魂。苦悩。 田口ランディーらしいテーマの短編集。
0投稿日: 2008.12.31
powered by ブクログエッセイ。霊だシャーマンだのいう話が苦手なので読むのに苦労。 読んで判ったのは、どうやら田口ランディは静岡県民ということ。
0投稿日: 2008.08.14
powered by ブクログさまざまな文面からなる、13の物語。 著者のその他の作品を、少なからず読んだことがある人ならそう思うんだろーか・・・ 現実なのか、物語なのか、事実なのか空想なのか。 境目が曖昧で、ふわふわしている。 そのあたりの微妙さが、私にとってはとことん心地よい物語の数々。 だけど、そんな曖昧なものやら、一見すれば「信じがたい」ものたちを信じることって、 可能性を見つけることや、あきらめをとくということと繋がると、私は思う。
0投稿日: 2007.10.04
